愚問なり、無知蒙昧、知らぬならば答えよう 作:まいねーむいずあしたか
感想・評価・お気に入り登録等ありがとうございます。
ここ数日花粉の影響かずっと目がしばしばする……鼻にまだ来てないから楽だけど。
選挙の公約でスギとヒノキの数を減らし、放置されてる山の整備に助成金を出しますって公約掲げられたら普通に投票するわ。
まぁ、作者は花粉症ほぼ全部引っかかってるのでスギとヒノキだけ減らされてもあんまり意味ないのですけどね……。
「結論から言おう。アイリスフィール・フォン・アインツベルンの修復は不可能だ」
「あぁー、やっぱりですか」
英霊に封印指定の魔術師に子供2人という何とも言えない面子で鍋を囲うという夕食を終え、リビングで食後のティータイムのついでに今日の成果を聞いたら最初の言葉がこれだった。
橙子さんは眼鏡なしなので目付きが相変わらずきつい。この時の橙子さんの相手はしたくないのだけど……魔術師としての会話をするなら眼鏡なしの橙子さんのが馴染みがあるので我慢しよう。
「予想はしていたようだな」
「まぁ、アイリスフィールは元々第四次聖杯戦争が限界だと予想してましたので」
アイリスフィールは第三次聖杯戦争で賞品となる聖杯が序盤の乱戦で破壊された為に、アインツベルンが第四次聖杯戦争では聖杯を多少でも自衛出来るホムンクルスの中に隠しておく事で前回と同じミスを起こさないようにという理由で製造されたハズだ。
なら、元々の製造理由からして第四次聖杯戦争を越えられるようには出来ていないだろうと予想はしていた。
「そもそも、何故ホムンクルスに
うん……それは、本当にそう。
アインツベルンのホムンクルスの性能が馬鹿みたいに高いから忘れがちになるけど、ホムンクルスというのは基本的には寿命が短く単一の目的の為に使い捨てに出来る人造人間であり、普通はアイリスフィールのように多目的用に製造したりはしない。
「戦闘行為に向かないアインツベルンが苦渋の決断をして呼び寄せた衛宮切嗣という存在に、楔を打ち込み裏切らせないようにする目的ではないですかね?」
所詮は下賤な魔術使いの男。豊富な資金に自由に出来る慰安用の美人な女を与えておけばいいやろ。ついでに子を孕めば更に裏切りにくくなる……みたいな感じで判断してても別段不思議ではない。
アイリスフィールがアインツベルンの最高傑作である第三魔法の再現者であるユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルンの同型機として製造されたってのは、まぁ理解出来る。
どうせ製造するなら基となるモデルは優秀な方がいいだろうからね。
現状のアインツベルンは身も蓋もない言い方をしてしまえば第三魔法に妄執するホムンクルス工場だ。当主というか管理者であるアハト爺も確かゴーレムか何かだったはずだし。
「それはまだ理解出来る。だが、衛宮切嗣を縛る役と聖杯の運搬役となるホムンクルスは同じでなくても別によかったはずだ。衛宮切嗣に対する人質として妻子はドイツにある本拠地で確保し、聖杯の運搬役は稼働限界を極限まで削りその分のリソースを衛宮切嗣の補助役として割り振り聖杯戦争に参戦させればいい」
切嗣が無事に聖杯を完成させ持ち帰る事が出来れば妻子と感動の再会が出来る。もし切嗣が失敗した場合でも出産という貴重な経験をしたホムンクルスを研究出来るし、その子供の研究も出来る。
うん。そう聞くと納得できるな。何でそうしなかったんだろう?
「さて、それで……どうする玲依?」
あぁ、アイリスフィールの今後の用途か。どうしようね。
橙子さんに修復してもらえてたら対切嗣用の切り札として使えてたんだけどなぁ。切嗣には言峰が当たる予定だけど、何があるかわからないし。
でも、修復が難しいとなると……仕方ないか。
「橙子さん持って行ってくれません?」
「私としてはアインツベルンのホムンクルス技術を解析出来るのはありがたいが、いいのか?玲依の戦利品だろう」
確かに俺の戦利品になるのだけど。もうアイリスフィールから小聖杯はさっくりと取り出せちゃったし……残ったガワを切嗣に放り投げるくらいなら、魔術の研鑽用として有効活用したい。
六雛も人形作りの家ではあるけど俺はまだ半人前で橙子さんほど人形師としての技が極まっている人を他に知らないので、橙子さんが解析した方が得られる技術は間違いなく多い。
「アイリスフィールとキャスターから魔術を教わったのを報酬にアイリスフィールの人形作って中身を移せるだけ移すのって出来ます?アインツベルンの技術に関しては解析出来た分を共有して貰う形で」
「ふむ……その条件なら妥当か。わかった、その依頼を受けよう。ただ、人形作成にある程度は時間をもらうぞ?」
それは重々に承知してるので大丈夫です。自分の工房でもないのにジェバンニみたいに一晩でアイリスフィールの人形が出来るとは流石に思ってないので。
そんな訳で、他に話し合う事は特になかったので契約書だけはきちんと作成し橙子さんにも確認して貰ってから契約を結ぶ。
橙子さんは時々ノリと勢いでやらかすことはあれど、一度受けた依頼に関してはこちらが裏切らない限りはきちんとやってくれる方なので
「もしもーし、言峰いま大丈夫?」
橙子さんはキャスターの魔術講義目当てに今日は泊まるらしいので、橙子さんに桜の風呂をお願いしてその間に言峰に連絡を入れる。
若干渋い顔はされたが桜の上目遣いには勝てなかったらしい。幼女の上目遣いって反則だよね、わかるわ。
溜め息を吐きながら桜と一緒に風呂に向かう橙子さんを横目に、言峰にアイリスフィールから無事に小聖杯を取り出せた事を報告して、ついでに明日以降の予定もちょっと話し合う。
小聖杯を運ぶ都合もあるので今回は何処で聖杯を降臨させる気なのか尋ねたら、原作通り建設途中の冬木市民会館だと言われてしまった。アーチャーからの提案というか指示らしい……本当、余計な事を言ってくれたな金ぴかめ。
冬木には聖杯を降臨させられる霊地が幾つかあり、教会や柳洞寺に遠坂邸などが聖杯降臨の地として使用出来るので俺としては一番被害が少なくなりそうな柳洞寺でやろうと思ってたのに。
教会?聖堂協会の領域で魔術師の儀式やろうとか本部に報告されたら一発で異端認定されるわ。
現状だとアーチャーからの提案を退けられる手札がないんだよなぁ。アンリマユで聖杯が汚染されてて危ないからやめましょうとか証拠が提示出来ないからなぁ。
事前に大聖杯が汚染されてる事を確認出来てればよかったんだけど、大聖杯の場所とか知らないのよね。
大聖杯とかいう聖杯戦争の根幹ともいえるトンデモが隠してある場所に何の仕掛けもないとか思えないし、大聖杯探して山の中をウロウロしてたらトッキーとかゾォルケンとかに気付かれそうだと思ったから聖杯戦争前に探すとか不可能だったし。
アーチャーも言峰も俺が原作知識持ちなの気付いているけど、俺の証拠なしの証言だけじゃ場所を変えることに納得してくれないでしょ。
すまない■■士郎くん。君がちゃんと生き残れるかは知らないが、街が地獄に変わるのは防げないかも。頑張って生き残って欲しい。
これも全部金ぴか暴君ギル様がいけないんだ。俺はそんなに悪くない……はず。
あ、あと言峰がさっきまでセイバーとライダーが戦ってたという報告をくれた。俺から連絡が来るまでの間、アーチャーの宝具で観戦しながら酒を飲んでたらしい。
野球のナイター中継を見ながらビール飲んでるおっさんじゃないんだからさぁ、別にいいけどさ。
「それじゃ、明日は予定通りに」
さて…………別に俺は正義の味方という訳でもないし、やる義務もないんだけどさ。
もしこのまま火災が起きるってなると、原作知識を持っている身からするとちょっと後味が悪いからね。
犠牲が少しでも減らせるように、考えるだけ考えておこうかな。
セイバー「アイリスフィールを返せー!」
戦車どーん。
ライダー「何それ、知らん。いや、本当に知らんのだが!?」
戦車壊されたし馬召喚してさっさと逃げる。
アーチャー「騎士王と征服王が小僧の策に踊らされてるの草。これは酒が旨い」
愉悦「(アレで騙されるとか騎士王単純すぎない?)酒ウマー」
3月は仕事がくっっっっっっそ忙しいので書けるかどうか不明なのだけど、エイプリルフールネタのアンケートを設置しましたので、よければ投票お願いします。
感想・評価・お気に入り登録等があると作者が喜びますので、よろしければお願いします。
エイプリルフールのネタ、何が良いです?
-
本編未来(第四次聖杯戦争後)
-
本編未来(第五次聖杯戦争前後)
-
FGO編
-
突然のApocrypha編