新たな伝説の始まり   作:なめらかプリン丸

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第21話

速水「これが・・・。これ程の守備力とは想像してないぞ。」

 

実況「ここで前半終了のホイッスル!守野浜中、1点リードのまま後半を向かえます。果たしてあの鉄壁を突破して逆転出来るのか陵星中!」

 

~~~陵星中ベンチ~~~

 

前半が終わり陵星中ベンチには沈黙が流れていた。

疲れもあったが、それ以上にこのまま点数を取れるのか?

 

今の自分達であの守野浜の守備を突破出来るのか?

そんな不安と一瞬だが敗北が頭を過っていた。

 

岸田(たかが1点差。だがこれほど遠い1点は初めてだ。)

 

畑中「くっ、俺達もいよいよ終わりっすかね。」

 

畑中がそう言った瞬間、花美詩が思いっきり畑中を殴り付けた。

 

花美詩「何言ってるんだ!そんな諦めた言葉を言うんじゃない!」

 

畑中「わかってるっす。でも、このままじゃ・・・。」

 

花美詩「そんなことわかっている。だが、俺達以上に速水と早坂は頑張っているんだぞ!」

 

速水(やばいな。点数以上にチームワークに亀裂が生まれて来ている。まさかここまでがアイツらの戦略なのか。)

 

早坂「どうします速水先輩。僕達全員が守野浜中に良い様に扱われてますね。」

 

~~~守野浜中ベンチ~~~

 

大前田「ふっ、奴らのベンチが騒がしくなってきたな。」

 

島「あぁ。この調子なら、後半簡単に守りきれるな。」

 

大前田達は、ギスギスしだした陵星中ベンチを見ながら微笑んでいた。

 

自分達の勝利は目前。

そして、奴らでは越えられない自分達の鉄壁。

 

本来なら勝負事に慢心はしてはいけない。

だが、今まで同じ様に戦い、同じ様に勝利を重ねてきた。

万に一つも負ける気がしない。

 

そう。これは慢心では無く、圧倒的な自信なのだ。

 

~~~陵星中ベンチ~~~

 

岸田(大前田の奴、こっちを見てのあの顔。恐らく勝利を確信しているな。だが、それも間違いではないかも。)

 

花美詩「どうする?相手が攻めてくる気配は無いが、今の俺達のOF力じゃ歯が立たない。いっそのこと、俺達も攻撃に参加して手数を増やすってのは?」

 

花美詩の提案に岸田は少し考えた。

 

岸田「それも1つの作戦ではある。だが、もしそこをつかれて攻められでもすれば、それこそ取り返しのつかない事になってしまう。」

 

早坂「もう!さっきから聞いてれば何を言ってるんですか?要は僕らが点を取れば良いって話ですよね。」

 

牛宮「それが出来ないからこうなったんだろ!1年の癖に考えて発言しろ!」

 

またギスギスとしだし、収集がつかなくなっていた。

流石の速水にも、諦めの感情が沸きはじめてしまった。

 

「てめぇら!!なんだその情けない雰囲気は!」

 

速水「まさか・・・、まさかその声は!」

 

登別「俺が信じてたチームの力は、そんな下らない程度で崩れるのか?それに速水!俺はその程度の男にエースストライカーの座を預けた覚えはねぇぞ!」

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