島「すまん大前田。まさか、俺達の鉄壁の守りを粉砕して来るなんて。」
大前田「気にするな。まだ同点になっただけだ。次からはやつへのマークを徹底すればいいだけだ。」
そして守野浜の攻撃が始まった。
やはり攻め方は変わらず、8人全員で上がって行く戦法だった。
花美詩(くっ、またこの戦法か。だが登別の奴、なぜハーフタイム中にあんな指示をだしたんだ。)
~~~ハーフタイム中~~~
登別「お前ら、相手がドリブルで攻めてくるのはわかってるだろ?だからお前達はそのドリブルを止めようとはするな。」
花美詩「それは本気で言ってるのか!?そんな事したら!」
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実況「さぁ守野浜中、前半と同じく怒涛の勢いで攻め上がって行く!」
花美詩(くっ、登別が伝えたかった事の意図はなんだったんだ!?)
牛宮「このまま行かせる訳には行かない!」
そう言って牛宮はドリブルを止めるために、敵に向かっていった。
大前田「ふん!またこっちの思うがままに動いてくれるな!」
それを待っていたかの様に、前列が花美詩達の前に立ち塞がった。
佐々木「これじゃあ、前半と全く同じ展開じゃないか!」
登別「ったくあいつら、さっき言った事の意味がわかって無いのかよ!」
そう言って大急ぎで登別は走り出した。
大前田「さて、これで2点目はいただきだ。」
大前田がシュートを打ったが、それを岸田が蹴り走ってきた登別に渡した。
登別「ナイスだ岸田!よし、反撃だ。」
そうして今度は登別がドリブルで上がって行った。
登別「速水、行け!」
山本「そうはさせないぜ。」
パスを出そうとしたが、山本のスライディングによりボールがサイドラインから出てしまった。
登別「くっ、中々上手いじゃねぇか。」
山本「これ以上お前に好き勝手させる訳には行かないんでな。」
岸田「花美詩お前、登別の言葉の意図はわかってるのか?」
花美詩「すまない。実はわからないんだ。ドリブルを止めに行かなければ、確実にゴールに近づかれてしまう、どうすれば。」
花美詩がそう言うと、岸田は花美詩の肩に手を置いた。
岸田「そこが奴らの攻め方なんだ。思い出せ奴らの攻めのフォーメーションを。」
花美詩「二列で上がって来て、近づけば・・・まさか!?」
登別「やっと気がついたか。無理にドリブルを止めようとするから、お前達の動きを抑える為に前列が散らばる。何もドリブルを止めるだけがDFじゃ無い。」
花美詩「そうだったのか。わかった、あいつらにも伝えてくる!」
速水「さて、これで守りの不安は消えたな。」
登別「あぁ。あとは俺達の仕事だな。じゃあ速水、文字通りお返しをしてやろうぜ。」
登別の提案に速水は少し考えた。
そして登別の言いたい事を理解して頷いた。
実況「さぁ、陵星中のスローイングから再開です。」
ボールを受け取った速水は登別にパスを渡した。
島「奴にシュートをうたせるな!」
DFの2人が急いで登別のマークにつこうとした。
だが、その一瞬の隙をついて、登別がドリブルで躱していった。
島「な、なに!?だが、これ以上点はやらん。意地でも止めてやる!!
登別「だったら、これでもくらえ!」
そうして登別はゴールの右端ギリギリを狙ってシュートを打った。
島「これくらいのシュートなら、確実に止められる。」
島はそのシュートを止めるために、精一杯のジャンプをした。
だが、そのシュートは、惜しくもポストに当たり跳ね返ってしまった。
大前田「よし!ギリギリを狙い過ぎたな。」
速水「これで終わらせてやるさ!」
跳ね返ったボールは、速水の目の前に飛んでいっていた。
島「し、しまった!まさか、これは!」
速水「お前達のやり方を真似させて貰う。」
そう言って速水はシュートをジャンプしている島とは反対側に打った。
当然間に合わず、そのままゴールとなった。
実況「ゴール!!ここで陵星中、念願の勝ち越しとなった!!」