~~~次の日~~~
牛宮「いや~昨日の練習試合も、速水先輩のシュートのお陰で楽勝でしたね。」
次の日の部室では、ワイワイと賑やかな状態となっていた。
西山「お前達、練習試合に勝っただけで浮かれすぎだぞ。本番で勝てるように、今日も練習するぞ!」
登別「すまねぇキャプテン。俺は少し休憩してから行くぜ。」
畑中「なんすかそれ?昨日もたいしたプレーしてないじゃないっすか。それなのに、呑気なもんっすね。」
岸田「畑中、言葉が悪いぞ。取り敢えず、今はグラウンドに移動するぞ。」
岸田がそう言うと、皆はゾロゾロと部室から出ていった。
登別「お前も早くグラウンドに行けば良いんじゃないか花美詩?」
唯一部室に残った花美詩にそう言うと、登別は部室の長椅子に横になった。
花美詩「やっぱり、あの試合で体を痛めてたんだな。」
登別「べ、別にそんなんじゃねぇよ。ただ、気分が乗らないだけだよ。」
登別がそう言った途端、花美詩は登別を服をめくりあげた。
そこには、アザや切り傷だらけの体があった。
花美詩「やっぱりだ。少しはそういうとこ、皆に見せても良いんじゃないか?そうすれば、畑中や牛宮もお前に対する態度が変わると思うんだが。」
登別「ふん。なんの事だか。それにあいつらは、嫌な先輩がいた方が練習に身が入るから、このままで良いんだよ。」
花美詩「そうか・・・。いつもすまないな。」
突然謝りだした花美詩に、登別は驚いた。
花美詩「いうもお前には負担をかけまくってる。本来なら西山や副キャプテンの俺が皆を引っ張っていかなきゃならないのに。」
登別「そんな下らねぇ事、わざわざ謝んな。俺が好きでこの道を選んだんだ。後悔もねぇし、謝られる筋合いもない。」
登別は立ち上がろうとしたが、傷の痛みからかその場に座り込んでしまった。
登別「イテテ!ったく、こんな姿、あいつが見たら何て言うか。」
花美詩「あいつって、前話してた。」
登別「あぁ、小学の時のチームメイトだ。自分で言うのも何だが、俺の事を凄く慕ってくれてたからな。こんな情けない姿みたら、幻滅するな。」
花美詩「情けなくないさ。今のお前は最高に格好いい男だよ。」
花美詩がそう言うと、登別は照れたように赤面した。
登別「やめてくれよ恥ずかしい。まぁ、流石にFFの予選までには、傷も全て治して、万全の状態で戦える様にしておくさ。」
花美詩「無理だけは絶対にしないでくれ。他の人に言えないなら、俺が相談に乗ってやるからさ。」
二人が部室を出ようとドアを開けると、そこには速水が立っていた。
速水「登別、お前に話がある。」