逃ゲグルイ 作:パチンカス
↓
うーん、やはり面白い
↓
二次創作は……全然ないやんけ…!
↓
こうなりゃ自給自足や
自己満足の駄文
幼なじみ……と聞くとみんなどんな人物を思い浮かべるだろうか。
朝、布団を引き剥がしてプンスカ怒りながら起こしてくれる美少女?
文句を言いながら放課後に買い食いに付き合ってくれる気の合う男友達?
まあ、普通ならそんな当たり障りのない人物像を思い浮かべるだろう。
だが、こと俺の幼なじみ……いや、"幼なじみ達"に関しては軒並み変人だった。
今でもあの日、あの時、あの家の敷地に踏み入ってしまったことを後悔している。
そして、その幼なじみとゲーム……いや、"ギャンブル"で勝ってしまったのが終わりの始まりだったんだろう。
「久しぶりね。それじゃあ早速……私とギャンブルをしましょう?」
「へ、へへへ……たしけて……」
目の前の白髪のべっぴんさんに壁ドン、更には股下に片足突っ込まれて逃げられない状態。
ちらりと横を見るとそこに佇むは仮面をつけた少女。
なまじ美人だから怖さに拍車がかかってる。
やばい泣きたい。チビりそう。
あ、でも女の子特有のいい匂いが……いやいや、落ち着け俺。目の前の女は美人でも中身がイカレ野郎だぞ。そうだ。鼻の下を伸ばしていたらすぐにその首元を食いちぎられ……いやああああ!近すぎてペえが!ぺえが俺の胸板で形を変えて……吐息も感じられるほど近いんですけどぉ!?何好きなの!?俺のこと好きなの!?
「また昔のように、アソビましょ?」
言葉とは裏腹に目が怖いぃぃぃ!!
いやあああああ!殺されるぅぅぅぅ!!
「………………」
あんたは見てないで助けろよぉぉぉ!
▷▷▷▷▷
「──はあ……はあ……」
俺の名前は"
平々凡々な一般家庭生まれ。ごくごく普通の生活を送る何の変哲もない男。趣味はボードゲーム、特技は手品。手先は人一倍器用だ。
そんな普遍的な俺はと言うと、懸命に街中を走っていた。
「こらぁ!待たんかいこのクソガキ!」
「おっわ…!まだ追っかけてきてんのかよ…!」
後ろをチラリと見れば追いかけてくる大人が1人。
なにか悪い事をしたか、と言われると素直にはいそうですと答えずらい。お塾が面倒で逃げた。ただそれだけである。
それに気づいた父親に見つかり絶賛逃走中。
捕まったら勉強漬け…!
いやだ!僕は遊びたい!
それに、勉強終わったら今度は父親の心理学講座。ドヤ顔でべらべら喋るから腹が立つ。殴りたい、あのドヤ顔。
にしてもしつこいな。どっかに逃げ込んで……っと、お?
塀に囲まれた敷地。その中に構ららた巨大な屋敷。
ちょうどいい。ちょっと中に入れてもらって匿ってもらうか。少しならいいでしょ。
走って助走をつけ大ジャンプ。
塀の屋根に手をかけ、そのままよじ登り中へと侵入。
──シュタッ
「着地………………お?」
「「「「「…………」」」」」
目の前に視線を向けると10数名の子供と目が合った。
…………ふーむ。
「……どなた方ですかな?」
「「「「「いや、あなたがね?」」」」」
「──いやー、ホントに大人って自分勝手で困るよねー」
「「「「分かるー」」」」
縁側沿いの部屋に集まる子供たちに混ざり談笑。
これでもコミュニケーション能力は高いと自負してる。これで彼らと縁が出来たな。今日から友達ね。
「お、トランプあるじゃん」
近くの子に使っていいか聞き許可をとる。OKが出たからでは早速。
ケースから取り出して……新箱やんけ。
リフルシャッフルで混ぜ混ぜぇ〜。
柄を確認すれば……お、成功だ。
「……パーフェクトシャッフルね」
「うお!びっくりした…!」
唐突に顔の横から聞こえてきた声に体がびくついた。
白髪の紙を左右で輪っかにした着物を着た子。
「手先が器用なのね」
「手品が得意なもんで」
よく使う魅せシャッフルを次々に披露。
周りから感心したような声が上がった。
そう反応ありがとう。鼻が伸びる。調子に乗りすぎて2キロは伸びるね。
「でもその混ぜ方、全く混ざってないんでしょう?」
「お、よくお分かり。ご覧の通りで」
混ざったように見せて混ざってない。そんなシャッフルの仕方。
「……ねえ、私とババ抜きしない?」
「「「「「……っ」」」」」
耳元で囁く少女の言葉に周りは驚いてる様子。
そんな反応に首を傾げつつ、断る理由もない俺は素直にうなづいた。
「まあいいけど……じゃあみんなで一緒に「一対一で」……はあ、そういうなら……」
どうしてもと言うならそれでいいか。
とりあえず手にしたトランプまじぇまじぇして──
「ジョーカー1枚と、そうねえ……エース2枚の合計3枚だけでいいわよ」
「……あー、まあタイマン勝負ならそれでいっか」
エースだから……パーフェクトシャッフルしたから……こことここか?
「エスティメーション、だったかしら?」
「……よく知ってんねえ」
エスティメーション、簡単に説明すると指先の感覚や見ただけで枚数がわかる技術。
新箱のトランプの並びは決まってる。そこからパーフェクトシャッフルをすればエースが上から何枚目、下から何枚目かは分かる。後はその枚数のところでわければエースのガードはすぐに見つかる。
「んじゃやろっか」
「ええ」
「先攻後攻はジャンケンね」
「いいわよ」
──ジャーンケーン……ポン
「あ、負け……」
じゃあ俺がジョーカーとエース1枚か。
2枚を手に持ち少女へと向ける。
……少女と目が合った。何を考えてるのかよく分からない目。
薄ら笑みを浮かべてるが……なんだろう。初対面なのにこういうのは失礼かもだけど……気味が悪いな。
「………すごいわね、あなた」
「?」
「
「あ、そう?ありがとう」
ポーカーフェイス……ってやつなのかな?
意外な才能を発揮、的な?
「……………」
目を細めた彼女は……やがて1枚引いた。
だが、
「……ジョーカー、ね」
「よーし、んじゃ次俺ねー」
指さし確認よーし。
右指し……よーし。
左指し……よーし。
……………うん!
「表情筋ある?」
「あら?あると思っていたのだけど……?」
全く表情が崩れん。
うっすらとした笑みは浮かんでるけどそれだけ。あとは何も崩れない。うんともすんともない。人形かな?
んー、これは手強い……なんてないんですねえ!
「こっちだろ…!」
「…………」
引いたカードは……エース。
周りからどよめきが聞こえた。
「俺の勝ちー」
「ええ、そうね」
ひゃっふー、勝ちだぜ勝ち。
なんかこう……上手く言い表せないけど分かるんよね。指差しの反応じゃなくてトランプを構えてる時の様子で。
「……あなた面白いわね」
「ん?……でっしょー?俺おもしれー男なの」
胸を張りドヤ顔を浮かべる。
それを目を細めて見てくる少女。
そして、次の瞬間には周りの子供たちにどうやって勝ったのかを問い詰められる。
今思い返しても、この日の出会いは間違っていた。
断言出来るね。
絶対に。
感想乞食なんでよろしくお願いします。
モチベをね、モチベをください。