たぶん、ヴィランが親らしいが。それはそれとしてヒーローの子どもの方が気苦労が多い。   作:幽 

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評価、感想ありがとうございます。感想いただけましたら嬉しいです。

ほのぼの回。夏君が出張る回。

本誌が来るのでゲロ吐きそうです。
そういえば、デクのヒーロー早口語りって具体的にしてるのどごですっけ?漫画読み返しても見当たらない。

何か、こういったの読みたいとかありましたら、ここにくだされば。何か、アンケートというか、興味です。
https://odaibako.net/u/kasuka_770


おでかけ

 

「焦凍、待って!!」

 

轟夏雄は慌てて走り出そうとした。けれど、それよりも先に、肩を掴まれた。

 

「夏君、追いかけなくていいよ。」

「でもさ・・・・」

 

そう言った瞬間、夏雄の隣を、何かが駆け抜けていく。

 

「おいゴラアアアアアアアアア!!焦凍、待てや!!」

 

黒い髪を優美な尾のようにたなびかせて、走って行く影があった。そうして、その人影は見事に、焦凍を背後からすくい上げた。

 

「ほれ、確保!一人で走らないって約束しただろうが。」

 

焦凍を脇に抱えた夢意転夜が轟燈矢と、そうして夏雄の元に帰ってくる。

 

「・・・・さすがは鍛え上げられた脚力。」

「毎日の散歩は確実な力になってるんだなあ。」

 

そんなことを言っていると、すっかり背が伸びた燈矢が夏雄をのぞき込んだ。

 

「というか、焦凍のことは俺たちがするから、夏君は気にしなくていいって言っただろ。」

「でもさ・・・・」

「それに、せっかく買って貰ったイルカ、落としてもやだろ?」

 

その言葉に、夏雄は抱えていた、大きなイルカのぬいぐるみを抱えなおした。ふかふかとしたそれに鼻先を埋めて、こくりと頷いた。

 

 

 

「水族館のチケット貰った!!」

 

そんなことを言いながら、轟家の事実上の居候である、夢意転夜が夜のランニングから帰ってきたのは数週間ほど前のことだった。

 

「・・・・誰に貰ったんだ?」

 

のこのこと家の中に入ってきた転夜に、父の轟炎司が返事をした。それを皮切りに燈矢もまた口を開く。

 

「転夜、どうしたの、それ?」

「いやさ、この前買い物帰りの、浜崎のじいちゃんの荷物持ってやったじゃん?」

「ああ、浜崎のおじいさん?」

 

転夜が言っているのは、近所に住んでいる一人暮らしの老人のことだった。犬のように愛想のいい転夜は、基本的に近所中と顔見知りでちょこちょこ、そういった人助けも行っている。

 

「そうそう、それで、夜に私がランニングしてるの知ってたらしくて、走ってる最中にあってさ。なんか、貰ったらしいけど一人暮らしで行くことも無いからって譲ってくれたんだ。子どもがたくさんいるから嬉しいだろうって。」

 

それから、転夜が駄々をこねまくり、轟家の子どもと、転夜が水族館に行くことになった。炎司はどうしても仕事で行けなかった。

 

「安心しろ、みんなの写真は任せとけ!」

「いや、まあ、そうだな。頼んだぞ。」

 

夏雄は正直、うきうきしていた。

 

夏雄は、個性のせいか暑がりだ。そのため、涼しげなモチーフのものが好きで、水系統も好んでいる。そうして、それと同時に、海の生物も同時に好きだ。

父親が父親のため、あまりそう言った場所に行くこともなかったため、決まった水族館行きは嬉しくてたまらなかった。

 

「・・・・冬美、熱が出ちゃったみたいで。」

 

明日が水族館という夜に、姉が熱を出したのだ。それに、夏雄は悲しくなった。さすがに、それで水族館行きは中止になってしまうと、そう思っていた。

膨らんでいた心がどんどんとしぼんでいく。

そこで、だ。

ひょっこりと、転夜が顔を出した。

 

「なら、私と燈矢が保護者になるので、冷さんは冬ちゃんについててあげてよ。」

「え?」

 

夏雄はそれに転夜のことを見上げた。

 

「私たちも高校生だし。夏君はしっかりしてるし、焦凍に関しても、世話は慣れてるから。焦凍も、夏君も、楽しみにしてたし。」

 

転夜の説得で、水族館行きは決定された。けれど、それにうきうきしていると、段々とまた心がしぼんでいく。水族館に行きたがっていたのは、姉も同じだ。

なのに、自分や焦凍だけ水族館に行くというのは違う気がした。

 

(焦凍はいいけど、でも、俺まで行くのはなあ。)

 

そこまで考えて、夏雄はとぼとぼと、母に明日は自分も家に残ると伝えに行こうとした。そこで、廊下の向こうで転夜と燈矢が話しているのが聞こえた。

 

「冬ちゃんと何話してたの?」

「冬ちゃんだけ水族館行けないの悲しいだろ?だから、次の土日に、埋め合わせとして行きたがってたオープンしたばっかの雑貨屋さんと、お洒落なカフェでデートしてきますわ。」

「ふーん・・・・」

「燈矢は来んなよ。」

「え、それは・・・」

「来んなよ?」

 

転夜の圧に落とされる兄の言葉を聞きながら、夏雄は心がふわふわと浮いてくる気がした。それなら、冬ちゃんも、そういった約束があるなら、自分も楽しんでいいんじゃないだろうか?

 

「あれ、夏君、どったの?」

 

廊下で立ち止まっていた夏雄を見つけた転夜が話しかけてくる。それに、夏雄はおずおずと顔を上げる。

 

「冬ちゃんの見舞い?なら、部屋には入るなよ。」

「ふすまをちょっと開けて、顔を見るだけね。今、寝たから。」

 

本当は違うのだが、そう言われると、夏雄はこくりと頷いた。高校に入って、すっかり身長が伸びた二人は、さすがに成長が早いとは言え、小学生の夏雄からすれば大分背が高い。

 

「それに、明日は早いから、早めに寝ないとね。」

「うん、わかってる。」

「そうそう、早めに寝ろよ。俺らも、早めに寝ないとな。」

「今日のために課題、死ぬ気で頑張って良かった。夏君も楽しみでしょ?海とか、そういうの好きだもんね?」

 

それに、夏雄は少しだけ驚いた。なんだか、自分の好きなものを改めて認識されていたことに。

 

「君の持ってるモチーフ、海とか多かったからなあ。明日は、本物のイルカにも会えるぞ-」

 

そう言って、己のほっぺたを両手で包み、むにむにとしながら微笑む転夜に夏雄はこくりと頷いた。

 

 

 

その日は、朝からリュックを背負って、わくわくしながら水族館に向かった。

何か、この頃父はとても忙しそうで、家にもあまり帰ってこない。けれど、自分たちの小旅行は覚えていてくれていたらしく、駅までの車を手配してくれていた。

 

「楽しんでこいよおおおおお!!」

「いつ会っても濃いよな、あの人。」

「尖ってるよなあ。」

 

 

 

水族館は楽しかった。

小規模なところではあるため、そこまで魚の種類があるわけではなかったが、それはそれとして楽しいところだった。

 

何よりも、夏雄が楽しかったのは、イルカショーだった。午前と午後に分かれていたが、早めにつき、午前の部だったせいか、子どもの数が少なく、イルカとのふれあいが出来たためだろうか。

おずおずと、焦凍と出たショーにて、観戦席から姉と兄が必死に写真を撮っていたのが印象的だった。

 

「燈矢、できるだけ撮って!数撃ちゃ、当たるだろう!?」

「わかったわかった!!」

 

その後は、水族館をぐるりと回った。夏雄が気に入ったのは、その水族館の中でも一番に大きな水槽で、その中を、複数の魚が優雅に泳いでいるのが気に入った。

ただ、魚がずっと泳いでいるだけのそれに、焦凍は飽きてしまったようで、先に行きたがる。

 

「あっちに、ふれあいコーナーがあるって!」

 

それに夏雄は残念に思いながら、水槽の前に置かれていた椅子から立ち上がろうとした。

 

「そっか。なら、焦凍について、燈矢行く?」

「あー、そうする。つーか、昼どうする?」

「ここ、レストランあるらしいからそこにしようよ。」

「・・・・魚か。」

「君、好き嫌いなんとかしなよ。」

 

なんて会話が聞こえて、転夜が夏雄の方に視線を向ける。

 

「夏君も、ここのレストランでいい?なんか、魚料理が有名らしいけど。」

「え、あ、うん。だい、じょうぶ・・・・・」

「わかった、焦凍、兄ちゃんと行くぞ。」

「わかったー」

「二人は、俺たちが帰ってくるまでここで待っててくれよ。お昼には帰ってくるから。」

「はいはーい。」

 

燈矢が焦凍を連れて行く後ろ姿を見つつ、夏雄は隣に座った。それに、夏雄は、なんだかドキドキと胸を高鳴らせた。

何か、何か、ドキドキしてしまっていた。だって、そうだろう。

何か、こんなとき、自分のことを優先してくれることが思ってはいなかったのだ。

 

(みんな、焦凍か、燈矢兄のこと、優先するから。)

 

どきどきと、何か、心臓が、鳴り続ける。それに、思わず夏雄は自分の隣に座った転夜を見た。そこで、ふと、気づいた。

 

(・・・・なんか、悲しそう。)

 

夏雄はそこでふと気づく。少しだけ薄暗い水族館の中で、ぼんやりとした明かりに照らされた転夜は何かひどく憂いを帯びた表情をしていた。

 

何か、色々と周りが騒がしいことは夏雄も察している。オールマイトが検査入院したと報じられてから、父も明らかに今までとは段違いで忙しそうであった。

そうして、転夜もまたそれに沿って沈んでいった。

 

「・・・・オールマイトさんから、電話来ないの?」

「ううん、前に一回だけ来たよ。久方ぶりの休暇だから、ゆっくりしてるって。」

「検査結果、大丈夫だったんだろ?」

「そうだね。そうだけど。」

 

夏雄はそれに怯えるように体を震わせた。夏雄は思わず、転夜の手を握った。それに転夜は驚いた顔をした後、にっこり笑った。

 

「でも、今日、水族館に来れてよかったよ!この頃、心配なことが多かったから、こうやって遊びに行くの、久しぶりだったからさ。」

「お、俺も、今日、すっごい楽しいよ!」

「そう?」

「うん!学校の行事以外でこういうことないから!」

 

夏雄は興奮気味に、今日、来れたことがどれだけ嬉しかったかを語った。それに、転夜は笑みを深くした。

 

「そっか。ねえ、夏君、いつか、ギャングオルカの水族館に行こうか?」

「え、いいの!?」

「まあ、すぐには無理だけど。プロヒーローになって、お給料が出たら、一緒に行こうか?」

「うん!」

 

それに転夜は淡く笑い、そうして、夏雄のことを抱きしめた。ふかふかとした転夜の胸に埋もれた夏雄に転夜は頬をすり寄せた。

夏雄はそれにドキドキと胸を高鳴らせて、照れたように微笑んだ。

 

夏雄の家族は、あまり身体的な接触を行わない家だ。だからこそ、夏雄は頬ずりなんてしてもらえた記憶は無い。

ただ、転夜というそれは、そういった行為をよくした。もう、高学年の夏雄は少しだけこのままでいいのかと思うのだけれど、そうやってわかりやすく甘やかしてくれる転夜のそれが無くなるのが寂しいとも思ってしまう。

 

「ようし!姉ちゃん、頑張るからなあ!そうしたら、一緒に行こうね。」

 

それに夏雄は、なんだか安心した。

いつも通りの姉で、夏雄はうんと強く頷いた。

 

 

 

それから、夏雄は思う存分魚を眺めた後、言葉の通りレストランに向かった。

 

「・・・・焦凍、まじで偏食だな。ここでもそばか。」

「というよりも、冷たいものが好きなだけじゃね?」

「言って、この年でそばって。というか、この年なら、体を作るタンパク質とか糖質とかいると思うんだけど。」

「まあ、食べるときは食べるしな。俺も、そば好きだけど。」

「君はきつねそば好きだもんね。私としては、夏君みたいに色々食べて欲しいけど。フィッシュバーガーおいしい?」

「うん!転夜姉は何食べてるの?」

「メガ盛り魚介類天丼。サメフライ付き。」

「・・・・俺より、転夜姉のほうがたくさん食べてるね。」

「・・・・サメって、どんな感じ?」

「なんか、普通の白身だけど。食べる?」

 

夏雄は、こんもりと盛られた天丼が運ばれてくるのを遠い目で見つめた。周りがちょっとざわついているのが恥ずかしかった。

 

 

食事を食べた後は、水族館のショップに向かった。

家で待っている母や姉、そうして父へのお土産を探すためだった。

 

「さて、何を買おうか。」

「やっぱ、こういう時ってお菓子とかなのかな?」

「・・・・うーん、あとは、イルカとかのグッズとか?」

 

夏雄は青系統で統一された中で、目をキラキラさせて周りを見回した。それに気づいたのか、燈矢が口を開いた。

 

「夏君も、お店の中からよさそうなの探してくれる?」

「わかった。」

 

夏雄は二人から離れて、嬉々としてショップの中を歩き出した。

 

「いいの?」

「まあ、狭いし、夏君は迷子にならないでしょう。」

「にしても、どうするか。」

「これ!」

「イルカ、まんじゅうかあ。無難にこれか。」

「・・・・燈矢、これは?」

「・・・・・転夜の言ってるのは、その、リアルなウニのプリント付きの、UNIって文字が入ってるシャツのこと?」

「かわいくない!?」

「「ださい。」」

 

夏雄はきょろきょろと周りを見回した。お土産のショップには、やはりお菓子が多い。それと同時に、多くの、水族館の生物のグッズがある。

 

(お菓子もいいけど。)

 

夏雄は周りを見回した。

 

(冬美姉には、シャーペンとかは?お母さん、この前、鍵に付けてたキーホルダーが取れたって言ってたから、それでもいいかも。お父さんは、あ、しおりがある。本とか読むから、使ってくれるかな?)

 

そう思いながら、周りを見回していると、ふと、棚の上に目線が行った。

 

「わあ・・・・・」

 

そこには、特大サイズのイルカのぬいぐるみがあった。

小学生だが、すでに誰よりも背が高い夏雄から見ても大きなぬいぐるみで、なかなか売れないのか棚の上に寂しそうに置かれていた。

 

夏雄は、また、どきどきとした。何故って、そのイルカのぬいぐるみを見ていると、参加できたイルカショーのイルカを思い出したのだ。

 

(・・・お小遣い、まだ、残ってるし。)

 

そう思って、夏雄は恐る恐る棚からその特大のイルカを引き抜いて、値札を見た。そうして、すぐにがっかりする。なんといっても、さすがはと言うべきか、他の小学生よりもお小遣いを貰えている夏雄から見てもそれは高嶺の花だった。

夏雄は渋々棚にそれを戻そうとした。けれど、それよりも先に、後ろから声がした。

 

「あれ、夏君、それ買うの?」

 

夏雄はそれに思わず肩をふるわせ、そうして、後ろを振り返った。そこには転夜が不思議そうに自分を見下ろしていた。

 

「ううん。値段が・・・」

 

それに転夜はぬいぐるみの値札を確認し、そうして、ひょいっとぬいぐるみを抱えた。

 

「じゃあ、私が買おうか?」

「え!?」

 

夏雄はそれに慌てた。何故って、また、転夜が自分に気を遣っているのかと思ったためだ。

 

「い、いいよ。今日のことがあったのに、お小遣い、貯めておかなかったのが悪いんだし。」

 

その言葉に、転夜はふむとうなずき、困ったように首を傾げた。

 

「そうかあ、でも、困ったなあ。この頃、あんまりお小遣い使ってなくて、オールマイトのおっちゃんとかに心配されてるから。ここで、思いっきり使っておこうと思ったんだけど。それに、今日のことで冬ちゃんのお土産に、ペンギンのぬいぐるみを買おうかと思ってたんだけどなあ。」

イルカのぬいぐるみ、引き取って、大事にしてくれる人、いないかなあ?

 

なんだか、明らかに、わざとらしくて、仰々しいそれに、夏雄はちらりと転夜を見た。そうして、そんな夏雄の様子にくすりと少女は笑った。

 

「ねえ、夏君。」

「うん。」

「こういうときはさ。甘えておくものらしいよ。」

「・・・・でも。」

「いいんだよ。君に甘えて貰えると、私は嬉しいし。それにね、夏君。前にも言ったけれど。君は、もう少し、甘えていいんだよ?」

 

それに、夏雄は転夜を見た。

 

やっぱりと、夏雄は思う。

その人は、何か、夏雄を甘やかすとき、心の底から嬉しそうな顔をする。その顔に、夏雄は弱い。

それに、夏雄はおずおずと頷いた。

 

「よし!さあて、冬ちゃんにはどれがいいかな。夏君、選んでくれる?」

「うん!」

 

夏雄はそっと、転夜の手を握った。

 

 

 

 

「・・・・・いや、目当ての葛餅を買えてよかったよ。」

「にしても、腐らない?」

「そんなあ、うちには便利な冷却装置がいるだろ?」

「・・・・・お前じゃなかったら燃やしてたからな。」

 

夏雄は、買って貰ったイルカのぬいぐるみを抱えて、うきうきと道を歩いていた。

四人は、水族館を出た後、帰りに途中下車をして、とある駅で降りた。それは、転夜が調べた有名な和菓子屋に行きたがったせいだ。

 

「・・・・おっちゃん、この頃、魂抜けそうな顔してるから、差し入れ。」

「また、事務所に持っていこうな。」

 

そんな会話の中で、見事に手に入れたそれを抱えて燈矢は転夜の肩を叩いた。

現在、燈矢は、お土産の入った袋を抱えて、転夜の隣を歩いている。転夜も又、焦凍が暑がって降ろした小さなリュックを背負っていた。

焦凍も焦凍で、買って貰った小さめのぬいぐるみを抱えご満悦の様子だった。

 

もう少しで駅に着く、というところで転夜が口を開いた。

 

「なあ、あそこのコンビニ寄っていい?」

「あ、焦凍、夏君、何か飲もう!」

 

そう言われて、四人はそのままコンビニに向かう。お茶を手に取り、燈矢が今日の予算として貰っていた財布を探る。

 

「・・・・すごいな、おっちゃん。お茶とまでコラボしてる。」

「まあ、あの人見ない日なんてないもんな。」

「・・・・某白い猫先輩並みに仕事を選ばねえな。」

「あそこまでなりふりは構ってるだろ。」

 

そんな会話を聞きつつ、夏雄は二人の後ろで待っていると、そこで自分の隣にいた焦凍がいないことに気づく。

それに辺りを見回すと、お菓子コーナーを棚から顔を出して見ている焦凍の姿を見つけた。

 

「焦凍?」

 

お菓子が欲しいのだろうかと、夏雄が近づいた。そうすると、お菓子コーナーに子どもがいることに気づく。

 

「かっちゃん、見てよ!新弾入りのヒーローチップス、あったよ!」

「どこも売り切れだったからな!」

 

それは、焦凍と変わらない年の少年たちだった。片方は、深い緑の、くせっ毛の髪に、そばかすの散った頬が印象的な大人しそうな少年だった。もう片方は、淡い金の髪に赤い瞳をした、粗暴そうな印象の少年だ。

 

焦凍は、そんな二人を興味深そうに見つめていた。

 

「焦凍、お菓子欲しいの?」

「夏兄・・・」

 

二人の会話で、少年達は夏雄と焦凍に気づいたのか、こちらに視線を向け、そうして、目が合ったことを理解した。

 




ものすごい下ネタです。




・・・さて、未来に輝く少年達よ。ヒーローになると色々と苦労は多くはなるけど、今日はちょっと聞きたくないなあと言える部分のお話をするぞい。
ヒーロー・アシスト!組み手の指導中だが、何故、男子だけ!おまけに、轟君がいないときなのだろうか!?いや、轟君以外にもいない人はいるが?
はっはっは、それはシンプルにこの手の話を、焦凍にするのはキツいのと。あと、急なのは、地獄みてえな作業を終わらせて、愚痴りたいのと、君らも被害にあう可能性があるからだ。
と、いうと?


ヒーローっていうのはさ、人気商売なのよ。んで、まあ、違法なグッズを作る奴らもいるんだけどさ。それと同時に、そっくりさんを使ったアダルトビデオとか作るアングラ界隈もいるわけだ。
・・・・・・・それは。
反応に困るよなあ!!そんでな!こっから地獄なのはな!!例えば、警察とかで、そういうのが押収されるとね!そっくりさんなのはわかってるけど!出てないよね!?こんな犯罪組織に資金が流れるような系統に関わってないよね!?みたいなことの確認の書類を書くんだけどね!?
すでに地獄なんだが!?
そこらへん詳しく!
当て身!!
ぐわっ!?


おおっと、お前ら、思ったな?ちょっとうずっとしたものがあったな?だがな、そうは問屋が卸さねえぞ。そりゃ、女相手のもあるさ。でもな、強くて社会的強者を屈服させてえって思考はあるもんでな。男のヒーローもので、男相手の類いのはけっこう人気筋なんだよ。
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
あ、自分そんなに顔良くねえし、とか思ったか?安心しろ、今の時代、マニアックな受容というのは確実に拡大してる。そうしてな、ここから地獄なのはな。本当に自分かを確認するために、そういった系統のビデオは一回は視聴しないといけねえの。

・・・・・そ、れは。
ちなみに!私は、先ほど警察にて、二桁を軽く超える己のそっくりAVを見てきたところですよ!?男バージョン、女バージョン、子どもになったり、性格反転したのとか、入れ替わりものやら種類が豊富で!!いやあ、頭がバグるね!!

・・・・・さすがのおいらも哀れになってきた。
ヒーローになる場合の、この手の地獄は予想外だろう。
ちな、エンデヴァーとオールマイトのもあるし、最悪なのはヒーロー同士で、絡んでるのもあるぞい⭐️
地獄!!!!!!!

以前、後書きにあった転夜の異母兄、本編に出そうか、それとも番外編に置いておこうか悩んでおりまして。参考程度に知りたいです。

  • 二次創作だし、いいんじゃない!
  • 一周回って見たい!
  • 番外編で留めておけば?
  • いっそ、兄弟増やそう!
  • どっちでも
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