たぶん、ヴィランが親らしいが。それはそれとしてヒーローの子どもの方が気苦労が多い。   作:幽 

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評価、感想ありがとうございます。感想いただけましたら嬉しいです。

冬美の話、この話の後に一回ギャグ時空の話を入れたい


何か、こういったの読みたいとかありましたら、ここにくだされば。何か、アンケートというか、興味です。
https://odaibako.net/u/kasuka_770


冬の献身 上

「こんにちは。」

 

淡く笑った顔を覚えている。初めて会ったときは、わからなかったけれど。

幾度か会ううちに、ふと、気づいた。

 

その人は、どこか、父に似ていた。

 

 

 

轟冬美にとって、夢意転夜は例に漏れず、ありがたい存在だった。

冬美という少女にとって幸運で不幸なのは、まだ、轟家が穏やかだった時代の記憶があったことだろうか。

 

父が、優しかった時を知っていたからこそ、なおさらに辛かった。

 

父は怖くなったし、母は沈んでしまったし、兄は追い詰められ、弟はどこか蚊帳の外で、そうして、末の弟はいつだって遠かった。

 

家族なのに、何か、ずっとそれぞれに壁があった。何か、遠くて、仕切られてしまっていた。

 

それを、ある日、取っ払ってくれる人が来た。

 

「冬ちゃん。んな顔しなくていいよ。」

 

優しい人は、そう言って、目一杯に微笑んで冬美に言ってくれたのだ。

 

「もう、大丈夫だから。」

 

そう言って、冬美のヒーローは微笑んだ。

 

 

 

夢意転夜は変わっている。

それは、良い意味でも、悪い意味でもそうなのだが。別段、冬美はそれを気にしたことはない。

 

「燈矢兄―?」

 

冬美はそこにいるだろうと開けた居間には目当ての兄はいなかった。ただ、珍しく家にいた父が新聞を読んでいるだけだった。

 

「お父さん、燈矢兄は?」

「知らんぞ。」

「うーん、転夜姉なら知ってるかな?というか、一緒かな?」

「おそらく知らんぞ。転夜ならここにいるしな。」

 

そう言って父、轟炎司は新聞紙を持ち上げた。そうすれば、今まで隠れていた炎司の下半身が見えた。

 

「転夜姉、寝ちゃってるの?」

「ああ、寝るなら布団で寝ればいいというのに。」

 

そこには探していた転夜がいた。

炎司の腕と体の隙間に体をねじ込み、太ももにもたれかかるような体勢で転夜はすやすやと眠っている。

冬美はその髪をぽんぽんと撫でる。それに転夜の体が少しだけ身じろぐが、眠りが深いらしくそのまま眠ってしまっている。

 

(・・・・変わってるなあ。)

 

冬美はそんなことを考える。

 

 

転夜というそれは、まあ、変わっていた。

やることが突拍子がないというのか、脈絡がないというのか。

 

「あ、冬ちゃん!ちょっと待ってね!今日は鶏ガラのラーメンだよ!」

 

そう言って庭先でどこから持ってきたんだという寸胴鍋で鶏ガラや豚骨を煮込んでいたり。

 

「冬ちゃーん!夏と言えばスイカ割りだよ!」

 

そういってスイカを二玉も持って帰ったり。

 

「今日のおやつ、マシュマロだからおっちゃんに焼いてもらお!」

 

そういって父に突撃したり。

 

「冷さーん!おっちゃんのちんちん見ていい!?」

 

なんて言って母に突撃したり。

 

「辛いって評判のカップ焼きそばの早食いしたら下痢がとまらん・・・・」

 

トイレに籠ったり。

 

「おっちゃんのケツ、いい音だねえ。八十点!」

 

そう言って寝ている父でケツドラムをしたり。あの時の父の茫然とした顔は今でも覚えている。

 

「冬ちゃん!見て、すげえでけえ犬のうんこ!」

 

といって糞を木の枝で突いたり。

 

「見て、鳩を素手で捕まえられた!」

 

といって文字通り鳩をわしづかみで持ってきたり。

 

「すげえよ!見て!八キロレベルの猫!おっちゃんそっくりの赤毛!」

 

そう言って持ってきたクソデカ猫は轟家の飼い猫になっている。

SNSを開けば、姉の奇行のまとめが流れてくるぐらいだ。

エンデヴァーの休憩中に冬場のせいか寄ってくる猫を延々と積み上げたり、通行人に父や兄の腕を掴んで手を振らせたり、肩車された状態で居眠りをしたり。

いいや、こうやって決して人当たりが良いわけでもない父の膝の上で爆睡をこける時点で奇行と言えば奇行と言えるのだろうが。

 

(・・・・時々思うけど、お父さん、肩車してるときに頭とかにおっぱい当たったときに気まずく思ったりしないのかな?)

 

なんてことを考えて、冬美はふと気づく。

 

「でも、転夜姉がこんな時間から寝るのって珍しいね。いつもなら、ランニングに行ってるのに。」

 

それに炎司はちらりとカレンダーを指した。そうして、冬美はようやく気づいた。

もうすぐ、転夜の誕生日だった。

 

 

誕生日と言っても本当のところは違う。

生まれがあまりよろしくない転夜は自分が生まれた日を知らない。そのため、オールマイトやサー・ナイトアイと共に戸籍を作るおりにそうしようとした日が誕生日なのだ。

 

転夜は、誕生日があまり好きではないらしい。

それを知ったのは、転夜が轟家に来て、ヒーローを目指すようになってからある程度の時間が経ったときのことだ。

 

「もうすぐ、燈矢兄の誕生日だね。」

「へえ、そうなの?」

「転夜姉知らないの?」

「あいつがわざわざ誕生日を教えてくれるロマンチストに見えるかい?」

 

丁度、居間にいたのは母の冷と冬美、そうして転夜だけだった。人数が人数のため山盛りになった洗濯物を畳んでいる最中のことだった。

転夜は遊んでおいでといってくれるけれど、普段は兄に独占されている姉と話す機会を逃したくない冬美は嬉々としてお手伝いをしていた。

冷はそんな二人の会話を微笑ましそうに聞きながら口を開いた。

 

「そう言えば、転夜ちゃんの誕生日は?」

「どうせ、適当におっちゃんたちと決めたやつなんだから、気にしなくていいっすよ。」

「でも、せっかくだから祝いたいじゃない。」

「祝い、なんて。」

 

その時、浮かべた顔を、冬美はずっと覚えている。

いつだって、朗らかで、明るくて、優しく笑うだけの人だったのに。

 

「てめえを産んだ女が死んだ日なんて、祝う気も起きないもんだろ?」

 

皮肉気で、冷笑と言っていい笑みなのに、その瞳に映り込んだ燃えるような何かが揺らめいていて。

 

それに冬美はああと、理解した。

その人は、どこか、父に似ていると。

 

 

 

転夜と父が似ているという話をすると、たいていの人は頭にはてなマークを浮かべる。それこそ、家族ならば顕著だ。

 

「・・・・・まあ、十年近く生活してるのなら似ているところもあるんじゃないか?」

 

唯一、父だけがそんなこともあるんじゃないか?という空気感で答えてくれた程度だ。

 

(まあ、確かに似てはないんだけど。)

 

冬美は転夜の寝顔を見つめて、そんなことを考える。そうして、転夜に倣うように父親の膝にもたれかかる。

 

「・・・・どうかしたか?」

「今年も、転夜姉、誕生日祝いたがらないのかなって。」

「どうだろうな。」

 

炎司の大きな手が冬美の頭を撫でる。

 

転夜はやはり、誕生日を祝いたがらなかった。夏の、その日を嫌っているようだった。けれど、他者から願われるのならばと轟家の人間がその日にはしゃぐことに関しては否定もせずに受け入れる。

 

けれど、どこか、上の空で、苦笑いを浮かべている。

 

それでも、転夜の誕生日は彼女自身が望んだ、七月十五日で収まっているのは不思議だった。

誕生日というものを疎うくせに、わざわざ、その日を指定するのが不思議で。

それの答えを教えてくれたのは、兄だった。

 

「・・・・七月十五日はさ、転夜が世話になって、そんで亡くなった兄貴分の誕生日らしい。」

 

兄にだけ漏らしたその事実に、冬美は、やっぱりと思う。

なんとなくでも、思うのだ。

きっと、転夜は、その兄が亡くなったことを、どんな理由があるにせよ、自分のせいだと思っているのだと理解した。

 

 

冬美はそれに、思い出す。

 

己を産んだ女が死んだ日。

 

それは転夜のせいではないだろう。けれど、その姉は、なにか思うところがあるようで。

 

転夜は、元々の己の家族のことを話したがらない。

冬美も、転夜の特殊な状態に両親が死んでいることは察していたが、それはそれとして無意識に事故で死んだとか、その程度だと思っていた。

けれど、ある程度の年齢になって教えられた転夜の家庭環境、といっていいそれは最悪の一言に尽きた。

 

ろくでもない、なんて話ではなくて。

ただ、ただ、転夜の人生が孤独で、寂しいことだけを浮き彫りにした。

 

「転夜姉のお父さんってどんな人?」

 

そんなことを聞いたのは、誰だったろうか?

夏雄か、それとも焦凍だったような気がする。それに事情を知っているらしい燈矢が慌てたような顔をしていたのを覚えている。

 

「いないよ。」

「え?」

「私に、父なんていない。」

 

いつだって優しくて、いつだって自分たちのことを慮ってくれる人は、凍えるように鋭くて、それと同時に切りつけるように憎悪さえ纏わせた声でそんなことを言うものだから。

その場にいた自分を含んだ弟たちは黙り込んだ。

その後、兄が取り繕ってくれたけれど、三人ともそれを忘れることは出来なかった。

 

それから、親のことを聞くのはタブーなのだと理解して、聞くことはなくなった。

けれど、母親のことに関しては聞いても困惑するだけだった。

曰く、思い出もなければ、感慨もないという話だった。

けれど、冬美はなんとなく理解していた。彼女が、母親という存在に強烈な憧れを抱いていることを。

 

「転夜姉は、お母さんのことが好きなの?」

「いや、好きというか、憧れというかね。」

 

転夜は何か、母の冷に対して妙に執心しているようだった。それは、曰く、彼女の好みにドストライクなのはそうなのだろうけど。

美しいと称えて、お茶でも、なんて話をして。

けれど、そうは言っても冷は転夜にとって特別であることを冬美は知っていた。

なぜなら、女の好みの人間がいたとしても、口説いても普通に受けいれられるのならばお茶でもなんでもするのだ。

 

けれど、冷に関してだけは及び腰になる。

お茶でも?いいわよ。

あ!あの、やっぱり!お誘いできるようなところが思い浮かばないので、また今度に!

 

なんて逃げていくのはよく見た。

 

「転夜姉ってさ、お母さんに対してだけ態度違うよね?」

「えー、いやあ、そりゃあ、あんな綺麗な人、見たことないって言うかさあ。はあ、本当に、素敵な人で。」

 

そう言って、淡く笑って、素敵な人、と呟くその瞳はなんだかとても熱っぽい。けれど、冬美はなんとなく、それが恋とかではないなんてわかっていた。

だって、転夜を見つめる燈矢の目とは、それはまったく違うものだったから。

 

それは、恋でないなんて、冬美はずっと知っていた。

 

それがなんであるのか知ったのは、転夜と燈矢の成人祝いの時だった。

成人祝いにと、父がいい酒を飲ませてやると出したそれで、転夜は見事に酔っ払った。元々、好奇心が旺盛なためか、初体験の酒を飲み過ぎたのだ。

 

(あの時はすごかったなあ。ものの見事にキス魔になってみんなにしてたもんなあ。)

 

幸いだったのはほっぺただけですんだことだろうか?

ただ、父だけは何故かほっぺたに噛みつかれ、噛み跡を作っていたけれど。

 

その時でさえも、転夜は頑なに冷には指一本触れなかった。

 

「・・・・・私にはしてくれないのかしら?」

 

そんな不満を漏らしながら、散々に暴れ回った転夜が眠りこけている横で冷が不満そうに言ったときだ。

へべれけで、散々に笑い倒して、皆にらしいなあと呆れられていた転夜は、酔っ払った冷を見上げて、はははははと湿った声を出した。

 

「・・・・なんだよ、おかあさん。大人になった私のこと、殺しに来たのか?」

 

たった一言だけだった。

酔って、うろんな瞳で、冷を見上げて。転夜は愉快そうに笑った。

それを聞いていた冬美は思わず固まった。

 

「なんだよお、来るならさあ、もっと早くてもよかったのに。そうしたら、そしたらさあ。」

いいこともあったけど、悪いことも、知らずに死ねたのに。

 

可笑しそうに言う、酔っ払いの戯れ言に冬美は固まってしまった。それは、きっと聞いてはいけないことだったのだ。

丁度、散々に転夜が暴れた後で、片付けも済ませた後の事だ。その場には冬美と冷しかいなかった。

思わず固まった冬美と違い、冷はその頭を撫でた。何も言わずに、その頭をそっと撫でた。

転夜はそれにくすぐったそうに身を縮こませて、くすくすと笑った。

 

「あーあ、これ、夢だねえ。おかあさんが、こんな優しいわけ、ないしなあ。」

 

うとうとと微睡んで、そのまま寝てしまった人に冬美はようやく転夜がどんな人か理解できた気がした。

 

自罰的な人なのだ。

どこまでも、自罰的で。

自分を産んだ人が死んだことも、

 

明るくて、朗らかで、優しい。

 

冬美は転夜のことが好きだ。

だって、彼女は轟家にかかった夜を取り払ってくれた。

父のことも、母のことも、兄のことも、弟たちのことも、全部、全部、取り巻いた夜を燃やしてくれた。

 

転夜が笑うと、みんなが笑った。

それだけで、冬美は十分だった。

例えば、家族でもない存在が家に入り込んでくると不快になる人間もいるだろうが、そんなこと気にならなかった。

 

ぴかぴかと笑って、その人はまるで夜明けのような人だった。

近くにいる誰かを明るく照らす、夜明けのような、そんな人。

 

なのに、何故だろうか。

会ったときから、ずっと、どこか、ふとしたときだ。

夏の終わりのような、そんな人になるときがある。

 

なんだかとても、騒がしくて、明るいのに。ふとした瞬間、そんな騒がしさが終わる瞬間に、生々しいまでに静寂へと移り変わる、そんな人になる。

 

 

だから、冬美はずっと願っていた。

いつかに、幸福だった家族に戻してくれた転夜に精一杯のことを返したくて。

 

(・・・・私、たぶん、転夜姉のお母さんになりたかったんだよね。)

 

転夜は冬美によき姉として振る舞ってくれた。

共にお菓子を作ってくれたり、髪をとかしてくれたり、一緒に買い物に行ってくれたり、当時まだ幼い焦凍に世話の比重が行っていた母に代わって、転夜はよくよく母親染みた振る舞いをしてくれた。

けれど、冬美は、なんせ、家の人間のことならばよくよく見ていた少女はわかっていたのだ。

 

転夜は誰にも甘えることはなかった。

 

大人になって、教師という立場になってみれば、転夜という存在の精神の特異性が理解できた。

転夜のような立場ならば、愛着障害のようなものを起こして、父や母の関心をかっ攫っていくような振る舞いをしてもおかしくはなかったのに。

 

転夜はどこまでも理性的だった。

その様が、どこか痛々しかったのだ。

 

子どもの時でさえ、どこか、そう思っていた。

だって、転夜はずっと、誰かに甘えることなんてなかった。

 

燈矢のように父に甘えることも、焦凍のように母に甘えることも、夏雄が自分に甘えるようなことも、自分のように母やお手伝いのおばあさん、そうして、転夜自身に甘えるように。

 

強いて言うならば、ほんの少し、父にそうしていることはあったけれど、それさえも些細なことだ。

 

誰かに、本当の意味で、弱さを出すことなんてほとんどなかったから。

それは、あの日、彼女が夜泣きをした日からまざまざと理解するようになってしまった。

 

(お母さんみたいにって、昔は思ってたけど。でも、全然、ダメだなあ。)

 

転夜はやっぱり、どこまでも冬美を甘やかそうとしてくれはしても、甘えてくれることなんてない。

 

(お父さんも、燈矢兄もいいなあ。)

 

二人だけだ。

転夜が唯一、甘えて、弱みを見せるのは。

 

「お父さん。」

「どうした?」

「燈矢兄、いつになったら転夜姉に告白するのかな?」

 

それに炎司が苦虫を噛みつぶしたかのような顔になる。

 

「・・・・冬美、お前、それを俺に聞くのか?」

「そこら辺一番詳しいのお父さんじゃないの?」

「もう、その辺りは突きたくないんだ・・・・!」

 

切実な父の言葉に、これは何かあったなあと理解する。

 

「燈矢兄、ずっと、俺から告白したくないってそのまんまだもんねえ。」

「何故かはよくわからんがな。」

「・・・そういう漫画あったなあ。なんだっけ、告らせたい、みたいな名前の。」

 

冬美としては時々尻を叩いてはいるのだ。

 

「燈矢兄、いつになったら転夜姉のことお嫁さんにするの?」

「・・・・なんで冬美ちゃんにまでそんなこと言われないといけないわけ?」

「私、早く転夜姉に轟転夜になって欲しいの!」

「それは!俺だって!同じなんだよ!!」

「燈矢兄はヘタレなのよ!見なさい!夏君だって彼女出来たのに!なんのために、転夜姉ドストライクの顔を持って生まれたの!?」

「暴言だよ!?それは、あまりにも!!」

 

その成果はゼロに等しいのだけれど。

 

ずっと、楽しそうで、朗らかで、冬美はもちろん轟家の人たちのことを愛してくれる人で。

なのに、ずっと、自罰的に、遠い所にいる。

 

それが寂しいものだから。

 

(でも、いつかは、きっとそんなことはなくなるよね?)

 

だって、転夜は家族だったから。ずっと、あるときにやってきて、轟家の夜を明けさせて、冬美のことを愛してくれた人だから。

その、自罰的な部分も、なんとかなると信じていた。

その人がいなくなることなんて想像していなかった。

怪我をしたのだって、そんな大けがだって一度きりで。

 

だからこそ、転夜が攫われた事実を知って、そんなことはないのだと理解した。

 




ギャグ時空、なんかみんな生きて駄弁ってる。
もしも、そこまで悪感情なく駄弁ったらこんな感じかなあってSSです。





お前達、転夜のことを育てやすい子どもだと思っているようだが、そんなことはないぞ?
転夜君が?でも、いや、まあ、奇行は確かに目立つけど。
ふ、さすがは僕の娘だ。なかなかに面白く生きているようだね。
育てたこともないお前が娘と呼ぶ資格があるとでも思ってるのか?
・・・・オールマイト、どうも、血の気が多いようだね。
は?安い挑発に乗るとでも?

やめんか!!まあ、確かに奇行は目立つが、そこら辺は別に慣れているし、他人に迷惑をかけるタイプではないが。
が?
転夜は、まあ、対人面での問題が多すぎてな。
あー・・・・見事に、それは。
そう言えば、エンデヴァー。お前の家はよく家庭崩壊しなかったな。
どういう意味だ?

昔、あれの母親をとある犯罪組織に放り込んだことがあるんだが。
お師匠の娘に何をさせているんだ!?
昔の話だ!ただ、少し、好奇心がうずいてしまってね。安全面である程度の保証はしていたんだが。
どうなったんだ?
もののすぐにあれの母親を中心に人間関係でこじれて瓦解した。

・・・・・・それは。
・・・・・・本当に?

まあ、元々、魔性と言えば魔性だが。ただ、あれは、他人から無害なふりをするのが上手かったからな。それをきっかけに懐に入り込む。だが、あくまで自分は無辜の一人の振りをする。だから、誰の元にでも行って、特別を作る振りをして相手を煽るんだ。
・・・それで、取り合いを加速させると?
ああ、まあ、相手にとっては多くの一人であるが、自分にとってはあなたは特別というスタンスで周りをかき回して、最後は殺し合って皆死んだ。

・・・・本当に何させてるんだ!?
なんだ、明白に罪があるわけではないだろうが。
罪名、は、ある、かな?

まあ、言いたいことはわかるが。ただ、あれについて大変なのは下手に町中に出るとモデルやらなんやらのスカウトがひどくてな。
え、でも、それって燈矢君とかも似たようなものじゃないの?エンデヴァー君の家の子、全員綺麗な顔をしてるし。
うちの子は大抵警戒心が高いから、断るんだが。転夜の場合は愛想の固まりだからな。おまけに、燈矢の趣味の服を着ていると、ドン引きレベルで人が寄ってくる。
母親そっくりだな。
目に浮ぶよ、それ・・・・・
おかげで、下手に一人で外出させると、そういうスカウトの名刺を山ほどもらってくる。大人びているから、ナンパもいるしな。だから、できるだけ燈矢もいさせているが。あいつもまだ成長していなかったときは女と思われて、ひどいことになったが。

あれはな、本当に服さえ整えば、人形のようという形容詞がこれ以上無いほどに似合うからな。
一中回ってあの子の服の趣味はそこらへんの回避行動なのかな?

まあ、俺が一緒にいればそんなことはないが。
お前が一緒にいて声をかけてくる猛者はいないのか。

以前、後書きにあった転夜の異母兄、本編に出そうか、それとも番外編に置いておこうか悩んでおりまして。参考程度に知りたいです。

  • 二次創作だし、いいんじゃない!
  • 一周回って見たい!
  • 番外編で留めておけば?
  • いっそ、兄弟増やそう!
  • どっちでも
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