たぶん、ヴィランが親らしいが。それはそれとしてヒーローの子どもの方が気苦労が多い。   作:幽 

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評価、感想ありがとうございます。感想いただけましたら嬉しいです。

以前、お題箱で貰った、結婚の挨拶にいく転夜と燈矢になります。
あくまでギャグ時空で、みんな生きてるハッピー時空になります。与太話みたいな感じで読んでください。

一端の箸休め。


何か、こういったの読みたいとかありましたら、ここにくだされば。何か、アンケートというか、興味です。
https://odaibako.net/u/kasuka_770


番外編:挨拶

「・・・・・息子さんを私にください。」

 

深々と頭を下げつつ、志村転夜は考える。

どう考えても、これ言うのは私じゃなくね、と。

 

 

志村転夜は色々と、産まれてくるまでのプロセスが複雑である。

というのも、転夜の親がまず複雑だ。

 

母親はまあ、綺麗な身の上なのだろう。けれど、父親がダメだ。

表立った犯罪というものは立証されておらず、それはそれとしてタルタロスにぶち込まれている、魔王なんて名乗ってしまって、それに足るぐらいのことをしたというのが父親だ。

 

といっても、転夜自身、父親の罪状などについては知らされていないし、正直、育てられたという表現には及ばないほどの関わりしかない。

それも仕方がなく、父親といっても、タルタロスで殆どの時間を過ごし、何やら時折帰ってくるだけの存在だ。

 

(なんだっけ、あれだ、なんかの博士みたいにヴィラン関係の事件の解決のご褒美に短時間だけ帰ってくるんだっけ?)

 

そんなこんなで転夜は基本的に母親と、そうして祖母に育てられた。それにプラスして、祖母の弟子だという八木という男が世話をしてくれた。

 

まあ、それについては不満はない。愛されていたし、構われた。

母親は悪い人ではないが、ドがつくマイペースっぷりで、且つ名前のセンスがない。

 

(なにゆえ、己と同じ音を娘の名前にするか。)

 

おかげでわかりにくいことこの上ない。

そんなこんなで健やかにに育った転夜であるが、それはそれとしてマイペースな子どもに育った。

 

(・・・・中学であまりにも好みすぎる少年に近づいたらなんかヒーローになることになってしまった。)

 

転夜はそんなこんなで出会った少年、轟燈矢とヒーローになったわけだが。

 

「なあ、思うんだけど、これってするの逆じゃね?」

「それだと俺がタルタロスに行ってお前の父親に挨拶することになるんだけど。」

「それは、大分、シュールというか。それはそれとして、なんでおっちゃんはいいとして、八木のおっちゃんと、佐々木のおっちゃんまでいんの?」

 

その言葉に八木俊典と佐々木未来は、まあ、それはと互いの顔を見た。

 

「いや、だって、転夜君が結婚するって言うから。」

「その、相手が燈矢君だとわかっていたんだけれど。一応は、と。」

「いや、ええんやけど。それでさ、おっちゃん、どうなの?」

「どうって、お前。」

 

我関せずと茶を啜っていた轟炎司は転夜のそれに視線を向ける。転夜はきちんとしたほうがいいかと、白いワンピースを着ている。

 

「・・・・今更じゃないか?」

 

それはそう、という空気感が辺りに漂う。炎司はそのまま茶を啜り、そうして口を開いた。

 

「何よりも、お前以外に頼めん。」

「それ、どういう意味?」

 

燈矢の圧に炎司はそっと顔を背ける。それを誤魔化すように転夜は燈矢の肩を掴んだ。

 

「じゃあ、燈矢をお婿に。あれ、私が嫁に行くのか?」

「転夜はどうしたいの?」

「手続きがめんどいけど、正直轟という名字に憧れる・・・・」

「なんでそんなに小学生なの?」

 

そんなことを言っていたとき、転夜の電話がけたたましく鳴った。それに転夜はスマホの画面を見る。

 

「あれ、お母さんだ。」

「あれ、志村への挨拶は明日じゃないの?」

「そうだけど。なんだろ。」

 

転夜は耳にスマホを当てる。

 

「へいへい、もしもしお母さん、どったの?」

『てん?ごめんね、今、轟さん家かな?』

 

わかりにくすぎるために母から呼ばれている名前に、転夜はへいへいと頷いた。

 

「そうだけど、どうしたの?そっちにいくのは明日でしょ?」

『そうだよ。お母さんも楽しみにしてるんだけど。いやあ、謝らないといけないことがあってさあ。』

 

それに転夜は圧倒的に嫌な予感を覚えた。

 

「・・・・お母さん、今、どこ?」

『タルタロス。』

 

それに転夜は天を仰ぎ、そうして、絞り出すような声を出した。

 

「親父に、話した?」

『いやあ、最後に報告だと百パーこじれるから早めに行っておこうかと思ってねえ。』

 

 

転夜の母親、志村天夜は困り果てた顔で壁に空いた穴を見つめた。娘の結婚話に飛び出した父親が切り開いた道を見つめる。

 

「・・・・うーん、他に脱獄者が出ないように脱獄してるから、成長は感じるかな?」

 

遠くでセキュリティの人間達の悲鳴が聞こえた。

 

 

 

「・・・・悪い知らせだ。」

 

転夜は通話を切りつつそう言った。それに、通話相手が転夜の母親であると知って、周りは青い顔をする。

そうして、丁度、転夜と同時に通話を始めたらしい八木も青い顔をする。

 

「お師匠、から、その。」

 

八木が何かを言おうとしたとき、丁度、燈矢と転夜、そうして轟炎司。おまけのような形であったがオールマイトこと八木俊典と、サー・ナイトアイこと佐々木未来がいる部屋に面していた障子が開いた。

 

「娘はやらん!」

「あんたが口出すことじゃないでしょう!?」

 

そこにいたのは、転夜の父親のAFOと、そうして、祖母の志村奈々だった。

 

 

 

「タルタロスからわざわざ来たの?」

「当たり前だ!お前の結婚だぞ!誰が認めるか!まだ、まだ、こんなに小さいというのに!」

「親父、こちとらもう成人して久しいんですが!つーか、あんたに比べれば発動型とかからすれば大抵小せえから!!」

 

転夜はまるで猫か何かのようにAFOの膝の上に引っ張り上げられ、そうして、子どものように収まっている。まるで拒否する猫のように腕を突っ張るが、魔王を名乗るのは伊達ではない父親がそれ以上の力で転夜のことを抱きしめる。

いくつになっても自分への扱いが完全に幼女の域で、この父親の中では自分はいくつなのだろうと疑問に思う。

 

「いい加減転夜を離せ!」

 

そこでぴしゃりと志村奈々が口を開く。それにAFOははんと嘲笑を浮かべる。

 

「はあ、お前達のせいで時間を取るのが難しいんだ。こういったときに可愛がらなくてどうする?」

「・・・・犯罪者のお前が外出を許可されるだけ特例だと理解も出来ないの?」

「自ら籠に入った僕に感謝するべきだろう?」

 

バチバチに火花が散る中で、転夜はこっそりとそれでも近くで救出の機会をうかがっていた燈矢に囁く。

 

「こーいうのがあるから、親父が帰ってくるのやなんだよなあ。」

「まあ、お前が小さい頃に、おじさん誰って言われたのが相当堪えたんだろ?」

「ああ、あの時は本当にタルタロスに行くの拒否して大変だったらしい。」

「にしても、この人タルタロスに入る理由あるの?」

「・・・・・まあ、なんでも罪状的に極刑一択らしいんだけど。殺すにも殺せないし、でも、能力だけはバカ高いから収監されるのなら、まあって感じでそのまんまらしいんだけど。正味、出ようと思えば出られるからそこら辺は友好的な振りだよ。」

 

なんてことを話していると、どうも何やら会話の中身が過激になる。

 

「・・・・大体、私はお前と天夜の結婚でさえも反対だったんだからな!」

「さあな!あれが自ら結婚してくれと言うから、僕としてはどうしようも?」

「くっそ!私は、トシのような男と結婚してもらうはずだったんだ!」

「お師匠!?」

「えー、八木のおっちゃん?」

「転夜君!?」

 

不満そうな転夜のそれに八木は叫んだ。それに佐々木もまた、不満かな!?と転夜に声をかける。

 

「ともかく、だ!転夜は絶対に嫁にやらん!」

 

AFOはがるがると威嚇するようにそう叫んで、転夜のことをさらに抱え込む。転夜は筋肉質な腕に埋もれるようにして、ばたばたとする。

 

「貴様な!当人達がすると決めているんだ!今更どうしようもないだろうが!大体、そんな口出し出来るとでも!?」

「私はこの子の父親だ!」

「普段、家にいもしないくせに父親面?」

 

それにAFOに確実に何かが突き刺さる。

 

「私の行事の殆どに来てくれたのは八木のおっちゃんとか佐々木のおっちゃんとかだし。」

「・・・・・・いや、それは。」

「普段のことで、修行とかそういうのの世話をしてくれたのは炎司のおっちゃんだし。」

「・・・・・・ヴィラン捜査でかり出された時に、限って、行事あってだな。」

「わあかってるよ。それがあるから、まあ、色々とやべえ来歴の親父がなんとかなってるのとかもさあ。それはそれとして、おもしろい思考回路のヴィランの捜査に夢中になったのも事実じゃんね?」

「・・・・ヒットいったな。」

「いや、あれはコンボいっただろう。」

 

むすっとした転夜のそれにAFOは黙り込んだ。

 

「家に帰ってきても、なんだかんだで母さんへの比重が重いしさ。いや、燈矢と遊んだりするの邪魔されたくなかったから良いんですけどねえ?」

「その、だな・・・」

 

気まずそうなAFOのそれに転夜はため息を吐きながら、己の父親の首に腕を回した。そうして、甘えるようにその顔に額にこすりつけた。

 

「なら、もうちょっと構って欲しいなあ。娘としても寂しいからさあ。」

 

くすりといたずらっぽく笑う転夜にAFOは、なにか、ぐっと来たかのような顔で抱きしめる。

 

「ああ、可愛い娘のことだ。もちろん。そうだ、詫びに誰か邪魔な存在はいないか?」

「はっはっは!ようし、聞かなかったことにするぞ!」

 

なんてことを言いながら、転夜は改めて己の祖母を見た。

 

「ばあちゃんだってそうだよ。まあ、親父のことが気に入らないのはそりゃそうなんだけど、私も一応その血は継いでるから。それ言われると複雑なんだよ。」

「それは、すまないな。」

「・・・ともかく、親父だって好きにしたんだから、私だって好きにするよ。燈矢とだって、結婚。」

「それは認めない。」

 

確実に話がループしたことを理解して、転夜は父親の胸ぐらを掴んだ。

 

「なんでだよ!」

「そこは許すとこじゃないのか!?」

「なんであんたにそんなこと言われないといけないんだよ!」

「大体、うちの燈矢に何の不満がある!?」

「不満しかないわ!」

 

AFOは吐き捨てるようにそう言った後、転夜を見た。

 

「……今回、結婚に至る前に、プロポーズはどちらからだ?」

 

それに転夜は少しだけ視線をうろうろと彷徨わせる。それに燈矢も若干視線をそらした。それに周りにいた、親族全員集合のそれらはなにやら不穏なものを感じて二人に視線を向かわせた。

 

「えっとお、あの。」

「・・・転夜、燈矢君、正直に言いなさい?」

 

圧を感じる奈々のそれに、燈矢が口を開いた。

 

「・・・・転夜が、薔薇の花束、百八本持ってしてくれた。」

「おい、転夜、何を脅された?」

「なんでさ!」

 

燈矢のそれにその場にいた面々がそれぞれ口を開く。

 

「転夜君がそんな格式張ったことをするわけない!」

「転夜君、そんなあからさまなことをせずに、日常生活でするだろう!?」

「小学生価値観のあんたがそんなキザなプロポーズするわけがない!」

「おまえがそんなちゃんとするはずがない!フラッシュモブとかするだろ、お前は!」

「うおおおおお。あまりにも信頼がない!」

 

そう言いつつ、転夜はちらりと燈矢を見た。そうして、燈矢は不機嫌そうに口を尖らせた。それに、転夜は渋々といった様子で口を開く。

 

「そのお、燈矢の部屋とかに遊びに行くじゃないっすか?そうしたら、部屋に○クシィが置いてあるんですよ。」

 

それに転夜以外のそれが不機嫌そうな顔をした燈矢に視線を向ける。

 

「いや、最初はまあ、なんかインタビューとか受けたのかなあって読んで、でも何もなくてえ。んで、燈矢にどうしたのって聞いたら、にっこりと、微笑まれてえ。意味がわかんなくて、そのまま放っておいたら、部屋に行くたびに、一冊ずつ増えていくんですよ、ゼ○シィ。」

等々、数十冊の山になった時点でまあ、覚悟を決めたというか。

 

一瞬の沈黙の後、AFOが燈矢に怒鳴る。

 

「お前は結婚に迫る三十代の女か!?どんな圧のかけ方だ!?」

「うっさいわ!こうでもしないと絶対結婚考えないからだろ!?」

「圧のかけ方がどうかと思うんだが!?」

「別に直接的なことはいってないだろ!?」

「燈矢、それはそれとしてどうなんだ!?」

「実の父親の立場とかで結婚に尻込みしてる転夜が悪い!!」

 

まあ、それがあって結婚みたいな話題を避けていた自覚は転夜にもある。そこでAFOが叫んだ。

 

「いいか!?お前達は二言目には、転夜なら轟燈矢を任せられる、などと言うが!轟燈矢が転夜にふさわしいと思うのか!?」

 

・・・・と沈黙があった後に、その場にいた人間はそっと視線をそらした。

 

「ねえ、どういう意味?」

 

勝ち誇ったかのような顔をしたAFOは転夜を降ろして、目の前に置かれた机を軽く叩いた。

 

「ふん!エンデヴァーどうだ!ぐうの音もでんだろうが!」

「ねえ、どういう意味?」

「い、いや待つんだ!だがな!燈矢君ほど魅力的な同年代もいないだろう!?ね、エンデヴァー君!?」

「そ、そうだ!容姿、家柄、能力、全てをとってもここまでの人間はいない!ヒーローとしての能力もとても高い!」

「む、昔から、燈矢君と転夜は、仲がいいし!」

「性格はひん!まがっているだろうが。こんな粘着質且つ、嫉妬深くて、面倒な男もそういないだろう。」

 

その言葉に、炎司や八木達の背中に、hitという単語がつき刺さるのが見えた気がした。

 

「どういう意味だ!?」

「ぐうの音も出んだろうが!いいか、転夜に燈矢を任せるならば安心と言うが!転夜の父親である僕から言わせれば、轟燈矢は転夜にふさわしくない!」

 

それを言われるとちょっと弱いんだが、みたいな顔を四人はする。

 

「・・・・・うん、まあ、父親としてはねえ。」

「おい!?オールマイト!人の息子に何を言う!?貴様だって昔からの付き合いだろうが!?」

「じゃあ、君!?冬美ちゃんがああいった男を連れてきたらゴーサイン出せるの!?」

「・・・・・・・」

「本人が黙らないでください!」

 

佐々木の悲鳴染みた声がした。

 

「い、いや、だが!転夜の事情を考えてみろ!お前のような存在が父親がいてそれでもなおがっつり食いついてくる胆力のある男、二度とあらわれんぞ!?」

「僕程度なんとか出来なくて、あの子を任せられるとでも!?」

「それは・・・・・・!!」

 

 

「はあ、あれは長くなるな。」

「あ、冬ちゃんに、夏君。」

「焦凍にお母さんも。」

 

こっそりと部屋から抜け出した二人は、挨拶をしていた部屋の回りで不安げな顔をしていた轟家の面々を見つけた。

 

 

「転夜姉、大丈夫!?」

「なんか、すごい音して誰か家に入ってきたけど。」

「え、くそ親父、なんかした!?今度、家壊したり、なんかしたら許さんとは言っておいたんだけど!?」

「ああ、家は大丈夫だぞ。」

「・・・・でも、大丈夫なの?」

「さすがに個性での殴り合いはしないだろうけど。巻き込まれたくないから一旦出よ。」

「そうだね、安全面的に。」

 

その言葉で皆はそのまま簡単な身支度をして、家を出ることにした。

 

「そういや、志村さんから連絡したらしくて、緑谷と爆豪もこっちに来てるらしいぞ。」

「うーん、可能なら、中にいる与一おじさんに怒って貰うのも手だなあ。」

 

なんてことをぼやきつつ、転夜はふと、またスマホが鳴っていることに気づいた。

 

「おばさん?」

「・・・・いや、転弧だね。」

 

「へいへい、いとこの転夜姉だぞい。どうしたの?」

『あ、転夜姉か?いや結婚するって言うからお祝いの電話。』

「おーわざわざありがとな。誰から聞いたの?弧太郎おじ、さんなわけないか。」

『母さんからだよ。』

「君、まだ、おじさんと冷戦状態なの?」

 

転夜のおじに当たる志村弧太郎は奈々と一悶着あったらしく、ヒーローが余り好きでない。そのため、息子の転弧がヒーローになるために雄英高校を受験するという話で、だいぶ壮絶な喧嘩をしたらしい。

 

(まあ、それで転弧が覚醒して、気弱だったのにすっごい荒々しくなったというか、ぐれちゃってなあ。結局、高校もばあちゃんの家から通ったし。)

 

おかげでその喧嘩は今でも続いているのだ。

 

『・・・・いいだろ、別に。』

「まあ、そこら辺は君の好きにすれば良いよ。君だって、立派にヒーローしてるんだし。そうか、なら、弧太郎おじさんから連絡来るかな?」

『お前はお前で、なんであんな偏屈な親父と仲良く出来るんだ?』

「弧太郎おじさんが、母さんに似た私に甘いからじゃね?まあ、元気そうでよかったよ。華ちゃんとかも元気?」

『ああ、まあな。モンちゃんも元気だぞ。』

「長生きだねえ。まあ、それはいいや。そういえば、スピナーは元気?」

『あいつもあいつで日々勉強だ。ヒーローにはなれなかったけど、他の面で、俺がヒーローになるの応援してくれるってさ。』

「仲良いなあ。出会うきっかけの私に感謝しろよ?」

『・・・・・お前が、乗る電車を間違えたあげくに、とんでもない場所までたどり着いて、見知らぬ町を歩き回ったあげくに泣きついたスピナーとは仲良くしてるよ。』

「い、嫌みだな!?まあ、いいか。じゃあ、またご飯でもいこうな。」

『ああ。結婚おめでとう。』

「挨拶が早いな、うん、じゃあね。」

 

電話を来た転夜に、燈矢はどこか不満そうな顔をした。

 

「どったの?」

「・・・・転夜はさ、俺のこと、好き?」

「・・・・どうしたの、最初にあったときのめんどくさい彼女ムーブを。」

「お前が!なんか、好きでもないのに、結婚するみたいなことを、言うから。」

 

それに転夜はくすりと笑った。

そうして、青年の手を握る。

 

「・・・・君が見つけてくれたから、私はヒーローになるって夢を抱けた。」

 

握りしめた手は、やはり温かい。

 

「君が見つけて、私が選んだんだ。」

それが、きっと真実だ。

 

そう言って笑う転夜に、燈矢はくすりと微笑んだ。

 

「お前、俺のことが大好きだよな。」

「ふ、当たり前じゃん!」

 

ヒーローになれるって、君は私に言ってくれたんだから。

 




Qなんでお母さんの名前は天夜なの?
A双子の片割れの名前が弧太郎で、二人会わせて、天涯孤独!みたいな意味。


この時空の面々

転夜
名付け親は母親。元時空よりは健やか且つ、健全育ちであるが、父親のやばさを知っているためヒーローにはなれないだろうなあと諦めていた。そんなとき、燈矢に出会ってヒーローになれると言ってもらい、そのまんま相棒枠に収まった。
父親のことは、距離はあるが嫌ってはいない。
轟は今日も元気に地獄であったが、転夜と、おまけで奈々まで突っ込んで来てなんとか健全化している。
エンデヴァーは師匠的な立ち位置で、元時空よりは劣るが、それはそれとして慕っているし、マイヒーローのまんま。

轟燈矢
体質とかは変わらないが、転夜に会って元気にヒーローしてる。元時空よりも転夜からの感情が軽いので嫉妬深くなっている。
結婚への勢いが、結婚に焦る三十路の女みたいな質感をしているホークスから話題に。今回、無事、結婚に至る。最終的に、AFOを義父に出来る胆力があるのはお前ぐらいと認められた。

轟炎司
よくわからん少女が家に突っ込んで来たと思ったら、さらに我の強い少女の祖母にしばき倒されて、奈々が苦手。家庭内を立て直したりと、色々と感謝している。
燈矢を引き取れるのは転夜ぐらいだし、娘みたいなものだから結婚には賛成。
この後、ヴァージンロードを誰が歩くか論争に巻き込まれる。

AFO
ある程度まで今日も元気に魔王してたら、個性で未来に吹っ飛ばされた女に出会ってたらし込まれる。
「下手に人を殺したら、未来で私が生まれなくなる可能性があるから、会いたいなら活動自粛してね?」
という言葉を残していなくなった女を待ち続けて幾星霜。改めて会いに来た女は、宿敵の継承者の娘だし。
「魔王になる君のことは好きだけど、それはそれとして夫にする人は、お母さんと仲良くしてくれる人がいいな」
という台詞と妊娠をきっかけに魔王は卒業した。一応はタルタロスに住所があるが、難解な事件を解決して、ご褒美に外出許可を得て帰宅している。
娘に、おじさんと呼ばれたことがトラウマ。今度から、変なことをしたら孫は抱っこさせんぞという台詞で大人しくなるようになる。

志村奈々
なんか、伝え聞いてるAFO全然見かけねえぞ?とか思ってたら、娘が結婚相手に紹介して一回倒れた。個性を譲ってAFOを見張るためにタルタロスにいる。
娘とは仲がいいが、息子とは微妙。ただ、孫達は慕ってくれる。いつか、仲直りしたいなあと思いつつ、AFOが義息子になったことに不満がある。
出来れば、トシみたいなやつと結婚して欲しかった。
寿命問題は無視してくれ。


オールマイトとサー・ナイトアイ
AFOは大人しくなったが、表立ってのきっかけもないので、それ相応に荒れてる世界で頑張ってヒーローしてる。さすがに年も年なので、次の後継者を探しているときに、志村の娘のすすめで一人の少年に次を託した。
転夜のことは、可愛がっている。


志村転弧
父親からヒーローなんて認めないと言われて覚醒。ぐれまくって、若干、元の時空寄りの性格になっているが基本的にいい子。
元気にヒーローやっているが、スピナーの件で差別のことなどを考えて、偏見への解消のために活動している。独り立ちをして、スピナーに事務的な面を任せて二人三脚をして頑張っている。


志村天夜
どっから産まれた、魔性の女。
AFOをたらし込むという奇跡を起して、元気に生きている。
結婚に反対する夫に、二人きりに戻れると思ったから、私は嬉しかったんだけど、君は嫌?と聞いて色々とうやむやにした。
双子の兄とは連絡はするが、何か避けがち。轟家の面々とは仲が良い。

以前、後書きにあった転夜の異母兄、本編に出そうか、それとも番外編に置いておこうか悩んでおりまして。参考程度に知りたいです。

  • 二次創作だし、いいんじゃない!
  • 一周回って見たい!
  • 番外編で留めておけば?
  • いっそ、兄弟増やそう!
  • どっちでも
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