たぶん、ヴィランが親らしいが。それはそれとしてヒーローの子どもの方が気苦労が多い。   作:幽 

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評価、感想ありがとうございます。感想いただけましたら嬉しいです。

ナイトアイと、前に言ってたお兄ちゃんの話。

何か、こういったの読みたいとかありましたら、ここにくだされば。何か、アンケートというか、興味です。
https://odaibako.net/u/kasuka_770


始動

 

「ナイトアイのおじさん?知ってるが急にどうしたんだ?」

 

轟焦凍のそれに緑谷出久はガッツポーズをした。

 

 

新しくインターンの話が出たとき、緑谷出久は最初にお世話になったグラントリノに電話をかけた。そこで、名前が出たサー・ナイトアイに当たりを付けたわけだが。

ものの見事に断られてしまった。

 

断る理由を三つほどあげられて出久はすごすごと引き下がった。

けれど、ふと思い出したのだ。

サー・ナイトアイという存在に聞き覚えがあったことを。

 

「やっぱり知り合いなんだね!轟君!」

「知り合いっつうか、俺が小さいときに家にちょこちょこ遊びに来てたからな。」

「え、そうなの!?」

 

丁度、寮にて遭遇した轟に緑谷は嬉々として返事をした。その声に、皆の視線が集まったが気にはならない。

 

「・・・あの人、転夜姉の名付け親なんだよ。」

「え?」

 

焦凍は少しだけ肩をすくめた。

 

「お前、オールマイトのおじさんと親しいだろう?転夜姉の出身についてはどれぐらいかは知ってるだろう?」

「・・・・少しは。」

 

出久は少しだけ気まずそうに答えた。

夢意転夜の両親についてオールマイトに聞いた折りに一人の少女が過ごした地獄の話も聞いた。

 

AFOの施設で散々に非道な目にあい、そこから逃げ出してなお、ヴィランに搾取され、そうしてオールマイトにその地獄から連れ出された。

そうして、エンデヴァーに手を差し出され、轟燈矢という少年と走り出した。

 

転夜っていいでしょう?夜が転じる、夜明けを意味するんです。私が、この世で最も嬉しかった贈り物。

 

そんなことをインタビューで答えていたはずだ。

 

出久は、最初にオールマイトがサー・ナイトアイについて紹介を願い出たときに何か含むような、それこそ気まずそうなものがあるようだったが。

 

(アシストのことだったのか。)

「・・・・それで。」

「ああ、俺たちにもお土産持ってきてくれたりしたんだよ。といっても、転夜姉が高校生になればうちに来ることはぐっと減ったけどよ。」

「そう。」

「で、どうしたんだ、急に。」

「その、インターンの件でちょっと。」

「おじさんのとこに行きたいのか?」

「その、元オールマイトのSKだし。」

「あー。そうか。そりゃあ、俺は無理でも転夜姉に口利きして貰うのが一番だぞ?オールマイトのおじさん、ナイトアイのおじさんと喧嘩してそれっきりだしなあ。」

「気まずいってそういう。」

「・・・・俺も詳しく知らねえけどな。ただ、転夜姉が仲直りすれば良いのにってぼやいてたよ。まあ、何はともあれ転夜姉に頼むと良いぞ。ナイトアイのおじさん、転夜姉のことは実の娘並みに可愛がってるから。」

「アシストか。」

 

出久は悩んだ。なんといってもOFAの関係でアシストには近寄らないようにとオールマイトに釘を刺されている。

 

(・・・・この頃、どうも個性に刻まれてるらしい記憶も夢に見るようになったし。)

 

この状態でアシストとの個性での影響があれば今度こそただではすまないという懸念があるのだ。

 

「なんか事情があるんならいいけどよ。そうだな、それなら、通形先輩に口利きして貰うのはどうだ?あの人ならたぶんいけると思うけど。」

「え、通形先輩!?」

「あの人、ナイトアイのおじさんのところでインターンしてるはずだから。」

「なんでそんなこと!?」

「前に、転夜姉にナイトアイのおじさんのところに連れて行ってもらった時に聞いた。」

 

それに出久は思った。

 

そうだった、こう見えて轟焦凍という少年は超有名なヒーロー一家の末っ子なのだ!

 

「轟君、本当に情報通だね。」

「俺が、じゃなくて転夜姉がな。親父の伝手はおいておくにしても、転夜姉なら頑張れば大抵のヒーローとは繋がりがあると思うぞ?まあ、恋愛面での情報だけは信用できねえけど。」

(弟にまでそんな風に思われてるんだ、あの人。)

 

出久はちょっと目が遠くなる。

そんな出久を不思議そうに見つめた。

 

「それで、どうする?俺は個人的にナイトアイのおじさんの連絡先は知らねえけど。親父と、あと燈矢兄も知ってるはずだからそっちからも連絡はできるけどよ。」

「エンデヴァーとブルーフレイムか。」

 

正直、どちらに頼んでもいいといえばいいのだが。

 

(・・・エンデヴァーは、AFOやOFAの事情は知ってるらしいから話しやすいけど。)

 

出久が少しだけ悩むような仕草をした。それに焦凍はくすりと微笑んだ。

 

「まあ、別にすぐにって話じゃねえならまたでも構わねえけど。」

「そうだね、ちょっと考えてみる。でも、ごめんね。轟君はインターンいけないのに。」

 

それに焦凍はくすくすと小さく笑い、そうして、首を傾げて出久のことを上目遣いに見た。

 

「いいよ。好きな奴が頑張りたいこと、応援するのは当たり前だろ?」

「え、え、えええええっと!ありがとね!」

 

出久は心臓がばくばくとするのを感じてばたばたを手足を動かす。そうして、そのままその場を後にしようとした。けれど、それよりも先に焦凍が出久を呼び止める。

 

「そうだ、出久。本当にナイトアイのおじさんのとこに行くなら、あの特級呪物も持って行けよ。」

「・・・・轟君、言いたいことはわかるけどそう呼ぶのは止めてよ。」

 

特級呪物というのは、転夜が置き去って行ったオールマイトのグッズである。転夜が帰った後にやってきたイレイザーヘッドこと、相澤の元にグッズは預けられている。

というのも、転夜が去った後に出久に言われてグッズの売値を調べた相澤は頭を抱えた。

 

なんつうものを学生に押しつけとるんだ、あのバカは。

 

が、返しに行くとしても責任問題的に持ち歩きたくもない。何よりも、価格が価格とはいえ、オールマイトおたくの出久の未練がましい目を見ていると返すぞと相澤も言いにくかったのだろう。

そのため、一旦は相澤の部屋で保管と言うことになった。

もちろん、そこら辺も含めて転夜はエンデヴァーと燈矢にこってりと絞られ、そうしてオールマイトもエンデヴァーにそこそこ叱られた。

そうして、自分のグッズを特級呪物扱いされ、転夜に横流しをされたオールマイトはしょんぼりとしていた。

 

「結局、あれってどうするか決まってないならお前が管理できる時までおじさんに預かって貰えばいいんじゃないか?何割か譲る前提なら喜んで引き受けてくれると思うぞ?」

「・・・・そういえば。」

「そうだ。」

 

焦凍はにっこりと楽しそうに笑った。

 

あの人、お前に引けを取らないオールマイトおたくだからな。

 

 

 

 

「おや、これはこれは皆様、雁首そろえて。」

 

にっこりと廃工場にやってきた男にヴィラン連合の視線が向かう。それに、男はにっこりと微笑んだ。

 

トゥワイスより、新たに連合に入りそうな人材がいたという話があり、それに会うために皆が集まった。唯一、荼毘だけが用があると来ていない。

そうやってひょっこりとやってきた男を見て、死柄木弔が大物だと目を細める。

 

「大物とは、評価をしてくれて嬉しいなあ。」

「何?大物って有名人?」

「先生に写真を見せてもらったことがある。いわゆるスジ者さ、死穢八斎會の若頭だ。」

「極道!?」

 

マグネがはしゃいだ声を上げると、男は愛想良くひらりと手を振った。Mr.コンプレスが極道の説明を行った。

 

「・・・・だが、こいつはそういった極道とは少し毛並みが違う。」

 

そう死柄木が言い放つ。それにMr.コンプレスはなんだと耳を澄ませる。彼自身、そこまで裏の方の情報に明るいわけではない。

ちらりと見た男は、言っては何だが裏社会にはほど遠い見た目だった。

手入れの行き届いた襟足の長い髪を軽く結び、きちんとスーツを着ている。肌がまるで闇のように黒く、顔立ちだとかの判別はできないがその程度は個性関係でよくあるものだ。

ただ、光を有しているような翠の、澄んだ瞳は優しげで、どこぞで先生でもしていそうだった。

 

「基本的に細々と生きているが、死穢八斎會の若頭といえばやり手で有名だ。」

「へえ、それでも捕まってないんですね。」

「ああ。死穢八斎會の若頭といえば、真っ当に金を稼ぐ方に突出しててな。土地転がしが得意で、それでなかなかに稼いでるって荼毘に聞いた。」

「なんでまた、そんな極道くんがうちに?あなたもオールマイトが引退してハイになっちゃったタイプ?」

 

Mr.コンプレスはへえと感心するように男を見た。極道ものなんて普通は、はぐれ者だからこその金稼ぎを主にすると言うのに。

 

(・・・そこまでするなら、真っ当に生きれば良いのに。)

 

それに男は顎に手を当て首を傾げた。

 

「いいえ、あちらには特別には。彼は良くも悪くも人間ですから。寿命のことは考えればどこまで問題視はしていませんでした。私としては、AFOが捕まったという事実に興味がありまして。」

 

それに死柄木は目を薄く細めるだけですませる。その様に男は話を続ける。

 

「AFOという名前自体は、裏の方では有名でしたよ。まあ、ここのところはすっかり話題にも出ていませんでしたが。ただ、彼は事実存在し、現在はタルタロスに繋がれている。巨悪と、絶対正義が倒れた今、はてさて王冠を被るのは誰なのか?」

「てめえが何を言いたいのかは知る気はねえが。うちの先生が誰なのか知ってるんだろう?」

 

次は、俺だ。

 

Mr.コンプレスはそのやりとりに、コレはダメだと理解して少しだけ腰を浮かせる。どうも、それは自分たちとは違う立場にいるらしい。

揺るがないそれに、男は続ける。

 

「・・・・あなたがたが勢力を広めるように人材を集めることを狙っているのは知っていました。ヒーロー殺し、マスキュラー、ムーンフィッシュ、有名どころだけでこれだけ。ですが、全て失っていますよね?さて、問いましょう。あなたたちはこれから何を計画していますか?」

「てめえは、仲間になりにきたんじゃないのか?」

 

それに男は軽く首を振り、その夜空に輝く星のような瞳を細めた。

 

「それも手として考えていましたが。ここまで計画性のない存在に頭を垂れるほど安いつもりはありません。私には少なくとも、なそうと思っている計画があります。」

「・・・・トゥワイス、面倒な奴を連れてきたな。」

「面倒だなんて。ただ、見極めるぐらいは赦されるでしょう?計画を行うにしても、金銭は必要なんですよ。ただ、表で稼いだお金はそうそう簡単に動かせませんし。時代遅れの化石に投資をする存在もいない。ですが、名の膨れ上がったあなたたちがいるのなら、話は別だ。」

 

男は、死柄木にその黒い手を、何もかも染まり果てた手を、差し出した。

 

「一緒に行きましょう。あなたたちのことをよりよく使ってみせます。」

 

微笑んだ男は、死柄木は吐き捨てる。

 

「帰れ。」

 

それと同時に、マグネが武器を引っさげて言った。

戦闘態勢に入ったことを、Mr.コンプレスはあのバカと呆れる。どんな個性かもわからない相手に喧嘩を売るなんて愚の骨頂だ。

 

「ごめんね、極道くん、私たち誰かの下につくために集まってるんじゃないの。」

 

それと同時に個性が発動し、男の体がぐんと引っ張られる。

そうして、マグネが友人の話をしている中、男は呟いた。

 

「本当の自由なんて、人である内は叶わぬ夢でしょう。」

 

そういった男が下げていた手をぐっと持ち上げた。それと同時に、男の影から複数の手が躍り出た。

 

「捕まえて、71番。」

 

それと同時に、マグネの元に男がたどり着く前に、その手が襲いかかる。そうして、マグネの体を掴むとそのまま壁に叩きつける。

 

「マグ姉!」

 

Mr.コンプレスはそれに男を圧縮するか考える。

 

(だが、相手の個性もろくにわからずに突っ込むか!?)

 

個性が解除されたのか、男はその場に降り立った。そうして、死柄木に視線を向ける。

 

「動かないでください。動けば。」

 

マグネの喉が締まる声がする。それに皆、動きが止まる。

 

「さすがに無傷とは行きませんよ。」

 

男はその黒い手を操るように手を掲げていた。すこしだけ静まりかえったその場に、男は口を開く。

 

「・・・・あなた方どういった関係性なのか、私は知るよしもないですが。少なくとも、頭を張っているあなたの命令も聞かずに敵対行動を取るような存在がどうなろうと文句は言えませんよ?」

「・・・・それで、てめえは多勢に無勢だってわかってるのか?」

「ここで抗争をして、得になるのだと?そうして、無抵抗にやられると?」

 

静かなそれに死柄木は黙り込み、考えるような仕草をする。

 

「私としては穏便に済ませたいんです。ですが、現状では冷静に話し合うこともできないでしょう。少なくとも、今は互いにそこまでの痛手がないのなら。一旦は穏便に済ませませんか?」

「・・・・ここまでしてそのまま帰るんですか?」

 

トガヒミコのそれに、男はちらりと死柄木の方を見た。それに死柄木は一瞬だけ口をつぐんだ後、息を吐いた。

 

「・・・・・わかった。」

「けっこうです。」

 

その言葉の後、マグネを捕らえていた手が離され、するすると男の元に帰っていく。そうして、まるで幼い子どものように男の顔や服の裾を掴む。男は懐から、何かを書いたカードを取り出し、周りを取り囲む手の一つに渡した。

それに黒い手はするすると伸び、死柄木にその紙を渡す。

 

「すぐにとは言いませんが、なるべく早く連絡を。冷静になって、じっくりとお考えください。」

 

そういって、男はそのままヴィラン連合に背を向ける。その後ろ姿を見て、死柄木は目を細めた。

死穢八斎會の若頭、ヴィラン名、アビスは振り返ることもなくその場を立ち去った。

 

 

「おやすみ、71番。」

 

廃工場を出た後、男はひどく優しげに囁いた。それに黒い手はするすると男の影の中に引っ込んでいく。それを確認し、男は乗ってきた車に乗り込み、そうして帰路を急いだ。

少しの間運転した後、男は口を開いた。

 

「おはよう、廻。」

 

その言葉にずるりと男の影がまた波打ち、中から不可思議なマスクを付けた男が浮び上がる。

 

「いやあ、そう、簡単には。」

「兄貴!!!」

 

とんでもない爆音で後方座席で騒がれて、男はきーんと耳がなる気がした。

 

「もう、廻。そんな大声を出されると事故るよ。」

「事故って死ぬ玉ですか!?それよりも、なんであの場に俺を出さなかった!?」

「うーん、一人でもなんとかなったしねえ。大体、一人でなんとかなるならそう印象づけた方が有利になるからねえ。大体、あんなほこりっぽいとこに出たかったのかい?」

 

それに男、オーバーホールこと、治崎廻は黙り込み後方座席に改めて腰掛ける。

 

「お前の潔癖症も大概だね。昔よりはましになったけど。それでも、触れるのなんて私ぐらいだからそう、変わらないか。」

「・・・・いいんですか、九十九の兄さん。」

「あの子たちのこと?」

「ええ。」

「まあ、どうとでも、としか。少なくとも、断られるとしても、受け入れるにしても。こちらの計画は変わらないからね。」

 

男はそう上機嫌に言った。

それに治崎は黙り込む。何を考えているのかわかりにくいその人は昔、自分が組にやってきたときから変わらない。

 

「・・・まあ、一波乱あるのは変わらないからね。」

うちは、うちでやれることをやるだけさ。

 

 

 

「・・・・アシストは?」

「アシストなら、サー・ナイトアイに電話しに行ってる。」

「電話?」

「なんか、焦凍君の同級生がナイトアイのとこにインターンに行きたがってるらしいから口利きだって。」

「ああ、なるほど。」

 

アシストに用があったオニマーは休憩室に向かい、部屋の中を見回した。それに丁度、休憩中だったSKにそう返事をされた。

また、出直すかと考えていた時、そこで椅子に座ってなにやら雑誌を眺めているブルーフレイムに視線が行った。

丁度、ブルーフレイムに用事があったオニマーはそのまま近づく。

 

「おーい、わ、か・・・・」

「なに?」

 

顔を上げたブルーフレイムにオニマーはそこで見ていた雑誌がカタログだったことに気づく。

 

(貴金属・・・・)

「所長から相談されたのか?」

「は?何が?」

「いや、所長が奥方に貴金属送りたがってるってアシストが。」

 

長年の感謝だって――

 

いつも通り、ワンコロのごとく、それこそ久方ぶりの仕事に普段の数倍ニコニコ笑顔でそんなことを言っていたことを覚えている。

 

「それはもうお母さんを直接店に連れて行って欲しいの聞けって釘を刺したから良いんだよ。これは、俺が転夜に贈るやつ。」

「・・・・アシストに?」

 

オニマーは思った。たぶん、アシストは高価な貴金属の類いは余り欲しがらないのではないかと。

 

「・・・・・アシストなら、このまえ鶏の丸焼きとか作れるくるくる回るグリル欲しがってたぞ。」

「そんな、料理好きの独身男しか持ってなさそうな面白家電なんか買わねえから!大体・・・」

 

プロポーズにんなもん送るか!!

 

ブルーフレイムの叫びを聞いてオニマーは少しだけ固まった後、急いでスマホを取り出し、エンデヴァーに連絡する。

 

「所長、ブルーフレイムが個性事故にかかってます!!」

 




サー。あの、一つ良いですか?
なんだ?早く、退室を。
いえ、それはいいんですけど。アシストから、けっこう彼のインターンについて強めにお願いされてませんでした?

・・・・それについては。
そういえば、アシストから絶対大丈夫って連絡が。
サー、OKしちゃいました、もしかして?
・・・・・・・・

(((OKしちゃったんだな。)))

うぉっほん!だが、絶対、とは言ってない!あくまで認めるに足ることができればという話で。
そういえば、サーに渡すものもあったんじゃなかったっけ?
あ、そうですね。先にお願いしたいことがあって。
そういえば、そのダンボールはいったいなんだね?
いえ、正直、持ち出すのが怖かったんですけど、宅配というのもどうかと思って。中を確認していただければ。

がさごそ、がさ!ごそごそ!!がさ!?ごそ!!!???

すごい、あんなきっらきらした目、見たことない。
あれってオールマイトのグッズだよね?一つ取り出す度に、サーの目が輝いて。
グッズがすごすぎて、漁る音に感嘆符がついちゃってる。

そ、そ、それで、コレが一体何だと言うんだね?
声が震えてる。
その、それは実はアシストに譲っていただいたものなんですけど。学生の身としてはそれを補完しておく程の設備を整えるのが難しいんです。よろしければ、グッズの何割かをお譲りするので設備を整えるまで預かっていただけないかと。
しょ、正気か!?これを!?何割と言えども、これらを譲ると!?
すっごい嬉しそう。
は、はい、これらの貴重さはオールマイトファンの人なら分かっていただけると思いますし。でも、インターン生でもない僕がこんなお願い図々しいですよね!これは持ち帰ります。
は、な、ぐっ!?そ、それは、まあ、やぶさかではないというか、それとこれとはまた別というか!
うーん、血の涙を流しそうな勢い。
もう、諦めた方がいい気が。
あと、そうだ。あの、実はインターンを断られたらコレを見せろってアシストが。
・・・・転夜君が?まあ、これ以上に私を揺すぶるようなことは。
これです。もしも、今回のインターンを受けてくれるなら上げるって言ってました。
はっはっは、これ以上のことなんて、あ、り、は・・・・はああああああああああああああああああ!?
う、うわああああああああくぁああ!?
サーの目ってあんなにでっかくなるんだ。

こ、こ、これは!?
・・・・英語の、雑誌?そんなにすごいの?
す、すごいなんてレベルじゃありません!!!!いいですか、オールマイトはアメリカの大学に留学していたのは知ってますよね!?
ああ、うん。
そのためオールマイトがアメリカ在中の時にも少しだけグッズを出していたんだ。ただ、やはり当時はあまり知名度もなく、その時のグッズは超希少!だが、これは群を抜いている!
これは、オールマイトの在籍していた大学が発行していた超、ローカルな雑誌!
そう、これはいわば、オールマイトがオールマイトとして活動を始めた超初期の、初インタビューが載っている雑誌ということなんだ!!!
すごい、さすがはアシスト、こんなお宝があるなんて。ここ、なんて訳すんだろう!?
待ちたまえ、この写真のコスチュームは!?
本当だ!!

・・・・・長くなるね。
はい。


・・・・うおっほん。それで、インターンの件なんだが。
けっこうがっつり話してたね。
後でインタビュー記事を読ませてください!
訳したものを後で渡そう、原文と一緒に。それで、インターンの件だが。やはり、一度は君の実力を見てみたい。ということで、ミリオとバブルガールは退室を。
・・・・サー、もうインターンを受けるってことでいいですよね?


~遡ること、少し前~

オールマイトのおっちゃーん!本当にこの辺り全部捨てるの?
うん、ごめんね、大掃除に付き合わせて。なかなか忙しくてね。自宅にもなかなか帰れないし、荷物自体を減らそうかなって。
大掃除って言ってももう、大晦日も過ぎて久しいけどな。
燈矢君もごめんね。手伝いに来て貰って。
いいっすよ、お世話になってますし。
荷物って言うか、学生自体のものもちらほらあるね。さすがに写真類は捨てられないとして。うん、なんだ、この雑誌。
英語じゃん。おじさんのアメリカ時代?
うーん?うっわ、おっちゃんわっか!にしても、正規品にしては作りが甘いような。
インタビューみたいなのか?
中身訳してみよ、もしかしたらなんか恥ずかしい内容だったりして。おっちゃーん、欲しい雑誌あるから持って帰っていーい?
好きにして良いよー

以前、後書きにあった転夜の異母兄、本編に出そうか、それとも番外編に置いておこうか悩んでおりまして。参考程度に知りたいです。

  • 二次創作だし、いいんじゃない!
  • 一周回って見たい!
  • 番外編で留めておけば?
  • いっそ、兄弟増やそう!
  • どっちでも
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