たぶん、ヴィランが親らしいが。それはそれとしてヒーローの子どもの方が気苦労が多い。   作:幽 

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評価、感想ありがとうございます。感想いただけましたら嬉しいです。

高らかになるドナドナ


何か、こういったの読みたいとかありましたら、ここにくだされば。何か、アンケートというか、興味です。
https://odaibako.net/u/kasuka_770


年貢の納め時

オールマイトこと、八木俊典は自分のスマホにかかってきた電話に驚いた顔をした。今は誰もいない職員室だ。息を一度吐き、その電話に出る。

 

「やあ、珍しいね、エンデヴァー君。君が私に電話をかけてくるなんて。」

『・・・・そこまで珍しいことはないだろう。』

 

電話口の向こうであきれた顔をした男のことを思い浮かべて、オールマイトは少しだけ笑った。

思えば、長い付き合いになったものだと。

 

エンデヴァーとオールマイトの関係はけしてよいものではなかった。

互いの個人的な連絡先など知らなかったし、それこそ、仕方がないことぐらいでしか口だって利きはしなかった。

 

(エンデヴァー君から、一方的だったけれど。)

 

オールマイト自身も、好かれていないことは自覚していたため最低限の関わりで済ませていた。平和の象徴という立場はひどく忙しく日本中を飛び回っていたこともある。

そんな自分たちが、なんだかんだとやりとりをするようになって、十年だ。

長い、付き合いになったものだとオールマイトは息を吐く。

丁度、一段落付いた仕事を置き、オールマイトは座り続けたせいで強ばった体をほぐすために立ち上がった。

 

『今は病院か?』

「いいや、学校だよ。色々とやることがあってね。」

『・・・・あの子のことか。』

「・・・そうだね。うちは相澤君がいるから、大分スムーズにすすんだよ」

 

それにエンデヴァーは沈黙を保つ。オールマイトもまた、悩ましげにため息を吐いた。

 

予想していなかったわけではない。

AFOの娘。

それの生誕が事実であるのなら、別にあの男の血を引く存在がいるのは可能性として考えないわけではなかった。

ただ、AFOから転夜の血縁の事実を知ったとき、オールマイトは転夜の他にはかの魔王の血縁はいないと考えていた。

AFOの性格からして、あの場で自分の心をたたき折りたいのなら、存在を明かしていたはずだ。そうして、いたとしても、AFOの個性を持つ存在はいないだろうと考えていた。

自分と同じ個性を、それは受容はしないだろうと。

 

事実、転夜の言っていた彼女の育った施設について未だに判明していない。当時、転夜も幼く、逃げ出してすぐに人身売買の組織に攫われたせいで詳しい場所がわからなかった。

 

壊理という、想定外の子どもの存在も今更だ。

ただ、その強個性を見ればある意味で、それも血と言えば血なのかもしれない。

 

普通の子どもだ。

パパが好きな、ちょっとかわった、それでも淡く笑う、ただの子ども。

愛されて、慈しまれただろう子どもだ。少し話をすればすぐに理解できた。

故に、オールマイトは願う。

どうか、その子どもも、己の血など知ることもなくそのまま生きて欲しいと。

オールマイトの可愛いあの子が、轟家でそう育ったように。

 

「あの子については、転夜君が引き取りたがってるんだよね?」

 

壊理については、今後、AFOがどう動くかで扱い方が決まるだろう。

彼女の祖父に任せても良いが、AFOのことを考えれば少々心許ない。

いっそのこと、オールマイトがまた後見人を務めることも考えられたのだが。

 

『ああ、その場合はうちで引き取ることも考えている。家族も賛成しているしな。』

「いいのかい?」

『危険云々の話をしているのなら、あれを引き取った時点で詰んでいるだろう。』

 

疲弊を感じる声にオールマイトは同意するようにそうだねと頷いた。

 

「壊理ちゃんについては、これでこちらの監視が付けられる。まあ、本格的な対策は、九十九との面会で彼の話を聞いてからだね。彼が何を考えているのか、何を目的にしていたのか。」

『転夜のやつも希望していただろう。させるのか?』

「いいや、私としてはさせない方針で行きたいんだけど。君は?」

『・・・・あいつに父親のことは聞かせたくない。』

 

その声は、電話越しでも分かるぐらいに、重たく、静かだった。

 

転夜は、己の父親のことを嫌っているような言動を取っていた。

オールマイトもそうだろうと思っていた。

己を手ひどく扱った、あんな父親は嫌ったとしてもおかしなことなどないだろうと。

けれど、違った。

子どもが、幼子に成り果てたと聞いて、そこで、それでも父を求める声を聞いたとき。

オールマイトはどんな顔をすれば良いのか分からなかった。

 

オールマイトは結局会うことはなかったけれど、幼い、人として扱われたこともなかった少女は無邪気に父を望んでいた。

 

その心を、オールマイトには理解できない。

理解できないけれど。

それは、親の愛に飢えていた子どもにしか分からない悲哀なのかもしれない。

 

おそらく、彼女の、実の父について教えることも一つの決断なのだろう。

けれど、オールマイトはその選択肢をどうしてもとれなかった、取りたくなかった。

これ以上、あの子に何を背負い込ませるというのだろうか。

 

地獄を味わい、それに重ねて、父の業さえもあの子は背負わなくてはいけないというのだろうか?

 

「・・・うん、それでいい。あの子は、君のうちの子だ。」

 

穏やかに笑ったオールマイトはそう言った。エンデヴァーからの反応はなかったが、長い付き合いのおかげか、電話の向こうでしかめっ面になった男の顔が浮かんだ。

 

「それで、君の用はなんだい?」

『・・・・・このまま、繰り上げで№1になることが決まった。』

「そうかい、それは。祝いの言葉は言わない方がいいかな?」

『当たり前だ!!!』

 

激高で彼の顔が燃え上がる姿が予想できた。オールマイトは、エンデヴァーのスマホが何度まで耐えられる仕様なのだろうと頭の隅で考える。

 

『・・・・オールマイト、お前にとって、平和の象徴とはなんだ?』

 

予想もしていなかった問いかけに、オールマイトは目を見開いた。エンデヴァーはそれを察してか言葉を続ける。

 

『お前が引退してから、確実に犯罪率は上がっている。俺は、自分が出来る最速と最善を行っている。だがな、確実に聞こえてくる。』

お前の築き上げてきた目に映らない何かが、崩れていく音が。

 

ふうと息を吐く音が聞こえた後、何かが軋むような音もした。オールマイトは何を返せば良いのか分からずに、黙り込む。

 

『・・・・一度話しただろう。俺は、お前に追いつくためになんでもやった。早々と№2になれば、お前との差もまざまざと理解できた。だから、婚姻し、子どもたちを作った。』

「・・・・それは。」

『それについてはきっとよかったのかもしれないな。それがなければ、結婚をすることもなかった。』

 

らしくなく、小さく笑う声がした。

そんな声を聞くようなことになるなんて思っても居なかった。

 

『俺は、誰よりも強くなりたかった。お前を越えることが出来れば、俺は、誰よりも強くなったといえただろう。そうして、お前よりも強くなればどんなヴィランにも勝てる。それこそが抑止力になるだろうと。だが、そうなのかと、思うようになった。』

「なぜ?」

 

エンデヴァーの頑固さは長い付き合いのせいでよくよく理解している。故に、そう思うようになった理由についてはすぐに理解できたが、そう問い返した。

それを理解しているせいか、エンデヴァーもまた当然のように答えた。

 

『転夜に昔、聞かれた。何故、強くなりたいのか、何故、ヒーローになったのか。』

「君は、なんて答えたんだい?」

『・・・・オールマイト、お前はどうだ?強さを求めたと言うことは、お前にだって理由があるだろう?』

 

それにオールマイトは改めて己の椅子に腰掛け、そうして背もたれに体を預けた。

問いかけに問いかけで返されても不快には思わなかった。

ただ、なんとなしに、自分たちの違いというものの手触りを感じた。

 

強さを手段とした自分と、強さを目的とした彼。

 

エンデヴァーは、その違いを己の中でかみ砕こうとしているのだろうと。

 

「・・・・私はね、家族も、ことごとくなくしてね。けれど、珍しい話でもなかった。ある意味でよくある話だった。でも、それが赦せなかった。理不尽も、悲劇も、もうたくさんだった。」

 

この国には平和の象徴が必要だと、強い光、希望であり、警鐘でもある、そんな存在があれば。

 

「まだ、当たり前を生きる人々が笑いながら生きていけると信じていたんだよ。」

『そのために強くなったのか?』

「ああ、そうさ。」

『・・・・弱いと言うことは罪だと、昔、そう思うことがあった。何かの信念、願い、祈り、それを押し通すためには強さがなければ叫ぶことさえも赦されん。だから、俺は強さを願った。誰よりも。ただ、今は、そうなのか少し、悩む。』

「珍しいね、君が弱気なんて。」

『お前にとんでもない置き土産を残されたからな。』

 

皮肉気な声にオールマイトは気まずくなって頭をかく。

AFOのことも、OFAのことも、すでにエンデヴァーに話はしたが、それさえも、彼が№1になることが決まっても知らせようとは思っていなかったことばかりだ。

これから、彼はそれに向き合うことになる。

自分には、もう、何も出来ないのだから。

 

『・・・転夜に聞かれた。強くなって何がしたいと。俺は答えられなかった。俺は、強くなることが目的だった。何かをなすことではなかった。俺は、強くなって、何がしたかったんだろうと。』

「答えはでたのかい?」

 

それにエンデヴァーはやはり黙り込む。

答えは返ってこなかった。

ただ、もう一度、エンデヴァーはオールマイトに問いかける。

 

平和の象徴とは、なんなのだと。

 

エンデヴァーの問いかけに、オールマイトはどこともいえない宙を見る。

長い付き合いになった。

以前は、№1と№2だというのにろくな交流がなかったのに。

とても、たくさんのことが変わった。

 

「以前、私が君に言ったことを覚えているかい?私に救えて君に救えないものがあるように。私には救えず、君だからこそ救えるものがあるんだと。」

『・・・・ああ。』

 

子どもがいた。

笑って欲しくて、救われて欲しくて、幸せであってほしくて。

けれど、ことごとく、どうしようもなくて。

 

光が強くなれば、闇が濃くなるように。

オールマイトでは救えないものがある。取りこぼすものが多くある。

だからこそ、助けられたものが、今を生きる誰かが、安心して暮らせるようにとオールマイトは足掻いて。

 

けれど、その少女はオールマイトによって救われることはなかった。

分かっていた、理解していた。

 

そうだったろう、オールマイト。全てを救えた事なんてなかったくせに。

取りこぼしたことがあっただろう?

それでも、救われて欲しい子どもがいた。

 

そうだ、それでも。自分には無理でも。

 

「だから、私をなぞる必要なんてない。君は、君のやり方を見つければ良い。君だからこそ救われた者がいたように。君は、ずっとヒーローだったよ。」

 

あの子を救ってくれる、ヒーローが来てくれた。

 

沈黙が訪れる。そうして、エンデヴァーが短く言った。

 

『オールマイト。』

「ああ、なんだい。」

『・・・昔、お前が言っていただろう。ヴィランと戦うことだけがヒーローではないのだと。今は、少し、あの言葉の意味が分かる気がする。』

「そうかい。」

『・・・・礼を言う。少し、整理が出来た。』

「それはよかった。また、お茶でも行こう。」

『あほか、そんな暇があるか。』

「だからこそさ。いつか、ヒーローでも暇になるような時が出来ることを願って。」

 

そのまま軽く挨拶をして電話が切れる。オールマイトはスマホをじっと見つめる。

 

「・・・エンデヴァー君。君は嫌がるだろうけどね。君は、確かに、あの時から転夜君にとってもだけれどね。」

私にとっても、ヒーローだったんだよ。

 

小さく呟いた後、オールマイトはぐっと背伸びをして、仮免の補習について処理をしようと机に向かおうとした。

その時だ、スマホに通知が届く。

なんだろうと、視線を向けると、そこには塚内からメッセージが来ていた。そこには手短に、SNSを見るようにとの文面があった。

なんだろうとオールマイトがSNSのアプリを開く。

 

「は?」

 

トレンド

#アシスト

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#公開プロポーズ

#ようやく結婚

#鬼ごっこ

#痴話げんか

#離婚

#あのおじさん可哀想

 

カコーンとオールマイトの顎が外れる音がした。

 

 

 

 

「まてやああああああああああああああ!!」

 

大絶叫が未だ賑わいのある町中に響く。花金だと、酔っ払いも多い人混みの中駆け抜ける人影が二つ。

 

「やだああああああああああああああああああ!!??」

 

とんでもない速度でダッシュするその影二つは、人混みを器用にすり抜けていく。それに思わず道を歩いていた人たちはその人影に視線を向ける。

 

「・・・あれさ。」

「いや、完全に。」

 

この町に住む者なら分からないものはいないだろう、今をときめくブルーフレイムとアシストの二人を人々は茫然と見送った。

 

 

「転夜あああああああ!!!」

「いや!いや!いっんや!!」

 

アシストこと夢意転夜は逃げ切ることは出来ないと覚悟を決めて、適当な街路樹に回り込み、追いかけてきた轟燈矢を遮り逃げ切るタイミングを計る。

おそらく、スタミナ的には転夜の方があるかもしれないが、速度に関しては燈矢のほうが早い。

スタミナで逃げ切るか、追いつかれるか。

転夜は街路樹の周りを燈矢とぐるぐる回りながら考える。

 

さすがに、顔が割れている二人がそんなことをしていれば、嫌でも人垣が出来上がってしまう。けれど、そんなことを気にする余裕などなく、燈矢と転夜は幼い頃にした鬼ごっこで行う牽制のように木の周りをバターになる勢いで回り始める。

 

「てめえ!!いい加減捕まりやがれ!」

「いや!いや!いや!」

 

甲高い声で、がたがたと震えながら甲高い声で拒否しながら首を振る。

 

「なんで断りやがった!?」

「だってえ!!」

 

燈矢のプロポーズに思わず断りを入れた瞬間、がっと見開かれた目と、ギラついた輝きに、転夜はあ、本気だったのと理解した。

父親そっくりなガンギまり顔に転夜は涙を流したくなった。

ガンギまったエンデヴァーにならば飛びかかって、眉の毛をむしり取ることは出来るが、ガンギまった燈矢には転夜は弱かった。

 

撤退。

 

転夜の中に産まれた思考のままに、彼女はその場からスタートダッシュを決めたのだ。

そうして、案の定、というべきかもちろん怒り狂った燈矢も追いかけてきた。

二人とも、理性はまだあったので個性は使わなかったが、ヒーローとして無駄に鍛えた肉体での追いかけっこは白熱したのだった。

 

「追いかけてこないでよおおおおお!」

「なら受け入れろや!」

「やだああああああああ!!」

 

ぎゃんぎゃんといいながら一本の街路樹を中心にぐるぐると回り続ける。それに周りの野次馬もざわざわする。

 

「・・・・あのお。」

 

聞こえてきた声に視線を向ければ、すでに顔見知りになっている警官だった。おそらく、今の騒ぎに事態の収拾を図るために現れたのだろう。

 

「ええっと、ブルーフレイム、アシスト、お疲れ様です。あの、大丈夫ですか?騒ぎになってるんですが。」

 

それに転夜は周りを見て、確かにすごい人混みになっているのを見て、やべえやべえと燈矢を見た。

 

「すんません、えっと、移動を・・・」

 

その時、転夜は燈矢の顔を見て、さああああと血の気が引いていく気がした。

その時の顔、にっこりと、とっても朗らかに笑っていた。

転夜は知っている、その顔は、絶対にろくなことを考えていない時の顔だと。

 

「と、とう!」

「いやあ、ごめんね。ちょっと立て込んでてさ。」

「はあ、事件等でないならいいんですが。」

「いや、事件と言えば事件かな。転夜の奴が俺からのプロポーズから逃げ出しやがったから。」

 

燈矢の言葉にざわざわとしていた周りが一瞬静まりかえる。それに転夜は内心で、ぎゃああああああと叫んだ。

 

(こ、こいつ!)

 

周りの野次馬から悲喜こもごも、悲鳴やら叫び声が上がるのが聞こえた。

 

(全力で外堀埋めに来やがった!!)

 

「おめでとおおおおおお!!」

「え、え。え!?」

「まじで!?」

「うあわ、とうとう? 何年かかってんだよ。」

「いや、知ってた。」

「エンデもとうとうおじいちゃんかあ。」

「おい、記事アップしろよ!!」

 

目の前で笑う燈矢の姿に転夜はやられたと歯がみした。

転夜が燈矢にどんな感情を抱えているのかは、今は二の次なのだ。そう、今は、プロポーズに頷かせれば燈矢の勝ちなのだ。

そうして、この状況で転夜にそれを断るという選択肢は出ない。何故って、そんなことをすれば絶対に燈矢が恥をかく。

 

転夜はそれはもう、燈矢というそれが自慢だった。抱かれたいヒーローランキングで上位に入る彼を自慢に思う程度には、燈矢というヒーローは彼女の自慢だ。

かっこよくて、努力家で、傲慢で、静かで、熱くて、姿勢の伸びた転夜の相棒。

そんな燈矢に恥をかかせるという選択肢は転夜の中にはない。

 

けれど、転夜だってこのまま結婚にねじ込まれるのは嫌だった。

燈矢の勝ちほこった顔に転夜の中で火が付く。

 

「受けるよな、転夜?」

「・・・・や、やだ。」

 

燈矢のそれに転夜が小さく答えた。それに、今まで騒いでいた野次馬達が騒ぎを止める。それに滑り込むように転夜が叫んだ。

 

「私らは交際もしてないんだぞ!?それで結婚なんて出来るはずがないじゃんか!!」

 

今はとにかく時間を稼ぐ、これによって周りの野次馬を味方に付けることを転夜は選択する。

 

「さすがにゼロ日交際での結婚は無しだろ!?」

「つーか、付き合ってなかったんだ。」

「まあ、交際発表は聞いていない。」

「付き合い期間無しでか。」

「うーん、それでいきなりは・・・」

「距離感おかしいって。」

「つーか、どっちがドレス着るの?」

 

いくらか気になる発言はあるが、転夜は話の流れが自分に傾き始めたことに内心でほくそ笑む。燈矢の性格からして激高することを考えれば、このままうやむやに出来るはず。

 

「・・・・そっか。」

 

だというのに聞こえてきた愁傷な声に転夜は目を見開いた。

燈矢は、今までの父親似のガンギまり顔をどこに落としてきたのかという程に、物憂げな顔で自分たちの真ん中に置かれた木に片手を突いた。

 

転夜は冷や汗をだらだら流し、これから何を仕掛けてくるのかと燈矢を凝視する。

 

「・・・なあ、転夜。俺と、お前、出会って何年経った?」

「え、えっと、十、年ほど?」

「その間、俺たちずっと一緒だったよな?」

「そ、そうですね?」

「うちで育って、学校でも、ヒーローになってもずっと一緒で。」

「ま、まあ。それは、そうだね。」

 

いつになく湿っぽい発言に転夜はだらだらと冷や汗を流す。意図は分からない。けれど、絶対によくない流れであることが分かる。

 

「・・・・そんなに長い付き合いで、お父さんもお母さんも、お前のことよく知ってて。そんな俺でも。やっぱり、ダメ、なんだな。」

(まずい!)

 

転夜はがっと周りを見回すと、燈矢に明らかに同情的な目を向けているのが分かる。

 

「ブ、ブルフレ・・・」

「まあ、いきなりは確かになあ。」

「でも、そんなに長いこと一緒にいて。」

「いや、いいんだ!仕方がないんだ。転夜、うちで世話になってるからって気を遣ってて。だから、俺から言うのはきっと断り切れないって踏み切らなかった俺が悪いんだし。でも、そうだよな。俺が、悪いから。」

 

燈矢は、その母親にの儚く、そうして性格に反して憂い顔が決まりまくるその顔面をフル活用し、悲しげに目を伏せる。

 

「ブルフレ悪くないって!」

「そうそう!あんだけべたついといて何も言わないアシストが悪いって!」

「煮え切らないのはやっぱりねえ。」

「ブルフレだって勇気を出したのにさあ。」

「アシストが逃げ腰すぎるんだって。」

(こ、こいつ!!)

 

女票全部持って行きやがった!!

 

転夜は明らかに燈矢側に女性陣が傾いたことを肌で感じる。場の雰囲気が傾ぐのを感じ、転夜は近くのガードパイプに足を引っかけ、注目を集めるように手を上げた。

 

「この中で、私と同い年、というか、二、三歳、ぐらいの年の差の人、手を上げろ!」

 

転夜のそれになんだなんだとしながらも、転夜の奇行になれているエンデヴァー事務所近くの人間達はそれに反応する。

手を上げた人間達に転夜は叫んだ。

 

「じゃあ、聞くぞ!?二十三って、それこそ大学卒なら卒業してまだ一年だろ!?その年で、いきなり恋人とかに結婚とか言われてスムーズにうなずけるのか!?その年で、一般的な社会的責任の最上級といえる家庭を持ち、他人の生活への責任を背負い込めるのか!?」

 

その言葉に、手を上げた人間達はうっとちょっとなんとも言えない顔をする。

 

「色々あるぞお!!できるか!?なあ!その年で!キャリアとか、生活とか、めっちゃ変わるぞ!?」

 

その言葉にすすっと互いに視線をそっとそらし始める。

 

「二十三か。」

「結婚はなあ。」

「もうちょっと、安定して。」

「いや、さすがに若くね?」

「もうちょっと待って貰いたい。」

「家庭を持つには、その・・・・」

 

情けない反応であるが、男性陣が転夜の側に付く。

 

「ほらほら!私らまだ若いもん!まだいいよ!その前にやることあんじゃん!!」

「確かに若いような。」

「ブルフレの勇気を無碍にするのはどうなの?」

「えーでも、今まで交際宣言しなかったのは?」

「いや、アシストの環境的に、どう思ってても断りにくいって気遣いも。」

「俺、二十歳で結婚したけどなあ。」

「でも、今時はさすがに早いって。」

「なあ、これ、味方される性別逆じゃね?」

「エンデ、二十一ぐらいで結婚してね?」

「特殊事例を出すな!!」

 

転夜はなんとか、燈矢側に全員が行っていないことを理解し、なんとか場の流れをこちらに引き寄せられないかを考える。

そうして、自分の向かい側で目を伏せていたはずの燈矢の目が、ギラつきながらこちらを見ていることに気づき息を呑む。

 

「・・・・転夜は、そんなに、俺のこといや?」

(仕掛けてきた!)

 

転夜は気まずそうに目をそらして、口を開く。

 

「だ、だって、私らまだ若いしさ!付き合ってもないしさ!」

「・・・転夜は、俺のこと、いや?」

 

燈矢の顔面をフル活用した、憂い顔に転夜はぐらっと来る。何せ、これ以上ないほどの、好みの顔面。

 

(あ~お顔がいい~・・・・・)

 

好みにドンピシャ、ルパンダイブ決めて良いほどの顔だ。普段ならば、全面的に父親に傾いた表情の作り方しかしないくせにこんな時だけ母親似の表情で来やがっているのだ。

ぐらりと来る理性に必死に渇を入れて、転夜は必死に顔を背ける。

 

「だ、大体、燈矢、私のことそういう意味で好きなの!?」

「は?」

「そんなに意地にならなくても、別に私は君にいつだって忠実だし。そんなこと言わなくても。」

 

転夜からすれば、燈矢の行動は彼の執着心が爆発したように見えた。

燈矢は父親によく似ている。初対面の人間からすれば、何を言っているのだろうという顔をされるが、青年の内面をよく知る人間達はその事実に深々と頷く。

 

執着心が強くて、どうしてもと思うと視界が一気に狭くなる。

 

そういったことを知っていれば燈矢の暴走は己のふらつきによる執着心の爆発のように思えた。

 

転夜がぼそぼそとそう言うと同時に、周りの野次馬から怒号が上がる。

 

「「「はあああああああああああああ!!??」」」

「なになになに!?」

 

今まで自分の味方だった男性陣まで燈矢の方に傾いだことを理解して転夜は悲鳴を上げる。

 

「あの距離感でそれはないだろ!?」

「いやいやいや、まずそれを疑うの?」

「鈍い、いや、鈍いからこそあのファンとの距離感なのか?」

「ブルフレ、かわいそ・・・・」

「逆に知ってて手玉に取ってるとかの感じでもなく?」

「まじで気づかずにあの距離感・・・・」

 

非難囂々のそれに転夜はえーと思いながら燈矢を見る。周りに視線が向いていたからこそ、燈矢の手が自分に迫っていたことに気づかなかった。

がっと掴まれた胸ぐらと共に、燈矢のガンギまった目が自分を捕らえる。

 

「転夜ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!てめえ、俺の純情弄んどいてなんだあ!それはぁ!!」

「あづい!さすがにあづい!!」

 

ごおおおおと顔から漏れ出る炎に転夜は燈矢の体を手で突っぱねる。

 

「てめえ、俺が好きでもない女にあんな態度取ると思ってたのか!?」

「君、好きな子なんていたことないから知らんがな!?君が酷い振り方した子、全部私が慰めてたのに!?」

「あんな尻軽女たちのことなんて気にしなくて良いんだよ!? なんとも思ってない女、こんなに近づけるわけねえだろうが!?」

 

転夜はそれに無言で燈矢の股間に視線を向ける。

 

「おい、今どこ見た!?」

「あだだだだだだ!だって、そんなに惚れた腫れたとかいうなら君、私に全然手を出すような素振りなかったじゃん!若い身空で!」

「てめえ!こっちがこっちが気を遣ってお前から言ってくるのを待っててやったっていうのに!!」

 

それは、只単にお前がヘタレだっただけでは?

野次馬達の心が一つになった。

 

転夜のほっぺたを引きちぎる勢いで引っ張る燈矢はとんでもない哄笑をし始める。笑い終わると、あのガンギまった、据わった青い瞳で転夜のことをのぞき込む。

 

「・・・・十年分の諸諸ぶつけてやろうじゃねえか。」

「やだあああああああ!!こわいいいいいいいいいい!!!」

 

肩同士をつかみ合い、またぐるんぐるんと回り始める。さすがに取っ組み合いをするのはという理性によって現れたそれを野次馬達が眺める。

 

「もう諦めろ!お父さんの娘になれるんならお前だって嬉しいだろうが!!」

「ファンガールという自負はあるが、娘になるというそれはのぞんでねえんだよ!?」

「つーか、俺の何が嫌なんだよ!?これ以上ないほどの優良株だろうが!?」

「これからエンデヴァーにお子さんくださいって挨拶しに行く私の心情を思え!」

「あ゛!?」

「ほらあ!機嫌悪くして自分の良い方向に持っていこうとしてる!それで負ける私じゃねえんだよ!?」

「お前が受け入れねえから悪いんだろうが!?」

「いや!いや!いんや!!!恋人でもないときにあんだけ束縛ひどかったのに、結婚したらこれ以上とか絶対やだ!」

 

野次馬達は思った。

セールスポイントがエンデヴァーなのはどうかと思ったし、エンデヴァーに結婚の挨拶に行くのは確かにキツいし、つーか口説き文句もっとないのか。

総合すると、なんだこのプロポーズ、それに尽きた。

 

そうして、燈矢は転夜の最後の言葉にぐわっと吠える。

 

「てめえ、また浮気する気か!?」

「ほら!ほら!それじゃん!やだ!私、まだ二十三なのに!もっと遊びたい!自由でいたい!」

「俺以外の誰と遊ぶ気だ!?俺以外、他の奴のことみるのなんて赦さねえからな!?」

「そんなことない!」

 

かっと目を見開いて、転夜は燈矢に一歩近づいた。それに燈矢は思わず転夜を掴んでいた肩への力を緩める。

それに転夜は自然な動作で燈矢の顎を指で撫ぜ、腰に手を回す。

あまりの早業に、野次馬達はざわついた。

 

「燈矢以上の奴なんているわけないだろ?」

「そういって、すーぐに好みの女がいたらデレ付くくせに!」

 

その言葉に転夜はにっこりと微笑んで燈矢に頬を撫でる。

 

「なんだ、嫉妬してたの?ふふふ、可愛いね。」

「か、可愛くなんてねえし!」

「えー、可愛いよ?そうやって、拗ねてるの、とっても可愛いよ?」

 

顔を真っ赤にして転夜のそれにもじもじとする燈矢は確かに愛らしいが、野次馬達は思う。

何見せられてるんだろうと。

いや、一部の人間は胸にブチ上がる配給に狂喜乱舞していたが。

 

「俺、お前が違う奴のとこにいくんじゃないかって。」

「そんなことあるはずないだろ?ほら、まあ、魅力的な人にはふらつくことはあるけど。ずっと君のところに帰ってきてたし。」

「でも・・・・」

「不安にさせてごめんね?ほら、そういう不理解があるかもしれないし。だから、時間をおこうよ?ね?」

 

野次馬達は確実に燈矢が流される質感を感じた。顔が完全にメロ付いているのが手に取るように分かる。

もう、好きにさせて良いのでは?

そんな感覚さえした。

 

「でも、これ、ほっといたら今回のパート2しそう。」

 

何でもないような、一人のつぶやきに、野次馬達は思った。

確かに、と。

 

(絶対、このままずるずるとして結婚しなさそう。)

(この戦法でまた逃げ切るだろうな、アシスト。)

(もうくっつけ。)

(エンデの孫が早く見たい。)

 

その時、野次馬たちの心は一つになった。

 

「ブルフレ、流されるな!」

「そうだ、そのままだとまた結婚できねえぞ!」

「後々、変なのにかっ攫われるぞ!」

 

その言葉に燈矢ははっとメロつきから脱出する。

 

(くそ!余計なことを!)

「・・・・転夜、逃げる気か?」

「くそおおおおおお!!」

「てめえ!いい加減にお縄に付け!!」

 

その言葉と共にまた二人でぐるぐると回り始める。野次が飛ぶ中、人混みから転夜達とそう変わらない年頃の男が現れる。

 

そうして、ぐるぐると回っていた二人の間に入り込む。

 

「若いうちに結婚するのは止めときな!!!」

「うわ!酒臭!」

「え、なに、お兄さんどうしたの?」

 

二人は、酔っ払いの扱いなど慣れたもので追いかけっこを一旦止めて、相当深酒したらしい男に視線を向ける。

 

男は相当酔っ払っているのか、だばだば泣きながら転夜の肩を掴んでがんがん揺さぶる。

 

「俺さあああああ!!大学出てすぐに結婚したんだけどさ!奥さんがまだ遊び足らなかったって理由で浮気されて現在離婚調停中なんだよねええええええ!!」

 

余りのそれに皆がうわっという顔をする。そうして、酔っ払っているのかがっくんがっくんと転夜のことを揺する。

 

「遊んどこ!変な未練があると、あとで爆発するから!話し合おうね!不平不満は吐き出すのが吉だよ!!」

「お、おう!?」

「そんなに不満があるなら爆発させる前にいえよおおおおお!?家に男連れこみやがって!!!!!」

 

ぎゃんぎゃん泣く男性の背中をなだめるように撫でる。数人の男性が、不貞を働かれた男性をなだめるために話しかける。

それを見ていた女性陣が、燈矢に話しかける。

 

「やっぱり、不満があるならちゃんと付き合わせた方がいいんじゃない?」

「そうそう、変に不満が溜まるとろくなことになんないって。」

「アシスト、変な方向に突っ走るからある程度緩めないと。」

「首輪はめるだけで我慢しな。」

「え、首輪はめられるんですか、私?」

 

それに苦虫を噛みつぶしたかのような顔をした後、燈矢は不機嫌そうに転夜を見た。

 

「・・・・転夜。」

「え、な、なんすか?」

「いきなり結婚がやなだけで。結婚するのはいいのか?」

 

燈矢のそれに、転夜は不思議そうな顔をする。

 

「君がしたいなら、私が拒否する理由はないよ。」

 

あっさりとしたそれに、燈矢ははあと息を吐いた。

 

「わかった、なら、婚約期間をおいてからにしてやる。」

「え、ならごね・・・」

「ん?」

 

軽やかな自分の声に重ねるようにして、燈矢の重苦しい声が被さってくる。

 

「さん!」

「うん?」

 

また被せられた重苦しい声に、転夜はしおしおになりながらかすかすの声で呟いた。

 

「一年で。」

「よし!」

 

燈矢はこれ以上ないほどにご機嫌な様子で転夜の左手を取る。そうして、ちゅっと、その薬指に口づけを落とす。

その様はまさしく王子様たり得るほどに仕草で、はあはあと荒い息で過剰な配給に一部は興奮していた。

そんな中、転夜の薬指が一瞬燃えた。

 

「あっづ!?」

 

その言葉と共に転夜はどさりとその場に尻餅をつく。そうして、かすかに臭う何かが焼ける匂いと、薬指から伝わる痛みに視線を向ける。

そこには、薬指の根元辺りにぐるりとリングのようになっている真新しいやけどがあった。

 

「結婚指輪、その前に婚約指輪買いに行かないとなあ。あと、お父さんに報告しに行かないとな!」

台詞の後にハートマークが付いていそうなほどの甘ったるい声で燈矢は転夜を抱え上げて、小脇に抱えるように引きずって行く。

 

爽やかに迷惑をかけたことをわびて去って行く燈矢の背中を見つつ、周りに居た人間は思う。

年若い、幼なじみのカップルが結婚する。

ならば、もっと爽やかな質感があってもいいのだろうが。

何故だろうか。

見送る人間達の脳内BGMはドナドナであった。

 




時間軸と気にしない方向で


・・・ああ、壊理の話を聞いたのかい?あれねえ。
いや、実は件の家というのがなかなかに面白い経過を辿った場所でね。
子どもがね、次々と死んでいくんだと。
大人はどんな病弱だろうと死にはしないが。何故か、子どもだけはばたばたと死んでいくんだと。
子どもが死ぬ家は、まあ、絶えて行くに決まっているだろう。以前は結構な名家だったんだけどねえ。
それで俺が買い取ったわけ何だが。買ったときに面白い話を聞いたんだよ。

座敷童って知ってるか?
居れば家が繁栄するって福の神だな。あれをな、どうもその家は作ったみたいなんだよ。
お世辞にも、人道的とは言えない方法で。そうして、座敷童になった子どもを抱えた家はめでたく繁栄、とはいかなかった。
さっき言っただろう?子どもが死に始めたんだと。

その家の子どもの話を聞くと、どうも顔はおろか、性別さえもわからない子どもが遊ぼうって誘いをかけてくるんだと。
大事なのはここでな。どうも、その子どもから、一度だけなら遊びに応じるのは良いらしい。ただ、二度目に応じると。その子どもは死因は別段関係なくすぐに死ぬ。
ただ、面白いのは、その家に住まなきゃ死なないし、恩恵もない。
その家の人間達は恩恵に目が眩んで、子どもの食い潰して一家離散、てこと。

で、なんで壊理を住まわせたか?
まあ、あの時は緊急だったからね。まあ、あとはオカルト話はあまり信じてなかったのが大きいかな?
まあ、それはそれとしてこういう仕事をしていると験担ぎはしたくなってしまってね。売り手曰く、おもちゃがあればある程度落ち着くらしいと聞いてね。短期間の話だったから適当なおもちゃを買ったはいいものの失敗だった。

それに関してはやらかしたという自覚はあるよ。あの子が無事でよかった。
その家?
ああ、燃えた。うん?そうだね、燃やした、とも言えるかも知れない。
ふふふふふ、なに、乾燥しやすい秋のことだ。不幸な事故、というのはいつだってるものだろう?

にしても、化け物もやはり燃えるというのは辛いものなのだね。
熱い熱いと子どもがのたうち回るのを見るのは心が痛むよ。
うん?ああ、夢さ夢。さすがに所有物件を管理不足で燃やしてしまうのは。心を痛めてしまうだろう?

化け物と言えども、幼い子どもの姿をした存在が焼け死ぬのを見るのは、心が痛むさ。
まあ、散々、子どもを食い尽くした化け物の末路としては滑稽だったよ。
顔だけは子どもで、肥え太った肉の塊のようなものが焼け死ぬのを見るのは壮観だったね。

うん?燃やして良かったのか?
いいんだよ、家を牢獄として逃げ出せる奴が、壊理に交代を望むのは可笑しいからね。あれは、家があるからこそ存在できているんだろうさ。事実、その家、何度か解体しようとしたらしいけど見事に業者が怪我したり倒産したりで大変だったから。

うん?なんで今回は大丈夫だったか?
そうだなあ、可愛い妹におもしろい話をしてあげよう。
こういう仕事をしているとね。色々と家やら土地やらのオカルト話にはことかかないんだが。

呪いや神やら化け物連中はね、無意識に弱いんだよ。
人が意識して、攻撃的に相手をどうにか仕様と段取りを組み、何かをしようとすると、彼らもまた悪意や敵意を繰り出してくるんだが。
人が無意識だったり、時間をおかずに、偶然してしまうことにそれらは対処できない。

うっかり火を付けてしまったり、うっかり落として破壊してしまうとかね。
だから、そういうのにあったらね。
準備だけして、何も知らない人間に、偶然起爆スイッチを押させるのが一番楽なんだよ。
おもしろいよね。


ていう話を、転夜姉が例の人に聞いたらしい。
これ、ヒーローとしてぞっとすべき?怪談としてぞっとすべき?
もう、お腹いっぱいです。
証拠がないからどうしようもない・・・・

以前、後書きにあった転夜の異母兄、本編に出そうか、それとも番外編に置いておこうか悩んでおりまして。参考程度に知りたいです。

  • 二次創作だし、いいんじゃない!
  • 一周回って見たい!
  • 番外編で留めておけば?
  • いっそ、兄弟増やそう!
  • どっちでも
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