新しい挑戦です。
___ それは、気が遠くなるほどの時が流れる前に起こり得た事かもしれなかった。
まだ、十三英雄が各国で猛威を奮っていた時代。魔神達が英雄と戦争をしていた時代の事だった。否、自分が居たその時代が本当にそんな事が有ったことですらもう自分では分からなくなっており幾百幾千幾万の魑魅魍魎を斬り伏せ、もうその返り血が自分の身体を覆い尽くす。
その道が修羅の道だって言うのは、誰の目にも火を見るよりも明らかだっただろう。だがその流言蜚語の道を狂戦士は歩かなければならなかった。血のように真っ赤な薔薇を踏み潰し、やがてそれが青褪めた血になる事を冀いながら永久を生きなければいけなかった。それが狂戦士に与えられた使命であり、いつか見た邂逅の為でも有るのだから。_____
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その昔 、魔神討伐に赴いた十三英雄が居た。
伝承にもその話は数多く語り継がれているが、
そのどれもが 英雄の功績が連ねられたような
ものばかりであり、いまいち核心を突くような
ものは書かれておらず、あくまでも魔神を討伐
せし、光を浴びた英雄らの自叙伝が出回っている
のが殆どだろう。
___ しかし、とある密輸人から手に入れた
魔神討伐に関連する本は 前述した、英雄の功績
ばかりを書き連ねたようなものでは無く。また
英雄らの物語にも着目せず、その本の筆者は
十三英雄が居た時代 、"国堕とし"とも呼ばれた
とある
記載されていたと言われている。
曰く その
曰く その戦士の風貌は、とても英雄とは呼ばぬような装備を羽織って居たらしく 全身が漆黒の
曰く
曰く されどその戦士は魔神任務の中で、魔神の死に際にて発動した
上位悪魔を災厄級にまで増殖させる超位魔法に
その密輸人から取り上げた 分厚い本を、黙々と読んでいる仮面を被った少女が居た。仮面には赤い宝石が嵌め込まれておりながら所々に罅が刻まれている。自身の体幹を覆い尽くほどのややオーバーサイズの赤いローブの下には黒色の機能性や軽さを重視した恐らく、何らかの魔法耐性が付与されているような奇妙なデザインをした服を颯爽と着こなしている。
「 .... 。 」
彼女はその本をやけに真剣に読んでおり、十三英雄に対して信心深いような、ただの信者なのかもしれない。と思った者も居るだろうか。
しかし彼女が今読んでいる本には、十三英雄の記載など一切無く そこに描かれている物語は一人の
そして彼女がその本を全て読み終わると、パタリとその本を静かに閉じ
テーブルの上にそっと置く。置いた後は少しの静寂が辺りを包み込むが
彼女が一呼吸を置いた後、彼女の口から不意に言葉が盛れてしまう。
「 ... 良く出来た物語だな。本当に..."良く"出来た、な。 」
彼女はそう言った時、その本を本棚にへと仕舞い込む。
彼女のその口調は 何処か、"寂しそう"な調子で有りその言葉には、何処にも嬉々とした感じは伝わって来なかった。
やはり、十三英雄の影の物語は淑女には理解出来ないような穢れた物語だったのだろうか?否、それだとしたら彼女は本を読み切る前に本を
閉じてしまうだろう。本当に穢れている物語なのだとしたら、英雄とは呼べないような、国堕としの
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( ...ん?)
暗闇に塗れた虚無の空間。そこは迷える死者の魂が最後に行き着く場所を通り越したその先である虚空の世界であり、そこには数多くの英雄の魂が彷徨っている、と言う説も有るが実際にこの虚空の世界に来た時には視覚すらも黒に塗りつぶされているので、それを立証することは叶わないだろう。だが、そんな虚そのものとも言えるような世界にまた迷える魂が一つ 、送り込まれたのだった。
( 何処だ ... 此処 ... 。俺 ... 何してたんだっけ。)
最早、形の概念を無くしてしまい ただそこに有る、と言う事実だけしか残されないような精神しか残されていないような魂は自身の意識だけははっきりとさせることは出来る。しかし、魂が虚空に還るまでの記憶は全て失われており。このように、今送り込まれた魂も自分が直前まで何をしていたのかを思い出せないのである。
( ... あー駄目だ。名前も思い出せねぇなこれ...。一体どーしたら良いんだかな ...。)
魂だけの存在が、誰も届かないような虚空にて困惑の態度を示しながら
暗闇の空間をただ右往左往にフヨフヨと、浮かび続けているだけしか出来なくなってしまい、意識が覚醒し自我を取り戻した魂にとってこれ以上、暇なことは無いだろう。... と、そんな時。行く先も無い魂の意識の中に"何か"が語りかけて来る。
『 ____ 悪いけど、君の人生はもう決定しているんだよね。』
その言葉が、魂の意識の中に直接ねじ込むように侵入して来る。
そのなんとも言えぬ感覚に無い顔を顰めるが 言葉を発して来た何者かに対して、名無しの魂は思念で意思を伝えることが出来ないかを試みる。
( ... どうゆうことだよ 、つーか 誰だよお前 ... )
名無しの魂の思念は少し憤りが混ざっている。それは、自身に語りかけて来る正体不明の誰か。その誰かの掌にいきなり自身の人生が握られている、と語られているからで有ろうか。
『 そのままの意味だよ 。君の人生はまだ此処で終わっちゃいない。
否、"終わるべきじゃない"と言った方が正しいかな?』
『 君の死は、此方が想定していたモノでは無くてね ... 。本来の死を遂行出来なかったのは 、此方としても少々問題があってね...だから今から君の魂を、別の世界の英雄の肉体にランダムで受肉させるんだ』
名無しの魂は 此方の質問から帰ってきた返答に特に特に返す言葉も無く、自身に突き付けられた現状をただ受け入れることだけしか出来なかった。魂は、此処でこの声に反論しても 自身が死んだ、と言う事実は変わらないのは確かだと思念には出さずにそう考える。どう足掻いても、自身が何処かに飛ばされるのであらば 黙ってこの言葉に従うのが定石なのだろう。と魂はそうやって決め付けて、無い胸をホッ、と撫で下ろす。
『 今回、君は受肉と言う形で転生をするから 特典とかは必要無いから
言語理解と自動翻訳以外のモノは何か此方から授けることは無い、と
思ってくれ。案外、特典を作るのも苦労するものなんだぜ?』
( ... それは残念だな。チートで無双とかしたかったぜ。)
魂は死ぬ前の自身の朧気でモヤがかかったような記憶の中から そんな漫画が有ったなと思い出してみる。だがその些細な記憶すら断片的で有り、チートで無双する漫画がどんな名前でどんなストーリーが展開されて居たのかは全く覚えていない。そして、自分が死ぬ前の記憶。自分が
現世で生きていた記憶すらも、もう魂の中には霞程度にしか残っていなかった 。
『 まぁ 、... そう言うケースも少なくは無いんだけどもね ... 。
いかんせん 此方はそんなモノを与えたら世界の均衡が崩れるって言う考え方だからね。安易と上げるわけには行かないんだ。』
( まぁ ...確かにな... )
魂は 、その言葉に納得を示す。確かに 元の力の均衡に割り込むようにして入り込んだ 世界を崩しかねない力を持った者が居るとなると 元の均衡が崩れ去るのは明らかだ。確かに、そう言う考えの方がひょっとしたら正しいのかもしれない 。
『 ... さて、そろそろ お話の時間も終わりの様だ。
君の魂を英雄の肉体に受肉させる準備が出来たようだ。』
( 随分と ... 早いじゃないか。)
『 まぁね、』
曰く 、死に伏せた英雄はどの世界にも居るらしく それを無作為に選び
受肉体を選出する。そうして選ばれた強固な魂の器を持つ受肉体はまだ
受肉を経ていない魂に受肉される。後はこれを作業のように繰り返せば
"転生"と言うものになるらしい。随分と、呆気ない転生方法だが これ以外にやる方法が無いらしい。
『 どんな世界に飛ばされるのかは、此方でも分かりかねないが ...
まぁ 楽しい人生が待ってることは保証しておくよ。』
( ... そうだと良いな。)
魂の中にその言葉が響いた瞬間、自身の魂を通じて見えていた真っ暗闇の空間にボンヤリと光が燈るのが見えて、その光は魂を待たずしてその
輝きを強めていく。そして、それが自身の新たな人生の幕開けで有ると
魂は直感し、その光に身を委ねていく_____。
『 ___ 私は 、君ら人類が"神"と呼び崇める者だ。君のその呪われた 旅路に少しでも幸があらんことを。ってね』
その言葉をぼんやりと、この世界での意識が無くなりつつ有りながらも
自身が次に訪れるで有ろう次の世界での目覚めの時が近くなりつつある
刹那の時にて魂は聞き入れるが、その言葉が何を意味するのかを魂は理解出来ず。やがて魂の視界は完全に光にへと包まれてしまった。_____
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これは、記憶を失った世捨て人の受肉せし死人が
死の道を辿る世界に再び、自身の生きた証を刻まん
とする物語である_____。
めちゃくちゃ失踪してました。すいません....
リアルがクソ忙しかったのでハーメルン開く時間が無く
文章力がガタ落ちしてると思うので、自身への戒めとブランクを取り戻す意味合いも込めて新しい連載モノをやりたいと思います。
よろしくお願いします。