8年前 今でも思い出す。
「カレン、良いのか挨拶しなくて」
「良いよあんな泣き虫…」
8年前、トモヤのご両親が亡くなって、親族関係がブリタニア本国に居るらしくて、トモヤと別れることになった。 トモヤはここを離れるのが凄く嫌だった見たい私と離れたく無かった見たいで…辛かったけど、私はトモヤと嫌われるような事をワザと言って誕生日に暮れた玩具を目の前で壊した。
こうでもしないとトモヤは私の事キライにならないと思った。
本当は嫌だった。 こんな事はしたくは無かった。
「これ、玄関に置いて居たけど、机に置いて置く」
お兄ちゃんが私の机に手紙を置いた。
「カレンが会わない理由も解るけど、でも、ブリタニアに行ったら、二度と会えないかもしれないぜ」
そう言ってお兄ちゃんが部屋から離れた。
私はベッドで塞ぎ込んでいたけど、気になり机を見ると手紙と小さな箱があった。 そこにはトモヤの名前があった。
「多分、怒ってるよね…そうだよね、あの玩具、お祭りの時に取ってくれたんもんね…」
手紙を読むと
『カレンちゃんへ、ごめんなさい。 本当はちゃんと謝りたかったけど、中々言うことが出来ないから手紙に書きました。 僕がカレンちゃんと離れたくないってワガママ言ったせいで、僕に嫌われる為にあんな事させて…カレンが優しいのは僕は知ってるよ。
あの後、家に行ったら泣いていたの知ってたから、いつも、僕がいじめらてるの助けてくれてありがとう。 もう、お父さんもお母さんも居ないから、桜のお兄ちゃんの僕がしっかりしないとダメだよね、だから、僕もカレンちゃんみたいに強くなるね…最後にあの時の同じ景品のラッコの置物と同じキーホルダー渡すね要らないかも知れないけど、せめての僕の感謝の気持ちだから トモヤより』
「トモヤ!!」
私はすぐ様に玄関を飛び出して走り出した。 トモヤは私のこと褒めるけど、私知ってるから…幼稚園の時、森でのピクニックで、足を怪我した私をおんぶして先生の所まで運んで体力無いのに一生懸命に励ましたり… 家族が出かけてる時に熱で倒れた時も看病して、お粥作ってくれたり…
「トモヤ!! トモヤ!!」
あんたに助けれたのは私の方なのよ、喧嘩も出来ないのに、私がお母さんに買って貰った女の子らしい服を他の男の子が馬鹿にしたら「カレンちゃんは可愛いんだ! 謝れ!!」って泣きならがら言ってくれたのも、本当は嬉しかった。
「トモヤーー!」
トモヤの家に付いた時は誰も居なかった。 遅かった…間に合わなかった。
「うっうわぁぁぁ、トモヤ! ごめんなさい!!」
私は結局、間に合わなくて、ずっとトモヤの家の前で泣いていた。
現在
「私、トモヤに謝れて無いじゃん」
夢から覚めてあの家の天井見て昨日、8年ぶりに再会したトモヤにあの時の事謝れなかった事を先の夢で思い出した。
その事を思うと余計にもどかしかった。
「もーう、折角のチャンスに私は…」
後悔しても仕方ない、トモヤはブリタニア軍人で、私はテロリスト…トモヤがテロリストと関わる部署じゃない事は無いことが解ったのがせめての救いね、もし、トモヤが戦場にあったら…
ううん、やるのよ、日本を取り戻すためにも…
アッシュフォード学園
「本日より、このアッシュフォード学園に来ました。枢木スザクです。」
「同じく、転校生のトモヤ・エニアグラムです。 よろしくお願いいたします」
クラスがざわついていた。無理もない、先日、クロヴィス総督の容疑者って言われていた枢木スザクがこの学園に来たのだから、ココはブリタニアの学校で日本人彼らイレブンとして差別の対象だから、恐らく彼は名誉ブリタニア人だと思うけど…いや、それよりも…何でトモヤがいるのよ!?
「えっと2人は後ろの席で」
2人が移動した時、トモヤはさり気なく私を見て、気のせいか冷や汗をかいていた。 多分、向こうも気づいたと思う、そりゃ昨日会いましたからね。
「ねぇ、あのトモヤって人も名誉ブリタニア人?」
「でも、苗字にエニアグラムって言わなかった?」
「エニアグラムって、あのナイトオブラウンズの?」
そう、私もそこに驚いた、確かに母親がブリタニア人なのは知ってたけど、飛んでもない大物で、驚いたんだけど!? いや、それよりも私の元の性格知ってるから釘を刺さないと…でもどうやったら…
「あの、すみません…昨日、街で見かけた時、自分のハンカチ見ませんでしたか?」
「え? あっ昨日の時の」
考えていたら、トモヤから話しかけてきた。 しかも、初対面のていで、なら乗っかろう
「すみません、町でぶつかった時は私も自分の手荷物かき集めたのでひょっとしたらその時に貴方のハンカチも混ざってるかも知れませんね、確認したら電話したいので携帯の番号教えて貰えます?」
「勿論です、あっ、名前を伺っても良いですか?」
「私、カレン・シュタットフェルトよ」
直ぐに携帯の番号を手に入れて、すぐ様にショートメッセージでとにかく放課後まで『初対面の振りでお願いいたします』
すぐに返事が来た。
「OK(笑)」
トモヤ〜絶対に私の病弱設定で笑ったなぁ! 後でシバく!!
放課後 トウキョウ租界 個室の喫茶店に待ち合わせた。
お店に来るとトモヤが先に着いていた。
私は周囲を確認しながは入った。
「えっと、どちらから聞いた方が良いかな…」
「まず、私から話すは…トモヤも知っての通り私もブリタニア人とのハーフなのよ」
「うん、確か父親がブリタニア人だよね、シュタットフェルト家なのは驚いたな」
「父親は家政婦として働いている母に手を出したのよ…私は妾の子なのよ、でも戦争の後に跡継ぎ問題でお兄ちゃんを引き取る時に私も一緒になったのよ、その時にブリタニアの苗字になったのよ」
「そっか…でも、お嬢様口調なのは何で?」
「うっ!? それは…その」
言えない、テロ活動する時に病弱じゃないと不登校になって目立たない為とは
「お嬢様って言ったら品がある感じっと思ってキャラを作ったら…引っ込みが付かなくなって」
「そう…なんだ、つまり厨二病的なアレと一緒?」
「違うわ!」
「いや、だって口調だけじゃなくて病弱設定……盛りすぎじゃない?」
「うるさい、解ってるわよ!でも、引き返せないのよ」
「よく、今までボロが出なかったね」
「何よ、私の演技に問題点でも」
「だって、カレンの喋り方、昔のアニメに出てたお嬢様キャラの設定丸パクリじゃん」
「仕方ないでしょ、身近に居なかったんだから!」
「それよりも、トモヤこそ、教えなさいよ エニアグラム家って本当なの?」
「うん、俺のお母さんの姉が現当主のノネット・エニアグラム卿で、エニアグラム家って領主で厳格なんだけど、母さんは家の方針と合わなくてね、当時エニアグラム家に料理人として働いてた父親と駆け落ちして日本に来てね」
「え!? 2人は駆け落ちなの!」
「そうみたい、当主が変わってからは電話のやり取りはしてたらしい、俺も実際に会ったのは両親が亡くなった後で」
「そう……」
そうだ、あの時の事、まだ、謝って無いのに…
「結果から言えばあの時引き取って貰えて良かったよ、多分あの家に引き取られなかったら児童施設に居て、今頃戦争孤児になってた、サクラは持病の喘息持ちで、今も本土で療養してるよ。」
「そっかサクラちゃん、喘息だったね」
今思うと、病弱設定ってサクラちゃんをイメージしたかもしれない…そう思うとトモヤからしたら、ふざけてるって思われるよね。
「…それで、学園ではどうする? 俺はカレンの事を喋る気は無いよ」
「うん、そうして貰えると助かる」
「解った、多分暫くはスザクと一緒に居ないとダメだからね」
「枢木スザクと知り合いなの?」
「彼は僕と同じ技術部に派遣されたんだ。 先日のクロヴィス総督の容疑の濡れ衣されたから、戦闘とは関係ない部署に飛ばされてね、恐らくは、新しくなったコーネリア総督が貴族とナンバーズを分ける人だからなのが最大の理由だね」
トモヤ、普通にコーヒー飲んで言うてるけど、しれっと新しい総督の名前出てる当たり、ナイトオブラウンズの関係者だから、皇族とも繋がりがあるのかな?
「もしかして、トモヤは皇族との繋がりがあるの?」
「いや、無いかな。 あくまで、ノネット卿から思い出話程度に聞くぐらい、いくら何でも、養子の立場の僕はそこまでコンタクトは取らないよ」
多分、クラスの皆からしたら羨ましがられるけど、でも、あの時引っ越す事を嫌がってたトモヤのことだから、あまりいい思いしてないかもしれない。 両親が死んで落ち込んでたのにイキナリ知らない土地、しかも貴族社会の中…しかも日本を滅びしたブリタニアの中でひたすら
「軍人になったのは、恩人であるノネット卿に少しでも恩返しがしたいのもあるけど、この日本に渡る為の方法が軍人関係が可能性高かったから」
「そっか、頑張ったんだね」
あのトモヤが軍人になるなんて覚悟があって選んだんだ。なら、私はトモヤの足を引っ張りたくない。 多分、トモヤが私の事バレたら、一番の被害を受けるのはトモヤかも知れない。
「そんな事ないよ、カレンちゃんだって、日本に残って頑張ったんじゃないか、僕は卑怯な自分嫌なだけだよ」
トモヤの卑怯って言ったのは多分、ブリタニアの事を憎いって思ってるのに自分はブリタニア人として裕福に暮らしてるのが嫌だと思う。 特に私達はハーフだから尚更ね…
「さて、方針も決まったし、今日はコレで そうだ!? 良かったら家で食べてよいちご大福作ったんだ」
「え?大福!?」
トモヤは持ってきたタッパ開けると綺麗ないちご大福があり、思わず反応してしまった。
「良かったら食べてね。 冷蔵庫に入れたら2日くらい持つから」
「ありがとう大切に食べるね」
すると、携帯がお互いに鳴り出した、扇さんから、掛かってきた。トモヤも見た感じ、軍関係だと思う。
「ごめん、カレンちゃん 軍から電話が来たから」
「うん、私も家から来たから」
「それじゃ、明日…」
「うん、明日ね」
トモヤは駆け足でお店を出て行った。 当たり前だけど8年前より、何か男らしくなってる事に驚いた。 顔は確かにイケメンとは行かないけど、でも、柴犬みたいな愛くるしさがある…見たいなって!? また、謝り損ねた…
「何で私は…こうなんだろう」
悩んでたけど、目の前のいちご大福をひとつ食べると美味しいかった。
「今度、私もお弁当作ろうかな?」
何でだろう、学園生活に少しだけ、前向きになった気がする。
書いてる通り、トモヤの顔面偏差値はあの世界では中より下ぐらいなので、イケメンでは無いけど、優しさが滲み出るタイプでそれなりに人望があるタイプです。