コードギアス 彷徨のトモヤ   作:ダレ狐

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誤字脱字指摘ありがとうございます。
今後とも皆さんの応援よろしくお願いします。


猫追いかけ大作戦

アッシュフォード学園 近郊の大学の内の1つの研究室

 

 

「これで、システムのシーケンスはクリア…CADモデルで製作済み……後は何処で実施試験に予定に組込むかだよな」

 

俺が今居るのはアッシュフォード学園の近くにある大学の研究室で、学生時代から考えたあるシステム武装を資料作成し、後はロイドさんとセシルさんに実施試験の予定と許可を貰うために確認作業していた。

「トモヤさん、何をやっているんですか?」

 

「おっ、スザクおかえり、って俺は呼び捨てで良いぞ、同じ歳だから敬語も要らない」

 

「でも、トモヤさんは役職上、自分よりも位は上だから」

 

「んじゃ上司の命令、式典や公の場以外は敬語とかさん付け無し…これで文句無いだろ? ルールは大事なんだろ?」

 

「うっ!? 分かりま…わかったよ、トモヤ」

 

「それで良い、その方が学園での行動もしやすいだろ?」

 

「そうかな? まぁ、トモヤがそう言うなら…」

 

俺達が大学に居るのは、ランスロットの研究を政庁内でする事を上からダメ押しされ、アッシュフォード学園の近くにある大学にランスロットと研究室を引っ越す事になった。 コーネリア総督がナンバーズと貴族を分ける人の為、ランスロットのデバイサーであるスザクが名誉ブリタニア人の為の処置。

 

同じ日本人の血を引く身としてはこんな扱いはある程度慣れているが…いや、今は目の前の作業だ。

 

「でも、驚いたな、まさか学校に通えるなんて」

 

「そうだな、俺も驚いたよ初日の仕事がまさかの転校とは」

 

「そう言えば、聞いてもいいかな?」

 

「ん?何?」

 

「その…トモヤは…」

 

「想像通り、俺は日本人とブリタニア人のハーフだよ」

 

「ハーフ?」

 

「母親が現当主のノネット・エニアグラムの妹で、8年前、両親の事故死で俺達兄妹を養子として引き取って貰ったんだ…聞きたいのはそれで良かったのか?」

 

「うん、デリケートの問題だと思って…勿論、誰かに話すつもりは無いよ…寧ろ明日からは僕とは距離を取った方が良いと思うよ」

 

スザクが、名誉ブリタニア人でクロヴィス総督の殺人の疑いがある。恐らく、アッシュフォード学園の大多数の生徒は、スザクの事を警戒する場合に寄ってはいじめの標的になる。

 

「1つ、アドバイスするなら、鍵は二重にする事を勧めるよ。 ナンバーズの血を引いてるだけでターゲットになるからね、俺も本土での学生時代はそうだから」

 

「えっ…」

 

「特に初等部の時は敗戦直後は…」

 

「君も苦労したんだね」

 

「枢木ゲンブ首相の息子の重みと比べたら大したことないよ、名誉ブリタニア人として過ごすナンバーズは皆通る道だ」

 

そう、ブリタニアの支配制度のナンバーズは彼等貴族からしたら、下級生物を見るような態度にする奴がいた。そして、敗者の俺達に抗う力は無い。

 

「うん、だからこそ、僕はブリタニアの中から変えるんだ」

 

「そっか…変わると良いな」

 

ユーフェミア皇女殿下は、枢木スザクに良かれと思って、学園を通わすようにした。元々、学生だから、俺たちの年齢は通うのが自然と思っている。 ユーフェミア皇女殿下は確かに優しい方だ、けどその親切で不用意に傷つく事を知らない…俺がアッシュフォード学園に入学したのはスザクがイジメられないようにフォローするためでなく、現在このエリア11で、あのゼロと接触した人物の為、接触する可能性がある為に見張りも含まれている。

世の中、優しい人だけじゃない、その優しさに漬け込んで悪事を働く人間の方が多いんだ。

 

少し、学園生活に不安もありながらもPC作業していた。

 

 

翌日 アッシュフォード学園 昼休み

今日は昼に授業が終わり夕方に先日暗殺されたクロヴィス総督の追悼式が行われると言うこと以外は特に目立つことはない。 いや、クラスがスザクに対して警戒が強いな…まぁ、俺に対してもそうなんだが、まぁ昨日今日でどうにも成らないから気長に対応しよう。

 

「スザク、昼屋上に行こうぜ弁当有るから」

 

「ありがとう、トモヤ 行こう」

 

『えっ! あの2人って付き合ってるの!?』

 

何か視線…特に女子生徒のが今までの恐怖と違う物を感じるが…考えないようにしよう。

とりあえず俺達は屋上で弁当を渡した。

 

「ありがとう、態々作って貰って」

 

「1人分作るより作る方が食材無駄にしないんだよ。 後、セシルさんに料理を作らせないためにもな」

 

「うっ! そうだね 僕もなるべく自炊しよう」

 

そう、俺が弁当作ったのはスザクに気を利かしたわけではなく、セシルさんが親切に料理を作って貰えるのだが、作るものが奇妙奇天烈すぎて、意識が朦朧としそうで、流石に上司に対して料理に対して強く言えないと言うより、下手に踏み込んだら俺の命がヤバい。

昨日のジャム入りおにぎりに…やめよう気持ち悪くなる。

 

「にしても料理美味いね」

 

「元々洋食屋の子供だからな、小さい頃から両親の作る所を見てたからな、後は妹が小さいから必然的に俺が作ってたよ」

 

「そうなんだ…トモヤは似てるな」

 

「何が?」

 

「僕の友達にだよ、彼も妹の面倒を1人で見てたんだ。良いお兄ちゃんでもあったけど、度が過ぎる所が少し欠点だったな」

 

「それって、クラスに居たルルーシュ・ランペルージかな?」

 

 

 

「!? どうして」

 

「スザク、そんなあからさまの反応したら解るぞ、昨日、彼が何処かに行ったらスザクも後になって行ったし、今日もすれ違う時に2人とも一瞬の視線でね。 心配するな、こっちも詮索する気は無いよ」

 

「そっか、そうして貰えると助かるよ、彼に迷惑は掛けられないから」

 

「了解…さて、飯も食べたし」

 

「校内放送、生徒会長のミレイ・アッシュフォードよりお知らせ」

 

昼飯も食べ終わったから、教室に戻ろうとしたら、唐突に校内放送が流れた。 何が始まるんだ?

 

 

「猫だ! 猫を探しなさい!」

 

「猫?」

 

「猫って言ったな?」

 

 

「校内の逃走中の猫を見つけなさい! 現在活動している部活は一時中断! 協力した部活は予算を優遇します。そして、猫を捕まえた人にはスーパーなラッキーチャーンス! 生徒会メンバーからキスのプレゼントよ!! オーホホホ」

 

 

え?何、何が起きてるの? 何故に猫を

 

「トモヤ、ブリタニアの学校にはこんなイベントが…」

 

「無いだろ! って何か下が騒がしいぞ」

 

俺とスザクは屋上から下を除くと下にいる生徒が雄叫びを上げていた。 これを見る限り、この学園は普段から、トンデモイベントを行っているようだ。

 

「猫の為にここまでするんだね」

 

「違うと思う、多分、生徒会のキスが欲しいんだと思うぞ…あの反応は」

 

下の生徒の様子を見ても部費欲しさで頑張るよりも、明らかに違うエネルギーを感じる。

 

「ん? 電話だ…もしもし「トモヤ! お願い猫を探すの手伝って!!」えっ、急にどうしたの?」

 

電話に出ると会話の途中に割り込む勢いで話しかけたカレンちゃんに驚いた。 何か既に病弱なお嬢様設定を忘れてる気がするが

 

「先の放送聞いたでしょう…私も生徒会のメンバーなの…お願い手伝って」

 

「えっ生徒会のメンバーなの?」

 

その時、俺は先の生徒達の反応とカレンちゃんの焦る状況を照らし合わせ…事態がやばいことに理解した。

 

「解った、とにかく、慌てて無茶しないように」

 

「どうしたの、トモヤ?」

 

「どうやら、俺も先のイベント参加しないとダメみたい、事情は後で説明するから、 それじゃ!!」

 

俺は急いで階段を降りて、校内を走り出した。 周囲に人が多い事から、ソコには猫が居ない…なら、他を探さないと…と言うかこの学園広いな

 

「トモヤ!」

 

「!? カレンちゃ…カレン」

 

危ない、流石にみんなの前でちゃん呼びは不味いな。

 

「先、あっちに見掛けたって言ってたわ、一緒に来て!」

 

「ってカレン!?」

 

猫の情報を聞こうとしたら俺の手を引っ張って校内を走り出した。 何か子供の頃を思い出すが…いや、今は不味くない?

 

「カレン、君病弱設定は?」

 

「あっ!? そうだ…でも…」

 

「背中に乗って…」

 

「えっ?」

 

「心配しないでよ、コレでも軍で最低限の体力トレーニングは受けてるから女性の1人くらいおんぶしても走れるよ」

 

「それは、そうかもだけど///」

 

「ん? どうしたの? でも、そうしないと走れない以上仕方ないでしょ」

 

「あ〜あ!病弱設定なんて、するんじゃ無かった!!!」

 

ブツブツ文句を言っていたけどキスの件で諦めておんぶしたけど

(むにゅ♡)

 

うっ、背中に柔らかな感触が…それに良い匂いが…///いかんいかん、集中しろ

 

「走るよ、カレン!」

 

「うん、お願い(何か、前もこうして運んで貰ったけ…)」

 

 

とりあえず、走りながら周囲を警戒すると校舎の1つに猫らしき姿が入り込んで来たから、そのまま校舎に入って走ると、曲がり角に誰かとぶつかった。

 

「あぁ!」

 

「ごめん大丈夫…え!? 何て格好…」

ぶつかって倒れた生徒を見て起こそうとしたら…その子はスクール水着の姿で思わず止まってしまった。

 

「シャーリー!何て格好してるの!?」

 

「だって、私達のキスが掛かってるのよ!」

 

「同感…」

 

どうやら、このシャーリーも生徒会のメンバー見たいでここで女の子同盟が出来たみたい…と言うより目のやり場に困るな、俺は一旦カレンちゃんを降ろして学ランの上着を脱いでシャーリーに渡した。

 

「あの、シャーリーさん、とりあえず上着貸すから、羽織って目のやり場に困るから」

 

「えっ、ありがとう」

 

「トモヤのスケベ」

 

ボソッと俺の耳元で酷い言われ方したんだけど、仕方ないじゃん!

 

 

「えっと、トモヤ君ありがとう…って何でカレンと2人で居るの?」

 

「え?」

 

「その!これは!!私が病弱だから、走れないから彼が手伝ってくれて」

 

ちょっとカレンちゃん、言ってる事は本当だけど、そんなに慌てて言えば余計に怪しまれるよ。 本当に病弱設定維持出来てるのか怪しくなったな

 

「嘘! 2人付き合ってるんじゃ無いの!」

 

『付き合って無いよ!!』

 

「とにかく、今は猫を探そう、先猫らしき物が」

 

「にゃ〜」

 

廊下の奥の方に猫の声が聞こえた。急いで俺達3人は猫の方に近づいた。 猫も慌てて、階段下の机の下に潜り込んで居た。3人でがっちり固めた。 コレで大丈夫だろう。

 

「ようやく追い詰めた」

 

「これで私達のキスの権利は守られたわ」

 

「うん、そうだね」

 

「それじゃ私とトモヤで左右から挟み込む形で追い詰めるからシャーリーは…」

 

「ちょっと待って! カレンはキスの権利誰に使うの?」

 

「え?」

 

「ひょっとしてルル?」

 

「違うわよ! 何で私がルルーシュと」

 

あれ、2人は知り合いなんだ、ルルーシュとって事は彼も生徒会か

 

「だってこの前…!?それともトモヤ君と」

 

「なぁ! トモヤと私が///」

 

「ちょっとカレン、今は猫を」

 

「トモヤ君! 今は猫よりもキス事だよ」

 

えぇ〜ここまで来て、猫よりキスなの?

ってカレンちゃんめっちゃ顔赤い…そう言えば子供の頃、映画とかドラマのキスシーンだけでめちゃくちゃ照れてたな、

その辺はあの頃のままなのね。

仕方ない、助け舟をだそう。

「それは…」

 

「いや、キス何かよりは猫捕まえてからにしようよ」

 

 

『キス何かよりじゃない!』

「え?」

 

「トモヤ君、女の子のキスは重要なんだよ!」

 

「そうよ、特にファーストキスは」

 

「いや、でも猫を捕まえないと…」

 

何か地雷踏んだみたいだけど、何故だ、状況的に先にターゲットの猫の捕獲が優先のはずなのに、女子生徒2人の前では俺が非常識みたいだ。

 

「女の子ファーストキスは一度だけなのよ」

 

「まぁ、ファーストは1回だからね」

 

「だからこそ、大事な時に…ムードをとか」

 

「それだったら、猫を先にして後で考えたら良いんじゃないかな?」

 

『そう言う問題じゃない!』

 

わからん、俺が悪いの? 女の子は分からん…サクラにも注意されたよな俺…

 

「じゃーあ、もし、トモヤ君が私とカレンどっちにキスするって言われたらどうするの?」

 

「あの、シャーリーさん、話が変な方向にズレてる気が…」

 

「そうよ、どっちなのよ」

 

「何故にカレンまでも!?」

 

『どっち!?』

 

何で、猫を追い詰める筈が俺が追い詰められてるの? ヤバい俺が逃げたい…

「にゃ〜」

 

『あっ!?』

 

「逃がすか!」

 

すると猫はこのどさくさに紛れて廊下に空いてる窓を走って飛び出して校内に走り出した。

そして、俺は脱兎のごとくこの場から離脱した。 今は逃げるべし

 

「逃げたわね」

 

「逃げたね」

 

猫を走った方向に走ると生徒が集まり、教会のような建物の屋根の方向を見ていた。 ソコにはスザクとルルーシュが居た。

スザクは問題無さそうだが、あのルルーシュはヤバい雰囲気感じる

 

「あっ」

 

「ルルーシュ!」

 

ルルーシュが足を滑り出し、落ちる所をスザクが腕を捕まえて阻止をした。 その様子に周囲は安堵していた。猫が教会の鐘を鳴らし、スザクが猫を捕まえた。

 

いい雰囲気だが、周囲はスザクとルルーシュが知り合いでは?っと疑う雰囲気だった。

 

「ねぇ、2人は知り合いなの?」

「それは…」

 

「友達だ、俺達は友達だ。 会長、お願いがあります。 枢木スザクを生徒会に入れて貰えませんか?」

 

「ルルーシュ?」

 

「この学園の生徒は何処かの団体に所属しないとダメなんです。なので生徒会に入れさせて貰えないでしょうか?」

 

へぇ〜あのルルーシュ、良いところあるな。

 

「しょうが無い、副会長のお願いじゃ仕方ない」

 

「ありがとうございます」

 

「良かったな、スザク 」

 

「トモヤ、うん良かったよ」

 

「お前も生徒会に入らないか?」

 

「俺も?」

 

「良いんじゃん、生徒会の男手増えるのは俺は賛成だぜ!」

 

「そうね、ルルーシュとリヴァルよりも、運動部系男子が居るのはアリね!」

 

「あぁ〜よろしく」

 

「2人ともよろしく、私シャーリー」

 

「俺、リヴァル」

 

「私はカレンよろしく」

 

「私は生徒会長のミレイよ」

 

「私はルルーシュお兄様の妹のナナリーです。スザクさん、トモヤさんよろしくお願いします」

 

「よろしく、ナナリー」

 

「スザクさん、お兄様、2人屈んで貰えますか?」

 

スザクとルルーシュはナナリーの言われるがままに屈んだら、ナナリーが2人の頬にキスをした。

「おふたりで猫を捕まえたので、半人前の私で許して下さいね!」

 

すると周囲の盛り上がりが凄く、俺もスザクもタジタジだった。

何か思わぬ形で学校に来たけど…

 

「トモヤ、これからも宜しく」

 

どうやら楽しくなりそうだ。

 

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