コードギアス 彷徨のトモヤ   作:ダレ狐

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懐かしき思い出

「もしもし、お兄ちゃん サクラだよ!」

 

「おっ、サクラ元気そうだな」

 

「うん、体調ね、落ち着いてきたら暫くしたら退院して良いって先生が言ってたよ」

 

「そうなのか、それは良かった」

 

「お兄ちゃんは日…エリア11に居るんだよね」

 

「あぁ、流石にあの時みたいにとは行かないけど、お父さん達のお店もまだ残ってたよ、流石にボロボロだからアレだけど」

 

「そっか、私も行きたいな」

 

「ごめんな、俺1人で行くのも今のエリア11のゲットーは危ないから今は写真で我慢してくれ…そうそう、こっちでカレンちゃんと会ったよ」

 

 

「カレンちゃん、懐かしい! 私にとって頼もしいお姉ちゃんだったから会いたいな〜」

 

「悪かったな、頼もしくない兄で」

 

「お兄ちゃんも頼もしいよ、カレンちゃんの足元程だけど」

 

「そんなに低く無いでしょう!」

 

「あっ、そろそろ診察だから切るね またね」

 

「うん、体調気を付けてな」

 

あの猫騒動の後で大学に戻ると妹のサクラから電話が来た。どうやら体調も回復して退院が近い事の報告に来ていた。 元気そうな声を聞けて良かった。

 

「今の妹さん?」

 

「あぁ、体調良くなって退院が近いみたいだ」

 

「それは良かったね、妹さん身体が…」

 

「喘息持ちでな、この前学園の校外学習で悪化してな、1ヶ月程、入院してたんだ」

 

「そうだったんだ、退院近くて良かったね」

 

「あぁ、本当に良かった…」

 

正直な所、サクラの様子は気になって居たから、回復の兆しがあって良かった。

 

「なぁ、スザク…もし、妹が今のエリア11に行きたいって言われたら何て言うべきかな?」

 

「それは、難しいね、今のエリア11は租界内はある程度安全と言いたいけど、今はあのゼロの存在がある以上、素直に勧めることは出来ないかな」

 

「だよな〜俺もそう思う、でも故郷に帰りたいって気持ちも解る。俺も今回の特派に配属に志願したのも日本に帰りたいって思ってたから」

 

「例え日本がエリア11っと言われてもかい?」

 

「この地は俺達家族に取っての思い出がある。特に両親が死んだ以上は」

 

「確かに、あの戦争前を知ってるとね」

 

時々思うよ、あの頃のまま時が過ぎたらって、でも、過去には戻れない…だから、今は

 

「まぁ、過去に戻れない以上今を必死にするしか無いからな、とりあえずスザク、宿題分からない所あるなら教えるから」

 

「そんな悪いよ、トモヤは忙しいのに」

 

「気にするな、作業ばかりだと頭がしんどいから気分転換になるんだよ」

 

「それなら、お言葉に甘えようかな?」

 

そう、今は焦る時では無い、その時が来た時に動けるように出来ることを精一杯やるんだ。 それが未来に繋がると信じて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後 アッシュフォード学園 生徒会室前

 

「♪〜♪」

 

「偉くご機嫌だね」

 

さて、相方のスザクは猫のアーサーに好かれるために猫じゃらし持て鼻歌を歌っていた。

 

「とにかくルルーシュとは、そんなんじゃ無いから」

 

扉を開くとカレンが少しバツの悪そうな顔して生徒会室を抜け中を覗くとアーサーを抱えるシャーリーが居たが何故か半泣き状態の為、スザクと俺はアイコンタクトで、それぞれのフォローに回ることにした。

 

「あっ!ヤバ!スザク、俺忘れ物したから先に中に入ってくれ!」

 

「解った! 気を付けて」

 

そう言って俺はカレンちゃんを追いかけて行った。

 

「カレン、ちょっと待って!」

 

「トモヤ…」

 

「いや、あんな状態になると心配で」

 

「私よりシャーリーの心配した方が」

 

「そっちはスザクが居るから大丈夫だ、俺はカレンの方が心配だよ」

 

「何で?」

 

「勘だけど、カレンって溜め込む癖が有るから、特に1人で抱え込んでしまいそうで」

 

「…はぁ〜ねぇ、この後、時間ある?」

 

「有るよ」

 

「ちょっと買い出しに行きたいから、着替えて待ち合わせ場所に来て!」

 

「うん、解った、場所は?」

 

「トウキョウ租界のセンター公園の時計塔広場に30分後に」

 

「うん、了解」

 

そう言って、カレンちゃんは早歩きで帰って行った。 あれ?コレはデートの誘い?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30分後 トウキョウ租界 センター公園

 

 

こういう時の格好が分からないのでシンプルに無地のジーンズに黒のジャケットにしたけど、こう言うのあんまり経験無いからな…

 

「おまたせ、トモヤ」

 

「うん、俺も今来たところ…おっ、随分変わるね」

 

現れた格好は学園の時と違い、黒のパンツに革ジャンに黒いサングラスと、昔、ナオト兄ちゃんの部屋にあった世紀末世界に居てもおかしくない格好にド肝抜かれた。

 

「ストレス発散したくてね、この格好なら皆にバレないと思うから」

 

「それは良いけど何処に向かうの、今から世紀末覇者でも倒すの?」

 

「そんな訳無いでしょう! アソコに行くのよ!」

 

指さしたのはラウンド・●ンと言う、バッディングセンター・ボーリングなど様々な遊べる施設だ。 なるほど、身体を動かして発散するならお嬢様の格好では無理だね。

 

「了解、先ずは何をするの?」

 

「もちろんバッディングセンターよ!」

 

そうして俺達はカレンのストレス発散にバッディングセンターに訪れた。 子供の頃から運動神経抜群なのを知っていたけど、150kmの球をあんなにポンポン、ホームラン打つかな?

 

俺もある程度、軍で鍛えたから、普通の人より成績は良かったけど、カレンと比べると霞む点差で、軍隊上がりなのに…この敗北感は…

 

「ふぅ〜ちょっと休憩」

 

「ほい、とりあえずコーラで良いかな?」

 

「ありがとう、くぅ〜最高!」

 

「何か、今のカレン見ると落ち着くよ、学園でのカレンは違和感あって」

 

「悪かったね、どうせお淑やかなキャラは私には向いてないわよ」

 

「そうじゃなくてさ、自分の気持ちを真っ直ぐなカレンが素敵だからさ、その真っ直ぐな所が憧れてたからね」

 

「褒めてくれるのは嬉しいけど、女の子褒め方としてはどうなの?まぁ、今の私は可愛い女の子らしく無いけどね」

 

「そんな事無いよ! この前の猫騒動の時…おんぶしてた時、ドキっとしたし///」

「///ちょっ、何言い出すのよ、トモヤの変態!!」

 

あの時の事を思い出して、恥ずかしさのあまりに俺の背中を思っきり叩かれ、思わず悶絶してしまった。

 

「うっ〜酷い」

 

「ごめん、つい…」

 

「でも、8年前はこんな感じだったよね」

 

「そうね、いつも泣き虫なトモヤを私がいじめっ子を懲らしめてたね…」

 

「たまにカレンの家で夕飯とかも一緒に食べてたな」

 

「そうそう、トモヤの両親から教えて貰ったハンバーグをお母さんが作ってくれた日は最高だった」

 

「そう言えば何回かカレンにハンバーグ取られたな、最後に楽しみにしてたのに…」

 

「ちょっと!そんな事まで覚えてるの?」

 

「食べ物恨みは恐ろしいんだよ」

 

「まぁ〜それだけ美味しかったのよ、うんうん仕方ない」

 

「開き直る、ソコ?」

 

「ぷっ あはははは」

 

「良かった、笑ってくれて元気出たかな?」

 

やっぱり学園での仮面をかぶったカレンより、今のカレンの方が素敵だよ。

 

「うん、ありがとう、トモヤ…シャーリーには明日ちゃんと話すよ」

 

「うん、わかったよ…明日、何か作ってこようか?」

 

「えっ、どうしたの?」

 

「そう言うの方があった方が気合い入るっと思ってね」

 

「それじゃ、ハンバーグ!」

 

「ぷっ、お菓子類のつもりで、言ったけど、真っ先にハンバーグ行く辺りカレンらしいよ」

 

「笑わないでよ!」

 

「ごめん、ごめん ハンバーグね、了解」

 

「後、この前のいちご大福」

 

「はいはい、作って来ますよ」

 

そんな風に楽しんで貰えるなら、作りがいがあるよ。 するとカレンの携帯に電話が掛かって来た。 見た感じ、友達では無さそうだ。

 

「ごめん、そのバイトのヘルプ頼まれたから今日はここで」

 

「そっか、わかった楽しかったよ」

 

「私も楽しかった…また、私のストレス発散に付き合って貰っても良いかな?」

 

「了解、でもたまには俺のストレス発散にも付き合ってね」

 

「トモヤって悩むことあるの?」

 

「酷!? 」

 

「あはは、ごめんごめん! それじゃねぇ!!」

 

カレンは立ち去ったので俺も帰ろうと店の外に出ると人だかりがあり近づくと、1人の女性が2人の男性に文句を言っていた。

 

「おい! あんた!? ぶつかって、ごめんだけで済むと思ってるのか?」

 

「てめぇーのせいでジュースこぼして俺のズボンが濡れただろうが!!」

 

「すみません、すみません」

 

見るからに男性2人は輩の類で、謝罪してる女性は申し訳なさそうに謝罪していた。顔立ちからして日本人…なるほど名誉ブリタニア人だから、余計に逆らえないと思ってるのか、周囲も薄々察して、助けもしないのか…なら、

 

「あの、彼女も謝罪しているのですから、それで勘弁したらどうですか? 大の男が二人がかりで女性に文句言って恥ずかしくないのか?」

 

「何だてめぇーは?」

 

「俺達に文句あるのか?」

 

「あるよ、お前らが騒ぐせいで通行の邪魔だ、早く家に帰って洗濯でもしなよ」

 

 

「てめぇー俺が誰だかしってるのか!? エリア11で電化製品の会社の社長息子のこの俺を…」

 

「俺はブリタニア帝国 軍人で階級は少尉で、エニアグラム家の子爵だが…何か言ったかな?」

 

俺は自身の身分を証明するための手帳と子爵階級貰った時の勲章を見せた。

 

「子爵!? ちょっと待ってエニアグラム家ってナイトオブラウンズの…」

 

「あまり、こんな事に権力は使いたくないが…ここから直ぐに立ち去るなら、何もしないが…文句があるなら、それは覚悟があるでいいのか?」

 

「あの…すみませんでした!」

 

即座に彼等2人は立ち去ったので、俺は女性に近づいた。

 

「お怪我はありませんか?」

 

「いえ、子爵様に助けていただいてありがとうございます」

 

「よしてください、自分は…もしかして、カレンちゃんのお母さん?」

 

「えっ……もしかして、トモちゃん?」

 

 

俺はまさか8年ぶりにカレンのお母さんに再会をした。

 

 

 

 

 

 




ようやく、カレンのお母さんの登場andオリキャラのサクラの登場です。
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