8年前 日本 河口湖付近のキャンプ場
この日はゴールデンウィークで、折角2家族で出かける予定が父さんがぎっくり腰で入院してしまい、キャンプを諦めてたけど、カレンちゃんのお母さんが俺とサクラも一緒に連れて行ってくれた。 サクラは普段遠くに行くことは無かったから余計に楽しみだったみたい。
「カレンお姉ちゃん!湖綺麗だよ!」
「本当だ! お兄ちゃん!トモヤ!! 早くおいでよ!」
「おい、カレン 先ずはテントの準備手伝えよ!」
「サクラもあんまり遠くに行くなよ!」
「うふふ、ナオトもトモちゃんも大変ね」
サクラは喘息持ちだが、性格はカレンちゃんに似てやんちゃで、カレンも妹が出来た見たいで舞い上がるから、それのフォローをナオト兄ちゃんとしてた思い出が多い。
そんな様子を楽しそうに俺達を見てくれるカレンちゃんのお母さんは本当にもう1人の母親でした。
現在 エリア11 トウキョウ租界 とある喫茶店
俺は偶然にもカレンちゃんのお母さんと再会した。 でも、8年前と違い、必要以上に怯えていて、正直 俺自身も困っていた。
「その、いつ此方に来られたのでしょうか?」
「来たのは、数日前です。偶然にもカレンちゃん…カレンと同じ学校で驚いてますよ。」
「そう…お嬢様と同じ学校、それで最近は学校に行くのね…」
「お嬢様…」
本当は敬語を使わずに昔みたいに接して欲しいが…シュタットフェルトって名乗って、カレンちゃんの事をお嬢様か…今の覚える生活から予想が付くな…
「その、お嬢様ともこれからの事をよろしくお願いします」
「その…何かあったら連絡してください。 俺は昔、アキハさんには大変お世話になりました。 なので、その恩返しをさせて下さい…」
俺は自身の携帯番号を書いた紙を渡した。 本当はもっと深く聞くべきかもしれないが…今の俺に出来るのはこれくらいだから
「ありがとうございます。 私の事よりもカレンお嬢様の事をよろしくお願いします」
8年で変わった、カレンちゃんのお母さんを…どうにかして、あの頃の様な優しく朗らかな笑顔に戻したい…そう、強く思った。
翌日 生徒会室 ルルーシュ視点
「ふーん、これが最近起きたエリア11の事件か…」
「何を見てるだい、トモヤ?」
「ん? あぁ、俺は最近まで本土に居たから、エリア11の事を詳細知らないから、少し知りたくてな 」
「意外だな、トモヤの性格なら既に調べると思ってたよ」
「クロヴィス総督の件やゼロの事は触り程度は知ってるがそれ以前は7年前の件しか知らないからな…それにスザクも知ってるだろ? 俺が開発しようとしてる新しい装備の事、そっちがメインでそこまで情報収集してなかったんだよ」
今、生徒会室では先日の来たアーサーの為にキャットタワー初め色々作って近々に歓迎するためにこうやって集まって昼食をしていた。
そんな中、トモヤは最近のエリア11の出来事をノートPCを見ながら弁当を食べてスザクと話していた。
トモヤ・エニアグラム 、ナイトオブラウンズであるノネット・エニアグラムの養子。 彼の母親メアリー・エニアグラムはノネット・エニアグラムの妹に当たる、本来は親戚関係だが8年前、両親の事故死後に養子として引き取られている。
彼の母親は当時、お抱えのシェフとして雇われていた父親と駆け落ちで日本で暮らしていた。 なので、それまでは日本人として生きてきた。 ここ最近のカレンのトモヤの態度を見る限り、友人だったのだろう、俺とスザクみたいに…
脱線したな、とにかく彼はその後、軍人として訓練を受ける傍らにナイトメアの武装並びに装備の新開発を活躍し、スザクが居る技術部に引き抜きで来た。 俺が調べた限りでも、本当に技術部の関係者…少なくともスザクが戦場に出る様子が無いのはコレでハッキリした。
「どうした、ルルーシュ?」
「いや、少しトモヤの事で気になってな」
「俺? 何聞きたいんだ?」
「何故、態々、本土からエリア11に来たか気になってな」
「それは俺も思ってた! 何で何で」
「こら! リヴァルもルルもいきなり聞きすぎだよ」
「まぁ〜まぁ、シャーリー 何だかんだ、トモヤ君に付いては謎が多いから知りたくなるのも解るわ〜 そこの所はどうなのカレンは?」
「なぁ!? 何で私に振るのですか?」
「だってこの前、アーサーの騒動の時に聞いたわよ、手を繋いで走ったり、彼がおんぶして運ぶ所を〜」
「えっ///それは」
「それにそのお弁当、スザク君とトモヤ君が同じなのは分かるけど、カレンのお弁当も一緒の所がね」
「ミレイ会長、ルルーシュの質問から遠くなってますよ、とりあえずそれも含めて話しますので、カレンの追求はそこまでしてください」
「おぉ〜すぐさまにフォローするとはやりますな〜トモヤ君」
「茶化さないで下さい。 それでルルーシュの質問だけど、エリア11に来た理由だっけ?」
「あぁ、答えづらいなら無理にとは言わないが」
最悪は、ギアスを使えば…
「まぁ、ここの人達が言いふらすタイプに見えないから話しますけど、一応ご内密に」
「トモヤ、良いのか話しても?」
「スザク、心配ありがとう。 けど、みんな薄々勘づいてるし、変に詮索されるよりかは話した方が誤解は埋れないからな」
「そうか、トモヤがそう決めたのなら、僕からは何も言わないよ」
「簡潔に言うと、俺はこの国の父親とブリタニア人とのハーフなんだ。 だから俺は純粋のブリタニア人ではなく、スザクと同じ名誉ブリタニア人なんだ」
「…トモヤ」
「まぁ、俺は戦争前に引き取られたから、そこまで差別的な事は少なかったけど、やっぱり思い出あるこの地に帰りたくてな…妹のサクラもこの地に帰りたくてな」
「えっトモヤ君、妹いるの?」
「いるよ、俺より5つ下の妹で名前はサクラだ。学年で言うと初等部6年になるのかな? だからナナリーの後輩かな?」
妹…つまりはトモヤにとって最後の肉親になるのか、何処か、このトモヤに関して他人事に感じないのは、俺と似た境遇からか
「まぁ〜俺は大義や忠誠の為よりかは、妹が望む事を少しでも叶えるために、今の道を選んだ感じかな? まぁ、軍人としては失格かもな」
「そんな事は無いと思いますよ。 サクラさんとは面識はありませんが、少なくともトモヤさんの思いは伝わってますから」
「ありがとう、ナナリー いつかサクラに会わせるね」
ナナリー…
「んで、カレンに弁当を作ったのは、俺が庶民的な洋食屋育ちだから、どんな風な料理か知りたくて、元々スザク様に2人分してるから3人分でも変わらないから作ったんですよ」
「そう! 彼の作る料理に興味があって」
「それじゃ、おんぶは」
「あれは、病弱なカレンを運ぶ為に」
「そうです。 トモヤが親切にしてくれただけなので、特に何も無いのよ」
「へぇ〜そうかな? 実際の所どうなのトモヤ、カレンお嬢様にこれだけ仲良くして〜」
「えっ、そうだな…善し悪しで言うなら 満更でもないかな」
『えっ!?』
「ん? みんな何にそんなに反応してるんだい? ルルーシュ分かるかい?」
「ん? さぁーな」
「えぇー! わからないの!?」
「朴念仁ズはほっときなさいな」
「お前の素直の所が羨ましい」
「ちょっと何を言ってるのトモヤ///」
「いや、カレン(素)と一緒に過ごせて楽しいって意味でまんざらでも無いのは事実だし」
「ちょっと誤解生む様な事言わないでよ!!」
「? 何か変な言い方したかな?」
「うわ、トモヤ君も朴念仁かもね」
「しかも素で誤解生む言い方してる分、ルルーシュやスザクよりタチ悪いは」
皆が何のことを言ってるかは分からないが、トモヤはスザク同様にブリタニアの中から変えようとしている。とりあえず、今は保留して様子見をしよう。
それよりも、先日のサイタマゲットーでのコーネリアとの戦いでわかった。 俺の指示に忠実な駒がいる。
先ずはそこからだ。
クラブハウス ???
「ふっ、相変わらず甘ちゃんな考えだな…それにしても、まさか彼奴がここに居るとはな…まぁ、どうやら、力には目覚めていない……知らぬ方が奴には幸せか」
クラブハウスの部屋から生徒会に居る彼らを覗く者が見ていた。
この独白がどのような意味を持つかは今は誰も知らない。