河口湖ホテル付近の待機所
「番組の途中ですが、臨時ニュースです。 先程、河口湖にあるホテルでテロリストがホテルジャックを行われ、従業員、ブリタニア人の学生に今回ホテル内で行われたサクラダイトの配分について集まった首脳陣が人質に取られていています。犯人は…」
今、俺はテレビから流れるニュースを見ていた。 ニュース内容は反ブリタニア組織『日本解放戦線』のメンバーの草壁中佐が今回のホテルジャックを行っている。彼の要求は現在、エリア11で収監されている旧日本軍の幹部達の解放。 それを行うために、このホテルで行われているサクラダイトの配分会議に襲撃をした。
最も、俺達が気にしているのは先の映像で生徒会メンバーのミレイ会長、シャーリー、ニーナがそこに居た。
「みんな…旅行の話をしてたけど…よりによって」
「くそ…」
正直、すぐ様に助けに行きたいが、軍人の俺達が命令無しに動けない。 それに生徒会以外にも人質が居る。下手にテロリストに刺激したら、それこそみんなの命が危ない…
「ロイドさん、僕達特派には何の命令も無いのですか?」
「ウチは指揮系統が特殊だからね、それにコーネリア総督は貴族とナンバーズをきっちり分ける人だからね」
「意外ですね、むしろこういう時に真っ先に切り捨て役に使いそうなのに」
「ちょっと、トモヤ君! なんて事言うのですか?!」
「まぁ、君の場合は別の理由だろうけどね、おめでとう〜」
「…つくづく、エニアグラム家の力に感謝ですね」
「トモヤ、どの道…命令が出てない以上、僕達は」
「解ってる…とは言え、このまま黙って指を咥えることなんて…何か」
以前、ノネットさんから聞いたコーネリア総督の性格上、一般人も構わずに攻撃を仕掛ける可能性がある。…ここは試しに掛けるか
「ロイドさん、少し電話してきますね」
「ん〜? あは〜了解、上手く説得してみてね〜」
ロイドさんは恐らく、俺の意図が読めたと思うが、時間が無いから俺は電話を掛けた。
「もしもし、トモヤです。 お久しぶりです。ノネットさん」
「おぉ〜トモヤか、元気そうだな ハハハ」
電話先の相手は俺の母の姉で、現在は俺達の兄妹の養母に当たるノネット・エニアグラム。 貴族でありながら気さくで、ナンバーズの差別意識は無い、周囲からの評判も高い。 何よりも帝国で数名しか居ない、皇帝陛下直属の騎士 ナイトオブラウンズの1人…
だが、普段の接する態度から想像出来ない。
久しぶりに声を聞いて懐かしんだが、今は
「ノネットさん、すみません ゆっくり話をしたい所ですが」
「あぁ、解ってる、ニュースを見たさ…トモヤが何を言いたいのか予想は付く」
「そうですか…無茶は承知ですが、今、あのホテルには俺の学友が人質に居ます…このままでは」
「私の力でどうにかして欲しいって事なら、残念だが」
「いえ、お願いしたいのは…俺達特派のパイロットは幸いにも名誉ブリタニア人です。検討案して欲しいのは俺達が先行しての囮の打診をして欲しいんです。」
「成程、便宜上では可能だな…コーネリア皇女殿下の性格上ならその方法ならお前達に任せる唯一の方法かも知れないな」
「現在の状況から考えても、この救出作戦にはランスロットのブレイズ・ルミナスと、俺の狙撃能力があれば…作戦は成功します」
そう、軍での作戦は運搬用の地下トンネルからホテルまで直進して、浮上した先でホテルを支える支柱を破壊する。 だが、現在の地下トンネルでは日本解放戦線が、グラスゴーを改造した雷光がいる。リニアーカノンに弾が散弾式の為、サザーランドが瞬殺される。
でも、ランスロットのブレイズ・ルミナスならある程度耐えられる。後は俺がサポートとして、敵の攻撃に対処すれば救出が出来る…はず。
「だが、その作戦するにあたり、ランスロットの性能は解るがトモヤ自身の機体はどうする?まさか、グラスゴーで対処する気か?」
「仕方ないですよ、俺の機体は本国で…」
「やれやれ、鈍い奴だな皇室トレーラーの後ろ見てみな」
「え? まさか!?」
俺は慌てて特派のトレーラー内のモニターで皇室トレーラー映るモニターを見るとその背後にはノネットさんの専用トレーラー映る姿に俺は驚いていた。
「ノネットさん…いつの間に」
「あはは驚いただろ? お前、今日は元々シズオカでランスロットの演習予定だろ? どうせなら、お前の専用機でやった方が良いデータが取れると思ってな」
「流石ですね、ノネットさん!」
俺は最高の師匠を持った。
トレーラーから現れたのはサザーランド・カスタムで、射撃戦を主体にファクトスフィアを従来のKMFのより精度を上げている。欠点はエナジーフィラーの消費が多いことが欠点だが、近接戦闘が苦手な俺が唯一戦える戦闘スタイルだ。
コックピット内
「ほんの数週間前なのに凄く久しぶりな感じだな」
俺はコックピット内で久しぶりの愛機に乗り、モニター操作して微調整していた。 正直、今まで機上したのは訓練や武装開発のテストしていたが、今回みたいな実践での実機は初めて、…だけど、今回は俺やスザクが自ら望んだ事だ。
「スザク君、トモヤ君、聞こえますか?」
「はい、枢木スザク聞こえます」
「はい、トモヤ・エニアグラム聞こえます」
セシルさんから音声連絡が聞こえたから、モニターを作戦モニターに切り替えた。
「今回の作戦は地下通路から侵入し、2人は先行し、400m先のホテルの直下に待ち構えている。解放戦線が所持している。グラスゴー改造機の攻撃を対処し、後に来る本国の騎士の攻撃するまでが時間稼ぎを行うこと」
「時間稼ぎ?僕達は救助に行かなくて良いのですか?」
「あくまで、ブリタニア人で解決させるのが、コーネリア総督のお考え…」
「まぁ〜ランスロットのブレイズ・ルミナスも敵の攻撃を防げる訳じゃないし、適当の所で切り上げてくれても、僕としては構わないよ」
「適当に…わかりました。」
スザクと過ごして日が浅いけど、コイツは自己犠牲精神が怖いくらい有るからな…多分、自分一人で解決する気だろうな…多分俺が居なくても何とかなるかもしれないが…俺も友達を助けたいからな…
「スザク、俺も援護するから、俺の合図したら左右に避けろよ」
「うん、分かった」
「ん? どうした?スザク何か嬉しそうだが?」
「ごめん、ずっと一人だったから、こうやって、誰かのために頑張れることと、こうやって一緒に戦う同僚が居るのが少し嬉しくて」
「そっか、それだけ期待されたら…何がなんでも助けないとな」
「うん、皆を助けよう」
そうして、ランスロットが地下通路に入り、つぎに俺の期待がウインチに固定され地下通路に降ろされ始めた。
「ロイドさん、ようは敵のリニア砲を破壊すれば手段はどんな事でも良いんですよね」
「あは〜僕的にはランスロットの面白いデータが取れるなら」
俺はスナイパーライフルを腰部にマウントし、さらに、ショットガンを両手に抱えた。
「スザク、最初の敵の攻撃は俺が防ぐから、俺がショットガンを打つ瞬間にランスロットで一気に駆け抜けろ あの攻撃は連撃が出来ないのが弱点だ」
「そんな、トモヤ君、無茶ですよショットガンで敵の攻撃を防ぐのは」
「残念〜敵の攻撃範囲が拡散仕切る前にショットガンを打てば敵の攻撃を防げる、でも、敵の射程距離とタイミングが難しいよ〜」
「心配しなくても良いですよ、子供の頃から圧倒的な強さを持つ人に鍛えられてるので、あんなテロリスト如きの攻撃なんて可愛いものですよ」
とは言え、ノネットさんはあくまで訓練で一度も本気で戦って居ない…実戦もあくまで部隊での戦い…こんな無茶苦茶な作戦ではない…でも、泣き言言っても仕方ない…
「トモヤ…分かった」
「あぁ…行ってくる」
「それでは発進準備お願いします。 発進のタイミングはデバイサーにお任せします」
操作棍を動かしランドスピナーを出し、回転し何時でもスタートダッシュ出来る体制に入った…
「サザーランド…トモヤ・エニアグラム出る!!」
「サザーランド、発進!」
俺のサザーランドが加速をし、背後のランスロットが直ぐに見えなくなった。 俺は直ぐにモニター操作で敵のリニア砲の攻撃の予測地点を絞り、コックピット内にある遠距離射撃用の特殊ヘッドモニターが降りて、敵の攻撃の砲弾に注意していた。
〈敵! ナイトメア一機が再びこちらに急接近…識別コード…先程のサザーランドのカスタム機のようです!〉
〈ふん、この雷光の前にナイトメアなぞ、恐れる必要なし! 〉
〈超電磁式留散弾重砲、発射!!〉
敵機の主砲が放たれ、俺はモニターで敵の攻撃到達予測時間を読み、散弾銃を構えてタイミングを見ていた。
「…3…2…1! 今だ!!」
両手に構えた散弾銃を2発放ち、敵の攻撃した砲弾が拡散開始直後に相殺し、サザーランドの約50m前で爆発した。 俺はその爆風を利用しセンターを離れた。
「スザク!!」
「ランスロット発進!!」
爆風と同時にランスロットが全速力でトンネルを中央突破で駆け抜け一瞬で、俺が居たところを追い抜いた。シュミレーションで何度も見たが実物で見るとこんなにも速いのか…
「あんな、ピーキーな機体を良く操縦出来るなスザクは…いや、今はスザクの援護を」
両手に構えた散弾銃を捨て、腰にマウントしたスナイパーライフルを構え、ファクトスフィアを展開したら、コックピット内に射撃用のスコープモニターが降りて、敵機を補足した。
狙いは砲身中央…
〈ええい! 雷光に近づかせるな!! 無頼で足止めしろ!!〉
スナイパーライフルで狙いを定めていたら、リニア砲のグラスゴーもどきの後ろから、グラスゴーを改良した無頼が2機現れランスロットに足止めに向かった。
ランスロット相手では時間稼ぎにしかならないが、今は一刻も早くホテルに居る皆の元に行かないとダメだ…なら
「スザク! スラッシュハーケンで2機のナイトメアを1列に誘導してくれ!!」
「トモヤ!? 分かった!!」
スザクは直ぐにランスロット腕のスラッシュハーケンを向かってくる2機の無頼を外側から内側に誘導する様に打ち込み2機の無頼は中央に寄せるよう誘導し、2機の無頼は1列になる片足が重なるタイミングを狙い俺は射撃をした。
〈なぁ!? あの距離から!!〉
〈我々2機のナイトメアを狙撃するだと!! そんな、バカな!!!〉
俺は2機の無頼のそれぞれ中央に寄せられ、片足が重なるか重ならいかのギリギリの位置で、ナイトメアの膝を撃ち抜いた。
中央に寄ろうとした2機のナイトメアは片足を失いバランスを崩して、加速したままスライディングの様にナイトメアが倒れて、パイロットはナイトメアの脱出機構が作動して、トンネルの壁まで発射された。 恐らく、あの衝撃で気絶したと思うが今は、目の前のデカブツを落とす。
「スザク! あの砲台の左前足をヴァリスで破壊、俺は右側を破壊する!」
「了解!」
〈隊長! 無頼2機が破壊されました! 敵ナイトメア1機、こちらに急接近 もう1機もこちらに接近してます!〉
〈ええい! 敵機を近づかせるな! 雷光発射まで、こちらも迎撃射撃で時間稼ぎをするのだ!〉
敵のリニア砲のデカブツは左右の前足から、迎撃用の射撃武装からこちら2機に向けて牽制射撃をしたが、スザクのランスロットにはブレイズ・ルミナスがあるからあの程度では傷も付けられない。
最も、俺のサザーランドはそんな機能は無いから、この遠距離でも当たる確率があるから、ここは先に落とさせて貰う。
「堕ちろ!」
スナイパーライフルの射撃は敵機の右側の前足部分の牽制射撃用の銃身の下部付近を撃ち抜いた。 その直後に右前足部分のグラスゴーもどきは、爆発した。恐らく、下部付近に射撃武器用の弾薬が近い位置に当たって爆発した。
「こっちも当てるよ!」
続いてスザクも左前足部分のグラスゴーもどきの中央部分を狙ってヴァリスを放ったが、威力が有りすぎるのか、後左足部分のグラスゴーもどきまで貫通して破壊された。
左側を完全に失ったリニア砲の機体は足1本であの巨大砲台を支えないとダメだが…勿論そんな事は出来ずに支えきれずバランスを崩して、砲身は地面に叩きついて曲がり倒れた。
「やったよ! トモヤ」
「あぁ、やったなスザク…さて、時間が無い スザク直ぐに敵砲台の頭上にある運搬用のマンホールに向かって、ホテルの支柱を破壊してくれ!」
「トモヤ、どうして」
「この機体の欠点はエナジーフィラーの消費が激しいんだ。あの遠距離射撃するにはかなり消費する。 もう10%も無い」
「!?分かった、皆を助けるよ!」
ランスロットは直ぐに頭上にあるマンホールに向かってスラッシュハーケンを使って移動した。
「これでミッションクリアかな?」
俺は、安堵していたが、この上では別の戦いが有り、世界の変革が起きる切っ掛けが起こることは俺は知らなかった。
特派トレーラー セシル視点
「みんな~~!!」
「よせ、枢木中尉!」
運搬用のマンホールから飛び出した。ランスロットはヴァリスでホテルの支柱を破壊して、後は人質解放のみの所でホテルが爆発した。 スザク君はそんな中、ホテルに突撃して、ロイドさんと私は思わず叫んでしまった。
爆煙が晴れるとランスロットの無事な姿を確認して私達は安堵していた。
「スザク君!」
「は~~。」
「救えなかった…。ボクは…ボクは…また!!」
するとモニターがジャミングされ、そこにはゼロの姿が現れた。
『ブリタニア人よ!動じる事は無い。ホテルに囚われていた人質は全員救出した。あなた方の元へとお返ししよう。』
照明が点く。
ゼロの背後に黒装束を着て、顔を隠したレジスタンスが現れる。
『人々よ!我らを恐れ、求めるがいい。我らの名は【黒の騎士団】』
「騎士団?」
「皮肉だね!テロリストがナイトを名乗るなんて!」
『我々【黒の騎士団】は武器を持たない全ての者の味方である!
イレヴンだろうと、ブリタニア人であろうとも!
日本解放戦線は卑劣にもブリタニアの民間人を人質にとり、
無残に殺害した!無意味な行為だ。故に我々が制裁を下した。』
『クロヴィス前総督も同じだ。武器を持たないイレヴンの虐殺を命じた。このような残虐行為を見過ごすわけにはいかない。故に制裁を加えたのだ。』
『私は戦いを否定しない。しかし、強いものが弱いものを一方的に殺す事は断じて許さない!撃っていいのは、撃たれる覚悟のあるヤツだけだ!我々は、力ある者が力無き者を襲う時、再び現れるだろう。例えその敵がどれだけ大きな力を持っているとしても!!』
『力ある者よ、我を恐れよ!力無き者よ、我を求めよ!!世界は我々黒の騎士団が、裁く!!!!』
久しぶりに投稿が出来ました!