シンジュクゲットー
トモヤが乗る無頼は敵陣に正面に突っ込んで来た。 敵機4機の内の2機は相手をする為に先行し挟み撃ちのように左右に別れた。
2機のサザーランドは目の前の無頼を串刺しする為に武器のランスで突き刺そうとしていた。
「処刑の時間です!」
「散りなさい!!」
「今だ!」
トモヤが乗る無頼は急ブレーキを掛けて減速開始した瞬間にバックスピンをして、後退し始めた。 敵の攻撃のタイミングがズレて避ける事は出来たが、2機のサザーランドは追い詰めるために更に加速したが、内1機が僅かに早く無頼に近づいた。
無頼に向けてランスで攻撃しようと突き出した瞬間に無頼のスラッシュハーケンがサザーランドの頭部に目掛けて放たれた。
「甘い、こんな程度で私共が殺られると」
「でも、攻撃も足も止めた!!」
無頼のもう片方のスラッシュハーケンが敵のナイトメア付近の地面に向けて突き刺して勢い良く巻き取り出した瞬間に無頼の脚は地面を蹴り敵機に向い加速した。 敵のサザーランドは頭部のスラッシュハーケンを避ける為に僅かに体勢を逸らした事で避けるタイミングを失い、無頼の体当たりを食らった。 その直後に敵のランスを奪った無頼、頭部貫いた。
「馬鹿な! この私が!!!」
「ふっ、猿なだけに知恵は回るようだが、所詮貴族の我々に叶う訳が無いだろ!」
もう1機は無頼の左側に回り込んでランスを構えて攻撃体勢に入ろうとしたが、無頼は故障したサザーランドを空いている手で肩部を掴んで盾にするようにして攻撃させないようにした。 ご丁寧にコックピットが脱出する方向に敵のランス側に向けた。
「なぁ、人質とは卑怯な!! この野蛮の猿が!!」
サザーランドの動きを止めた瞬間に無頼はそのまま敵に向かって全速力で壊れたサザーランドごと、敵機に体当して隣のビルに激突した。
ランスを持って構えた。 無頼に対して、残り2機のサザーランドは腰部に装着したサブマシンガンを取り出して攻撃をした。
無頼はランスを盾の様に構えて2機のサザーランドに向かった。敵の銃撃はランスが盾代わりのお陰で防げているお陰で前進していた。
「ええーい、私が回り込む、隙を作るからその隙にサブマシンガンで攻撃をしかけるのだ!」
「解った!」
2機のうち、1機はサブマシンガンを捨て、腕部のトンファーを展開して前進するトモヤのサザーランドに攻撃を仕掛けて来た。
トンファーを構えたサザーランドが近付いてきた時に、ランスをトンファーを構えたサザーランドに目掛けて投げつけた。
全速力で近づいたため、避ける事が出来ずにランスはサザーランドの足を破壊しバランス崩したタイミングで、トモヤのサザーランドはスラッシュバーゲンでトンファーのサザーランドの両片思い部に打ち付けて巻取り開始した。 そのタイミングで、掴んだサザーランドをサブマシンガンを構えたサザーランドに目掛けて投げつた。 サブマシンガンを構えたサザーランドは味方を撃つことが出来ずに対応が遅れて見事に激突して2機は倒れた。
「馬鹿な…」
「たった一機に我々が負けただと?」
トモヤは周囲の戦車を捨てられたサブマシンガンで破壊し、彼らにとどめを刺さずに撤退をした。
「くそ! 我々にとどめを刺さざすに逃げるだと! イレブンの猿風情に!!」
「そうだ、すぐに応援を呼んで奴を倒すんだ!」
「残念だ、貴様らはここで終わりだ」
2人のブリタニア貴族はリベンジしようとしていたが、倒れたサザーランドの周囲には複数の無頼に囲まれ、さらにブリタニアの軍用車両から仮面の男が現れた。
「どうやら、我々以外に手痛くやられたようだな、最も敵にトドメを刺さないのは甘さか…或いはまぁ〜良い貴様らの身柄は我々が捕まえさせて貰う」
「貴様はゼロ!」
「そうだ、貴様らは我々黒の騎士団が捌く!!」
彼等は見事に身ぐるみを剥がされ、シンジュクゲットーに放り込まれ、この事は周囲に知れ渡る。
数分後 トウキョウ租界 噴水がある公園
「……」
俺はあの後にサザーランドを近くのビルまで移動し、自爆コード作動させて、カレンと一緒にトウキョウ租界の公園で休んでいた。
カレンを乗せて必死な気持ちで彼等と戦った、ノネットさんの訓練のお陰で乗り切ることは出来たが…やはり、敵を殺すことに躊躇してしまった。 勿論、彼等を生かすことで、彼等は迂闊にシンジュクゲットーに近づかないと思った。 下手に殺したら帰って復讐などの名目でより、シンジュクゲットーに攻撃する可能性がある…いや、こんなのはただの詭弁だ。
「トモヤ…」
「カレン……改めて俺はこの仕事に向いてないって実感するよ」
「そんな事は、凄かった、トモヤがナイトメアをあんなに動かせるなんて」
「カレン、幾ら動かせても敵を殺す事が出来ない軍人なんて役には立たない…俺が技術科に転属の理由は希望を出したのもあるけど、士官学校時代に訓練でも人を的にした瞬間に引き金が弾けなくてね…見てよ震えが止まらないんだ」
「そうだったんだ(でも、これで解ったのはトモヤは私達の前に出ない事…正直、それが安心した)ねぇ…前から気になってたけどどうしてトモヤはブリタニア軍に入ったの?」
確かにカレンからしたら疑問だよね、特に泣き虫の頃を知ってるから余計に…
「…切っ掛けは単純に妹のサクラを守る自信が欲しかった」
「サクラちゃんを守る?」
「両親が死んで妹のサクラとブリタニア本土に行った、正直それまで名前も知らない親戚に引き渡されて不安な日々だよ。 ノネットさんや周囲の人は優しいから幸いだけど…あの日以降はそうはいかなかった」
「ブリタニアが日本を攻めた日ね」
「うん、そうなると日本人のハーフだと知られてる俺達はイジメの標的にされたな…特にサクラは見た目は日本人特有の黒髪だから余計に、俺もすぐに助けに言ったけど、ボコボコされて負けて挙句に同級生の女の子に助けられてカッコ悪くてね…だから強くなる為に鍛えたんだ」
「あのトモヤが」
「…その時に俺に射撃とナイトメアの技能が高い事が解って…俺はそのまま軍の訓練校に入ったけど、2年前にユーロ・ブリタニアで実習訓練中にユーロ・ブリタニアの領内でテロリストがブリタニア人を人質にして籠城したんだ。 そして、俺は人を撃った…結果としてはブリタニア人は保護されたけど…そのテロリストの所持品にロケットがあったんだ」
「もしかして家族の写真?」
「うん、母親と弟と写った写真だった。 その事が解ってから無意識に敵にも家族や大切な人がいる…そう考えてるのか急に引き金が引けなくなった…」
「PTSDって言うんだっけ?」
「うん、何とか操縦出来るまでは回復したけど、敵を討つ瞬間に頭が真っ白になるんだ…これでは戦場では役に立たない自分だけならまだしも、下手すれば仲間や危害が及ぶ…だから、技術開発局に異動したんだ」
「カレン…」
「!? どうして…」
「先、連絡したんだ…自分は先の戦闘の件で気になるから軍に戻るよだから学校休むよ カレンまたね」
俺はそう言って震える身体を無理に動かしてこの場を去った。
『お前には王になる資格はあるが、今はその覚悟も戦う意志もない…そのままでは何れ失うぞ全てを』
「何で、今あの時の言葉が…」
それは、ノネットさんに引き取られた間もない頃、妹が敷地内の森に花を取りに行った時に迷子になって探した時、森で緑髪の女性に出会った。 お腹を空かせていたから作り立てのピザトーストを渡したら妹の居場所を教えてくれた。 最後に俺の額に手を載せたら…?何かこの瞬間のことはわからないけど、その時に先の台詞を言ってその場を去った。
「思えば、軍に入ること、あの時の言葉が切っ掛けだったかもな?」
確かにあの時の言葉の様に強い覚悟とは言えないそれでも、小さな1歩でも…俺は進む
カレン視点 公園
「…その、ごめん」
「…カレン」
私達はベンチに座ったけど、暫くはこんな感じに無口になっていた。
「お母さん…私、今のこの状況が嫌なの…シュタットフェルト家の名前が有るから、生活出来るのは分かる…でも、私はお母さんが無理してあの家に居るのが嫌なの」
「カレン…」
「ごめん、お母さんが私達の為にあの家に居たのは知ってるでも…あの家に居続けると紅月カレンの思い出も否定されるみたいで」
「カレン!」
するとお母さんが私を抱きしめていた。 何年振りかな…抱きしめられたの
「見つけた! カレンお姉ちゃん!」
「え?」
「…貴女はもしかして?」
「叔母さん、お久しぶりです。 サクラ▪️エニアグラム! 兄に驚かせる為にサプライズで帰国してきました!!」
私達に声を掛けたのは、黒髪のサイドテールで纏めた女の子、面影で解る。 この子はトモヤの妹のサクラちゃんだ。
「ノネットさんが兄に連絡してたんですけど、繋がらなくて 携帯のGPSでココに来ていたのが解ったのですが…入れ違い見たいですね」
「トモヤは軍の宿舎に戻ったみたい」
「そうですか、まぁ〜兄の件は後で聞くとして
カレンお姉ちゃん、叔母さん! 私から1つ提案なのですが、しばらく私がエリア11に滞在する家で住み込みで働きませんか?」
「え? サクラちゃんどういう事? と言うか喘息の事とか?」
「喘息の件は今は落ち着いてます。私も思い出ある地に帰りたくて…でも、私だけ来ることは兄は反対してたので」
「それはそうね…今はここも安全とは言えないから」
「だから心配なんです。 ヘタレなのに誰かの為…私の為なら平気で無茶して心配なんです」
「それは…わかるわ」
根っから戦うことが苦手なトモヤが私を助けるために震える手を無理して戦った。 凄かったけど…同じぐらい心配だった。
「だから、ノネットさんに無理にお願いしたのです…でも、私だけじゃ無理に追い返されるから…なら、叔母さん達が家に働く為と言えば…少しは…ごめんなさい」
「ううん、ありがとうね サクラちゃん…でもそれなら尚の事お兄さんと話し合わないと…私ね一人で無理してその結果、ナオトやカレンに心配掛けたの…だから、話し合う事を逃げないでね」
「叔母さん…うん、そうします」
「カレン…私、サクラちゃんの提案に乗って見るけど、いいかしら?」
「…うん、良いと思うよ」
この日、私とお母さんの溝が少しだけ埋まった気がする。
次回予告
C.C「波乱の戦闘から抜け出せたカレン達、しかしそんな時に思いも寄らぬ訪問者、トモヤの妹サクラ…彼女の提案でカレン達の状況が変わる」
ルルーシュ「おい、長らく待たせて、何も無いのか作者は」
C.C「だが、トモヤの方にも純血派が近づく…そして、ルルーシュはトモヤをブリタニア側の情報源にしようと動いている」
ルルーシュ「おい、勝手な事言ってるが、次 いつ投稿されるかわからないんだぞ?」
C.C「次回 コードギアス反逆のルルーシュ 彷徨のトモヤ 交わる思惑」
ルルーシュ「このピザ女等々、俺の話を無視しだしたぞ」
C.C「所でルルーシュ、ピザはまだか?」
ルルーシュ「ある訳無いだろう!!」