伝説の超鬼殺隊員if短編集   作:ツキリョー

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今回でもしもシリーズの第一弾は終わりです。良ければ見ていってください。


もしもブロリーが縁壱の友人だったら?part3(完)

"鬼舞辻無惨"それは始まりの鬼であり、唯一の繁殖能力を持つ最強の鬼だ。その性格は味方の鬼にも粛清を施す程に冷酷で残酷である。その無惨が女性の鬼を引き連れてブロリーと縁壱の前に現れたのだ。無惨はこの時、鬼である自分に敵うものはいないと高を括っていたために、慢心があった。

 

無惨「呼吸を使う剣士にはもう興味がない。」

 

そう言うや否や無惨は二人に向けて腕を打ち振るった。彼らが対峙していた場所は竹林の中であった。縁壱が攻撃を避けると遥か後方まで竹が斬り倒される音が響き渡った。そしてその攻撃はブロリーにも直撃するが

 

ガキン

ブロリー「何なんだぁ?今のはぁ?」

 

無惨「ッ!」

 

ブロリーの身体は切断どころか傷ひとつつけられなかったのだ。無惨は目を見開いて明らかに動揺している様子が見てとれた。

 

無惨(なんだこいつは!?全く効いてない!?いやそんなはずはない、打ち所が良くて偶々無傷だっただけだ。先ずはこっちの見るからに体格が劣る方の剣士から始末するか。)

 

縁壱(恐るべき速さと間合いの広さだ。おそらくは掠り傷でも死に至る。それにこの男、心臓が七つ、脳が五つある。)

 

無惨はまず縁壱の始末を優先して見据える、縁壱も"透き通る世界"で無惨の身体の構造をしっかりと把握した。そしてそれらを全て斬る為の動きをイメージした瞬間、今まで十二しかなかった日の呼吸に十三個めの完成した型が出来上がったのだ。そして無惨の身体を刻んだ。無惨は再生しない自分の身体に困惑していた。

 

無惨(!身体が再生しない!?)

 

縁壱「・・何故奪う?何故命を踏みつけにする?何が楽しい?何が面白い?命をなんだと思っている?」

 

無惨「・・・・!」

 

縁壱はふと目に入った女性の鬼"珠世"が無惨を助けようとせずに、むしろ無惨が殺られることに期待で目を輝かせているのを確認した。それを見て珠世よりも先に無惨に止めを刺すことを優先した。最後に縁壱は無惨にこの事が聞きたかったために圧をかけながら聞いたのだ。しかし、無惨は縁壱の言葉に答えずに恨めしそうに睨み付けるだけだった。そして縁壱が一歩無惨に近づいた瞬間、無惨の肉体は勢い良く弾けた。

 

縁壱(逃げるつもりか・・!)

 

縁壱は分裂した千八百の肉片の内、千五百と少しを斬ったが、残りの三百近い肉片は特別強く産まれた縁壱でさえも届きそうになかった。しかし、今ここには縁壱をしのぐ程の最強格がいることを忘れてはならない。

 

縁壱「ブロリー殿!」

 

ブロリー「うおおおおぁぁぁぁ!!」ビュオオオ

 

ブロリーは無惨と縁壱のやり取りの間に"伝説のスーパーサイヤ人"へと姿を変えており、縁壱の呼び掛けにすぐさま反応して、無惨の肉片の全ての前に先回りした。

 

無惨(は?ちょ・・ちょっと待て・・)

 

ブロリー「縁壱、伏せていろ。」―――破壊の呼吸・捌の型・ブラスターメテオ―――

ドドドドドド

 

無惨(ぎゃああああ・・)

 

自身から大量の気弾を周囲に暴発する技は無惨の残りの三百近い肉片全てに命中し、原型を留めていない無惨はまともに声を出すことも出来ずに消滅していった。ブロリーはゆっくりと地面に降りると隣に縁壱も並んだ。

 

縁壱「流石ブロリー殿だ、相変わらず凄まじい力だ。私などまだまだ足元にも及ばない。」

 

ブロリー「いや、大部分はお前が持っていっただろう。」

 

軽口を言いながら互いに讃え合った二人だが、思い出したように珠世に目を向ける。すると、息が絶え絶えになって身体が灰のように崩れかかっていた。しかし、その表情は安心しきったように晴れやかだった。

 

珠世「・・良かった・・ようやくあの男が死んだ・・お二方・・ありがとうございました・・」

 

珠世は涙を浮かべながら二人に感謝した。ブロリーは珠世に近づくとしゃがみこんで聞いた。

 

ブロリー「あいつが死んだからお前も死にかけなのか・・お前は生きたいのか?それとも死にたいか?」

 

珠世「・・私は・・鬼舞辻の鬼になってから・・自暴自棄になって・・沢山の人を・・喰い殺してしまった・・それに・・夫も息子も・・もういない・・でも・・あの男も死んだので・・もう未練はありません・・死んで・・地獄に行きたいです・・」

 

ブロリー「そうか、ならば生きろ。」バッ

 

珠世「えっ?」

 

ポワワワワワ

 

ブロリーが掌を珠世に向けると、そこから溢れ出る自身の気を珠世に送り込む。すると、崩れかけていた珠世の身体はみるみると修復されていった。呼吸も安定し、完全に治ったが、本人はひどく狼狽えていた。

 

珠世「どっ・・どうして治したのですか!?私は死を望んでいたのに!地獄に堕ちる覚悟をしていたのに!どうして!」

 

珠世はブロリーに詰めよって猛抗議するが、ブロリーは全く怯みもせずに淡々と告げた。

 

ブロリー「ふん!沢山殺しておいて未練がなくなったら今度は自分が死にたいだぁ?そんな奴を何故殺さなくてはならんのだ?お前が死を望むなら生きろ。それが償う方法だ。」

 

縁壱「・・私もブロリー殿と同意見だ。鬼舞辻の側近で今まで沢山の人を殺して来たのならその分助けて生きていけ。」

 

二人は生きて償えとだけ言うと、同時に背を向けて去っていった。

 

珠世「・・縁壱様・・ブロリー様・・」

 

珠世は二人の背中が見えなくなるまで見送り、今後は医療に重々して人々を救おうと心に誓ったのであった。

―――

あれからしばらくの月日が経ち、二人はかつての縁壱の家へと訪れていた。縁壱の手には兄、厳勝の服が握られていた。

 

縁壱(兄上・・来世までの暫しのお別れです。私はブロリー殿と共に余生を歩んでいきます。)

 

ブロリー「なぁ、大丈夫か?」

 

縁壱「鬼舞辻が死んだ直後に珠世殿も崩れかかっているのを見て薄々はこうなると予測していた。もう切り替えられているから何の心配もない。」

 

ブロリー「そうか、強いな。」

 

縁壱「ブロリー殿程ではない。」

 

二人は軽口を言ったあとに笑いあった。そして度々交流を重ねながら二人は親友として残りの人生を堪能した。一方無惨を倒したことで呪いが解け、数百年にわたる鬼との戦いを終わらせたブロリーと縁壱を産屋敷一家と柱達は死に物狂いで探していたことなど二人は知るよしもなかった。




次回からは別のもしブロシリーズを書きたいと思っています。
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