(ノリと勢いで書いたため…)
私と歩夢ちゃんは今日、「フェニックスワンダーランド」というテーマパークに来ている。「大人から子供まで楽しめる」がモットーだけど、ひとつ問題がある。ここには変わり者のショーキャスト4人組、「ワンダーランズ×ショータイム」がいるからだ。だけど今日は…。
藍子「今日はあの人たちお休みだから、思いっきり見てまわろう!」
小兎音「うん、とっても楽しみ!」
今日はなんらかの理由でその彼らがいないんだ。今日は純粋に楽しみたい。そう思っていると…。
藍子「ん、なに?緊急飛び入り参加企画?」
看板に書かれたのはステージパフォーマーの募集だった。例の4人が出演しないから、運営としては誰でもいいからとにかく盛り上げてほしいと思っているのだろう。
小兎音「おもしろそう、行ってみよう!」
藍子「う、うん…」
なんだかいやな予感しかしないけれど、そのまま私たちはステージ前に到着。そこで立っていたのは中学生ぐらいの男の子だった。
小兎音「あっ!?」
藍子「どうしたの、歩夢ちゃん!?」
「こんにちは、"自称"鏡音 レンこと西園寺 夕作(さいおんじ ゆうさく)です!」
小兎音「…」 ポ〜
あれ、歩夢ちゃん?小兎音ちゃ〜ん!?顔を真っ赤にして上の空状態。それに彼、中学生ぐらいで、アニメ好きみたいだし、「夕作」という名前だった。もしかして…。
藍子「彼が、歩夢ちゃんが好きな男の子!?」
小兎音「うん…」
えぇ〜、いまがチャンスじゃない!?私たち小学生だもん、今後また会えるとも限らないし!?告白させようとしたそのとき…、ステージにまた別の人が立った。今度は背の高いお姉さんだった。
「は〜い、私は八坂(やさか) めぐみで〜す。夕作くんのライバルで〜す」
ライバル…。結構交友関係深いんだね…、夕作くんは…。
めぐみ「今日はね、つかさっちがテストの追試だったり、他の子が校内で問題起こしたから、代理で私が来たんだ。ついでにみんなにも盛り上がってもらおうと、私がパークに頼んで、こういう企画を立ち上げてもらったんだ」
な、なんという行動力…。
夕作「ボクがダンスで」
めぐみ「私がバイオリンの演奏だよ。あと1人観客から誰かほしいけれど…」
藍子「ほら、歩夢ちゃん!もうひとり募集だって!行ってきたら?」
小兎音「えっと…、その…」
あ、好きな男の子の前だから照れてる?仕方ない、じゃあ私が行くよ。
ダンッ(ステージに上がる)
めぐみ「えっと、キミのお名前は?」
藍子「御山 藍子です。みんなからはiaちゃんと呼ばれています」
めぐみ「ありがとうねぇ、わざわざ"こんなところ"まで立ってくれて。緊張してるでしょう?」
藍子「はい…、ってこのステージを"こんなところ"呼ばわりするなんて失礼ですよ!!」
そう、いくらここに来ていない彼らが変わり者の集まりだからって、一生懸命パフォーマンスしてるんだから。
夕作「それじゃあね、今日はこの3人でいま話題のアイドルソングをやるんだけど…。キラキラの瞳を準備しよう」
藍子「瞳を準備するって、どうやって?」
ガサゴソ スチャ
めぐみさんと夕作くんが何かを準備している。そしてそれを顔に装着したのだが…。
めぐみ「じゃ〜ん、カラコン!」
夕作「ボクとiaちゃんにはこれ!キラキラお目々眼鏡!」
藍子「ってこれ、パーティグッズじゃない!」
よくホームパーティとかで着ける、レンズに少女マンガに出てくるような目をプリントしたやつじゃない!…とここまでくれば、私たちが歌って、踊って、演奏する曲が何かわかると思うけど。
夕作「天下無双で」
めぐみ「一騎当千の」
藍子「アイドル!!」
♪〜
やっぱりアニメ「推しの子」のオープニング曲だった。話題の曲だけあって観客のみんなは盛り上がっている。ただ、めぐみさんの演奏と夕作くんのダンスはレベルが高く、追いつくのが精一杯だった。そして歩夢ちゃんも私たち三人(というか夕作くんだけ)を真剣な眼差しで見ていてくれた。
小兎音「夕作くん…❤️」
〜ステージを終えて〜
藍子「あ、夕作くんだったかな?ひとつ言うけどね、私の親友には気をつけてね。あなたのこと興味があるみたいだから」
夕作「どういうこと?」