ちょっと危ない恋愛モノのようになっていますが、一応この物語はコメディなので…。
さて今回も、私は萩山家におじゃましていた。早速歩夢ちゃんの部屋に入ると…。
藍子「って、うわぁ〜!?」
小兎音「ハァハァ…」
なんと、ベッドに男の子が眠っているじゃない!?そしてその男の子を息を切らしながら危ない目で見つめる歩夢ちゃん。あれ、ちょっと待って、このベッドの上の男の子は…。
藍子「というか彼、夕作くんじゃない?」
小兎音「そうなのよ、やっと私だけの夕作くんに…」
そ、それ以上はダメッー!!R−15タグを付けなくちゃいけなくなるから!!
夕作「ん…」
藍子「あぁ、夕作くん。目が覚めたのね」
夕作「あれ、どうしてボクは女の子の部屋に!?たしか先輩からもらったお菓子を食べてそのまま眠くなって…」
あぁ、お菓子に眠くなるような薬を混ぜたとか。危ない人がよくやる手段だけど、まさかこんな身近にいたとは。
小兎音「あのね、夕作くん、私と付き合ってください!」
夕作「それはできないよ」
小兎音「どうして!?」
夕作「ボクは特定の誰かだけを好きになることはできない。ボクが尊敬する彼、「鏡音 レン」のようにファンを平等に愛さなくてはいけないから」
い、意外とあっさり断ったな。だけどそういう理由で歩夢ちゃんが諦めるわけがなく…。
小兎音「ファンのみんなのほうが大事だっていうの!?」
夕作「ちがうよ!歩夢ちゃんもそのファンの一人だから…」
小兎音「いやっ!!」 ガバッ
バタンッ
小兎音「私だけの夕作くんでいて…」
夕作「…」 カアァァァァ
ついにやってしまった。本家アイドルアニメの歩夢ちゃんとまったく同じことを。そして夕作くんは、歩夢ちゃんから抱きつかれ、そのまま床に倒れ、どうしようもできない状態でいた。その証拠に顔を真っ赤にしてパニックになっている。
夕作「あぁぁぁぁ」カアァァァァ
小兎音「…あれ?何?このにおい?」
まずい、これ以上ヒートアップするのは!私は急いでスマホを取り出した。そして慌てて、ある人に連絡した。
小兎音「知らない女のにおいがする…」
夕作「ギクッ!?(絵名姉さんの友達のことか!?)」
小兎音「ねぇ、夕作くん。ファンのみんなを愛するって言ったよね?なんなの、夕作くんは特別なファンでもいるの?それって私よりも大切な人なの?本気で愛しあっているの?ねえ答えてよ、そうじゃないと私、夕作くんに何をするかわからないから…」(真顔)
まずい、いわゆる「ヤンデレ」になっている。この状態だともう私ひとりじゃ止められないよ。
藍子「とにかく来てください!!」 ピッ
大慌てで伝えたからちゃんと来てくれるか心配だけど、でもとにかく危ない状況だから!今は!
小兎音「私だけを愛して!!」
夕作「うわー、もうダメだぁ〜、おしまいだ〜!」
ピンポーン
「こんにちは、東雲です」
「うちの夕作がご迷惑をおかけしたみたいですが…」
もう来たの!?早すぎる気もするけど…。でも助かった、私が連絡をしたのは…。
バタン
彰人「うお、これどういう状況!?」
絵名「夕作、あんたこんなかわいい女の子に変なことしたの!?」
夕作「兄さん、姉さん!?」
〜通話後〜
彰人「なんか夕作の友達から、萩山さんちに来てとか言われたんだけど」
絵名「あぁ、卯月ちゃんのところね。チーズケーキでも持っていこうか」
彰人「いや、急いでこいとか言ってたけど」