さて前回から数日後、私と萩山姉妹は東雲家で今後について話し合うこととなった。
彰人「えっと、卯月ちゃんこと萩山 風花ちゃんだよね。それとその妹の小兎音ちゃん…」
絵名「…顔はかわいいのね、アニメに出てくるアイドルみたい」
小兎音・卯月ちゃん先輩「「ありがとうございます」」
この二人は夕作くんのお兄さんとお姉さん。見た目はこわそうだけど、一応常識のある人たちみたいだ。
絵名「で、そっちの子は?」
藍子「えっと、小兎音ちゃんの親友で、御山 藍子といいます」
夕作「みんなは「iaちゃん」と呼んでいるんだよ」
藍子「そういうのいいから!」
私としてはさっさと本題に入りたい!歩夢ちゃんの今後がかかってるんだし!
彰人「で、キミは夕作のどこが気に入ったんだい?」
小兎音「何事にも一生懸命なところ。お姉ちゃんといっしょにステージに立ったあの日にダンスを観て、彼のことが好きになったんです!」
卯月ちゃん先輩「あぁ、あのときの小さな子供たち向けのイベントでしたね」
そして歩夢ちゃんは話した、あの日のダンスイベントのことを。
夕作「そうだったのか。でもボクからしたらまだまだだよ。だってみんないい反応しなかったから」
絵名「それは、あんたの選曲が悪かったとしか…」
彰人「まぁ、それはさておきだな…。この際だからハッキリと言わせてもらうぞ」
ああそうだった。いまは夕作くんと歩夢ちゃんの今後について話し合っている最中だった。このお兄さんは何を言うのだろうか…。
彰人「小兎音ちゃん、今すぐうちの夕作と別れるべきだ」
藍子・小兎音・卯月ちゃん先輩「「「!?」」」
な、なんと!?交際NG発言!?いや、そもそもまだ付き合ってすらいないけど…。それでもなんの理由もなく「別れろ」と言われると納得がいかない。だって私はこの子の恋を応援しているんだもん。
藍子「どうしてですか、お兄さん!?たしかに歩夢ちゃんは危険なことをするかもしれませんが、それでも私が全力で止めます!だから…」
彰人「いや百歩譲ってその子はいいとしよう。それよりも問題はうちの夕作だ。こいつはかなりの問題児で他の人に迷惑をかける」
夕作「そんな、ボクを厄介者みたいに」
彰人「だからそうだと言っているんだよ!お前のことを!」
どうもそうみたい。主役だった前々作でもゲストで出た前作でもトラブルを引き起こしてた。それで周りのみんなが巻き込まれていくというのがストーリーの基本だった。
絵名「ていうか、iaちゃんや卯月ちゃんもね。最初から止めることができたならこんなことにはならなかったんじゃない?」
藍子「うっ」 グサッ
そ、それを言われるとぐうの音も出ない。もっと私がしっかりしていればこんなことにはならずに済んだ。
卯月ちゃん先輩「待ってください!この子はいいお嫁さんになれるんです!きっと夕作くん一筋で」
彰人「確かにそうかもしれない。でもな、これは小兎音ちゃんを変なトラブルに巻き込ませないためなんだ」
絵名「もう一度言うけどね、うちの夕作と別れなさい」
小兎音「そんな…」 ポロポロ
失恋のショックで目から大粒の涙を流す歩夢ちゃん。私が応援した親友の恋もこれでおしまい…。
…って、ちょっと待って!こんな後味の悪いラストなんていやなんだけど!!それよりも何より…。
藍子「第1話の冒頭のセリフを夕作くんに言わせなくちゃダメじゃない!!」
〜萩山姉妹&iaちゃん帰宅後〜
彰人「まあ、そう気を落とすな。今度いい女の子とか紹介してやるからさ」
夕作「えっと、冬弥さんとか?」
彰人「ちげえよ!この物語をBL小説にしたいのか、お前は!!」