恋させるiaちゃん   作:layRa

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今回で藍子ちゃんが応援する恋の物語はおしまいです。

とはいえあまり期待はしないでくださいね。


第8話 iaちゃん二人を結ばせたイア!

失恋のショックというのは、私が思っている以上に大きなものだった。ひさしぶりに私が萩山家におじゃますると…。

 

藍子「歩夢ちゃん、いる?」

 

ガチャ

 

小兎音「…ああ、…iaちゃん。…いらっしゃい」

 

うわっ、すごい落ち込み具合。髪の毛もボサボサでひどくやつれている。おまけに目の下にクマができていて、顔色も悪い。

 

藍子「卯月ちゃん先輩、歩夢ちゃんに何があったんですか?」

卯月ちゃん先輩「歩夢ちゃんね、ここ最近ご飯を食べてないんです」

 

卯月ちゃん先輩の話によると、歩夢ちゃんは部屋から出ないで部屋に閉じこもってばかり。夜中には泣いている声も聞こえてくるとか。

 

卯月ちゃん先輩「姉として心配です。年下の女の子に頼るのはおかしいと思いますけれど…。iaちゃん、力になってくれますか?」

 

そうだよね、親友の私がなんとかしなくちゃ。雫お姉ちゃんはメイドさんごっこにどハマりしている最中だし…、志保お姉ちゃんはめぐみさんからベースの演奏を教わっている。頼れるのは、いや今頼られているのは私なんだよね。だったら夕作くんの家に直行だ!

 

藍子「おじゃましました!あと先輩、夕方に歩夢ちゃんに外へ出るように言ってください!場所は…、夕日がよく見える河川敷!」 バタン

 

私は猛ダッシュで夕作くんの家に向かった。うまぴょいうまぴょいという勢いで向かい、そして到着。

 

ピンポーン ガチャ

 

絵名「あ、iaちゃん。どうしたの?」

藍子「お姉さん、夕作くんはどこですか!」

絵名「えっ、2階にいるけど…」

 

そう言われると私は2階に上がった。そしてここが夕作くんの(ついでにお兄さんの)部屋だね。男の子の部屋に女の子が入るのはちょっと…、なんて気にしてる場合じゃないよね。

 

バタン

 

夕作「うおっ、iaちゃん!?」

藍子「こんにちは夕作くん、今日は君に話したいことがあります」

 

スウッ

 

少し深呼吸をする、これから思いきって言いたいことを話すからね。もっとも伝わるかどうかはわからないけど、それでも夕作くんに絶対に納得してもらう。いま言うべきことを…。

 

藍子「西園寺 夕作くん…。私の親友、小兎音ちゃんの恋人になってもらいます!」

夕作「そんな勝手な!?」

 

そうだよ、私は勝手だよ。場合によっては夕作くんやめぐみさんよりもタチが悪いかもしれない。それでもとことん言ってやる!

 

藍子「いま彼女はとっても悲しんでいるから」

夕作「それはそっちの都合じゃないか。とはいえボクにも責任はあるけど…」

藍子「夕作くんはさ、鏡音 レンに憧れているんだよね?彼は画面の前の女の子を泣かせるような軟弱者じゃないから!」

夕作「!?」

藍子「そして誰かを笑顔にする!ミクちゃんやときのそらちゃんみたいな強力なバーチャルシンガーのライバルがいるけど、それでも人任せにしないんだから!」

夕作「わかったよ!いますぐに歩夢ちゃんに会いに行くよ!」

藍子「うん、行こう!」

 

ダッ

 

そう言うと私は夕作くんを連れて家を飛び出した。そして向かう先は河川敷。歩夢ちゃんにこの場所へ向かうように卯月ちゃん先輩に頼んだんだ。そして…。いた、歩夢ちゃん来てくれたんだ!

 

藍子「歩夢ちゃん!」

小兎音「…iaちゃん。…と、夕作くん」

夕作「君に話したいことがあるんだ!」

 

今までの物語とは打って変わって真剣な雰囲気。見守る私も緊張してしまう。

 

夕作「ボクは知らずのうちに君を悲しませていたみたいだ。ボクが誰かに迷惑をかける問題児で鏡音 レンのようなスターを目指しているから」

小兎音「…うん、…それは、…仕方ないこと、…だから」

夕作「今のボクがまだ未熟だから、君の真剣な想いに応えることができなかった」

小兎音「…私とじゃ、…つりあわないから」

夕作「歩夢ちゃん、今のボクじゃ君を幸せにすることはできない!でもいつか一人前になって、いまより多くの人を笑顔にさせて…」ダッ

 

ガシッ

 

突然歩夢ちゃんのもとへ走りだした!そして夕作くんは歩夢ちゃんの両肩を力強くも優しく掴み、まっすぐな両目で歩夢ちゃんの目を見つめた!

 

夕作「いつか、君にふさわしい男になってみせるよ!」

小兎音「!? …うん、待っている」 ポロポロ

 

歩夢ちゃんの両目から大粒の涙が流れる。ただこの前みたいな悲しみの涙ではなく、喜びの感情で流れたものだ。赤い夕日に照らされてキラキラと輝いている涙に思わず私はそっとつぶやいた。

 

藍子「…きれい」

 

みんなは私のことを、見た目がそっくりだからか「iaちゃん」と呼ぶ。私はご本家のようなバーチャルシンガーというわけではない。でも今回のようにたったひとりの親友の背中を押すことはできる。そんなふうに誰かの笑顔を守れることが私の生きがいなのだと感じた。

 

 

〜おまけ〜

 

夕作くんはあんなことを言ったけど、ちょくちょく歩夢ちゃんとデートとかしているらしい。

 

小兎音「夕作く〜ん、待った〜?」

夕作「いま来たばっかだよ」

藍子(あのセリフを言った君はどこ行ったのかしら…)

 

 

 

 




ここまで読んでくださりありがとうございました。さて次回作ですが、未定です。理由としては主人公のイメージが決まってないことが理由です。

一旦、プロセカ小説はここで区切りをつけますが、第四弾があればまたお会いしましょう。さよなら!
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