血塗られた世界で、生きる私は。   作:ワリバシ

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念を説明するのは簡単だけど話を繋げならが説明させるのがすごく難しい。




念能力1

 

 

 

「さて、それじゃあ何から聞きたい?」

クロロはそう言いながら前を歩く。しかし、私でも付いて行けているから大分私に合わせてくれているらしい。

 

「じゃあ、貴方は誰?何してるの?」

とりあえず、今がいつ頃か把握しておくのは大事だ。この世界、HUNTER×HUNTERの世界は兎に角、命が軽すぎる。いつどんな状況で死んでもおかしくはない。だからこそ時期を把握し、行動する必要がある。

 

「あぁ、そうだな。まずはこちらの情報を先に出すべきだった。さっきも言ったが、俺の名前はクロロ=ルシルフル。歳は13だ。何をしているのか、と言う質問を答えるには少々複雑でな、簡単に言うと、ここ流星街の改革だ。」

 

「改革?」

この風格で13歳なのか、と思った。いや、私の知識的にキャラを作っていたり、外部の影響(念による記憶の改変)とか色々考えられていたけど実際どうなんだろうか。まぁ、これからの私に関係のある話でも無いし、スルーで大丈夫か。

 

 

「あぁ、流星街にいる住民たちは本来、常日ごろから協力しあって生きている。何故ならここの住民全員が社会から捨てられた側の人間であり、同族意識を持っているからだ。しかし、そんな中にもやはり自分の欲望のために裏でコソコソやっている連中もいてな、それはアヤメも身に染みて分かっているだろう。」

 

当然だ、何しろ私は、その裏の渦中にいたのだ。表では良い顔をする連中も裏では自分を優位に立たせるために他者を叩きのめし屈服させ、奪い、貢がされ。そんな世界が嫌で逃げたのだ。結局はどこまで行っても変わらなかったけど。そう思いながら私は頷く。

 

「まぁ、全員が全員そんな連中ではない、そもそもそんな奴らがいた場合、長老達が真っ先に対応していたからな。しかし、それでも全てをどうにかする事は出来なかった。特にここは中心から遠く、目につきづらい。だからこそ裏で色々やっていたんだろう。最初から流星街(ここ)に居なかったような奴がな。」

 

「なるほど。」

ようやく理解できた。私の知っている知識では、もっとマシな場所だった。しかし、それも時間や場所、様々な条件の何もかもが違う。よくよく考えれば、ここには新しいゴミが毎日のように捨てられる。それは元々普通の社会にいた人間も同じ事。元々上にいた奴が下に落ちたなら、絶望するか反骨心を顕にするだろう。

 

 

「そんな訳で、コソコソしている奴らを根こそぎ殺して流星街を綺麗にする為に俺は色んな所を回っていたんだ。そしたら急に大きな力を感じてな、急いで来たらアヤメ、君が居た。」

 

 

それで現在に至るわけだ。そして、今の会話から分かったのは、【13歳のため、まだ幻影旅団はできていない。】【流星街に住む悪人の一掃】そして、私に念能力について教えようとしていることから【戦力の補給、もしくは自身の戦闘能力の強化】といったところか?

 

そんな事を考えていると、クロロが歩みを止めた。

 

「さて、とりあえずついたぞ、まぁ仮拠点だが寛いでくれていい。」そう言い、ゴミを集めて作った広場のような場所についた。とりあえず、そこにおいてある椅子に座る。 

 

 

「さて、それじゃあ本題だ。この力についてどこまで知っている?」

 

「何も。」

 

「そうか、噛み砕いて説明すると、この力は念といい、人の生命エネルギーの事だ。そして、この念を自在に操る人間の事を念能力者と言う。人の生命力エネルギーである事から念は修行すれば誰でも扱うことができるようになる。まぁ、個人の才能もあるからすぐに使えるようになる奴もいれば、何十年と修行してようやく使えるようになる奴もいる。」

 

「私、修行とかしてないけど。」

 

「あぁ、念の動きで大体わかる、念を扱えない人間は常に微弱なオーラを放出し続けているからな今のアヤメはそれにそっくりだ。しかし、アヤメは念能力を使っていた。それは生まれてから使っていたのか?」

 

「違う、あの時初めて使った。」

 

「なら、稀有な例なのだろう。」

そう言うと一呼吸置く。

 

「さて、それじゃあ続けるぞ。次は念の基本能力を教えよう。四大行と言い、纏・練・絶・発の四つがある。念はこの4つが基礎にして根本だ。まぁ、得意不得意は当然ある。とりあえずやってみて今後の修行方針を決める。因みにアヤメがあいつらを殺したときに使ったのは発だな。」

 

「発…」

 

「あぁ、極端に言えばその者の固有能力。必殺技とかだ。発は本来、纏・練・絶を覚え、念をある程度理解してから作るものなんだが、何か覚えはあるか?」

 

私はその時の事を詳細に話した。気絶してたこと、ぬるま湯に全身浸かるような感覚があったこと、世界を憎んだこと、世界を血で溢れるように願ったこと。

 

 

「なるほど、ぬるま湯の感覚は恐らく念を感じていたんだろう。そして、その時願ったことが無意識に発に至ったのか。どんな能力か意識できるか?。」

 

そう言われ、私は目を瞑り、自分に意識を向ける。しかし、特に分からない。その事を伝えると。

 

「そうか、ならやはり他の基礎をしっかり覚えてから、もう一度やってみよう。それで分からないなら実際に使って試すしかないな。それまでは面倒を見よう。しかし、オレも時間がそこまであるわけじゃない。一年、あと一年で基礎を習得して発を理解しろ。」

 

私は頷く。とりあえず、一年は念を覚えて基礎を身につけるまでは面倒を見てくれるようだ。その後は私次第なのだろう。殺されるか、捨てられるか、だがそんな事はどうでもいい。とりあえず今は基礎に集中するべきだ。考えるのはその後でいい。

 

「死にものぐるいで付いてこい。世界を血で染めたいならな。」

 

「死ぬ事は怖くない。私に念を教えて、クロロ。」

 

「ふっ、いい目だ。とりあえず今日はもう寝ろ。修行は明日からだ。」そう言い、クロロはゴミの布でできた場所に目を向ける。

 

「分かった。じゃあまた明日。」

 

「あぁ。」

 

 

 

 

私は歩き布を被る。恐らく発を使用してオーラを消費したから体がかなりだるい。今日の事を振り返りながら、私の意識は直ぐに無くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつか、世界を血で染める夢を見て。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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