血塗られた世界で、生きる私は。   作:ワリバシ

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念能力2

 

 

今、私は座禅を組みながら瞑想をしている、ゆっくりと呼吸し、内に頭を空にし精神を落ち着かせる。何故、このような事をやっているかと言うと。今日の朝、起きて直ぐ、クロロに「俺は少し出る、俺がいない間、座禅と瞑想をしてオーラを感知できるようにしておいてくれ。」と言われた。

 

 

私はあの時確かに発を使った。と思われるが如何せん実感がない。ただ漠然と、夢中に、無自覚に、明確な殺意で人を殺した。

 

だからこそ、私には念を使った実感がなく、未だにオーラを感じ取ることができない。それがクロロには分かっていたから、座禅と瞑想なのだろう。クロロは詳しく説明してくれなかったが、念を覚える方法は2つあり、ゆっくりと座禅や瞑想等をしてオーラの溢れ出す穴、すなわち精孔を開く事でオーラを扱えるようになる。この時に、目の精孔も開くためオーラを目視出来るようになる。

 

 

次に、他人にオーラを流し込んでもらい無理やり精孔を開ける方法だ。しかし、こちらはとても危険なことで、オーラを扱えない人間にオーラを当てるということはそれだけで死の危険性が伴うのだ。なら、こちらの方が今の私にあっていると思うが、今私にオーラを流せるのはクロロしかおらず、そのクロロも急ぎの用事なのか直ぐに出ていった。

 

つまり、今は大人しく座禅と瞑想でどうにかするしかない。しかもクロロは「オーラを感知できるように」と言っていた。つまり普通なら無理な事をやっておけと私に言ったのだ。ならばやるしかない。出来なければならない。

 

 

それに、無自覚でも何でも一度できたことだ、間違いなく出来る、そう思い、私の思考は更に深くへ落ちる。

 

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暗い…ここは…あの時の……………。

 

確かに感じる、ぬるま湯に全身が浸かるような感覚。

次はどうしよう………いや、やる事は決まっている。兎に角このぬるま湯を押し出すことを意識する。これがオーラならこれを外に出し精孔を開ける事ができれば、必然的にオーラを扱えるようになるだろう。

 

動け…流れろ……躍動しろ。

そう念じ続ける、すると、徐々に揺れ動き、波が次第に大きくなる。もっとだ………もっと!

 

 

 

そして、オーラの波と共に私は押し流されるように目が覚めた。

「これが……オーラ…」

 

体から溢れだすオーラを見て、私は少し…感動していた。

知識として持っていたものが、空想の中にしか無かった力が、今こうして実感できる。未知の力に、魔法のような非現実的な力を前に、私の感覚は…少しだけ前世()に戻ったような気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───さて、もう感動するのは良いだろう。切り替えていこう。私の最終目標は念能力を使えるようになる事じゃない。まだ始まってすらいないのだから。

 

 

それと、これは補足だが、精孔を開けた衝撃か、私は段々と自身の発についての事が湧き上がってきた。まぁ、これは後でクロロに説明しよう。今どれぐらい経っているか分からないが、座禅と瞑想を始めた時には昇っていた太陽が沈み始めていた。とりあえずクロロが帰ってくるまでに、他の四大行もやろうと思った……しかし、私には念の知識が無いと説明した手前、今ここで全てできるようになれば偶然とは言いづらい。必然的に、一つに絞って偶然できそうなものを選ばなければならない。

 

 

 

 

纏・練・絶の中で偶然できるようになってもおかしくないのは……絶かな?私が危険な場所に居たのはクロロも知っているし、その中で気配を消す力を身につけていた、と解釈してくれれば絶ぐらいは感覚でできてもおかしくはないだろう。

 

そう思い、また座禅を組み、精孔を閉じるように意識する。呼吸を鎮め、気配を消す…そんな認識。さっきまで無理やり精孔を開けたからか荒々しかったオーラも徐々に納まっている。

 

 

 

そして、感覚的には1時間程で、私のオーラは完全にその存在を絶った。

 

 

 

オーラも見えなくなっているし、絶は成功したと言っていいだろう。ただし、オーラという存在を知っているからか、それが全く使えない状況は不安感が強い。オーラに頼りきりにならない為にも定期的に絶で運動でもした方がいいかも知れない。

 

 

 

そうして、絶の状態で、走ったり、腕立てをしたりしていると、クロロが帰ってきていた。

 

「絶を覚えたか、まぁ、こんな環境にいたからもしかしたらと思ったが、どうやら正解だったようだな。」

 

クロロが私に話しかけてくる、しかし、今の私に返答する気力はない。私には元々運動能力はそこまで無かった。だけど普段は微弱でも生命エネルギーを纏っていたから、そこまでの疲労は無かったが、絶で完全にオーラを絶っている上で運動なんてするから筋肉がついてこなかったのだ。その結果どうなるかというと、ピクリとしか動かない腕や足を重力に任せ、私は仰向けになっていた。

 

 

「絶の状態で運動でもしていたのか、ふむ、じゃあ動けるようになったら教えてくれ。今日中に動けるようだったら、纏と練のどちらかをやろう。」

 

 

 

そう言い、クロロは座って読書を始めた。しかし、これ動けるようになるかな、そう思うが一先ずは絶をしながら呼吸を整えよう。今、絶を解除すれば直ぐに動けるようにはなるだろう。でもそれじゃ根本的な回復はしない。絶には疲労回復の効果があるのを知っているし。

 

 

 

 

 

私はそのまま、重力に身を任せた。

 

 

 

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