ライディングデュエル!アクセラレーション!
『犯人はE地区へ。この先にはサテライトへの道があります。』
「了解。セキュリティの皆さんは先回りして通路の封鎖をお願いします。」
『おいおい、あんたに任せて大丈夫なのか?』
「牛尾巡査、あなたを信頼して先回りをお願いしてるんですよ。もし俺が犯人を確保できなくても、あなたたちが先回りしていれば問題ない...違いますか?」
『へっ...せいぜい足を引っ張らないでくださいよ、お上さん。』
ピッ!
通信を終え、さらに速度を上げていく。
こんな状況で言うのもなんだが、俺の名は白波遊護。
とある事情でこの世界に転生した人間だ。
この世界....遊戯王5D'sの世界。俺が大好きだったアニメの世界だ。
俺はこの世界に転生し、これまで生きてきた。
といっても、記憶が戻ったのはつい最近のことだけどな。
「くっ...もう追いかけてきやがったのか!」
「犯人に告ぐ。お前に逃げ場はない。これ以上、罪を重ねる前にお縄につきな。」
「うるせえ!俺たちサテライトの人間は、こうでもしなきゃ生きていけねえんだ!お前らシティの人間にわかるわけないんだ!」
「...罪は罪だ。あんたを捕縛する。」
『スピードワールド、セットオン。強制的にデュエルモードに移行します。』
俺がDホイールのボタンを押すと、フィールド魔法『スピードワールド』が発動する。
それにより俺と犯人のDホイールが強制的にデュエルモードへと移行する。
これで犯人は俺を倒さないと、俺から逃げられなくなった。
「くそ...!だったらてめえを倒して逃げ切ってやる!」
「「デュエル!」」
「俺の先攻、ドロー。」
遊護 手札5→6
「俺は『マッシブ・ウォリアー』を守備表示で召喚。カードを2枚セットして、ターンエンドだ。」
遊護 手札6→3
マッシブ・ウォリアー ★2 DEF:1200
リバースカード ×2
「俺のターン、ドロー!」
犯人 手札5→6 , SPC:0→1
遊護 SPC:0→1
「俺は『デーモン・ソルジャー』を召喚!」
犯人 手札6→5
「バトルだ!『デーモン・ソルジャー』で攻撃!」
「残念だが『マッシブ・ウォリアー』は1ターンに1度、戦闘では破壊されない。」
「チッ...ならカードを2枚セットして、ターンエンドだ!」
犯人 手札5→3
デーモン・ソルジャー ★4 ATK:1900
リバースカード ×2
「俺のターン、ドロー。」
遊護 手札3→4 , SPC:1→2
犯人 SPC:1→2
「俺は『SP-エンジェル・バトン』を発動。このカードは自分用のスピードカウンターが2つ以上ある場合に発動できる。カードを2枚引き、1枚捨てる。」
「チッ...スピードスペルか...!」
「ドロー......よし、こいつを捨てる。」
遊護 手札4→3 , 3→5 , 5→4
「さらに『ジャンク・シンクロン』を召喚。そして効果発動。墓地からレベル2以下のモンスター1体を、効果を無効にして特殊召喚する。俺は墓地に送った『チューニング・サポーター』を特殊召喚!」
遊護 手札4→3
マッシブ・ウォリアー ★2 DEF:1200
ジャンク・シンクロン ★3 ATK:1300
チューニング・サポーター ★1 DEF:300
リバースカード ×2
「俺はレベル2の『マッシブ・ウォリアー』とレベル1の『チューニング・サポーター』に、レベル3の『ジャンク・シンクロン』をチューニング!」
「っ!シンクロ召喚か!」
「集いし力が、大地を砕く剛腕となる!光差す道となれ!シンクロ召喚!打ち砕け!『マイティ・ウォリアー』!」
俺がそう宣言すると、モンスター3体が光となって新たなモンスターが現れる。
使うモンスターも口上も、正直遊星を意識しているがこの世界の人間は特に気にしないだろう。
「『チューニング・サポーター』はシンクロ素材となった場合、1枚ドローできる。」
遊護 手札3→4
マイティ・ウォリアー ★6 ATK:2200
リバースカード ×2
「バトルだ!『マイティ・ウォリアー』で『デーモン・ソルジャー』を攻撃!マイティ・ナックル!」
「くっ!」
マイティ・ウォリアー ATK:2200 vs デーモン・ソルジャー ATK:1900
「ぐっ!」
「『デーモン・ソルジャー』を撃破!」
犯人 LP4000 - 300 → 3700
「『マイティ・ウォリアー』の効果発動!戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、破壊したモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手を与える!」
「何っ!」
「『デーモン・ソルジャー』の攻撃力は1900...よって、半分の950ポイントのダメージを与える!ロケット・ナックル!」
「ぐあああああああ!」
犯人 LP3700 - 950 → 2750
『マイティ・ウォリアー』の拳が飛んでいき、犯人にぶつかる。
それによって犯人のライフが減り、犯人のDホイールが倒れかける。
「俺はこれでターンエンドだ。」
遊護
マイティ・ウォリアー ★6 ATK:2200
リバースカード ×2
「ぐっ...俺のターン、ドロー!」
犯人 手札3→4 , SPC:2→3
遊護 SPC:2→3
「俺を舐めるなよ!リバースカードオープン!『リビングデッドの呼び声』!その効果により、墓地の『デーモン・ソルジャー』を特殊召喚!さらにこいつをリリースして、『エメラルド・ドラゴン』をアドバンス召喚!」
犯人 手札4→3
『エメラルド・ドラゴン』か...サテライトの人間じゃ、なかなか手に入らないレアカードだろう。
このカードを手に入れて気が大きくなったのか、こんな犯罪に手を染めちまったんだな。
だが確かに、シティとサテライトの貧困の差はひどいからな。どうにかしたいとは思っているが...
「バトルだ!『エメラルド・ドラゴン』で『マイティ・ウォリアー』を攻撃!」
エメラルド・ドラゴン ATK:2400 vs マイティ・ウォリアー ATK:2200
「っ...」
「ハハハハ!シンクロモンスターと言っても、俺様の『エメラルド・ドラゴン』の前じゃ無力だぜ!」
遊護 LP4000 - 200 → 3800
「くくく...俺はこれでターンエンドだ!」
犯人
エメラルド・ドラゴン ★6 ATK:2400
リビングデッドの呼び声
リバースカード ×1
「俺のターン、ドロー。」
遊護 手札4→5 , SPC:3→4
犯人 SPC:3→4
「俺はトラップを発動。『ロスト・スター・ディセント』。墓地のシンクロモンスターを、効果を無効にし、守備力を0、レベルを1つ下げて特殊召喚する。俺は『マイティ・ウォリアー』を特殊召喚する。」
遊護
マイティ・ウォリアー ★5 DEF:0
リバースカード ×1
「さらに手札から『SP-チェンジ・タクティクス』を発動。このカードは自分用のスピードカウンターが3つ以上ある場合に発動できる。手札のレベル4以下のチューナーモンスターを墓地へ送り、代わりにそれ以外のチューナーではないモンスターを手札に加える。俺は手札から『ジェット・シンクロン』を墓地に送り、墓地から『チューニング・サポーター』を手札に加える。」
遊護 手札5→4
マイティ・ウォリアー ★5 DEF:0
リバースカード ×1
「そして手札に加えた『チューニング・サポーター』を召喚。さらに手札の『アサルト・シンクロン』の効果を発動。このカードを手札から特殊召喚する。その後、700ポイントのダメージを受ける。」
遊護 手札4→2 , LP3800 - 700 →3100
マイティ・ウォリアー ★5 DEF:0
チューニング・サポーター ★1 DEF:300
アサルト・シンクロン ★2 DEF:0
リバースカード ×1
「そして俺はレベル5となっている『マイティ・ウォリアー』と、レベル1の『チューニング・サポーター』に、レベル2の『アサルト・シンクロン』をチューニング!」
「くっ...またシンクロか!」
「星海を切り裂く一筋の閃光よ!魂を震わし世界に轟け!シンクロ召喚!『閃珖竜 スターダスト』!」
俺がシンクロ召喚するカードをデュエルディスクにセットすると、遥か上空より一筋の光が舞い降りる。
そしてその光は俺の少し後ろで姿を変えると、1体のドラゴンとなった。
「くっ...な、なんだってんだ!それだけ仰々しく召喚したところで、俺の『エメラルド・ドラゴン』とは攻撃力の差はたった100じゃねえか!」
「ふっ...まずは『チューニング・サポーター』の効果で1枚ドロー。」
遊護 手札2→3
閃珖竜 スターダスト ★8 ATK:2500
リバースカード ×1
「まだまだ行くぜ。俺は墓地の『ジェット・シンクロン』の効果を発動。手札を1枚墓地に送ることで、このカードを墓地から特殊召喚できる。戻ってこい、『ジェット・シンクロン』!」
遊護 手札3→2
閃珖竜 スターダスト ★8 ATK:2500
ジェット・シンクロン ★1 ATK:500
リバースカード ×1
「さらに手札の『ブースト・ウォリアー』の効果を発動。自分の場にチューナーが存在する場合、このカードを手札から守備表示で特殊召喚できる。さらに墓地の『ボルト・ヘッジホッグ』の効果発動!こいつも、自分の場にチューナーが存在する場合、墓地から特殊召喚できる!」
「な、なんだ!?何が起こっていやがる!」
遊護 手札2→1
閃珖竜 スターダスト ★8 ATK:2500
ジェット・シンクロン ★1 ATK:500
ブースト・ウォリアー ★1 DEF:200
ボルト・ヘッジホッグ ★2 DEF:800
リバースカード ×1
「俺はレベル1の『ブースト・ウォリアー』とレベル2の『ボルト・ヘッジホッグ』に、レベル1の『ジェット・シンクロン』をチューニング!シンクロ召喚!『アームズ・エイド』!」
さあ、これで場は整った。
このターンで決着をつけさせてもらおう!
「『アームズ・エイド』の効果発動!このカードを装備カードとして、自分モンスターに装備する!『閃珖竜 スターダスト』に装備!その効果により、攻撃力が1000ポイントアップする!」
遊護
閃珖竜 スターダスト ★8 ATK:2500 + 1000 → 3500
アームズ・エイド 装備
リバースカード ×1
「バトルだ!『閃光竜 スターダスト』で、『エメラルド・ドラゴン』を攻撃!」
「っ.....はっ!馬鹿が!速攻魔法発動!『SP-ドラゴニック・ソウル』!自分用のスピードカウンターが4つ以上ある場合に発動できる!俺の場にドラゴン族モンスターがいるなら、相手の攻撃宣言したモンスターを破壊する!」
「ふっ...『閃光竜 スターダスト』の効果発動!1ターンに1度、自分の場の表側表示のカード1枚を選択して発動できる。選択したカードはこのターン、1度だけ戦闘・効果では破壊されない!」
「何っ!?」
「よって、お前の『SP-ドラゴニック・ソウル』を受けても『閃珖竜 スターダスト』は破壊されず、バトルは続行!そしてこの瞬間、トラップカード『シンクロ・ストライク』を発動!その効果により、『閃珖竜 スターダスト』はシンクロ素材にしたカード1枚につき、攻撃力を500ポイントアップする!」
「ば、馬鹿な...素材にしたカードは....3枚...」
「よって、攻撃力は1500ポイントアップ!」
遊護
閃珖竜 スターダスト ★8 ATK:3500 + 500 * 3 → 3500 + 1500 → 5000
アームズ・エイド 装備
「くらえ!シューティング・ソニック!」
閃珖竜 スターダスト ATK:5000 vs エメラルド・ドラゴン ATK:2400
「う、うわあああああああああああ!」
犯人 LP2750 - 2600 → 150 , SPC:4→2
俺の『閃珖竜 スターダスト』の攻撃により、『エメラルド・ドラゴン』は爆散。
そして犯人のライフを大きく削り、スピードカウンターが減ったことでDホイールが大きく速度を落とした。
「ぐっ...だ、だがまだ俺のライフは残っている!次のターンで逆転を...」
「残念だけど、お前に次のターンは来ないよ。」
「何っ!?」
『犯人に告ぐ!貴様の逃げ道は塞いだ!もう逃げられんぞ!おとなしく投降しろ!』
「ぐっ!先回りだと!?」
ちょうど良いタイミングでセキュリティに先回りしてもらっていた位置まで来ることができた。
さあ、終わりにしようか。
「装備カードとなっている『アームズ・エイド』の効果発動。このカードは装備モンスターの攻撃力を1000ポイント上げる効果のほかに、装備モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊して墓地に送った場合、そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える効果を持っている。」
「な、なにっ!?」
「よって、『エメラルド・ドラゴン』の攻撃力....2400ポイント分のダメージをお前に与える!」
「う、うわあああああああああ!」
犯人 LP150 - 2400 → 0
デュエルに決着がつき、犯人のDホイールが強制的に停止する。
それをすぐさまセキュリティが取り囲み、犯人の身柄を確保する。
「ふぅ....いっちょ上がり、ってね。」
「ふん...ご苦労だったな。」
「やあ、牛尾さん。あとは任せてもいいかな?」
「ああ。手柄はこっちのものにしておくからな。」
「どうぞ、ご自由に。」
「チッ...行くぞ、お前ら!」
「あ、は、はい!」
舌打ちをして犯人を連れていく牛尾さんと、俺に頭を下げてからそれについていくセキュリティ隊員を見送りながら、俺は今日も一仕事終えたと息をつく。
『さすがですね。』
「....長官。」
突然、俺のDホイールに通信が入ってくる。
俺を賞賛しているこの人は、俺の上司でもあるゴドウィン長官だ。
『やはりあなたのデュエルは素晴らしい。その力、ぜひ我々のために振るってもらいたいものです。』
「言っておきますけど、俺一応技術研究員ですからね?モーメントの制御やらなんやら、いろいろやることあるってのに...犯罪犯して逃走してるやつの捕縛なんて、セキュリティ隊員にやらせてくださいよ。」
『ふふ...まあそう言わずに。君も研究ばかりでは息が詰まるでしょう?』
「いやいや...」
『ふふ...あなたには期待していますよ。治安維持局モーメント研究開発部門総責任者....白波遊護くん。』
「はぁ...」
そう、これは大好きな遊戯王5D'sの世界に転生した俺が、原作を壊さないようにしながらも奮闘する物語である。
何?『閃光竜』を使ってる時点で原作を壊してる?....気にするな。
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