しばらく建物の中を歩いていると、ようやく出口に辿り着いた。
歩いている間、俺たちは無言だった。アキは何度か俺の方を見て口を開こうとしていたが、思いとどまってすぐに歩みを進めていた。
「(彼女が聞きたいのは、俺が使った『月華竜ブラック・ローズ』のことだろうな。)」
だが今はまだ話すことはできない。
それに今はそれどころじゃない....カーリーを救う必要もあるし、何より今回俺が潜入していることをディヴァインに密告した人物....ゴドウィン長官に話を聞く必要がある。
「ここから出れば出入口よ。今の時間ならだれもいないはず....っ!」
「どうしたアキ....っ!」
「久しぶりね、十六夜アキ....それと、初めましてかしら。白波遊護くん。」
「ミスティ・ローラ....だよな。」
「私を知っているのね。」
そこにいたのはミスティ・ローラだった。この世界で活躍する大女優の彼女だが、原作通りなら彼女はすでに死人...ダークシグナーだ。
「悪いけど、あなたに用はないの。だから...さっさと消えてくれないかしら?」
「っ....」
なんだ、この悪寒...!気持ち悪くて、立ってるのもつらい...
俺は思わず膝をついてその場にうずくまってしまう。
「白波遊護!どうしたというの!?」
「っ...すまない....俺は大丈夫....」
「ふふ...恐怖を感じているのよ。無理もないわね....私たちダークシグナーの放つ闇の瘴気をまともに感じてしまっているのだから。」
「ダークシグナー....?」
「そう...十六夜アキ、あなたたちシグナーと対をなす存在...それが私たちダークシグナー。私たちは戦う運命にあるのよ!」
「っ...何を言っているのかわからないけど、邪魔をするなら押しとおるまでよ。」
そう言って、アキはデュエルディスクを構える。
ミスティもそれを待っていたのか、すぐにデュエルディスクを構えた。
「ハァ...ハァ....っ....」
「待っていて、白波遊護。まずは彼女を倒すわ。」
「ふふ...あなたに私が倒せるかしらね。」
「「デュエル!」」
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ディヴァイン side
「連絡がつかん....まったく、使い物にならん連中だ。まさか白波遊護を取り逃がしたというのか?」
我がアルカディアムーブメントに侵入した愚か者を始末したが、もう一人の侵入者の対処を任せた者たちと連絡がつかない。確認してみたが、デュエルディスクの位置情報は地下に残ったままだ。
つまり、彼らは白波遊護に負けて倒れているということだ。
「くそ...仕方ない、私が直々に相手をしてやる必要がありそうだな。」
「その必要はないわ。」
「っ!?」
デュエルディスクを手に、地下へと向かおうとすると扉が勢いよく開き、誰かが入ってきた。
「貴様....一体どうやって!?あの高さから落ちて、ただでは済まないはず!」
「そう...私は死んだ。貴様に殺され、その命を散らした。だけどこうして甦ったのよ!貴様に復讐するため...こうしてね!」
「くっ...わけのわからんことを!ならばもう一度葬ってくれるまで!」
「そう来なくちゃね!さあ始めましょうか!命をかけた、最高の闇のデュエルを!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ!
「な、なんだ!?」
地震!?一体何が起こっているんだ!?
くっ...とにかくこいつをもう一度始末して、次は白波遊護だ!
「「デュエル!」」
「私の先攻、ドロー!」
ディヴァイン 手札5→6
「私はフィールド魔法『脳開発研究所』を発動!これによりお互いのプレイヤーは通常召喚に加えてもう一度、サイキック族を召喚できる。ただしこの方法で召喚した場合、このカードにサイコカウンターを置く。そしてこのカードがフィールドから離れた時、このカードに置かれているサイコカウンターの数だけ、1000ポイントのダメージを私は受ける。」
「へえ...諸刃の剣ってわけね。」
「私は『強化人類サイコ』を通常召喚!さらに『脳開発研究所』の効果により、『サイコ・コマンダー』を召喚!」
ここは一気に攻めて、再び奴を地獄に落としてくれる!
「私はレベル4の『強化人類サイコ』に、レベル3の『サイコ・コマンダー』をチューニング!シンクロ召喚!『サイコ・ヘルストランサー』!」
ディヴァイン 手札3
サイコ・ヘルストランサー ★7 ATK:2400
脳開発研究所(サイコカウンター×1)
「『サイコ・ヘルストランサー』の効果発動!墓地の『サイコ・コマンダー』を除外し、ライフを1200ポイント回復!」
ディヴァイン LP4000 + 1200 → 5200
「さらにカードを2枚セットし、ターンエンドだ!」
ディヴァイン 手札3→1
サイコ・ヘルストランサー ★7 ATK:2400
脳開発研究所(サイコカウンター×1)
リバースカード ×2
「ふふ...私のターン、ドロー!」
カーリー 手札5→6
「私もフィールド魔法『フューチャー・ヴィジョン』を発動!このカードが存在する限り、お互いに通常召喚したモンスターは次の自分のスタンバイフェイズまで除外される。」
「チッ...面倒な効果だな。だが貴様にもデメリットとなる効果...モンスターを先に召喚するべきだったな!」
「ふふ...私は『フォーチュンレディ・ライティー』を通常召喚。そして『フューチャー・ヴィジョン』の効果により、『ライティー』は除外される。」
ふん...やはりこの程度のタクティクス...初心者でももっとまともなデュエルをするというのに。
「アハハ!これで終わりだと本当に思っているのかしら!だとしたらあなたの頭はお花畑のようね!」
「何っ!?」
「除外された『ライティー』の効果発動!このカードがカードの効果でフィールドを離れた場合、デッキから『フォーチュンレディ』モンスター1体を特殊召喚できる!現れよ!『フォーチュンレディ・ファイリー』!」
カーリー 手札4
フォーチュンレディ・ファイリー ★2 ATK:?
フューチャー・ヴィジョン
「ふ、ふん...何かと思えばそんな低レベルモンスターを特殊召喚するとは...その程度のモンスターで私を倒せるとでも思っているのか!」
「できると言ったら?」
「なんだと!?」
「特殊召喚された『ファイリー』の効果発動。『フォーチュンレディ』と名のついたカードの効果で表側攻撃表示で特殊召喚されたとき、相手フィールドに表側表示で存在するモンスター1体を破壊し、その攻撃力分のダメージを与える!」
「ば、馬鹿な!?」
『フォーチュンレディ・ファイリー』から放たれた炎の玉が『サイコ・ヘルストランサー』に直撃し破壊する。その衝撃が私へと与えられ、私は後方へと吹き飛ぶ。
「ぐああああああああああああ!」
ディヴァイン LP5200 - 2400 → 2800
「ぐっ...なんだこの痛みは...!」
「ふふ...どうかしら、私からのプレゼントは。この痛みこそ...私が受けた痛み!それを貴様に返してこそ、私の復讐はなされるのよ!」
「ぐっ...」
「まだまだこんなものじゃないわ!私は魔法カード『フォーチュンレディ・コーリング』を発動!その効果により場に同名の存在しない『フォーチュンレディ』をデッキから特殊召喚できる!現れよ、『フォーチュンレディ・ウォーテリー』!」
カーリー 手札4→3
フォーチュンレディ・ファイリー ★2 ATK:?
フォーチュンレディ・ウォーテリー ★4 ATK:?
フューチャー・ヴィジョン
「特殊召喚された『ウォーテリー』の効果発動!2枚ドローする!」
カーリー 手札3→5
「そしてこの子たちは自身のレベルに特定の数値をかけた数値が攻撃力・守備力となる。『ファイリー』は200、『ウォーテリー』は300!よって攻撃力が400と1200になる!」
カーリー
フォーチュンレディ・ファイリー ★2 ATK:400
フォーチュンレディ・ウォーテリー ★4 ATK:1200
フューチャー・ヴィジョン
「バトルよ!『ファイリー』でダイレクトアタック!」
「ぐああああああああああああ!」
ディヴァイン LP2800 - 400 → 2400
「『ウォーテリー』でダイレクトアタック!」
「ぐおおおおおおおおお!」
ディヴァイン LP2400 - 1200 → 1200
「がっ...!」
なんて痛みだ...!このままじゃ、本当に死んでしまう!
早く何とかしなければ...!
「くくく...私はカードを2枚セットし、ターンエンド。」
カーリー 手札5→3
フォーチュンレディ・ファイリー ★2 ATK:400
フォーチュンレディ・ウォーテリー ★4 ATK:1200
フューチャー・ヴィジョン
リバースカード ×2
「ぐっ...私のターン、ドロー!」
ディヴァイン 手札1→2
「私はトラップカード『サイコ・トリガー』を発動!相手よりライフが低いときに発動できる!墓地からサイキック族を2枚除外し、2枚ドローする。『強化人類サイコ』と『サイコ・ヘルストランサー』を除外し、2枚ドロー!」
ディヴァイン 手札2→4
「(モンスターを通常召喚すれば、奴のフィールド魔法の効果で除外されてしまう。ならば特殊召喚で対抗すればいい!)私は手札から永続魔法『アポート』を発動!そしてそのまま効果を発動する!ライフを800ポイント支払い、手札からサイキック族モンスターを特殊召喚する!」
「考えたわね、ディヴァイン。『フューチャー・ヴィジョン』が発動するのはあくまで通常召喚。」
「そうだ!ならば特殊召喚で対抗すればいい!私の使うサイキック族はそれが得意だからな!来い、『静寂のサイコウィッチ』!」
ディヴァイン 手札4→2 LP1200 - 800 → 400
静寂のサイコウィッチ ★3 ATK:1400
アポート
脳開発研究所(サイコカウンター×1)
リバースカード ×1
「さらに手札の『サイコトラッカー』の効果を発動!場に『サイコトラッカー』以外のレベル3モンスターが存在するなら、このカードを守備表示で特殊召喚できる!さらに続けてトラップ発動!『ブレインハザード』!その効果により除外されている『サイコ・コマンダー』を特殊召喚!」
ディヴァイン 手札2→1
静寂のサイコウィッチ ★3 ATK:1400
サイコトラッカー ★3 DEF:600
サイコ・コマンダー ★3 ATK:1400
アポート
脳開発研究所(サイコカウンター×1)
ブレインハザード
「くくく...お前に見せてやる!私の最強のシンクロモンスターを!私はレベル3の『静寂のサイコウィッチ』と『サイコトラッカー』に、レベル3の『サイコ・コマンダー』をチューニング!シンクロ召喚!『メンタルオーバー・デーモン』!」
これが私のデッキの最強モンスター!このカードを使うことになるとは思わなかったが...これで私の勝ちは確実になった!
「『サイコトラッカー』を素材としたシンクロモンスターの攻撃力は600ポイント上昇する!」
ディヴァイン
メンタルオーバー・デーモン ★9 ATK:3300 + 600 → 3900
アポート
脳開発研究所(サイコカウンター×1)
ブレインハザード
「私は『メンタルオーバー・デーモン』の効果を発動!墓地の『サイコトラッカー』を除外!さらに魔法カード『マジック・プランター』を発動!『ブレインハザード』を墓地に送り、2枚ドロー!」
ディヴァイン 手札1→0, 0→2
「バトルだ!『メンタルオーバー・デーモン』で『フォーチュンレディ・ファイリー』を攻撃!」
「速攻魔法発動『タイム・パッセージ』。『ファイリー』のレベルを3つ上げる。」
「その程度、無駄なあがきだ!」
メンタルオーバー・デーモン ATK:3900 vs フォーチュンレディ・ファイリー ATK:1000
「っ....」
カーリー LP4000 - 2900 → 1100
「くくく...私はカードを2枚セットし、ターンエンドだ!」
ディヴァイン 手札2→0
メンタルオーバー・デーモン ★9 ATK:3900
アポート
脳開発研究所(サイコカウンター×1)
リバースカード ×2
「貴様のエンドフェイズ、トラップを発動する。『フォーチュン・インハーリット』。その効果により、次のスタンバイフェイズに私は手札から『フォーチュンレディ』を2体特殊召喚できる。」
「チッ...」
「私のターン、ドロー。」
カーリー 手札3→4
「スタンバイフェイズ、『フォーチュン・インハーリット』の効果発動。それにより手札から『フォーチュンレディ・アーシー』と『フォーチュンレディ・ダルキー』を特殊召喚!そして『フューチャー・ヴィジョン』で除外されていた『ライティー』も戻ってくるわ。」
カーリー 手札4→2
フォーチュンレディ・ウォーテリー ★4 ATK:1200
フォーチュンレディ・アーシー ★6 ATK:2400
フォーチュンレディ・ダルキー ★5 ATK:2000
フォーチュンレディ・ライティー ★1 ATK:200
フューチャー・ヴィジョン
「そしてスタンバイフェイズ、『フォーチュンレディ』たちは効果によりレベルが1つ上昇する!...ああ、先に言っておくわ。『アーシー』はレベルが上昇したとき、相手に400ポイントのダメージを与える。」
「何っ!?」
「つまりこれであんたの負けってことよ!」
「くっ!させるか!トラップ発動『サイコヒーリング』!その効果によりライフを1000ポイント回復!」
ディヴァイン LP400 + 1000 → 1400
「ふふ...ひとまずは命拾いしたわね。『フォーチュンレディ』たちのレベルアップ!そして『アーシー』の効果で400ポイントのダメージ!」
「ぐああああああああああああ!」
ディヴァイン LP1400 - 400 → 1000
カーリー
フォーチュンレディ・ウォーテリー ★4→5 ATK:1600
フォーチュンレディ・アーシー ★6→7 ATK:2800
フォーチュンレディ・ダルキー ★5→6 ATK:2400
フォーチュンレディ・ライティー ★1→2 ATK:400
フューチャー・ヴィジョン
「くっ...だが、お前の場のモンスターでは私のモンスターは破壊できない!」
「ふふ...そうね。だから私も切り札を見せてあげるわ。」
「何っ!?」
「あんたに絶望を与えるために...私も最強のモンスターを召喚する!人々の魂を生贄に現れなさい!私は『フォーチュンレディ・ウォーテリー』と『フォーチュンレディ・ライティー』をリリース!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ!
「な、なんだ!?また地震!?」
再び地が揺れる。夜とはいえ、外が真っ暗になっており不気味な雰囲気となっている。
いや、よく見ると何かがおかしい...!
「な、なんだこれは!?」
「ナスカの地上絵...そこに眠りし神が目覚めるのよ!」
「なっ!?」
「今再び、五千年の時を超え冥府の扉が開く!我らが魂を新たなる世界の糧とするがいい!降臨せよ!『地縛神Aslla piscu』!」
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遊護 side
数分前...
「くっ...私はこれでターンエンドよ。」
アキとミスティのデュエル...さすがに内容までは覚えていないが、おそらくは原作通りの進捗...このままではまずい...!ミスティのあの雰囲気、おそらくは『地縛神』が来る...!
「ここまでよく頑張ったわね、十六夜アキ。でもあなたじゃ私には勝てない。」
「そんなことはないわ。あなたは私が倒す。」
「ふふ...そうやって私の弟も葬ったのかしら?」
「えっ...?」
「しらばっくれちゃって。でも、あなたがどんな態度を取ろうと関係ないわ。私はあなたを倒す...それが冥界の神と契約した理由!私のターン、ドロー!」
「ハァ...ハァ....くっ....龍亜....お前だけでも逃げろ...!」
「な、なに言ってるんだよ遊護兄ちゃん!」
「くっ...おそらく近くに龍可がいるはず...お前は龍可を守るんだろ...!」
「る、龍可が!?」
「龍亜!」
「お前ら大丈夫か!」
「大丈夫かい!」
あれは...やっぱりいたか、龍可...それに氷室さんたちも。
これなら龍亜は大丈夫だな....なら俺のやることは一つ!
「氷室さん....龍亜を頼む!」
「えっ!?う、うわああああああああああ!」
俺は震える体を何とか動かして、氷室さんめがけて龍亜を投げる。
龍亜は絶叫しながらも飛ばされるも、氷室さんが何とか龍亜をキャッチしてくれた。
「な、なにするんだ遊護!」
「頼む!あんたらも龍可から絶対に離れるな!」
「え?」
「ふふ...どうやら私たちの力を知っているようね、白波遊護は。でもあなたは助からない。」
「ハァ...ハァ.....覚悟の上さ。」
「そう...ならその覚悟に敬意を。私は『レプティレス・スポーン』を発動。このカードは墓地の『レプティレス』モンスターを除外することで、2体の『レプティレス・トークン』を特殊召喚する。」
くそ...俺もここまでか...だがきっと...遊星たちなら、ダークシグナーを倒してこの世界を救ってくれるさ。
「そして2体のトークンをリリース!我が命蘇らせし神よ!さあ、この魂をささげる!永き呪縛から解き放たれよ!『地縛神Ccarayhua』!」
「っ!」
ミスティが召喚したモンスターは外へと飛び出していく。
それと同時にあの時感じた悪寒がさらに強くなっていくのを感じる。
「一体何を...っ!痣が...」
「なんだこれ!?」
「私たちを守ってる...?」
「聞こえるでしょう?我が神たちを召喚するために犠牲になる、人々の悲鳴が。」
「なっ!?」
ミスティが何をしたのかわからないが、外にいるであろう人々の悲鳴が聞こえてくる。そしてその映像も、俺たちに見せつけるように流れていた。
『な、なんだこれ!?』
『か、体が...た、助けてくれええええええええ!』
『うわああああああああああ!』
「これはいったい!?」
「ふふ...どうやらあの子たちはシグナーの力で守られているみたいだけど...そこの男はどうかしらね!」
「っ!?」
「ぐっ....!」
ミスティの言うように、俺の体は外で生贄になっている人たちと同じように、紫色に点滅していた。
「白波遊護!」
「遊護兄ちゃん!」
「あの人...もしかしてそれで龍亜を...!」
「そ、そんな!?」
「ぐっ...俺は大丈夫....お前らは...逃げろ...!」
この感覚...どこかで感じたことがある。
体から魂が抜けていくようなこの感覚...ああ、そうだ。前世で死んだときと同じ感覚だ。そうか...やっぱり死ぬのか....
「っ!」
そう悟った瞬間だった。俺の懐が燃え滾るように熱くなる。
「これは....決闘竜...?」
そこには赤く光り輝く決闘竜のカードたちがあった。
決闘竜のカードたちはひとりでに動き出すと、俺を守るように俺の周りを漂い始めた。
「これはいったい...」
「決闘竜が...俺を守ってくれているのか...」
「っ...だが生贄は外の人間たちで十分!現れなさい、我が神よ!」
-------------------------------------
ディヴァイン side
「くっ...な、なんなんだこれは!?」
「ふふ...アハハ!これが私をよみがえらせた神!『地縛神Aslla piscu』よ!」
「っ....ハッ!だが貴様のフィールド魔法『フューチャー・ヴィジョン』の効果により、そのモンスターは除外される!」
大型モンスターを召喚したところで、所詮はその程度!
やはり私の勝ちに揺るぎはない!
「残念だけど、これであんたは終わりよ!『フューチャー・ヴィジョン』の効果で『地縛神Aslla piscu』は除外される。だけど自身の効果以外の方法で『地縛神Assla piscu』がフィールドを離れた時、相手の場の表側表示のモンスターすべてを破壊し、破壊した数×800ポイントのダメージを与えるわ!」
「なんだと!?」
外に召喚されていた巨大なモンスターが次元の狭間に消え、その衝撃により私のフィールドにいる『メンタルオーバー・デーモン』が破壊される。
「ぐああああああああああああ!」
ディヴァイン LP1000 - 800 → 200
「ぐっ...『メンタルオーバー・デーモン』が破壊された場合、自身の効果で除外していたモンスターを特殊召喚する!来い、『サイコトラッカー』!」
ディヴァイン
サイコトラッカー ★3 DEF:600
アポート
脳開発研究所(サイコカウンター×1)
リバースカード ×1
「無駄なあがきよ。バトル!『フォーチュンレディ・ダルキー』で攻撃!」
フォーチュンレディ・ダルキー ATK:2400 vs サイコトラッカー DEF:600
「ぐっ....だがこの瞬間、トラップ発動!『念動力』!攻撃してきたモンスターを破壊して、その攻撃力分のライフを回復する!」
ディヴァイン LP200 + 2400 → 2600
「くく...残念だけど、足りなかったわね。『アーシー』でダイレクトアタック!」
「くっ...うわああああああああああ!」
ディヴァイン LP2600 - 2800 → 0
-----------------------------------
遊護 side
「うわああああああああああ!」
この声は....ディヴァインか!
やはりもうカーリーはダークシグナーに...!
「ディヴァイン!」
アキの呼びかけにも応えられないのか、ディヴァインはそのまま吹き抜けを落ちていく。そして上階でのデュエルの影響か建物全体が崩れ始める。
「やばいぞ!このままじゃ生き埋めになる!」
「逃げよう!」
「あなたとのデュエルはお預けのようね。」
「十六夜!遊護!早く逃げろ!」
「やばいよ氷室ちゃん!もうもたない!」
「くそ!」
氷室さんたちはそのまま外へと逃げてくれた。
良かった...これで龍亜たちは守られる。
「ディヴァイン....!」
いつの間にかミスティも姿を消していて、この場には俺とアキしかいなくなっていた。
アキは落ちていったディヴァインを思って涙を流していて、逃げる気配を感じない。
「っ...アキ...早く逃げろ....」
「もう....何もない....私には何も....」
「くっ....」
瓦礫が落ちてくる。何とか体を動かそうとするも、俺の体は動いてくれなかった。
最後に見たのは、涙を流しながらその場に倒れるアキの姿だった。
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