遊戯王5D's 紡がれしもう一つの絆   作:遊~YOU~

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恐怖のその先へ

 

 

「これでシグナーは3人...」

 

「あとは遊星だけか。」

 

「奴なら大丈夫だ。必ず来る。」

 

 

アキが両親と和解した後、俺たちに込み入った話があると理解したアキの両親はこの場を去っていった。アキがシグナーとして力になると言ってくれたことで、ここにジャック、龍可、アキというシグナーが3人集うこととなった。

 

残るシグナーは遊星...だがあいつは今、鬼柳とのデュエルに傷つき、戦うことに恐怖している。

 

 

「俺ならここにいる。」

 

「「遊星!」」

 

「不動遊星...」

 

「やはり来たか、遊星!」

 

 

俺たちが話していると、遊星が現れた。

普段と変わらないようにしているが、やはり遊星からはいつもの覇気を感じない。

それどころか、少し恐怖心が表に出ているようにも見える。

 

 

「(本来であれば遊星がアキとデュエルし、仲間との向き合い方に改めて意識を向けるはずだった。だが俺がその機会を奪ってしまったが故、遊星もまだ覚悟が決まっていない...といったところか。)」

 

 

このままじゃまずい...遊星はこの先、何度もつらく厳しい場面に出くわす。

今のままでは遊星はその苦難を乗り越えることはできないだろう。

 

 

「遊護...アルカディアムーブメントでの事故に巻き込まれたと聞いた。無事だったか。」

 

「ああ、この通りな。.....遊星、少しいいか。」

 

「あ、ああ...」

 

「ジャック、龍亜、龍可、アキ....すまないが、遊星と二人きりで話したい。みんなは適当に休んでいてくれないか。」

 

「う、うん...俺は別に構わないけど...」

 

「私も...」

 

「ええ、わかったわ。」

 

「....(遊星の様子....遊護もおそらくは...)」

 

「ジャック?」

 

「.....いいだろう。頼んだぞ、遊護。」

 

「っ!...ああ。」

 

 

ジャックもどうやら、遊星の様子に気付いたようだな。

ジャックは遊星と古くからの付き合いだし、鬼柳ともかかわりがある。

なんとなく、ジャック自身も理解してるんだろうな。

 

 

「さて...行くぞ、遊星。」

 

「ああ...」

 

 

--------------------------------------

 

場所を変え、俺たちはDホイールを走らせながらシティのはずれの方まで来ていた。

俺が先を走り、遊星はそれについてくる形となっている。俺は無言で走っているが、遊星は特に何も言わずについてきてくれている。

 

 

「このあたりでいいか。」

 

 

そういいながら、俺は近くに停車して遊星が止まるのを待つ。

すぐに遊星も俺の隣につくように停車し、俺の方を見つめている。

 

 

「悪いな、こんなところまで連れてきて。」

 

「いや.....それで、話ってなんだ?」

 

「遊星....お前、本物のダークシグナーと戦ったな?」

 

「っ!...どうしてそれを。」

 

「お前からダークシグナーへの恐怖を感じる。それだけじゃない....お前が戦ったダークシグナー、おそらくはお前の親友か?」

 

「っ......ああ、そうだ。鬼柳は俺の大切な仲間だった。だが俺は....奴に太刀打ちもできず、負けてしまった。」

 

「遊星...お前は鬼柳にどう向き合ったらいいか迷ってるんだろ。」

 

「それは...........そうかもしれない。鬼柳は俺を恨んでいるだろう。だがそれは仕方のないことだ。そんな鬼柳に俺は....どう向き合えばいいかわからないんだ。」

 

 

遊星はうつむき、俺から視線を逸らす。

だが遊星...お前はこれからも戦わなければならない。

こんなところで、俯いていても意味はないんだ。

 

 

「甘ったれるな、遊星!」

 

「っ!」

 

「遊星...お前は絆を大切にしてきたはずだ。だからこそお前は、ジャックにデュエルを挑んだ....そうじゃないのか?」

 

「それは....」

 

「だったら鬼柳にだってそうすればいいだけだ!お前がジャックに抱いていた想い...それと同じように鬼柳にぶつかっていけばいい!....大丈夫だ、遊星。俺がお前を守ってやる。お前の背中を押してやる。だから...失敗を恐れずに立ち向かえ!」

 

「遊護....お前.....」

 

「遊星.....今のお前に必要なのは覚悟だけだ。その覚悟...俺が引き出してやる!」

 

 

そう言って、俺はDホイールのボタンを押す。

 

 

『スピードワールド、セットオン。強制デュエルモードに移行します。』

 

 

「っ!」

 

 

すると機械音声が鳴り、フィールド魔法『スピードワールド』が発動される。

俺のDホイールはセキュリティと同等のシステムを搭載しているので、『スピードワールド』を発動して相手を強制的にデュエルさせることができる。

 

 

「遊星...第2ラウンドと行こうじゃないか。フォーチュンカップでは後れを取ったが...今度は俺が勝つ!来い!」

 

「っ....!」

 

 

俺がDホイールを走らせ始めると、遊星も慌ててそれについてくる。

すでに『スピードワールド』は発動し、俺たちのデュエルは始まっている。

少々荒療治だが...遊星の覚悟を引き出してみせる!

 

 

「行くぞ、遊星!デュエル!」

 

「っ...デュエル!」

 

 

「先行は俺がもらう!ドロー!」

 

 

遊護 手札5→6

 

 

「俺は『トライデント・ウォリアー』を召喚!このモンスターの召喚に成功したとき、手札からレベル3のモンスター1体を特殊召喚できる。来い、『スチーム・シンクロン』!」

 

 

遊護 手札6→4

トライデント・ウォリアー ★4 ATK:1800

スチーム・シンクロン ★3 DEF:800

 

 

「さらに手札の『ブースト・ウォリアー』を特殊召喚!このカードは俺の場にチューナーが存在する場合、手札から特殊召喚できる!」

 

「っ...いきなりモンスターを3体も...!」

 

「それだけじゃないぞ!俺はレベル1の『ブースト・ウォリアー』と、レベル4の『トライデント・ウォリアー』に、レベル3の『スチーム・シンクロン』をチューニング!」

 

「っ!」

 

「星海を切り裂く一筋の閃光よ!魂を震わし世界に轟け!シンクロ召喚!『閃珖竜 スターダスト』!」

 

 

遊護 手札4→3

閃珖竜 スターダスト ★8 ATK:2500

 

 

遊星...悪いがこのデュエル、最初から本気で行かせてもらう!

そうじゃなきゃ、お前の覚悟は引き出せないだろうからな!

 

 

「俺はカードを3枚セットし、ターンエンドだ!」

 

 

遊護 手札3→0

閃珖竜 スターダスト ★8 ATK:2500

リバースカード ×3

 

 

「っ...俺のターン、ドロー!」

 

 

遊星 手札5→6, SPC:0→1

遊護 SPC:0→1

 

 

「くっ...俺は『シールド・ウォリアー』を守備表示で召喚。カードを1枚セットし、ターンエンドだ。」

 

 

遊星 手札6→4

シールド・ウォリアー ★3 DEF:1600

リバースカード ×1

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 

遊護 手札0→1, SPC:1→2

遊星 SPC:1→2

 

 

「どうした遊星!その程度では俺には勝てないぞ!」

 

「くっ...!」

 

「俺は『シンクロン・エクスプローラー』を召喚!このモンスターの召喚に成功したとき、墓地から『シンクロン』と名の付くモンスター1体を特殊召喚できる!戻ってこい、『スチーム・シンクロン』!」

 

 

遊護 手札1→0

閃珖竜 スターダスト ★8 ATK:2500

シンクロン・エクスプローラー ★2 DEF:700

スチーム・シンクロン ★3 DEF:800

リバースカード ×3

 

 

「そして俺はレベル2の『シンクロン・エクスプローラー』に、レベル3の『スチーム・シンクロン』をチューニング!集いし想いが、歴戦の英雄を呼び覚ます!光差す道となれ!シンクロ召喚!『スカー・ウォリアー』!」

 

「っ...2ターン連続のシンクロ召喚...!」

 

 

遊護

閃珖竜 スターダスト ★8 ATK:2500

スカー・ウォリアー ★5 ATK:2100

リバースカード ×3

 

 

「遊星!言っておくが俺は本気だぞ!だからこそ...お前も俺に全力でぶつかってこい!」

 

「っ!」

 

「バトル!『スカー・ウォリアー』で『シールド・ウォリアー』を攻撃!」

 

 

スカー・ウォリアー ATK:2100 vs シールド・ウォリアー DEF:1600

 

 

『スカー・ウォリアー』の手に付けられた刃が『シールド・ウォリアー』を襲い、『シールド・ウォリアー』は悲鳴を上げながら破壊されていった。

 

 

「続け、『閃珖竜 スターダスト』!遊星にダイレクトアタック!」

 

「トラップ発動、『カード・ディフェンス』!手札を1枚墓地に送り、攻撃を無効にする!その後、1枚ドローする!」

 

 

これは防いだか。墓地に送ったカードは『チューニング・サポーター』か。

もし『ジャンク・シンクロン』が手札にあれば、展開してシンクロ召喚につなげてくる可能性が高いな。

 

 

「俺はこれでターンエンドだ。」

 

 

遊護

閃珖竜 スターダスト ★8 ATK:2500

スカー・ウォリアー ★5 ATK:2100

リバースカード ×3

 

 

「っ...(今のターンは防げたが、遊護のリバースカードが気になる。しかも2体のシンクロモンスターを並べられ、『閃珖竜 スターダスト』にはあらゆるカードの破壊耐性付与効果がある。どうすれば....っ...)俺のターン、ドロー!」

 

 

遊星 手札4→5, SPC:2→3

遊護 SPC:2→3

 

 

「(だが悩んでいては勝機を見逃す!今は耐え忍ぶとき...)俺は『シールド・ウィング』を守備表示で召喚!さらにカードを1枚セットし、ターンエンドだ。」

 

 

遊星 手札5→3

シールド・ウィング ★2 DEF:900

リバースカード ×1

 

 

「そんな調子じゃ俺には勝てないって言ってるだろ!俺のターン、ドロー!」

 

 

遊護 手札0→1, SPC:3→4

遊星 SPC:3→4

 

 

「バトル!『スカー・ウォリアー』で『シールド・ウィング』を攻撃!」

 

「っ...『シールド・ウィング』は1ターンに2度、戦闘では破壊されない!」

 

「だがこれで1回目....そして俺はトラップ発動!『シンクロ・アウト』!俺の場のシンクロモンスター1体をエクストラデッキに戻し、そのシンクロ召喚に使った素材が墓地にそろっていれば、その1組を特殊召喚できる!俺は『スカー・ウォリアー』をエクストラデッキに戻し、そのシンクロ召喚に使用した『スチーム・シンクロン』、『シンクロン・エクスプローラー』を特殊召喚する!」

 

 

遊護

閃珖竜 スターダスト ★8 ATK:2500

スチーム・シンクロン ★3 DEF:800

シンクロン・エクスプローラー ★2 DEF:700

リバースカード ×2

 

 

「さらに俺の墓地からモンスターが特殊召喚されたことで、手札の『ドッペル・ウォリアー』を特殊召喚!」

 

 

遊護 手札1→0

閃珖竜 スターダスト ★8 ATK:2500

スチーム・シンクロン ★3 DEF:800

シンクロン・エクスプローラー ★2 DEF:700

ドッペル・ウォリアー ★2 DEF:800

リバースカード ×2

 

 

「っ!まさか...!」

 

「ああ、そのまさかだ!さらに俺はトラップを発動!『緊急同調』!今この瞬間に、シンクロ召喚を行う!俺はレベル2の『シンクロン・エクスプローラー』と『ドッペル・ウォリアー』に、レベル3の『スチーム・シンクロン』をチューニング!集いし光が、大地を駆ける閃光となる!光差す道となれ!シンクロ召喚!轟け!『ライトニング・ウォリアー』!」

 

「ば、馬鹿な...なんてタクティクスだ...!」

 

「さらに『ドッペル・ウォリアー』の効果により、『ドッペル・トークン』を2体、攻撃表示で特殊召喚。そして...バトルフェイズはまだ続いている!『閃珖竜 スターダスト』で『シールド・ウィング』を攻撃!」

 

「っ...『シールド・ウィング』はあと1度破壊されない!」

 

「だがこれでその効果の効力は切れる!『ライトニング・ウォリアー』で『シールド・ウィング』を攻撃!」

 

「墓地の『シールド・ウォリアー』の効果発動!このカードを墓地から除外することで、自分モンスターの戦闘破壊を1度だけ守ることができる!」

 

 

これも防ぐか。さすがは遊星だな。

だが俺もこれだけでは終わらない!

 

 

「トラップ発動!『スター・シフト』!自分のシンクロモンスター1体をエクストラデッキに戻し、同じレベルの別のシンクロモンスターを特殊召喚する!」

 

「なんだと!?」

 

「ただし、この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効化される。俺は『ライトニング・ウォリアー』をエクストラデッキに戻し、同じレベル7の『セブン・ソード・ウォリアー』を特殊召喚!そしてそのまま『シールド・ウィング』に攻撃!」

 

 

セブン・ソード・ウォリアー ATK:2300 vs シールド・ウィング DEF:900

 

 

4度の攻撃により、今度こそ『シールド・ウィング』が破壊される。

これにより遊星の場はリバースカード1枚を除いてがら空き!

 

 

「いけ、『ドッペル・トークン』!遊星にダイレクトアタック!」

 

「ぐっ!」

 

 

遊星 LP4000 - 400 → 3600

 

 

「もう1体の『ドッペル・トークン』もダイレクトアタックだ!」

 

「ぐあ!」

 

 

遊星 LP3600 - 400 → 3200

 

 

「俺はこれでターンエンド。」

 

 

遊護 手札0

閃珖竜 スターダスト ★8 ATK:2500

セブン・ソード・ウォリアー ★7 ATK:2300

ドッペル・トークン ★2 ATK:400

ドッペル・トークン ★2 ATK:400

 

 

「くっ...(強い...フォーチュンカップでデュエルしたときよりも遥かに...!)」

 

「遊星...お前は今こう思ってるんじゃないのか?フォーチュンカップでデュエルしたときよりも強い、と。」

 

「っ!」

 

「だがそれは違う...弱くなったんだよ、お前が。」

 

「何...!?」

 

「あの時の俺は今と変わらず全力だった。なのにどうしてこれほどまでに差が出ているのか...それは今のお前に、戦う覚悟がないからだ!」

 

「戦う覚悟....」

 

「あの時のお前は、ジャックとデュエルするという目的のため、必死で戦っていた。だからこそ俺に打ち勝って、フォーチュンカップを優勝した。だが今のお前からは目的も、意思も、何も感じない!今のお前はただの抜け殻だ!」

 

「っ....」

 

「......鬼柳を救いたいんじゃないのか?ダークシグナーとなった友を救い、そして世界を救う...それがお前のやるべきことなんじゃないのか!」

 

「俺は....」

 

「俺に示してみせろ、遊星!お前の意思を...俺にぶつけて来い!」

 

「っ.......俺のターン!」

 

 

遊星 手札3→4, SPC:4→5

遊護 SPC:4→5

 

 

「っ!....俺は『SP-エンジェル・バトン』を発動!2枚引き、1枚を捨てる!」

 

 

遊星 手札4→3, 3→5, 5→4

 

 

「さらに『ジャンク・シンクロン』を召喚!効果発動!墓地の『チューニング・サポーター』を特殊召喚!」

 

 

遊星 手札4→3

ジャンク・シンクロン ★3 ATK:1300

チューニング・サポーター ★1 DEF:300

リバースカード ×1

 

 

「さらに墓地からモンスターが特殊召喚されたとき、手札の『ドッペル・ウォリアー』を特殊召喚できる!来い、『ドッペル・ウォリアー』!そして墓地の『ボルト・ヘッジホッグ』の効果発動!チューナーモンスターが俺の場にいるとき、このモンスターを墓地から特殊召喚できる!」

 

「『エンジェル・バトン』で墓地に送っていたか!」

 

 

遊星 手札3→2

ジャンク・シンクロン ★3 ATK:1300

チューニング・サポーター ★1 DEF:300

ドッペル・ウォリアー ★2 ATK:800

ボルト・ヘッジホッグ ★2 ATK:800

リバースカード ×1

 

 

「俺はレベル1の『チューニング・サポーター』と、レベル2の『ドッペル・ウォリアー』、『ボルト・ヘッジホッグ』に、レベル3の『ジャンク・シンクロン』をチューニング!集いし願いが、新たに輝く星となる!光差す道となれ!シンクロ召喚!飛翔せよ!『スターダスト・ドラゴン』!」

 

「来たか...『スターダスト・ドラゴン』!」

 

 

遊星が戦う意思を見せた結果か、カードが遊星に応えて『スターダスト・ドラゴン』を召喚するまでに至った。『スターダスト・ドラゴン』は、俺の場にいる『閃珖竜 スターダスト』と向き合うように遊星の場に現れた。

 

 

「『チューニング・サポーター』の効果で1枚ドローする。さらに『ドッペル・ウォリアー』の効果により、『ドッペル・トークン』を2体、特殊召喚!」

 

 

遊星 手札2→3

スターダスト・ドラゴン ★8 ATK:2500

ドッペル・トークン ★2 ATK:400

ドッペル・トークン ★2 ATK:400

リバースカード ×1

 

 

「バトル!『スターダスト・ドラゴン』で『セブン・ソード・ウォリアー』を攻撃!シューティング・ソニック!」

 

「させるか!『閃珖竜 スターダスト』の効果発動!1ターンに1度、俺の場のカードをあらゆる破壊から防ぐ!」

 

「だがダメージは受けてもらう!」

 

 

スターダスト・ドラゴン ATK:2500 vs セブン・ソード・ウォリアー ATK:2300

 

遊護 LP4000 - 200 → 3800

 

 

「ぐっ...この程度!」

 

「トラップ発動、『奇跡の軌跡』!」

 

「何っ!?」

 

「その効果により遊護、お前は1枚ドローする。代わりに俺は『スターダスト・ドラゴン』の攻撃力を1000ポイントアップし、もう1度攻撃が可能になる!」

 

 

遊星

スターダスト・ドラゴン ★8 ATK:2500 + 1000 → 3500

ドッペル・トークン ★2 ATK:400

ドッペル・トークン ★2 ATK:400

 

 

「くっ...ドロー!」

 

 

遊護 手札0→1

 

 

「『スターダスト・ドラゴン』で、『閃珖竜 スターダスト』を攻撃!シューティング・ソニック!」

 

「くそ!(防ぐ手段がない...!)」

 

 

スターダスト・ドラゴン ATK:3500 vs 閃珖竜 スターダスト ATK:2500

 

 

「ぐおおおお!」

 

 

『奇跡の軌跡』の効果でダメージは発生しないが、『閃珖竜 スターダスト』が破壊された衝撃で少しふらついてしまった。まさか俺の『閃珖竜 スターダスト』が破壊されるとはな...

 

 

「お前に攻撃を防ぐ手段はない。『ドッペル・トークン』2体でお前の『ドッペル・トークン』を攻撃する!」

 

「っ...トークンは相打ちだ!」

 

「俺はこれでターンエンドだ。」

 

 

遊星

スターダスト・ドラゴン ★8 ATK:2500

 

 

「遊星...まさかここまで持ち直すとはな。」

 

「......俺には、仲間がいる。鬼柳もその一人だ。だからこそ俺は...闇に堕ちたあいつを救いたい。仲間を放ってなどおけないんだ。」

 

「....」

 

「お前の言う通りだ、遊護。俺は怖かったんだ。俺を憎む鬼柳に向き合うのが.......だが、向き合うしかない。鬼柳を救うには、もう一度鬼柳と向き合うしかないんだと、ようやくわかった気がする。」

 

「遊星...」

 

「ありがとう、遊護。俺は戦える。お前が俺の背中を押してくれた。大切な仲間である...お前が。」

 

「ふっ...そうか。だが、このデュエルはまだ続ける!」

 

「ふっ...当然だ!」

 

「ついてこい、遊星!俺の覚悟をみせてやる!」

 

「ふっ...来い、遊護!」

 

「俺のターン!」

 

 

遊護 手札1→2, SPC:5→6

遊星 SPC:5→6

 

 

「俺は『SP-エンジェル・バトン』を発動!2枚引き、1枚を捨てる!」

 

 

遊護 手札2→1, 1→3, 3→2

 

 

「さらに今墓地に送った『レベル・スティーラー』の効果発動!『セブン・ソード・ウォリアー』のレベルを1つ下げ、このモンスターを墓地から特殊召喚する!」

 

 

遊護

セブン・ソード・ウォリアー ★7→6 ATK:2300

レベル・スティーラー ★1 ATK:600

 

 

「さらに『ハイパー・シンクロン』を通常召喚!そして俺はレベル6となったの『セブン・ソード・ウォリアー』に、レベル4の『ハイパー・シンクロン』をチューニング!集いし魂が、夜空に輝く星となる!光差す道となれ!シンクロ召喚!きらめけ!『サテライト・ウォリアー』!」

 

 

遊護 手札2→1

レベル・スティーラー ★1 ATK:600

サテライト・ウォリアー ★10 ATK:2500

 

 

「『サテライト・ウォリアー』の効果発動。俺の墓地のシンクロモンスターの数だけ、相手の場のカードを破壊できる。」

 

「っ...『スターダスト・ドラゴン』の効果発動!自身をリリースし、カードを破壊する効果を無効にして破壊する!ヴィクティム・サンクチュアリ!」

 

 

『サテライト・ウォリアー』が『スターダスト・ドラゴン』に照準を定めていたが、それを察知した『スターダスト・ドラゴン』が先制攻撃することでそれを阻止する。

『サテライト・ウォリアー』は大きな煙を発して爆発してしまった。

 

 

「っ....!」

 

「相手によって『サテライト・ウォリアー』が破壊されたとき、墓地の『ウォリアー』、『シンクロン』、『スターダスト』シンクロモンスターを3体まで特殊召できる。『スター・シフト』の効果で特殊召喚した『セブン・ソード・ウォリアー』は召喚できないが....こいつは甦る。再び世界に轟け!『閃珖竜 スターダスト』!」

 

 

遊護

レベル・スティーラー ★1 ATK:600

閃珖竜 スターダスト ★8 ATK:2500

 

 

「そしてこれが仕上げだ。『SP-スピード・エナジー』。モンスター1体の攻撃力を、自分のスピードカウンター1つにつき、200ポイントアップする。」

 

 

遊護 手札1→0

レベル・スティーラー ★1 ATK:600

閃珖竜 スターダスト ★8 ATK:2500 + 200 * 6 → 2500 + 1200 → 3700

 

 

「バトル!『閃珖竜 スターダスト』で遊星にダイレクトアタック!」

 

「.....(俺の負け....か...)」

 

 

遊星 LP3200 - 3700 → 0

 

 

 

---------------------------------------------

 

 

「......負けか。」

 

「ああ。今度は俺の勝ちだ。」

 

 

遊星とのデュエルを終え、二人でDホイールを停車する。

デュエルに負けたというのに、遊星の顔はどこかすっきりしたように見える。

これならきっと、大丈夫だろう。

 

これからも遊星には大きな苦難が立ちはだかる。

その時、戦うのは遊星自身なんだからな。

 

 

「(本当だったら、俺が守るべきなのかもしれないが.....いつまでも俺が守れるわけじゃないからな。)」

 

 

 

「「「遊星!遊護(兄ちゃん)!」」」

 

 

 

俺と遊星がデュエルの余韻に浸っていると、ジャック、龍亜、龍可、アキ、牛尾さん、深影さんがやってきた。ジャックの奴、こっそり見てたな。

 

 

「これでシグナーはみんな集まったよね!」

 

「ええ。遊星にジャック、アキさんに私....」

 

「そのことで皆さんにお話しがあります。私たちと一緒に、ゴドウィン長官の元へ向かっていただけますか?」

 

 

「.....深影さん。それには俺も含まれているのか?」

 

「い、いえ....長官からはシグナーの4人を連れてくるようにと...」

 

「そっか。なら好都合だ。.....遊星、ジャック、龍可、龍亜、アキ。俺はこれから別行動だ。俺のやるべきことをやる....だからみんなも頑張れよ。」

 

 

「遊護.......ああ。あとは任せておけ。」

 

「ふん...このジャック・アトラスがダークシグナーどもを蹴散らしてくれる!」

 

「私...不安だけど頑張るわ。ね、龍亜。」

 

「お、おう!(俺もシグナーじゃないけど...)」

 

「遊護....離れていても、私たちは繋がっている....そうでしょう?」

 

「アキ.....ああ。俺たちは仲間...だからな。」

 

 

俺は最後にみんなの顔を見て、ヘルメットをかぶる。

ゴドウィン長官....あんたが何を考えているかわからないけど、俺は俺なりに戦ってみせるさ。17年前のような失敗はもうしない....今度は必ず...!

 

 

「じゃあな、みんな。」

 

 

俺はDホイールを走らせる。

目的地はサテライト...俺は俺なりの方法で戦うさ....ダークシグナーと!

 

 

 

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