遊戯王5D's 紡がれしもう一つの絆   作:遊~YOU~

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ダークシグナーの罠

 

遊星 side

 

 

 

「詳しく聞かせて。旧モーメントと遊星のお父さんのこと。」

 

「....17年前に起こったサテライトとシティを隔てるほどの地殻変動、ゼロ・リバースは実は現在のサテライト最深部に設置された最初のモーメントが暴走したことによって引き起こされたものなのです。そのモーメント開発部、MIDSの責任者が...遊星さんの父親。」

 

「じゃあ、遊星のお父さんはその時の事故で....」

 

「遊星のお父さんが....(17年前....そういえば、遊護もあの時...)」

 

 

「ちょっと待ってくれよ!なんでサテライト出身者がそんなでけえプロジェクトの責任者に?」

 

「遊星は元々シティの生まれだ。」

 

「なんだって!?そんな...こいつがサテライトのクズ野郎じゃなかったなんて...」

 

「俺はサテライトの出身だ!それがどうした!」

 

「い、いやぁ....」

 

 

そんな会話がヘリコプターの中で繰り広げられていた。

父さん....正直言うと、俺に親父の記憶はない。なぜなら俺は生まれたばかりだったからだ。だが、親父が責任者だったプロジェクトのせいで、多くの人間が不幸になった...俺はそのことを背負っていかなければならない。

 

 

「まずいな...尋常じゃないぜ、この雷は。直撃されたら終わりだ。戻った方が良くないですかね?」

 

「私たちには後戻りは許されません。」

 

「(俺はあなたのことが心配なんだよ....)...ん?」

 

「あそこに着陸するんだ。」

 

 

マーサの家が見えたので、俺は牛尾へそう告げる。

 

 

「ああ?」

 

「着陸して。」

 

「へ~い....チッ!」

 

 

狭霧が俺の言ったことに了承して牛尾にそう伝えると、牛尾は俺に悪態をつきながらもヘリコプターを指定した場所へと着陸させる。

 

ヘリコプターが着陸し、俺たちが下りるとマーサや雑賀が俺たちを出迎えてくれた。

俺は二人に軽く手を挙げる。マーサはそんな俺たち...特に久しぶりのジャックに気付いて笑顔で駆け寄ってくる。

 

 

「遊星!」

 

「ジャック!ジャックじゃないか!」

 

「マーサ!」

 

「大きくなったにもほどがあるよ!」

 

「何年経ったと思っているんだ、ここを出てから...」

 

「さ!昔みたいに!ほらほら!キングたるもの?」

 

「うぐっ!」

 

 

ふっ...ジャックは相変わらず、マーサにはタジタジのようだな。

こういうところは昔と何も変わっちゃいない。

 

 

「うぅ..........キングたるもの、レディには尊敬の念を...」

 

「「「「.......」」」」

 

 

ジャックがマーサの前にひざまずき、手の甲に口づけする。

そんな様子に、見慣れた俺以外は口を開けて呆けていた。

 

 

「ほんと!この子はいい子だよ!」

 

「ま、マーサ!いい加減に...!」

 

 

「わーい!遊星お帰り!」

 

「お帰り!」

 

「うわー!本物のジャックだ!」

 

 

 

「サテライトってもっと怖いところだと思ってたのに...」

 

「元気で楽しそうな子がいるんだ。」

 

 

そんなこんなで、俺たちは再会を喜んでいたが...

マーサには聞いておかなければならないこともある。

 

 

「マーサ...サテライトのみんなは無事なのか?」

 

「あっ.....」

 

 

マーサは浮かない表情をして、言いづらそうにしていた。

俺たちはそのままマーサの案内で家の中へと案内され、子供たちを除いた全員がテーブルへとついた。

 

 

「昨日...突然黒い霧がサテライトを覆って、霧が晴れてみるとそこにいた人たちが忽然と消えていたのさ。」

 

「消えた!?」

 

「そう...ほとんどの人がね。こっちに霧は届かなかったから、あたしたちは無事だったんだけどさ。」

 

「ラリー、タカ、ナーヴ、ブリッツ、クロウは帰ってこないんだ。」

 

「なんだって!?」

 

「何かの間違いだったらいいんだけど...」

 

「その人たちって、遊星の仲間?」

 

「ああ...」

 

 

俺の言葉に、龍可と龍亜は悲しそうな表情を浮かべて俯いてしまった。

ラリー、タカ、ナーヴ、ブリッツ、クロウ....無事でいてくれ...!

 

 

「...っ!そうだ!」

 

「どうしたんだ、マーサ。」

 

「あんた、遊護くんを知ってるわよね?」

 

「あ、ああ。俺の仲間の一人だ。」

 

「それがね....数日前、遊護くんがここに来たのよ、クロウと一緒に子供たちを連れて。でもそこに謎の手紙が来て遊護くんが出ていったまま戻らないんだ....」

 

「そんな...!遊護が....マーサさん!遊護はいったいどこに!」

 

「落ち着け、十六夜。遊護はこの程度のことで消えるような奴ではない!」

 

「ジャック....でも...」

 

「アキ、落ち着くんだ。俺も...遊護が簡単にくたばるような奴ではないと思っている。きっと今頃、ダークシグナーとでも戦ってるはずだ。」

 

 

そうだ...あいつが簡単にくたばるはずがない。

俺たちは約束したんだ...必ずダークシグナーを倒すと。

だからそう...きっと大丈夫だ。

 

 

「遊星まで.....わかったわ。」

 

「あなた....遊護くんの彼女かしら。」

 

「か、彼女だなんて....別にそういうのじゃ....」

 

「あらあら!」

 

「んん!マーサ!話がそれているぞ!」

 

「もうジャックったら!...ま、とにかく今日はここに泊まっていきなさい。ダークシグナーとの闘いの前に、英気を養うのよ。」

 

「ああ、そうさせてもらう。」

 

 

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アキ side

 

 

 

「遊護....」

 

 

私の闇を払ってくれた人...彼は私たちと同じシグナーではないけど、私たちと同じようにダークシグナーと戦ってくれている。そんな彼がダークシグナーによって行方不明に....

 

 

「遊護....どうか無事でいて...........?あれは何かしら。」

 

 

遊護の心配をしながら孤児院の外を歩いていると、離れにある建物の近くで光る何かを見つけた。近くによって見てみると、それはロケットだった。

 

 

「誰のかしら....中身を見れば.......っ!?」

 

 

ロケットを開けてみると、そこには夫婦と思われる2人の男女と、その子供と思われる8歳くらいの少年が写っていた。この少年...なぜか見たことがあるような気がする。

それだけじゃない。男性の方は遊星に似ていて、女性の方は遊護に似ている。

 

 

「これはいったい....」

 

「あら?アキちゃん、どうしたの?」

 

「マーサさん...これ...」

 

「ああ、それは神崎さんのだね。」

 

「神崎さん?」

 

「ええ。そこの離れに住んでる人なんだけど、遊護くんと同じ時期に行方不明になっちゃってね...」

 

「そう...ですか。」

 

 

その神崎さんという人は、どうしてこのロケットを持っていたのかしら。

遊星と遊護によく似た人たち....そして見覚えのあるような少年...

 

 

「どうかしたのかい?」

 

「えっと...中を見てしまって.....少し気になることが。」

 

「そうなのかい。どれどれ.......っ!この人、遊星のお父さんとお母さんじゃないかい。どうして神崎さんが二人の写真を....それに一緒に写ってる男の子、遊星じゃないわね....」

 

「えっ!?」

 

 

この人たちが遊星の両親....じゃあ、この男の人が旧モーメント開発の責任者だったという不動博士なのね。そしてこの男の子は遊星じゃない...

 

 

「遊星にお兄さんがいたなんて聞いたことなかったけど...一体どういうことかしら。」

 

「(遊星の両親...そしてその母親は遊護によく似ている.......っ!もしかして...)」

 

「どうかしたのか、アキ、マーサ。」

 

「っ!ゆ、遊星...」

 

「遊星!実はね....」

 

 

 

「みんな!ごはんできたよ!」

 

 

 

「「「っ!」」」

 

「ほ、ほら遊星!ごはんもできたことだし、早く行きましょう。マーサさんも。」

 

「あ、ああ。」

 

「え、ええ...そうね....」

 

 

今はこの話、黙っていた方が良いかもしれない。

遊護が行方不明である今は.....遊星をダークシグナーとの闘いに集中させるためにも。

 

 

 

------------------------

 

遊星 side

 

 

「「「「いただきま~す!」」」」

 

「おいしいよ、このシチュー!」

 

「うん、うまい!」

 

「セキュリティの兄ちゃんが作ったんだぜ。」

 

「ああ、いや....」

 

「おいしいシチューをありがとう!」

 

「ありがとう!」

 

 

子供たちの言葉に、牛尾は顔を赤くしながらシチューを口に運ぶ。

その熱さに口をやけどして、子供たちはそれを見て笑っていた。

 

 

「今度の戦いに勝つことができれば、シティとの間に橋を架けられる。そうすれば、差別もなくなる。お前たちの未来は確実に変わる。なりたいものになれる時代が必ず来る。」

 

「遊星、かっこいい!」

 

「(そうだな...もしかしたらいつかあいつもセキュリティに...)」

 

 

俺は子供たちのためにも、ダークシグナーとの闘いに勝たなければならない。

そして鬼柳...お前を救うためにも....

 

 

そんなことを考えているときだった。

突然近くに雷がおち、窓ガラスが割れ、飛び散った。

 

 

「きゃああああ!」

 

「っ!なんだ!?」

 

「大丈夫かい、みんな!」

 

 

突然の出来事にみんな立ち上がり、子供たちは驚き恐怖していた。

俺たちは割れた窓ガラスの方を見ると、うっすらと人影のようなものが見えた。

 

 

「フハハハハハハハハ!」

 

「お前は...!」

 

「フフフフフフ....私の名はルドガー。蜘蛛の痣を持つダークシグナーだ。」

 

「っ!」

 

 

蜘蛛の痣...まさか、あのビジョンが現実になるというのか...!

 

 

「シグナー4人がお出ましと聞いてね。お迎えに来たところさ。歓迎の宴はもちろん、デュエルでね。」

 

 

そう言って、ルドガーとやらはデュエルディスクを構える。

まずい...ここでデュエルしては、子供たちを巻き込んでしまう。

 

 

「なんだと!?」

 

「ジャック!ここでデュエルするわけにはいかない!奴らの炎の地上絵に飲み込まれてしまう。」

 

「くっ!」

 

「ここから奴を引き離す。お前はマーサや子供たちを頼む!」

 

「っ....わかった。」

 

 

ジャックは俺の頼みを聞いてくれて、マーサたちの元へと歩いていく。

俺は割れた窓を開き、ルドガーに向き合う。

 

 

「俺が相手をする!ついてこい!」

 

「いいだろう。」

 

 

どうやらおとなしく場所を移ってくれるようだな。

俺はDホイールからデュエルディスクを取り外し、腕に装着する。

 

 

「私も行くわ。」

 

「ああ。」

 

 

アキは俺についてくるようだ。

ほかのみんなはマーサや子供たちを守ってくれ。

 

 

 

--------------------------

 

 

「では、そろそろ始めようか。」

 

 

孤児院から離れ、市街地へ出てきた俺たちは互いに距離を取って向き合う。

 

 

「「デュエル!」」

 

 

俺たちがデュエルを宣言すると、紫の炎が地面から吹き上がる。

以前と同じように、おそらくは蜘蛛の地上絵を描いているのだろう。

マーサたちはうまく逃げてくれていればいいが....

 

 

「俺の先攻、ドロー!」

 

 

遊星 手札5→6

 

 

「俺は『シールド・ウィング』を守備表示で召喚!ターンエンドだ。」

 

 

遊星 手札6→5

シールド・ウィング ★2 DEF:900

 

 

「私のターン、ドロー!」

 

 

ルドガー 手札5→6

 

 

「フィールド魔法『スパイダー・ウェブ』を発動する。」

 

 

ルドガーがフィールド魔法を発動すると、俺たちを囲うように蜘蛛の糸でできた壁が現れる。『スパイダー・ウェブ』...一体どういう効果を持っている。

 

 

「っ...このフィールドは...」

 

「いでよ、『DT-スパイダー・コクーン』!このモンスターは、相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上に存在しない場合、特殊召喚できる。」

 

 

ルドガー 手札6→4

DT-スパイダー・コクーン ★5 ATK:0

スパイダー・ウェブ

 

 

「さらに、『ダーク・スパイダー』を通常召喚。この『ダーク・スパイダー』は、自分フィールドに存在する昆虫族モンスター1体のレベルを、エンドフェイズまで2つ上げることができる。」

 

「っ!」

 

 

レベルを上げる...しかも奴の場にはダークチューナーが存在する!

やはり来るか、ダークシンクロ!

 

 

「私は、『DT-スパイダー・コクーン』のレベルを5から7へ。そして、レベル1の『ダーク・スパイダー』に、レベル7となった『DT-スパイダー・コクーン』をダークチューニング!闇と闇重なりし時、冥府の扉は開かれる!光無き世界へ!ダークシンクロ!出でよ!『地底のアラクネー』!」

 

 

ルドガー 手札4→3

地底のアラクネー ★ー6 ATK:2400

スパイダー・ウェブ

 

 

「ダークシンクロモンスター.....だが、『シールド・ウィング』は2回まで戦闘では破壊されない!」

 

「舐めてもらっては困ると言っているようだ。『地底のアラクネー』の効果発動!トワイナー・スレッド!」

 

「っ!」

 

 

ルドガーの宣言により、『地底のアラクネー』が『シールド・ウィング』に蜘蛛の糸を吐きつける。そのまま『シールド・ウィング』はルドガーのフィールドへと連れ去られてしまった。

 

 

「フハハハハハハハハ!」

 

「『シールド・ウィング』が、奴のフィールドに...!」

 

「1ターンに1度、相手フィールド上に存在するモンスター1体を、『地底のアラクネー』の装備カードとすることができる。」

 

 

くっ...これでは俺の場はがら空き...!

 

 

「不動遊星へダイレクトアタック!」

 

「ぐあっ!」

 

 

『地底のアラクネー』から吐き出された蜘蛛の糸は、束となって俺へとぶつかり、俺は後ろの蜘蛛の糸でできた壁へと吹き飛ばされる。

 

 

遊星 LP4000 - 2400 → 1600

 

 

「いきなり2400ものライフが削られてしまった...遊星...!」

 

「『スパイダー・ウェブ』の効果で『地底のアラクネー』は守備表示となる。カードを1枚伏せて、ターンを終了する。」

 

 

ルドガー 手札3→2

地底のアラクネー ★-6 DEF:1200

スパイダー・ウェブ

リバースカード ×1

 

 

「ぐっ...」

 

 

防御力のある『シールド・ウィング』で出方をうかがおうとしたが、まさかこうも簡単に対処され、ダメージを与えられてしまうとは...鬼柳といい、これがダークシグナーの実力か...!

 

 

「っ...俺のターン、ドロー!」

 

 

遊星 手札5→6

 

 

「俺はチューナーモンスター、『ロード・シンクロン』を召喚!そして魔法カード『ワン・フォー・ワン』を発動!手札のモンスターカードを1枚墓地に送ることで、手札・デッキからレベル1のモンスターを特殊召喚する。俺は手札から『チューニング・サポーター』を特殊召喚!」

 

 

遊星 手札6→3

ロード・シンクロン ★4 ATK:1600

チューニング・サポーター ★1 ATK:100

 

 

「さらに、俺の場にチューナーモンスターが存在するとき、墓地から『ボルト・ヘッジホッグ』が特殊召喚できる!」

 

 

遊星

ロード・シンクロン ★4 ATK:1600

チューニング・サポーター ★1 ATK:100

ボルト・ヘッジホッグ ★2 ATK:800

 

 

「『チューニング・サポーター』はシンクロ素材とする場合、レベル2として扱うことができる!」

 

「レベルの合計は...8!」

 

「レベル2の『ボルト・ヘッジホッグ』と『チューニング・サポーター』に、レベル4の『ロード・シンクロン』をチューニング!集いし希望が、新たな地平へいざなう!光差す道となれ!シンクロ召喚!駆け抜けろ!『ロード・ウォリアー』!」

 

「ふっ...!」

 

「シンクロ素材となった『チューニング・サポーター』の効果により、1枚ドロー!」

 

 

遊星 手札3→4

ロード・ウォリアー ★8 ATK:3000

 

 

「バトルだ!『ロード・ウォリアー』で『地底のアラクネー』を攻撃!ライトニングクロー!」

 

 

ロード・ウォリアー ATK:3000 vs 地底のアラクネー DEF:1200

 

 

「ぐっ!」

 

「っ!」

 

 

『ロード・ウォリアー』の攻撃により、『地底のアラクネー』を破壊したかに見えたが、2体のモンスターの間には『シールド・ウィング』が立ち塞がっていた。

そして、『地底のアラクネー』ではなく『シールド・ウィング』が破壊される。

 

 

「なんだと!?」

 

「『地底のアラクネー』は、装備したモンスターを盾にして破壊を無効にする。そして、『スパイダー・ウェブ』の効果により、戦闘を行ったモンスターは守備表示となり、次のターンも表示形式を変更できない。」

 

「っ...」

 

「これで次のターン、『地底のアラクネー』の糸がお前のモンスターをからめとれば、再びお前の場はがら空き...ダイレクトアタックを受け、お前は死のダンスを踊る。」

 

「.......ダンスは、苦手だな。『ロード・ウォリアー』の効果発動!1ターンに1度、デッキからレベル2以下の戦士族、または機械族モンスターを特殊召喚できる!俺は『ワンショット・ブースター』を特殊召喚!」

 

 

ラリー...俺に力を貸してくれ!

 

 

「『ワンショット・ブースター』の効果発動!このカードをリリースすることで、このターン、俺のモンスターと戦闘を行った相手モンスター1体を破壊する!いけ!『ワンショット・ブースター』!」

 

 

俺の宣言により、『ワンショット・ブースター』が勢いよく『地底のアラクネー』に向かって飛び出し、腕にロケットを発射して『地底のアラクネー』を破壊する。

さすがの『地底のアラクネー』も、これにはひとたまりもなく消し飛んだ。

 

 

「すごい....遊星はここまでの戦略を...」

 

 

 

「あそこだ!」

 

「遊星兄ちゃん!」

 

 

「君たちは!?」

 

「そんな!?炎の内側に、シグナーじゃない人間が入ってしまうと...!」

 

「えっ!?」

 

 

「トラップ発動!『縛られし神への祭壇』!自分のターンのスタンバイフェイズに1度、フィールド上の表側守備表示のモンスター1枚につき1つ、地縛神カウンターを増やす。そして4つのカウンターがそろったとき、デッキから『地縛神』と名のついたモンスターを1体、特殊召喚することができる。」

 

「『地縛神』!?」

 

「遊星に心の傷を負わせたカード....!」

 

 

 

「怖いよぉ!」

 

「うぅ!」

 

 

「っ...あの二人の魂が...!」

 

 

「とんだネズミが入り込んでいたものだ。ふっ...いずれにせよ、デュエルを止めることはできない。決着を見るまではな。」

 

 

くっ...『地縛神』が召喚される前に、なんとしても勝たねば。

二人を助けるためにはそれしかない...!

 

 

「ターンエンド...!」

 

 

遊星

ロード・ウォリアー ★8 DEF:1500

 

 

「私のターン、ドロー!」

 

 

ルドガー 手札2→3

 

 

「『縛られし神への祭壇』の効果発動!フィールドの守備表示モンスター1体につき、地縛神カウンターを1つ点灯させる。」

 

 

その宣言通り、奴の後ろに現れた祭壇に炎が一つ灯った。

あの炎が4つ灯る前に、なんとしてもデュエルに勝利しなければ...!

 

 

「『グランド・スパイダー』を守備表示で召喚!」

 

「っ...まずい。また守備モンスターが...!」

 

「フフフ...カードを1枚伏せて、ターンを終了!」

 

 

ルドガー 手札3→1

グランド・スパイダー ★4 DEF:1500

縛られし神への祭壇(地縛神カウンター×1)

スパイダー・ウェブ

リバースカード ×1

 

 

「遊星...」

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 

遊星 手札4→5

 

 

 

奴のスタンバイフェイズまでに、守備モンスターを減らしたい。

だが、攻撃で破壊してもこの『スパイダー・ウェブ』がある限り、守備表示にされてしまう。...それでも...!

 

 

「『ロード・ウォリアー』の効果発動!1ターンに1度、デッキからレベル2以下の戦士族、または機械族モンスター1体を特殊召喚できる!出でよ、『スピード・ウォリアー』!」

 

「『グランド・スパイダー』の効果発動!」

 

「何っ!?」

 

 

この瞬間で効果を発動だと!?

まさか、表示形式を変更する効果か!

 

 

「『グランド・スパイダー』が守備表示で存在する場合、1ターンに1度、召喚されたモンスターを守備表示にする!」

 

「っ!」

 

「スパイダー・ホールド!」

 

 

遊星

ロード・ウォリアー ★8 DEF:1500

スピード・ウォリアー ★2 DEF:400

 

 

「(このままでは、あいつのターンですべてのカウンターが点灯してしまう!)」

 

「うぅ...!」

 

「わああああああああああああん!」

 

 

「っ...手札から魔法カード『アドバンスドロー』発動!俺の場のレベル8以上のモンスターを1体リリースすることで、2枚ドローする!」

 

 

遊星 手札5→4, 4→6

 

 

「ふっ...『ロード・ウォリアー』を消してまで、守備モンスターを減らすとはな。だが、1体ごとき焼石に水。」

 

「それはどうかな。フィールドの戦士族モンスターをリリースして、『ターレット・ウォリアー』を特殊召喚!この効果で現れた『ターレット・ウォリアー』の攻撃力は、リリースしたモンスターの元々の攻撃力分、アップする!」

 

 

遊星 手札6→5

ターレット・ウォリアー ★5 ATK:1200 + 900 → 2100

 

 

「(これで、次のターンに点灯するカウンターは1つ減った。)」

 

「『グランド・スパイダー』の効果は1ターンに1度しか使えない...『ターレット・ウォリアー』は攻撃表示だ!」

 

「チッ...」

 

「『ターレット・ウォリアー』で『グランド・スパイダー』を攻撃!リボルビング・ショット!」

 

 

ターレット・ウォリアー ATK:2100 vs グランド・スパイダー DEF:1500

 

 

『ターレット・ウォリアー』から砲弾が発射され、『グランド・スパイダー』を木端微塵に粉砕する。

 

 

「ぐっ...だが、『スパイダー・ウェブ』の効果により、攻撃したモンスターは守備表示となる!そして2回目のお前のターンまで、表示形式を変更できなくなる。」

 

 

遊星

ターレット・ウォリアー ★5 DEF:2000

 

 

「っ...カードを1枚伏せて、ターンエンド。」

 

 

遊星 手札4→3 

ターレット・ウォリアー ★5 DEF:2000

リバースカード ×1

 

 

これで次のターンの『地縛神』の召喚は防いだ。

やつが『地縛神』を召喚するのを防がなくては。

 

 

 

「あんたたち!」

 

「まずいぜ...地上絵の中に子供たちが!」

 

 

あれは...マーサと牛尾か!

子供たちを探しに来てくれたようだな。

 

 

「マーサ!牛尾さん!『地縛神』が召喚されてしまいそうなの!そうしたら、あの子たちが生贄になってしまう!」

 

「なんだって!?」

 

「そんな!」

 

 

「「うう....!」」

 

 

「遊星!ふざけんじゃないよ!あの子たちを助けるんだ!」

 

「ああ、当然だ!」

 

 

「私のターン。」

 

 

ルドガー 手札1→2

 

 

「フィールドに守備モンスターが1体...!」

 

 

ルドガーがそう宣言すると、奴の後ろにある祭壇にまた1つ炎が灯った。

これでカウンターは2つ...あと2つで、『地縛神』が召喚されてしまう。

 

 

「くく...あの手この手で良く持ちこたえてはいるが、それもここまで。」

 

「っ!(ま、まさか...!)」

 

「トラップ発動!『縛られし神への供物』!ライフを半分支払うことで、地縛神カウンターを2つ点灯させる。」

 

 

ルドガー LP4000 / 2 → 2000

 

 

「なんだと!?」

 

「そんな!せっかくここまで!」

 

 

奴が発動したトラップにより、祭壇の炎が4つ灯ってしまう。

すると祭壇の中から紫色の光が漏れ出し始める。

 

 

「これで!地縛神カウンターは4つ揃った!」

 

 

そして光は上空の蜘蛛の地上絵へと延びていき、光が収束するとそこには鬼柳とデュエルしたときと同じように、まるで心臓のような物体が現れる。

そしてその物体に、黒い霧が吸い込まれ始めた。

 

 

「なんだ、あの霧は...」

 

「サテライトを取り巻くこの黒雲には、人々の魂が溶け込んでいる。」

 

「っ!」

 

「人々の魂を生贄に!」

 

 

まずい!地上絵の中にいる子供たちが苦しみ始めた。

体は明滅し、その魂が紫色の光となって『地縛神』の生贄に捧げられようとしていた。

 

 

「ダメ!」

 

「ジュン!ミッチャン!」

 

 

また俺は...『地縛神』を前になすすべもなく...!

その時だった。

 

 

「『地縛神』など、どれほどのものかああああああああ!」

 

「ジャック!?」

 

 

Dホイールとともに、ジャックが地上絵の中へと飛び込んできた。

 

 

「ジャック!子供たちを!」

 

「任せておけ!ジャック・アトラスは、応援してくれる子供たちを決して裏切りはしない!」

 

 

ジャックは地上絵の中へと炎を突き破って侵入し、そのまま子供たちの近くに着地する。そして素早くDホイールから降りると、子供たちの魂を引き留めるように子供たちを抱きかかえた。

 

すると、シグナーの痣が光りだし、子供たちの魂は体へと戻っていった。

 

 

「ああ!ジャック!ありがとう!」

 

「ひやひやしたぜ...」

 

 

「フハハハハハハハハ!とんだ茶番だったな。今こそ降臨せよ!我が神、『地縛神Uru』!」

 

 

宙に現れた物体から再び光が噴出し、その光は空と地の地上絵をつなぐ。

そして光が収束すると、大きな地響きが鳴り始めた。

 

 

「な、なんだぁ!?」

 

「「うわああああああああああん!ジャック~!」」

 

 

そして地面から紫色の炎が吹き上がり、炎とともに黒い影が姿を現した。

 

 

「来たか...!」

 

「こ、これが...『地縛神』...!」

 

 

これが奴の...蜘蛛の地上絵の『地縛神』...!

 

 

「遊星!ダークシグナーなど、さっさと潰してしまえ!」

 

「ああ!なんとしてでも!」

 

「ふっ...簡単に言ってくれるなよ。『地縛神』をお前がどうやって潰す。」

 

「.....」

 

「その効果はすべての頂点に立つ。フフフ....まるで、究極のエネルギー、モーメントのように。」

 

「何を言っている!」

 

「楽しんでいるのだよ。5千年の覇権を賭けてデュエルする相手が、不動博士の息子たちだとはな。」

 

「不動博士!?お前、親父を知ってるのか!」

 

 

いや、それだけじゃない...今、息子"たち"と言ったか...?

俺に兄弟はいない...一体こいつは何を言っているんだ?

 

 

「知っているとも。俺は17年前、お前の父、不動博士が率いるモーメント開発機関MIDSにいた。不動博士の助手としてな。」

 

「なんだって!?」

 

「そしてもう一人助手がいた。それが、私の弟...レクス・ゴドウィン。」

 

「「「っ!」」」

 

 

ルドガーの言葉に、俺やアキ、ジャックは驚きを隠せないでいた。

ゴドウィンが、ルドガーの弟で、こいつらが親父の助手だっただと...?

 

 

「それと、その様子だと知らないようだな....お前の兄のことを。」

 

「っ!俺に兄だと...!?」

 

「そうだ。お前が生まれる8年前...不動博士には一人の息子がいた。その息子はMIDSの研究所で育ち、一部の研究者とは面識もあった。レクスは合ったことがなかったがな。」

 

 

それはつまり、俺の兄は17年前...ゼロ・リバースで親父たちと一緒に...

 

 

「そう...お前も今思っている通り、私も17年前のあの日、あの男は死んだと思っていた。だが違った....奴は生きながらえていたのだ。しかも、レクスの元でな。」

 

「何....?」

 

「ククク...だが、奴は死んだ。私が葬ってやったのだ。」

 

「一体、何を....」

 

「お前も知っているはずだ......白波遊護、奴こそがお前の兄その人なのだ!」

 

「なんだと!?」

 

 

遊護が、俺の兄....っ!だから...だからなのか、遊護。

お前はあの時、俺の背を押してくれた。そして何より、俺を守るとしきりに言っていた。それはお前が....俺の兄だからだったのか...!

 

 

「っ!貴様、遊護に何をした!」

 

「ククク....奴はサテライトの住民と同じように、黒雲に飲み込まれた。つまり、魂が黒雲に溶け込み、消え去ったのだ。」

 

「なんだと!?」

 

「ククク...奴の話はもういいだろう。さて、最後にもう一つ教えておいてやろう。モーメント開発はその後、不動博士によって中止が進言された。モーメントがたびたび逆回転現象を起こし、重大な事故が起きるのではないかと博士が懸念したためだ。だが、スポンサーやネオドミノシティはそれを許さず、開発はこの私に引き継がれた。そして...ゼロ・リバースが起こることになる。」

 

「っ...まさか、お前...あの爆発を故意に...!」

 

「さあな!フハハハハハハハハ!」

 

 

奴の言葉に俺だけじゃなく、ここにいるすべての人間が言葉を失っていた。

事故だと思われていたゼロ・リバース...それが一人の人間によって故意に引き起こされていた。それによって、多くの人々が不幸に...!

 

 

「答えろ!何のためにそんなことを!親父と、ゴドウィンと!お前の間で何があったんだ!」

 

「その問いに答えられるほどの時間は、お前には残っていない。『地縛神Uru』はダイレクトアタックができる!たった一撃で、お前は負けるのだ!くらえ、ヘルスレッド!」

 

「トラップ発動、『アイアン・リゾルブ』!ライフを半分支払い、戦闘ダメージを0にしてバトルフェイズを終了させる!」

 

 

遊星 LP1600 / 2 → 800

 

 

『アイアン・リゾルブ』の効果で俺の周りに光の壁ができ、『地縛神』の攻撃は反射される。だがその衝撃は消えることはなく、周囲が大きく揺れる。

 

 

「ふん...『スパイダー・ウェブ』の効果で『地縛神Uru』は守備表示となる。カードを1枚伏せて、ターンエンドだ。」

 

 

ルドガー 手札2→1

地縛神Uru ★10 DEF:3000

リバースカード ×1

 

 

「うわああああああああああ!」

 

 

後ろから悲鳴が聞こえ振り返ると、子供が建物の屋上から落ちそうになっていた。

しかも建物が斜めになっているせいで、そのまま落ちると地上絵の中に落ちてしまう。

 

 

「タクヤ!」

 

「タクヤ!ああ!」

 

「マーサ!牛尾の兄ちゃん!」

 

「そんな...」

 

「今行くよ!」

 

 

そんな子供を助けようと、マーサが子供の元へと歩いていく。

マーサは何とか子供の元へ辿り着き、子供を支えながら牛尾の元へと戻っていく。

 

 

「マーサ!」

 

「ほらタクヤ!行きな!」

 

 

マーサは子供を守るため、先に牛尾へと引き渡す。

その時だった。再び地響きが起き、今度はマーサが建物から落ちそうになる。

 

 

「マーサ!」

 

 

すでに建物は倒壊寸前で、マーサも何とか登ろうとするが滑って登れない。

もう助からないと悟ったのか、マーサは牛尾に対して首を振った。

 

 

「ダメだ!あきらめんな!」

 

「っ...タクヤを頼んだよ。あんたは、タクヤのヒーローなんだから。」

 

「何が...ヒーローだ...俺は、あんたたちサテライトの人間を侮辱して...!」

 

「「マーサ!」」

 

 

俺とジャックの呼びかけに、マーサは俺たちの方に振り返った。

 

 

「あんたたちは...本当に良い子だったよ!きっとだよ!あんたたちが、サテライトとシティの架け橋になるんだよ!」

 

「マーサ!」

 

 

ついにマーサは建物から滑り落ちてしまう。

そして地上絵の炎によって魂となり、その魂は『地縛神Uru』へと飲み込まれていった。

 

 

「っ...ま....マーサあああああああああああ!」

 

「ぐっ....!」

 

「マーサ.....!」

 

 

「っ...遊星!『地縛神』など、さっさと蹴散らしてしまえ!」

 

「遊星!こっちは大丈夫だ!だからお前はさっさとデュエルに勝ちやがれ!」

 

「っ....頼むぞ、牛尾!」

 

 

「フフフ....思わぬところで楽しませてくれる。」

 

「許さない...絶対に俺は、お前を許さない!」

 

 

マーサやサテライトのみんな....それに遊護...!

皆の魂を救うためにも、俺はこのデュエルに必ず勝つ!

 

 

「俺のターン!」

 

 

遊星 手札3→4

 

 

「『ジャンク・シンクロン』を召喚!『ジャンク・シンクロン』が召喚に成功したことにより、墓地に眠る『ワンショット・ブースター』を特殊召喚!」

 

 

遊星 手札4→3

ターレット・ウォリアー ★5 DEF:2000

ジャンク・シンクロン ★3 ATK:1300

ワンショット・ブースター ★1 DEF:0

 

 

「レベル5の『ターレット・ウォリアー』に、レベル3の『ジャンク・シンクロン』をチューニング!集いし願いが、新たに輝く星となる!光差す道となれ!シンクロ召喚!飛翔せよ!『スターダスト・ドラゴン』!」

 

「『地縛神Uru』の攻撃力は3000...貧弱なその攻撃力では足りんぞ。」

 

「マーサの...遊護の...仲間の想いがかかったこのデュエル!俺は必ず貴様を倒す!攻撃しろ、『スターダスト・ドラゴン』!」

 

 

俺の言葉に、『スターダスト・ドラゴン』が宙を舞い『地縛神Uru』の攻撃を避けながら突撃していく。そんな『スターダスト・ドラゴン』は、『地縛神Uru』の体をすり抜けていく。

 

 

「何っ!?」

 

「『地縛神』は最強のモンスター効果を持つと言ったな!」

 

「っ!」

 

「その効果は、相手の魔法・罠を無効にし、攻撃対象にならない!」

 

「貴様ぁ!(まさか、遊星までもが『地縛神』のわずかな穴を...!)」

 

「攻撃対象にならないのならば、残った対象はお前自身だ!いけ!シューティング・ソニック!」

 

「トラップ発動、『スパイダー・エッグ』!その効果により、攻撃を無効にする!その後、3体の『スパイダートークン』を特殊召喚する!」

 

「くっ....カードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

 

遊星 手札3→2

ワンショット・ブースター ★1 DEF:0

スターダスト・ドラゴン ★8 DEF:2000

リバースカード ×1

 

 

「やったぞ、遊星!」

 

 

よし...牛尾は何とか子供を助けられたようだ。

 

 

「あとはお前を倒すだけだ!」

 

「フフフ...フハハハハハハハハ!果たしてそうかな?」

 

 

そう言うと、ルドガーは紫色の光だし、その姿は俺のよく知る人物へと変わった。

 

 

「っ...ラリー!」

 

「ラリー!?」

 

「ど、どういうこと!?」

 

 

俺は突然現れたラリーに困惑しながらも、ラリーのもとへと駆け寄ろうとした。

 

 

「フハハハハハハハ!」

 

「っ!」

 

「皮肉だなぁ。もう一人助けなければならない仲間がいたとはな。」

 

「貴様!ラリーを操って...!」

 

「だが、今はその小僧の意思は解放した。そいつが勝ちたいと思えば戦い、負けたいと思えば負ければいい。だがこのデュエルにサレンダーは許されない。さあ小僧!好きにするがいい!」

 

「どういうことだ!」

 

「遊星....このデュエルに敗れた方は、消滅しちまうんだ。」

 

「なんだって!?」

 

「ブリッツも、タカも、ナーヴももういない!こいつらに...!」

 

「ふぅん。」

 

「貴様ぁ!」

 

「お、俺のターン!」

 

 

ラリー 手札1→2

 

 

「やめろ、ラリー!」

 

「小僧、戦うのだ!お前が生き残るために!」

 

「っ...『地縛神Uru』の効果発動!自分フィールドのモンスター1体をリリースして、相手フィールドのモンスター1体のコントロールを得る!」

 

 

ラリーはそう宣言すると、『スパイダートークン』をリリースしてなぜか『ワンショット・ブースター』のコントロールを得た。

 

 

「『ワンショット・ロケット』を召喚!」

 

 

ラリー 手札2→1

地縛神Uru ★10 DEF:3000

スパイダートークン ★1 DEF:100

スパイダートークン ★1 DEF:100

ワンショット・ブースター ★1 DEF:0

ワンショット・ロケット ★2 ATK:0

スパイダー・ウェブ

 

 

『ワンショット・ブースター』に『ワンショット・ロケット』...これはラリーの....っ!ま、まさか!

 

 

「やめろ、ラリー!俺を攻撃しろ!俺を倒すんだ!」

 

「ダメだ!遊星は...遊星は俺たちサテライトの希望なんだ!だから...!」

 

「ダメだ、ラリー!」

 

「ラリー!」

 

「レベル1の『ワンショット・ブースター』に、レベル2の『ワンショット・ロケット』をチューニング!シンクロ召喚!『ワンショット・キャノン』!」

 

 

っ...やはり『ワンショット・キャノン』...!

その効果を使えば、ラリーは...!

 

 

「やめろ、ラリー!」

 

「『ワンショット・キャノン』の効果....フィールドのモンスター1体を破壊し、そのモンスターのコントローラーに、その攻撃力の半分のダメージを与える!」

 

「っ!ダメだ、ラリー!それはさせない!『スターダスト・ドラゴン』の効果発動!自身をリリースし、カードを破壊する効果を無効にして破壊する!」

 

「無駄だよ遊星!俺は速攻魔法『縛られし神の威光』を発動!ライフを半分支払うことでこのターン、俺の場に『地縛神』が存在する限り、俺の発動したカードの効果は無効にならない!」

 

「なっ!?」

 

 

ラリー LP2000 / 2 → 1000

 

 

「そしてこれにより、『ワンショット・キャノン』の効果は継続!俺が選ぶモンスターは....『地縛神Uru』!ファイナル・ショット!」

 

 

ラリーの宣言により、『ワンショット・キャノン』が『地縛神Uru』に攻撃する。

そして『地縛神Uru』は粉々に砕け散り、その衝撃がラリーを襲った。

 

 

「う、うわああああああああああ!」

 

 

ラリー LP1000 - 1500 → 0

 

 

「ラリー!」

 

「遊星....サテライトを...守っ....て...」

 

 

そう言い残して、ラリーは黒く染まりまるで砂のように散っていった。

 

 

「っ.....ラリーいいいいいいいいいいいいい!」

 

 

デュエルに決着がついたことで、ソリッドビジョンが消える。

地上絵の炎も消え、俺のもとに仲間たちが走り寄ってきた。

 

 

「面白い見世物だったな。だが、これからがダークシグナーとシグナーの戦いの本番だ。」

 

「地縛神の恐怖を克服したなんて思うなよ、遊星!まだまだたっぷり恐怖は残っているはずだ。俺への恐怖がよ!フフフ...ヒャハハハ!」

 

 

「ああ....俺は恐ろしい...!貴様たちを倒すことを、これほど欲している俺自身の怒りが!」

 

 

俺たちシグナーと、そしてダークシグナーが向かいあう。

マーサやラリーたち、そしてサテライトの人々だけじゃない....遊護...俺の兄まで奴らは...!これほどまでに怒りを感じたのは初めてだ。

 

 

「ダークシグナー...俺はお前たちを許さない!」

 

「少女よ。」

 

「あ、あれは!」

 

 

ダークシグナーの一人が、1枚のカードを見せてきた。

そのカード...俺は見たことがある。

 

 

「これはお前が持つべきカードだったな。カードを取り返したければ、私に戦いを挑むがいい。私は逃げも隠れもしない。...我が名はディマク!『地縛神Cusillu』の痣を持つダークシグナー。」

 

「っ...!」

 

 

龍可とディマク、アキとミスティ、俺と鬼柳...それぞれが宿命の相手というわけか。

 

 

「ではそれぞれの宿命の地で会おう。」

 

 

そう言って、ダークシグナーたちは去っていく。

 

 

「待て!お前たちとはここで決着をつける!」

 

「くっ!」

 

 

俺とジャックが走りだすが、すでにダークシグナーたちは闇の中へと消えていた。

俺たちの決着をつける宿命の地....それはいったい....

 

 

 

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