遊護 side
精霊世界から帰還した俺は、再びルドガーとデュエルするために旧モーメント跡地へとDホイールを走らせていた。今度こそルドガーを倒し、父さんたちの無念を晴らす...そして少しでもシグナーたち...いや、遊星の助けになる。
「っ!あれは....鯱の地上絵.....そうか、ボマーとクロウのデュエルが始まったか。」
どうやら原作通り、二人のデュエルが始まったようだな。
クロウ...無事に勝ってくれよ...!
「....ん?」
そのままDホイールを走らせていた俺だったが、道の先に誰かが倒れているのが見えた。
Dホイールを止め、警戒しながらもその人物に近づき、声をかける。
「おい、お前...大丈夫か!」
「うっ....たす...け....」
「っ!」
俺が声をかけると、男は俺に助けを求めながら消えていった。
まるでダークシグナーによって闇に消された人たちのように...
「ここで一体何が....っ!」
何が起こっているのか考えていると、突然電流が流れている針のようなものが飛んできた。俺は何とかそれを避け、急いでDホイールへと駆け寄る。
「何者だ!姿を現せ!」
「ククク...久しぶりじゃないか....白波遊護!」
「お前は....ディヴァイン!?」
声がする方を見てみると、建物の上にディヴァインが立っていた。
その傍らにはDホイールがあり、しかもディヴァインはダークシグナーたちと同じ服装をしている。
「貴様、まさかダークシグナーになったとでもいうのか!」
「ククク...その通りだよ!私はルドガーと結託したのさ!貴様に復讐するためにな!」
「俺に...復讐だと...?」
「ああその通りだ!貴様のせいで私は死の間際に立たされた....貴様さえいなければ、私の元からアキは去りはしなかったのだ!すべて貴様のせいだ!貴様を葬り、今度こそアキの力をもって世界を統べる!」
「貴様....アキをなんだと思っている!」
「道具に決まっているだろう!あれほどのサイコパワー....私が有効に使ってやると言っているのだ!」
こいつ....ふざけたことを...!
アキはこいつに居場所を与えられたと、帰る場所だと言っていた。
それなのに、こいつからは道具としか見られていなかっただと...?
「ふざけるな!アキは道具なんかじゃない....ほかの誰でもない、たった一人の少女だ!アキは渡さない!お前は俺が倒す!」
「いいや、アキは返してもらう!私の力なのだからな!」
そういいながら、ディヴァインはDホイールに乗りながら建物を飛び降りる。
それとともに紫色の炎が地面から噴き出し、地上絵を描き始めた。
「これは...猿の地上絵....なぜお前がディマクと同じ地縛神を...」
「ククク...おさがりというのは気に入らないが、いなくなったダークシグナーを補充するのは普通のことだろう。」
「っ...仲間までも道具扱いか...!」
「さあ行くぞ!復讐のライディングデュエルだ!」
「受けて立つ!貴様らダークシグナーの好きにはさせん!」
『スピードワールド、セットオン。オートパイロットスタンバイ。』
互いにアクセルを踏み、地上絵でできたコースを進み始める。
このデュエル...俺だけじゃない。アキの運命もかかったデュエルだ。
「(必ず勝つ!)」
「「デュエル!」」
「コーナーを取ったのは私だ!私の先攻、ドロー!」
ディヴァイン 手札5→6
「私は『メンタルプロテクター』を守備表示で召喚!このカードが存在する限り、サイキック族以外の攻撃力2000以下のモンスターは攻撃できない!さらにカードを2枚セットし、ターンエンドだ!」
ディヴァイン 手札6→3
メンタルプロテクター ★3 DEF:2200
リバースカード ×2
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遊星 side
「クロウ...ボマー......っ!あれは!なぜ倒したはずの猿の地上絵が...!」
どういうことだ...ボマーがダークシグナーとなっていることといい、倒したはずの地縛神が復活していることといい、一体何が起こっているというんだ!
-------------------
ジャック side
「あれは...鯱の地上絵に、猿の地上絵....猿の地上絵はさっき消えたはずだが、一体どうなっている...」
それに俺のシグナーの痣が反応していない...ということは、戦っているのはどちらもシグナーではないということか。
「(一体どうなっている....だが、今俺のなすべきことはただ一つ....)待っていろ、カーリー...!」
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龍可 side
「あ、あれどういうこと!?なんで倒したはずの猿の地上絵がまた出てきてるんだ!?」
「わからない...でも、私のシグナーの痣は反応してないわ。」
「ってことはなんだ?龍亜と同じようにシグナーじゃない誰かがダークシグナーと戦っているってことか?」
「そうみたい...」
もしかして、遊護さん....?それになぜかわからないけど、エンシェント・フェアリーを通して遊護さんの怒りが伝わってきている...?
「(もし遊護さんが戦ってるなら、無事に帰ってきて...まだあなたにちゃんとお礼していないもの...)」
---------------------
アキ side
「あれは...猿の地上絵....それに、鯱...?」
「おかしいわ...猿の地上絵なら先ほど牛尾巡査から制御装置を解放したと聞きました。それに鯱の地上絵が消失したとは聞いていません...」
「何かが起こっている...?」
「ええ...でも、私たちは私たちのやるべきことをしなければなりません。」
「ええ、わかってるわ。.....ん?」
私たちが疑問に思いながらも進んでいると、突然車から音が漏れ始めた。
誰かがこの車に通信をかけている...?
「一体何が...」
『わた....はメン........ター.........示で召.....!この.........限....、サイキ..............撃力2000..........は攻撃..........!さらにカー...........、ターンエ........!』
『俺の.....、ド.....!』
この声...どちらもどこかで聞いたことが....
『ディヴァイン!俺はお前を倒す!アキはようやく、自分の道を歩き始めたんだ...それを壊そうとするお前を、アキのもとに行かせるわけにはいかない!』
「っ!?この声、遊護!?それに今、ディヴァインって...」
「これはいったい....まさか、白波くんが私たちに通信を...?」
『フハハハハハハ!自分の道を歩き始めた?そんなもの必要ない!アキは私が管理する!アキは私の言うことに従って、私の思うままに力を振るう。それだけでいいのさ!』
「っ.....ディヴァイン.....」
『そんなことはさせない!俺がアキを守ってみせる!』
「遊護.....っ....」
どうして二人がデュエルしているかはわからない。
でもお願い...遊護....無事でいて...!
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遊護 side
「俺のターン、ドロー!」
遊護 手札5→6, SPC:0→1
ディヴァイン SPC:0→1
「ディヴァイン!俺はお前を倒す!アキはようやく、自分の道を歩き始めたんだ...それを壊そうとするお前を、アキのもとに行かせるわけにはいかない!」
「フハハハハハハ!自分の道を歩き始めた?そんなもの必要ない!アキは私が管理する!アキは私の言うことに従って、私の思うままに力を振るう。それだけでいいのさ!」
「そんなことはさせない!俺がアキを守ってみせる!」
こいつなんかに、アキを思い通りにはさせない!
アキはようやく幸せをつかみ始めたんだ。
それを壊そうとするこいつを、俺は絶対に許さない!
「相手フィールドにのみモンスターが存在するとき、このモンスターはレベル4として手札から特殊召喚できる。来い、『レベル・ウォリアー』!」
遊護 手札6→5
レベル・ウォリアー ★4 DEF:600
「そんな貧弱なモンスターを出したところで、私には太刀打ちできんぞ!」
「まだまだこれからさ!俺は『チェンジ・シンクロン』を召喚!そしてレベル4の『レベル・ウォリアー』に、レベル1の『チェンジ・シンクロン』をチューニング!」
「っ!シンクロ召喚か!」
「集いし想いが、歴戦の英雄を呼び覚ます!光差す道となれ!シンクロ召喚!『スカー・ウォリアー』!」
遊護 手札5→4
スカー・ウォリアー ★5 ATK:2100
「くっ...攻撃力2100、『メンタルプロテクター』の効果範囲外か。だが『メンタルプロテクター』の守備力は2200!その攻撃力では突破できんぞ!」
「それはどうかな!シンクロ素材となった『チェンジ・シンクロン』の効果発動!相手フィールドのモンスター1体の表示形式を変更する!」
「何ぃ!?」
「俺は当然、『メンタルプロテクター』の表示形式を変更!これで『メンタルプロテクター』は攻撃表示!」
「ぐっ!」
ディヴァイン
メンタルプロテクター ★3 ATK:0
リバースカード ×2
「バトルだ!『スカー・ウォリアー』で『メンタルプロテクター』に攻撃!」
「させるか!トラップ発動、『攻撃の無力化』!攻撃は無効だ!」
「っ...ならばカードを1枚セットし、ターンエンドだ。」
遊護 手札4→3
スカー・ウォリアー ★5 ATK:2100
リバースカード ×1
攻撃は防がれてしまったか...だが、この調子で攻めていけば奴も次第に対処できなくなっていくはず。
「私のターン、ドロー!」
ディヴァイン 手札3→4, SPC:1→2
遊護 SPC:1→2
「スタンバイフェイズ、『メンタルプロテクター』の効果により、500ポイントのライフを支払う。」
ディヴァイン LP4000 - 500 → 3500
「そしてこの瞬間、手札の『DT-サイコ・イリュージョニスト』を特殊召喚!」
「っ!ダークチューナー!」
「このカードは私がカードの効果でライフを支払った場合、手札から特殊召喚できる!」
ディヴァイン 手札4→3
メンタルプロテクター ★3 ATK:0
DT-サイコ・イリュージョニスト ★10 ATK:0
リバースカード ×1
レベル10のダークチューナー...そして今の奴の場のレベル差はマイナス7。
来るか...レベルマイナス7のダークシンクロモンスター...!
「行くぞ!私はレベル3の『メンタルプロテクター』に、レベル10の『DT-サイコ・イリュージョニスト』をダークチューニング!闇と闇交わりしとき、復讐の炎が怨念とともに甦る!逆巻け闇よ!ダークシンクロ!出でよ!『復讐のサイコ・ルーラー』!」
「ぐっ...!(これがディヴァインのダークシンクロモンスター...!俺も見たことがない、未知のダークシンクロ!)」
「さあ、地獄はここからだ!私はトラップカード『サイコ・トリガー』を発動!墓地の『メンタルプロテクター』と『DT-サイコ・イリュージョニスト』を除外し、2枚ドロー!」
ディヴァイン 手札3→5
復讐のサイコ・ルーラー ★-7 ATK:2800
「さらに私は『ディストラクター』を召喚!そして効果発動!ライフを1000ポイント支払うことで、相手の場にセットされた魔法・罠カードを1枚破壊することができる!だがこの時、『復讐のサイコ・ルーラー』の効果も発動する!私がサイキック族モンスターの効果でライフを支払うとき、代わりに支払うはずだった数値の半分の数値分、相手にダメージを与えることができる!」
「何っ!?」
「ククク!私の代わりに貴様がライフを支払え!復讐のカオスフレイム!」
「ぐああああああ!」
遊護 LP4000 - 1000 / 2 → 4000 - 500 → 3500
「そしてセットカードを破壊する!」
「っ...破壊されたのは『リミッター・ブレイク』!このカードが破壊されたとき、『スピード・ウォリアー』を特殊召喚できる!」
遊護
スカー・ウォリアー ★5 ATK:2100
スピード・ウォリアー ★2 DEF:400
奴のモンスターから放たれた紫色の炎が俺のライフを削り、セットカードを破壊する。
だが俺の場に伏せられていたのは『リミッター・ブレイク』...これで『スピード・ウォリアー』を出し、場のモンスターを増やせた。
「ククク...無駄なことを。バトルだ!」
「っ...『スカー・ウォリアー』の効果で、お前はほかの表側表示の戦士族を攻撃対象に選べない!」
「ならば『復讐のサイコ・ルーラー』で『スカー・ウォリアー』を攻撃だ!怨念のカオスブラスト!」
「くっ...『スカー・ウォリアー』は1ターンに1度、戦闘では破壊されない!」
「だがダメージは受けてもらう!」
復讐のサイコ・ルーラー ATK:2800 vs スカー・ウォリアー ATK:2100
「ぐああああああ!」
遊護 LP3500 - 700 → 2800
ぐっ...なんて痛みだ...!
ダークシグナーとしての力、そしてサイコパワーが合わさって、普通の闇のデュエルよりも痛みが強いのか...!
「フハハハハハ!どうだ、その痛みは!こんなものではないぞ、私が味わった痛みは!カードを2枚セットして、ターンエンド!」
ディヴァイン 手札4→2
復讐のサイコ・ルーラー ★ー7 ATK:2800
ディストラクター ★4 ATK:1600
リバースカード ×2
「くっ...俺のターン、ドロー!」
遊護 手札3→4, SPC:2→3
ディヴァイン SPC:2→3
「よし!俺は『ジャンク・シンクロン』を召喚!効果発動!墓地から『チェンジ・シンクロン』を特殊召喚!」
遊護 手札4→3
スカー・ウォリアー ★5 ATK:2100
スピード・ウォリアー ★2 DEF:400
ジャンク・シンクロン ★3 ATK:1300
チェンジ・シンクロン ★1 DEF:0
「そしてレベル2の『スピード・ウォリアー』と、レベル5の『スカー・ウォリアー』に、レベル1の『チェンジ・シンクロン』をチューニング!星海を切り裂く一筋の閃光よ!魂を震わし世界に轟け!シンクロ召喚!『閃珖竜 スターダスト』!」
「フハハハハハ!そのモンスターでも私の『サイコ・ルーラー』は倒せんぞ!」
「そうかな?『チェンジ・シンクロン』の効果を忘れたか!」
「っ!」
「シンクロ素材となった場合、相手モンスターの表示形式を変更できる!『復讐のサイコ・ルーラー』を守備表示に変更!」
ディヴァイン
復讐のサイコ・ルーラー ★ー7 DEF:2000
ディストラクター ★4 ATK:1600
リバースカード ×2
「ぐっ!」
「これでバトルだ!『閃珖竜 スターダスト』で『復讐のサイコ・ルーラー』を攻撃!シューティング・ソニック!」
閃珖竜 スターダスト ATK:2500 vs 復讐のサイコ・ルーラー DEF:2000
「ぐおおおおおおお!」
「よし、これでお前のダークシンクロモンスターも....っ!」
「フハハハハ!『復讐のサイコ・ルーラー』は他のサイキック族を墓地に送ることで、破壊を免れる!」
「くっ...カードを1枚セットし、ターンエンド...!」
遊護 手札3→2
ジャンク・シンクロン ★8 ATK:1300
閃珖竜 スターダスト ★3 ATK:2500
リバースカード ×1
くそ...面倒な効果を持っていやがる。
これでまた奴のターン、ライフを支払うカードを使われたら俺がダメージを受けることになる...!
「フハハハ!その程度か、白波遊護ぉ!」
「まだデュエルは終わっていない!俺はお前を倒す!」
「やれるものならな!私のターン、ドロー!」
ディヴァイン 手札2→3, SPC:3→4
遊護 SPC:3→4
「さらに私はトラップカード『ブライト・フューチャー』を発動!除外されている『メンタルプロテクター』、『DT-サイコ・イリュージョニスト』をデッキに戻し、1枚ドロー!」
ディヴァイン 手札3→4
「『静寂のサイコウィッチ』を召喚!さらに『SP-サイコ・エナジー』を発動!このカードは自分のスピードカウンターが2つ以上ある場合、ターン終了時までサイキック族モンスターすべての攻撃力を400ポイントアップする!」
ディヴァイン 手札4→2
復讐のサイコ・ルーラー ★-7 ATK:2800 + 400 → 3200
静寂のサイコウィッチ ★3 ATK:1400 + 400 → 1800
リバースカード ×1
「バトルだ!まずは『復讐のサイコ・ルーラー』で『閃珖竜 スターダスト』を攻撃!怨念のカオスブラスト!」
「っ...『閃珖竜 スターダスト』の効果発動!1ターンに1度、カードの破壊を防ぐ!対象は『閃珖竜 スターダスト』だ!」
「だがダメージを受けることに変わりはない!」
復讐のサイコ・ルーラー ATK:3200 vs 閃珖竜 スターダスト ATK:2500
「ぐああああああ!」
遊護 LP2800 - 700 → 2100
「くっ...(体が...大きなダメージはないが、これ以上ダメージを受け続けるのはまずい...!)」
「続け、『静寂のサイコウィッチ』!『ジャンク・シンクロン』を攻撃しろ!」
「トラップ発動、『くず鉄のかかし』!攻撃を無効にし、このカードを再びセットする!」
「チッ...これでターンエンドだ!」
ディヴァイン
復讐のサイコ・ルーラー ★-7 ATK:2800
静寂のサイコウィッチ ★3 ATK:1400
リバースカード ×1
「っ...俺のターン、ドロー!」
遊護 手札2→3, SPC:4→5
ディヴァイン SPC:4→5
「よし...『SP-エンジェル・バトン』を発動!2枚引き、1枚捨てる!」
遊護 手札3→2, 2→4, 4→3
「そして『ジャンク・シンクロン』をリリースし、『サルベージ・ウォリアー』をアドバンス召喚!さらに召喚した『サルベージ・ウォリアー』の効果発動!墓地からチューナーモンスターを特殊召喚する!来い、『ジャンク・シンクロン』!」
「フハハハハハ!いくらモンスターを並べても無駄だ!私のダークシンクロモンスターは倒せない!私に勝てる存在などいないのだ!今迎えに行くぞ、アキ!私とともに世界を破壊するのだ!」
「むなしいな...」
「何?」
「アキはもう、世界を破壊する魔女なんかじゃない!家族と幸せに過ごす...普通の女の子だ!たとえ俺がお前に負けたとしても...アキはお前の手は取らない!」
「普通の女の子だと?フハハハハハ!あんな力を持った人間が普通のはずがないだろう!だからこそ私はアルカディアムーブメントを作った!あんな化け物たち、ちょっと心に取り入れば簡単に私に心酔した!私は居場所を与えてやったのだ!代わりに私に力を貸すのは当然のことだ!」
「違う!彼女も、アルカディアムーブメントの人たちも...化け物なんかじゃない!彼女たちを利用する歪んだ思想を持ったお前こそ、醜い化け物だ!」
「私が化け物だとぉ!?」
「お前には自分しかない...だがアキにはもう仲間がいる!絆がある!もう彼女は孤独じゃない!」
「黙れ!アキには私が必要なのだ!私の言う通りに生きていればそれでいいんだ!」
「もうアキを縛りつける呪縛はない!あの子は羽ばたいたんだ!それを邪魔なんてさせない!俺はレベル5の『サルベージ・ウォリアー』に、レベル3の『ジャンク・シンクロン』をチューニング!漆黒の闇を裂き、天地を焼き尽くす孤高の絶対なる王者よ!万物を睥睨し、その猛威をふるえ!シンクロ召喚!『琰魔竜 レッド・デーモン』!」
2体の竜が並び立ち、ディヴァインとダークシンクロモンスターに睨みを効かせる。
先へ進もうとするアキの邪魔はさせない!アキはもう、縛り付けられた魔女なんかじゃない!
「『琰魔竜 レッド・デーモン』の効果発動!このカード以外の表側攻撃表示のモンスターすべてを破壊する!」
「なんだと!?それでは貴様のモンスターも....ハッ!」
「そうだ!『閃珖竜 スターダスト』の効果発動!自身を破壊から守る!」
「つ、つまり私の『復讐のサイコ・ルーラー』のみが...!」
「そういうことだ!消えろ、ダークシンクロモンスター!クリムゾン・ヘル・バーン!」
「くっ!『復讐のサイコ・ルーラー』は他のサイキック族を身代わりに...!」
「無駄だ!お前の場には攻撃表示の『静寂のサイコウィッチ』しかいない!同時に破壊される以上、身代わりは不可能だ!」
「し、しまった!」
『琰魔竜 レッド・デーモン』が地面をたたきつけ、地中から炎が噴出する。
俺の『閃珖竜 スターダスト』も巻き込まれるが、光のオーラで防いで破壊されず、ディヴァインの『復讐のサイコ・ルーラー』と『静寂のサイコウィッチ』はなすすべもなく炎に巻き込まれ、姿を消した。
「ば、馬鹿な...私の最強モンスターが...!」
「どんなモンスターにも使い道があり、そして弱点がある!仲間を犠牲にしかできないお前には、一生わかることはないことだ!」
「ぐっ...黙れ!まだ終わってはいない!私は破壊された『静寂のサイコウィッチ』の効果を発動!攻撃力2000以下のサイキック族を除外し、次のスタンバイフェイズに除外したモンスターを特殊召喚する!」
除外したのは『寡黙なるサイコプリースト』か...破壊すれば除外したモンスターが出てくるとはいえ、こいつ自身が出てくるのが次のターン...臆することはない。
「さらに『復讐のサイコ・ルーラー』が破壊されたことで、私はこのターン、あらゆるダメージを受けない!」
「っ...ダメージ無効効果があったか...なら、カードを1枚セットしてターンエンドだ。」
遊護 手札2→1
閃珖竜 スターダスト ★8 ATK:2500
琰魔竜 レッド・デーモン ★8 ATK:3000
リバースカード(くず鉄のかかし)
リバースカード ×1
「私のターン、ドロー!」
ディヴァイン 手札2→3, SPC:5→6
遊護 SPC:5→6
「スタンバイフェイズ、『静寂のサイコウィッチ』の効果で除外された『寡黙なるサイコプリースト』が復活する!そして私の場にレベル3のモンスターが存在するとき、このカードを手札から特殊召喚できる!来い、『サイコトラッカー』!」
ディヴァイン 手札3→2
寡黙なるサイコプリースト ★3 DEF:2100
サイコトラッカー ★3 DEF:600
リバースカード ×1
「くくく...見せてやろう!貴様に地縛神の力を!」
「っ!」
「私は『寡黙なるサイコプリースト』と『サイコトラッカー』をリリース!そして、 我が忠実なる僕たちよ!生贄となって私に力をよこせ!」
「っ...まさか、貴様!」
上空に地縛神の心臓が出現し、人々の魂が吸い込まれていく。
それはこれまでと同じだが、奴の言葉...こいつ、自分の仲間を生贄に!
「フハハハハ!そうだ!この地縛神の召喚に使った生贄は、私の忠実なる僕...アルカディアムーブメントの人間たちだ!」
「っ...貴様、なんてことを...!」
「何が仲間だ!何が絆だ!そんなもの、圧倒的な力の前に消え去るのみ!降臨せよ!『地縛神Cusillu』!」
十分に魂を吸い込んだのか、ついに地縛神が姿を現す。
やはりでかい...そしてそれだけじゃなく、とてつもなく嫌な雰囲気を発していやがる。
「これで貴様はおしまい!おっと、まずは面倒なそのセットカードを破壊しなくてはな!トラップ発動、『縛られし神の波動』!その効果により、相手の魔法・罠カード1枚破壊し、相手に500ポイントのダメージを与える!」
「っ!『スターダスト』の効果...!」
「無駄だ!私のフィールドに『地縛神』がいて、フィールド魔法が発動している場合、このカードの発動に対して、相手はカード効果を発動できない!」
「なっ!?」
「『くず鉄のかかし』を破壊しろ!」
「ぐっ!」
遊護 LP2100 - 500 → 1600
奴の発動したトラップから邪悪な波動が発せられ、俺の場にセットされていた『くず鉄のかかし』が破壊される。これで奴の『地縛神』は何も気にせずダイレクトアタックができるようになったってわけか...!
「これで終わりだ、白波遊護!我が力の前に消え去れ!『地縛神Cusillu』でダイレクトアタック!」
「っ、トラップ発動!『ガード・ブロック』!ダメージを無効にし、1枚ドローする!」
光の壁が現れ、俺を攻撃から守ってくれる。
だが普通の闇のデュエルと違い、サイコパワーまで混じっているせいでものすごい衝撃が俺を襲った。
「くっ...!」
「ふん...私はカードを1枚セット。これでターンエンドだ。」
ディヴァイン 手札1→0
地縛神Cusillu ★10 ATK:2800
リバースカード ×1
地縛神...ディヴァインだけじゃない、こいつも何とかしなくちゃダメだ。
遊星たちの力になるために、ここで負けるわけにはいかない!
「俺のターン、ドロー!」
遊護 手札2→3, SPC:6→7
ディヴァイン SPC:6→7
「『レッド・デーモン』の効果発動!お互いの表側攻撃表示のモンスターすべてを破壊する!」
「トラップ発動、『縛られし神の咆哮』を発動!私の『地縛神』よりレベルが低いモンスターが発動した効果を無効にし、破壊する!」
「っ!ならば『スターダスト』の効果を発動!『レッド・デーモン』を破壊から守る!」
『レッド・デーモン』が地面をたたきつけ、地面から炎が噴出する。
しかし『地縛神Cusillu』が激しく咆哮すると、その炎がかき消され、逆に炎が『レッド・デーモン』へと返される。そんな『レッド・デーモン』を守って、『スターダスト』が破壊されてしまった。
「くっ...!」
「フハハハ!自分のモンスターの効果で自分だけが破壊されるとはな!」
「くっ...だが、これでお前を守るものはなくなった!バトル!『レッド・デーモン』でダイレクトアタック!」
「何っ!?私の場には『地縛神Cusillu』がいる!」
「お前は知らないようだな...『地縛神』は攻撃対象に選ぶことはできない...つまり、残った攻撃対象はお前だ!」
「なっ!?」
「くらえ!アブソリュート・ヘル・ジャッジ!」
「ぐおおおおおおおおおおお!」
ディヴァイン LP3500 - 3000 → 500, SPC:7→4
『レッド・デーモン』のブレスがディヴァインに直撃し、ディヴァインのライフを大きく削った。スピードカウンターが減ったため、ディヴァインのDホイールも速度を落とした。
「俺はカードを2枚セットして、ターンエンドだ!」
遊護 手札3→1
琰魔竜 レッド・デーモン ★8 ATK:3000
リバースカード ×2
「私のターン、ドロー!」
ディヴァイン 手札0→1, SPC:4→5
遊護 SPC:7→8
「このデュエルもいよいよクライマックスだ!バトル!『地縛神Cusillu』で貴様にダイレクトアタックだ!」
「トラップ発動!『軍神の采配』!このターンの攻撃対象は俺が選択する!『琰魔竜 レッド・デーモン』を攻撃対象に選択する!」
俺の宣言により、俺めがけて手を伸ばしてきていた『地縛神Cusillu』の前に『琰魔竜 レッド・デーモン』が遮って現れる。『琰魔竜 レッド・デーモン』はその右手に炎のオーラを溜め、『地縛神Cusillu』に反撃する。
「くらえ!アブソリュート・ヘル・ドグマ!」
地縛神Cusillu ATK:2800 vs 琰魔竜 レッド・デーモン ATK:3000
「ぐおおおおおおお!」
ディヴァイン LP500 - 200 → 300
「どうだ!これでお前の場は完全にがら空きだ!」
「っ............フハハハハハ!貴様が何かトラップを仕掛けていることはわかっていた!私は速攻魔法『SP-ダーク・エナジー』を発動!私のスピードカウンターが3つ以上あるとき、このターンに戦闘で破壊されている私の闇属性モンスター1体を墓地から召喚条件を無視して特殊召喚し、攻撃力を永続的に600ポイントアップする!」
「なっ!?」
ディヴァイン 手札1→0
地縛神Cusillu ★10 ATK:2800 + 600 → 3400
「この攻撃はどうする!『地縛神Cusillu』でダイレクトアタック!」
「っ....(すまない、『レッド・デーモン』!)『軍神の采配』の効果により、攻撃対象は『琰魔竜 レッド・デーモン』だ!」
「これで貴様のモンスターは破壊される!消えろ!」
「くっ!」
地縛神Cusillu ATK:3400 vs 琰魔竜 レッド・デーモン ATK:3000
「ぐああああああ!」
遊護 LP1600 - 400 → 1200
「フハハハハハ!私はこれでターンエンド!」
「くっ....」
あと少し....あと少しで勝てる...なのに痛みで体が動かなくなってきた...
遊星...俺はお前のために戦いたかった...なのに結局、俺はここまでなのか...?
「ククク...先に言っておこう。『SP-ダーク・エナジー』の効果には続きがある。このカードを発動した次の相手ターンのエンドフェイズまで、相手はこのカードの効果を受けたモンスターを攻撃しなければならない!だが『地縛神』は攻撃対象に選べない!よって貴様は次のターン、私には攻撃できないのだ!」
「っ...そんなのありかよ...」
俺のセットカードは『ロスト・スター・ディセント』...奴の攻撃を防ぐカードではない。それに残りの手札は『SP-ギャップ・ストーム』だ。このカードはスピードカウンターが10個以上離れているときに発動でき、魔法・罠カードをすべて破壊するカード...今の状況では発動もできず、意味もない。
「(ここで...こんなところで....俺は負ける...のか...)」
「あきらめろ、白波遊護!貴様にもう勝ち目はない!あきらめて私に許しを請えば、痛みもなく消えることを許してやろう!フハハハハ!」
「(諦める.......ここで諦めたら俺は.......俺は.....)」
『諦めないで、遊護!』
「「っ!」」
俺の意識が消えそうなその時だった。
俺のDホイールから突然、アキの声が聞こえた。
「アキ...?どうして...」
「馬鹿な...なぜアキの声が聞こえる!」
『遊護...あなたのDホイールから御影さんの車に通信が入っていたわ。それでずっと...あなたとディヴァインのデュエルの様子を聞いていた。』
「(通信が....いつの間に...)」
「ククク...声が聞こえているなら話は早い。さあアキ!私の元に戻ってこい!再び私と一緒に、その力を存分に振るうんだ!」
『ディヴァイン...私はもう、あなたの元には戻らない!』
「何っ!?」
『ディヴァイン...あなたには感謝している。私に居場所を与えてくれたのは、あなただった。でも私はもう、力に溺れたりはしない。忌み嫌われた力だけど...それでも私はそれと向き合っていくって決めたのよ。....遊護のおかげで、そう思うことができた。』
「アキ....」
「ふざけるな!今更何を言っているんだ、アキ!お前のその力は私のためにある!そしてお前の居場所は私のそばしかないんだ!いいから戻ってこい!」
『ごめんなさい、ディヴァイン...私はもう、あなたの力にはなれない。』
「くっ...ふざけるな!お前のためにすべてを整えてきたのに、それを裏切るのか!俺が何のためにミスティの弟を殺して、お前に罪を擦り付けたと思う!お前を魔女として完璧な存在にするためだ!すべてはお前のために策を弄してきたのに、そんなお前が裏切るのか!」
『ディヴァイン...今、なんて...ミスティの弟を...殺した...?』
「ああそうさ!お前の魔女としての名声を高めるために、俺は魔女に会いに来た人間を殺したのさ!そうすることで、魔女としての悪名は高まる!そしてお前の力を恐れ、敬うものが増えたのさ!」
「貴様....!」
『.............わかったわ、ディヴァイン。』
「アキ!わかってくれたか!良い子だ....さあ、迎えに行くから場所を...」
『あなたはもう、私の知るディヴァインではない!私に居場所を与えてくれたディヴァインじゃないわ!遊護、お願い!ディヴァインを倒して!....お願い...!』
「アキ...貴様ぁ!」
アキ...わかったよ...君の代わりに、俺がディヴァインを倒す...!
この命に代えても、必ず!
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遊星 side
「これは...痣が光って......シグナーが戦っているのか....いや、感じる....これは遊護の想い...?」
強い怒りを感じる....だがそれ以上に、優しく温かい想い。
遊護、お前が何と戦っているのかわからないが...俺もともに戦おう!
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ジャック side
「むっ!?」
突然、右手の痣が光り始めた。
だがシグナーが戦い始めたわけではない...感じる、感じるぞ。
遊護、お前の想いを!いいだろう...全力で戦え、遊護!
俺の魂もお前とともに!
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龍可 side
「わわ!どうして痣が光りだしたんだ!?」
「わからない...でも、遊護さんの強い想いを感じるわ....」
「遊護の?あいつはシグナーじゃねえだろ?」
「うん...でも感じる...暖かい...優しい想い。」
これだけ暖かく、優しく想ってもらえてるなんて、すごくうらやましい。
私が龍亜に、そして龍亜が私に与えてくれる想いと一緒。
遊護さん、頑張って...!私も一緒に戦うわ!
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アキ side
「っ!アキさん、痣が!」
「遊護....」
感じる...あなたの想いを。
ディヴァインも与えてくれた居場所...でも今度はあなたが私の居場所になっている。だからお願い...必ず無事に帰ってきて...!
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遊護 side
「な、なんだ!?貴様のその目...一体貴様はなんなんだ!?」
「目....?」
一体何のことを言っているのかわからないが、もう俺は折れない!
このドローにすべてを賭ける....!これが本当のラストターンだ!
「俺の....ターン!」
遊護 手札1→2, SPC:8→9
ディヴァイン SPC:5→6
「ふん!何を引いても無駄だ!私の場に『地縛神』がいる限り、お前の負けは覆らない!」
「なら...その『地縛神』にはご退場願おうか!」
「な、なんだと!?」
「俺はトラップカード『ロスト・スター・ディセント』を発動!墓地のシンクロモンスターのレベルを1下げ、守備力を0にして守備表示で特殊召喚する!甦れ、『スカー
・ウォリアー』!」
遊護
スカー・ウォリアー ★5→4 DEF:1000 → 0
「そしてチューナーモンスター『レボリューション・シンクロン』を召喚!」
「ちゅ、チューナーモンスター...!だが何をシンクロ召喚しようと、『地縛神』は攻撃対象にはできない!貴様は何もできないんだ!」
「いいやできる...絆の力が、不可能を可能にする!俺はレベル4の『スカー・ウォリアー』に、レベル3の『レボリューション・シンクロン』をチューニング!清廉なる.....いや......」
ここは君の力も借りようかな。
一緒に戦ってくれ、アキ。
「冷たい炎が、世界のすべてを包み込む!」
「っ!」
『っ!』
「漆黒の花よ、開け!シンクロ召喚!『月華竜ブラック・ローズ』!」
「ぶ、ブラック・ローズ・ドラゴンだと!?なぜ貴様がそのカードを!」
『月華竜ブラック・ローズ....あの時、あなたが使った....』
「『月華竜ブラック・ローズ』の効果発動!このカードが特殊召喚されたとき、もしくは相手がレベル5以上のモンスターを特殊召喚したとき、相手の場の特殊召喚されたモンスター1体を手札に戻す!」
「な、なんだと!?」
「その『地縛神』が消えれば、『SP-ダーク・エナジー』の効果も無効!そしてお前の場はがら空き....今度こそ正真正銘、残る攻撃対象はお前だけだ、ディヴァイン!」
「ぐっ...馬鹿な...馬鹿な馬鹿な馬鹿な馬鹿なああああああああ!」
「消えろ、『地縛神』!退華の叙事歌!」
『月華竜ブラック・ローズ』が『地縛神Cusillu』と向かい合い、その美しき薔薇の羽根を広げる。そして大きく息を吸い込んだかと思うと、すべてを破壊するような激しいブレスが『地縛神Cusillu』を包み込んだ。
その攻撃により、『地縛神Cusillu』はフィールドから跡形もなく姿を消した。
「嘘だ....私は選ばれた存在....こんな何の力も持たない存在に負けるなど...」
「俺にだって力はある....絆という力が。お前にはない最高の力だ。」
「絆...そんな無意味で無価値なものに私は...!」
「そうだ!お前が見下し、捨てたものがお前を倒す!バトルだ!『月華竜ブラック・ローズ』でディヴァインにダイレクトアタック!散華の鎮魂歌!」
「う、うわああああああああああああ!」
ディヴァイン LP300 - 2400 → 0
『月華竜ブラック・ローズ』の攻撃が決まり、デュエルに決着がつく。
これで生贄となったサイコデュエリストたちも、無事に元に戻るだろう。
「馬鹿な...この私が....」
ディヴァインはDホイールから転がり落ち、地面に倒れ伏しながら嘆いていた。
その体は崩れ落ち、闇に消えようとしていた。
「お前は絆を否定した....それ自体は否定するつもりはない。人にはそれぞれ考え方がある...だがな....アキは本当にお前に感謝していたんだ....お前が与えた居場所が、アキにとっての支えだったんだ....そんなアキを利用しようとしたお前を、俺は絶対に許さない....!」
「アキ....私は.........っ、うわああああああああああああ!」
「っ!?」
その時だった。ディヴァインが突然悲鳴を上げたかと思うと、そのディヴァインが何者かに宙へと持ち上げられていた。
「な、なんだこれは!?」
「これは...地縛神!?」
「そうよ、白波遊護。」
「あんたは...ミスティ!」
物陰から現れたのはミスティだった。
つまり、ディヴァインを捕らえているのはミスティの地縛神...!
「あなたのデュエル、見させてもらったわ...そして、トビーの死の真相も聞かせてもらった。」
「っ...」
「ディヴァイン...私は貴様を許さない!消えて終わりになんてさせない!」
「ぐっ...ぐああああああ!」
ミスティの怒りと同調して、地縛神Ccarayhuaの締め付けが激しくなる。
ディヴァインは体がボロボロに崩れ落ち、苦痛に顔をゆがませていた。
「アキさん...聞こえているかしら。あなたには身勝手な怒りをぶつけてしまったわ。ごめんなさい。」
『ミスティ...』
まだ通信が続いていたのか、俺のDホイールからアキの声が聞こえる。
アキにはこの光景は見えていないが、その声は少し震えていた。
「そしてあなたにとって大切だった人を今から殺す...それについても謝罪するわ。私もあなたから見れば、私から見たディヴァインと同じ...それでも、私はこの男を許すことができない!」
『っ...』
「がっ!ぐぅ...!」
「消えろディヴァイン!永遠の闇に!やれ!『地縛神Ccarayhua』!」
「う...うわああああああああああああ!」
「っ....」
ミスティが地縛神Ccarayhuaに指令を出すと、地縛神Ccarayhuaは持ち上げていたディヴァンをそのまま丸のみにしてしまった。
救いようのない人間だったかもしれないが、こうして目の前で人が死ぬときついものがある。
「......終わったわ、トビー....」
「ミスティ...」
「....白波遊護、ディヴァインを倒してくれて...真相を知る機会をくれて感謝するわ。でも、私はダークシグナー....シグナーとの闘いを下りることはできない。」
「そう...か...」
「アキさん....制御装置で待っているわ。決着をつけましょう...シグナーと、ダークシグナーの戦いに。」
『......わかったわ、ミスティ。』
「さようなら、白波遊護。.......ルドガーは旧モーメント跡地にいる。それからある男がそこに向かったわ。」
「ある男......っ!ゴドウィン長官か...」
「ええ。.....気をつけなさい。あの男には死相があった。でも....」
「でも...?」
「....いえ、なんでもないわ。とにかく気を付けた方がいい。それだけよ。」
「......ありがとう。感謝しておく。」
「いいえ....私とアキさん....どちらが勝つかはわからない。あなたは、アキさんが勝つことを望んでおくことね。」
そう言って、ミスティは闇の中に姿を消した。
『遊護....私からも言わせて。ディヴァインを倒してくれて、ありがとう。』
「いや....俺の方こそありがとう。アキのおかげで戦う気力が戻った。君がいてくれてよかった。」
『そ、そう...』
「本当にありがとう。君とミスティの戦い、君が勝つって信じてる。今度は俺が、君をそばで見守ってるよ。」
『っ....ええ.............ずっとそばで見守っていて....』
「えっ?ごめん、最後聞こえなかった....なんて言った?」
『い、いえ!なんでもないわ!』
『んん!アキさん、私もいること忘れないでくださいね。』
『み、御影さん...ご、ごめんなさい...』
『じゃあ白波くん、私たちは制御装置へ向かうわ。あなたは...』
「俺は旧モーメント跡地へ。17年前の因縁に決着をつけてくる。」
『わかったわ。気を付けて。』
『遊護...必ず無事に帰ってきて。約束よ。』
「ああ、約束する。」
『では、ご武運を。』
最後に御影さんがそう言って、通信が切れた。
正直、満身創痍だが...俺にはやらなければならないことがある。
ルドガー....今度こそ、俺はお前を倒す....待っていろ...!
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