遊戯王5D's 紡がれしもう一つの絆   作:遊~YOU~

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兄弟の絆

 

遊護 side

 

 

「うっ....ここは....」

 

 

俺は確か、ヘドロに飲み込まれて....

ということは、ここはヘドロの、いや、冥界の王の中といったところか。

ゴドウィンもそう言っていたしな。

 

 

「だが....何もないな。」

 

 

辺り一面、真っ暗闇が存在するだけで何もない。

どこまで続くかわからない真っ暗な闇、虚無だけだ。

障害物のようなものも見当たらない。

 

 

「どうやら目が覚めたようですね。」

 

「っ!...ゴドウィン。」

 

 

突然、後ろから声が聞こえたので振り返ると、そこにはゴドウィンが立っていた。

その姿はダークシグナーとして覚醒し、ムキムキになったときの姿だ。

 

 

「不動遊護....君というイレギュラーな存在に対応するには、こうするしかなかった。君という存在が、不動遊星とかかわることで私の計画に支障をきたす...そう思ったのです。」

 

「あんたの計画...冥界の王の力で世界を滅ぼし、赤き竜の力で新たな世界を創造する...」

 

「ええ、そうです。そしてその野望が成就する目前へと迫っている!私の...我の力によって、この世界はより良き世界へと生まれ変わるのだ!」

 

「っ...そんなのは間違っている!あんたは...ルドガーの想いを無駄にする気なのか!」

 

「ふっ...兄の想いか...兄の想いなら背負っている。だからこそ我は!この世界を作り直すのだ!」

 

「違う!ルドガーが望んだのは、冥界の王を止めることだ!決して、この世界を作り直すなんてことじゃない!本当はわかっているんだろう!」

 

「ならば示してみせよ!神たるこの我に!」

 

「っ!」

 

 

ゴドウィンがそう言い放つと、突如として紫色の炎が辺りを照らし出す。

そこはまるで俺が先ほどまでいた、神殿と瓜二つの場所だった。

 

 

「言ったでしょう。これより儀式を執り行うと。それはこちらでも同じこと!不動遊護、君を冥界の王への生贄とするのだ!」

 

「っ!これは...俺のDホイール....」

 

「現実世界と同じように、我と貴様の二人で!ライディングデュエルで決着をつけようではないか!」

 

「.....いいだろう、ゴドウィン!俺は負けない!そして遊星たちも....お前を倒し、必ずこの世界を救ってみせる!」

 

 

俺は自身のDホイールへとまたがり、ゴドウィンをにらみつける。

ゴドウィンはそんな俺を嘲笑うかのように、神殿の上から見下ろしている。

そんな俺たちの戦いを始めようとでも言いたげに、紫色の炎がコンドルの地上絵を描いた。

 

 

「さあ、始めようか!最期の戦いを!」

 

「行くぞゴドウィン!ライディングデュエル!アクセラレーション!」

 

 

「先攻は我がもらおう。我のターン、ドロー!」

 

 

ゴドウィン 手札5→6

 

 

「くくく...我は手札の『地縛囚人 グランド・キーパー』を召喚!」

 

「なっ!?『地縛囚人』だと!?」

 

「くくく...この世界にいる我は、本来の我ではない。神の力によって貴様の想像から生まれたもう一人の我だ。つまり、その力は本来の我を上回る!召喚された『グランド・キーパー』の効果発動!『グランド・キーパー』を除く、レベル5以下の『地縛』モンスター1体を、デッキまたは墓地から特殊召喚する!来い、『地縛囚人 ストーン・スィーパー』!」

 

「(まさか、『地縛囚人』を使ってくるとは...だが、これはライディングデュエル...肝心の『異界共鳴ーシンクロ・フュージョン』は使えないはず...)」

 

「フハハハ!安心しろ、不動遊護!神たる我はカードすら創造する!」

 

「っ!まさか...!」

 

「我は『SP-異界共鳴ーシンクロ・フュージョン』を発動!」

 

 

馬鹿な...本来、通常魔法の『異界共鳴ーシンクロ・フュージョン』がスピードスペルになっているだと...!

 

 

「このカードは1ターンに1度しか発動できないが、すさまじい効果を持つ!我は場のチューナーモンスター『地縛囚人 グランド・キーパー』と、チューナー以外のモンスター『地縛囚人 ストーン・スィーパー』を墓地に送り、そのモンスター2体を素材としてシンクロ召喚可能なシンクロモンスターと、融合召喚可能な融合モンスターを、それぞれ1体ずつ特殊召喚する!」

 

「くっ!」

 

「我はレベル5の『地縛囚人 ストーン・スィーパー』に、レベル1の『地縛囚人 グランド・キーパー』をチューニング!大地に取り憑きし妖精よ、その妖しき力で万物を揺るがせ!出でよ、『地縛戒隷 ジオグレムリン』!」

 

 

ゴドウィンが両手を広げると、地響きを鳴らしながら『地縛戒隷 ジオグレムリン』が姿を現した。その大きさは、今までの地縛神にも負けないくらいの大きさだ。

 

 

「さらに!石に囚われし者よ!地に封じられし者と1つとなりて大地を掴め!出でよ、『地縛戒隷 ジオグレムリーナ』!」

 

「く..!」

 

 

さらに、神殿を挟むように『ジオグレムリン』の反対側に、『ジオグレムリーナ』が姿を現した。その姿、この状況、まるで地縛神2体を一人で相手している気分になる。

 

 

「くくく...『ジオグレムリーナ』の効果発動。このカードの特殊召喚に成功したとき、デッキから『地縛』モンスター1体を手札に加える。我は『地縛囚人 ライン・ウォーカー』を手札に加える。そして、カードを1枚セットし、ターンエンドだ。」

 

 

ゴドウィン 手札6→4

地縛戒隷 ジオグレムリン ★6 ATK:2000

地縛戒隷 ジオグレムリーナ ★6 ATK:2000

リバースカード ×1

 

 

やはり一気に2体の大型モンスターを召喚できる、『異界共鳴ーシンクロ・フュージョン』は厄介だ。しかも次のターン、おそらくは手札に加えた『地縛囚人 ライン・ウォーカー』を使って、さらなる『地縛戒隷』を召喚してくるに違いない!

 

 

「(後手に回っては危険だ...!一気に攻める!)俺のターン、ドロー!」

 

 

遊護 手札5→6, SPC:0→1

ゴドウィン SPC:0→1

 

 

「俺は『トライデント・ウォリアー』を通常召喚!このモンスターの召喚に成功したとき、手札のレベル3のモンスター1体を特殊召喚できる!来い、『スチーム・シンクロン』!」

 

「合計レベルは7か。」

 

「まだだ!さらに俺は手札の『ブースト・ウォリアー』を特殊召喚!このカードは、俺の場にチューナーモンスターが存在する場合、手札から特殊召喚できる!」

 

「ほう...これでレベル合計は8!」

 

「行くぞゴドウィン!俺はレベル1の『ブースト・ウォリアー』と、レベル4の『トライデント・ウォリアー』に、レベル3の『スチーム・シンクロン』をチューニング!星海を切り裂く一筋の閃光よ!魂を震わし世界に轟け!シンクロ召喚!『閃珖竜 スターダスト』!」

 

 

遊護 手札6→3

閃珖竜 スターダスト ★8 ATK:2500

 

 

「出たな、別次元の赤き竜の力よ。その力も、我の力としてくれよう!」

 

「そうはさせるかよ!あんたを倒して、俺はここから出る!俺はさらに『SP-オーバー・ブースト』を発動!このターン、俺のスピードカウンターを4つ増やし、エンドフェイズに1にする!」

 

 

遊護 手札3→2, SPC:1→5

 

 

「ほう...エンドフェイズに減らしたとて、そもそもこのターンに貴様のスピードカウンターは1。何も痛手ではない、ということか。」

 

「ああ。だが、それだけじゃないぜ!さらに『SP-ツイン・アタック』を発動!自身のスピードカウンターが4つ以上あるとき、自分の場のシンクロモンスター1体を対象として発動できる!そのモンスターと同じレベル、同じ攻撃力を持つシンクロモンスターをエクストラデッキから墓地に送ることで、対象のモンスターはこのターン、2回攻撃ができる!俺はレベル8、攻撃力2500の『スターダスト・ドラゴン』を墓地へ送る!」

 

「ほう...なかなかやるではないか。」

 

「余裕ぶってるのも今の内だ!バトルに入る!」

 

「その前に、我の『地縛戒隷 ジオグレムリン』の効果を発動させてもらおう!」

 

「っ!俺はそれにチェーンして、『閃珖竜 スターダスト』の効果を発動!自身に対して、1ターンに1度、あらゆる破壊から守る効果を適用する!」

 

「くくく...賢明な判断だな。『ジオグレムリン』の効果により、貴様はその『閃珖竜 スターダスト』を破壊するか、その攻撃力分のライフを我に献上するかを選ぶ!」

 

「当然、俺は破壊する効果を選ぶ!だが、『閃珖竜 スターダスト』の効果により破壊は免れる!」

 

 

俺の宣言により、『ジオグレムリン』がその巨大な腕を『閃珖竜 スターダスト』に振り下ろすが、『閃珖竜 スターダスト』はブレスによってその腕をはじき返す。

 

 

「バトルだ!『閃珖竜 スターダスト』で『地縛戒隷 ジオグレムリン』を攻撃!シューティング・ソニック!」

 

「くっ!ぐおおおおおおおおおおおおおおお!」

 

 

ゴドウィン LP4000 - 500 → 3500

 

 

「続けて、『地縛戒隷 ジオグレムリーナ』に攻撃!ツイン・シューティング・ソニック!」

 

「ぬおおおおおおおおおおお!」

 

 

ゴドウィン LP3500 - 500 → 3000

 

 

「(よし、これで2体の『地縛戒隷』を破壊することができた。)俺はカードを1枚セットし、ターンエンド!エンドフェイズ、『SP-オーバー・スピード』の効果により、俺のスピードカウンターは1になる!」

 

 

遊護 手札1→0, SPC:5→1

閃珖竜 スターダスト ★8 ATK:2500

リバースカード ×1

 

 

「くくく...この程度の状況は、容易く覆すか。さすがだ....と言いたいが、甘いな!」

 

「何...?」

 

「我がモンスターを破壊するために、貴様が使った手札は5枚。唯一残ったカードはわからぬが、たった1枚では次の我のターンの攻撃を防ぐことなど不可能!」

 

「さあね、それはどうかな!」

 

「くくく...それを今から証明してくれる!我のターン、ドロー!」

 

 

ゴドウィン 手札4→5, SPC:1→2

遊護 SPC:1→2

 

 

「我は手札のこのモンスターを特殊召喚する!現れよ、『地縛囚人 ストーン・スィーパー』!このモンスターは、フィールドゾーンにカードが存在する場合、手札から特殊召喚できる。」

 

「っ!(レベル5のモンスター...!そして、ゴドウィンの手札には...)」

 

「さらに『地縛囚人 ライン・ウォーカー』を召喚!その効果により、デッキから『SP-異界共鳴ーシンクロ・フュージョン』を手札に加える!」

 

 

ゴドウィン 手札5→3, 3→4

地縛囚人 ストーン・スィーパー ★5 DEF:1600

地縛囚人 ライン・ウォーカー ★3 ATK:800

リバースカード ×1

 

 

「さあ、再び貴様に恐怖を与えてやろう!我は『SP-異界共鳴ーシンクロ・フュージョン』を発動!その効果により、我はレベル5の『地縛囚人 ストーン・スィーパー』に、レベル3の『地縛囚人 ライン・ウォーカー』をチューニング!地の底から甦れ!戒め放つ翼持つ巨獣よ!シンクロ召喚!『地縛戒隷 ジオグリフォン』!」

 

 

ゴドウィンの発動した『シンクロ・フュージョン』により、神殿のすぐそばに今度は巨大な翼を持った鳥が現れた。

 

 

「さらに!『地縛囚人 ストーン・スィーパー』と『地縛囚人 ライン・ウォーカー』で融合召喚する!地を這う囚人よ!刑場への道を歩き続ける囚人と一つとなり、戒め与える巨獣となれ!融合召喚!『地縛戒隷 ジオクラーケン』!」

 

 

続けて、『ジオグリフォン』と反対側からヘドロが噴き出し始め、ヘドロが収まるとそこには巨大なイカが現れた。こいつらが、二組目の『地縛戒隷』...!

 

 

「さあ、我がモンスターたちの前にひれ伏すがいい!まずは『地縛戒隷 ジオグリフォン』で『閃珖竜 スターダスト』に攻撃!」

 

「何!?互いのモンスターの攻撃力は互角だぞ!」

 

「フハハハ!そう焦るな!我は『地縛戒隷 ジオグリフォン』の効果発動!墓地の『地縛』モンスターを蘇生する!出でよ、『地縛囚人 グランド・キーパー』!そしてこのカードがフィールドに存在する限り、我が『地縛』モンスターは戦闘、効果では破壊されない!」

 

「くっ!ならば『閃珖竜 スターダスト』の効果発動!1ターンに1度、場のカードをあらゆる破壊から守る!」

 

「フハハハ!いけ、『ジオグリフォン』!」

 

「負けるな、『スターダスト』!」

 

 

ゴドウィンの宣言により、『ジオグリフォン』が巨大な翼を広げながら『閃珖竜 スターダスト』へと襲い掛かった。両者は互角の戦いを繰り広げる。

その衝撃はすさまじく、ダメージもないのにDホイールがあおられ、俺は必死にDホイールにしがみついていた。

 

 

「くっ...!」

 

「くくく、続け!『ジオクラーケン』!『閃珖竜 スターダスト』を破壊しろ!」

 

 

追撃と言わんばかりに、今度は『ジオクラーケン』の触手が『閃珖竜 スターダスト』へと襲い掛かった。『ジオグリフォン』との戦闘で疲弊していた『閃珖竜 スターダスト』は抵抗むなしく触手に捕まってしまう。

 

 

「っ...『スターダスト』!」

 

「消えろ!」

 

「ぐあああああああああ!」

 

 

遊護 LP4000 - 300 → 3700

 

 

 

触手に捕まった『閃珖竜 スターダスト』は、そのままなすすべなく破壊されてしまった。ダメージは多くはないが、こうも簡単に『閃珖竜 スターダスト』を破壊されてしまうなんて...!

 

 

「くくく...我はカードを1枚セットし、ターンエンドだ。」

 

 

ゴドウィン 手札3→2

地縛戒隷 ジオグリフォン ★8 ATK:2500

地縛戒隷 ジオクラーケン ★8 ATK:2800

地縛囚人 グランド・キーパー ★1 DEF:300

リバースカード ×2

 

 

「くっ...俺のターン、ドロー...!」

 

 

遊護 手札0→1, SPC:2→3

ゴドウィン SPC:2→3

 

 

「フハハハ!たった1枚の手札で、一体何ができるという!あきらめることだ!我にすべてをゆだねよ!」

 

「俺は諦めない!外ではきっと、遊星たちが諦めずに戦っている!ならば俺がやることはただ一つ!最期の最後まで、諦めずに戦うことだ!」

 

「無駄だ!不動遊星たちも、神たる我の前にひれ伏すのみ!」

 

「遊星たちが...俺の弟がそんなに簡単にあきらめるかよ!俺は『SP-エンジェル・バトン』を発動!スピードカウンターが2つ以上あるとき、カードを2枚ドロー!」

 

 

遊護 手札1→0, 0→2

 

 

「....っ!(良いカードを引いた!)その後、手札を1枚捨てる!」

 

 

遊護 手札2→1

 

 

「そして俺はトラップカード『シンクロ・スピリッツ』を発動!墓地のシンクロモンスターを除外し、そのシンクロモンスターを召喚するために素材とした1組を墓地から特殊召喚する!戻ってこい、『トライデント・ウォリアー』、『ブースト・ウォリアー』、『スチーム・シンクロン』!」

 

「ほう...一気にモンスターを並べたか。」

 

「そして『SP-シンクロ・リベンジ』を発動!墓地、除外ゾーンからシンクロモンスターをそれぞれ1枚ずつ、エクストラデッキに戻すことができる。俺は墓地の『スターダスト・ドラゴン』、除外ゾーンの『閃珖竜 スターダスト』をエクストラデッキに戻す!そしてこの時、同じレベル、同じ攻撃力のモンスターを戻した場合、追加で1枚ドローできる!」

 

「ほう...」

 

「(このドローに希望を託す!)ドロー!」

 

 

遊護 手札0→1

 

 

「....っ!俺はレベル1の『ブースト・ウォリアー』と、レベル4の『トライデント・ウォリアー』に、レベル3の『スチーム・シンクロン』をチューニング!集いし願いが、新たに輝く星となる!光差す道となれ!シンクロ召喚!飛翔せよ!『スターダスト・ドラゴン』!」

 

「くくく...この瞬間、『地縛戒隷 ジオクラーケン』の効果を発動!相手のエクストラデッキからモンスターが特殊召喚されたとき、相手の場のモンスターすべてを破壊し、破壊したモンスター1体につき800ポイントのダメージを与える!」

 

「くっ!させるか!『スターダスト・ドラゴン』の効果発動!自身をリリースし、カードを破壊する効果を無効にして破壊する!」

 

「だが、我の場には『地縛囚人 グランド・キーパー』が存在する!我が『地縛』モンスターは戦闘、効果では破壊されない!」

 

「くそ...!俺はカードを1枚セットし、ターンエンドだ!エンドフェイズ、『スターダスト・ドラゴン』は効果により復活する!」

 

 

遊護 手札1→0

スターダスト・ドラゴン ★8 ATK:2500

リバースカード ×1

 

 

「我のターン、ドロー!」

 

 

ゴドウィン 手札3→4, SPC:3→4

遊護 SPC:3→4

 

 

「不動遊護...お前がどれだけあがこうと、神たる我の前にはすべてが無意味!それをしかとその身に刻み付けてやろう。バトルだ!我は『ジオクラーケン』で『スターダスト・ドラゴン』を攻撃!」

 

「ゴドウィン...攻撃の順番を誤ったな!」

 

「何...?」

 

「トラップ発動、『パワー・フレーム』!自身の攻撃力より高い攻撃力を持つモンスターに攻撃されたとき、その攻撃を無効にし、このカードを攻撃対象のモンスターに装備する!装備モンスターの攻撃力は、その時の攻撃モンスターと、攻撃対象モンスターの攻撃力の差の分だけアップする!『ジオクラーケン』と『スターダスト・ドラゴン』の攻撃力の差は300!よって、300ポイントアップ!」

 

 

遊護

スターダスト・ドラゴン ★8 ATK:2500 + 300 → 2800

パワー・フレーム

 

 

「な、なんだと!?これでは『ジオグリフォン』の攻撃は通らぬ...!」

 

「あんたらしからぬミスだな、ゴドウィン!」

 

「くっ...ならば我は『ジオグリフォン』を守備表示に変更!これでターンエンド!」

 

 

ゴドウィン

地縛戒隷 ジオグリフォン ★8 DEF:1500

地縛戒隷 ジオクラーケン ★8 ATK:2800

地縛囚人 グランド・キーパー ★1 DEF:300

リバースカード ×2

 

 

今の攻撃、何とか防ぐことはできた。

だが現状の突破口が見つからない以上、じり貧だ。

このターンが正念場だな...!

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 

遊護 手札0→1, SPC:4→5

ゴドウィン SPC:4→5

 

 

「(このカードは...)....俺はカードを1枚セットし、ターンエンドだ。」

 

 

遊護 手札1→0

スターダスト・ドラゴン ★8 ATK:2800

パワー・フレーム

リバースカード ×1

 

 

「我のターン、ドロー!」

 

 

ゴドウィン 手札4→5, SPC:5→6

遊護 SPC:5→6

 

 

「ふっ...そのセットカードが何かはわからぬが、貴様に我を倒すことなど不可能だ!このターン、『ジオクラーケン』で『スターダスト・ドラゴン』を破壊すれば、貴様を守るモンスターはいない!」

 

「さあ、どうかな。」

 

「(ぬぅ...不動遊護、油断はならない男だ。余裕ぶった表情、あのリバースカードに何かあるのか...?)」

 

「....」

 

「ふっ...いいだろう。万全を期して、貴様を屠ってくれる!我はリバースカード『貪欲な瓶』を発動!その効果により、墓地のカードを5枚対象とする。我は『地縛囚人 ライン・ウォーカー』、『地縛囚人 ストーン・スィーパー』、『地縛戒隷 ジオグレムリーナ』、『地縛戒隷 ジオグレムリン』、『SP-異界共鳴ーシンクロ・フュージョン』を選択!それらをデッキに戻し、シャッフル後、1枚ドローする!」

 

 

ゴドウィン 手札5→6

 

 

「ふっ...フハハハ!引いたぞ、不動遊護!我は貴様を絶望の淵へと追いやるカードを!」

 

「ふっ...そのドロー、命とりだぜ!」

 

「何ぃ!?」

 

「あんたがドローフェイズ以外でカードを手札に加えた時、トラップ発動!『逆転の明札』!その効果により、相手の手札と同じ枚数になるようドローする!」

 

「なんだと!?」

 

「俺の手札は0枚...そしてあんたの手札は6枚!よって俺はカードを6枚ドロー!」

 

 

遊護 手札0→6

 

 

「ば、馬鹿な...伏せたカードはその場を凌ぐためのカードではなかったというのか...!」

 

「ああ、その通りさ。あんたがそのまま攻めてきていれば、俺に勝ち目はなかった。だがあんたは俺が何かを狙っていると思い、無駄なことをした。この手札があれば、俺はまだ戦える!」

 

 

 

危ない賭けだった。だがこの賭けに勝ったおかげで、『地縛戒隷』を突破する道が見えた!

 

 

「くっ...だが我もこのままでは終わらせんぞ!我は『地縛囚人 ストーン・スィーパー』を特殊召喚!そして『SP-異界共鳴ーシンクロ・フュージョン』を発動!『地縛囚人 ストーン・スィーパー』と、『地縛囚人 グランド・キーパー』を対象として発動!」

 

「っ!」

 

「再び我が僕として戦え、戒めの獣たちよ!出でよ、『地縛戒隷 ジオグレムリン』!『地縛戒隷 ジオグレムリーナ』!」

 

 

ゴドウィンが『異界共鳴ーシンクロ・フュージョン』を天に掲げると、再び地が揺れ、神殿を取り囲むように2体の『地縛戒隷』が姿を現した。

 

4体の『地縛戒隷』が神殿を取り囲む...圧倒的な光景に俺は正直、恐怖を感じていた。

 

 

「(これが恐怖...手の震えが止まらない....文字通り、このデュエルは死闘。負ければ俺は...)」

 

「どうだ、不動遊護!これが我の力!神たる我の力なのだ!」

 

 

恐怖、か...だけど、俺はここで諦めるわけにはいかない。

待っている...そして、戦っているんだ。遊星たちが!

だから俺はこの恐怖を乗り越えていく!

 

 

「来い、ゴドウィン!お前の想いも俺は受け止めてやる!」

 

「我の想いだと...ならばその身に刻むがいい!我が最強の力を!我はバトルフェイズに入る!そしてその瞬間、『地縛戒隷 ジオグレムリン』の効果を発動!その効果により、『地縛戒隷 ジオグレムリン』と『地縛戒隷 ジオグレムリーナ』を除外!そしてそれらで融合召喚を行う!」

 

「っ!(来るか、最後の『地縛戒隷』...!)」

 

「降臨せよ、最強の悪魔よ!『地縛戒隷 ジオグラシャ=ラボラス』!」

 

 

でかい...これがその目で実際に見る、『地縛戒隷 ジオグラシャ=ラボラス』か...!

想像以上の巨大さだ...さっきまで見ていた『地縛戒隷』よりも、まるで『地縛神』を見ているかのような...!

 

 

「バトルだ!『ジオグラシャ=ラボラス』で『スターダスト・ドラゴン』を攻撃!この瞬間、効果が発動!このモンスターと戦闘を行う相手モンスターの攻撃力と守備力を0にする!」

 

「くっ!」

 

「消え去れ、シグナーの竜よ!」

 

 

『ジオグラシャ=ラボラス』は大きく羽ばたくと、『スターダスト・ドラゴン』めがけて邪悪なブレスを放つ。その邪悪な力の影響か『スターダスト・ドラゴン』の動きは鈍くなり、そのままブレスに貫かれてしまった。

 

 

「くっ!ぐあああああああああああああああああああああああああ!」

 

 

遊護 LP3700 - 3000 → 700, SPC:6→3

 

 

あまりの衝撃に、俺はDホイールの制御を失ってしまう。

大きく揺れながら、コースの炎の壁にぶつかり、そのまま転倒してしまいそうになる。

 

 

「走れないDホイーラーにターンは回らぬぞ。とは言ったものの、この一撃で終わりだがな!行け!『ジオグリフォン』!不動遊護にとどめを刺せ!」

 

「くっ.....まだだああああああああ!」

 

 

俺は何とかDホイールの制御を取り戻し、体勢を整える。

そして手札のカードを手に取り、ゴドウィンに見せつける。

 

 

「相手のダイレクトアタック宣言時、手札の『バトルフェーダー』の効果を発動!このカードを特殊召喚し、バトルフェイズを終了する!」

 

「ふん...まだ耐えるか。だが貴様のライフは風前の灯火。何をやっても我には勝てぬ!」

 

「まだだ...俺は諦めない!かつてあんたがサテライトから飛んだように...遊星たちの未来を護るために....未来に希望をつなぐために!俺は負けない!」

 

「ならば潔く散れ!トラップ発動、『メテオ・プロミネンス』!手札を2枚墓地に送り、相手に2000ポイントのダメージを与える!」

 

「手札の『ハネワタ』を墓地に送り、効果発動!このターン、自分が受ける効果ダメージは0になる!」

 

「ぬぅ...!我はターンエンド!」

 

 

ゴドウィン 手札1

地縛戒隷 ジオグリフォン ★8 ATK:2500

地縛戒隷 ジオクラーケン ★8 ATK:2800

地縛戒隷 ジオグラシャ=ラボラス ★10 ATK:3000

 

 

 

ここまで何とか戦ってきたが、おそらくもう残るターンもわずかだ。

俺のライフはたった700、モンスターは攻撃力も守備力も0、対するゴドウィンの場には強力なモンスターが3体。

 

 

この絶望的な状況を切り抜けるには...今の手札ではダメだ。

あのカードさえ引ければ...きっと...!

 

 

「どうした。手が震えているぞ。」

 

「っ....ああ、そうさ。このドローにすべてがかかっている。怖いに決まっている。」

 

「恐怖か....我はとうにそのようなもの、捨てた。」

 

「そうかな....あんたは今も恐怖している、違うか?」

 

「何...?」

 

「ただ一人、あんたは戦っている。それはあんたがすべてを背負い込み、この五千年の戦いに終止符を打つために。」

 

「っ!貴様に何が...」

 

「わかる!俺はあんたを知っている!それは前世がどうとか、そんな話じゃない!治安維持局で働いて、あんたという人間とかかわって、あんたがどういう人か痛いほどわかってるんだよ!だからこそ、俺は勝つ!あんた一人にかっこつけさせはしない!」

 

「っ!(今、遊護の後ろに遊星と、不動博士が...)」

 

「俺の...ターン!」

 

 

遊護 手札4→5, SPC:3→4

ゴドウィン SPC:6→7

 

 

「来て、くれたか....俺は『ジャンク・シンクロン』を召喚!」

 

 

俺は今引いたカードを、そのまますぐに召喚する。

『ジャンク・シンクロン』...俺や遊星を支えるカードの1枚だ。

 

 

「『ジャンク・シンクロン』の効果発動!墓地のレベル2以下のモンスター1体を、効果を無効にして守備表示で特殊召喚する!来い、『ブースト・ウォリアー』!」

 

「ふん...そんな雑魚モンスターを並べたところで、我が『地縛戒隷』たちには届かない!」

 

「まだだ!俺には...俺たちにはシンクロという名の絆がある!俺は墓地の『ボルト・ヘッジホッグ』の効果発動!」

 

「何!?『ボルト・ヘッジホッグ』など、いつの間に...っ!」

 

「ああ、『エンジェル・バトン』の効果で墓地に送ってあったんだ!俺の場にチューナーモンスターが存在するとき、このカードは墓地から特殊召喚できる!」

 

 

俺に力を貸してくれ、みんな!

 

 

「俺はレベル1の『ブースト・ウォリアー』と『バトルフェーダー』、レベル2の『ボルト・ヘッジホッグ』に、レベル3の『ジャンク・シンクロン』をチューニング!冷たい炎が、世界のすべてを包み込む。漆黒の花よ、開け!シンクロ召喚!現れよ!『ブラック・ローズ・ドラゴン』!」

 

「こ、ここで『ブラック・ローズ・ドラゴン』だと...!?」

 

「シグナーの絆が、俺たちに勝利をもたらす!『ブラック・ローズ・ドラゴン』の効果発動!互いの場のカードをすべて破壊する!ブラック・ローズ・ガイル!」

 

「さ、させるか!我は『ジオクラーケン』の効果を発動!相手のエクストラデッキからモンスターが特殊召喚されたとき、このターンに特殊召喚された相手のモンスターすべてを破壊し、破壊したモンスター1体につき、800ポイントのダメージを与える!」

 

「速攻魔法、『SP-シンクロ・エフェクト』!こちらのモンスターを破壊する効果が発動したとき、このカードを発動できる!その効果を無効にして破壊する!」

 

「な、なんだと!?」

 

 

俺が発動した『SP-シンクロ・エフェクト』により、『ジオクラーケン』は効果を無効にされ破壊されていく。さらに『ブラック・ローズ・ドラゴン』の効果が発動され、互いの場のカードは激しい竜巻により破壊されていく。

 

 

「ば、馬鹿な!我が僕たちが一瞬で...!」

 

「これで互いのフィールドはリセットされた!」

 

「くっ.....まだだ!相手によって『ジオグラシャ=ラボラス』が墓地に送られたことで、デッキから最強の神を呼び覚まさせる!出でよ!『地縛神 Wiraqocha Rasca』!」

 

 

 

『ブラック・ローズ・ドラゴン』の効果により、互いのフィールドはまっさらにリセットされた。だが最後の瞬間、『ジオグラシャ=ラボラス』が雄たけびを上げると、空に光るコンドルの地上絵が光った。

 

そしてすぐに、その場に『地縛神』が姿を現した。

最後にして最強の地縛神...これまで戦った『地縛神』は原作効果だった。

つまり、こいつも...!

 

 

「俺はカードを3枚セットし、ターンエンドだ!」

 

 

遊護 手札3→0

リバースカード ×3

 

 

「ククク...まさかここまで抵抗されるとは思いもしなかった。だが儀式は最終局面を迎えている!見えるか、不動遊護!」

 

 

そういうゴドウィンの頭上には、現実世界で戦う遊星の姿が写し出されていた。

すでにこのデュエルと同じように『地縛神 Wirawqocha Rasca』が召喚されており、よく見るとジャックとクロウはコース上で倒れている。

 

 

「っ....遊星...!」

 

「ようやく...ようやく赤き竜の力も馴染んできた。これで我は2つの神の力を手に入れることができる!そうして世界は新たな道を歩み始めるのだ!」

 

「まだだ!俺たちは諦めない!お前を倒し、この世界を救ってみせる!」

 

「無駄だ!我が神、『Wiraqocah Rasca』は絶対的な力を持つ!神たるこのカードは相手の魔法、トラップの効果を受けない!貴様が足掻きで伏せたその3枚のカードも、我には通用せぬ!」

 

「それはどうかな。」

 

「何...?」

 

「俺は信じている!この3枚のカードは、お前を打ち砕く力となることを!そして遊星...あいつも、お前を倒す!」

 

「なぜ....なぜそう言い切れる!なぜ貴様は笑っていられる!」

 

 

そうか、俺は笑っているのか。

ふと、先ほどまで震えていた手を見ると震えは止まっていた。

遊星が戦っている姿を見たからかな...不思議と、もう恐怖はない。

そして何より、負ける気が微塵もしない!

 

 

「信じているからだ....遊星を、仲間を!」

 

「信じる...思い....!」

 

「あんただってそうだろう、ゴドウィン!兄、ルドガーを....父さん...不動博士を信じたからこそ、この世界を救うために戦っている...そうなんじゃないのか!」

 

「っ...我は....私は....」

 

「来い、ゴドウィン!あんたの想い、俺が受け止める!」

 

「くっ...我のターン、ドロー!」

 

 

ゴドウィン 手札1→2, SPC:7→8

遊護 SPC:4→5

 

 

「我は『Wiraqocha Rasca』の効果を発動!1ターンに1度、相手のライフを1にすることができる!ポーラスター・オベイ!」

 

「ぐあああああああああああああああああああああああああ!」

 

 

遊護 LP700 → 1

 

 

『地縛神 Wiraqocha Rasca』から放たれたブレスが俺へと直撃し、俺のライフが1になってしまう。さらにその衝撃により、俺は再び転倒の危機に瀕してしまう。

 

 

「くっ...!」

 

「フハハハ!走れぬDホイーラーにターンは回らない。転倒した時点で貴様の敗北だぞ!」

 

「っ....終わらせるかよ....!」

 

 

俺は何とか体勢を立て直し、再びコース上を走り始める。

 

 

「っ...ならばこの一撃で消えるがいい!バトルフェイズ!『地縛神 Wiraqocha Rasca』でダイレクトアタック!デス・シンギュラリティ!」

 

 

再び、『地縛神 Wiraqocha Rasca』のブレスが俺へと襲い掛かる。

地縛神は魔法、罠の効果を受け付けない、厄介な耐性を持ったモンスター...だがその実、魔法や罠で攻撃を回避する手段はいくらでもある!

 

 

「俺はトラップカードを発動する!」

 

「無駄だ!神に魔法、罠の効果は通じない!よって攻撃は無効にはならない!」

 

「攻撃を無効にする効果、ならな!俺が発動するのは、『強制終了』!」

 

「なっ!?そ、そのカードは遊星と同じ...!」

 

「このカードは、自分の場のカードを1枚墓地に送ることで、このターンのバトルフェイズを強制的に終了する!さらにこの効果を適用するとき、2枚目のトラップを発動する!『トゥルース・リインフォース』!デッキからレベル2以下の戦士族モンスター1体を特殊召喚する!俺はデッキから『ビッグ・ワン・ウォリアー』を特殊召喚!」

 

 

遊護

ビッグ・ワン・ウォリアー ★1 DEF:600

強制終了

リバースカード ×1

 

 

「そして『強制終了』の効果により『トゥルース・リインフォース』を墓地に送り、バトルフェイズを終了!これにより、『地縛神 Wiraqocha Rasca』の攻撃は無効にさせる!」

 

「ぐっ...ぐぅぅ...!わ、我はこれでターンエンド...!」

 

 

ゴドウィン

地縛神 Wiraqocha Rasca ★10 ATK:1

 

 

「ぐっ!グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」

 

 

突然、ゴドウィンが苦しみだし、うめき声をあげた。

よく見てみると、ゴドウィンの胸に浮き上がっていた赤き竜の痣が消えていっているのが見える。そして写し出されている現実世界では、赤き竜の痣が遊星たちに戻っていっているのがわかる。

 

 

「消えていく...我の中から、赤き竜の力が...!なぜだ...赤き竜は、神たる我を選んだのではなかったのか!」

 

「違う!絆を選んだんだ!ゴドウィン....このターンで決着をつける!」

 

 

赤き竜よ...俺と遊星に、そしてゴドウィンとルドガーのために、力を貸してくれ!

俺がそう願ったとき、遊星と俺の背中に赤き竜の痣が浮かび上がった。

 

 

「(感じる...お前も同じ思いで戦ってるんだな、遊星。俺たちで、長きにわたる因縁に決着をつけよう!)俺のターン...ドロー!」

 

 

遊護 手札0→1, SPC:5→6

ゴドウィン SPC:8→9

 

 

「俺は最後のトラップカード...『星屑の残光』を発動!自分の墓地に存在する『スターダスト』モンスター1体を特殊召喚する!戻ってこい、『スターダスト・ドラゴン』!」

 

「ぐっ!『スターダスト・ドラゴン』...!」

 

「そして...『救世竜 セイヴァー・ドラゴン』を召喚!」

 

「赤き竜の力...!」

 

「俺は、レベル8の『スターダスト・ドラゴン』と、レベル1の『ビッグ・ワン・ウォリアー』に、レベル1の『救世竜 セイヴァー・ドラゴン』をチューニング!集いし星の輝きが、新たな奇跡を照らし出す!光差す道となれ!シンクロ召喚!光来せよ!『セイヴァー・スター・ドラゴン』!」

 

 

俺は『セイヴァー・スター・ドラゴン』を召喚すると、ギアを上げて加速する。

 

 

「『セイヴァー・スター・ドラゴン』の効果発動!1ターンに1度、相手モンスター1体の効果を無効にし、その効果を得る!サブリメーション・ドレイン!」

 

「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!力が....力が抜けていく...!」

 

「これで『地縛神』への攻撃が可能!行くぞ、ゴドウィン!『セイヴァー・スター・ドラゴン』で『地縛神 Wiraqocha Rasca』を攻撃!」

 

 

『セイヴァー・スター・ドラゴン』とともに、俺もDホイールとともに飛び上がる。

そして『セイヴァー・スター・ドラゴン』と一体化し、『地縛神 Wiraqocha Rasca』へと突き進む。

 

 

「シューティング・ブラスター・ソニック!」

 

 

そしてその攻撃は、『地縛神 Wiraqocha Rasca』の胴体を貫く。

 

 

「ぐああああああああああああああああああああああああ!」

 

 

ゴドウィン LP3000 - 3799 → 0

 

 

激しい爆発が起こり、辺り一面は真っ白になる。

だが最後に見た光景...俺の一撃と同じように、遊星もまたゴドウィンを打ち破った。

これで世界は救われる...ダークシグナーすべてを倒し、冥界の王もまた....

 

 

 

『まだだ。』

 

「っ!その声は...ルドガー...さん...」

 

『久しぶりだな、不動遊護。そして....礼を言う。』

 

「えっ...?」

 

『私を...そして、弟、レクスを止めてくれたことを感謝する。』

 

「兄さん...」

 

『レクス...』

 

「兄さん...私たちは、長い回り道をしていたのかもしれない...」

 

『ああ、そうだな。だが、そのおかげで気付けたこともある。』

 

「そうだね、兄さん...」

 

『....不動遊護。お前には未来が託された。私たちはこの長き闘いに終止符を打つ。だから私たちの代わりに、不動博士の後を継ぎ、モーメントを...』

 

「わかってるさ。あんたたちの分まで、俺が研究を続ける。より良い世界を作るために。」

 

『ふっ...余計な世話だったな。...さあ、行こうレクス。』

 

「そうだね...兄さん.........不動遊護、私からも礼を言わせていただきます。ありがとう....」

 

「ゴドウィン......俺からも言わせてくれ。ありがとう....そして、ごめん。」

 

「気にすることはありません。私たちの運命は、私たち自身で決めたこと。君が悔やむ必要はないんです。その代わり、兄さんの言ったように....私たちと、博士の分まで...」

 

「っ....ああ!約束する...!」

 

「ありがとう.....」

 

 

わかっていたことだ。この二人が犠牲にならなければ、五千年に1度の戦いは終わらない。この二人が犠牲になったからこそ、今回のダークシグナーは生き返ることができた。

 

 

だから...この二人だけは絶対に、救うことができなかった。

ゴドウィンとルドガーは満足そうに笑って、光の中へと消えていった。

そんな二人の背中を、俺はただ見つめていることしかできなかった。

 

 

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