遊戯王5D's 紡がれしもう一つの絆   作:遊~YOU~

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WRGP編
新たな脅威


 

遊護 side

 

 

ダークシグナーとの戦いから半年が経った。

あれからシティとサテライトは一つとなり、遊星やクロウといったサテライトで過ごしていた人たちも、ごく普通にシティで暮らすことができるようになった。

 

今、俺たちが何をしているかというと、遊星とジャック、クロウは1年後に開催されるワールドライディングデュエルグランプリへの参加のため、日々精進している。

 

アキはデュエルアカデミアに復帰し、龍亜と龍可もデュエルアカデミアに通うようになった。

 

そして、俺はというと実は休職願いを出して今は自由を満喫している。

今までため込んでいたお金があるので生きていくのに困ってはいない。

たまに遊星たちを手伝ったり、アキの勉強を見てあげたりしている。

 

モーメントの研究は、俺にとって人生を賭けて行うべきテーマだ。

だけど、今の俺に何ができるのかをいろいろ考えたいと思って、こうして時間を作っていろいろ考えているところだ。

 

ただ、暇も今日までかもしれない。

そう思ったのは、ゴーストの事件を聞くようになったからだ。

まだ牛尾さんが犠牲になったという話は聞いていないから、原作でいうWRGP編が始まったわけではないだろう。

だが、それもそう遠くない未来だろう。

 

 

「それで...話っていうのはなんです?」

 

「急にごめんなさい。実はあなたにお願いがあってきたの。」

 

「急にすまないな、遊護。」

 

 

なぜかというと、俺の家に御影さんと牛尾さんがやってきたからだ。

原作では、ゴースト事件を解決するため、遊星たちを訪ねることから話が始まる。

代わりに、俺のところに来たってところか...?

 

 

「ゴースト事件を知っているか?」

 

「ええ、まあ。あれだけの事件、嫌でも耳に入ってきますよ。」

 

「だろうな。...実は、折り入ってお願いがある。」

 

「力を貸してほしい、ってところですか?」

 

「ああ、話が早くて助かる。」

 

「まあ、いいですけど...ゴーストとやらは、どういうパターンで相手を狙っているかなんてわかってないですよ。囮になるかどうか...」

 

「ええ、それは重々承知しているわ。でも、あなたの力が必要だと思ったの。」

 

 

俺の力が必要、か。頼られて悪い気はしないが、ここで俺がしゃしゃり出ることで、何か悪い影響が出たりしないかな。

 

 

「.....すまん、遊護。今の話は忘れてくれ。」

 

「えっ?」

 

「お前に頼る前に、まずやらなきゃいけないことがあるよな。」

 

「ちょっと、牛尾くん!?」

 

「行きましょう、御影さん。」

 

 

そう言って、牛尾さんは部屋から出ていく。

俺があまり乗り気ではないと思ったのか、牛尾さんはあっさりと去っていく。

 

 

「....なんだか、悪いことしたかな。」

 

 

なんとなく嫌な予感がするんだけど、牛尾さん大丈夫だろうか。

そんなことを考えながら、俺は牛尾さんと御影さんを見送った。

だが、そんな嫌な予感はその日の夜に的中することになる。

 

 

「御影さん!」

 

「あ...遊護くん...」

 

 

俺の元に、牛尾さんがゴーストにやられたという報せが届いた。

俺は慌てて知らされた病院へとやってくると、深刻そうな表情を浮かべた御影さんと、悔しそうな表情のクロウを見つけた。

 

 

「牛尾さんは!?」

 

「今治療中です....」

 

「くそっ!牛尾の奴、無茶しやがって...!」

 

「牛尾は無事か!?」

 

「っ!遊星!ジャック!」

 

 

俺が入ってきて話を聞いていると、すぐに遊星とジャックもやってきた。

どうやら3人も牛尾さんたちから、ゴーストの件は聞かされていたらしい。

少しすると、治療室から医者とともに、牛尾さんが運ばれてきた。

 

 

「牛尾!」

 

「っ...遊星...それに遊護も...」

 

「牛尾さん...どうしてこんな無茶を...」

 

「ふっ...もう、お前たちには頼ってはいけない、そう思ったんだ....だが、このざまよ...ぐっ...!」

 

「君たち、退いて!すぐに手術しなくては!」

 

「ぐっ...遊星、遊護...ゴーストに、シンクロは使うな...!」

 

 

牛尾さんは最後にそう言い残して、手術室へと運ばれていった。

シンクロは使うな....やはり、ゴーストは機皇帝を使うのか...

はっきり言って、今のデッキではイリアステルの連中に勝てるかどうか...

 

 

「(もう、この世界を楽しんでいるだけではダメだ。もっと真剣にデッキを構築して、来たる戦いに備えないと...)」

 

「シンクロを使うな...か。」

 

「一体どういうことだ。」

 

「わからない....」

 

「.....御影さん、教えてほしい。」

 

「は、はい。」

 

「ゴーストは、夜な夜なハイウェイを走っては、見つけた相手にデュエルを挑んで事故を起こしている....あってるよね。」

 

「はい、そうです。」

 

「わかった。」

 

 

俺はそう言って、その場を去ろうとする。

 

 

「待つんだ、遊護。まさかお前、囮になるつもりか?」

 

「遊星、止めるな。大切な仲間がやられたんだ...黙って見過ごせるほど、俺は冷たくないぜ。」

 

「ならばこのジャック・アトラスも手を貸すぞ!」

 

「ああ、このクロウ様もな!」

 

「ジャック....クロウ....だが、お前たちは...」

 

「冷たいことを言うな、遊護。仲間がやられて、キレているのはお前だけじゃない。」

 

「遊星....」

 

「行こう、遊護。俺たちで牛尾の仇を取るんだ!」

 

「おう!....御影さん、俺たちは行ってくる。だから治安維持局の方でも警備を頼みます。」

 

「わかりました。....結局あなたたちを頼ることになってしまって...ごめんなさい。」

 

「いいんです。...じゃあ、行ってきます。」

 

 

そう言って、俺たちはDホイールに乗って走り出す。

この広いハイウェイ、4人で手分けして枝分かれした道を進んでいく。

 

だが、しばらく走ってもゴーストは現れない。

もうすぐ日が出てくる時間帯、すでにゴーストは引き上げたか...

 

そう考えていると、突然後ろからのパッシングが目に入った。

これは...まさか、俺があたりを引くなんてな。

 

 

「来たぞ、ゴーストだ!」

 

「「「っ!遊護のところか!」」」

 

 

「飛んで火にいる夏の虫...てか?やってやるよ!『スピードワールド2』、セット!」

 

『デュエルモードオン、オートパイロットスタンバイ。』

 

 

俺は新しくなったフィールド魔法、『スピードワールド2』を発動する。

これにより、俺とゴーストのデュエルが行われることが確定する。

 

 

『デュエルが行われます。コース上の一般車両は直ちに退避してください。』

 

 

「ったく...相変わらず、迷惑システムだな。」

 

「くくく...」

 

「ゴースト!牛尾さんの仇は討たせてもらうぞ!」

 

「「デュエル!」」

 

 

「私の先攻、ドロー。」

 

 

ゴースト 手札5→6

 

 

「私は『ワイズ・コア』を召喚。カードを2枚セットし、ターンエンドだ。」

 

 

ゴースト 手札6→3

ワイズ・コア ★1 DEF:0

リバースカード ×2

 

 

「(来たか、『ワイズ・コア』。効果で破壊されると、デッキから『機皇帝ワイゼル』

を召喚する、文字通りデッキのコア!)」

 

 

原作効果の『機皇帝』は厄介そうだが、乗り越えてみせる!

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 

遊護 手札5→6, SPC:0→1

ゴースト SPC:0→1

 

 

「俺は手札の『レベル・ウォリアー』を特殊召喚!このカードは相手の場にのみモンスターが存在する場合、レベル4のモンスターとして特殊召喚できる!さらに『チェンジ・シンクロン』を通常召喚!」

 

「来るか、遊護のシンクロ召喚!」

 

「ふん!奴の実力なら、ゴースト程度吹き飛ばしてくれよう!いけ、遊護!」

 

「俺はレベル4の『レベル・ウォリアー』に、レベル1の『チェンジ・シンクロン』をチューニング!集いし想いが、歴戦の英雄を呼び覚ます!光差す道となれ!シンクロ召喚!『スカー・ウォリアー』!」

 

「くくく...シンクロか。」

 

「ああ、これが俺たちの力だ!シンクロ素材となった『チェンジ・シンクロン』の効果発動!相手の場のモンスター1体の表示形式を変更する!『ワイズ・コア』を攻撃表示に!」

 

「何っ!?」

 

「バトルだ!『スカー・ウォリアー』で『ワイズ・コア』を攻撃!」

 

 

「よし!これが通れば、一気に2100ポイントのダメージだぜ!」

 

「いけ、遊護!」

 

「くくく....トラップ発動、『攻撃の無力化』。攻撃を無効にする!」

 

 

やはり、攻撃を防ぐ手段は持っていたか。

そう簡単にダメージは与えさせてはくれない。

 

 

「俺はカードを2枚セットして、ターンエンドだ。」

 

 

遊護 手札4→2

スカー・ウォリアー ★5 ATK:2100

リバースカード ×2

 

 

「私のターン、ドロー!」

 

 

ゴースト 手札3→4, SPC:1→2

遊護 SPC:1→2

 

 

「ふっ...私はトラップカード『スパーク・ブレイカー』を発動!私自身の場にあるモンスター1体を破壊する。」

 

「何っ!?」

 

「自分のモンスターを破壊するなんて、一体何考えてやがる。」

 

「おそらくは、効果破壊がトリガーとなる効果を持つモンスター...気をつけろ、遊護!」

 

「ああ、わかってるよ!(だが、気を付けてどうにかなる相手でもないけどな...!)」

 

 

「くくく...私は『ワイズ・コア』を破壊!そして、破壊された『ワイズ・コア』の効果発動!私の場のモンスターすべてを破壊し、デッキ、手札、墓地から『機皇帝 ワイゼル∞』、『ワイゼルT』、『ワイゼルA』、『ワイゼルG』、『ワイゼルC』を特殊召喚する!」

 

 

ゴーストがそう宣言すると、ゴーストの後ろから5枚のカードが現れ、それらから5体のモンスターが姿を現した。

 

 

「合体せよ、『機皇帝 ワイゼル』!」

 

「(これが...『機皇帝』...!)」

 

「さあ、本番はここからだ!シンクロという、不必要なものは私が排除する!」

 

「シンクロが不必要なもんだと?」

 

「こいつ、一体何を言ってやがる...」

 

「ええい、こんな奴は蹴散らしてやれ!」

 

「ククク...残念だが蹴散らされるのは貴様らだ!私は『機皇帝 ワイゼル∞』の効果発動!1ターンに1度、相手の場のシンクロモンスターを吸収する!」

 

「なんだと!?」

 

「シンクロモンスターを吸収!?」

 

 

ゴーストの宣言により、『ワイゼル』の胸元から光の紐のようなものが飛び出し、『スカー・ウォリアー』を拘束する。そしてそのまま引きずりこもうとする。

 

 

「させるか!トラップ発動、『シンクロ・アウト』!場のシンクロモンスターをエクストラデッキに戻し、墓地に素材が揃っていれば特殊召喚する!」

 

 

俺が発動したトラップにより、『スカー・ウォリアー』は光となって消える。

そしてその光が二つに分かれ、俺の場には『レベル・ウォリアー』と『チェンジ・シンクロン』が姿を現した。

 

 

「うまい!奴の効果を回避した!」

 

「いいぞ、遊護!」

 

「くくく...だがその効果で特殊召喚したモンスターは、このエンドフェイズに破壊される。」

 

「ああ、そうだ。」

 

「無駄なあがきに変わりはない。私はカードを1枚セットし、ターンエンド!」

 

 

ゴースト 手札4→3

機皇帝 ワイゼル∞ ★1 ATK:2500

ワイゼルT ★1 ATK:500

ワイゼルA ★1 ATK:1200

ワイゼルG ★1 DEF:1200

ワイゼルC ★1 ATK:800

リバースカード ×1

 

 

「さあ、エンドフェイズに破壊されるがいい!」

 

「くっ...『レベル・ウォリアー』と『チェンジ・シンクロン』は『シンクロ・アウト』の効果により破壊される!」

 

 

遊護

リバースカード ×1

 

 

「これで貴様の場はリバースカードが1枚だけだ!次のターンで一気に片をつけてやる!」

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 

遊護 手札2→3, SPC:2→3

ゴースト SPC:2→3

 

 

「そう簡単にやられるかよ!俺は『SP-エンジェル・バトン』を発動!カードを2枚引き、1枚捨てる!」

 

 

遊護 手札3→2, 2→4, 4→3

 

 

「『シンクロン・キャリアー』を通常召喚!さらにこのモンスターが場に存在する限り、通常召喚に加えて1度だけ、『シンクロン』モンスター1体を召喚できる!来い、『ジャンク・シンクロン』!」

 

「これは...」

 

「さらに『ジャンク・シンクロン』の効果発動!召喚成功時、墓地のレベル2以下のモンスター1体を特殊召喚する。来い、『チェンジ・シンクロン』!」

 

 

遊護 手札3→1

シンクロン・キャリアー ★2 DEF:1000

ジャンク・シンクロン ★3 ATK:1300

チェンジ・シンクロン ★1 DEF:0

リバースカード ×1

 

 

「さらに墓地の『ボルト・ヘッジホッグ』の効果発動!」

 

「っ!いつの間に...!」

 

「『エンジェル・バトン』の効果で墓地に送ったのさ!その効果により、墓地から特殊召喚!そして俺はレベル2の『ボルト・ヘッジホッグ』に、レベル3の『ジャンク・シンクロン』をチューニング!集いし想いが、歴戦の英雄を呼び覚ます!光差す道となれ!シンクロ召喚!『スカー・ウォリアー』!」

 

「もう一度そのモンスターを出すか。だが『機皇帝』の前には無力!」

 

「それはどうかな。俺の『シンクロン』モンスターが戦士族、または機械族のシンクロ素材として墓地に送られたとき、『シンクロン・キャリアー』の効果が発動する。『シンクロントークン』を1体、特殊召喚する!」

 

 

遊護

シンクロン・キャリアー ★2 DEF:1000

チェンジ・シンクロン ★1 DEF:0

スカー・ウォリアー ★5 ATK:2100

シンクロントークン ★2 ATK:1000

リバースカード ×1

 

 

「そして俺は、レベル5の『スカー・ウォリアー』とレベル2の『シンクロントークン』に、レベル1の『チェンジ・シンクロン』をチューニング!漆黒の闇を裂き、天地を焼き尽くす孤高の絶対なる王者よ!万物を睥睨し、その猛威をふるえ!シンクロ召喚!『琰魔竜 レッド・デーモン』!」

 

「ふん...何かと思えばまたシンクロモンスターか。」

 

「そう余裕ぶってられるのも今の内だぜ?まずは『チェンジ・シンクロン』の効果発動!『ワイゼルG』を攻撃表示に変更させる!」

 

「チッ...」

 

「そして、『レッド・デーモン』の効果発動!1ターンに1度、メインフェイズ1にのみ発動できる!このカード以外の表側攻撃表示のモンスターすべてを破壊する!」

 

「な、なんだと!?」

 

「お前の場のモンスターはすべて攻撃表示!5体いようが関係ない!すべて消し飛べ!クリムゾン・ヘル・バーン!」

 

 

俺の宣言により、『レッド・デーモン』は炎をまとった拳を地面にたたきつける。

すると地面を割るように炎が噴き出していき、『ワイゼル』を炎で包む。

『ワイゼル』はその炎に耐え切れず、パーツ毎に爆発を起こし、最後は頭部が大きく爆発して消し飛んだ。

 

 

「ば、馬鹿な!シンクロキラーである『機皇帝』が、シンクロモンスターごときに!」

 

「このままバトルだ!『レッド・デーモン』の効果を発動したターン、俺は『レッド・デーモン』でしか攻撃できない。ま、関係ないけどな!いけ、『レッド・デーモン』!アブソリュート・ヘル・ジャッジ!」

 

「ぐっ!ぐああああああああああああああああああああああああ!」

 

 

ゴースト LP4000 - 3000 → 1000

 

 

 

「いいぞ遊護!」

 

「ふっ...我が魂と同じ、『レッド・デーモン』を使うとは...わかっているな、遊護!」

 

「これで奴の妙なモンスターを破壊しただけでなく、一気にライフも削った。さすがだ、遊護。」

 

 

 

「俺はこれでターンエンドだ。」

 

 

遊護

シンクロン・キャリアー ★2 DEF:1000

琰魔竜 レッド・デーモン ★8 ATK:3000

リバースカード ×1

 

 

「ククク...貴様、誰かと思えば不動遊護だったか。」

 

「っ!貴様、どうして俺の本当の名を...」

 

 

俺の名前が不動遊護だと知る者は、ほとんどいない。

今も白波遊護で登録されているし、不動遊護という名前を知る者は遊星たちと牛尾さん、御影さん、マーサたちと少ない。

 

 

「ククク...よく知っているとも。そうか、奴が言っていたのはお前だったか。」

 

「何...?(奴?何のことだ。このゴーストはおそらく、プラシドが操っているはず...つまり、プラシドが知っている人物ということになるはずだが...)」

 

「上出来だ。貴様はここで葬ってやる!私は貴様のエンドフェイズ、このカードを発動する!『リミット・リバース』!自分の墓地に存在する攻撃力1000以下のモンスター1体を、攻撃表示で特殊召喚する!来い、『ワイズ・コア』!」

 

「(『リミット・リバース』に『ワイズ・コア』か...)次のターン、『ワイズ・コア』を守備表示にすることで、『リミット・リバース』の効果により『ワイズ・コア』を破壊。『ワイズ・コア』の効果で再び『機皇帝』を呼び出すつもりか。」

 

「よくわかっているじゃないか。そして貴様はそれをもう防ぐことはできない!私のターン、ドロー!」

 

 

ゴースト 手札3→4, SPC:3→4

遊護 SPC:3→4

 

 

「私は『ワイズ・コア』を守備表示に変更!この瞬間、『リミット・リバース』の効果が適用され、『ワイズ・コア』と『リミット・リバース』は破壊される!そして効果で破壊された『ワイズ・コア』の効果発動!デッキ、手札、墓地より『機皇帝 ワイゼル∞』、『ワイゼルT』、『ワイゼルA』、『ワイゼルG』、『ワイゼルC』を特殊召喚する!合体しろ、『機皇帝 ワイゼル∞』!」

 

 

ゴースト

機皇帝 ワイゼル∞ ★1 ATK:2500

ワイゼルT ★1 ATK:500

ワイゼルA ★1 ATK:1200

ワイゼルG ★1 DEF:1200

ワイゼルC ★1 ATK:800

 

 

「今度は逃げられぞ!『機皇帝 ワイゼル∞』の効果発動!1ターンに1度、シンクロモンスターを吸収する!『レッド・デーモン』を吸収しろ!」

 

「っ!『レッド・デーモン』!」

 

 

先ほどと同じように、光の紐のようなものが『ワイゼル』の胸元から飛び出し、『レッド・デーモン』を拘束する。そしてそのまま自身の体の中へと引きずりこんでいく。

 

 

「ククク....これにより、『ワイゼル』の攻撃力は吸収したモンスターの攻撃力分、アップする!」

 

 

ゴースト

機皇帝 ワイゼル∞ ★1 ATK:2500 + 3000 → 5500

ワイゼルT ★1 ATK:500

ワイゼルA ★1 ATK:1200

ワイゼルG ★1 DEF:1200

ワイゼルC ★1 ATK:800

琰魔竜 レッド・デーモン(装備)

 

 

「貴様を屠るには十分な攻撃力だが、モンスターが邪魔だな。まずはその雑魚を消し去ってくれる!いけ、『機皇帝 ワイゼル∞』!雑魚モンスターを蹴散らせ!」

 

「させるか!トラップ発動、『カード・ディフェンス』!手札を1枚墓地に送り、攻撃を無効にする!その後、1枚ドロー!」

 

「ふん...そんな雑魚を護ったところで、貴様の敗北するターンが伸びただけだ。私はこれでターンエンド!」

 

 

ゴースト

機皇帝 ワイゼル∞ ★1 ATK:2500 + 3000 → 5500

ワイゼルT ★1 ATK:500

ワイゼルA ★1 ATK:1200

ワイゼルG ★1 DEF:1200

ワイゼルC ★1 ATK:800

琰魔竜 レッド・デーモン(装備)

 

 

確かに、今の攻撃を防がずに攻撃を無効にできる『カード・ディフェンス』を残しておく手もあった。だが、このままいってもじり貧。希望を掴むためにも、自ら動いていく必要があった!

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 

遊護 手札1→2, SPC:4→5

ゴースト SPC:4→5

 

 

「(そして、希望は繋がった!)俺は『シンクロン・エクスプローラー』を召喚!このモンスターの召喚に成功したとき、墓地の『シンクロン』モンスター1体を、効果を無効化して特殊召喚する!戻ってこい、『ジャンク・シンクロン』!」

 

 

遊護 手札2→1

シンクロン・キャリアー ★2 DEF:1000

シンクロン・エクスプローラー ★2 DEF:700

ジャンク・シンクロン ★3 ATK:1300

 

 

「俺はレベル2の『シンクロン・キャリアー』と『シンクロン・エクスプローラー』に、レベル3の『ジャンク・シンクロン』をチューニング!清廉なる花園に芽吹き孤高の薔薇よ 蒼き月の雫を得てここに開花せよ!シンクロ召喚!『月華竜ブラック・ローズ』!」

 

「くっ!何度葬っても、何度もシンクロモンスターを...!」

 

「『ブラック・ローズ』の効果発動!このモンスターが特殊召喚されたときか、相手の場にレベル5以上のモンスターが特殊召喚されたときに発動する!相手の場に特殊召喚されたモンスター1体を、持ち主の手札に戻す!俺が戻すのは、『機皇帝 ワイゼル∞』!」

 

「し、しまった!」

 

「効果は確認させてもらった!お前の場の『ワイゼルT』、『ワイゼルA』、『ワイゼルG』、『ワイゼルC』は『∞』と名の付くカードがないと破壊される!『機皇帝 ワイゼル∞』さえ消えれば、他も消える!」

 

「ば、馬鹿な...1度ならず、2度までも『機皇帝』を突破するだと!?」

 

「消えろ!退華の叙事歌!」

 

 

『ブラック・ローズ』が咆哮すると、辺り一面に風が吹き荒れる。

そしてその風は『機皇帝 ワイゼル∞』を包み込むと、各パーツが離れ、本体だった『機皇帝 ワイゼル∞』がゴーストの手札に戻っていく。

 

そして、本体を失った各パーツたちは、一斉に自爆し始めた。

 

 

「馬鹿な!馬鹿な!馬鹿な!」

 

「これで終わりだ、ゴースト!牛尾さんの...今まで被害にあったみんなの無念をその身に受けろ!バトル!『ブラック・ローズ』でダイレクトアタック!散華の鎮魂歌!」

 

「ぐ、ぐああああああああああああああああああああああああ!」

 

 

ゴースト LP1000 - 2400 → 0

 

 

『ブラック・ローズ』の攻撃により、ライフが0となったゴーストはDホイールの制御を誤ったのかコースから落ちていってしまった。

 

 

「(俺はあれがロボットだと知っているが、遊星たちからしたらショッキングな映像だろうな。)」

 

 

-----------------------------

 

 

「こいつは現在、セキュリティが開発中のライディングロイドだ。」

 

「ライディングロイド?」

 

「手っ取り早く言うなら、Dホイールの違反を取り締まるロボットだ。」

 

「その試作機が、10日ほど前に盗まれたの。それがゴーストの正体だったなんて...」

 

 

ゴーストを倒した翌日、回復した牛尾さんと、御影さんを呼んでゴーストの写真を見てもらっていた。あの後、遊星たちと一緒にゴーストのもとへ向かったが、デッキはやはり回収されていた。

 

それにしても、ライディングロイドか....これからのことを想うと、俺としてはあまり良い気はしないよな。

 

 

「一体誰の仕業だ。」

 

「わからん。デュエルのダメージが現実のものになったり、セキュリティから試作ロイドを盗んだり、わからんことだらけだ。せめて、メモリチップくらい残っていればな。」

 

「それだけど、俺と遊星で解析した結果、何もデータが残されていなかったよ。」

 

「おそらく、デュエルに敗北するとすべて消去されるようプログラムされているんだろう。」

 

 

そう言いながら、遊星は牛尾さんにチップを渡した。

牛尾さんはそれを受け取って確認すると、驚いた表情を浮かべていた。

 

 

「お、お前ら!勝手に証拠品を!」

 

「固いこと言うなよ。セキュリティの鑑識より、遊星や遊護の方が腕前は確かだぜ。」

 

「そりゃそうだが...」

 

「ハァ....」

 

 

クロウの言葉に、牛尾さんも御影さんもあきれていた。

まあ、悪いことしたとは思ったけど、俺や遊星が確認した方が早いしな。

 

 

「俺も見たかったな、そのロボット。」

 

「龍亜!怪我をした人たちもいるのよ!」

 

「ご、ごめん...」

 

「けどよ。シンクロモンスターを捕獲するロボットなんて、誰が何のために...」

 

「わからん...だが、はっきりしているのは新しい敵が現れた、ということだな。」

 

「その通りだ。そいつがこの町を脅かすのなら、俺たちは戦い続ける。」

 

「ああ。」

 

「うむ。」

 

 

遊星の言葉に、クロウとジャックが頷く。

この戦いは、遊星たちにとっても大きな戦いになるだろう。

 

 

「(そして俺にとっても....ゴースト...プラシドは俺を知っていた。俺というイレギュラーな存在が、未来の世界にも伝わっているということだ。これから先、俺という存在によって原作と違う未来を辿ってもおかしくない。)」

 

 

もっと強くならなくちゃダメだ。

Z-ONEやアポリア、アンチノミー...未来の奴らは悪い奴ではない。

でも、そのために今を犠牲にするわけにはいけない。

 

モーメント研究...俺がこの世界にやってきて、成し遂げなければと思った理由には、父さんの後を継ぐということのほかに、未来を変えたいという思いもあった。

 

俺がモーメント研究を進めることで、もしかしたらZ-ONEたちの未来も変わるかもしれない、そう思ったんだ。

 

 

「(だがそれでも、こうしてイリアステルとの戦いは始まった。やはり遊星がZ-ONEに、未来の可能性を示す必要があるのかもしれないな。)」

 

 

 

.

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