遊戯王5D's 紡がれしもう一つの絆   作:遊~YOU~

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サイコデュエリスト

 

 

「あ~...久々のオフだけど、一体何をすればいいんだ....」

 

 

今日は久しぶりの休日なのだが、俺はあてもなく街を歩いていた。

この世界でやることといえばデュエルなのだが、ここ最近はデュエル漬けの日々だったからそれ以外のことをやりたい気分なのだ。

一応、デュエルディスクとデッキは、デュエリストとして当然のように持ち歩いてはいるが。

 

 

「なぁ!あっちでなんかショーがあるみたいだぜ!」

 

「まじか!何やるんだ?」

 

「デュエルモンスターズのショーだって!行ってみようぜ!」

 

 

 

「デュエルモンスターズのショー....」

 

 

本当に何もすることなくぶらついていると、子供たちがそんな話をしながら奥の広場に走っていっていた。

この世界ではデュエルディスクを使ってモンスターを召喚し、それをマジックや演劇などに加えるってのが流行っているようで、デュエル以外にもデュエルモンスターズは活躍の場を広げている。

 

 

「面白そうだな、行ってみるか。....っ!」

 

「っ!」

 

「あ、すみません....っ!」

 

 

そう思いながら俺も広場へと向かおうとすると、誰かとぶつかってしまった。

俺はすぐに謝りながら相手を見ると、そこにはなんと不動遊星が立っていた。

その近くには、遊星が刑務所で知り合った氷室と柳がいる。

 

 

「いや、こちらこそすまない。」

 

「おい遊星、早く行くぞ。」

 

「ああ。...それでは失礼する。」

 

「あ、ああ。」

 

 

遊星は俺に軽く頭を下げると、氷室たちとともに広場へと歩いていく。

 

 

「いや~、儂ちょっと楽しみじゃよ。」

 

「ふっ...ムショにいたからこういうのも縁がなかったからな。お前はどうだ、遊星。」

 

「俺もない。」

 

 

 

どうやら、遊星たちは広場で行われるショーを見に行くみたいだな。

ちょうど俺も行こうと思っていたし....もしかしたら遊星と知り合いになれるかもしれない。

俺はそう思い、ショーを見に行くことにした。

 

 

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「あれ~?こっちに来たと思ったんだけどな...」

 

 

俺も広場に着くと、遊星を探して歩き回る。

だが人が多すぎるせいでなかなか遊星を見つけられずにいた。

 

 

「会場にお集まりの皆さん、本日は我々のショーに足を運んでいただき誠にありがとうございます。」

 

 

 

「げっ、もう始まるのか....」

 

 

俺が遊星を探していると、広場にあるステージの方から男性のアナウンスが聞こえてきた。

どうやらショーはもう始まるらしい。仕方ないので、俺は遊星を探すのを諦めてステージへと近づく。

 

 

「本日お集まりの皆さまには、ホットでエキサイティングなショーをお見せいたしましょう。本日のショーを盛り上げるキャストをご紹介します!その名も......黒薔薇の魔女!」

 

「っ!(黒薔薇の魔女...だと!?)」

 

 

 

「え...黒薔薇の魔女って....」

 

「ま、まさか本物なわけ...」

 

 

会場の人たちも、MCをしている男性の言葉にざわつき始める。

黒薔薇の魔女....十六夜アキの正体なのだが、サイコパワーで破壊の限りを尽くしていて、一般市民からは恐怖の対象となっている存在だ。

そんな会場のざわつきなどつゆ知らず、仮面をつけた女性がステージ上に姿を現した。

 

 

「.........」

 

 

「あ...あ....魔女だ...本物の....黒薔薇の魔女だああああああああああ!」

 

「いやああああああああああ!」

 

 

 

「くくく....さあ!逃げまどえ!これから始まる...黒薔薇の魔女と魔界の王の、破壊の物語!お楽しみあれ!ひゃははははは!」

 

「....『ローズ・テンタクルス』。」

 

 

MCをしていた男が狂ったように笑いだすと、黒薔薇の魔女はモンスターを召喚...いや、実体化させ周辺を破壊する。

まさか、ショーだとか言って人を集めてこんなことするなんて...!

 

 

「チッ....皆さん落ち着いて!列を乱さずにここから離れるんです!」

 

「いやあああああああ!

 

「助けてくれええええええええええ!」

 

 

「くっ...!」

 

 

俺は何とか声を上げるが、パニックに陥っている人間にはやはり届かない。

もう逃げまどう人をどうにかするより、黒薔薇の魔女をどうにかする方が早そうだ。

俺はそう決断すると、人ごみを何とかかき分けてステージへと近づく。

 

 

「「それ以上はやめろ!」」

 

「っ!」

 

「なんだぁ?お前ら!」

 

 

「....え?」

 

「....あんた、さっき。」

 

 

 

俺が何とかステージの前に躍り出ると、俺と同じタイミングで叫びをあげる男がいた。

そう...遊星だ。遊星も黒薔薇の魔女を止めるため、ステージへと躍り出たんだ。

 

 

「どうやら命知らずの馬鹿がやってきたみたいだな!」

 

「...っと、今はこっちだな。おい!もうやめろ!なぜこんなことをする!」

 

「ひゃははははは!理由なんてねえ!しいて言うなら....復讐さ!俺たちサイコデュエリストを迫害する、ただの人間へのな!」

 

「っ...こんなことをすれば、さらに確執を生むだけだ!」

 

「うるせえ!お説教は聞きたくねえんだよ!」

 

 

「っ....だったら力づくで止める!俺とデュエルだ!」

 

 

俺はデュエルディスクを装着し、男にそう叫ぶ。

 

 

「デュエル...?くくく...いいだろう、やってやるぜ!ちょうど2vs2の状況...タッグデュエルで勝負だ!」

 

「何...?」

 

「....」

 

「....すまないが、俺とタッグを組んでくれるか?」

 

「ああ、わかった。」

 

「俺は白波遊護ってんだ。よろしくな。」

 

「遊星だ。」

 

 

「行くぜ、アキ!」

 

「...」

 

 

 

どうやら話はまとまったようだな。

こいつらを止めて、会場の人たちを助ける!

 

 

「「「「デュエル!」」」」

 

 

 

「まずは俺様のターンだ!ドロー!」

 

 

男 手札5→6

 

 

「俺様は『暗黒界の番兵 レンジ』を守備表示で召喚!」

 

「(暗黒界デッキ...十六夜アキの植物族デッキと相性が良いデッキかと思っていたが...そうでもないのか。)」

 

「カードを3枚セットして、ターンエンドだ!」

 

 

男 手札6→2

暗黒界の番兵 レンジ ★4 DEF:2100

リバースカード ×3

 

 

「俺が先にいかせてもらう。」

 

「ああ、任せるぜ。」

 

「ドロー。」

 

 

遊星 手札5→6

 

 

「俺は『シールド・ウィング』を守備表示で召喚。さらにカードを2枚セットし、ターンエンド。」

 

 

遊星 手札6→3

シールド・ウィング ★2 DEF:900

リバースカード ×2

 

 

「私のターン、ドロー。」

 

 

魔女 手札5→6

 

 

ここまではお互いに守備を固めた展開...黒薔薇の魔女はどう動く。

初期のころの彼女は、バーン主体で戦うイメージがあるが...

 

 

「私は『イービル・ソーン』を召喚。そして効果発動。このカードをリリースし、相手に300ポイントのダメージを与える。さらにデッキから『イービル・ソーン』を2体、特殊召喚する。」

 

 

彼女が召喚した『イービル・ソーン』が葉っぱの手裏剣となり、俺を襲う。

 

 

「ぐっ...!」

 

 

遊護 LP4000 - 300 → 3700

 

 

俺は左頬を、遊星は右肩を切り裂かれて、少し血が流れる。

これがサイコパワー....本当に実体化してる。確かに恐ろしい力だ。

 

 

魔女 手札6→5

イービル・ソーン ★1 DEF:300

イービル・ソーン ★1 DEF:300

 

 

「さらに魔法カード『クローズド・プラントゲート』を発動。私の場に同名の植物族モンスターが2体存在する場合に発動できる。次のターン、相手は攻撃宣言できない。」

 

「っ...まさか攻撃を封じてくるとはね。」

 

「カードを1枚セットし、ターンエンド。」

 

 

魔女 手札5→3

イービル・ソーン ★1 DEF:300

イービル・ソーン ★1 DEF:300

リバースカード ×1

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 

遊護 手札5→6

 

 

さて...このターンは攻撃ができない、か。

暗黒界デッキに、植物族デッキ...毛色の異なるデッキが2つ、対処するのは少々面倒だ。

だがおそらく、俺と遊星のデッキのカードはほぼ同じのはず。

こちらはコンボを決めやすいはずだ。

 

 

「(じっくりと盤面を固めていく必要があるだろうな。)俺は『ロックストーン・ウォリアー』を召喚!さらにカードを1枚セットし、ターンエンドだ。」

 

 

遊護 手札6→4

ロックストーン・ウォリアー ★4 ATK:1800

リバースカード ×1

 

 

「ひゃはははは!俺のターン、ドロー!」

 

 

男 手札2→3

 

 

「俺はそっちのお前のセットカードを対象に、『暗黒界の雷』を発動!」

 

「っ!」

 

 

男は俺を指さしながらそう宣言した。

今回のタッグデュエル、墓地と除外ゾーンは共有で場と手札、ライフをそれぞれが持っている。

その性質上、こいつのターンで俺の場ががら空きになると黒薔薇の魔女のターンで俺に総攻撃が飛んできてしまう...!

 

 

「セットカードを破壊する!」

 

「くっ...!」

 

 

空から紫色の雷が降り注ぎ、俺の場にセットしてあった『リミッター・ブレイク』が破壊される。

 

 

「っ!(あのカード...この男、俺と同じようなデッキなのか?)」

 

「くくく...その後、俺はカードを1枚捨てる。俺は手札から『暗黒界の鬼神 ケルト』を捨てる。そして捨てられた『暗黒界の鬼神 ケルト』の効果発動!このカードを特殊召喚する!」

 

「俺も、破壊された『リミッター・ブレイク』の効果発動。デッキから『スピード・ウォリアー』を守備表示で特殊召喚!」

 

 

男 手札3→1

暗黒界の番兵 レンジ ★4 DEF:2100

暗黒界の鬼神 ケルト ★6 ATK:2400

リバースカード ×3

 

 

遊護

ロックストーン・ウォリアー ★4 ATK:1800

スピード・ウォリアー ★2 DEF:400

 

 

「ほう...伏せカードはブラフだったか。」

 

「まあね。」

 

「くくく...だがこれで貴様を守るものはモンスターのみ!俺はさらに『暗黒界の騎士 ズール』を召喚!これでバトルに入るぜ!まずは『ケルト』で『ロックストーン・ウォリアー』を攻撃!」

 

「『ロックストーン・ウォリアー』の戦闘で発生する俺へのダメージは0となる。」

 

「だが、そんなモンスターじゃ俺様の『暗黒界』モンスターは止められねえ!」

 

 

暗黒界の鬼神 ケルト ATK:2400 vs ロックストーン・ウォリアー ATK:1800

 

 

男の言葉通り、『暗黒界の鬼神 ケルト』の放った拳は『ロックストーン・ウォリアー』をいとも簡単に砕いた。

俺へのダメージはないとはいえ、この状況はかなりきついな。

 

 

「まだまだ!『ズール』で『スピード・ウォリアー』を攻撃!」

 

 

暗黒界の騎士 ズール ATK:1800 vs スピード・ウォリアー DEF:400

 

 

これも『ズール』のもつ剣によって、『スピード・ウォリアー』は容易く破壊されてしまう。

これで俺の場は正真正銘、がら空きとなった。次の黒薔薇の魔女のターン、俺は場に何もない状態でデュエルしなければならない。

 

 

「くくく...俺はこれでターンエンドだ。」

 

 

男 手札0

暗黒界の番兵 レンジ ★4 DEF:2100

暗黒界の鬼神 ケルト ★6 ATK:2400

暗黒界の騎士 ズール ★4 ATK:1800

リバースカード ×3

 

 

「俺のターン、ドロー。」

 

 

遊星 手札3→4

 

 

「遊星、俺の墓地のカードは好きに使っていいぜ。」

 

「...ああ、そうさせてもらおう。俺は『ジャンク・シンクロン』を召喚。そしてその効果により、墓地から『スピード・ウォリアー』を特殊召喚する。」

 

 

遊星 手札4→3

シールド・ウィング ★2 DEF:900

ジャンク・シンクロン ★3 ATK:1300

スピード・ウォリアー ★2 DEF:400

リバースカード ×2

 

 

「さらに墓地からモンスターが特殊召喚されたことで、手札の『ドッペル・ウォリアー』の効果を発動。このカードを特殊召喚する。」

 

「(来た!遊星といえばやっぱりあのカードだろ!)」

 

「俺はレベル2の『ドッペル・ウォリアー』に、レベル3の『ジャンク・シンクロン』をチューニング!集いし星が、新たな力を呼び起こす!光差す道となれ!シンクロ召喚!出でよ、『ジャンク・ウォリアー』!」

 

「ふん...シンクロ召喚しても、攻撃力は2300。俺様のモンスターの方が攻撃力は上だぜ。」

 

「おいおい、そんな低レベルの知識で調子乗ってると痛い目にあうぞ?」

 

「なんだと!?」

 

「ふっ...『ジャンク・ウォリアー』は、俺の場のレベル2以下のモンスターのモンスターの攻撃力分、攻撃力がアップする。さらに『ドッペル・ウォリアー』はシンクロ素材となって墓地に送られた場合、『ドッペル・トークン』を2体、特殊召喚する。」

 

 

遊星 手札3→2

シールド・ウィング ★2 DEF:900

スピード・ウォリアー ★2 DEF:400

ジャンク・ウォリアー ★5 ATK:2300 + 900 + 400 + 400 → 4000

ドッペル・トークン ★1 ATK:400

ドッペル・トークン ★1 ATK:400

リバースカード ×2

 

 

「な、なんだと...!?」

 

「攻撃力4000...!」

 

「いけ!遊星!」

 

「ああ。あんたの力、貸してもらう。『ジャンク・ウォリアー』で『暗黒界の鬼神 ケルト』を攻撃!スクラップ・フィスト!」

 

 

ジャンク・ウォリアー ATK:4000 vs 暗黒界の鬼神 ケルト ATK:2400

 

男 LP4000 - 1600 → 2400

 

 

「ぐおおおおお!」

 

 

『ジャンク・ウォリアー』の攻撃により、『暗黒界の鬼神 ケルト』が破壊される。

その衝撃が男を襲い、男は後ずさる。かなりのダメージを与えることができた。

さすがは遊星だな。

 

 

「俺はこれでターンエンドだ。」

 

 

遊星

シールド・ウィング ★2 DEF:900

スピード・ウォリアー ★2 DEF:400

ジャンク・ウォリアー ★5 ATK:4000

ドッペル・トークン ★1 ATK:400

ドッペル・トークン ★1 ATK:400

リバースカード ×2

 

 

「私のターン、ドロー。」

 

 

魔女 手札3→4

 

 

「私は『コピー・プラント』を召喚。このカードは相手の場のモンスターのレベルをコピーする。『ジャンク・ウォリアー』のレベルをコピーし、このカードのレベルを5とする。」

 

「レベルをコピーした...?」

 

「気をつけろ、遊星!来るぞ!」

 

「っ!」

 

 

「私はレベル1の『イービル・ソーン』2体に、レベル5となった『コピー・プラント』をチューニング。冷たい炎が世界のすべてを包み込む。漆黒の花よ、開け!シンクロ召喚!現れよ!『ブラック・ローズ・ドラゴン』!」

 

 

「くっ...!」

 

 

『ブラック・ローズ・ドラゴン』の登場に、魔女を中心に風が吹き荒れる。

これが十六夜アキのサイコパワー...!立ってるのもきついくらいだ...!

 

 

「っ...!」

 

「これは...!」

 

 

すると突然、遊星と魔女の右腕に赤い痣が現れた。

そう...シグナーの痣だ。

 

 

「そう....貴様は忌むべき存在なのね。」

 

「何?どういうことだ。」

 

「ならば貴様から倒す!『ブラック・ローズ・ドラゴン』の効果発動!このカードのシンクロ召喚に成功した場合、フィールドのすべてのカードを破壊する!」

 

「えっ?あ、アキ!?」

 

「消え去れ!ブラック・ローズ・ガイル!」

 

 

「ぐっ!」

 

「なんて...パワーだ...!」

 

「「うわああああああああ!」」

 

 

「あ、アキ!うわああああああああ!」

 

 

あまりの風の勢いに、俺と遊星、そしてあっちの男までもが吹き飛ばされる。

そんな中、仮面で表情は見えないが魔女は俺たちを見て笑っているように見えた。

 

 

「ぐっ...」

 

「これでフィールドはリセットされた。私はフィールド魔法『ブラック・ガーデン』を発動。カードを1枚セットし、ターンエンド。」

 

 

魔女 手札1

リバースカード ×1

ブラック・ガーデン

 

 

「っ...俺のターン、ドロー!」

 

 

遊護 手札4→5

 

 

 

『ブラック・ガーデン』が厄介で面倒だな。

モンスターの攻撃力が半減するのが、なかなかきつい。

正直俺のデッキのカードのほとんどが低レベルだから、このカードはかなり痛手だな。

 

 

 

「....俺は『トライデント・ウォリアー』を召喚!そして効果を発動!」

 

「『ブラック・ガーデン』の効果を発動するわ。」

 

「なら俺は君のフィールドにトークンを生み出す。」

 

 

俺がそう言うと、フィールドから生えてきた茨が『トライデント・ウォリアー』を縛り、魔女のフィールドに薔薇の形をしたトークンが生成された。『トライデント・ウォリアー』の攻撃力は、効果により半分となっている。

 

 

遊護 手札5→4

トライデント・ウォリアー ★4 ATK:1800 / 2 → 900

 

 

魔女

ローズ・トークン ★2 ATK:800

リバースカード ×1

ブラック・ガーデン

 

 

「続けるぞ。俺は『トライデント・ウォリアー』の効果により、レベル3のモンスターを手札から特殊召喚できる。来い、『ダッシュ・ウォリアー』!」

 

「再び、『ブラック・ガーデン』の効果が発動する。」

 

「っ...今回も君のフィールドだ!」

 

 

遊護 手札4→3

トライデント・ウォリアー ★4 ATK:900

ダッシュ・ウォリアー ★3 ATK:600 / 2 → 300

 

 

魔女

ローズ・トークン ★2 ATK:800

ローズ・トークン ★2 ATK:800

リバースカード ×1

ブラック・ガーデン

 

 

「バトルだ!まずは『トライデント・ウォリアー』でお前にダイレクトアタック!」

 

「なっ!?この俺からだと!?」

 

 

男 LP2400 - 900 → 1500

 

 

「ぐおっ!」

 

「そして、『ダッシュ・ウォリアー』でダイレクトアタック!このモンスターが攻撃する場合、ダメージステップの間、攻撃力が1200ポイントアップする!」

 

「なんだと!?」

 

「よし...今の『ダッシュ・ウォリアー』の攻撃力は300だが、1200ポイントアップすれば1500。やつのライフを削り切れる。」

 

「あ、アキ!助けてくれ!」

 

「......」

 

「アキ!?」

 

「(どうやら動くつもりはなさそうだな。)とどめだ!『ダッシュ・ウォリアー』!」

 

 

男 LP1500 - 1500 → 0

 

 

「うわあああああああ!」

 

 

『ダッシュ・ウォリアー』のキックによって男は吹き飛ばされ、ライフが0となる。

これで一人倒した...数的な有利状況は作れたな。

 

 

「俺はカードを2枚セットし、ターンエンドだ。」

 

 

遊護 手札3→1

トライデント・ウォリアー ★4 ATK:900

ダッシュ・ウォリアー ★3 ATK:300

リバースカード ×2

 

 

「タッグデュエルのルールにより、次は私のターン。ドロー。」

 

 

魔女 手札1→2

 

 

「リバースカードオープン、『ウィキッド・リボーン』。ライフを800ポイント支払い、墓地に眠るシンクロモンスターを呼び戻す。そのモンスターは効果が無効化され、攻撃宣言できない。私は『ブラック・ローズ・ドラゴン』を復活させる!」

 

 

魔女 LP4000 - 800 → 3200

ブラック・ローズ・ドラゴン ★7 ATK:2400

ローズ・トークン ★2 ATK:800

ローズ・トークン ★2 ATK:800

ウィキッド・リボーン

ブラック・ガーデン

 

 

「『ブラック・ガーデン』の効果は君にも適用される。」

 

「わかっている。...あなたのフィールドに『ローズ・トークン』を生成する。」

 

「俺か...」

 

 

魔女は俺を指さすと、俺のフィールドの『ローズ・トークン』が生成される。

そして、『ブラック・ローズ・ドラゴン』の攻撃力は半分となった。

 

 

魔女

ブラック・ローズ・ドラゴン ★7 ATK:2400 / 2 → 1200

ローズ・トークン ★2 ATK:800

ローズ・トークン ★2 ATK:800

ウィキッド・リボーン

ブラック・ガーデン

 

 

遊護

トライデント・ウォリアー ★4 ATK:900

ダッシュ・ウォリアー ★3 ATK:300

ローズ・トークン ★2 ATK:800

リバースカード ×2

 

 

「さらに私は『フレグランス・ストーム』を発動。場の植物族モンスターを破壊し、1枚ドローする。『ローズ・トークン』を破壊!」

 

 

魔女 手札2→1 , 1→2

 

 

「....引いたカードは『ローズ・テンタクルス』、植物族モンスター。よって、さらに1枚ドローする。」

 

 

魔女 手札2→3

 

 

「(『ローズ・テンタクルス』か...今は『ブラック・ガーデン』があるから攻撃力は下がるが、植物族モンスターの数だけ攻撃回数が増えるのは痛いな。)」

 

「そして私は『ブラック・ローズ・ドラゴン』をリリースし、『ローズ・テンタクルス』をアドバンス召喚!」

 

 

魔女が切り札である『ブラック・ローズ・ドラゴン』をリリースし、今引いた『ローズ・テンタクルス』をアドバンス召喚する。そして『ブラック・ガーデン』の効果により、再び俺の場には『ローズ・トークン』が現れた。

 

 

魔女 手札3→2

ローズ・トークン ★2 ATK:800

ローズ・テンタクルス ★6 ATK:2200 / 2 → 1100

ウィキッド・リボーン

ブラック・ガーデン

 

 

遊護

トライデント・ウォリアー ★4 ATK:900

ダッシュ・ウォリアー ★3 ATK:300

ローズ・トークン ★2 ATK:800

ローズ・トークン ★2 ATK:800

リバースカード ×2

 

 

「さらに『マジック・プランター』を発動。」

 

「何っ!?(ここでさらにドローだと!?)」

 

 

魔女 手札2→1

 

 

「私は『ウィキッド・リボーン』を墓地に送り、カードを2枚引く。」

 

 

魔女 手札1→3

 

 

「そしてバトルフェイズに入る。『ローズ・テンタクルス』はこのターン、通常の攻撃に加えて相手の場の植物族モンスターの数だけ攻撃できる。あなたたちの場に植物族モンスターは2体...よって、『ローズ・テンタクルス』は3回攻撃可能!これで貴様は終わりだ!」

 

「っ!」

 

「(そうか!遊星が狙いだったか!)トラップ発動!『軍神の采配』!この効果により、このターンの君の攻撃、俺が攻撃対象を選択する!」

 

「何っ!っ...だが私の『ローズ・テンタクルス』は場のどのモンスターよりも攻撃力は高い!攻撃よ、『ローズ・テンタクルス』!」

 

「なら攻撃対象は『ローズ・トークン』だ!」

 

 

ローズ・テンタクルス ATK:1100 vs ローズ・トークン ATK:800

 

 

「ぐあああああ!」

 

 

遊護 LP3700 - 300 → 3400

 

 

『ローズ・テンタクルス』の茨の鞭が、いとも簡単に『ローズ・トークン』を破壊する。

その衝撃が俺へと響き、俺は思わず悲鳴を上げてしまう。

 

 

「ぐっ...(これがサイコパワーか...!)」

 

「『ローズ・テンタクルス』の効果発動!植物族モンスターを破壊したとき、相手に300ポイントのダメージを与える!」

 

「ぐぅ!」

 

 

遊護 LP3400 - 300 → 3100

 

 

「もう一度『ローズ・テンタクルス』で攻撃!」

 

「っ...なら今度は『トライデント・ウォリアー』だ!」

 

 

ローズ・テンタクルス ATK:1100 vs トライデント・ウォリアー ATK:900

 

 

「ぐあああああ!」

 

 

遊護 LP3100 - 200 → 2900

 

 

再び振るわれた茨の鞭により、今度は『トライデント・ウォリアー』が破壊される。

そしてその衝撃は俺へと響く。サイコパワーによって具現化したダメージは、俺の二の腕の部分を切り裂く。

 

 

「くっ...」

 

「もういい!俺をかばうのはよせ!」

 

「遊星...俺はお前を守るよ。それが俺の役目だからな...」

 

「どういうことだ...」

 

「3回目の攻撃!『ローズ・テンタクルス』!」

 

「『ダッシュ・ウォリアー』!」

 

 

ローズ・テンタクルス ATK:1100 vs ダッシュ・ウォリアー ATK:300

 

 

「ぐおおおおおおおお!」

 

 

遊護 LP2900 - 800 → 2100

 

 

「っ...」

 

「『ローズ・トークン』で攻撃!」

 

 

アニメ効果じゃない『ブラック・ガーデン』なら、『ローズ・トークン』は攻撃できるし破壊される。

もし俺が『軍神の采配』を発動しなければ、遊星はこのターンで4000以上のダメージを食らって敗北していた。

だけどそんなんじゃない...俺はそんな理由で遊星を助けたわけじゃないんだ...

 

 

「次の攻撃対象は.....」

 

「やめろ!」

 

「俺だ!」

 

「ならば望み通り攻撃を受けろ!」

 

「っ!ぐああああああああああああ!」

 

 

魔女がそう宣言すると、『ローズ・トークン』が俺へと体当たりしてくる。

植物とはいえ、実体化した人間ほどの大きさを持つ塊が体当たりしてきたため、俺は物凄い衝撃を受け吹き飛ばされる。

そう...まるで車でひかれたような衝撃だ...

 

 

遊護 LP2100 - 800 → 1300

 

 

「ぐっ...(やばい...意識が...)」

 

「どうしてだ!なぜ俺をかばった!」

 

「っ...理由なんて....どうでもいいだろ....それより、頼んだ....魔女を、倒すぞ...!」

 

「っ!」

 

 

「.....私はカードを1枚セットし、ターンエンド。」

 

 

魔女 手札2→1

ローズ・トークン ★2 ATK:800

ローズ・テンタクルス ★6 ATK:1100

リバースカード ×1

ブラック・ガーデン

 

 

「っ...俺のターン、ドロー!」

 

 

遊星 手札2→3

 

 

「俺は『デッド・ガードナー』を守備表示で召喚!」

 

「『ブラック・ガーデン』の効果が発動。」

 

 

遊星 手札3→2

デッド・ガードナー ★4 DEF:1900

 

 

魔女

ローズ・トークン ★2 ATK:800

ローズ・テンタクルス ★6 ATK:1100

ローズ・トークン ★2 ATK:800

リバースカード ×1

ブラック・ガーデン

 

 

「....カードを1枚セットし、ターンエンドだ。」

 

 

遊星 手札2→1

デッド・ガードナー ★4 DEF:1900

リバースカード ×1

 

 

「この瞬間、トラップ発動。『幻影破壊』。その効果により、場の表側のカードを1枚、裏側にする。私は『ローズ・テンタクルス』を裏側にする。」

 

「(っ...これで次のターン、攻撃力がもとに戻った『ローズ・テンタクルス』が襲ってくる...!)」

 

「ふっ...私のターン、ドロー!」

 

 

魔女 手札1→2

 

 

「ハァ...ハァ...」

 

 

俺の場はがら空き...リバースカードがあるが、遊星の場には越えられない守備力を持つモンスターがいる以上、魔女は俺を狙うだろうな。

 

 

「私は『ブルーローズ・ドラゴン』を召喚!そして『ブラック・ガーデン』の効果であなたの場に『ローズ・トークン』を生成!」

 

 

魔女 手札2→1

ローズ・トークン ★2 ATK:800

セットモンスター(ローズ・テンタクルス)

ローズ・トークン ★2 ATK:800

ブルーローズ・ドラゴン ★4 ATK:1600 / 2 → 800

ブラック・ガーデン

 

 

遊護

ローズ・トークン ★2 ATK:800

リバースカード ×1

 

 

「そして『ブラック・ガーデン』の効果を発動。このカードと場の植物族すべてを破壊し、その攻撃力の合計と同じ攻撃力を持つモンスターを1体、墓地から特殊召喚する。場の植物族モンスターは『ローズ・トークン』3枚!」

 

「「っ!」」

 

「私とお前の『ローズ・トークン』を破壊し、墓地より甦れ!『ブラック・ローズ・ドラゴン』!」

 

 

ここで『ブラック・ローズ・ドラゴン』まで来るか...!

これが魔女...十六夜アキの実力か!まさかここまでとは...

 

 

「『ブラック・ローズ・ドラゴン』の効果発動!墓地の植物族モンスターを1枚除外することで、相手の守備モンスターを攻撃表示に変更し、攻撃力を0にする!」

 

「何っ!?」

 

 

魔女

セットモンスター(ローズ・テンタクルス)

ブラック・ローズ・ドラゴン ★7 ATK:2400

ブルーローズ・ドラゴン ★4 ATK:800

 

 

遊護

リバースカード ×1

 

遊星

デッド・ガードナー ★4 ATK:0

リバースカード ×2

 

 

「そして『ローズ・テンタクルス』を反転召喚!バトル!まずはお前からだ!『ローズ・テンタクルス』でダイレクトアタック!」

 

「ハァ...ハァ....トラップ発動、『スピリット・フォース』!戦闘ダメージを0にし、墓地の攻撃力1500以下のチューナーを手札に加える。俺は遊星、お前の『ジャンク・シンクロン』を手札に加える。」

 

 

遊護 手札1→2

 

 

「っ...無駄なあがきを。ならばこれで散るがいい!『ブラック・ローズ・ドラゴン』でダイレクトアタック!ブラック・ローズ・フレア!」

 

「トラップ発動!『強制終了』!その効果により、『デッド・ガードナー』を墓地に送り、バトルフェイズを強制終了する!」

 

「なっ!」

 

 

よし...さすがだ、遊星!俺たちのデッキが似通っていることに気付いて、俺の狙いにも気づいてくれていたか。

これで『ジャンク・シンクロン』が手札に来た....あとはあのカードが引ければ...!

 

「くっ...ターンエンド!」

 

 

魔女

ローズ・テンタクルス ★6 ATK:2200

ブラック・ローズ・ドラゴン ★7 ATK:2400

ブルーローズ・ドラゴン ★4 ATK:800

 

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 

遊護 手札2→3

 

 

「...っ!(ありがとう、俺のデッキ...)」

 

「(笑っているだと...?)」

 

 

「俺は手札の『ジャンク・フォアード』を手札から特殊召喚!このカードは俺の場にモンスターが存在しない場合に、手札から特殊召喚できる。さらに『ジャンク・シンクロン』を通常召喚!その効果により、墓地の『スピード・ウォリアー』を守備表示で特殊召喚!」

 

 

遊護 手札3→1

ジャンク・フォアード ★3 DEF:1500

ジャンク・シンクロン ★3 ATK:1300

スピード・ウォリアー ★2 DEF:400

 

 

「そして俺は手札の『サテライト・シンクロン』の効果を発動!自分の墓地からモンスターが特殊召喚された場合に発動でき、このカードを手札から特殊召喚する!」

 

「(こいつ、かなりやる。あの状況からモンスターを4体も並べるとは。)」

 

「そして俺はレベル3の『ジャンク・フォアード』に、レベル3の『ジャンク・シンクロン』をチューニング!集いし力が、大地を砕く剛腕となる!光差す道となれ!シンクロ召喚!打ち砕け!『マイティ・ウォリアー』!」

 

 

さあ、続けていこうか!魔女の場にはこちらを妨害するカードはもうない!

俺の動きを止められるカードはない!

 

 

「さらに俺は、レベル2の『スピード・ウォリアー』にレベル2の『サテライト・シンクロン』をチューニング!シンクロ召喚!『アームズ・エイド』!」

 

 

遊護 手札0

マイティ・ウォリアー ★6 ATK:2200

アームズ・エイド ★4 ATK:1800

 

 

「そして俺は『アームズ・エイド』の効果発動!このカードを『マイティ・ウォリアー』に装備し、攻撃力を1000ポイントアップ!}

 

 

遊護

マイティ・ウォリアー ★6 ATK:2200 + 1000 → 3200

アームズ・エイド 装備

 

 

「っ!『ブラック・ローズ・ドラゴン』の攻撃力を上回った...!」

 

「これで終わらせる!『マイティ・ウォリアー』で『ブラック・ローズ・ドラゴン』を攻撃!」

 

「っ...(防ぐすべは...ない...)」

 

 

マイティ・ウォリアー ATK:3200 vs ブラック・ローズ・ドラゴン ATK:2400

 

 

「ぐっ!」

 

 

魔女 LP4000 - 800 → 3200

 

 

「『ブラック・ローズ・ドラゴン』を撃破!そして、『マイティ・ウォリアー』と『アームズ・エイド』の効果が発動する。『マイティ・ウォリアー』は破壊したモンスターの攻撃力の半分を、そして『アームズ・エイド』は破壊したモンスターの元々の攻撃力分を、相手にダメージとして与える。」

 

「っ...きゃああああああああ!」

 

 

魔女 LP3200 - 1200 - 2400 → 0

 

 

2体のモンスターの効果により、魔女のライフを0にすることができた。

これで相手を両方倒したから、俺たちの勝ちだ...!

それに広場にいた一般人はみんな、無事逃げられたようだな。

 

 

「くっ...!」

 

「おい、大丈夫か!」

 

 

俺はサイコパワーのダメージのせいか、その場に膝をつく。

遊星が俺を心配して駆け寄ってくるが、俺は男と魔女から目を離さないようにそちらに目を向ける。

 

 

 

「くっ...私が...負けた....?」

 

「くそ...!逃げるぞ、アキ!」

 

「そんなバカな...」

 

「アキ!」

 

 

「ハァ...ハァ....あんたらの敗因は、仲間を信じなかったことだ。」

 

「っ!」

 

「俺は遊星を信じ、そして遊星はそれにこたえるように俺を守ってくれた。そしてそれは俺が遊星を守らなければ起きなかった状況だ。俺たちが互いに信頼し、一緒に戦ったからこその結果だ..!対するお前は、なにも考えずに場のカードを破壊し、そっちの男を敗北に導いた。それがお前が負けた原因だ!」

 

「くっ...」

 

「...あんたらサイコパワーを持つ人間がどういう気持ちなのか、俺にはわからない。俺に特別な力なんて何もないからな。でも...力は持つ人の心次第で善にも悪にもなる。あんたらがこうやって悪事に手を染めている限り、いつまで経ってもサイコパワーを持つ人間の印象は変わらない!」

 

「力は...持つ人の心次第...」

 

「くっ...きれいごとを...!アキ、行くぞ!」

 

 

男は魔女の腕を掴んで無理やり立たせると、その場から走り去っていく。

俺にはそれを追うだけの体力は残されておらず、遊星もわざわざ追う必要はないと判断したのか追わずにいる。

 

 

「ハァ...ハァ....悪いな、こんなことに巻き込んでしまって。」

 

「いや.....」

 

 

 

「お~い!あんちゃん!」

 

「遊星!無事か!」

 

 

 

俺が遊星に詫びを入れていると、広場の入り口の方から氷室と柳が走ってきた。

どうやら彼らは先に逃げていたようだが、遊星を心配して戻ってきたようだ。

 

 

「俺は無事だ。この男がともに戦ってくれた。」

 

「そうか....って、こいつ!」

 

「どうしたんだい、氷室のあんちゃん。」

 

「こいつ...治安維持局の野郎じゃねえか!もしかして、遊星を捕まえに...」

 

「待ってくれ!この男は信頼できる。」

 

「遊星...しかしだな...」

 

 

 

どうやら、氷室は俺を知っているようだな。

まあこれでも、若き天才科学者だなんて持て囃されているからな。

前世での知識とか、ズルしてる部分もあるけど...

 

 

「安心しな...今日はオフだ。」

 

「何...?」

 

「それに、今の俺に大人を3人も取り押さえる体力は残されちゃいないさ。」

 

 

そういいながら、俺は両手を上にあげる。

それに元々、彼らを捕まえるつもりなんてないし、治安維持局とはいえ俺は研究開発部門の人間だ。

力仕事は俺の管轄じゃない。

 

 

「今日君たちに会ったことは秘密にする。言えない事情があるんだろ?」

 

「...恩に着る。」

 

「気にするな、遊星。君とのタッグデュエル、楽しかったよ。」

 

「ああ、俺もだ。」

 

「お、おい遊星!」

 

「待ってくれよ、あんちゃん。」

 

 

遊星はそれだけ返事をすると、広場の入り口に向かって歩いていく。

氷室と柳は俺の方を一瞬見てから、すぐに遊星を追って歩いていく。

 

 

さて...俺はもう少し休んでから帰るかね....

それにしても、思わず叫んじまったが...遊星の役目、奪ってないよな?

アキと遊星、本編では結局結ばれた描写はなかったけど...あの2人は結ばれるべきだろう。

てか、あれで結ばれないとかどうなってんだかな...遊星は朴念仁か。

 

 

「(俺だったら、アキみたいな美人が好意を寄せてくれたら一発で落ちるのに。...なんてな。)」

 

 

 

------------------------------

 

 

アキ side

 

 

 

「アキ!大丈夫か!」

 

「.............」

 

「ディヴァイン様...申し訳ございません、アキはずっとこの調子で...」

 

「そうか...お前もご苦労だったな。ゆっくり休め。」

 

「はい...」

 

 

 

ディヴァインに礼をして、トーマスはこの場を離れる。

ディヴァインが私を心配してくれているけど、私の頭の中には彼の言葉が何度も繰り返し聞こえていた。

 

 

『力は持つ人の心次第』

 

 

私はあの時...力に目覚めたときに知った。この力は私の居場所を壊すと。

でも今は違う...この力を持つ者同士、寄り添える居場所があると。

 

でも彼は違った。私の力を目の当たりにし、食らいもしたけれどそう言ってみせた。

力を持つ私を否定したのではなく、力の使い方を否定した。

 

 

「っ...」

 

 

それでも私は....もう元には戻れない。

ここにしか、私の居場所はない。苦しむくらいなら、何も考えたくない。

 

 

「アキ、お前もゆっくり休みなさい。」

 

「...ええ、わかったわディヴァイン。」

 

 

彼...遊護と呼ばれていたあの男...もしまた会うことがあれば...

いえ、そんなことを考える必要も...ない...

 

 

 

.

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