第五話「開幕!フォーチュンカップ!」
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あれから数日経ち、ついにフォーチュンカップ開幕の日となった。
俺は参加者の一人として、選手入場のために会場の地下で待機している。
「キングは一人!この俺だ!俺とデュエルするのは誰だ!」
表の方からよく聞いた名乗りが聞こえる。
このフォーチュンカップを勝ち抜けば、ジャックとデュエルができる。
正直、今回選ばれた参加者でそれを望んでいる奴がどれだけいるか、という話だが。
「やあ遊星。また会ったな。」
「遊護か。お互い縁があるな。」
俺は隣に立っている遊星に声をかける。
遊星も俺のことは信頼してくれているのか、普通に俺へ受け答えしてくれる。
「そうみたいだね。この前は仲間だったが...この大会ではデュエルすることになるかもね。」
「ああ。」
「さあ!キングとのドリームマッチを手に入れる幸運を手にしたチャレンジャーたちを紹介しよう!カモン!」
遊星と話していると、天井が開いて床がせりあがり始めた。
そして俺たち8人の出場者たちが、観客たちの前に現れた。
「(それにしても...遊星、アキ、龍可、ボマーは原作通りか。他にはジルって騎士みたいな人は印象に残ってるが...それ以外は原作通りなのかわからんな。というかそのうちの一人が俺に変わってるんだよなぁ...)」
「さあ!ここに8人のチャレンジャーが現れた!この中から、キングであるジャックに挑戦するのは果たして誰か!」
「お、おいあれ...」
「マーカー付きだ。」
「おいおいマジかよ。」
俺たちが舞台にあがると、遊星がマーカー付きであるからか観客がざわつき始めた。
やはりマーカー付きというのは、こういう扱いになってしまうんだな。
ま、当の遊星はまるで気にしてないみたいだが。
「あ、ちょ、ちょっと...」
「お集まりの諸君!私の名はボマー!」
俺が遊星のことを気にしていると、ボマーがMCのマイクを奪い取って演説を始めた。
「ここに立つデュエリストとして、諸君らが一体何を見ているのかを問いたい!この男は我々と同じ条件で選ばれた紛れもないデュエリストだ!カードを持てばマーカーがあろうがなかろうが皆同じだ!この場に立っていることに何ら恥じることはない!むしろ下らぬ色眼鏡で彼を見る諸君らの言葉は、暴力に他ならない!」
「ふっ...」
ボマーの演説に、俺は拍手を送る。隣にいた龍可(に変装した龍亜)もそれを見てすぐに拍手をしだした。
そして最後にゴドウィン長官が拍手を始めたことで、会場中が大きな拍手に包まれた。
『さあ!1回戦の組み合わせを発表するぞ!』
ボマーの演説の後は滞りなく進み、ようやくデュエルの組み合わせが発表される。
MCが叫ぶと、中央のモニタに俺たちの写真がシャッフルされていく。
そして徐々に勢いをなくしていき、最終的に8人の写真が横並びになる。
対戦カードは、
俺(白波遊護) vs 龍可
十六夜アキ vs ジル・ド・ランスボウ
ボマー vs 来宮虎堂
不動遊星 vs 死羅
となった。
「っ...(原作と組み合わせが違う...ボマーじゃなくて俺が龍可と戦うのか。)」
「やりぃ!俺一番最初じゃん!遊星見ててよね!俺のデュエル!」
「ふっ...ああ。」
「(フォーチュンカップもいきなり原作崩壊か...だが仕方ない。それに俺自身、遊星やアキ、龍可や龍亜、ボマーあたりとデュエルすることを期待していたしな。)」
そして開会式が終了し、第一試合である俺と龍可を残してほかの参加者たちは控室へと戻っていく。
『さあ!早速第一試合を始めよう!第一試合!治安維持局からの参戦!その若さで研究開発部門のトップを務める天才科学者!白波遊護!対するは最年少の参加者!龍可!』
天才科学者、か....そう言われるのは悪い気はしない。
ただ会場はどうやら龍可を応援する声の方が大きいようだ。
みんな小さい子が頑張る姿に心打たれているのかね。
「初めまして。俺は白波遊護。今日はよろしく。」
「うん、よろしく!俺絶対負けないからね!」
そういいながら、俺の差し出した手を掴んで握手する。
それにしても...やっぱり龍亜が変装してるのか。
少しからかっておくか。
「女の子と聞いていたけど....随分と男らしい子だね。」
「あ、え、えっと、よく言われるけど、俺一応女だから!う、うっふ~ん!」
「くっ...くくく...冗談だよ。ま、デュエルは本気でやらせてもらおう。」
「う、うん!やってやるからね!」
俺たちはそんな言葉を交わしながら、お互いにデュエルフィールドの端に寄る。
俺はライディングデュエルもできるが、今回は相手が龍可なのでスタンディングデュエルとなっている。
「さあお互いにデュエルの準備はできたようだ!白波遊護vs龍可!デュエルスタート!」
「「デュエル!」」
「俺の先攻、ドロー!」
龍可(龍亜) 手札5→6
「俺は『D・ラジオン』を攻撃表示で召喚!『D・ラジオン』が攻撃表示で存在する限り、俺の『D(ディフォーマー)』モンスターの攻撃力は800ポイントアップする!」
龍可(龍亜) 手札6→5
D・ラジオン ★4 ATK:1000 + 800 → 1800
「カードを2枚セットして、ターンエンド!」
龍可(龍亜) 手札5→3
D・ラジオン ★4 ATK:1800
リバースカード ×2
「俺のターン、ドロー。」
遊護 手札5→6
「俺は『マックス・ウォリアー』を召喚。このカードの攻撃力は『D・ラジオン』と同じ。だが、このカードはモンスターに攻撃したバトルのダメージステップの間、攻撃力が400ポイントアップする。」
「えっ!マジ!?」
「ああ。バトル!『マックス・ウォリアー』で『D・ラジオン』を攻撃!」
「させないよ!トラップ発動!『D・バインド』!俺の場に『D(ディフォーマー)』が存在する限り、そっちのレベル4以上のモンスターは攻撃宣言できず、表示形式を変更できない!」
「なるほど....なら俺はカードを2枚セットして、ターンエンドだ。」
遊護 手札6→3
マックス・ウォリアー ★4 ATK:1800
リバースカード ×2
『D・バインド』で防がれたか。あのカードを何とかしない限り、俺が攻撃することはできない。
低レベルモンスターはいるが、強化された『D(ディフォーマー)』はなかなかに手ごわい。
「俺のターン、ドロー!」
龍可(龍亜) 手札3→4
「よっし!俺は『D・モバホン』を攻撃表示で召喚!効果発動!1~6の数字がランダムで選ばれる!その後、出た数字だけ自分のデッキをめくって、その中からレベル4以下の『D(ディフォーマー)』モンスター1体を選んで特殊召喚する!ダイヤルオン!」
龍亜の宣言により、『D・モバホン』の胸元にある数字のボタンが光り始める。
それにしても...すごく、懐かしい形をしてらっしゃる。
最終的に光は4の位置で止まることとなった。
「やった!4!俺は4枚めくって....よし、こいつを召喚だ!『D・ラジカッセン』!残りはデッキに戻してシャッフル!」
龍可(龍亜) 手札4→3
D・ラジオン ★4 ATK:1800
D・モバホン ★1 ATK:100 + 800 → 900
D・ラジカッセン ★4 ATK:1200 + 800 → 2000
D・バインド
リバースカード ×1
「行くよお兄さん!俺は『D・ラジカッセン』で『マックス・ウォリアー』を攻撃!」
「それは通さない。トラップ発動、『くず鉄のかかし』!攻撃を無効にして、このカードを再びセットする。」
『おっと、遊護!ここは冷静に対処!龍可ちゃんの攻撃は通らない!』
「まだだよ!『D・ラジカッセン』は攻撃表示の時、1度のバトルフェイズに2回攻撃できるんだ!もう一度『D・ラジカッセン』で攻撃!」
「それも知っている。トラップ発動、『アームズ・コール』!デッキから装備魔法を手札に加え、その後、そのカードを装備可能な俺の場のモンスター装備する。」
「えっ!?」
「俺はデッキから『ファイティング・スピリッツ』を手札に加え、これを『マックス・ウォリアー』に装備!その効果により、このカードを装備したモンスターの攻撃力は相手フィールドのモンスター1体につき、300ポイントアップする!」
遊護
マックス・ウォリアー ★4 ATK:1800 + 300 * 3 → 1800 + 900 → 2700
ファイティング・スピリッツ
リバースカード(くず鉄のかかし)
「迎撃せよ、『マックス・ウォリアー』!」
D・ラジカッセン ATK:2000 vs マックス・ウォリアー ATK:2700
「うわあああああ!」
龍可(龍亜) LP4000 - 700 → 3300
勢いよく突撃してきた『D・ラジカッセン』だったが、パワーを増した『マックス・ウォリアー』の反撃に吹き飛ばされ、そのまま破壊されてしまう。その衝撃により、龍亜はダメージを受けていた。
「くっ...!」
「『マックス・ウォリアー』が戦闘で相手モンスターを破壊した場合、次の自分スタンバイフェイズまでレベル2となり、元々の攻撃力、守備力は半分となる。」
遊護
マックス・ウォリアー ★2 ATK:1800 / 2 + 300 * 2 → 900 + 600 → 1500
ファイティング・スピリッツ
リバースカード(くず鉄のかかし)
「だったら、『D・ラジオン』で『マックス・ウォリアー』を攻撃!もうこの攻撃を防ぐことはできないでしょ!」
「ああ。だが『ファイティング・スピリッツ』の効果により、装備モンスターが戦闘で破壊される場合に代わりに破壊することができる。」
D・ラジオン ATK:1800 vs マックス・ウォリアー ATK:1500
遊護 LP4000 - 300 → 3700
マックス・ウォリアー ★2 ATK:900
リバースカード(くず鉄のかかし)
「くそ~!『D・モバホン』じゃ相打ちになっちゃうし....俺はこれでターンエンド!」
龍可(龍亜)
D・ラジオン ★4 ATK:1800
D・モバホン ★1 ATK:900
D・バインド
リバースカード ×1
『遊護、ここも冷静に対応!ダメージは受けたものの、それ以上のダメージを龍可ちゃんに与え、さらには自分のモンスターを守り切った!』
「うぅ...(この人、めちゃくちゃ強い...それになんだか、遊星とデュエルしたときのことを思い出すなぁ...使ってるカードが似てるからかな?)」
「じゃあ行くよ。俺のターン、ドロー!」
遊護 手札3→4
「スタンバイフェイズ、『マックス・ウォリアー』のレベル、攻撃力、守備力はもとに戻る。俺はカードを1枚セットし、手札から『ダブル・サイクロン』を発動!俺の場のセットカードと、君の『D・バインド』を破壊する!」
「ま、まじ!?」
俺がカードを発動すると、俺が今場にセットしたカードと龍亜の場の『D・バインド』を囲むように黄色と紫色の竜巻がカードを襲う。そしてその竜巻によって、俺がセットした『リミッター・ブレイク』と、龍亜の『D・バインド』は破壊された。
「これで君のロックは突破できる。さらに破壊された『リミッター・ブレイク』の効果発動。デッキ、手札、墓地から『スピード・ウォリアー』を特殊召喚!」
遊護 手札4→2
マックス・ウォリアー ★4 ATK:1800
スピード・ウォリアー ★2 ATK:900
リバースカード(くず鉄のかかし)
「さらに『スピード・ウォリアー』をリリースし、手札の『ターレット・ウォリアー』を特殊召喚!このカードは場の戦士族モンスター1体をリリースすることで特殊召喚でき、リリースしたモンスターの元々の攻撃力分、攻撃力がアップする。よって、攻撃力が900ポイントアップ!」
遊護 手札2→1
マックス・ウォリアー ★4 ATK:1800
ターレット・ウォリアー ★5 ATK:1200 + 900 → 2100
リバースカード(くず鉄のかかし)
「さらに俺は『サテライト・シンクロン』を通常召喚!そしてレベル4の『マックス・ウォリアー』に、レベル2の『サテライト・シンクロン』をチューニング!集いし咆哮が、重力すらも歪ませる!光差す道となれ!シンクロ召喚!叩き潰せ!『グラヴィティ・ウォリアー』!」
「な、なんか出てきた~!」
「『グラヴィティ・ウォリアー』の効果発動。このカードのシンクロ召喚に成功したとき、相手の場のモンスターの数だけこのモンスターの攻撃力を300ポイントアップする。君の場にはモンスターが2体。よって、600ポイントアップ!」
遊護 手札1→0
ターレット・ウォリアー ★5 ATK:2100
グラヴィティ・ウォリアー ★6 ATK:2100 + 300 * 2 → 2100 + 600 → 2700
リバースカード(くず鉄のかかし)
「さあ、バトルだ!まずは『ターレット・ウォリアー』で『D・ラジオン』を攻撃!」
「っ!」
ターレット・ウォリアー ATK:2100 vs D・ラジオン ATK:1800
「うわあああああ!」
龍可(龍亜) LP3300 - 300 → 3000
「『D・ラジオン』を破壊!これにより、『D・ラジオン』の効果で上がっていた攻撃力は元に戻る!続けて、『グラヴィティ・ウォリアー』で『D・モバホン』を攻撃!」
グラヴィティ・ウォリアー ATK:2700 vs D・モバホン ATK:100
「うわああああ!」
龍可(龍亜) LP3000 - 2600 → 400
こちらの攻撃により、龍亜の場のモンスターは全滅。
さらには大きすぎるダメージを受けてしまったことで、龍亜はきつそうな表情で自分の手札を見ていた。
「(くそぉ...このままじゃ負けちゃう...!何とか逆転しないと...!もう一度遊星とデュエルするために、このデュエルに勝ちたい!)」
「ここまでの差がついてもなお、諦めないか。その気持ち、受け止める!ターンエンド!」
遊護
ターレット・ウォリアー ★5 ATK:2100
グラヴィティ・ウォリアー ★6 ATK:2700
リバースカード(くず鉄のかかし)
「さあかかってこい!」
「っ!...俺のターン、ドロー!」
龍可(龍亜) 手札3→4
「っ!これなら!」
「(何か良いカードでも引いたのかな。)」
「俺は手札から『D・ボードン』を墓地に送り、装備魔法『D・リペアユニット』を発動!その効果により墓地の『D・ラジオン』を復活!このカードを装備する!」
『龍可ちゃん、再びモンスターを召喚!だがしかし、遊護が召喚しているモンスターには攻撃力が届かないぞ!』
「へへ...そんなことわかってるもんね!俺はさらに『D・スコープン』を召喚!」
「っ!(チューナーモンスター!そして場のレベル合計は....7!)」
「俺はレベル4の『D・ラジオン』に、レベル3の『D・スコープン』をチューニング!世界の平和を守るため、勇気と力をドッキング!シンクロ召喚!愛と正義の使者!『パワー・ツール・ドラゴン』!」
『おおっと龍可ちゃん、ここでシンクロ召喚!機械の竜が姿を現した!』
「これが俺の切り札だ!『パワー・ツール・ドラゴン』の効果発動!1ターンに1度、デッキから装備魔法を3枚選んで相手に見せ、その中から1枚をランダムで選ぶ。選ばれたカードを手札に加え、残りをデッキに戻す!俺が選んだのはこれ!」
そう言って龍亜が見せてきたのは、『団結の力』3枚。
同じカード3枚なので、確定でほしいカードが手に入る寸法だな。
「へへ、同じカードだから俺は『団結の力』を手札に加えるよ!そしてそのまま『団結の力』を『パワー・ツール・ドラゴン』に装備!その効果で攻撃力と守備力が、俺のモンスターの数だけ800ポイントアップ!」
龍可(龍亜) 手札1
パワー・ツール・ドラゴン ★7 ATK:2300 + 800 → 3100
団結の力
リバースカード ×1
『いいぞ龍可ちゃん!これでモンスターの攻撃力は、遊護のモンスターを上回った!』
『頑張れ~!龍可ちゃん!』
『いけるぞ!頑張れ!』
「へへ...俺はこれでバトルに入るよ!『パワー・ツール・ドラゴン』で『グラヴィティ・ウォリアー』に攻撃!」
「忘れたのか?トラップ発動、『くず鉄のかかし』!」
「....ああ!忘れてた!」
『おおっと....龍可ちゃん、これは痛恨のミス!せっかく強力なシンクロモンスターを召喚したが、遊護のリバースカードを突破できない!』
「うぅ...お、俺はこれでターンエンド...」
龍可(龍亜)
パワー・ツール・ドラゴン ★7 ATK:3100
団結の力
リバースカード ×1
「(でも、あっちのモンスターの攻撃力は俺の『パワー・ツール・ドラゴン』より低いし、俺にはこの『D・スクランブル』がある!『パワー・ツール・ドラゴン』がやられても、ダイレクトアタックは無効にできる!)」
「俺のターン、ドロー。」
遊護 手札0→1
「...良いカードを引いた。俺は魔法カード『調律』を発動。デッキから『シンクロン』と名の付くチューナーを手札に加える。その後、デッキの一番上を墓地へ送る。俺は『ネクロ・シンクロン』を手札に加える。そしてそのまま『ネクロ・シンクロン』を召喚。」
遊護 手札1→0
「『ネクロ・シンクロン』の効果発動。1ターンに1度、このカード以外の表側表示のモンスター1体のレベルを、ターン終了時まで2つ上げることができる。俺は『グラヴィティ・ウォリアー』のレベルを8にする。」
遊護
ターレット・ウォリアー ★5 ATK:2100
グラヴィティ・ウォリアー ★8 ATK:2700
ネクロ・シンクロン ★2 ATK:200
リバースカード(くず鉄のかかし)
「そしてレベル8となった『グラヴィティ・ウォリアー』に、レベル2の『ネクロ・シンクロン』をチューニング!集いし魂が、夜空に輝く星となる!光差す道となれ!シンクロ召喚!きらめけ!『サテライト・ウォリアー』!」
「れ、レベル10....」
「『サテライト・ウォリアー』の効果発動!このカードのシンクロ召喚に成功した場合、自分の墓地のシンクロモンスターの数まで相手フィールドのカードを対象とする。そのカードを破壊し、破壊した数だけ攻撃力を1000ポイントアップする!俺の墓地にいるシンクロモンスターは『グラヴィティ・ウォリアー』1体!俺は『団結の力』を破壊する!」
「っ!」
『サテライト・ウォリアー』が上空へ飛び上がると、背中に着けた十字のパネルを回転させる。
その回転で起きた突風が、龍亜の場にある『団結の力』を破壊した。
「これにより、『サテライト・ウォリアー』の攻撃力は1000ポイントアップ!さらに『団結の力』を失った『パワー・ツール・ドラゴン』の攻撃力はもとに戻る!」
遊護
ターレット・ウォリアー ★5 ATK:2100
サテライト・ウォリアー ★10 ATK:2500 + 1000 → 3500
リバースカード(くず鉄のかかし)
龍可(龍亜)
パワー・ツール・ドラゴン ★7 ATK:2300
リバースカード ×1
「バトルだ!『サテライト・ウォリアー』で『パワー・ツール・ドラゴン』を攻撃!」
サテライト・ウォリアー ATK:3500 vs パワー・ツール・ドラゴン ATK:2300
「う、うわああああああ!」
龍可(龍亜) LP400 - 1200 → 0
『決まったああああああああああああ!第一試合、勝者は白波遊護!龍可ちゃんも健闘したが、圧倒的な強さを見せつけた遊護が2回戦に進出だ!』
「うぅ...」
「楽しいデュエルだったよ、龍可ちゃん。」
「あ、ありがと...でも、勝ちたかったな...」
「...またデュエルしよう。その時は、本当の君とデュエルしたいな。」
「え?」
「じゃあね、名もなき少年くん。」
俺はそう言って、デュエルフィールドから降りて控室へと歩いていく。
まだまだデュエルに慣れてないけど、君は近い将来、キングにも認められる立派なデュエリストになるよ。
だからその時は、もう一度デュエルしよう。
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その後、残りのデュエルも滞りなく行われた。
俺は控室のモニタでデュエルを見ていたが、結果は原作通り....といえるのかはわからないが、
ボマーは圧倒的な力を見せつけ勝利。
アキは、アキが黒薔薇の魔女であることが知れ渡り、その力をもってジルに勝利。
遊星と死羅...ではなく乱入してきた炎城ムクロとのデュエルでは、スピードを追い求めたムクロを逆手に取った遊星の一手にムクロが敗北する形となった。
そして敗者復活をかけて、龍可(正真正銘、本物)と飛び入り参加のフランクという男のデュエルが行われたが、最終的には引き分けとなり結局敗者復活は無しとなった。
『さあ、本日のデュエルはここまで!明日の第二回戦の組み合わせを発表するぞ!』
MCの言葉に、モニタに勝ちあがった俺たち4人が映り、シャッフルされる。
原作...とは少し違うが、俺が想定する組み合わせだと俺とアキ、遊星とボマーになると思うが....どうなる。
『.....決まったああああああああ!明日の第二回戦は若き天才科学者、白波遊護vs黒薔薇の魔女、十六夜アキ!そして、サテライトの流れ星、不動遊星vs黒き暴風、ボマー!』
「やっぱりこの組み合わせか。」
「白波...遊護...」
「っ!十六夜アキ...」
モニタを見ていた俺に、後ろからアキが話しかけてきた。
気配もなく声をかけられたから、少し驚いてしまった。
「今度は私が勝つ...!」
「へえ...わざわざ宣戦布告に来たのか。」
「.....」
俺がアキの言葉に感心していると、アキは言いたいことを言ったのか背を向けて去ろうとする。
「悪いけど、勝つのは俺だ!俺は君に勝つ!」
「.....」
「...楽しいデュエルにしよう!」
俺の言葉に反応せず、アキはそのまま歩いていく。
扉が閉まる直前、俺は最後にそう叫んだ。
たとえ相手が特別な力を持って居ようと、デュエルは楽しまないとな。
デュエルってのは本来、そういうものなんだから。
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アキ side
『楽しいデュエルにしよう!』
「デュエルが....楽しい....?」
この前負けた彼に、今度は勝つと宣戦布告した。
でも彼から返ってきたのは、そんな言葉だった。
デュエルが楽しいものだなんて、私は思ったことがなかった。
私にとって、デュエルとは破壊...目の前にあるすべてを破壊するための道具。
でも、彼にとってデュエルとは楽しいものだと、そう宣言された。
「わからない...」
楽しいデュエル....それなら彼にも思い知らせてやる...!
私の、"楽しい"デュエルを...その身に!
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