「うぅ....」
体が重い...節々が痛い...俺はあれから、どれだけ眠っていたんだろう。
まだ体がだるいが、目を開けると白い天井が目に入った。
だが病院のような独特な匂いはしない...おそらく、医務室に運ばれたんだろう。
「お、起きたか?」
「っ....あなたは...」
「おっと、自己紹介がまだだったな。俺は氷室...この前会ってはいるが、まああんときは悪かったな。」
「氷室さん....痛っ...」
「おい、まだ横になってな。」
「ありがとうございます....」
「いや、気にするな。...今は遊星とボマーがデュエルしてる。そろそろ決着がつきそうだ。」
そういいながら、氷室さんは音声がオフになっているモニタに視線をやった。
遊星もかなり追い詰められていたようだが、最後は逆転してボマーを倒した。
「さすがだな、遊星...これで決勝は俺と遊星か。」
「お、おいおい....まさかその体で決勝に出るつもりか?」
「当たり前ですよ。デュエリストたるもの、デュエルから逃げてはならない。それに...決勝戦が不戦勝じゃ、締まらないでしょう?」
「まじかよお前....」
「氷室のおっちゃん!フルーツ買ってきたよ!」
「ちょ、龍亜!寝てる人がいる場所にそんな大声で....」
俺が氷室さんと話していると、部屋のドアを勢いよく開けて龍亜が入ってきた。
その後ろには龍可も一緒にいて、さらにその奥には柳のじいさんもいた。
「あれ、起きてるじゃん!」
「本当だ。」
「ハハ、悪いな。ずいぶんと賑やかになっちまった。」
「いや、元気なのはいいことだ。」
「ねえねえ!もう大丈夫なの!?」
「ああ、もう大丈夫さ。」
「そっか、良かった。デュエルしただけの相手だけど、なんだか放っておけなくてさ!」
「ちょ、龍亜!」
「なんだよ龍可.....って、あっ!い、今のなし!」
ああ、龍可に変装してたからデュエルしたのは龍可だもんな。
それで焦ってるのか。
「気にしなくていいよ、名もなき少年くん。」
「ふっ...気づいてたんだな、お前。」
「うぅ...やっぱり...」
「もう...だからバレるって言ったのに...」
「ところで、その手に持ってるフルーツは...」
「あ、そうだった!はい、これ!」
「俺にくれるのか?」
「うん!少ないけど、俺と龍可と氷室のおっちゃんたちでお金出したんだ!」
「そうか....ありがとな。」
俺はそう言って、龍亜の頭を撫でる。
つい無意識でやってしまったが、他人の頭を触るのはあんまりよくなかったか。
「あ、すまん。」
「え?別に大丈夫だよ!それに....なんだか安心したっていうか...」
「そうか?」
「うん...なんだろう。遊星に似てるからかな...」
「そうか?確かに顔付きは似てる気はするが...遊星は黒髪で、なんて言うかすげえ髪型だが...」
「このあんちゃんは茶髪だし、女みたいに後ろ髪をまとめちゃいるが普通の髪型だよなぁ。」
「うん...だけど、なんて言うか雰囲気っていうか....」
「私も、龍亜の言ってることなんとなくわかるかも。」
「.....ま、使ってるカードも似てるしな。」
俺はそう言って、ベッドから降りて立ち上がる。
そろそろ行かないと、決勝戦を棄権したことになるかもしれん。
「フルーツ、ありがとな。遊星の方を応援するだろうけど...良いデュエルを見せるよ。」
「あ、うん!頑張ってね!」
「私たち、二人を応援するわ!」
「おう。」
俺は机に置いてあったデュエルディスクとデッキを手に取り、医務室から出る。
すると、俺が出てくるのを待っていたのかイェーガーさんが待っていた。
「いーひっひっひ。どうやらお目覚めのようですね。」
「俺の事待ってたの?」
「ええ。決勝戦を行えるか確認が必要でしたから。」
「そう...ならこの通り、俺はデュエルできるよ。」
なんて、正直言うと体が痛いけど...せっかく遊星とデュエルできるんだ。
こんなチャンスを逃すわけにはいかないだろう。
「それは結構。では早速準備してください。決勝戦の相手は不動遊星....ライディングデュエルで雌雄を決していただきます。」
「了解。」
---------------------------------------
『レディース&ジェントルマン!ついにこの時がやってきた!フォーチュンカップもついに決勝戦を残すのみ!この戦いに勝利し、キングへの挑戦権を得るのは果たしてどちらか!まずはこの男!1回戦で圧倒的な力を見せつけ、さらには魔女をも退けた今大会の優勝候補!その知識で立ち塞がるすべてを倒す!若き天才科学者!白波遊護!」
俺はMCの合図とともに、Dホイールで飛び出す。
決勝戦だけあって、観客席のボルテージも上がっているようだ。
「対するは今大会のダークホース!襲い掛かるDホイーラーたちをねじ伏せ決勝の舞台へと降り立った逆境のデュエリスト!サテライトの流れ星!不動遊星!」
そして遊星の紹介も行われ、遊星も俺と同じようにDホイールで飛び出してくる。
サーキットを一周すると、俺の横につくようにDホイールを止める。
「ついにこの時が来たな、遊星。」
「ああ。」
「...最初に言っておく。今回俺は本気で行かせてもらう。」
「っ!」
「君がジャックとの因縁に決着をつけるため、この大会に出ていることは知っている。でも俺はそれ以上に、君と本気で戦って勝ちたい。悪いけど...俺が勝つよ。」
「....勝つのは俺だ。」
「ふっ...クールなように見えて、闘志は燃え滾ってるね。」
『どうやら両者準備は万端のようだ!さあ遊星!遊護!最高のライディングデュエルを見せてくれ!行くぞおおおおおおおおおおおおおおおお!スピードワールド、オン!』
俺と遊星はMCの言葉に、Dホイールに足をかける。
「「ライディングデュエル!アクセラレーション!」」
そして、スタートの合図とともに俺たちは走り出す。
スタートダッシュは互角...遊星の奴、やはり良いDホイールを作っている!
だが俺も負けてはいられない!
『さあお互いに一歩も譲らず、第一コーナー目前!果たしてどちらが先攻を取るのか!』
「先攻はもらうぞ、遊星!」
「っ!」
『第一コーナーを制したのは、白波遊護!うまくインサイドをついて、遊星をまくったぞ!』
「俺のターン、ドロー!」
遊護 手札5→6
「このカードは自分の場にモンスターが存在しない場合、手札から特殊召喚できる。来い、『ジャンク・フォアード』!さらにチューナーモンスター『アサルト・シンクロン』を通常召喚!」
「っ!(チューナー...いきなり来るか!)」
「俺はレベル3の『ジャンク・フォアード』に、レベル2の『アサルト・シンクロン』をチューニング!集いし想いが、歴戦の英雄を呼び覚ます!光差す道となれ!シンクロ召喚!『スカー・ウォリアー』!」
遊護 手札6→4
スカー・ウォリアー ★5 ATK:2100
「さらにカードを2枚セットし、ターンエンドだ。」
遊護 手札4→2
スカー・ウォリアー ★5 ATK:2100
リバースカード ×2
『遊護、いきなりシンクロ召喚を決めた!遊星はこの状況を覆すことができるか!』
「俺のターン、ドロー!」
遊星 手札5→6 , SPC:0→1
遊護 SPC:0→1
「この瞬間、トラップ発動!『トゥルース・リインフォース』!デッキからレベル2以下の戦士族モンスターを特殊召喚する!来い、『ブースト・ウォリアー』!」
「くっ!(『トゥルース・リインフォース』にはデメリットが存在する...発動するターン、バトルフェイズは行えないというもの。だが相手ターンに発動することで、そのデメリットを打ち消したか。)」
「さらに『ブースト・ウォリアー』が存在する限り、俺の戦士族モンスターの攻撃力は300ポイントアップする!」
遊護
スカー・ウォリアー ★5 ATK:2100 + 300 → 2400
ブースト・ウォリアー ★1 DEF:200
リバースカード ×1
『遊護、遊星のターンにいきなりモンスターを特殊召喚!さらにモンスターが増えた!さらに効果で攻撃力を上昇!遊星はどう対応する!』
「あらかじめ言っておく。『スカー・ウォリアー』が存在する限り、お前は表側表示のほかの戦士族モンスターを攻撃対象に選択できない。だから『ブースト・ウォリアー』を先に破壊しておく...ということはできないぜ。」
「...俺は『マッシブ・ウォリアー』を守備表示で召喚。カードを2枚セットし、ターンエンドだ。」
遊星 手札6→3
マッシブ・ウォリアー ★2 DEF:1200
リバースカード ×2
『遊星、ここは防御に徹することで精いっぱいか!しかし、マッシブ・ウォリアーは1ターンに1度、戦闘では破壊されないモンスター!遊護の場のモンスターの攻撃力ではこの防御は突破できない!』
「ふっ...今のままなら、な。俺のターン、ドロー!」
遊護 手札2→3 , SPC:1→2
遊星 SPC:1→2
「遊星!それで防御を固めたつもりなら甘いぞ!」
「っ!」
「俺の場にシンクロモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる!現れろ、『ジャンク・ドラゴンセント』!さらにチューナーモンスター『ジャンク・メイル』を通常召喚!」
「(またチューナーモンスター...新たなシンクロモンスターをシンクロ召喚する気か...!)」
「行くぞ遊星!俺はレベル5の『ジャンク・ドラゴンセント』に、レベル1の『ジャンク・メイル』をチューニング!集いし咆哮が、重力すらも歪ませる!光差す道となれ!シンクロ召喚!叩き潰せ!『グラヴィティ・ウォリアー』!」
『遊護、さらにシンクロモンスターをシンクロ召喚!2体のシンクロモンスターが並び立ち、遊星に睨みをきかせている!』
「『グラヴィティ・ウォリアー』の効果発動!このカードのシンクロ召喚に成功した場合、相手の場の表側表示のモンスターの数だけ、攻撃力が300ポイントアップする!さらに『グラヴィティ・ウォリアー』は戦士族!『ブースト・ウォリアー』の効果も適用される!」
遊護 手札3→1
スカー・ウォリアー ★5 ATK:2400
ブースト・ウォリアー ★1 DEF:200
グラヴィティ・ウォリアー ★6 ATK:2100 + 300 + 300 → 2700
リバースカード ×1
「バトルだ!まずは『スカー・ウォリアー』で『マッシブ・ウォリアー』を攻撃!」
「くっ!『マッシブ・ウォリアー』は1ターンに1度、戦闘では破壊されない!」
『スカー・ウォリアー』が手に付けた刃で切りつけるが、『マッシブ・ウォリアー』は破壊されない。
だがボロボロになっていて、いつ破壊されてもおかしくない状態となった。
「ならばこれで終わりだ!『グラヴィティ・ウォリアー』で『マッシブ・ウォリアー』を攻撃!」
「トラップ発動!『くず鉄のかかし』!攻撃を無効にし、このカードを再びセットする!」
『グラヴィティ・ウォリアー』のパンチをかかしが受け止めると、『くず鉄のかかし』は再び場にセットされた。
やはり遊星は『くず鉄のかかし』を伏せていたか...あれは遊星の隠れたフェイバリットカードだからな。
『遊星、遊護のシンクロモンスターによる怒涛の攻撃を耐える!マッシブ・ウォリアーを場に残すことに成功した!しかもくず鉄のかかしがある限り、マッシブ・ウォリアーを破壊するために3回攻撃しなければなりません!』
「さすがだな、遊星。」
「お前は強い...それはこれまでのデュエルではっきりとわかっているからな。」
「そうか...うれしい言葉だ。だからこそ、全力でいかせてもらう!」
「っ!」
「トラップ発動!『奇跡の軌跡』!その効果により遊星、お前はカードを1枚ドローする。そして俺のモンスター1体の攻撃力をターン終了時まで1000ポイントアップし、そのモンスターは1度のバトルフェイズに2回、モンスターに攻撃できるようになる!『グラヴィティ・ウォリアー』を対象とする!」
「っ...効果により1枚ドロー!」
遊護
スカー・ウォリアー ★5 ATK:2400
ブースト・ウォリアー ★1 DEF:200
グラヴィティ・ウォリアー ★6 ATK:2700 + 1000 → 3700
遊星 手札3→4
マッシブ・ウォリアー ★2 DEF:1200
リバースカード(くず鉄のかかし)
リバースカード ×1
「再び『グラヴィティ・ウォリアー』で『マッシブ・ウォリアー』を攻撃!」
「くっ!」
グラヴィティ・ウォリアー ATK:3700 vs マッシブ・ウォリアー DEF:1200
『グラヴィティ・ウォリアー』が再び攻撃を繰り出すと、さすがの遊星も防ぐすべがないようでそのまま『マッシブ・ウォリアー』へと攻撃が通る。『グラヴィティ・ウォリアー』から放たれたパンチによって、『マッシブ・ウォリアー』は粉々に砕け散った。
「俺はこれでターンエンドだ。」
遊護
スカー・ウォリアー ★5 ATK:2400
ブースト・ウォリアー ★1 DEF:200
グラヴィティ・ウォリアー ★6 ATK:2700
『遊星、遊護の怒涛の攻撃で防御を突破されてしまった!ダメージこそ受けなかったが、守りの要であったマッシブ・ウォリアー』を破壊され、どう対処するのか!』
確かに遊星の守りは破壊したが、ダメージは与えられなかった。
それにかなりカードを消費したうえ、遊星に1枚ドローさせたからな。
さあどうせめてくる、遊星...!
「俺のターン、ドロー!」
遊星 手札4→5 , SPC:2→3
遊護 SPC:2→3
「俺は『SP-エンジェル・バトン』を発動!自分用のスピードカウンターが2つ以上ある場合に発動できる。2枚引き、1枚捨てる!」
遊星 手札5→4 , 4→6 , 6→5
「(捨てたカードは『ボルト・ヘッジホッグ』か....シンクロへの布石、何をシンクロしてくる!)」
「そして俺は『ジャンク・シンクロン』を召喚!効果発動!墓地の『マッシブ・ウォリアー』を効果を無効にして特殊召喚!さらに墓地の『ボルト・ヘッジホッグ』の効果を発動!チューナーが場に存在するので、墓地から特殊召喚できる!」
遊星 手札5→4
ジャンク・シンクロン ★3 ATK:1300
マッシブ・ウォリアー ★2 DEF:1200
ボルト・ヘッジホッグ ★2 DEF:800
リバースカード(くず鉄のかかし)
リバースカード ×1
「(この並び...来るか、遊星の十八番!)」
「俺はレベル2の『マッシブ・ウォリアー』に、レベル3の『ジャンク・シンクロン』をチューニング!集いし星が、新たな力を呼び起こす!光差す道となれ!シンクロ召喚!出でよ、『ジャンク・ウォリアー』!」
『遊星!モンスターを並べてシンクロ召喚へつなげた!だが今のままでは遊護のシンクロモンスターには届かないぞ!』
「『ジャンク・ウォリアー』の効果発動!シンクロ召喚に成功したとき、俺の場にいるレベル2以下のモンスターの攻撃力の合計だけ、自身の攻撃力をアップする!俺の場にはレベル2の『ボルト・ヘッジホッグ』がいる...よって、攻撃力800ポイントアップ!」
遊星
ボルト・ヘッジホッグ ★2 DEF:800
ジャンク・ウォリアー ★5 ATK:2300 + 800 → 3100
リバースカード(くず鉄のかかし)
リバースカード ×1
「バトルだ!」
「っ...『スカー・ウォリアー』がいる限り、他の戦士族は攻撃できない!」
「ならば『ジャンク・ウォリアー』で『スカー・ウォリアー』を攻撃!スクラップ・フィスト!」
ジャンク・ウォリアー ATK:3100 vs スカー・ウォリアー ATK:2400
「ぐっ!『スカー・ウォリアー』は1ターンに1度、戦闘では破壊されない!」
遊護 LP4000 - 700 → 3300
「さらに『グラヴィティ・ウォリアー』の効果発動!遊星、お前の場の守備表示のモンスターを強制的に攻撃表示にし、このターン、そのモンスターが攻撃可能なら攻撃しなければならない!」
「っ!」
「『ボルト・ヘッジホッグ』を攻撃表示に!そして『スカー・ウォリアー』が存在する限り、他の戦士族は攻撃対象にできない...よって、『スカー・ウォリアー』に攻撃する必要がある!」
『うまい!遊護、シンクロモンスターの効果を巧みに利用して遊星の場の攻撃力が低いモンスターを破壊、ダメージを与えるつもりだ!』
こちらもダメージを受けてしまったが、これで遊星にも大きなダメージを与えることができる!
「っ!それは...!」
「トラップ発動、『奇跡の軌跡』!その効果によりお前は1枚ドローし、俺は『ジャンク・ウォリアー』の攻撃力を1000ポイントアップ、2回攻撃を与える。」
『なんとおおおおおおおおお!遊星、前のターンに遊護が発動したトラップと同じカードを伏せていた!これにより遊護の手札は1枚増えるが、遊星のジャンク・ウォリアーは2回目の攻撃ができるようになった!』
まさか...遊星も『奇跡の軌跡』を伏せていたとはな。
さらにダメージを受けることはないが、これで『スカー・ウォリアー』は破壊され、おそらく『ボルト・ヘッジホッグ』は『ブースト・ウォリアー』を狙う。逆に俺の場が減らされたか...!
「遊星...お前、これを狙って『ボルト・ヘッジホッグ』を守備表示にしたのか...?」
「ああ。お前の使うカードは俺のカードによく似ている。だからこそ、互いに強さも、弱点もわかるんだ。」
「なるほどな....だがまだデュエルは終わっていない。俺は『奇跡の軌跡』の効果で1枚ドロー!」
遊護 手札1→2
「いけ、『ジャンク・ウォリアー』!再び『スカー・ウォリアー』を攻撃!」
ジャンク・ウォリアー ATK:4100 vs スカー・ウォリアー ATK:2400
「ぐっ!『奇跡の軌跡』の効果で、俺はダメージを受けない!」
「ああ。だがこれで『スカー・ウォリアー』の守りもなくなった!『ボルト・ヘッジホッグ』で『ブースト・ウォリアー』を攻撃!」
ボルト・ヘッジホッグ ATK:800 vs ブースト・ウォリアー DEF:200
『ボルト・ヘッジホッグ』の体当たりで、『ブースト・ウォリアー』が破壊される。
これで俺の場には『グラヴィティ・ウォリアー』だけになった。
そして遊星の場には攻撃力3100の『ジャンク・ウォリアー』に、『くず鉄のかかし』か。
「(なかなかきついね...)」
「俺はカードを1枚セットし、ターンエンドだ。」
遊星 手札4→3
ボルト・ヘッジホッグ ★2 ATK:800
ジャンク・ウォリアー ★5 ATK:3100
リバースカード(くず鉄のかかし)
リバースカード ×1
『遊星、ここで形勢逆転!シンクロモンスター1体が残っているとはいえ、遊護はどう立ち向かうか!』
「俺のターン、ドロー!」
遊護 手札2→3 , SPC:3→4
遊星 SPC:3→4
「...っ!俺は『SP-エンジェル・バトン』を発動!その効果により、2枚ドローして1枚捨てる!」
遊護 手札3→2 , 2→4 , 4→3
「さらに『ロックストーン・ウォリアー』を攻撃表示で召喚!これでバトルに入る!まずは『グラヴィティ・ウォリアー』で『ボルト・ヘッジホッグ』を攻撃!」
「トラップ発動!『くず鉄のかかし』!攻撃を無効にし、再びセットする!」
「だがこれでお前の防御はなくなった!『ロックストーン・ウォリアー』で『ボルト・ヘッジホッグ』を攻撃!」
ロックストーン・ウォリアー ATK:1800 vs ボルト・ヘッジホッグ ATK:800
「ぐあああああああ!」
遊星 LP4000 - 1000 → 3000 , SPC4→3
『おおっと!ここで遊星に大ダメージ!1000ポイント以上のダメージを1度に受けたため、スピードカウンターが減ってしまった!』
「くっ...だがこの瞬間、トラップ発動!『反撃の狼煙』!俺のモンスターが相手モンスターの攻撃によって破壊された場合に発動できる。俺の場のモンスター1体の攻撃力を500ポイントアップし、その相手モンスターと強制的に戦闘を行う!」
「何っ!?」
遊星
ジャンク・ウォリアー ★5 ATK:3100 + 500 → 3600
リバースカード(くず鉄のかかし)
ジャンク・ウォリアー ATK:3600 vs ロックストーン・ウォリアー ATK:1800
『ボルト・ヘッジホッグ』を破壊して佇んでいた『ロックストーン・ウォリアー』だったが、『ジャンク・ウォリアー』からの反撃を食らってしまい、そのまま粉々に砕け散った。
「くっ...『ロックストーン・ウォリアー』の戦闘で発生する自分へのダメージは0になる!」
まさか反撃を食らうとはな...さすがは遊星だ。
だからこそ、俺は本気を出すことができる!
「俺はカードを2枚セットし、ターンエンド!」
遊護 手札2→0
グラヴィティ・ウォリアー ★6 ATK:2400
リバースカード ×2
「俺のターン、ドロー!」
遊星 手札3→4 , SPC:3→4
遊護 SPC:4→5
「...このままバトルに入る!『ジャンク・ウォリアー』で『グラヴィティ・ウォリアー』を攻撃!スクラップ・フィスト!」
「トラップ発動!『ガード・ブロック』!戦闘ダメージを0にし、1枚ドローする!」
ジャンク・ウォリアー ATK:3100 vs グラヴィティ・ウォリアー ATK:2400
「くっ....ドロー!」
遊護 手札0→1
「俺は『シールド・ウィング』を守備表示で召喚、これでターンエンドだ。」
遊星 手札4→3
ジャンク・ウォリアー ★5 ATK:3100
シールド・ウィング ★2 DEF:900
リバースカード(くず鉄のかかし)
『遊星、強力なシンクロモンスターで遊護を追い詰める!ダメージは抑えたものの、モンスターは0!遊星の場には攻撃力3100のジャンク・ウォリアー!果たして遊護はこの状況をどう覆すのか!』
さすが遊星だ...これほど追い詰められたのは久しぶりな気がする。
だけど、今の『ガード・ブロック』で良いカードを引いた。
この状況、一気に覆させてもらおう!
「遊護の奴、笑っていやがる。」
「この状況を逆転できるってことなのかな?」
「そうだな...簡単にはいかないだろうが、奴には何かが見えているんだろうよ。」
「遊星もあの人も...すごい...」
「俺のターン、ドロー!」
遊護 手札1→2 , SPC:5→6
遊星 SPC:4→5
「俺はこの瞬間、トラップカード『ロスト・スター・ディセント』を発動!墓地のシンクロモンスターを守備力0、効果を無効、レベルを1つ下げて守備表示で特殊召喚する!戻ってこい、『グラヴィティ・ウォリアー』!」
遊護
グラヴィティ・ウォリアー ★5 DEF:0
「さらにチューナーモンスター『スチーム・シンクロン』を召喚!...遊星!お前に俺の切り札の1つを見せてやる!」
「っ!」
「俺はレベル5となった『グラヴィティ・ウォリアー』に、レベル3の『スチーム・シンクロン』をチューニング!漆黒の闇を裂き、天地を焼き尽くす孤高の絶対なる王者よ!万物を睥睨し、その猛威をふるえ!シンクロ召喚!『琰魔竜 レッド・デーモン』!」
遊護 手札2→1
琰魔竜 レッド・デーモン ★8 ATK:3000
「ば、馬鹿な...これはジャックの、『レッド・デーモンズ・ドラゴン』....いや、少し違う..のか。」
「これが俺の切り札の1枚...その力は歯向かう敵をすべて一掃する!『琰魔竜 レッド・デーモン』の効果発動!このカード以外の表側攻撃表示モンスターすべてを破壊する!」
「何っ!?」
「すべて消し飛べ!クリムゾン・ヘル・バーン!」
『琰魔竜 レッド・デーモン』が地面をたたきつけると、地面がひび割れマグマが噴き出る。
そのマグマによって『ジャンク・ウォリアー』は焼き尽くされ、雄たけびを上げながら破壊された。
「くっ...『ジャンク・ウォリアー』!」
「このターン、『琰魔竜 レッド・デーモン』しか攻撃できなくなる...が、お前の場には『くず鉄のかかし』がある以上、攻撃する意味はないな。俺はカードを1枚セットし、ターンエンドだ。」
遊護 手札1→0
琰魔竜 レッド・デーモン ★8 ATK:3000
リバースカード ×1
『こ、これはすごい...遊護、まるでジャックの魂であるレッド・デーモンズ・ドラゴンを彷彿とさせるようなモンスターをシンクロ召喚!そして遊星の場のモンスターを破壊しました!これで再び形勢逆転!遊護の場には攻撃力3000のモンスターが!そして遊星の場には守備モンスターが1体のみ!このデュエル、お互いに一歩も引きません!』
「どうだ、遊星!この状況をひっくり返すことが、お前にはできるか!」
「っ...(なんて奴だ...強いことはわかっていた。だがこうもあっさりと場をひっくり返してくるとは。だが...)俺は勝つ!俺のターン、ドロー!」
遊星 手札3→4 , SPC:5→6
遊護 SPC:6→7
「っ...俺は『ロードランナー』を守備表示で召喚。カードを1枚セットし、ターンエンドだ。」
遊星 手札4→2
シールド・ウィング ★2 DEF:900
ロードランナー ★1 DEF:300
リバースカード(くず鉄のかかし)
リバースカード ×1
『おっと遊星、ここは守備を固めるので精一杯か!』
だが、遊星の場には2度戦闘で破壊されない『シールド・ウィング』に、攻撃力1900以上のモンスターには破壊されない『ロードランナー』、そして『くず鉄のかかし』か。防御だけなら相当な硬さだ。
「俺のターン、ドロー!」
遊護 手札0→1 , SPC:7→8
遊星 SPC:6→7
「...俺は『SP-シフト・ダウン』を発動!自分用のスピードカウンターを6つ取り除き、2枚ドローする!」
遊護 SPC:8→2 , 手札1→0 , 0→2
「俺はカードを1枚セットし、ターンエンドだ。」
遊護 手札2→1
琰魔竜 レッド・デーモン ★8 ATK:3000
リバースカード ×2
「っ!(引いたカードではこの防御を突破できない...そういうことか。ならば!)俺のターン、ドロー!」
遊星 手札2→3 , SPC:7→8
遊護 SPC:2→3
「俺は『ターボ・シンクロン』を守備表示で召喚。これでターンエンドだ。」
遊星 手札3→2
シールド・ウィング ★2 DEF:900
ロードランナー ★1 DEF:300
ターボ・シンクロン ★1 DEF:500
リバースカード(くず鉄のかかし)
リバースカード ×1
『これはお互いに状況が膠着してしまったようだ!果たしてどちらがこの緊張した状況を打破するのか!』
「これはお互いにきつい状況だな。」
「ねえ、どうして遊護の兄ちゃんは遊星に攻撃しないの?兄ちゃんのモンスターだったら、遊星のモンスターを簡単に倒せるのに。」
「馬鹿ね龍亜。遊星のモンスターは、戦闘で2回破壊されない『シールド・ウィング』に、攻撃力1900以上のモンスターとの戦闘で破壊されない『ロードランナー』よ?」
「それにあんちゃんには攻撃を無効にする『くず鉄のかかし』があるからなぁ。」
「あ、そっか。いくら攻撃力が高くても破壊できないし、攻撃を無効にされちゃうんだ。」
「そういうことだ。だが遊星も、今の状況じゃ攻撃力3000の遊護のモンスターを倒すことはできないようだな。」
さすがに硬い...これを突破するのはきつい。
だがそれもこれまでだ!
「俺のターン、ドロー!」
遊護 手札:1→2 , SPC:3→4
遊星 SPC:8→9
「俺は『SP-オーバースピード』を発動!このカードは自分用のスピードカウンターが4つ以上ある場合に発動できる。自分用のスピードカウンターをすべて取り除き、墓地のレベル3以下のモンスター1体と、魔法・罠カードを1枚を手札に加えることができる!」
「っ!」
「俺は墓地の『アサルト・シンクロン』、『奇跡の軌跡』を手札に加える!」
遊護 手札2→1 , 1→3 , SPC:4→0
「そしてこのターンから3ターンの間、俺のスピードカウンターは増えない!」
『遊護、自身のスピードカウンターを犠牲に手札を増やした!これでこの状況を打破するつもりか!』
「そして俺は手札に加えた『アサルト・シンクロン』を召喚!行くぞ遊星!」
「っ!」
「俺はレベル8の『琰魔竜 レッド・デーモン』に、レベル2の『アサルト・シンクロン』をチューニング!集いし魂が、夜空に輝く星となる!光差す道となれ!シンクロ召喚!きらめけ!『サテライト・ウォリアー』!」
『ここでこの大会中、遊護を支えてきたシンクロモンスター、サテライト・ウォリアーが降臨!これはついにこのデュエルも決着か!』
「『サテライト・ウォリアー』の効果発動!俺の墓地には『スカー・ウォリアー』、『グラヴィティ・ウォリアー』、『琰魔竜 レッド・デーモン』の3体のシンクロモンスターが存在する!よって遊星!お前の場のカード3枚を破壊する!俺が選択するのは、『シールド・ウィング』、『ロードランナー』、『くず鉄のかかし』だ!」
「....ふっ。」
「っ...何がおかしい、遊星。」
「俺はこの時を待っていたんだ。俺はこの瞬間、トラップカード『スターライト・ロード』を発動する!」
「なっ!『スターライト・ロード』だと!?」
「俺の場のカードを2枚以上破壊する効果を無効にして破壊!その後、俺のエクストラデッキから『スターダスト・ドラゴン』を特殊召喚する!」
その瞬間、遊星の場に『スターダスト・ドラゴン』が姿を現し、まばゆい光が俺の『サテライト・ウォリアー』を包みこむ。
そしてその光は徐々に小さくなっていき、そのまま『サテライト・ウォリアー』ごと姿を消した。
「お前が俺の防御を突破しようと、『サテライト・ウォリアー』をシンクロ召喚すると踏んでいた。これが俺の逆転の一手だ!」
「くっ...!だがシンクロ召喚された『サテライト・ウォリアー』が破壊されたことにより効果が発動する!レベル8以下の『ウォリアー』、『シンクロン』、『スターダスト』シンクロモンスターを合計3体まで特殊召喚できる!俺は墓地の『スカー・ウォリアー』、『グラヴィティ・ウォリアー』を特殊召喚!」
遊護 手札3→2
スカー・ウォリアー ★5 ATK:2100
グラヴィティ・ウォリアー ★6 ATK:2100
リバースカード ×2
「まさか...ここまでさせられるとはな!俺はトラップカード『エンジェル・リフト』を発動!墓地の『アサルト・シンクロン』を再びフィールドに呼び戻す!」
「っ!」
「そして俺はレベル6の『グラヴィティ・ウォリアー』に、レベル2の『アサルト・シンクロン』をチューニング!地獄と天国の間...煉獄よりその姿を現せ!シンクロ召喚!『煉獄龍 オーガ・ドラグーン』!」
まさかこのカードまで使わせられるとは思ってもいなかった。
それだけ遊星が手ごわい相手だってことなのかもな...!
「さらに永続トラップ『デモンズ・チェーン』を発動!厄介な『スターダスト・ドラゴン』は封じさせてもらう!」
俺が発動した『デモンズ・チェーン』から無数のチェーンが飛び出し、遊星の『スターダスト・ドラゴン』を縛り付ける。
「これにより『スターダスト・ドラゴン』は攻撃できず、効果は無効化される!」
「くっ!」
「そして俺はカードを1枚セット!これで準備は整った....行くぞ、遊星!俺は『スカー・ウォリアー』で『ターボ・シンクロン』を攻撃!」
スカー・ウォリアー ATK:2100 vs ターボ・シンクロン DEF:500
「くっ!(まだだ...『くず鉄のかかし』を使うのは、『煉獄龍 オーガ・ドラグーン』に対してだ!)」
「ふっ...続け、『煉獄龍 オーガ・ドラグーン』!『スターダスト・ドラゴン』を攻撃!煉獄の混沌劫火!」
「トラップ発動!『くず鉄のかかし』!」
「...甘いぞ遊星!『煉獄龍 オーガ・ドラグーン』の効果発動!1ターンに1度、俺の手札が0枚の時に相手が発動した魔法・罠カードを無効にして破壊できる!」
「何っ!?(だから最後の手札、『奇跡の軌跡』を今セットしたのか...!手札を0枚にするために!)」
「『くず鉄のかかし』を無効にして破壊!そしてバトルは続行だ!」
煉獄龍 オーガ・ドラグーン ATK:3000 vs スターダスト・ドラゴン ATK:2500
「ぐあああああああ!」
遊星 LP3000 - 500 → 2500
『遊護、遊星のエースであるスターダスト・ドラゴンを破壊!さらに守りの要であるくず鉄のかかしも破壊してみせたぞ!すごい!すごいぞ遊護!このまま遊護が勝利を決めるか!』
「俺はこれでターンエンドだ。」
遊護 LP3300 , 手札0
スカー・ウォリアー ★5 ATK:2100
煉獄龍 オーガ・ドラグーン ★8 ATK:3000
リバースカード(奇跡の軌跡)
遊星 LP2500 , 手札2
シールド・ウィング ★2 DEF:900
ロードランナー ★1 DEF:300
ここまで追い詰めたんだ...遊星、いくら何でもお前に逆転は....いや、あの目。
遊星は全く持って諦めてなんかいない。今も頭の中で逆転の道筋を考えている。
「俺のターン、ドロー!」
遊星 手札2→3 , SPC:9→10
遊護 SPC:0
「俺のスピードカウンターは、『SP-オーバースピード』の効果で増えない。」
「...これがラストターンだ。」
「いいぜ、遊星。お前の全力...俺にぶつけてこい!」
「ああ。俺は『SP-オーバースピード』を発動!」
「当然、無効にさせてもらう!『煉獄龍 オーガ・ドラグーン』の効果発動!自分の手札が0枚の時、相手が発動した効果を無効にして破壊する!」
「っ!」
『煉獄龍 オーガ・ドラグーン』の咆哮が轟き、遊星が発動した『SP-オーバースピード』は石化して破壊される。
強力な手札補強カードだ、さすがに発動させるわけにはいかない。
「....これで『煉獄龍 オーガ・ドラグーン』はもう、効果を発動することでできない。」
「何...?」
「俺は『SP-ジ・エンド・オブ・ストーム』を発動!このカードは自分用のスピードカウンターが10個以上ある場合に発動できる。互いの場のモンスターすべてを破壊し、破壊されたモンスターのコントローラーはその分、300ポイントのダメージを受ける!」
遊星 手札3→2
遊星がそう宣言すると、俺の『スカー・ウォリアー』と『煉獄龍 オーガ・ドラグーン』、遊星の『シールド・ウィング』と『ロードランナー』が破壊される。
「ぐぅ...!」
「ぐっ...!」
遊星 LP2500 - 300 * 2 → 2500 - 600 → 1900
遊護 LP3300 - 300 * 2 → 3300 - 600 → 2700
「くっ...さらに俺は続けて『SP-デッド・シンクロン』を発動!このカードは自分用のスピードカウンターが5つ以上ある場合に発動できる!エクストラデッキのシンクロモンスターを相手に見せ、墓地からそのシンクロ素材を除外してシンクロ召喚する!俺は『ターボ・ウォリアー』を見せる!そして墓地の『ターボ・シンクロン』と『ジャンク・ウォリアー』を除外!」
「っ...」
「レベル5の『ジャンク・ウォリアー』に、レベル1の『ターボ・シンクロン』をチューニング!集いし絆が、さらなる力を紡ぎだす!光差す道となれ!シンクロ召喚!轟け!『ターボ・ウォリアー』!」
遊星 手札2→1
ターボ・ウォリアー ★6 ATK:2500
「そしてこれで最後だ!『SP-シルバー・コントレイル』!このカードは自分用のスピードカウンターが5つ以上ある場合に発動できる!自分の風属性モンスター1体の攻撃力を、バトルフェイズの間1000ポイントアップする!」
「....見事だ、遊星。」
「よって、『ターボ・ウォリアー』の攻撃力を1000ポイントアップ!」
遊星 手札1→0
ターボ・ウォリアー ★6 ATK:2500 + 1000 → 3500
「バトル!『ターボ・ウォリアー』で遊護にダイレクトアタック!」
「(俺の場に残されたカードは、『奇跡の軌跡』...遊星の攻撃を防ぐ手段はもう...ない。)」
「アクセル・スラッシュ!」
「ぐあああああああ!」
遊護 LP2700 - 3500 → 0
遊星の『ターボ・ウォリアー』のダイレクトアタックを食らい、俺のライフが0となり俺のDホイールが緊急停止する。
完全に追い詰めて、勝ったと思ったんだけどな....これが遊星の底力ってわけか。
やっぱり最高だよ。俺が憧れた、最高の主人公だった。
『き、き、決まったあああああああああああ!フォーチュンカップ決勝戦!見事勝利したのは、サテライトの流れ星!不動遊星!キングへの挑戦権を手に入れたのは、不動遊星だ!』
「遊護!」
サーキットを1周してきた遊星が、俺のすぐ真横にDホイールを止める。
俺はヘルメットを取りながら、遊星の方に体を向ける。
「遊星、良いデュエルだった。正直、負けるつもりはなかったんだけどな。」
「ああ。俺も...最高のデュエルができた。感謝する。」
「ふっ...だが、君にとって俺とのデュエルは最終到達点ではない。」
「...ああ。」
「ジャックもきっと、君のことを待っているはずだ。だから...頑張れよ、遊星。」
「っ!....ああ。」
こうして、俺のフォーチュンカップは終了した。
だがこれは序章に過ぎないことを、俺は知っていた。
きっと動き始めているはずだ...遊星たちが戦うべき、闇の僕たちが。
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遊星 side
「ジャックもきっと、君のことを待っているはずだ。だから...頑張れよ、遊星。」
「っ!.....ああ。」
遊護とのデュエル...それはすさまじいものだった。
互いに似たカードを使うせいか、何度も危ない場面があった。
こちらが押したかと思えば、すぐに逆転され...はっきり言って、負けていたのは俺でもおかしくなかった。
だが、何とか勝てた。
そしてついに、俺はジャックとデュエルする機会を得られたんだ。
「遊星!おめでとう!」
「「遊星!」」
「あんちゃん!」
「龍亜、龍可...それにあんたらも。」
「すごいよ遊星!遊護の兄ちゃんに勝っちゃうだなんてさ!」
「本当にすごいデュエルだった...あの遊護って人、すごい強かったわね。」
「ああ....そうだな....」
「ん?どうかしたのか、遊星。」
「いや....」
氷室の問に、俺は何も答えられなかった。
ただ、俺はなんとも言えないなつかしさを感じていたんだ。
はっきりとは言えない、どこか懐かしいような...
「(そう...あれは母さんと同じ笑顔...)」
写真でしか知らない、母さんの笑顔。
あの日、すべてがなくなったときは1歳だった俺が知るはずもないもの。
「(ふっ...髪型が似ていたせいか。それに名前も...俺と似ている。カードも似ている。親近感がそう感じさせたんだろうな。)」
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