俺はギャンブルなんてしないぞ!絶対に!(フラグ)   作:カリ梅

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ランキング2位じゃん。
なんで?いきなりバク伸びしすぎじゃない?怖い。


第7話

 

 

 

──俺には天敵がいる。

 

魔王桃喰綺羅莉?それは当然だ。なんなら天敵どころかそれ以上、ライオンとネズミレベルの差がある。あ、モチのロンで俺がネズミでね?

 

だが、それ以外にもう1人いる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待てよ!なあ!なあ待てって!ギャンブルしようぜ!なあ!分かった!お前が撃て!撃つだけでいい!やろうぜ!アタシをイかせてくれよ!」

 

「ぬああああああああ!!もうヤダこの学校!!」

 

 

 

 

後ろから拳銃片手に追いかけてくる一人の女、"生志摩妄"。

 

なんで拳銃片手に持ってるのって?

知るかよ!アホでバカでイカれてるゲボカス野郎の考えてることなんて知るか!

 

くっそぅ…!1年の頃に知り合ってからこうして追いかけられるようになってしまった…!

どうして俺はこう、面倒な人に目をつけられるの?なに?呪われてるの俺は?

 

「お、お前のために新しく買ったんだぜこの銃!見てくれよ!」

「だからってなんでマグナムリボルバーにしてんだよ!馬鹿じゃねえの!?」

 

ちゃんと見てないからよく分からんが、恐らくコルトパイソン357マグナムリボルバーじゃないあれ?あれは洒落ならん。さらに実銃ときたもんだからさらに洒落ならん。

 

1年の頃にやったギャンブルで使ってたのは確か小口径の拳銃だったのに…!レベルが上がりすぎだろうが…!可愛いチワワがフェンリルになっちゃったじゃん…!

 

弾が小さければ少しの接触で弾道はズレる。

身体に打ち込まれても重要な器官に当たる前に見当違いの方に弾が抜けてく可能性がまだある。だから、安全……では無いけどね!でもまだマシ!

 

だけどマグナム弾とか……身体弾け飛ぶわ!馬鹿だわ!なんでよりによってそれなんだよ!

 

「なあ!撃ってくれよ!頼むよ!それでアタシが死んでも別になんともねえからさ!なんなら死体のアタシを好き使ってくれてもいい!〇〇〇(ピーー)とか〇〇〇(ピーー)とか!」

 

「やめろォ!俺をアブノーマル系男子にするな!」

 

 

なんでこの学園はこんな変態狂人しかいねぇんだよォ!

くそぅ…!こうなればあそこに逃げ込むしかない…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お邪魔ー!!」

 

「「「っ!?」」」ビクッ

 

やってきたぜとある部活……いや、研究会?

とりあえず目的の人物を探せねば…!

 

「ちょ…!九十九さん!貴方何しに…!?」

 

「先輩!俺を助けろ!」

 

「……はあ?」

 

目の前にいるのは着物を着た女子生徒。"西洞院百合子"。

生徒会長役員の1人にして伝統文化研究会の長。

そして、顔芸検定2級取得資格者でもある。今度1級に挑戦するとの話を聞いている。健闘を祈る。

 

 

 

 

──つ〜く〜も〜か〜け〜る〜!!

 

 

 

「「……っ!」」

 

まずい!既にそこまで来てるのか!

 

さながらブルーベリー色の化け物に追われているような感覚。あのBGMが聞こえてくるぜ…。

 

「つ、九十九さん…!この声は…!」

「大丈夫だ、問題ない」

 

「……なぜ私の背中に隠れるんですか?」

「大丈夫だ、問題ない」

 

「会話が成り立ってないんですけど!?」

 

「大丈夫だ、問題ない」

 

落ち着け。平常心平常心。ポーカーフェイスをとれ。

そしてそのまま素数を数えろ。

素数は1と自分の数でしか割ることのできない孤独な数字……俺に勇気を与えてくれる。

 

2…3…5…7…11…13…17………19…23…28…いや…ちがう29だ。29…31…37──

 

 

 

「ここかァ!!」

 

 

 

「「ひっ…!」」

 

化け物が登場。調子はどうだHeyHey?

 

「くっ…!こうなったら……君に決めた!ユリチュウ!」

「ゆ、ユリチュウ…!?」

 

「?……なんだ?やっとアタシとやってくれるのかカケル〜」

「いや──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──ユリチュウが遊んであげるってさ」

 

「「………へ?」」

 

呆ける2人。

震える生志摩に、青ざめる西洞院先輩。

 

「おいおい!マジかよゆりこ!お前良い奴だな!」

「え……いや、ちょ、私は何も……」

 

「んじゃ、あとは若いふたりで楽しんで。俺はこれにて」

 

「ちょ!九十九さん待っ──」

 

 

 

──ピシャッ

 

 

 

部室の扉を閉めてっと……。

困ったら西洞院先輩に押し付ける。俺が1年の頃に学んだ教訓だ。

 

いやー、生志摩と仲いいもんなー。まあ、1年の頃から押し付けてたから仲良くなったと言うべきか。

西洞院先輩には後でなんか奢ってやろう。コーラとかコーラとか。まあ本人は炭酸そんな好きじゃないっぽいけど。

 

さて、この後は何するか。

生徒会室でもいこうかな?

……魔王いるかなー?いそうだなー、やめとこうかな。

 

 

 

 

 

──九十九賭ゥッ!!!

 

 

 

 

 

なんか聞こえたな。猫かな?

……え?俺の名前を恨みがこもった声で叫んでる声がする?気のせいでしょ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

廊下を歩く。

生徒は道を開ける。

 

気分はさながらモーセである。

 

話しかけてくるものは皆無。皆が遠巻きにヒソヒソ話してる。

蔑みの目もあれば畏怖の目もある。

 

「……………」

 

ご覧の通り、俺には友人が居ない。

まあ確かに多少はいる。鈴井に鈴井に……あと鈴井。

まああと一人いるけど。

 

生徒会メンバー?あれは友人と呼べるのか?

 

まあ何はともあれ、それ以外の友人は俺にはいない。

 

なぜって?家畜だからですが?

普通なら『おいポチ、金貸せよ』なんて絡む輩がいるものなのだが、俺にはそんなことしてくるやつはいない。

どうして?絡まれたら絡まれたでめんどくさいが何も無いと逆に寂しいぞ?

 

ハブってんのか?無視ですか?そういうタイプのいじめ?とても心にくるいじめですね。やはり俺の心を癒すのは鈴井だけだ。会いたいぞ鈴井。あなたは今どこで何をしていますか?

 

……もっとこう、親しみやすい雰囲気を纏えばいいのか?

 

僕は悪いスライムじゃないよー(プルプル)

 

うん、虚しい。

……はぁ、しょうがない。とりあえずこの場を離れよう。

 

友達100人欲しい……平和な日常が恋しい……。

 

 

 

 

 

やってきたのは比較的人が来ない場所。

俺の憩いの場でもある。だが、ここに来ると自分がぼっちということを突きつけられてるようで心が痛くなる。故にあんまり来たくない。

 

るなパイ誘えば良かったなぁ。でもあの人曲がりなりにも委員長だし、忙しそうだし。

1人寂しくコーラを片手にソシャゲに勤しみますか。

 

と思っていた時だった。

 

 

 

「あ」

 

「ん?」

 

 

 

顔を上げるとそこには1人の女子生徒。

ピンクがかった茶髪の髪をツインテールにまとめた、目ん玉に星のハイライトを持つ彼女。

アイドル衣装に身を包んだ彼女の名は"夢見弖ユメミ"。

 

今をときめく学園のアイドル。

メジャーデビュー間近との噂も聞く。

 

まあ、俺はアイドルに興味ないから知らんけど。

 

「なんでアンタがここにいんのよ」

「ぼっちだからだよ」

 

「……プッ」

 

「笑ったね…!その心笑ってるね…!」

 

 

そんな会話をしながら彼女は俺が座る階段へと腰掛けた。

 

アイドル……ファンに愛想を振りまき笑顔を届けるスーパースター。だがその本性はどす黒い腹を持ったクソ女。

だがその性悪さは嫌いじゃないぜ…。だってもっと性悪な魔王がいるんだから。あれに比べりゃまだ可愛いもんよ。ほんとに。

 

「ライブ終わり?」

「まーね。あーほんとあいつらキモイ。なんで私が歌ってる時にあんなに汗かいて踊ってるんだよ。訳わかんない」

 

「ファンの人らが聞いたら卒倒しそうだな……お、PUキャラ来たー、ひゃっふー」

「……私に興味無さすぎじゃない?」

 

この場所はほんとに人が来ない。

故に有名人のユメミもこうして気分転換がてらに来るようになった。俺の安住の地を脅かす魔王軍幹部、つまり生徒会役員だ。早く討伐しなきゃ。

 

初めましては、今日みたいに俺がこうしてくつろいでいた時だった。

たまたま休みに来た彼女と鉢合わせた。

 

そのままアイドルの顔して取り繕うとしてたとこに俺の癖が炸裂。本性見抜いた途端、俺のことを愚痴を吐くゴミ箱のごとく扱うようになった。

 

「アイドルの私よりゲーム?」

「当たり前だろ。アイドルに興味無いもの」

 

「……ま、まあアンタには私の魅力が分からないからしょうがないよね」

「そーね」

 

「…………」

 

編成どうしよっかなー。

こいつとこいつ連れてって……こいつはいら──ッ!?

 

「……いひゃい、いひゃいよあいほるひゃま」

「ほんっとにムカつくわ、アンタ」

 

横から抓られた頬。

や、やめろよ!頬が伸びちゃうでしょうが!

 

「お口悪悪じゃん。何かいい事でもあったのかい?」

「ムカつくことなら沢山あるよー?アイドルが来たのにそれを無視する男の話とか…!」

 

「ははは、そんなクソ野郎がいるのか。そりゃとんだ災難だ」

 

「アンタだよ!……あーもう、今日は数日分のイライラ吐き出すから付き合えよ!?」

 

……マジかー。

ははは、こりゃとんだ災難だ。




ただの日常回。

ギャンブルの話なのにこんなのほほんとした日常でいいのか?いや、タグに日常系って書いてるから大丈夫だな。うん。

それにしてもいつギャンブルするんだろ。
そんな謎を解明するべく作者はアマゾンの奥地へと向かった。
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