汀渚のアーカイブ   作:buridish

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あっさりめ、まだ3章全部が明らかになったわけではないので…。


アビドス高等学校入学

 アビドス高等学校入学式。

 

 最後のアビドス中等部である私達、同級生すべてが無事高等学校に入学する事が出来た。原作でもこれほどの数がいたのか、私達の行動によってここまで残ったのかは定かではないしこれから減ってしまうのかもしれない。

 

 それでも私達はこの学校が好きだ、最初は何故アビドスに…と思ったりもしていたが、甘さと少々抜けている所もあるがそれも愛嬌となっている優しい先輩、共に学生生活を歩んできた友人兼相棒。他、何かあるとかいちょーと私に押し付けてくる愛すべき同級生。

 

 中々に忙しく楽しい日々だった。ナギサという存在は大量の仕事から逃れることは出来ないのだろうか?そして高校に入学したとしても仕事からは逃れられないのだろうが。

 

 中等部の時のようにあっさりとした入学式、私の顔も知られてるが故に以前のように驚きの目で見られることはなかったが、相も変わらずにニコニコ顔で手を振る先輩が一人。

 

 その後、以前と同じ歓迎会、以前と違うのは私の隣には最初からホシノがいるという事。そしてあの時のようにこちらに来るユメ先輩。

 

「えへへ、アビドス高等学校にいらっしゃい!ナギサちゃん!ホシノちゃん!」

 

「いや、いらっしゃいって…。校舎が違っただけでほぼ同じところに通ってましたよね?顔も毎日合わせてましたし。」

 

 これも毎日見る光景だ、ここ最近ではそろそろ二人も高校生だねー、とそわそわしていたユメ先輩、やはり高等部、中等部で別れてしまう事に何かしら寂しさはあるのか同じ高等部で過ごせることに喜びを感じているようだ。

 

 ふわっとして頼りないこの人が生徒会長である。本来は私達を含めて選挙活動をするのだが、まぁ察しの通りこの学校の生徒数は少ない。故にある意味押し付けられたというか、本人が良いのならいいのだろうか?

 

「えっとね、二人に実は相談があるのです。」

 

 その言葉でなんとなく察した。ホシノも溜息を吐いていることから察しているようだ。

 

「あの、実はですね!生徒会役員、私しかいないのです!それで…あの…。」

 

「良いですよ。」

 

 いくらユメ先輩とは言え一人で生徒会を回すのは無理だろう。というか去年の生徒会も中等部と合同でやっていたのだ。だから私達のすることはそんなに変わらない。

 

 ホシノがまず即答、相変わらずのユメ先輩大好き加減だ、これを言うと怒られるので目の前では言わないが。

 

「私も、実際に中等部の時とやることは変わりませんし、アビドスの為に何かをしたい気持ちは変わりません。」

 

「うえぇぇ。ほしのちゃぁん、なぎさちゃぁぁん。」

 

 目に涙を溜めて抱き着いてくるユメ先輩、ユメ先輩の行動が読めていたのかさっとそれを躱すホシノ、可哀想なので私は受け入れるのだが…。

 

 その、高等部に上がって更に存在感を増した先輩の胸部装甲が押し付けられて…。何故か酷い敗北感を味わうことになった。そんな私の顔を見てホシノは腹を抱えていた。

 

 中等部時代の付き合いも変わらず、ミカさんとは一緒に遊びに行く頻度は若干減ってしまったものの、それは彼女がティーパーティーに所属する事になってしまったが為、桐藤家からも元気にしているか?まだ顔を見せに来てくれないか?など書かれている。そしてまさかの意外な人からの手紙も。

 

 その人物は百合園セイア。この世界でもミカさんと同じティーパーティーに属することになり、どうやら私と話したい事があるとの事。この手紙もミカさんから渡されたものだが、ミカさんの手に渡るまでそれはもう面倒な手順を踏んだらしい。未だに表立って仲良くは出来ないようだ。

 

 彼女の未来視で何か見えたのだろうか?この世界ではまだ顔も合わせていない私としたい話とは何なのだろうか?それは会ってみなければわからないが、彼女の事だ、トリニティ、この世界の事の為に何かしなければならない事があるのだろう。私がトリニティに居ない事で相当苦労をしているだろうから助けになってあげたい気持ちはある。

 

 そして、意外だったのが、調月さん。彼女も月に何度かアビドスに足を運んでくれるのだが、いつの間にかユメ先輩と仲良くなっていた。

 

 というか、調月さんがアビドスに来る度にユメ先輩が何かしらお願いごとをするのだ。調月さんは便利屋じゃないんだよ。ユメ先輩。

 

 しかし、何故か嫌がるそぶりも見せずユメ先輩のお願いを叶えていく便利屋リオ。ユメ先輩は成果を出し私達には到底為せないような偉業を叶えていく未来のミレニアムセミナー会長に、凄いね!さっすがリオちゃん!リオちゃんのおかげだよー、頭なでなでしてあげる!というようなことをしでかしている。

 

 しかも件の調月リオもまんざらでもなさそうで、嫌がるそぶりも最初だけだった。まさかのユメ先輩の包容力に敗北してしまったのか。もう一人のミレニアムの天才がこれを見たらどうなってしまうのだろうか。

 

 調月リオ曰く。

 

「私からすれば大したことはしていないのだけれど、それを偉業かのように評価されるのは悪くないわね。」

 

 との事、ユメ先輩が最強なのではないだろうか?

 

 それから、だいぶ治安が良くなったはずのアビドスに詐欺師が現れ騙されそうになったユメ先輩を救出したり、私が書類仕事で忙しくしている時にホシノとユメ先輩二人で水着で宝探しに勤しんでいたり。

 

 トラブルが起こりながらも楽しい日々。

 

 そんな日常が壊れる、運命の日(タイムリミット)が近付いていた。




そろそろ山場が近付いてくる。未来はどうなるでしょう。
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