やっぱりみんなブルアカとナギサ様が大好きなんやねって。
とても長い夢を見ていた気がする。
私が家族に捨てられ、異世界に迷い込み、そこで新しい暖かで優しい家族と出会う。そんな長い夢を。
目を開ける。目の前には見慣れない天井、ここは…何処なのだろうか?
白い天井、どこかの病院だろうか?私は体を起こして周りを見渡す、窓がある。窓から外の風景が見える、そこには。
”砂”が見えた。
一面の砂、まさに砂漠と言えるようなその風景、ここはどこなのだろう?
まだ起きたばかりか体の動きが鈍い、ふらふらと窓に駆け寄り空を見上げる。そこにあったものは。
日本では見ることがなかった不思議な模様、それを見て私は理解した。
ああ、ここは。
”キヴォトス”だ。
「あ!起きてる!おはよう!」
その声とともに現れたのは、頭の上に浮かぶヘイロー、特徴的なぴょんとはねた頭頂部、そして長い髪ととある一部が目を引く少女。
誰だろうと思いながら私は少女を眺める。
すると少女はあっ、と慌てた様子で自己紹介を始めた。
「ごめんね!自己紹介まだだったね。私、梔子ユメって言うんだ。よろしくね?」
私から微妙に目をそらしながら自己紹介を始める少女、梔子ユメか、梔子ユメ…ユメ?
その名前に覚えがある。ブルーアーカイブのメインキャラの一人、すべての先生が最初に始めることになるストーリー、アビドス廃校対策委員会編に登場するアビドス高等学校編の最上級生、小鳥遊ホシノ、彼女の過去で語られるアビドスの元生徒会長の名前が、確か。
「ユメ…先輩…?」
「え?うん!ユメ先輩だよ!という事はあなたはアビドスに通う予定の子かな?」
ポロっと口にした言葉が聞こえたのか彼女がニコニコ笑顔で私に聞いてきた。
…そうか…ここはアビドス、成程、周りが砂漠なのも納得がいく。
私がいろいろ考えていると、目の前でユメ先輩がおーい、と言いながら手をぶんぶん振っている。
「…いえ、ごめんなさい起きたばかりで少々混乱していて。」
「あっ、そうだよね。砂漠で倒れてたんだもん、気を遣えなくてごめんね?」
話を逸らす為に言った事ではあるが…アビドス…か。
おそらく現在でも借金が増えているのだろう、そして今目の前にいる彼女は…。
…今はそのことは良いか、正直な話、トリニティに行けば私の生存は両親に知られることになるだろう、けど。
…まだ、両親と話す覚悟が、持てない。
この期に及んで怖いのだ私は、この世界に戻ってくる覚悟は出来ていたのに、「桐藤家」に戻る覚悟が…。
悪くないのかもしれない、ただ厄介事を後回しにしているに過ぎないが、もう少し気持ちの整理が欲しい。
「いえ、私は大丈夫です。ユメ先輩、あの…先ほどの話なのですが。」
私は意を決する、まったく、私がトリニティに落ちていたなら悩まずにいられたのに。
「私、アビドスの中等部に通いたいと思っています。入学したら色々教えてもらってもよろしいですか?」
「!!?…うん、うん!大歓迎!これからよろしくね?えっと…。」
そういえば名前を名乗っていなかった。しかし…いや、そうだな…。
「
皆、お兄さんお名前お借りします。
それから、学園都市側に私のプロフィールを提出、私は元々学園都市内に住んでいた訳ではなかったので私の存在が記録として残っていなかったのが幸いした。
もろもろの手続きの為、ユメ先輩の手を借り(お金なども融通して貰った、この借りはきちんと返さないと)結先ナギサとしてこの学園都市で生きていく事になった。
その際に武器も購入させてもらった。キヴォトスでは銃を持ってなければ自衛が出来ない、いくら私が特殊な力を有していても相手も神秘を持っていたり、身体能力に優れていたり。そんな中で無手で暮らしていくのにはリスクが大きすぎる。
という訳でユメ先輩に連れられ武器を購入する為行きつけの店に連れて行ってもらったのだが…。
「…手に馴染むものが…ハンドガンしかありませんね…。」
「あはは…人には向き不向きがあるからね。そこは仕方ないと思うよ、あ!でもナギサちゃんは2つ上の私よりも運動できるじゃない?だから、えっと。きっと大丈夫!」
何が大丈夫なのかはわからないのだが…。どうやら、私の身体能力は優れているらしい、キヴォトス人的な基準でも速さはかなりのもの、腕力も基準よりは間違いなく上らしい、これでも一応例の力は制御している。おそらく今の私でも原作の桐藤ナギサよりも単純身体スペックは上回れるかもしれない。
(まぁ原作の彼女ほどの指揮能力とかはないでしょうが。)
そんなことを考えながら、いろいろな銃を手に取る。自分の武器は出来れば取り回しのしやすいサブマシンガン、火力が期待できるアサルトライフルを期待したのだが。
よりによってハンドガン、いや使い勝手の良さは間違いなく高いだろう、だけれど問題なのが火力だ。それが無ければキヴォトスの上位陣にダメージを与える事すら厳しくなる。
そう、未来の私の同級生、小鳥遊ホシノ、ゲヘナ風紀委員長空崎ヒナ。彼女たちはキヴォトスでも上澄みに位置しており並の相手では歯が立たない。
ホシノと敵対するつもりはないが、彼女に比類する相手となると撤退しか選択肢が無くなる、
その上、アビドス砂漠には、アレがいる。デカグラマトンの預言者と呼ばれる存在、第三セフィラ・ビナー、砂漠に潜む超巨大な大蛇のような見た目を持つ。正直あれと遭遇したら逃げ一択でしかないのだけれども。
とまぁそう言った存在と相対したときの為に火力があるに越したことはないのだ。という訳で。
「あの…ハンドガンの中でも最大級に火力があるもの、ございますか?」
そう店主に尋ねる。
「あるにはありますが…その分反動も強いし、扱いやすさは下がりますよ?」
「それでも結構です。取り合えず試射させていただいても?」
そう言って手渡されたもの、それは。
「これは…リボルバー?」
「はい、うちにある拳銃で最高火力を出せるものです、それ以上となると特注になるでしょう。」
弾はこれです、と言いながら渡されたのだが。
「…ええっと…大きい…ですね?」
「それはそうでしょう、火力を追求するならそれ相応にもなりますからね、ですが、威力は折り紙付きですよ?」
それはそう、でしょうが。これ撃ったらどれだけの反動が。
そう考えていると隣にいたユメ先輩が。
「取り合えず試射してみない?使ってみないと分からないと思うし。」
それはそうだと思い、試射するために別の部屋に向かう。そして的へと向けて銃を両手で構える。
先ほどから何度か撃ってはいるが、最高の火力を持つと言われた為それを考慮して私は引き金を引いた。
「!?!?」
とたんに跳ね上がる両手、弾は何とか的に当たったようだが、その当たった部分がはじけ飛んでいた。
「わわっ、ナギサちゃん大丈夫?」
私の様子を見て驚いた様子のユメ先輩、どうやら心配させてしまったようだ。
「これは…扱うのが大変そうですね…。」
「…そうだね。威力は凄いみたいだけどものすごい反動だったよー、怪我とかはしてないよね?」
怪我はない、反動に驚きはしたが。
「大丈夫です、怪我はありません。なるほど、これならば。」
「うんうん、ナギサちゃんが怪我しちゃったら元も子もないもんね。その銃は止めておこっか?他には…って。」
私はもう一度両手で銃を構える。息を吐き先ほど撃った感覚を修正する。
集中して…撃つ!
轟音が鳴る。そして先ほど撃った瞬間跳ね上がった腕は私の胆力によって完全に抑え込まれ微動だにしなかった。発射された弾は的の中心に命中し穴をあけている。火力も申し分がなさそう。
「成程、これならいけそうですね。ユメ先輩、私の銃はこれにします。…ユメ先輩?」
何故か驚いたような顔をしているユメ先輩。どうかしたのだろうか?
「い、いやぁ…私の後輩は凄いなぁって思って…。…これじゃ先輩としての威厳が…。」
…いや聞こえてますけど…そもそもユメ先輩は威厳のあるタイプでは…。
「え、えっと…じゃ、じゃあ銃はそれでいいんだね?了解!じゃあ私清算してくるから!」
そう言って、店員さんがいる部屋に向かっていく先輩、後できちんとお金を返さないと。
私は手にした銃を眺める、これから一緒に戦っていく相棒、これからもよろしくお願いします。そう思いを込めながら大事に両手で握りしめた。
そして、入学式の日が近づいてきた。
アビドス過去編書くのは良いのですが、本編でまだ完結してませんからね…。おそらく最終的に捏造になります、
問題はユメ先輩とホシノがいつ出会うかですかね、今後ユメ先輩の死因もはっきりしそうですし…。よくあるビナーと戦って、が一番楽なんですけどねぇ。
原作軸になればユメ先輩はいつも通り、ホシノが武力担当、事務ほかサポートもろもろがナギサの役割になりそう。一応は安定しそう?
ナギサの銃のモデルはS&W M500がモデルになっています。一応追加武装も予定はあります。