ありふれて無い勇者達の力で異世界最強   作:龍牙

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十三話目

「……いや、もうお前が巨大ロボットを呼び出すのは受け入れてたけどなぁ……特撮ヒーローみたいな姿になって、融合するって聞いたら、流石に驚いた」

 

「そうか?」

 

そもそも、元々各勇者ロボ自身を召喚する際には一体化しているので今更だとは思うが、

 

「いや、その変身アイテムの……ダグテクター、だったか? それが有れば俺も、お前のスキルの力を一部だけでも、使えるって事だろ? なら、俺も巨大ロボになれるのか?」

 

「ああ、多分、ダグオンの力は、ダグテクターさえオレが託せば使えるはずだ」

 

ハジメの指摘に確かに、と納得する。

武装などの召喚した物は他の人間にも扱うことができる。例外的に、IDアーマー自体は勇斗専用だがウィルナイフやハンドガンと言った武器などは貸す事も出来る。

召喚したダグテクターとビークルを貸せば、ダグオンの力を他者に使わせる事も可能、と言うことだ。

 

そう考えると、アーシュ達には悪いがブレイバーンを呼び出した時点で、王宮から注目が集まる前に、早々に離脱できたのは幸いだった可能性も出て来た。

突き落としてくれた奴には感謝などしないが。

 

勇斗が一体化しなければロボット形態になれないビークルだとしても、この世界において……例えば、一機の戦闘機が発揮する力は元の世界よりも大きい。

そして、変形できなくても、勇斗達の地球の物よりも高性能な兵器があれば。

 

「まあ、すべての黒幕の存在を考えるとそうは行かないか」

 

「だろうな」

 

「ん」

 

勇斗の言葉にハジメもユエも同意する。エヒトの目的を考えれば、仮にトータス統一と言う野望など、それが可能な力があり、抱いた時点で何かして来ただろう。

いや、或いは『ほう、これも意外な展開だ』と野望に取り憑かれた者の行動を笑いながら見ていただろうか?

後者だとすれば、統一されたその巨大な国を、また何らかの方法で分裂させれば良い。幾らでもその方法は考えられる。

 

そんな彼らの会話が終わった頃、話しかけて来たのは濃紺の短髪にウサミミを生やした初老の男性だった。

はっきりいってウサミミのおっさんとか誰得である。シュールな光景に微妙な気分になっていると、勇斗達が会話している間に、シアと父様と呼ばれた兎人族は話が終わったようで、互いの無事を喜んだ後、ハジメの方へ向き直った。

 

「ハジメ殿とユウト殿で宜しいか? 私は、カム。シアの父にしてハウリアの族長をしております。この度はシアのみならず我が一族の窮地をお助け頂き、何とお礼を言えばいいか。しかも、脱出まで助力くださるとか……父として、族長として深く感謝致します」

 

そう言って、カムと名乗ったハウリア族の族長は深々と頭を下げた。後ろには同じように頭を下げるハウリア族一同がいる。

 

「こっちにもメリットのある取引だからな。まぁ、礼の方は受け取っておく」

 

「だが、樹海の案内と引き換えなんだ。それは忘れるなよ? それより、随分あっさり信用するんだな。亜人は人間族にはいい感情を持っていないだろうに……」

 

シアの存在で忘れそうになるが、亜人族は被差別種族である。実際、峡谷に追い詰められたのも人間族のせいだ。

にもかかわらず、同じ人間族である勇斗やハジメに頭を下げ、しかもハジメの助力を受け入れるという。それしか方法がないとは言え、あまりにあっさりしているというか、嫌悪感のようなものが全く見えないことに疑問を抱くハジメ。

 

カムは、それに苦笑いで返した。

 

「シアが信頼する相手です。ならば我らも信頼しなくてどうします。我らは家族なのですから…… 」

 

その言葉にハジメは感心半分呆れ半分だった。一人の女の子のために一族ごと故郷を出て行くくらいだから情の深い一族だとは思っていたが、初対面の人間族相手にあっさり信頼を向けるとは警戒心が薄すぎる。

というか人がいいにも程があるというものだろう。

 

(まあ、勇斗の奴が殆ど交渉する前に動いたってのも有るけどな)

 

内心で、「流星達が悲しまない選択肢って奴だろうな」と思うハジメだった。

どれだけ非情になっていても、アーシュ達に知られても、彼女達が最終的に悲しまない選択肢を選ぶ傾向にあるのが勇斗だ。

召喚された当初の王国での戦争への参加については、アーシュ達を戦争に参加させないために反対側に回ったのと、今回のハウリア一族を助けた一件は根本的に違う。

 

交渉についてはハジメに任せるか、命を助けてから改めて交渉するつもりだったのだろう。

 

「えへへ、大丈夫ですよ、父様。ハジメさんは、女の子に対して容赦ないし、対価がないと動かない酷い人ですけど、約束を利用したり、希望を踏み躙る様な外道じゃないです! ちゃんと私達を守ってくれますよ!」

 

「はっはっは、そうかそうか。つまり照れ屋な人なんだな。それなら安心だ」

 

シアとカムの言葉に周りの兎人族達も「なるほど、照れ屋なのか」と生暖かい眼差しでハジメを見ながら、うんうんと頷いている。

 

ハジメは額に青筋を浮かべドンナーを抜きかけるが、意外なところから追撃がかかる。

 

「……ん、ハジメは(ベッドの上では)照れ屋」

 

「ユエ!?」

 

「あー、確かに照れ屋、だな」

 

「勇斗!」

 

「いや、学校にいた時は照れ屋だろ?」

 

……そこは毎回アーシュ達も一緒に居たからだと言いたくなる。彼女達の好意が向いているのが勇斗の方だったとしても五人が五人、間違いなく美少女なのだから。

 

「ほら、次の魔物が来る前に無駄話してないで、早く此処から出ようぜ」

 

無駄話してたのはお前だと言いたくなるが、そこは言葉を飲み込む。

 

そんな訳でウサミミ集団を引き連れての峡谷の行軍となった。

 

当然、数多の魔物が絶好の獲物だとこぞって襲ってくるのだが、ただの一匹もそれが成功したものはいなかった。

例外なく、兎人族に触れることすら叶わず、接近した時点で閃光が飛び頭部を粉砕されるからである。

 

乾いた破裂音と共に閃光が走り、気がつけばライセン大峡谷の凶悪な魔物が為すすべなく絶命していく光景に、兎人族達は唖然として、次いで、それを成し遂げている人物である勇斗とハジメに対して畏敬の念を向けていた。

 

もっとも、小さな子供達は総じて、そのつぶらな瞳をキラキラさせて圧倒的な力を振るう勇斗とハジメをヒーローだとでも言うように見つめている。

 

「ふふふ、ハジメさん。チビッコ達が見つめていますよ~勇斗さんみたいに、手でも振ってあげたらどうですか?」

 

子供に純粋な眼差しを向けられて呑気に手を振っている勇斗と違い若干居心地が悪そうなハジメに、シアが実にウザイ表情で「うりうり~」とちょっかいを掛ける。

 

額に青筋を浮かべたハジメは、取り敢えず無言で発砲した。

 

ドパンッ! ドパンッ! ドパンッ!

 

「あわわわわわわわっ!?」

 

ゴム弾が足元を連続して通過し、奇怪なタップダンスのようにワタワタと回避するシア。

道中何度も見られた光景に、シアの父カムは苦笑いを、勇斗とユエは呆れを乗せた眼差しを向ける。

 

「はっはっは、シアは随分とハジメ殿を気に入ったのだな。そんなに懐いて……シアももうそんな年頃か。父様は少し寂しいよ。だが、ハジメ殿なら安心か……」

 

すぐ傍で娘が未だに銃撃されているのに、気にした様子もなく目尻に涙を貯めて娘の門出を祝う父親のような表情をしているカム。(まあ、銃がないトータスに於いて武器と認識できてないのかもしれないが)

周りの兎人族達も「たすけてぇ~」と悲鳴を上げるシアに生暖かい眼差しを向けている。

 

「いや、お前等。この状況見て出てくる感想がそれか?」

 

「……ズレてる」

 

「……種族特性か、何かか?」

 

どうやら兎人族は少し常識的にズレているというか、天然が入っている種族らしい。それが兎人族全体なのかハウリアの一族だけなのかは分からないが。

 

そうこうしている内に、一行は遂にライセン大峡谷から脱出できる場所にたどり着いた。

ハジメが〝遠見〟で見る限り、中々に立派な階段がある。岸壁に沿って壁を削って作ったのであろう階段は、五十メートルほど進む度に反対側に折り返すタイプのようだ。階段のある岸壁の先には樹海も薄らと見える。ライセン大峡谷の出口から、徒歩で半日くらいの場所が樹海になっているようだ。

 

ハジメが何となしに遠くを見ていると、シアが不安そうに話しかけてきた。

 

「帝国兵はまだいるでしょか?」

 

「ん? どうだろうな。もう全滅したと諦めて帰ってる可能性も高いが……」

 

「そ、その、もし、まだ帝国兵がいたら……ハジメさん達……どうするのですか?」

 

「? どうするって何が?」

 

質問の意図がわからず首を傾げるハジメに、意を決したようにシアが尋ねる。周囲の兎人族も聞きウサミミを立てているようだ。

 

「今まで倒した魔物と違って、相手は帝国兵……人間族です。ハジメさんと同じ。……敵対できますか?」

 

「残念ウサギ、お前、未来が見えていたんじゃないのか?」

 

「はい、見ました。帝国兵と相対するハジメさん達を……」

 

「だったら……何が疑問なんだ?」

 

「疑問というより確認です。帝国兵から私達を守るということは、人間族と敵対することと言っても過言じゃありません。同族と敵対しても本当にいいのかと……」

 

「いや、同族じゃ無いだろ?」

 

シアの言葉に勇斗がそう口を挟む。

 

「オレとハジメは地球から召喚された地球人、向こうは人間族とは言えトータス人」

 

冷たささえ感じる言葉で勇斗は言葉を続けていく。

 

「タコみたいな姿じゃなくて、人間型の異星人と何処も違わないだろ? 単なる同じ人間型の有機生命体。魔物と同じ、だろ?」

 

「勇斗……お前」

 

勇斗の言葉を聞いて改めて理解してしまった。スキルを得た瞬間に、ただ一人元の世界に戻る手段を得た事で、勇斗は一人だけ真っ先に覚悟してしまったのだ、と。

『魔王(人)を殺す覚悟を決めていた』

と。その為に、勇斗はトータスの人間は地球人とは別の『トータス人』だと割り切っているのだと。

例えそれで自分から離れて行っても、アーシュ達を地球に帰す為に。

 

「確かに、それもそうだな」

 

「えっ?」

 

疑問顔を浮かべるシアにハジメは特に気負った様子もなく世間話でもするように話を続けた。

 

「だから、人間族と敵対することの何か問題なのかって言ってるんだ」

 

そう言って勇斗の肩をポンと叩くと、

 

「こいつの言うとおり、人間ではあっても同族じゃ無いからな。それに、根本が間違ってる」

 

「根本?」

 

さらに首を捻るシア。周りの兎人族も疑問顔だ。

 

「いいか? 俺達は、お前等が樹海探索に便利だから雇った。んで、それまで死なれちゃ困るから守っているだけ。断じて、お前等に同情してとか、義侠心に駆られて助けているわけじゃない。まして、今後ずっと守ってやるつもりなんて毛頭ない。忘れたわけじゃないだろう?」

 

「うっ、はい……覚えてます……」

 

「だから、樹海案内の仕事が終わるまでは守る。自分のためにな。それを邪魔するヤツは魔物だろうが人間族だろうが関係ない。道を阻むものは敵、敵は殺す。それだけのことだ」

 

「な、なるほど……」

 

勇斗としては命を守る為に戦った勇者の剣(フレイムソード)でそれをする事には気が引けるが、既に魔物の命を奪っているのだ。

命を奪う相手、それも同じ知的生命体なら、せめて悪党が良いと。

 

「はっはっは、分かりやすくていいですな。樹海の案内はお任せくだされ」

 

カムが快活に笑う。下手に正義感を持ち出されるよりも、ハジメの提示したギブ&テイクな関係の方が信用に値したのだろう。その表情に含むところは全くなかった。

 

一行は、階段に差し掛かった。ハジメと勇斗を先頭に順調に登っていく。

帝国兵からの逃亡を含めて、ほとんど飲まず食わずだったはずの兎人族だが、その足取りは軽かった。亜人族が魔力を持たない代わりに身体能力が高いというのは嘘ではないようだ。

 

そして、遂に階段を上りきり、一行はライセン大峡谷からの脱出を果たす。

 

登りきった崖の上、そこには……

 

「おいおい、マジかよ。生き残ってやがったのか。隊長の命令だから仕方なく残ってただけなんだがなぁ~こりゃあ、いい土産ができそうだ」

 

三十人の帝国兵がたむろしていた。周りには大型の馬車数台と、野営跡が残っている。全員がカーキ色の軍服らしき衣服を纏っており、剣や槍、盾を携えており、勇斗達を見るなり驚いた表情を見せた。

 

だが、それも一瞬のこと。直ぐに喜色を浮かべ、品定めでもするように兎人族を見渡した。

 

「小隊長! 白髪の兎人もいますよ! 隊長が欲しがってましたよね?」

 

「おお、ますますツイテルな。年寄りは別にいいが、あれは絶対殺すなよ?」

 

「小隊長ぉ~、女も結構いますし、ちょっとくらい味見してもいいっすよねぇ? こちとら、何もないとこで三日も待たされたんだ。役得の一つや二つ大目に見てくださいよぉ~」

 

「ったく。全部はやめとけ。二、三人なら好きにしろ」

 

「ひゃっほ~、流石、小隊長! 話がわかる!」

 

帝国兵は、兎人族達を完全に獲物としてしか見ていないのか戦闘態勢をとる事もなく、下卑た笑みを浮かべ舐めるような視線を兎人族の女性達に向けている。兎人族は、その視線にただ怯えて震えるばかりだ。

 

「帝国の兵士ってこんなのなのか?」

 

そんな帝国兵を勇斗は冷めた目で見ていた。少なくとも、王国の兵士達はメルドを始めとして規律は守られていたので印象は良かった。銃の研究と開発を進めていたのも、その印象の良さもある。

 

目の前にいる連中は装備と服装がいいだけで盗賊と大差ない。いっそ、盗賊が成り代わっていました、と言われれば納得する位には。

 

『命は宝』とは言うが、ガイスターは果たしてコイツらを見て、コイツらの命を宝と認識するだろうか、と疑問に思う程度には帝国に対する印象は悪くなった。

 

帝国兵達が好き勝手に騒いでいると、兎人族にニヤついた笑みを浮かべていた小隊長と呼ばれた男が、ようやくハジメと勇斗の存在に気がついた。

 

「あぁ? お前誰だ? 兎人族……じゃあねぇよな?」

 

勇斗が一人前に進み出る。

 

(今頃か、ガラだけじゃなくて、練度も悪くないか?)「そうだな、オレは人間だ」

 

「はぁ~? なんで人間が兎人族と一緒にいるんだ? しかも峡谷から。あぁ、もしかして奴隷商か? 情報掴んで追っかけたとか? そいつぁまた商売魂がたくましいねぇ。まぁ、いいや。そいつら皆、国で引き取るから置いていけ」

 

命令口調でそう言う帝国兵の小隊長らしい男。

 

「お断りする」

 

勇斗は即答した。

 

「……今、何て言った?」

 

「お断りする、と言ったんだ。今現在彼らはオレ達の保護下にあって、オレ達は彼らの護衛なので、彼らを奴隷として扱う様な輩に預ける訳にはいかない」

 

「……小僧、口の利き方には気をつけろ。俺達が誰かわからないほど頭が悪いのか?」

 

「十分に理解していますよ。全て分かった上で、お断りしますと言ったんだ」

 

なるべく喧嘩腰にならない様に、下手に出ない程度に不遜な態度を残すと言う対応をする。

一応は会話が成り立つ相手、話し合いで済むならそれに越したことは無いのだし。

 

勇斗の言葉にスっと表情を消す小隊長。周囲の兵士達も剣呑な雰囲気で勇斗を睨んでいる。

その時、小隊長が、剣呑な雰囲気に背中を押されたのか、勇斗の後ろにいたハジメの後ろから出てきたユエに気がついた。幼い容姿でありながら纏う雰囲気に艶があり、そのギャップからか、えもいわれぬ魅力を放っている美貌の少女に一瞬呆けるものの、ハジメの服の裾をギュッと握っていることからよほど近しい存在なのだろうと当たりをつけ、再び下碑た笑みを浮かべた。

 

「あぁ~なるほど、よぉ~くわかった。てめぇ等が唯の世間知らず糞ガキだってことがな。ちょいと世の中の厳しさってヤツを教えてやる。くっくっく、そっちの嬢ちゃんえらい別嬪じゃねぇか。てめぇ等の四肢を切り落とした後、目の前で犯して、奴隷商に売っぱらってやるよ」

 

すると、ハジメが冷たい目で隊長を見据える。その後の反応を理解して勇斗は大きくため息をついた。

 

「…………はぁ、まあ良い。出来れば穏便にお引き取り願おうと思ったけど、思った以上に話の通じない連中だって言うのがよーくわかった」

 

「あぁ!? まだ状況が理解できてねぇのか! てめぇは、震えながら許しをこッ!?」

 

小隊長の言葉は最後まで続かなかった。

勇斗が一気に距離を詰めて殴り飛ばし、隊長は勢いよく後ろに吹っ飛んだ。

 

「お前達が救えないクズだって事がよく分かった」

 

勇斗が怒りの籠った声でそう言う。

帝国兵の中に切り込み、フレイムソードを振るいながら帝国兵を気絶させていく。

当然帝国兵も反撃を試みていたが、勇斗は反撃も退却も許さず、気絶させていく。

そしてついに最後の1人になり、

 

「ひぃ、く、来るなぁ! い、嫌だ。し、死にたくない。だ、誰か! 助けてくれ!」

 

「勝手な言い分だな。お前達がついさっきしようとしたい事をもう忘れたのか? 因果応報……って言葉はこの世界に有ったか? お前達の行いの順番がお前達に回って来た、その程度の事だろ? それと、本物じゃないとしても、お前達程度の命を背負わせるほど、この剣は安くない」

 

勇斗はフレイムソードを一閃するとその首に傷をつけた。

 

「お前が素直に答えるなら、その首は切らないでいてやる。命は宝、大事なお宝を手放したくないだろ?」

 

そう言って笑みを浮かべる勇斗に、兵士はコクコクと頷く事しか出来なかった。

その兵士から残りの兎人族からどうなったかを聞けば、既に人数を絞って帝国に移送済みらしい。そして、老人達がどうなったかは聞くまでも無さそうだ。怒りを覚えるが、こんな奴らの血で汚したくないと思い、これ以上用は無いと気絶させる。

 

命を奪う覚悟はしていたが、こんな奴らは殺す価値もないと切り捨てる。

 

「オレも甘い、か? 悪いなハジメ」

 

勇斗は、ハジメに一言謝ると手を振りながら、無傷の馬車や馬のところへ行き、兎人族達を手招きする。樹海まで徒歩で半日くらいかかりそうなので、せっかくの馬と馬車を有効活用しようというわけだ。

ハジメが魔力駆動二輪を〝宝物庫〟から取り出し馬車に連結させる。馬に乗る者と分けて一行は樹海へと進路をとった。




今回の投稿でアンケートは終了します。

追加ヒロインは次の内誰が良いでしょうか?

  • 白上フブキ(ヤマト幻想怪異譚)
  • ベータ(陰実)
  • テラコマリ(ひきこまり吸血姫の悶々)
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