ありふれて無い勇者達の力で異世界最強   作:龍牙

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予告編 02

トータスから地球に戻ってから勇斗達は(ハジメ達と比較して)普通の高校生活を楽しんでいた。アーシュ達との関係は変わったが彼女達と一緒にいる事には何も変わりない。変化と言えばハジメが居なくなった事だけだろうと思う。

 

(オレ達が地球に戻ってきて、思ったよりも平和な生活が送れてるな……)

 

時空管理局と名乗る組織がハジメ達の地球への帰還後に接触してきたとは聞いて居たが、それ以外は何も無い平和な日々、アーシュの望んでいた普通のJKライフを遅れているようなのは何よりだと思いながら、(トータスで得たステータスやスキルを除いたらだが)そんな平和な時間を満喫して居た時、新たな異変は始まったのだ。

 

 

 

ドカアァァァァン!

 

 

 

「何だ!?」

 

突然の衝撃音と共に、スマホに映るのは緊急ニュース。東京の郊外に落ちた巨大な塔の様な物。

 

直感的にそれの危険性を勇斗は理解してしまう。

 

「アーシュ! 悪い、早退する!」

 

「あっ! 勇斗!」

 

アーシュに「先生にはうまく言っておいてくれ」と言って屋上に出ると、腕にダクテクターを召喚し、

 

「来い、ファイヤージャンボ!」

 

勇者宇宙(ブレイブ・ユニバース)からファイヤージャンボを召喚し、その中に飛び込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天空から巨大な何かが地面に落ちて爆発が起こる。その衝撃で大地が揺れる。

 

 

 

 

ドカアァァァァン! ドカアァァァァン! ドカアァァァァン!

 

 

 

 

「「「キャアアアアアアア!」」」

 

地響きと爆発。そして吹き荒れる爆炎と衝撃波。

 

土煙が晴れていくと露わになるのは巨大な塔の様な物だった。落下の際の凄まじい衝撃にも関わらず、原型を保つ塔。幸いにも民家や施設の無い場所だった為に、落下による人的被害は小規模で済んでいた。

 

警察や消防、野次馬が集まる中、東京の郊外に落ちた塔の様な物の上に白い軍服を着た金色の髪の仮面の女が音もなく降り立つ。

 

目元を仮面に隠しているが、それでも隠しきれて居ない美貌や、軍服に包まれたスタイルの良い体型と、十分に彼女が美女と言うことが分かる。

 

画面の女は片手を翳し、集まった人々を塔の上から見下ろすとクスリと笑い、

 

「さあ、行きなさい」

 

優しくも聞こえる口調でそう命令を下した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京郊外に落ちた巨大な塔の様な物。其処に警察や消防、野次馬が集まっていく。

 

「何だアレは……本当に現実か?」

 

今までに無かった事に物珍しさを感じつつ、彼は野次馬の1人として現場へ足を運ぶ。

 

「おい! 何してんだ!」

 

すると突然、後ろから肩を掴まれる。

 

「え?」

 

振り返ると其処には警官が2人立っていた。

 

「君! 此処は危険だから早く避難しなさい!」

 

「いや……俺はただ……」

 

「いいから早く!」

 

警官に無理矢理引き剥がされそうになる。しかしその時だった。

 

突如、塔の様な物の中から機械と生物の融合した人と同じ大きさの、手足の生えたポッドの様なものが現れたのは。それを見た野次馬達から悲鳴にも似た叫びが放たれる。

 

「なっ……何だあれは!」

 

警官も驚きを隠せず、其れを見ているしか無い。

 

そんな時、ポットの様な物のカメラの様な部分からレーザーが放たれ、野次馬の一人の心臓を貫く。

 

「う……うわぁ!」

 

心臓を貫かれた野次馬はその場に倒れ込む。

 

「ひっ……!」

 

その残酷な光景を見た警官が腰を抜かして尻餅をつくと、ポットの様な物は警官に向き直る。

そして腕からレーザーソードを出し、警官に向かって振り下ろす。

無惨にも斬り殺された警官を皮切りに、野次馬達はパニックに。我先にと塔から離れ、逃げ惑う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遅かったか……」

 

あの塔を見た時に感じた嫌な予感、その直感を信じて此方に向かって来てみたが、不幸にも間違って居なかった様だ。

 

ファイヤージャンボのコックピットの中で悔し気に呟きながら、地上の様子をモニターに表示させる。

 

「酷いな……」

 

スマホから見える動画にも誰かが撮影したのか、あの光景が何件も投稿され、拡散されている。

 

内心でアーシュ達を連れて来なくて良かったと思いながら、地上の惨劇の映像を見つめる。

すると、ダグテクターに通信が入る。

 

「アーシュ?」

 

『勇斗、急に学校を早退して飛び出して行っちゃったけど、まさか』

 

「その真逆だ」

 

アーシュからの通信にそう簡潔に答えるとアーシュもそれを察したのだろう。

 

『ねえ、私達も!』

 

「いや、今は俺一人で十分だ」

 

『……うん、気を付けてね』

 

そう言って通信を終える。トータスでの戦いの経験があるとは言え普通の生活を望むアーシュやメガ達を戦わせたく無い。そんな気持ちが伝わったのだろう、アーシュばそう言って通信を切る。

 

これ以上は、と思いながらIDアーマーを装着しようとするが、顔を見せるのもまずいと思い直し、ダグテクターへと触れる。

 

「トライダグオン!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポッドの様な物は口の様な部分に死んだ人々を詰め込んでいく。それは初めて食事をする様な、そんな行動だった。

 

其れを見た野次馬達が次々と逃げていく。その逃げる人々の先頭に立つのは警官達だ。

 

「銃の使用許可を!」

 

「駄目だ! あの程度では撃っても効かん!」

 

「なら早く避難誘導をしろ!」

 

そんな警官達の声も、最早野次馬達に届く事は無かった。恐怖に飲まれた彼等は我先にと塔から逃げ出す。そしてその場に残った警官達は……その機械の様な物の光景に悍ましい物を感じていた。

 

ポッドの様な物が警官達を視界に捉える。

 

「ひ、ひぃ!」

 

そして一斉にポッドの様な物達は警官達に向かってレーザーソードを振り下ろす。

 

「うわぁぁぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファイヤーエン(OVA版)に変身した勇斗はファイヤージャンボから飛び降りる。

 

目指すは避難の間に合っておらず、まだ被害は出て居ないが多くの人が取り残されているであろう郊外のホテルだ。

 

 

 

 

 

 

 

悲鳴が上がる中、彼女は恋人の……新郎の腕の中で震えて居た。

その日は人生最良の日になるはずだった。友人は両親親戚に祝福される結婚式の最中に今回の異変は起こった。

 

ホテルの外に殺到する不気味な機械。逃げ込もうとした人達が次々に殺されては、機械に食われていく。

入り口近くに殺到した人達を狙った事でホテルの中にはまだ気づいて居ないがそれも時間の問題だろう。

 

高校生の頃から交際が始まった幼馴染との結婚式だった筈なのに、そんな事を思う女の目に、

 

「エルボークロー!」

 

赤い鳥を思わせるプロテクターのヒーローが飛び込んできた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホテルの入り口に集まる機械の一体をクローで切り裂き、勇斗はその場に降り立つ。機械のレンズから放たれるレーザーを避けながら、

 

「フレイムソード!」

 

ファイバードのフレイムソードを召喚し、レーザーを切り払いながら敵の中に飛び込む。

 

「ハァー!」

 

次々とポッドの様な機会を切り裂き、破壊する。

 

(機械……なのか?)

 

生物的な構造と機械的な物が融合した切断面、血とオイルの混ざり合った様な物がフレイムソードを汚す。

 

機械とも有機物とも言える、生命を冒涜する様な感覚を覚え、悍ましさが増す中で敵を倒すことを先決と考え、思考を止める。

 

そんな敵の正体に疑問を感じながらも勇斗は後ろに飛ぶと、

 

「ショルダーバーン!」

 

両肩から放つ炎の弾丸を放ち、正体不明の機械を撃ち抜いていく。

 

「それにしても、キリがないな」

 

ホテルの前に集まって居た相手は一掃した物の敵はまだまだ沸いている。

 

勇者宇宙(ブレイブ・ユニバース)! 来い!」

 

五つの魔法陣が広がり、その中から五台のビークルが現れる。

 

「チェンジ! ガードスター!」

 

パトカーがガードスターに、

 

「チェンジ! ガードレスキュー!」

 

救急車がガードレスキューに、

 

「チェンジ! ガードファイヤー!」

 

消防車の一体がガードファイヤーに変形する。

 

「「システムチェンジ!」」

 

青いクレーン車ともう一台の消防車も姿を変えて、

 

「氷竜!」

 

「炎竜!」

 

GGGの勇者ロボ、氷竜と炎竜に変形する。

 

「ガードチーム! 氷竜、炎竜! ここを頼む」

 

「勇……ファイヤーエン、了解した」

 

ガードスターが状況を確認したのか、そう答えると

 

「ホテルの護衛を、場合によっては中の人達を救助してくれ!」

 

「了解しました、隊長は?」

 

「大元を叩く」

 

氷竜の言葉に簡潔に答えると上空を飛ぶファイヤージャンボを見上げ、

 

「ファイヤーストラトス!」

 

そう叫ぶと機首が開き、其処に収納されて居たパトカー、ファイヤーストラトスが飛び出してくる。

 

「融合合体!」

 

ファイヤーストラトスの中に乗った勇斗がファイヤーストラトスと一体化し、

 

「ダグ、ファイヤー!」

 

ダグファイヤーへと変形してこの機械なら大元である塔へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

人間の足では機械達に足止めされて時間は掛かるだろうが、ダグファイヤーの巨大ならすぐに辿り着く、

 

「これか?」

 

時折塔から出てくる新たな機械を踏み潰すが、その不快な感触に嫌悪を覚えながら辿り着いた塔に前腕部の装甲から取り出した銃、ファイヤーブラスターを取り出し、引き金を引く。

 

直撃はしているがダメージが入った様には見えない。

 

「これならどうだ! ファイヤースターバーン!」

 

胸部から星形を纏った炎を放つ、何の妨害もなく放たれたそれは初めて塔の壁にヒビを入れる事に成功した。

 

「良し!」

 

更にもう一丁のファイヤーブラスターを取り出して、スターバーンを交えてヒビの入った一点を攻撃し続ける。

 

二丁のファイヤーブラスターを塔に向けたまま動きを止める。その間に、エネルギータンク部分の球体に炎が灯る。

 

「シュート!」

 

ファイヤーブラスターのパワー重視のチャージモードの同時撃ち、それによって塔を撃ち抜き内部から破裂させる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ! あのロボット、この世界にあんな物が有るなんて想像以上だ。だけど」

 

弾け飛ぶ塔から飛び降りながら仮面の女は弾け飛ぶ塔に片手を向ける。

 

「貴方は自ら地獄の扉を開いた。目覚めなさい、エヴァルビースト」

 

塔が爆発した爆煙を切り裂いて巨大な影が現れる。

 

「エレリューズ」

 

全身から電気を放つ棘を生やした巨大な獣が女の言葉に応える様に咆哮する。

 

そして、エレリューズと呼ばれた怪物をダグファイヤーを己の敵と認識したのか、ダグファイヤーを見下ろすと、全身から放つ電撃を一点に集中してダグファイヤーに向けて放つ。

 

「っ!? うわぁぁぁぁあ!!!」

 

咄嗟に避けようとするが、エレリューズの放つ電撃はそれよりも早くダグファイヤーを飲み込み、ダグファイヤーと融合合体している勇斗もまた苦悶の叫びをあげる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(何だ、コイツは……?)

 

突如塔の中から出現したエレリューズの電撃に思う様に動かない体を無理やり立ち上がらせる。

 

自身を覆う影に気が付き咄嗟に後ろに飛ぶと振り下ろされたエレリューズの足が衝撃音と共に土煙を巻き起こし、振り下ろされる。

 

「くっ! スターバーン!」

 

後ろに飛びながらファイヤースターバーンを放つも、全身から発する電撃がバリアの様にファイヤースターバーンを防ぐ。

そして、お返しとばかりにダグファイヤーへと電撃を放つ。

 

「うわぁああああああ!」

 

全身を覆う電撃に悲鳴をあげてしまう。確実に融合しているダグファイヤーのボディを通じて勇斗にダメージが通っているのだ。

 

トドメとばかりに腕に生えた巨大な棘を突き刺そうと振り下ろすエレリューズにファイヤーブラスターを撃ち込み、距離を取ると、

 

「こうなったら……ファイヤージャンボ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エレリューズがダグファイヤーを圧倒する姿を見下ろしながら仮面の女は勝利を確信した笑みを浮かべる。

 

「旅客機?」

 

そんな彼女に水を差す様にファイヤージャンボが視界に映る。

 

「あんな物で何を」

 

さっさと撃ち落として仕舞えば良いと思う女の心境をよそに、自体は彼女の予想できない形に変わる。

 

『火炎合体!』

 

 

 

 

 

『火炎合体!』

 

ダグファイヤーが、勇斗がそう叫ぶとファイヤージャンボの中に収納された救急車、ファイヤーレスキューと消防車、ファイヤーラダーが飛び出して、ファイヤージャンボが人型に変形していく。そして、ファイヤーラダーとファイヤーレスキューが両腕に合体。

 

「はぁ!」

 

ダグファイヤーが巨大な人型を形成したファイヤージャンボの中に収納されると、頭部のデュアルアイと胸部の鳥の瞳に光が灯る。

 

「ファイヤー……ダグゥオン!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な!? くっ、そんな玩具がエヴァルビーストに勝てるわけが無い! 叩き潰してしまえ!」

 

女の叫びに答える様にファイヤーダグオンに向かうエレリューズだが、

 

「ジェットファイヤー、ストーム!!!」

 

背中にある翼から放たれる炎の竜巻がエレリューズを飲み込む、その炎によって全身を包んでいた電撃が消え去る。

 

「その電撃がなければ! ファイヤーホールド!」

 

胸部の鳥の口の中から放たれる光線「ファイヤーホールド」でエレリューズの動きを封じる。

 

「え、エレリューズ!?」

 

「ファイヤーブレード!」

 

その上で相手に肉薄してすれ違いざまにファイヤーブレードで十文字に切り裂く。

 

十字に切り裂かれたエレリューズは悲鳴と共に爆散するのだった。

 

追加ヒロインは次の内誰が良いでしょうか?

  • 白上フブキ(ヤマト幻想怪異譚)
  • ベータ(陰実)
  • テラコマリ(ひきこまり吸血姫の悶々)
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