FAIRY EMBLEM   作:jyosui

100 / 125
ついに100話到達………!!何やかんやのんびりのらりくらりやりつつも、1年半で100話は中々のペースでやれているんじゃないでしょうか。まだまだここからが(個人的に)楽しくなって来る頃ですし、まだ書きたいものがどっさりあるのでこれからもよろしくお願いします!!

………まぁ間もなくポケモンLegendsZAが来るので筆は500%鈍りますがそこは許してください(笑)多分ワニノコ選んでミアレシティの旅に出ます、ギルガルドかクレッフィは手持ちに入れたい。
キャラクリも楽しみで、実は剣盾やSVでもFEキャラ作ろうとやんややってましたが、今回ツートン行けるっぽいのでワンチャンリュールとかエリーゼ行けるんじゃね?と思ってたり思わなかったり。

そして100話記念………という訳では無いのですが、元々大魔闘演武編に出そうと思っていた新キャラをここで出します!!理由は以下の通りです。

1.大魔闘演武編でこのキャラ以外にも数人新キャラが出る予定なので登場時期の分散
2.その上でこのキャラを出せる展開が思い浮かんだ
3.設定の齟齬………という程ではないのですが、プチ悩みを皆さんと共有するに当たってこのキャラの設定を出さないと始まらないので(詳しい事は次回お話します。)

それでは100話です、どうぞ!!


85章 思わぬ邂逅

ルーシィの父ジュードの遺品がこの国最大の宗教団体ゼントピアの兵、レギオン隊に奪われた後。連中の発言から、遺品が何らかの時計の針である事が判明し、ならば他の部品もどこかに存在しそれが連中の目的であると推測した妖精の尻尾は、カナの占いでその手がかりを掴もうとした。その結果示されたのが、ルーシィが幼少期を過ごした屋敷だった。

7年前、幽鬼の支配者との抗争から少し後にハートフィリア財閥が倒産した際にジュードが手離して以降買い手がつかず管財人が手入れをしている状態の屋敷。ルーシィは必ず買い戻すと息巻きながら、それはそれとして最強チームの面々やミッシェルと共に捜索を始めた。

 

To My Daughter(我が娘へ)のアナグラムでDuo Great Myth(大いなる2つの神話)………か。」

「"大いなる2つの神話"、作者はウィル・ネビル。作品の1つは"時計仕掛けの人生"。」

「それって、姉さんの部屋にあった………」

「そう、例の一節のあった本!!すっごい偶然!!」

「例の一節?ルーシィ、それ俺聞いてない気がするが、どんなの?」

「"時は刻まれ、やがて混沌が訪れる"………ってやつよ。」

「……………。」

 

額に手を当て盛大にため息をついたリュークをよそに、ルーシィはもう一冊本を取り出した。

 

「もう1つはこれ!!"星空の鍵"!!」

「絵本じゃねぇか!!」

「単なる絵本じゃないの!!凄く神秘的で、あたしこの本好きだったの!!」

「………星空の、"鍵"、ねぇ………」

「さっきからため息ばかりだな、お前。」

「"怪しい"と"嫌な予感のする"のフルコース出されたらため息の2つ3つ出るよ………」

 

その後、あらかた情報が集まり帰ろうとした所に先日とは別のレギオン隊………メガネをかけたエクシード、サミュエルとと方言のキツい鎧騎士、ダンと接触し戦闘になった。そしてここで事件が起きた。

 

「ど、ドッギュウウウーーーン!!」

「え、何………きゃあっ!?」

 

急にダンが奇声をあげると槍を手離しルーシィ目掛けて飛んで来たのだった。

 

「っらぁっ!!」

 

飛んで来た槍は、咄嗟に割り込んだリュークが"ハンマー"で叩き落とすと、近くの窓から投げ捨てた。だがダンは自分の武器が失われたにも関わらず反応が無かった。

 

「美しい………」

「へ?」

「美しい!!美し過ぎる魔導士が俺の心臓を撃ち抜いたぜよ!!」

 

ダンの突然の奇行に固まる妖精の尻尾側。またか、と言わんばかりに呆れ首を振るサミュエル。そんなものはお構いなくダンはルーシィに話しかけた。

 

「たまらんき、たまらんき、ひしゃげてしまうじゃきぃ!!………ところでお名前は?」

「あ、あたし………?ルーシィだけど………」

「ルーシィ!!たまらんぜよ!!その響きの全てがツボじゃきぃ!!」

「………何なの、これ?」

「……………。」

「その声!!その目!!その口!!その髪!!その胸!!その腰!!その足!!その全てが俺の好み!!」

 

ダンは一歩、ルーシィに向かって踏み込んだ。

 

「まさに!!L・O・V・E!!LOVEぜよ!!」

「………はい?」

「だから!!LOVE!!ぜよ!!」

 

突然の口説きに固まるルーシィ。

 

「珍しいモン見れたなー。」

「あい、普段のルーシィなんて色仕掛け使っても滅多に成功しないのに。」

「そこ!!うっさい!!」

 

普段色仕掛けを試みては何故か失敗ばかりの彼女だが、いざ何もせずにメロメロになって猛アタックされるとそれはそれで困惑するものである。

 

「という訳でルーたん、今度俺とデートでも………」

「え、嫌だけど。」

 

10秒程の沈黙、否、硬直をしてからダンは再びアタックを開始した。

 

「だから、俺と………」

「お断りします。あたし、もう心に決めた人がいるので。」

 

再びの硬直。するとダンは乾いた笑いをあげ始めた。

 

「は、はは、はははっ!!それは面白いぜよ!!ルーたんに既に想い人がいたとは、驚いたぜよ!!どんな男がそうなのか気になるきに、いっぺんその顔を………」

 

その瞬間、ダンが盾を構えた。その直後に1本の暗器がダン目掛けて飛び、盾に当たると跳弾してあらぬ方向へ飛び、近くの壁に突き刺さった。その暗器は殺傷力の高い"暗殺手裏剣"、そしてそれを使う該当者は1人。

 

「誰の前で、誰を名前を、気安く呼んでいる?」

 

だらんと脱力した姿勢で"暗殺手裏剣"を手にし、ダンを睨みつけるリューク。

 

「………なんじゃ、おまんがルーたんの想い人か?」

「……………。」

「ルーたん、悪い事は言わん。こんな優しそうなだけの弱そうなチビっ子じゃあルーたんに釣り合わんきに、やはり一度俺とデートでも………」

 

言い終わる前に、ダンは屋敷の外までぶっ飛んだ。

 

「な………我が魔法の盾(マジックシールド)、"リコシェ"で弾けなかったじゃと!?一体どんな魔法を………?」

「身の程をわきまえろ、ガキ。」

 

ダン以外の敵味方全員がこの時察した。文字通り、逆鱗に触れるどころか引き抜いた事を。そしてサミュエルは気づき、更に驚いた。ダンを"魔力無し"で殴り飛ばした事を。

 

「あのエロガキは俺が叩き潰す。皆はあのメガネのエクシードを頼む。」

「だが………」

「いいな。」

「あいさーっ!!」

 

有無を言わさない物言いを見て切り替えた妖精の尻尾最強チームを尻目に、リュークは屋敷を出てぶっ飛ばしたダンを追いかけた。

 

「なんじゃおまんは!!俺とルーたんの話を邪魔するで………」

「だったら俺を倒してみろ。」

「ハッ………レギオン隊が一番槍、ダン・ストレイトにケンカを売るとは良い度胸ぜよ!!」

 

ダンは"リコシェ"の盾と、いつの間にか回収していた槍を手に突撃して来た。

 

「"クラスチェンジ"、ブレイブヒーロー。」

 

対してリュークはブレイブヒーローに"クラスチェンジ"すると槍砕きの剣"ランスバスター"を手にしてダンの槍を真っ向から受け止めた。

 

「ぐ………!!」

「……………。」

 

ミシッ、と言う音がダンの槍から聞こえた。しかしその直後、リュークの"ランスバスター"が縮んだ。

 

「!!」

「どうじゃ、我が魔槍"ハバラキ"!!これで触れたもののサイズは自由自在ぜよ!!」

「………!!」

 

黙って縮んだ"ランスバスター"を手放したリューク。

 

「次はこちらの番ぜよ!!」

 

ダンは続けて"ハバラキ"の突きを繰り出すが、リュークは体術で自分のサイズを変えられる前に受け流し、拳を構えた。

 

「"双神の………」

「無駄じゃき!!この"リコシェ"の盾はいかなる攻撃も通さん!!」

 

神竜の力と神霧の力、2つの力を籠めたリュークの拳はダンの盾に命中。

 

「このままおまんの腕ごとあちこちへ………!!」

「影打"!!」

「!?」

 

ダンの予想に反してリュークの魔拳は"リコシェ"の盾を貫通し強力な衝撃波がダンを襲った。

 

「盾が魔法を弾くのなら、その内側から叩けばいい。」

 

神霧の防御貫通特性と"神竜の撃鉄"の二撃目の衝撃波。それを応用して壁や障壁をすり抜けたその先のみにダメージを与える技がリュークの新技"双神の影打"である。他の技と比べると威力は低いものの、相手の虚を突いて崩すには十分な技である。

 

「"神霧の咆哮"!!」

 

そこから畳み掛けんと今度はブレスを放ったリューク。

 

「はっ!!そうも連続で食らう訳無いぜよ!!」

 

今度は"リコシェ"の防御が間に合ったダン。しかしこれはリュークの想定通り。

 

「な、なんじゃあっ!?」

 

濃密な霧を跳弾させればどうなるか。それは辺り一面が濃霧に覆われダンの視界を塞いだ。

 

「っ、俺の視界を防いで背後から襲うつもりじゃろ?だがそのくらい、簡単に見抜いてやるきに!!」

「ハズレだ。」

 

すると散らばった濃霧がダンに集結した。

 

「"神霧の影縫"!!」

 

そして"神霧の竜鱗"や"紫煙騎兵団"で使われる硬化の要領で、濃霧はダンを捕らえ逃さない檻へと早変わりした。

 

「正面切ってケンカ売られたんだ………」

 

リュークはウォーリアに"クラスチェンジ"し、鎧砕きの"ハンマー"を手にすると回転しながらダンに接近。

 

「正面から、叩き潰してくれる!!」

「ぐあああっ………!!」

 

遠心力の加わったリュークの大振り。それは動けないダンにクリーンヒット。あわやホームランと見間違うように空を舞い地面に落下した。

 

「ぐはっ!!」

「どうした、その程度か?」

 

再び"ハンマー"を構えながら前進するリューク。その表情はまさに憤怒そのものだった。

 

「人の目の前で恋人に言い寄って横取りしようとしたんだ………揃いも揃って、覚悟できてるんだろうなぁ!?」

「っ、俺は諦めんきに!!」

「そうか。」

 

"リコシェ"の盾を再び構えたダン。だがリュークは"ハンマー"を力任せに大振りし、力ずくで防御を弾いた。更に大きく息を吐くと"紫煙騎兵団"の兵士を召喚。

 

「夢から覚め、現実を見ながらくたばれ。」

 

召喚された兵士は一様に弓………では無く鉄砲を構えた。

 

「"一斉射撃・改"!!」

 

即座に放たれた銃撃の嵐。霧の鉄砲隊から放たれた霧の弾丸は一斉にダンを捉え………無かった。

 

「全く………彼氏の目の前で彼女を口説くなんて、愚行も愚行に出るとは思わなかったよ。」

 

パンサーリリーのように筋骨隆々となったサミュエルが"(エーラ)"で翼を生やし、ダンを救出。

 

「お、俺は諦めんぜよ!!」

「面倒だからやめて欲しいんだけどなぁ………さて、迷惑をかけたね。僕の目的は達成されたから、帰らせて貰うよ。」

「させるとでも?」

「するとも。」

 

次の瞬間には霧の鉄砲隊が一斉射撃を行ったがサミュエルはダンを掴みながらそれをかわし、あっという間に射程圏外へと逃げられてしまった。

 

「………ちっ、鉄砲隊にしたのが間違いだったか、まだ命中精度が酷いもんだ。」

「ルーたん、またなー!!今度は二人きりでデートぜよ!!」

「二度とルーシィにその面見せるなクソボケが!!」

 

ブチギレながら"サンダーストーム"で遠距離攻撃を仕掛けたリューク。遠雷は見事ダンに命中するが、サミュエルはそれを離さなかったのでそのまま逃げられる形となった。

 

「こんの野郎が………!!」

「落ち着けリューク。ルーシィがそう簡単に靡かんのを分からん訳ではあるまい。」

「それとこれとは話が別だ………反吐が出る。」

「………恐れていた事が現実になったわね。」

「ウェンディ、アレ治せねぇか?あいつが暴走したらどうにもなんねぇ。」

「こ、こう言うのは専門外です〜………」

「ナツが冷静になるレベルかよ………ルーシィ、何とかしろお前の恋人だろ。」

「あ、あはは………」

 

サミュエルに情報を抜き取られたものの、無事手がかりとなる本を確保した一行はギルドに戻った。

 

==========

 

ギルドに戻り、"星空の鍵"の解読を始めた妖精の尻尾。手に入れると幸せになると言う"鍵"を6つ集める為に冒険に出た女の子の物語だが、その6つの"鍵"のある場所が実際の場所がモデルになっていると言う事に気づき、そこを巡ればジュードの遺品に繋がるのではと言う推測のもと妖精の尻尾の魔導士はチームを組んでその鍵を探しに行く事になった。しかしリュークはそのチームには参加せず、別行動を取っていた。

 

『良かったのか、リューク?』

「はい。今の自分の気持ちではルーシィの力になるどころか邪魔にしかならないので。」

 

今まで集まった情報を踏まえて、リュークはジュードの遺品やその関連物に対しての印象は「即刻叩き壊せ」で固まっていた。それはルーシィの「父の遺した謎を解き明かしたい」という考えとは真っ向から反対するものであり、これ以上は邪魔になると判断。その代わりに別の、しかし無関係では無い謎の教会襲撃事件の調査に本腰を入れるべく単独行動に出たのだった。

 

「しかし、中々目ぼしい情報は掴めないですね………やはり、本丸に乗り込むしか無いですか。」

『この街の教会では大した情報は得られなかったからな。恐らくこの規模の教会なら、どこで聞いてもあまり変わらないだろうからな。だが………』

「どうかしましたか、アイク?」

『数時間前に似たような事を聞かれたと、話を聞いた司祭が言っていたな。』

「他にも同じ事件を探ってる者がいるって話ですか………敵じゃないといいんですが。」

 

マグノリアとゼントピアの大聖堂へ向かう途中の街で、まだ破壊されていない教会で情報を得ようとしたリューク。だが街の教会では目ぼしい情報が無く、これは直接大聖堂まで行くべきかと考えていた時だった。

 

「………ん?」

 

不意に立ち止まり、辺りを見回し始めたリューク。続けてその隣にいた紋章士アイクも周囲を見回した。

 

「これは………歌?」

『そのようだな。広場の方からみたいだが………』

「随分と通る声ですね。」

『行ってみるか?』

「気分転換にはなりますし、行きましょうか。」

 

聞こえて来た歌声を辿り、リュークは街の広場へと向かった。広場に着くと、その中央で1人の背の高い女性が歌っていて、その周りには人だかりができていた。

 

「♪〜〜〜」

「………綺麗な声だ。旅芸人かな。」

『そうね、とても上手。』

 

広場の端の壁にもたれかかりながら歌を聴いていたリューク。すると紋章士アイクに加えて、紋章士アクアも出て来た。

 

『それに、結構鍛えているな。戦っても案外手ごわいかもしれん。』

「そこですか………?」

『でも、アイクの言う事も間違い無いわ。とにかく体幹がしっかりしている………だから動いても、踊っても、全く歌声にブレが無い。』

 

高身長の、緑のポニーテールをたなびかせながら時に踊りながら、時にはギターを弾きながら歌う女性。紋章士アクアの言う通り体幹がしっかりしている事で歌声にブレは無く、動き回りながら歌う彼女に観客は釘付けになり、リューク達も感心しながら聴いていた。

 

「………ありがとうございます。」

 

歌っていた曲を歌い終わり、観客へお礼の言葉を述べた女性。

 

「では次が最後の曲です。他の曲とは毛色が違うかもしれませんが………私の大好きな、お気に入りの曲なんです。それでは、聴いてください。」

 

一瞬の静寂。その間に女性は祈るように手を合わせ、息を吸い込み、歌い始めた。

 

「♪〜〜〜………」

「!?」

 

異国の言語で歌い上げられる、神秘的な旋律の曲。その歌声と音色に、観客はガッチリと掴まれ金縛りに遭ったかのように動かず聴き惚れていた。だが、リュークは銃にでも撃たれたかのような、虚を突かれた表情だった。

 

「うそ、だろ………!?」

『この歌………間違い無い。』

『そうね。私も昔"教わった"から知ってるわ。』

「………だけど、何故………?」

 

リュークが驚いた表情をした理由は1つ。

 

「この歌は………里の人間しか知らないハズの歌だ。」

 

そのまま女性が歌い終わるまで、歌に聴き惚れている観客とは裏腹に一番後ろで聴いていたリュークは終始難しい顔をしていた。

 

==========

 

広場での公演が終わり、観客は順番に投げ銭を女性のギターケースに入れ、人によっては感想を述べて帰って行った。そして最後にリュークが投げ銭を入れてから女性に話しかけた。

 

「途中からしか聴いてませんでしたが、いい演奏でした。通りすがりの身でしたが、立ち止まって良かったです。」

「ありがとうございます!!あ、でも………」

「でも?」

「最後の歌を聴いていた時、ずっと難しい顔をしていましたよね?」

「………!!」

 

リュークが難しい顔をしていた事に気付いていた女性。

 

「もしかして………最後の曲、気に入らなかったとか………」

「………"再生"。」

「!!」

「"再生"の………"呪歌(ガルドル)"。それが、あの曲の名前。」

 

今度は女性の方が驚いた表情を見せる番だった。

 

「どうして、それを………」

「………聞きたいのはこちらです。」

 

ずい、とリュークが一歩前に出た。

 

「あれは違う国どころか違う世界の、しかも古代語の歌です。」

 

"再生の呪歌"。それはアイクの世界、テリウス大陸の"とある種族"に伝わる歌。選ばれし者が使えば歪められたものをあるべき形に戻す効果のある呪歌なのだが、問題はそこではない。

 

「その呪歌(うた)は、テリウス大陸(元の世界)ですら歌い手が残っているか分からないもの。そして、この国でその歌を知る部族は、とうの昔に滅んでます………どこで、誰に、その歌を教わりましたか?」

「………。」

 

真剣な眼差しで問いかけるリューク。それに女性が答えようとした時だった。

 

『わた、し………だ、よ。』

「!!」

 

答えたのは1人の少女。ブロンドの長髪に碧眼、白い肌に白いドレスと、おとぎ話か美術品から飛び出したかのような幻想的で神秘的な雰囲気の少女。そしてその雰囲気を増幅させているもの、それは青い炎のようなオーラ、そして背中から生えている立派な白い翼だった。

 

「リアーネ………!?」

『そう、だ、よ。ひさ、し………ぶ、り、リューク!!』

 

白翼の少女、リアーネは名前を呼ばれるとニコリと笑いながら、たどたどしい言葉で答えた。

 

『アイク、に、アクア、も………げん、き?』

『………あら、気づいてたのね。』

『他の皆も元気か?』

『うん………みん、な………げんき、だ、よ!!』

 

更に紋章士アイクや紋章士アクアとも親しく話し始めたリアーネ。

 

「リアーネ、この人を知ってるの?」

『うん!!この、ひと、は、リューク………ソラネル、の、おうじ、さま………!!』

「ソラネルの、王子様………!!」

 

それを聞くと、女性はハッとした顔をしてリュークを観察し始めた。

 

「………あの?」

 

長身の女性から見下される形で観察される状態に、微妙な面持ちとなったリューク。すると女性はどうやら何かに納得したような素振りを取り始めた。

 

「………言われてみれば、小さい頃に聞いた話と合致する。そう言う事………」

「俺が、何か………?」

「………あなたね。おじいちゃんの言っていた"神竜王様"は。」

 

ここでリュークも、以前聞いた話を思い出し、ハッとした顔をした。だがその答えを尋ねる前に女性は一歩下がると恭しく礼を取った。

 

「初めまして、"神竜王"リューク様。」

 

そして顔を上げるとその女性は自己紹介をした。

 

「私はリネン。リネン・テイラー………ソラネルの民の騎士アーロンの孫娘。」

 

続けて左手の甲にある、サーベルタイガーを模したギルドの紋章を見せた。

 

「現在は魔導士ギルド、剣咬の虎(セイバートゥース)所属の旅芸人。そして………」

 

続けて指を左手の指を開くと、薬指に嵌められた指輪が光り、瞬く間にリアーネの他に数人、青い炎のようなオーラに包まれた者が現れた。それはリュークの紋章士と酷似しているが違う所はリアーネのように寸鉄を帯びていない事、そして牙や爪、翼など動物の特徴が現れた、所謂"獣人"の紋章士であった。

 

「"獣牙の紋章士"、その継承者です。」

 

 

続く




以前、オリジナル紋章士⑤の時に「オリジナル紋章士は出し尽くした」と言ったな。

あれは嘘だ。

初期も初期からずーーーーーっと暖めてましたよ"獣牙の紋章士"は!!ラグズを始めとした獣人達も紋章士として用意していましたとも!!全部の作品には出てないですが、それでも獣人だって立派なFE要素ですからね、逃しはしませんよー!!満を持しての登場ですとも!!
詳しい事は持ち主のリネンと共に次回お話しますが、今のところ10人くらい考えていますのでおいおい出していきます!!リネンもいくつかFE要素詰め込んだ子になりますのでお楽しみに。
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