忙しかった………という訳ではなく、
新連載を考えててそれのプロットを平行してやっていたり、
家族旅行に行ったり、
ポケモンチャンピオンズでマスターランクまで登りつめたり、
などとやっていたらここまで引き伸ばしてしまいまして………
申し訳ありませんでしたァッ!!(ドゲザン)
では続きをお待たせしました。
大魔闘演武も4日目までが終了した、その夜。この日大立ち回りを繰り広げたリュークはルーシィ、そして正体を明かした2人の未来の娘ポラリスと共に宿の大きなベッドに川の字で寝そべりお話を続けていた。
「………って言うのが、俺達が付き合う事になった経緯かな。なんで娘にそんな話を………?」
「へぇー………何か、紋章士の英雄達みたいだね。戦いや非日常の中で愛と絆を育んで、やがて強く結ばれて………憧れちゃうなぁ。」
「紋章士達と比べると、どうもドタバタが過ぎると思うけどね………」
「うん………不満は一切無いけど、理想からはちょっとね………」
「山と谷が大きすぎるというか、デコボコが過ぎるというか………」
2人の出会いから付き合うまでの、妖精の尻尾での激動の物語から始まり、
「知らなかった………母さん、そんなに酒癖悪かったんだ………」
「本当、苦労させられたものだよ………」
「むう………じゃあポラリス、これ見てよ。」
「え………誰この女の人?」
「ルーシィ!?いつの間に………!!」
「へへーん、こうなったらリューク"ちゃん"も恥ずかしい思いをしてもらわないとねー。」
「まさか………父さんなの?」
「………認めたくないなぁ………。」
「こんな事できたんだ………未来の父さん、髭生やしてたからこんな格好できないし。」
「リュークが髭を!?似合わなさそう………」
「………うん。正直、あたしも剃った方がいいと思ってた。威厳は出るけどそもそもあまり似合ってなかった。」
「………そんなズバズバと言わないでくれよぉ。」
「………もしかしてリューク、今から生やそうとしてた?」
他にもちょっとした話を続けていた3人。気付けば夜も更けて来ていて、リュークは大あくびをした。
「ふわぁ………もうこんな時間か。明日は競技も無いし、クロッカス観光をする為にもそろそろ寝ようか。」
「!!」
寝ようか。そう言った瞬間、リュークやルーシィの話を嬉しそうに、楽しそうに聞いていたポラリスの顔が強張った。
「………やっぱり、寝るのが怖い?」
コクリと頷くと、ポラリスはぽつり、ぽつりと話し始めた。
「………寝りにつくのは、嫌い。寝ると、1人になるから。誰かが………仲間が、友達が………家族が、いなくなる悪夢を見るから。そして起きたら、本当にいなくなっているかもしれないから。」
「「……………」」
「………あたしが育った未来は、そんな未来なんだ。一万の竜によって滅んだも同然の、絶望の未来。それを変える為に、あたしは母さんと一緒に過去へ来たんだ。」
「………やっぱり、そうだったのね。」
「あまりにもルキナと重なる所が多いからもしや、と思ってたけど………ドンピシャだったか。」
「やっぱり、父さん母さんなら気づくんだね。」
「………とは言え、だ。」
リュークはルーシィに目配せをし、互いに頷くとポラリスに身を寄せた。
「元凶を叩くにしても、未来から来たルーシィを探すにしても、遊ぶにしても、寝ないと元気が出ないぞ。」
「………分かってる。分かってるけど………」
「安心して、あたし達がそばにいるから。」
「母さん………」
「今夜は俺達がついているから、安心して寝るといい。今日までろくに休めて無いでしょ?」
「………うん。でも………」
「………じゃあ、子守唄を歌ってあげる。あたしが自分の母さんから教わった歌よ。」
「母さんの子守唄………懐かしいなぁ………」
「………それじゃ、歌ってあげるから、目を閉じて………行くよ。」
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「……………」
子守唄を歌い終えたルーシィ。
「すぅ………すぅ………」
「すやぁ………」
「………何であんたまでぐっすりなのよ。」
横を見るとポラリス、そしてリュークはぐっすりと夢の中だった。
「それにしても、顔はあたしそっくりだと思ってたけど………寝顔はリュークそっくりね。」
ルーシィは横で寝ている2人の寝顔を見てから一息ついた。
「あんたに何があったか分からないけど………必ず、あたし達が力になるからね。まず明日は、この子を安心させてからこの子のお母さん………未来のあたしを見つけ出さないと。」
そしてルーシィは明かりを消し、彼女も目を閉じ一足遅れて眠りについた。
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翌朝。
「起きてー!!父さん、起きてー!!」
「んん、むぅ………」
まだ眠たそうに唸るリュークはポラリスに揺すられていた。
「あと5分………いや5時間………」
「そんなに寝たら時間無くなっちゃうよー!!とにかく起きてー!!」
「うーん………」
「これか………休日に寝たいお父さんと遊びたい娘のせめぎ合いは。」
未来から来たルーシィを探しつつもクロッカス観光をする約束をしたリュークを起こそうとしているポラリスを見てルーシィは何とも言えない笑みを浮かべた。
「母さんも手伝ってよ!!」
「うーん………」
「仕方ないわね………こういう時は、実力行使に限るわ、よっ!!」
「いでででっ!?関節技はナシだろ………!!」
ベッドをバシバシ叩きながら、ようやく起きたリューク。
「いてて………今のはあんまりじゃないか?」
「寝坊助のあんたが悪いわよ。未来でもこんな感じなのかしら?」
「うーん………よく寝る人だったけど、こんなに寝起きは悪くなかった………はず。」
「ふぁあ………すまない、すぐに着替えるよ。」
着替えを持ってトイレに入ったリュークはすぐに着替え、支度を終えた。
「お待たせして悪かった。それじゃあ、行こうか。」
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「ふん、ふ〜ん♪」
クロッカスの街に出たリューク達。ポラリスが真ん中に入り左右でリュークとルーシィと手を繋ぎ、横並びで往来を歩き出したのだが、ポラリスは鼻歌交じりの上機嫌だった。
「上機嫌だね。」
「うん!!だって父さんと母さんと3人でお出かけなんて久しぶりだもの!!」
「………そっか。」
「それじゃあ行こっ!!早く早く!!」
ぐいっと両親の手を引っ張り走り出すポラリス。それに2人は転ばないようについて行くのが大変だった。
「(こんな小さな身体のどこにこんな力が………やっぱり竜族って凄いのね。)」
「(何だろう………こうして見ると竜族の力以外にも何かあるぞ?もしや………ルーシィ、何か変な力隠し持ってる?)」
リュークの疑問をよそに、ポラリスはクロッカスの街の商店街へと両親を連れて行った。
「いただきまーす!!」
まずはカフェでモーニング。
「ふわふわパンケーキ、おいしー!!」
「サンドイッチもおいしいわ。」
「朝カレーも中々。よくこんなお店見つけたね。」
「アンナさんに教えて貰ったんだ。それよりも、父さんと母さんの食べてるのもおいしそう、一口ちょうだい。」
「仕方ないなぁ、はい。」
「ありがとう!!代わりにはい、あたしのパンケーキも一口あげる!!」
互いの頼んだ食べ物を分け合いながら他愛の無い話を肴に、食事とコーヒーを堪能した一行はショッピングに。
「じゃーん!!どう、父さん!?」
「おお、似合ってるよ。」
「当然でしょ、あたしが選んだんだから!!」
『……………。』
『どうかしましたか、お父様?』
『いや、センスは似なかったな、ってな。』
『何の話でしょうか………それよりもお父様、この服良くないですか?カボチャのピエロのプリントシャツ!!』
『……………。』
まずは服屋をいくつか回った3人。
「凄いよ父さん!!マルスやアイクの服!!それに他の紋章士の服も並んでる!!」
「ウソだろ………?今まで見た中でダントツの再現度だ………!!」
「コスプレショップ"amiibo"………古今東西の英雄達の衣装のレンタル・販売してます………へぇ、こんなお店あるんだ。紋章士以外の服装もいっぱい並んでるけど………」
『どれも、何故か見覚えのある衣装だね。』
『ああ………この仮面も、見覚えがあると言うか、背中を預けた記憶がおぼろげにあるな。』
『うっ………この隼の衣装の被り物………何故か、苦い記憶が………』
中には不思議な店を見つけつつ、クロッカス観光を続ける3人。その後ろを、密かに尾行している者たちがいた。
「改めてあいつが、未来から来たリュークとルーシィの娘か………」
「ホー。」
「うん。手繋いで貰ってズルいけど………今回は仕方ないや。」
尾行していたのはラクサス、気を使ってナツ達の宿舎に留まったフェルト、そして実体化したチキ。
「………ひとまず、昨日までの荒れ様は落ち着いたから良しとするか。問題は………」
ラクサスの懸念は2つあった。1つは大魔闘演武が始まってからリュークの精神がどうも不安定だった事だが、その諸々が解決した事でその不安定さが無くなったのでこちらは解決し、残るはもう1つ。
「竜によって壊滅した未来、か………」
昨日の競技終了時、ラクサスはマカロフやメイビスと共にリュークとルーシィからポラリスについての事情を聞き、その後チキからも情報を聞き出していた。しかし情報はまだまだ足りなかった。
「現実なんだろうが、現実味が無いな。この先どうすればいいのかも分からねぇし。それはお前も、あのチビっ子も知らねぇんだろ?」
チキは困り顔で頷いた。
「………うん。ポラリスがこっちに来た際、ルキナ達数人の紋章士が未来の紋章士と
「"何も知らない"だぁ?」
「ホー?」
「うん………"何も知らされて無い"って言った方がいいかも。」
「つまり、あのチビっ子は未来のルーシィについてきただけ………いや違うな。本当の目的は、こっちに"逃がす"為………違うか?」
「………多分、そう。」
「となると、未来のルーシィの方を探さないといけないが………」
チキは首を横に振った。
「それも変な話だな。紋章士の繋がりで分かるもんじゃねぇのか?」
その問いに対してのチキの答えを聞き、ラクサスは目を見開いた。
「うん………未来のルーシィ、紋章士の指輪を持ってないみたいなの。」
「………なんだと?」
==========
「かわいいー!!」
昼食を取り、再び店巡りを始めた3人。するととある雑貨屋の一角に、ポラリスは釘付けになった。
「お客様、こちらが気になりますか?」
「はい!!凄く可愛らしい絵柄で………!!」
それはキャラ物の雑貨コーナーだった。柔らかいタッチで描かれた様々な動物が月や星を背にスヤスヤと寝ている、ほのぼのとしたデザインの雑貨やアクセサリーがズラリと並んでいた。
「最近クロッカスの若い女性に流行りのブランドなんですよー。デザイナーが飼い犬の寝顔にビビッと来たのがきっかけで色んな動物の寝顔を可愛く描き始めたんですって。」
「へぇー、てあれ?プルー………じゃなくてニコラや、他の星霊のデザインもある。」
「それが、デザイナーのお母さんは星霊魔導士、お父さんは天文学者という家系って話ですよ。」
「へぇー、道理で月や星が動物とセットで描かれている訳だ。」
そんな話をしていると、ポラリスがキーホルダーを1つ取ってリュークとルーシィに見せた。
「ねぇねぇ!!これ見て!!」
「「?」」
ポラリスの見せたキーホルダー。それはゆるく丸っこく描かれた竜が、流れ星に乗ってスヤスヤと寝ているデザインのものだった。
「今朝の父さんと母さんみたいじゃない?竜が父さんで、星が母さん。ほら、「眠い、起きたくない」って
そうポラリスが見せると、リュークは微妙な表情へと歪み、ルーシィは吹き出し笑いをした。
「………。」
「ぷっ、あはははっ!!確かにそっくり!!」
「………そんな似てるか?」
「この警戒心の欠片もない寝顔はあんたそのものよ。ねー。」
「ねー!!」
「………むぅ。」
どうも不平を言いたげなリューク。だが結局、一家3人はその竜と流れ星のグッズを買うのだった。
「やったぁ、これでお揃いだね!!」
買ったのはキーホルダーと、読書に使うしおり。他に買ったものを宿に置きに戻りがてら、3人はキーホルダーをどこに付けるかを話し合っていた。
「あたしは自分の鍵束につけたけど………リュークはどうするのよ?」
「どうしようなぁ………俺も鍵束につけても構わないけど、せっかくならもっと身近な所にと思ったが………」
「なんだ、あんなブーブーしてた割には気に入ってんじゃん。」
「………どうなんだか。しかしつける場所があまり思いつかなくてね。剣につけるのは邪魔だし、換装魔法使ってるとカバンの概念もあまり無いし………ポラリスはどこにつけた?」
リュークの問いにポラリスはフフン、と得意気に鼻を鳴らした。
「よくぞ聞いてくれました!!あたしは………ジャジャーン、"これ"につけたよ!!」
そして彼女が出したのは、彼女自身の"竜石"。無くさないように、と"竜石"の装飾に紐が通してあったのだが、そこにお揃いのキーホルダーがつけられていた。
「あたしが肌身離さず持ってる、母さんの鍵と同じくらい大事なものとなれば、これしか無いと思ったの!!」
「へぇ、リュークのと違って"竜石"もおしゃれなのね。」
「うん、父さんが作ってくれたの!!おしゃれって言うよりは、無くさないようにつけてくれたものだけど………」
「そんな器用な事できたんだ。」
「多分、指輪の手入れの延長線だろうけど………」
リュークは自分の、飾り気の無い"竜石"を取り出した。
「あまり考えた事無かったけど………この際やってみるか。材料揃えるからアンナの店行ってもいい?」
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「"竜石"の装飾品?いいわよ、自由に見ていってちょうだい!!一から作るなら工房を使ってもいいわよ、私も手伝うから!!」
アンナの秘密の店に向かった3人、それを店内で出迎えたのは老アンナだった。
「ダメでしょお祖母様!?」
「工房は出入り禁止と決めたばかりでしょ!?」
「そうは言ってもねぇ………久しぶりに、それも当代の神竜王様の為とあっては若い頃の血が騒ぐのよ。」
『昔から色々な装飾品を作ってましたけど、今も変わらないのですね。』
3人を快く招き入れた老アンナはリュークの話を聞き、装飾品として使えそうな商品を出しつつも素材と金槌を手に工房へリュークを連れて行こうとしたがマグノリアのアンナ、更には本来の店主であるクロッカスのアンナまでもが出て来て老アンナを止めたのだった。
「それにしても手慣れてるわね。センスどうこうより、経験ある感じ?」
「指輪の手入れや修理は自分でしてるからね。でも初歩的な作業しかできないから後はお願いする事になるけど。」
「そこからは任せてちょうだい。」
「せっかくだから可愛くしてくださいね。」
「それも任せて!!」
リュークとマグノリアのアンナが工房で作業をし、ルーシィがその後ろから覗いている光景を見ていたポラリス。するとその横に老アンナが座った。
「本当に良かったわね、無事正体を明かせて。」
「はい!!ありがとうございました!!」
「個人の感情なら、これはただの恩返しよ。私へのお礼はいらないわ。」
「それでも言わせてください………アンナさん達のおかげで、あたしは過去の………元気で幸せな父さん、母さんとお話ができました。少しの時間だけど思いっきり遊んで、思いっきり甘える事ができました。アンナさん達が数日、居場所をくれたから、あたしはかけがえのない思い出が作れました。」
「………そう。」
老アンナは目を細めてポラリスの顔を見た。
「………この先は大丈夫そう?」
「はい。もう大丈夫………戦えます。父さんと母さんの為に………そして、いつか生まれるあたしの為に。」
「……………。」
老アンナは表情を強張らせたポラリスの頭を撫でた。
「わっ。」
「いつでも私達を頼りなさい。そして………あなたの両親にも、うんと頼ってうんと甘えなさい。」
「………ありがとうございます。」
==========
「できたわ!!これでどうかしら?」
「………うん、ピッタリだ。」
できた装飾品に"竜石"を嵌め、固定したリューク。そして装飾品につけられた紐に彼はお揃いのキーホルダーをつけるとルーシィとポラリスに見せた。
「これでいいかな?」
「いいじゃない。」
「これであたし達、お揃いだね!!」
ポラリスは自分の"竜石"を出し、続けてルーシィも自分の鍵束を出した。2つの"竜石"と鍵束には、同じ竜と流れ星のキーホルダーがお揃いでついていた。するとポラリスは自分の、キーホルダーのついた"竜石"を自分の胸元でギュッと握り締めた。
「………本当に、ありがとう。」
声のトーンが落ちたポラリスに、リュークとルーシィは首を傾げた。
「急にどうしたんだ?」
「………だって、父さんと母さんは、あたしを娘と見てくれたから。"未来から来た娘"、なんてトンデモ話を信じて、受け入れてくれたから。」
その言葉に、ルーシィは頬をかいた。
「そんな大した事してないと思うけど………こっちが勝手に楽しんでるだけ、な気もするし………」
「ううん。大した事だよ、あたしにとっては。だって、父さんと母さんのおかげで………一人ぼっちじゃないもの。」
「……………。」
「味方でいてくれるって。一緒にいてくれるって。それがあったから、あたしは母さんとはぐれても、怖くもさみしくも無かった。だから、ありがとう。」
"竜石"をしまうと、ポラリスは言葉を続けた。
「本当は巻き込みたくなかった、巻き込んじゃいけなかった………でも、これが最後のワガママ。未来を変える為に、あたしと戦ってください。」
今までの甘えた感じではなく、真剣な面持ちで頭を下げたポラリス。対してリュークとルーシィは穏やかに微笑んだ。
「元よりそのつもりだよ。」
「最後なんて言わなくてもいいわよ。あたし達2人はポラリスの力になるって決めてるんだから。」
「………ありがとう。本当に、ありがとう、父さん、母さん!!」
「そうとなれば、一度宿に戻ろうか。改めて色々と整理しよう………ポラリスの未来はどうなっているのか、敵は何者なのか、どうすれば運命が変わるのか、そして情報を知っているであろう未来から来たルーシィが今どこにいるのか。」
==========
宿に戻った3人は買ったものを置くと気分を入れ替え、本格的な未来ルーシィ捜索と問題解決に向け動き始めた。
「ポラリス、知ってる事を書き出して!!敵の名前から未来の俺達から盗み聞きしたもの………覚えているだけ全部だ!!」
「はい!!」
「ルーシィは紋章士への聞き取りを頼む!!ルキナを中心に、ポラリスに協力していた紋章士達を当たって!!」
「分かったわ!!リュークは?」
「この中にあると思うんだけど………あった!!」
換装魔法の貯蔵空間をゴソゴソ探し回る仕草を取ったリューク。するとその奥底から古びた本を取り出した。
「なにそれ?」
「200年前、俺が放浪してた時に買った地図帳だよ。今の地図と見比べて、未来ルーシィが向かいそうな場所の目星をつける。」
「目星って、どうやって………」
「ポラリスの世界は、竜に支配された世界だって言ってたよね?」
「うん。」
「だが竜族は原則、太古の存在だ。俺やアイズみたいなのは極僅かにいるとは言え、今更人間の世をひっくり返すだけの数は現存していない。となると思いつくのは、闇の秘術による"復活"か、異界からの"召喚"だが………」
今のクロッカスの地図と、200年前の地図帳に載るクロッカスの地図を見比べながらリュークは続けた。
「どちらにしても、人間や魔物のそれとは桁違いの難易度だ。相応の魔力と、材料ないし施設が必要だ。だからこの街の中でそれが揃いそうな場所を洗い出す。」
太古の上位種を呼び寄せるなら相応の場所があるはず。その推論の元、リュークは2つの時代の地図を見比べながら事の起きそう………言い換えれば未来ルーシィが目指しそうな場所を探し、その場所を現代の地図に記した。
「………ひとまずはこのあたりをフェルトに見てもらいつつ………ポラリス。」
「なあに、父さん?」
「ポラリスはそもそもどうやって過去に来たんだ?」
「行きは"門"を通ったよ。」
「"門"………異界の門の類か。でも、"行き"?」
「………うん。実は"門"をくぐる途中ではぐれちゃって………ルキナのおかげでなんとか目的の時代には着いたんだけど………」
「ギリギリでここに辿り着いたのね………」
「………じゃあ、この街のどこかに"門"があると考えるのが自然か。だが、どこだ………」
そんな時、部屋の呼び鈴が鳴った。
「はいはーい。」
紋章士への聞き取りがちょうど一段落ついたルーシィが応対に向かった。
「ガジル?それに皆までどうしたのよ?」
扉の先にいたのはガジル、ナツ、ウェンディの滅竜魔導士3人組とその相棒のエクシードにグレイ、フェルトと大所帯だった。
「ちょうど良かった。フェルト。」
「ホーッ。」
リュークのもとへ飛び、頭の上に止まったフェルト。そこでリュークはフェルトに地図を見せた。
「この箇所、調べてくれないか?ポラリスの母さん………未来のルーシィがいるかもしれないから、探してほしいんだ。」
「ホー………ホホッ!!」
地図のマーキングを覚えたフェルトはそのまま窓の外から飛び立った。
「で、どうしたのよガジル。滅竜魔導士とその相棒………におまけのグレイと揃って。」
「誰がオマケだ。」
「実際グレイはオマケなんだが。んで用があるのはルーシィじゃなくてリューク、お前だ。」
「………?」
「後はそこのガキンチョ………においからして、話にあったお前達の娘か。リュークの血引いてるならお前も来い。」
「………あたしも?」
「何かあったのか?」
「ああ。竜の生き残りであるお前にも、見て欲しいものがある。」
続き
・未来のリュークの姿
威厳を出す為に髭を生やしている………が、ポラリス曰くあまり似合ってなかった。
本人は現時点で生やそうとしてたのでちょっぴりショックを受けていた。
・ポラリスの服のセンス
ルーシィのセンスを受け継いでいたのでセンスはまともどころか上位レベル。一番繋がりの強い紋章士ルキナの個性的なセンスを引き継がなくて、紋章士クロムは内心ホッと胸を撫で下ろした。
因みに紋章士ルキナが紋章士クロムに見せたシャツはマトー君が無数にプリントされたデザインのもの。
・コスプレショップ"amiibo"
紋章士を始めとした、古今東西の英雄のコスプレ衣装のレンタル・販売を行うショップ。店名の通りamiiboのフィギュアになってるキャラクターの衣装やアクセサリーが置いてあるお店でした。
・お揃いのキーホルダー
デザインのイメージは、
・サンリオ系統のゆるいデザイン
・ゆるめのドラゴン(ポケモンだとカイリューとかヌメルゴンとかの方向性)が流れ星に乗って寝ている構図
眠るゆるドラゴンがリューク、流れ星がルーシィのイメージ。