FAIRY EMBLEM   作:jyosui

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FEエンゲージのマンガが完結しましたね………
いやー支援会話を読み込まないと分からない細かい要素も回収しつつ綺麗に纏めて完走しましたねー。
あと改めてめちゃくちゃマンガに向いたストーリーだったんだなって思いました。未熟な神竜リュールが仲間と共に困難を越えて強くなるという絵に描いたような「友情・努力・勝利」でしたし、紋章士とのエンゲージはド派手で華があるしで、見栄えが良いですよねー。

ところでなんですが、最近マリオの映画観に行ったんですよ。ヨッシーがドチャクソに可愛かった。んで公開からだいぶ時間経ったのでネタバレしますが、

フォックスはチョイ役かと思ったらガッツリ最後まで仲間してたし(しかもその流れでスターフォックス新作ときた)、クッパにトドメ刺したのまさかのゲーム&ウォッチだし、案内ロボットはあのロボットでチョイ役にピクミンまで出るじゃん。

どうした?10年後に桜井政博呼んでニンテンドーオールスターザ・ムービーでもやるつもりか?キャプテン・ファルコンがラーメン啜りながら宮本茂をガン見してるぞ?FEも誰か送り込んでもろて。流離いの傭兵アイクとかFEコラボ担当大臣のクロムとか、どうです?
というかいっそFEをアニメ化とかしません?エンゲージはもちろん、スマブラ組から選べば案外行け………あ、風花雪月はステイで。ルート選択巡ってファンが血の同窓会(ころしあい)始めるし、大団円ルート新設したらしたでアホ程荒れる未来しか見えないので


110章 天の河

「見て欲しいものがある。」

 

そう言ったガジルによってリューク達が連れられたのはクロッカスの街中に広がる地下道の1つ。

 

「地下道があるのは何となく分かっていたが、こんなに広がっていたか………」

「………母さん、ここに隠れたりしてないかな………」

「………用事が終わったら、少し調べるべきか。」

「ところで一体、何があるんですか、ガジルさん?」

「黙ってついてこい。」

「何で俺達だけ………」

「滅竜魔導士………というより竜についてかな?」

「だろうな。リュークと、未来から来たとか言うリュークの娘もなら。」

「私達含め、野次馬もいるけど。」

 

説明のないまま先導したガジルは、地下道が広くなったところで止まった。

 

「ここだ。」

「………ん?」

「何だコリャ………?」

 

そこに広がっていたのは苔生した巨大な"何か"。だがよく見ると、その"何か"の正体が明らかになって来た。

 

「動物の………骨?」

「これは………!!」

「竜の骨、竜の墓場………」

「ナツの言うとおりだな………間違い無い。これは全部、竜の骨だ。」

 

無数の竜の骨。それが白骨化し、苔生した状態で辺りに散らばっている様は正に"墓場"だった。

 

「何なんだ、ここは………」

「知るか。」

 

前日の大魔闘演武にて。滅竜魔導士同士の戦いで闘技場に大穴が開いた際、ガジルはナツによってその場にあったトロッコに乗せられ地下へと輸送されたのだがその先にあったのがこの竜の墓場だった。

 

「もしかして、この中にイグニールも………」

「こら、ハッピー!!」

「あ!!………ごめん。」

「いや、イグニールはここにはいねぇ。」

「俺達の竜が姿を消したのは14年前………だが、ここに眠ってるのはもっと昔の遺骨だ。そこんとこどうだ、リューク?」

 

ガジルの問いにリュークは即答した。

 

「間違い無い。これは400年か、それ以上前………竜と竜、そして人と竜が争っていた時代の、竜の遺骨だ。」

 

すると、ウェンディがハッとした顔をした。

 

「"ミルキーウェイ"。」

「どうしたの、ウェンディ?」

「"ミルキーウェイ"………ポーリュシカさんから教えて貰った、滅竜奥義の1つです。」

 

ウェンディは続けた。

 

「"天の川へと続く竜の魂の声を聴け"………てっきり攻撃系の魔法かと思ったんですが………もしかしたら本当は、魂となった竜の声を聴く魔法かもしれません。」

「つまり………」

「ここに眠る竜の声が聴こえればここで何があったか………そして、いなくなった私達の竜の事も、分かるかもしれません。」

 

==========

 

「やっぱり!!攻撃魔法だと思ってたからこの文字が違ったんだ!!」

 

木の棒で自分を囲うように魔法陣を描いたウェンディはその中心に座り込み、祈るように呪文を唱えた。

 

「さまよえる竜の魂よ、そなたの声を私が受け止めよう………"ミルキーウェイ"。」

 

すると薄暗かった辺りを光が包みこんだ。そしてそれと同時に、一帯に広がる竜の骨がカタカタと震え動き出した。

 

「……………。」

 

竜の魂の残滓を探すウェンディ。しかし少なくとも400年前の遺骨に残る残留思念はちっぽけなもので、中々見つからなかった………が、遂にウェンディは小さな残留思念を見つけ出した。

 

「見つけた!!」

 

ウェンディの次の行動、それは見つけ出した魂を形にしていく事である。周囲の声が聞こえなくなる程集中して集めた末、遂にウェンディが見つけ出した竜の魂が形となった。

 

《グアアアーーーッッッ!!》

「「「ああああああ!!」」」

「………!!」

「大丈夫だよ。安心して。」

 

現れたのは竜化したリュークよりも二回りは大きい、翠色のドラゴン。その咆哮に思わずナツ、グレイ、ガジルが絶叫。ポラリスはギュッとリュークの袖を握ったがリュークは優しくその手を取った。

 

《あーっはっはっはっ!!》

「「「!?」」」

《人間の驚いた顔はいつ見ても滑稽じゃのう。》

 

だがその翠色のドラゴンはイタズラっぽくケラケラと笑い始めた。

 

《我が名はジルコニス………"翡翠の竜"、とも呼ばれておった。ワシの魂を呼び起こすとは………天竜(グランディーネ)の術か、どこにおる?》

 

ジルコニスと名乗ったドラゴンは、自分の魂を呼び出した魔法がグランディーネの術と見破り、術者を探した末祈ったままのウェンディを見つけた。

 

《かーわええのぅ!!こんなちんまい滅竜魔導士がワシを起こしたのか!?》

「おいコラ!!ウェンディに近づくな!!」

《イヤじゃ、この娘はワシが食う!!》

「てめぇ!!」

《冗談に決まっておろうが、バカな種族よ!!ホレ、"幽体"に何ができようて!?》

「こいつ………」

 

人との会話を楽しんでいるのか、人をおちょくっているのかよく分からないジルコニスのテンションに戸惑う一行。その戸惑いを払おうと、ルーシィが本題を切り込んだ。

 

「ここで何があったの?竜の亡骸がたくさんあったけど………」

 

だがその問いにジルコニスはバッサリ。

 

《人間に語る言葉は無い、立ち去れ。》

「………!!」

「じゃあ、俺ならいいか?」

 

ムッとしたルーシィの前にリュークが躍り出た。

 

《ほう、竜の小僧までおるのか。あまりにも人に溶け込んでおるで気づ………む?》

「………何か?」

 

リュークを見て、何かに気づいたジルコニスは顔をグッと近づけてリュークを凝視した。

 

《その緑の片目………貴様、リュウセイの子か?》

「リュウセイ?それって………?」

「………ああ。リュウセイは俺の父さんの名前だ。」

「!!」

 

リュークは更に一歩前に出た。

 

「お初にお目にかかります。俺はソラネルの民のリューク………リュウセイの末子です。父の事をご存知で?」

 

するとジルコニスは呵々と笑い始めた。

 

《もちろん知っているとも!!あいつはワシにとっては親戚のような奴でな!!あのような"変わり者"と番にさえならなければ毎度殺し合う仲にならなかったものを………しばらく会っていなかったが元気にしておるか!?》

 

リュークの父と知己の関係であるとカミングアウトしたジルコニス。しかしリュークが告げたのは残酷な現実だった。

 

「父は800年以上前………俺が物心つく前に死にました。」

《………!!》

「記憶に無い父さんの話なんかは興味が無いって言ったらウソだが………今はそれよりもあなたの話を聞かせてください。ここで何があったのですか?」

《小僧………リュークと言ったな。"竜王祭"は知っているな?》

「………俺自身は幼くて参加はしていませんが。」

「"竜王祭"ってなんだ?なんの祭だ?」

「"竜王祭"………祭なんて名前がついているけど、その実は竜族同士の最後にして最大の戦いだ。」

 

するとジルコニスは昔話を始めた。

 

《はるか昔、竜族はこの世界の王であった。この世の全ては竜族のものであり、人間など我々の食料に過ぎなかった。》

「……………。」

《しかしある時、その竜族の世に異を唱え、人間と共存できる世界にしたい、などとぬかす愚かな竜が現れた。》

「そして人間の扱いを巡って、戦争が始まった。」

《その通り。その考えに賛同する竜と反対する竜との間で数千年もの戦争が始まった。ワシは反対派として戦ったがリュウセイは賛成派に………というよりはあの"変わり者"、ルミナだったか、あやつに賛同した形で敵となった。》

「ルミナってのはリュークの母さんか。"変わり者"ってのはどういうことだ?」

 

ナツの質問にジルコニスは再び呵々と笑った。

 

《戦争が始まる遥か前から人間の形を好んで取り、人間と暮らしていたような奴を"変わり者"と呼ばず何と呼ぶ!?全くリュウセイも何故あんなのに惚れたのやら………》

「おいリューク言われてんぞ。いいのか?」

「否定はしないよ。この地の理とは全く異なる世界を起源にするのが俺達の一族だったから、ジルコニスからすれば"変わり者"以外の何者でもない。それよりもジルコニス、話を続けてください。」

《そうか。さてどこから話すか………》

「その戦争はどうなったの?」

《戦況は拮抗しておった。何千年と続いた竜同士の戦いはいくつもの大地を裂き、賛成派反対派問わず多くの竜が命を落とした。リュウセイも己の子供を多く死なせてしまった、などと言っていたな………そして、最後に会った時は「産まれたばかりの末っ子は巻き込みたくない」、などと勇敢だった奴らしくない弱音を吐いていたな。》

「産まれたばかりの末っ子、って………」

「……………。」

《戦況が変わったのは400年前………賛成派の竜は愚かな戦略を打ち立てた。奴らは人に竜を滅する魔法を与え、戦争に参加させたのだ。》

 

その言葉に、事実を知っていたリューク、そしてこの話を少し聞いたことのあったルーシィ以外は驚愕した。

 

《そうして戦に加わった人間………滅竜魔導士の力は絶大、共存を望んだ竜の勝利は目前となった………しかし、ここで誤算が生じる。力をつけ過ぎた滅竜魔導士達は、己に魔法を授けた賛成派の竜も殺し始めた。》

「魔法を教えた竜を………"師匠"を殺したのか。」

《だから愚かだと言ったのだ。賛成派、反対派問わず多くの竜が殺され、いくつもの里が滅んだ。》

「……………。」

《そしてトドメとなったのが、滅竜魔導士の中の一人………竜の血を浴び過ぎた男がおった。》

 

するとジルコニス、そして誰の話をしているのか察したリュークが怯えるかのように顔が強張った。

 

《その"男"は数多の竜を滅ぼし、その血を浴び続けた。やがて"男"の皮膚は鱗に、歯は牙に………竜のそれへと変化した。》

「人間が、竜に………」

《それが滅竜魔法の先にあるものだ。》

 

ジルコニスは辺りを見回した。

 

《ここに眠る竜達も、その男により滅ぼされた。男は人でありながら竜の王となった。その竜王が誕生した戦、それが"竜王祭"だ。そしてその王となったのが………》

 

ここでリュークの声がジルコニスと重なった。

 

「《アクノロギア。》」

《知っていたか、リューク。》

「目の前で里を滅ぼした奴を忘れるものか。それよりも聞かせて欲しい………あなたは天竜グランディーネを知っていた。ならそのグランディーネ、そして火竜イグニール、鉄竜メタリカーナ………この3体の生死並びに行方を知らないか?」

 

ジルコニスは即答した。

 

《知らぬ。》

「……………。」

《悪いが本当の事だ。あ奴らより先にワシが滅せられたからな。》

「最後に会ったのは?」

《アクノロギアに襲われる………数節前か。ちょっかいを出そうとしたら大層激怒していたな。思い返せば人間がいたような………》

「その人間がどんな人間だったかは………覚えている訳無いですよね?」

《当たり前だ。食物の顔など一々覚えていられるか。だが………》

「………?」

《気の所為か。何でも無い。ワシは、貴様らに………》

 

だが次の瞬間、ジルコニスの姿がフッと消えた。

 

「オイ!!」

「消えた………!!」

「まだ聞いてねぇ事あんだろ!!ウェンディ!!」

 

呼ばれたウェンディは祈りを終えたが苦い表情をした。

 

「ダメです………この場から思念が完全に消えました。東洋の言葉で言う"成仏"というものでしょうか………」

 

だがスケールの大きい話を突きつけられた一行はそれどころじゃなかった。

 

「俺達、滅竜魔法を使い過ぎると本物の竜になっちまうのか!?」

「それは困る………」

「どうしよう………」

 

不安になる滅竜魔導士達。

 

「うーん、ナツの話聞いてた限りイグニールがそんな事するか………?何か見落としてるような………」

 

その横で考え込むリューク。するとポラリスが不安そうに声をかけた。

 

「父さん………」

「どうした?」

「父さんの、父さんって………」

「ああ………」

 

リュークは首を振った。

 

「言った通り、俺の父さんは物心つく前に亡くなってる。俺は、名前の刻まれた墓石と母さんの思い出話からしか自分の父親を知らない。幸い、と言うべきじゃないんだろうけど、最初からいなかったのと父親の不在を補って余りあるだけの愛を母さんや兄さん、姉さん、里の人間に紋章士から受けたからそこまで気にしなかった………はず。」

「はず?」

「………ジルコニスの話を聞いて、父さんはどんなだっただろう………もっと話を聞いてみたかった、知りたかったな………って思ってしまった。」

 

するとリュークは急に表情を険しくした。

 

「………だから、気づくのに遅れた。」

「遅れた?」

「そこだぁっ!!」

 

"フレイムランス"に魔力を思いっきり籠めてから投擲したリューク。魔力をたくさん蓄えた炎の槍は炸裂と同時に爆発し、爆煙を巻き起こした。

 

「出て来い。」

 

続けて"サンダーストーム"を手にし、右手に雷を集めてリュークは"フレイムランス"を投げた方向に右手を突き出した。

 

「5秒やる。消されたくないなら姿を現せ。」

 

すると物陰から人が出て来た。その人数は2人。

 

「お久しぶりです。」

「ユキノ!?」

 

1人は元剣咬の虎の星霊魔導士、ユキノ。

 

「私はフィオーレ王国軍クロッカス駐屯部隊、桜花聖騎士団団長アルカディオス。隣は臨時軍曹のユキノ・アグリアだ。お初にお目にかかる、妖精の尻尾の魔導士達よ。」

 

もう1人はフィオーレ王国の騎士団長、アルカディオスと名乗る鎧の男だった。

 

「王国の聖騎士(パラディン)か………」

「軍のお偉いさんが何でこんな所に。」

「説明しよう………極秘に進めていた"ある作戦"に星霊魔導士の力が必要だった。そこでユキノ軍曹に力を借りている訳だ。」

「………で、ルーシィの力も借りたいとでも言いたいのか?」

「いかにも。」

 

その瞬間、霧の兵隊がアルカディオスを囲み武器を突き付けた。

 

「答えは否だ、ピノキオ野郎。」

「………リューク・ソラネル殿か。1日目、そして昨日の大立ち回り、見事なもので………」

「御託はいい。」

 

"サンダーストーム"の雷を右手に溜めたたまま"絆剣リベラシオン"を抜剣し、刃に雷を纏わせたリュークは近づき、アルカディオスの首元に突き付けた。

 

「六魔将軍には贄にされかけ、剣咬の虎には都合の良い見せしめにされ、次は王国の極秘作戦に協力しろ、だ?ふざけるな。他人の自己満足に、俺の大切な人を振り回すな。」

「……………。」

「リューク………分かってると思うけど………」

「逆に聞くけど、王国のお偉いさん如きに神竜王が怯む理由があるのか?」

 

ハッピーの指摘を封殺したリュークは更に刃を近づけた。

 

「で、どうなんだ?返答次第では昨日の午前中のアレが城の中で起こるぞ?」

「……………」

「何が目的だ、言え。」

 

剣を向けたまま、怒りに満ちた目で睨みつけるリューク。だがアルカディオスはそれに怯まなかった。

 

「貴殿の怒りは察するが、ゼレフを討つ為に必要なのだ。」

「ゼレフ、だ?」

 

するとユキノがルーシィに話しかけた。

 

「ルーシィ様。アルカディオス様の、王国の作戦が成功すれば………ゼレフ、そしてアクノロギアを倒せるのです。」

「……………」

 

しばらくの沈黙の後。

 

「………リューク、剣を収めて。話だけは聞いてみましょう。」

「……………。」

 

極めて不服そうに、リュークは"絆剣リベラシオン"を鞘に納め、紫煙騎兵団を解除してアルカディオスへの包囲を解いた。

 

==========

 

「ついて来たまえ。」

 

アルカディオスの先導で連れて来られたのはクロッカス中心部の王宮、華灯宮メルクリアス。その奥へと進む中でアルカディオスは大魔闘演武、そして極秘作戦の話をし始めた。

 

「大魔闘演武は魔導士達の"魔力"を大量に接収する為のカモフラージュだった。」

「毎年魔導士から魔力を奪っていたのかよ。」

「きたねぇな。」

「何と言って貰っても構わんよ。全てはある計画の為にやった事。」

 

そしてアルカディオスは真の目的を告げた。

 

「世界を変える扉、"エクリプス"。これの建造の為、大量の魔力が必要だったのだ。」

 

そして辿り着いた先にあったのは大きな"扉"。

 

「扉………!?」

「何だコリャ。」

「う、ウソだろ………!!」

「………!!」

 

巨大な"扉"を不思議そうに見上げる一行。だがその中でリュークとポラリスが別の驚き方をしているのにルーシィが気づいた。

 

「どうしたの、2人とも?」

「………ポラリス。同じもの、もしくは似たようなの………見たことあるか?」

「………うん。こんな感じの建物を、向こうで通ったよ。」

「………確定か。」

「もしかして、これが何か知ってる?」

 

リュークとポラリスは頷き、その答えを告げた。

 

「「"異界の門"。」」

「異界の門………?」

「異界………つまり異なる時空、異なる世界を繋げる門の事だ。まさかこんな所に………」

 

するとアルカディオスは拍手を始めた。

 

「御名答。流石は竜の末裔………と言いましょうか。」

 

そして彼は説明を続けた。

 

「太陽と月が交差する時、十二の鍵を用いてその扉を開け。そして扉を開き、400年の時を渡り、不死となる前のゼレフを討つ………それこそがエクリプス計画だ。」

 

 

続く




・リュウセイ
リュークの父親。ジルコニスと同じ緑色の竜であり、ジルコニス曰く「親戚のような奴」。リュークの髪や瞳の青と緑のうち、緑は血父親から引き継いだもの。
ジルコニスとは仲が良かったものの人間に対してのスタンスは異なっていた上にリュークの母ルミナに惚れた事で一気に人間との共存派に傾いたので幾度となく戦っていた。
800〜900年前、リュークが物心つく前に戦いで命を落としている。なのでリュークは父の記憶が無く、「最初からいない」のでそこは割り切れている。またレックス、ローナ以外の兄、姉もリュウセイ同様に物心つく前に亡くなっているので同じように割り切っている。

・"変わり者"
ジルコニスがルミナを差して形容した言葉。

・人と共に暮らし、何なら人間の英雄を神聖視している
・わざわざ下等種である人間の姿を好んで取っている
・そもそも異界由来の種族なので根底の"理"が違う

と、ジルコニスからすれば「何なん、この竜族。そもそも竜族か?」だし、「何でこんなヘンテコな奴に惚れたんだ?」と意味が分からないレベルであった。むしろ"変わり者"で済んでるだけマシ。
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