FAIRY EMBLEM   作:jyosui

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2025年もよろしくお願いします!!

しかし、書いててルーシィがだいぶ強くなってしまってますね………星霊と紋章士を両立してる時点で絶対魔力量増えてる………だが後悔はしてないのでヨシ!!


30章 MAGNOLIA MIRAGE SESSIONS

ラクサスとその親衛隊、雷神衆により始まった、妖精の尻尾の魔導士によるバトルロイヤル、バトル・オブ・フェアリーテイル。ミス・フェアリーテイルコンテストに出ていた女性魔導士を雷神衆のエバーグリーンによって石にされて人質にされ、更には雷神衆筆頭フリードの"術式"に翻弄され魔導士の大半が倒れるが、紋章士クリスの力で姿を隠したリュークが石化を解除したのだった。

 

「バトル・オブ・フェアリーテイル!?」

「ラクサスがそんな事を?」

 

義眼持ちで石化の影響が少なく、状況をいち早く察知してエバーグリーン討伐に飛び出したエルザ以外の女性魔導士は状況が呑み込めていなかったので、マカロフやリュークが状況を説明したのだった。

 

「………が、それももう終わりじゃ。お前達が石から戻ればラクサスのくだらん遊びに付き合う必要も無い。」

「でも、傷ついた皆は………」

「そうよ!!ラクサスを懲らしめないと示しがつかないわ!!」

「わーっとるわい、後でワシが最大級の仕置をする。ラクサスめ………今回ばかりはタダでは済まさんぞ。」

 

マカロフが怒りを露わにしていると、少し不服そうにナツが異を唱えた。

 

「ちょっと待ってくれ。確かにアレだ、仲間同士無理矢理戦わなきゃならねーって状況はどうかとも思ったが………妖精の尻尾最強を決めるってラクサスの意見は賛成するしかねーだろ。」

「いや………そうでも無いけど。」

「まぁ、あまりラクサスを怒らねーでくれってこった、じっちゃん。」

 

ラクサスを咎めないでくれ、と言ったナツ。

 

「(ナツ………お前って奴は!!)」

 

だが、マカロフの感心はすぐに訂正する事になった。

 

「つー訳で、今から第2回バトル・オブ・フェアリーテイル開始だー!!全員かかって来いやぁ!!」

「やめんかー!!」

「だって俺達何もやってねーじゃん!!ホラ、バトルしようぜ!!」

「………やっぱりただ戦いたいだけか。」

 

暴れ足りない、戦いたいとはしゃぐナツに、呆れを吐露したリューク。だが、その時、"術式"の情報ボードが警報音と共にギルド中に出現した。

 

《聞こえるかジジイ、そしてギルドの奴等。》

「ラクサス………」

《ルールが1つ消えたからな、今から新しいルールを追加する。》

「今度は何をするつもりだ。」

 

ラクサスが告げた"新ルール"。

 

《バトル・オブ・フェアリーテイルを続行する為に、俺は"神鳴殿"を起動した。》

「"神鳴殿"じゃと!?」

《残り1時間とちょっとだ、俺達に勝てるかな?それともリタイアするか、"マスター"?》

 

そして高笑いと共にラクサスの声は消えた。"神鳴殿"が何か、それを知っているマカロフは冷や汗を拭うと激怒した。

 

「何を考えておる!!関係の無い者まで巻き込むつもりか!?………んぐっ!?」

 

だが次の瞬間、マカロフは胸を抑え苦しみ出した。

 

「じっちゃん!!」

「どうしたの!?」

「うう………っ」

「こんな時に、持病が………!!」

「大変、いつものお薬を出さなきゃ!!」

 

そして間もなく、マカロフは地面にうずくまった。その間、リュークは外で情報収集を頼んでいたフェルトから覚えたての"念話"が繋がった。

 

「………何!?」

「どうしたの!?」

「ラクサスの野郎、行くとこまで行きやがった………!!」

 

リュークは2階へと駆け上がり、他の皆もそれに続いてバルコニーから外、空を見た。

 

「何だあれ?」

「雷の、魔水晶(ラクリマ)………?」

「あんなのが、街中を囲むように………」

「合わせて300くらいか………そこまでするか、ラクサス………!!」

 

リュークが悪態をついた理由は簡単である。街を囲むように浮かぶ、総計300の雷の魔水晶。これが起動されたら雷魔法が街に降り注ぎ、甚大な被害は免れない。

 

吹翠れ(ふきわたれ)、烈火の………!!」

「待って、リューク!!」

 

紋章士リンを顕現しようとしたリューク。だがそれを、換装魔法でスナイパーライフルを出したビスカが止めた。

 

「あなたはラクサスを倒す為に魔力を温存して、ここは私に任せて!!」

 

ビスカはバルコニーの手すりを使って銃身を固定し、"神鳴殿"の魔水晶の1つに狙いを定めて引き金を引いた。

 

「やった!!」

「やるじゃない、ビスカ。」

「こんなの、全部私が………」

 

ビスカの放った銃弾は魔水晶に命中し、砕けた。それを確認したビスカは弾を装填し、次の魔水晶を撃とうとした。

 

「あああっ!?」

 

だが次の瞬間、ビスカを突然の雷撃が襲いかかりビスカは戦闘不能となったのだった。

 

「おい、しっかりしろ!!」

「なにコレ、どうなってんの!?」

「生体リンク魔法………そんなものまで仕掛けてたか!!」

 

生体リンク魔法。攻撃して来た者に自分のダメージを連結させる、つまり受けた攻撃をそのまま相手に返す魔法が、"神鳴殿"の魔水晶にかけられていた。するとリュークは再び紋章士リンを顕現し、そのまま"エンゲージ"した。

 

『そこまでマスターになりたいか………そこまで"裸の王様"が、"空の玉座"が輝いて見えるかラクサス!!』

 

そう怒鳴り、リュークは"ミュルグレ"の弓に5本の矢を番えた。

 

「待てリューク!!5個も攻撃したら身が保たない!!」

『俺が狙うのはラクサス本人だ!!紋章士最長射程なめるなよ、"流星群"!!』

 

放たれた5本の矢は上空に上がり、マグノリアの中心にあるカルディア大聖堂へと飛んで行った。

 

『さて、後は………』

「早く何とかしないと、街の人が!!」

「エルザが今エバーグリーンを倒したって情報が入ったけど、まだラクサスに加えて雷神衆も2人残ってる!!気をつけるんだよ!!」

 

そうして石化から復活した女性魔導士も次々とギルドから出た。

 

『レビィ、"術式"は何とかできそうか!?』

「文字魔法の一種なら、何とかできると思う!!」

『頼んでもいいか!?俺もビスカを医務室に運んだら加勢する!!』

「分かった!!ナツ、ガジル、2人はそれまでに力を蓄えておいて!!」

 

==========

 

ハッピーと共に街へ飛び出したルーシィ。

 

「何とか街の人を避難できないかしら………」

「オイラ、それはやめておいた方がいいと思うな。こんなごった返している状態の避難指示はパニックを起こして危険だよ、必要の無い怪我人が出ちゃう。」

「でも、それじゃあ………どうしよう。」

『ねー。』

『どうしよっか。』

『ねー。』

「ん?」

 

ハッピー以外からの相槌が聞こえ、その方向を見るとそこにはふよふよ浮かぶトーテムポールが5体。

 

「なにコレ?」

「!!ルーシィ、危ない!!」

 

ハッピーがルーシィを急いで抱え、飛んだその瞬間、トーテムポールから魔法弾が放たれた。

 

「きゃわっ、何これ!?」

「ビックスローだ!!」

 

トーテムポールを操る、バイザーで素顔を隠した男。雷神衆の1人、ビックスローはホビーショップの屋根に乗りルーシィに攻撃したのだった。

 

「よぉ、あんたが噂の新人かい?」

「噂って何よ!!嫌な予感がするんだけど!?」

「何って………コスプレ大好き女王様だろ?」

「どんだけ尾ビレついてんのよ!?」

「現にそれは何だい、アイドルのつもりか?」

「うっ、こ、これは………!!」

「まぁいいや。ヘイベイビー、やっちまいな!!」

 

ビックスローの指示でトーテムポールは縦横無尽に飛び回りながらルーシィに魔法弾を四方八方から撃ち込んだ。

 

「わっ!!」

「悪いねぇ、入ったばっかなのに。でも今はそう言うゲームの最中だ。」

「こんな事して、マスターが許すと思ってんの!?」

「関係無いね、ゲームが終わる頃にはラクサスがマスターになるからな。」

「もうっ………あの飛んでるのが邪魔ね。なら……開け、人馬宮の扉、サジタリウス!!」

 

飛び回るトーテムポールを撃ち落とす為にルーシィはサジタリウスを召喚。

 

「狙いは飛び回ってる奴よ!!」

「了解であるからして、もしもし!!」

 

サジタリウスは矢継ぎ早にトーテムポールを狙撃し、次々と粉砕していった。

 

「おおベイビー!?」

「やった!!」

「氷漬けの次は粉々かよ、NOーーー!!ベイビーーー!!」

 

操るトーテムポールを破壊され、頭を抱えたビックスロー。だが、すぐに妖精の尻尾の紋章が描かれた舌を出し、ニヤリと笑った。

 

「なーんてな。」

 

すると、無数の魔法弾がサジタリウスに直撃。

 

「サジタリウス!?」

「もしもし………?しばらく、休憩が必要であります………から。」

「そんな………!!」

 

大ダメージを負ったサジタリウスは消えてしまい、代わりにビックスローの周りには5体の人形が現れた。

 

「いくら人形を壊されても"魂"を操る俺には関係無いのよ。」

「魂!?」

「ビックスローは魂を人形に憑かせる魔法を使うんだ。」

「その通り。そしてこの下はホビーショップ、つまり俺のベイビーは無限に復活する。」

 

すると人形の1体がルーシィの背後に回り、彼女の星霊の鍵を奪い去った。

 

「あっ!?ちょっと返してよ!!」

 

奪い返そうと飛び出すルーシィ。しかし、他の人形が彼女やハッピーを妨害して奪還を阻止された。

 

「いっ………!!」

「んぎゃっ!!」

「きゃあっ!!」

 

翻弄されている内に人形から足払いを食らい、転んでしまったルーシィ。それを見計らい、ビックスローが動いた。

 

「もう後には引けねぇんだ、ラクサスの為にその魂を捧げろ!!ヘイベイビー、"バリオンフォーメーション"!!」

 

すると5体の人形は五角形に陣形を組むと巨大な魔法弾を転んで起き上がれないルーシィに放った。

 

「これ、マズ………っ!!」

「ルーシィ!!」

「っ………!!」

 

思わず目を閉じたルーシィ。だが魔法弾が炸裂する直前、何者かがルーシィを抱きかかえ救出したのだった。

 

「………えっ?」

「何でだろうね。僕だけは君の意志に関係なく自由に扉を通れるみたいだ。」

「あんた………!!」

「これは、人と星霊の壁なんて愛の前では砕け散る、って事かな?」

「………愛って、何バカな事言ってんのよ。でもありがとう………」

 

ルーシィはその人物の歯の浮くようなセリフに苦笑いしつつも、感謝を述べた。

 

「ロキ!!」

「約束を果たす時が来たようだね。」

 

スーツ姿で現れた、獅子宮のレオことロキ。それを見たビックスローは驚きながらも笑った。

 

「ロキか!!やっぱりお前星霊だったのかぁ、そんな気はしてたんだよなぁ。でも、黙ってやったのに俺に牙を剥くのか?」

 

人の魂を見る事ができるビックスローはロキが星霊である事を見抜いていたが敢えて見逃していた経緯があった。

 

「お前もバトル・オブ・フェアリーテイルに参加か?」

「………そのへんの事情は興味無いね。でも僕の所有者(オーナー)、ルーシィを傷つける事だけは許さない。」

「許さないってオイオイ、お前俺に勝てた事ねーじゃん。だったら、昔みてーにいじめてやるよ!!行こうぜベイビー!!」

『『『『『オオー!!』』』』』

 

5体の人形を再び飛ばして来たビックスロー。

 

「ルーシィ、下がってて。」

「何言ってんのよ!!」

 

そう言うとルーシィは首飾りの指輪を出した。

 

「星霊は盾じゃない、一緒に戦うのがあたしのスタイルよ!!それに、今のあたしの武器は星霊だけじゃない………星奏よ(かなでよ)、幻影の紋章士(エムブレム)!!」

 

指輪に魔力を籠めると呪文に応じ、紋章士つばさと紋章士シーダが顕現された。

 

『さっきはごめんね、ルーシィ!!』

「大丈夫よ!!ここでリベンジしよう!!」

『うん、今度は任せて!!シーダもお願い!!』

『いつでも行けるわ、つばさ、ルーシィ!!』

 

ロキ、そして戦闘衣装("カルネージフォーム")に変わった紋章士つばさと紋章士シーダと一気に味方が増えたルーシィ。

 

「"王の光(レグルス)"よ、我に力を………!!」

 

最初に動いたロキは光を纏うとビックスローの人形を一度に薙ぎ払った。その姿はまるで光の獅子の如く。

 

「無駄だって言っただろ!?魂に攻撃は効かねぇ!!行きな、ニューベイビー!!」

 

再び人形に魂をこめ繰り出したビックスロー。

 

『次は私が!!"マハザンダイン"!!』

『続くわ、つばさ!!』

「やあっ!!」

「何体出しても、僕が蹴散らしてみせる!!」

 

だがルーシィ、ロキ、紋章士つばさ、紋章士シーダによる絶え間ない連携攻撃はビックスローが人形に魂をこめる速度を超えつつあった。

 

「今だ、ルーシィ!!」

「チャンス!!つばさ!!」

『ルーシィ、行くよ!!』

「『"エムブレム・エンゲージ"!!』」

 

紋章士つばさと"エンゲージ"したルーシィ。紋章士つばさのものに似たアイドル衣装になったルーシィはハッピーに掴んで貰い、屋根の上に陣取るビックスローに迫った。

 

『観念、しなさい!!』

「おおっ、こえーな女王様。」

『違うって言ってるでしょ!!』

「だが、落ちて貰うぜ。」

 

エンゲージ武器の"ウィングスピア"で突撃を仕掛けたルーシィ。ビックスローはそんなルーシィを撃ち落とそうと操り人形でハッピーを狙うが、そこに機械仕掛けの天馬(ペガサス)を駆る紋章士シーダが阻止。

 

『させないわ!!』

「くそっ、ワラワラとうっとうしいな!!」

『あんたに言われたく無いわよ!!』

「ビックスロー本体はそう力を持っていない!!頑張れ!!」

「何だとコノヤロウ!!」

『………今だ!!ハッピー!!』

「あいさー!!」

 

ルーシィの掛け声でハッピーは上昇してから急降下。同時にシーダも別方向から急降下を仕掛けた。

 

『行くよ、つばさ、シーダ………"エアリアルダンス"!!』

「ぐほぉっ!!」

 

本来は紋章士シーダの天馬に乗り複数方向からの降下攻撃を繰り出すエンゲージ技、"エアリアルダンス"。だが今回はハッピーがいる事で紋章士シーダがフリーになり、2倍の手数で攻撃を繰り出しビックスローに大ダメージを与えた。

 

「くそおっ………こうなったらアレをやるしかねぇか。」

「!!」

 

空からの連携攻撃によりビックスローを追い詰めたルーシィ。そこにロキも合流し、いよいよトドメというところでビックスローはバイザーを外した。

 

「"造形眼(フィギュアアイズ)"。」

「目を見ちゃダメだ!!」

 

"造形眼"を発動したビックスローと同時に、ハッピーの掛け声でルーシィ、ロキ、紋章士シーダは目を瞑った。

 

『えっ!?どう言う事!?』

「雷神衆は皆眼にセカンドの魔法を持っているんだ!!」

『え!?』

「ビックスローの目を見たら人形化して魂を操られちゃうんだ!!」

「そのとおり、ちょうどこんな風にな。」

 

すると紋章士シーダの騎乗していた天馬が暴れ出し、紋章士シーダは振り落とされた。

 

『きゃあっ!!』

『シーダ!!』

「他人の心配している場合か?行け、ベイビー達!!」

 

何とか着地する紋章士シーダ。だがすぐにビックスローの操り人形と天馬が目を瞑ったルーシィ達に襲いかかった。

 

『きゃあっ!!』

「ぐあっ!!」

「二人とも目を開けちゃダメだ!!」

『………このっ!!』

「目瞑ってて当たる訳無いだろ!!」

『あうっ!!』

 

"ウィングスピア"を振り人形達を振り払おうとしたルーシィだが目を閉じた状態では狙いが定まらず、逆に人形達によってはたき落とされてしまった。

 

「ヒャーハッハッ!!俺の魔法、"人形(ひと)憑き"と"造形眼"のコンボに勝てる奴はいねえ!!」

 

圧倒的不利に傾いたルーシィ達。これを打開する為にロキが口を開いた。

 

「ルーシィ、ホロロギウムだ!!僕を一旦閉門して守りを固めるんだ!!」

『勝手に出て来ておいて何よ!!鍵取られたんだって!!』

「………!!」

『それに………あんたを信じてるんだから何とかしなさい!!』

 

その言葉を聞き、ロキは笑みを浮かべて頷いた。

 

「分かった。一か八か、合図をしたら目を開けて突撃だ。」

『でも………』

「信じてくれるんだろ?」

『………分かった。つばさ、全速力で行くわよ。』

《いつでも行けるわ。》 

 

そこでロキは光を溜めた。

 

「"王の光"は満ちた………」

「妙な真似をさせる前にトドメをさせ!!"バリオンフォーメーション"!!」

 

だが人形達が集まり必殺の陣形を取るその前に、ロキの光が放たれ一帯を眩しい光に包んだ。

 

「"獅子光耀"!!」

「ぐ………目くらましか!!」

「今だ、ルーシィ!!」

 

"獅子光耀"による目くらましでビックスローが目を閉じた、そのタイミングを予想しルーシィに合図を送ったロキ。それに対応したルーシィは紋章士つばさを"エンゲージ"した事による速さの上昇を活かして全速力でビックスローの背後を取り鞭でビックスローを拘束。

 

『やあっ!!』

「うおっ………!!」

『今よ、ロキ!!』

「うん!!」

「離せ………っ!!」

 

鞭を解こうとするビックスローに対抗して引っ張るルーシィ。そこにロキが接近した。

 

「お前が俺に勝てる訳………!!」

「あの頃の僕とは違う。ルーシィに会って星霊本来の力を取り戻した………いや、ルーシィに会って僕は強くなった。お前の操り人形とは違う!!愛が星霊を強くする!!」

 

ロキが拳に光を集めたその時、ルーシィが鞭を引っ張る力が弱まりビックスローは拘束から解かれた。だがそれはルーシィが力負けをしたからでは無い。鞭を手放していたルーシィはエンゲージ武器、"エセリアルフェザー"に持ち替えビックスローの逃げ道を塞いでいた。

 

『強くなったのはあたしもよ!!星霊と、紋章士と会って………もう泣いてばかりの、守られてばかりのあたしじゃ無くなった!!絆の力………受けてみなさい!!』

 

そしてロキの拳とルーシィの横薙ぎが同時に繰り出された。

 

「"獅子王の輝き(レグルスインパクト)"!!」

『"エクスカリバー"!!』

「ぐおあああっ………!!」

 

光の拳と、風の刃によって吹き飛ばされたビックスロー。彼はそのまま地面を転がると倒れ、起き上がらなかった。

 

「やった!!」

「ふう………」

 

勝利が決まったところでルーシィの"エンゲージ"は解除された。

 

「ロキ、つばさ、シーダ、それにハッピー。皆、ありがとう。」

 

するとロキはばっ、と手を伸ばした。

 

「見てルーシィ………愛の光を。」

 

光によって壁に映写された「I LOVE LUCY♡」の文字に、ルーシィは苦笑いした。

 

「えーと………?」

「でぇきてぇる。」

「巻き舌風に言わないの。」

『ふふっ。』

『やったね、ルーシィ!!』

『うん!!ありがとう、つばさ!!』

 

紋章士つばさとハイタッチしようとしたルーシィ。だが手が重なるその直前、ルーシィは前に倒れ込みハイタッチは空振り、ルーシィは受け身を取る間もなく倒れ込んだ。

 

「あ………あれ?」

「黄道十二門2体に紋章士を使ったからね、流石に魔力切れだよ。」

 

何とか座ったルーシィに、ロキがビックスローに奪われた鍵を渡した。

 

「僕はいつでも助けに来るから。」

「うん、ありがと。つばさとシーダも、ありがとうね。」

『うん、さっきのリベンジができてよかったわ。また呼んでね。』

『私達はいつでも力になるわ。』

 

そしてロキ、紋章士つばさとシーダは消えた。

 

「………少しだけ休もうか、ハッピー。」

「あい。オイラも少し疲れたよ。」

 

==========

 

「"ビックスローvsルーシィ、勝者ルーシィ"………よし!!」

「マジか!!あいつ戦えたのかよ!?」

「ルーシィは強えぞ。きっと。」

「流石ルーちゃん!!私も負けられない!!」

 

ルーシィの勝利を聞いた、ギルドにいるリューク、ナツ、ガジル、レビィ。

 

「後はここだけ………やった、解けた!!」

 

"術式"の制限で出られないリューク、ナツ、ガジルの為にリューク協力の元"術式"を解読していたレビィ。そして今、全ての解読が終わったのである。

 

「待ってて、"術式"を書き換えてくる………3人とも、バトル・オブ・フェアリーテイル参戦だよ。準備はいい?」

 

レビィの問いにナツ、ガジル、リュークの順番で応えた。

 

「おう!!」

「ひと暴れしてやんよ。」

「ラクサスは絶対に止める!!」

 

 

続く




では紋章士つばさの紹介です。

◎織部つばさ(水瀬いのり)(+シーダ(早見沙織))
◯呪文:星奏よ(かなでよ)、幻影の紋章士
◯登場作品:幻影異聞録#FE
◯髪色と服の色:紺色、白地に桃色
◯シンクロスキル:
・セッション
行動済みの時、行動範囲内の味方の戦闘に参加する
・幻影の翼
紋章士シーダによる追加攻撃が発生する
(自分が物理武器を装備時は"エルウィンド"で、魔法武器を装備時は"銀の槍"で行う)
・パフォーマの輝き
回避+20、敵に狙われやすくなる
◯エンゲージスキル:
・デビュースマイル
周囲3マスの味方の命中、回避+20
◯エンゲージ武器:
・ウィングスピア(槍、射程1)
騎馬、重装特攻
・アムリタ(杖、射程1-3)
射程内の味方の状態異常を解除する
・エセリアルフェザー(槍、射程1-2)
射程1では物理攻撃、射程2では魔法攻撃になる
◯エンゲージ技:
・エアリアルダンス
範囲攻撃+周囲の味方のHPを20%回復
◯Style Bonus:
・竜族=パフォーマの輝き
異形特攻付与
・飛行=幻影の翼
シーダの追加攻撃が2回になる
・連携=デビュースマイル
周囲の味方の幸運+10
◯コンセプト:味方の支援と追加攻撃のスペシャリスト!!紋章士シーダと共に連続攻撃をたたみかけろ!!

幻影異聞録#FEの、他作品とは一線を画す戦闘システム(特にセッションとか)を組み込もうとした結果、とにかく自分と味方に追加攻撃を仕掛けるような紋章士に仕上がりました。後はアイドルらしく皆に元気を分け与えるように周囲にバフも振りまく感じに。
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