私は青獅子スタートだった事で心の故郷がファーガスなので王国につきます。
王国民 以外の みなさん
残念ですが さようなら(武器を構える)
妖精の尻尾に加入したリュークを待ち受けていたのは、ギルドに所属する子供達との連戦だった。
「自己紹介がまだだったな。エルザだ、よろしく頼む。」
「……リュークだ、お手柔らかに。」
リュークを妖精の尻尾に誘ったナツと、そのライバルのグレイを倒したリューク。その直後に、鎧を着た赤髪の少女エルザに勝負を挑まれたのだった。
「(観客の話によると、ナツ達よりも強いらしい。その上、魔法も似ているらしいから、換装魔法の使い手か………。)」
観客であるギルドのメンバーの会話に聞き耳を立て得た情報から、リュークは"シンクロ"する紋章士を考えていた。
「(幅広い武器種の使える紋章士となると二択だが………よし、今回はこっちで行こうか。)」
決断したリュークは指輪を掲げ、紋章士の"シンクロ"を行った。
「
指輪の輝きと共に現れた紋章士ベレトは、すぐにリュークの方を見た。
『最初から行くのか?』
「ええ。お願いします!!」
『ああ、任せてくれ。』
「『"エムブレム・エンゲージ"!!』」
そして、すぐさま"エンゲージ"状態となり左側の青髪が紫色に変化したリューク。すると上空から剣、斧、槍、弓の四種のエンゲージ武器が降り、彼の周りに突き刺さった。
『こちらは準備完了した。どこからでもかかって来い。』
紫色を基調とした衣装に身を包み、エンゲージ武器に囲まれたリュークはその場で腕を組み仁王立ちした。それを見たエルザも、自身の魔法を発動した。
「ナツとグレイを難なく倒した相手、小手調べは不要………換装、"天輪の鎧"!!」
するとエルザの衣装が、二対の翼を意匠とした鎧に変化し、彼女の周りには無数の剣が現れた。それを見たリュークは、傍らに突き刺さる武器の中から弓を引き抜いた。そして他三つのエンゲージ武器が消えたのを確認し、矢を番えて弓を引き構えた。
「弓矢でこの剣を撃ち落とせるとでも?」
『やって見せるとも。』
リュークはそう言って、限界まで弦を引いた。
「ならば、それで防いでみろ!!」
そう言い放つや、エルザは周りの剣を一斉にリュークへと飛ばした。しかし、それと同時にレーザービームのような一筋の光がエルザの肩を掠めた。
「ぐ……っ!?」
『"フェイルノート"。』
エンゲージ武器の"フェイルノート"を限界まで引き絞って放たれた矢は目にも止まらぬ速さと鋭さを以てエルザに襲いかかった。
「読みを誤った……!!」
『これも策の内さ。』
弓矢で剣を迎撃するものだと思い込んでいたエルザは予想を反した自分への先制攻撃に怯み、射出した剣の制御を乱した。そしてリュークは、制御が乱れながら飛んで来る剣を一つずつかわし、牽制射撃を入れながらさらに距離を取った。
『もう一発……!!』
距離を十分に取ったリュークは、再び"フェイルノート"の弦を目一杯引いた。
『次は当てる!!』
「させるか!!"飛翔の鎧"!!」
再び神速の矢を放ったリューク。しかし二度も同じ攻撃を受けるエルザでもなく、"飛翔の鎧"で敏捷性を高めて回避すると双剣を持ちながら一気に距離を詰めた。
「はあっ!!」
『!!』
電光石火の速さで距離を詰めたエルザはリュークの"フェイルノート"をかち上げた。だが、リュークは顔色を変えず次の武器を手にし、エルザの追撃を止めた。
『"アラドヴァル"!!』
「っっ………!!」
『はああっ!!』
今度はエルザの双剣を弾き飛ばしたリューク、そのまま"アラドヴァル"で下から縦に斬り上げた。
「(これなら……見切れる!!)」
しかし、エルザはリュークの攻撃を完璧に見切り、サイドステップでリュークの斬り上げをかわした………はずだった。
「っぐ、………っ!?」
縦の斬り上げだったはずのリュークの攻撃が、次の瞬間横薙ぎに変わっていた。回避を取る余裕など無く、エルザはリュークの横薙ぎで後方へ飛ばされたのだった。
「(何だ、今のは!?今の槍の軌道、明らかにおかしいが………!?)」
だが驚いているのはリュークも同じだった。
『(……咄嗟に防御されたか。"天刻の拍動"についてくるとはね。)』
僅かに時を戻し、外した攻撃をやり直す秘術"天刻の拍動"。しかしエルザはギリギリの所で防御をしてダメージを減らしていた。
『(焦らず行こう。まだ"奥の手"は残ってる。)』
『………ええ。』
エルザが起き上がったのを見て"アラドヴァル"を構え直し、エルザに向かって走り出した。
『ここで、押し通る!!』
「負けるものか!!換装、"天輪の鎧"!!」
起き上がったエルザは再び"天輪の鎧"に換装し、無数の剣でリュークに相対した。
「"
『はあっ!!』
車懸りに迫る無数の剣を"アラドヴァル"で捌き防いでいたリューク。
『(……防戦が長引くと良くないな。ここは、リスクを冒して攻める!!)』
防戦が長引けば流れを相手に渡してしまうかもしれない。そう考えたリュークは捨て身の攻撃に出た。
『そこだっ!!』
「!!」
エルザの剣の一つが掠ったのを構わず、強烈な突きを繰り出したリュークは再びエルザを突き放した。
「なんの………!!」
『でやああっ!!』
反撃に出ようとしたエルザ。しかし、そのタイミングでリュークは手に持った"アラドヴァル"を思いっ切り投擲した。
「っっ………!!"金剛の鎧"!!」
"天刻の拍動"を警戒したエルザは回避では無く防御を選択、自身の持つ鎧の中で屈指の防御力を誇る"金剛の鎧"と大盾で受け止めた。
『"アイ………』
「!!」
『ムール"ッッ!!』
エルザが大盾によって前が確認できない数秒。その間にリュークは"アイムール"に持ち替え、力任せに振り抜きエルザを突き飛ばした。
『もう、一発………!!』
「させる、ものかっ!!」
"アラドヴァル"の投擲と"アイムール"の大振りを受けたエルザの手はビリビリとしびれを感じていた。それでも、そのしびれかけた手を無理矢理動かし、大盾を持ったまま突進しリュークの態勢を崩した。
『ぐ………っ!!』
「っっ……"黒羽の鎧"!!」
『俺は……止まれ、ない!!』
リュークがバランスを崩したその隙に、エルザは攻撃力の高い"黒羽の鎧"に換装して大盾を剣に持ち替え、斬り上げた。一方のリュークは、バランスを崩しながらも手を離さなかった"アイムール"を片手で強引に振り下ろした。その結果、リュークとエルザの双方が激突により武器を落とし、態勢を立て直す事になった。
『(流石に、力と武器の重さだけでどうにかできる相手じゃ無いか。)』
『(だが、お陰でちょうどいい間合いを取れた………ここで決めに行こう。)』
『ええ、行きましょう!!』
そう言い、リュークは紋章士ベレト"本来"の武器である"天帝の剣"を構えた。
『これで、決める!!』
「させるものか!!」
エルザは再度"天輪の鎧"に換装、手に持った双剣を含め10本の剣を出し、一斉に斬り掛かった。
「剣一つで防げるものなら防いでみろ!!」
『………ああ、やってみせるさ!!』
手前に"天帝の剣"を振りかざしたリューク。すると"天帝の剣"の刀身が蛇腹状に伸び、振り上げると伸びた刀身が鞭のように蛇行してリュークを囲うように動き、エルザの繰り出した10本の剣の軌道をずらした。
『ベレト!!』
『(ああ………"意志を合わせよ"!!)』
すると、紫色に変化した左側の髪の毛やエンゲージ衣装が緑色に変化し、"天帝の剣"は橙色の輝きを纏い、そして何よりもリュークの目つきや雰囲気がガラリと変わった。
『その身で学べ!!"神祖破天"!!』
エンゲージ状態による同調を更に強める事で紋章士ベレトの力を更に引き出したリューク。それにより紋章士ベレトの持つ奥義"神祖破天"をエンゲージ技として繰り出したのだった。
『これで終わりだっ!!』
「っっ!!ぐ、っうううっっ!!」
赤黒いオーラを纏いながら蛇腹状に伸びエルザに迫る"天帝の剣"。これがリュークの渾身の一撃であると理解したエルザは"金剛の鎧"に換装し、リュークの"神祖破天"を大盾で受け止めた。しかし、"天帝の剣"の刀身は蛇行しながら波濤の如くエルザに押し寄せ、彼女を後ろへ押し返していた。
「っっ………!!」
大きく押し返されながらも倒れず踏ん張ったエルザは反撃に出るべく"金剛の鎧"を解除し、別の鎧に換装しようとした。しかし、エルザの目の前からリュークの姿は消えていた。
「どこに……!!」
『ここだよ。』
背後から突きつけられた"白銀の剣"。"天刻の拍動"の応用による瞬間移動でエルザの背後に回ったリュークが突き付けたのと同時に、ベレトとの"エンゲージ"状態が解除された。
「そこまで!!勝者、リューク!!」
「………次は必ず勝つ。」
「………できれば次は無いと嬉しいが、それは望めなさそうかな。」
ナツとグレイ、それにエルザと、既に大人にも負けない実力を持つ子供達を次々と撃破したリュークに観客であるギルドのメンバーのボルテージは最高潮となった。その勢いのまま、リュークはギルドのメンバー達に囲まれもみくちゃにされていた。
「さて。勝負も一段落つけたところで、新たなメンバーの歓迎会としようか!!」
そこからはギルドの中へ戻り、歓迎会と称した大宴会が開かれた。そして歓迎会の主役であるリュークはギルドの先輩から質問責めに遭ったり、他の子供達から勝負の約束を求められたりして時間を過ごしたのだった。
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「それで、この時間になったわけね。」
「その通り。当分はこのマグノリアに身を置く事になるから、これからもよろしく。」
「ええ、今後ともご贔屓に。ところで、これから家とかどうするつもり?」
「ひとまず数日の間ならギルドの医務室を寝床代わりに使ってもいいって言われたから、その間に手頃な所を借りるよ。」
「いくつかいい物件を紹介できるけどどうかしら?」
「それはまた今度お願いしようかな。ギルドの魔導士として十分稼いでからにするよ。」
事の顛末をアンナに話し終えたリュークはしばらく雑談をしてから、いつの間にか寝ていたフェルトを抱えてアンナの店を後にした。
「それじゃ、今日はここらでお暇しようかな。また来るよ。」
「毎度あり、これからもご贔屓に。」
アンナの店を出たリュークは、そのまま寝泊まりをする予定のギルドへと歩を進めた。
「………さてと。」
リュークは左手の甲にある、妖精の尻尾のギルドマークを見た。
「ナツに気軽に誘われ軽い気持ちでついていったらあっという間に加入しちゃったな。」
ナツについていったそのままの流れであっさりと妖精の尻尾の一員となってしまったリューク。しかし、それに対しての後悔やマイナスな感情を彼は抱いていなかった。
「いつまでも放浪生活をする訳には、と思ってたところだからね。居心地も良さそうだし、ちょうどいいかな。」
僅かな時間ではあったが、その中でリュークは妖精の尻尾の雰囲気を気に入ったのだった。
「………さてと!!明日から頑張るか!!」
こうして、流浪の旅人だったリュークは妖精の尻尾の一員として、マグノリアに腰を落ち着けることとなった。
そして仲間達と共に過ごし、共に仕事をこなす事4年がたったX784年、物語は大きく動き出すのであった………
続く
今回はベレトで幼エルザ撃破となりましたが、折角なのでスマブラ意識(天帝の剣、アイムール、アラドヴァル、フェイルノートの使い分け)でやってみました。それに伴いエンゲージ技を勝手に追加しました。
・真祖破天
正面3マスに、魔力の50%をダメージに追加する攻撃。その後、エンゲージ状態が終了するまで"天刻の拍動"が"天刻の拍動・神"に強化。
(天刻の拍動・神)
50%の確率で外れた攻撃が命中し、最大体力の50%以上のダメージを与える攻撃が命中した時に回避する。幸運が高いと更に確率が上がる
攻撃としてはスマブラのベレトスの最後の切り札(ソティスがバックに現れて攻撃するアレ)のソティスがベレトに差し変わる感じですが、その後の"天刻の拍動"の強化は、風花雪月無双のベレトス(ソティス操作Ver.)もしくはヒーローズの闇ベレスのソティスがベレトに差し変わる感じです。半分ベレト操作状態になる事で紋章士ベレトの性能を引き上げてる原理です。
今後は大天空とかも出して行きたいと思ってます。
では次から原作開始に入る予定です。今後ともよろしくお願いします。