FAIRY EMBLEM   作:jyosui

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闇堕ちリュークvsルーシィの決戦です。

あと1点謝罪を。どうしても風花雪月になるとディミトリ、ひいては青獅子に寄ってしまうのは本当にご容赦してください。
風花雪月、周回しても結局最初に選んだ国に骨埋める人が多いですが私も例外では無く………

ヒーローズで三級長+ベレスが実装された時に、

「皆個性的で魅力的だし、選べないからヒーローズで最初に出た級長の学級に入るぞー!!」

と、フェーに委ねてディミトリを最初に引きましたが、そこで運命が決まりましたね………そして、ディミトリの次がエーデルガルトだったので蒼月終わってから紅花行って心ズッタズタにされましたね………一周目だと「戦争だもんな、仕方ねぇよな」で前進めますが二周目以降は、ね………いやifもそうですけど、風花雪月は断末魔に気合い入りすぎてるのが余計………特にイングリットとか。下手にスカウトするとまた地獄発生するし。

ちな私のプレイ順は蒼月→紅花→翠風→銀雪の順番でした。


60章 導き手

闇に呑まれながもルーシィを傷つけない為、紋章士ディミトリと共に復讐鬼へ堕ちたリューク。それを救う為に、ルーシィは紋章士ベレトと"エンゲージ"し星霊の鍵とエンゲージ武器、"天帝の覇剣"を手にリュークの前に立ち塞がった。

 

『俺の邪魔をするのなら、少し眠って貰うぞ。』

『………い、痛い目にあうのはあんたよ!!絶対に、元に戻してあげる!!』

 

先に仕掛けたのはリューク。紋章士ディミトリのエンゲージ武器、"アラドヴァル"を横薙ぎに振るった。

 

『ぜぇぃやぁっ!!』

『………っ!!』

 

荒々しくも理に適った動きで振るわれた、骨のような刀身の槍。どんな守りでも粉砕する威力の横薙ぎを、間一髪で避けたルーシィは"天帝の覇剣"の刀身を伸ばした。

 

『やあっ!!』

『ふん………。』

 

真っ直ぐ伸びた刀身を避けたリューク。だが、ルーシィの攻撃は終わっていなかった。

 

『そこぉっ!!』

『甘い。』

 

そのまま鞭のように振るい追撃を仕掛けたルーシィ。だが復讐鬼として判断力が鈍っているリュークでも、咄嗟に繰り出された攻撃では不規則な刃の攻撃だとしても避けるのは訳なかった。

 

『邪魔だと、言っている!!』

『あぐっ………!!』

 

そして無防備になったルーシィに、リュークは"アラドヴァル"の"石突"でルーシィを吹き飛ばした。

 

『うぐっ………!!』

 

吹き飛ばされ、口から血反吐を吐きながら数回地面を転がったルーシィだがすぐに起き上がった。

 

『いってて………っ!!』

『(大丈夫かい?)』

『大丈夫!!それに………ベレトの言う通りだった。』

 

口の血を拭い起き上がったルーシィ。

 

『ここまであからさまな"手加減"………』

『(リュークは理性で冷徹になる人間………その理性がきかない今、リュークは非情になれない。)』

『何かナメられてるみたいで腹立つけど………リュークは"死んでない"。』

『(元に戻す希望は十分にある。)』

 

再び"天帝の覇剣"を構えたルーシィ。

 

『(やる事は分かっているね?)』

『うん、大丈夫。それじゃあ………行くわよ!!』

 

再び"天帝の覇剣"の刀身を伸ばし、刃を蛇行させてリュークに繰り出したルーシィ。

 

『………!!』

『そっちに逃げるのは………想定済みよ!!』

『ちいっ………!!』

 

横に踏み込み避けようとしたリューク。だが、避ける方向を読んでいたルーシィはそれに合わせて"天帝の覇剣"を蛇行させリュークに攻撃を当てた。

 

『まだ、まだ!!』

『鬱陶しい………!!』

『そこっ!!』

 

元々鞭を武器にしているルーシィ。剣と鞭の性質を持つ蛇腹剣である"天帝の覇剣"との相性は抜群で、リュークと同等以上に扱えていた。

 

『何故邪魔をする!?』

『あんたを死なせない為に決まっているでしょ!!』

『余計なお世話だ………!!お前には関係無い、邪魔をするな!!』

『関係ある!!あんたは………あたしが絶対に止めるんだ!!』

『っ………煩わしい、俺は家族の為に、あの腐れ外道を一刻も早く殺さないといけないんだ!!』

『そんな復讐みたいな事、あんたの家族が望んだの!?憎しみに呑まれる事が、あんたを生かした人達の願いだと本当に思っているの!?』

『それは死者の口を借りただけの、お前の言葉に過ぎん!!お前に、俺の家族の何が分かる!?』

『今のあんたよりは分かるわよ!!昨日のあんたの言葉を聞けば………そんな事望まない人だった事くらい、分かるわよ!!』

『………黙れ!!生者が死者を語るな………!!』

『黙らないわよ!!そもそも、あんただって死者(そっち)の人間じゃないわ!!何も知らないのはお互い様よ!!』

『ぐっ………減らず口を!!』

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「貴殿には最後まで、あの方の復讐心を否定し続けてやって欲しい。それだけです。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

『(……………)』

 

紋章士ベレトは、かつて自分が言われた言葉を思い返していた。

 

『(リュークが言い淀み始めている。ルーシィの言葉が届いている、何よりの証拠だ。)』

 

その言葉をルーシィに伝え、実践して貰い確実な手応えを感じていた紋章士ベレト。

 

『(あと一押し………"自分が一番殺したい相手"に成り果てる道を選んでまでも、ルーシィや俺達に託したんだ………仲間として、師として、その期待に応えない訳にはいかない………!!)』

 

==========

 

『………そうか。』

『……………。』

『そこまでして阻むと言うのなら………覚悟はできてるな?』

『一々聞くなんて………覚悟できてないのは、どっちかしら!?』

『………よぉく、分かった。』

 

一度距離を取ったリュークは"アラドヴァル"をルーシィに突き付けた。

 

『お前とて邪魔をするなら、轢き潰す。』

『上等よ………ここで、あんたを止める!!』

 

ルーシィも負けじと"天帝の覇剣"を構え直した。

 

『はぁぁぁっ!!』

『………!!』

 

先に動いたリュークの横薙ぎ。凄まじい風切り音を立てながら振るわれた一撃をしゃがんでかわしたルーシィ。

 

『っ!!そこっ!!』

 

当たれば無事では無かった。そう思いながらもルーシィは"天帝の覇剣"を伸ばし反撃。

 

『ちっ………!!』

 

真っ直ぐ伸びて来た"天帝の覇剣"を避け、距離をおく為に下がったリューク。

 

『そう来ると、思ったわ!!』

 

それがルーシィの狙いだった。鞭が効果的に使える絶妙な射程に持ち込めたルーシィは"天帝の覇剣"を目一杯伸ばすと自分の周りにとぐろを巻かせた。その様はまるで大蛇がルーシィを守るようにも見えた。

 

『(この間合い、そして普段の鞭と似た使用感で扱える"天帝の覇剣"………これなら、十分渡り合える!!)』

『手間をかけさせる………』

『(………来る!!)』

 

"アラドヴァル"を持ち直したリュークは一直線に猛進。応じてルーシィは"天帝の覇剣"を振るい、道を塞ぐように蛇腹剣を走らせたがリュークは手傷を厭わない捨て身の特攻で"天帝の覇剣"を弾き飛ばした。

 

『う………っ!!』

『手間をかけさせるな………!!』

『………。』

 

そしてルーシィに"アラドヴァル"の刃が届きそうになる、その直前。リュークの眼前を1本の矢が通過した。

 

『!!』

『あたしは、1人で戦ってなんかいないわ………!!』

「援護は任せてください、もしもし。」

『サジタリウス………!!』

『隙あり………!!"雷霆"!!』

 

あらかじめ召喚していたサジタリウスの牽制射撃で隙を作り、ルーシィは蛇腹剣、"天帝の覇剣"の代わりに七支刀"雷霆"に持ち替え連撃を繰り出した。

 

『ぬぐ………!!』

『まだまだ!!"打ち砕くもの"!!』

 

続けて魔法武器の大槌、"打ち砕くもの"でリュークをかっ飛ばしたルーシィ。リュークは受け身を取りすぐに起き上がるが、更に風の刃が上空から襲い掛かった。

 

『………!?』

「ホーッ!!」

『どいつもこいつも鬱陶しい………!!』

 

サジタリウスに続いてフェルトも風魔法で援護射撃を繰り出した。苛ついた表情で辺りを見回すと、一番邪魔だと思ったのかフェルトに狙いを定めて飛び上がろうとした。

 

『させない………!!』

『!!』

『"破裂の槍"!!』

『ちっ………!!』

 

だがルーシィがその前に飛び上がり、蠢く突起物が特徴の突撃槍、"破裂の槍"を振り下ろしてその攻撃を阻止した。

 

『はぁ、はぁ………!!』

『………!!』

 

息が上がっているのはルーシィだが、苛つき追い詰められた表情をしているのはリュークの方だった。

 

『かつての自分に、追い詰められる気分は、どうかしら………!?』

『何………?』

『紋章士の力、絆の力、そしてその力の使い方………全部、あんたがあたしに教えた事よ。あんたが教えたから、あたしは今あんたの前に立ちはだかっている。あんたはあたしに負けるんじゃない………他でもない、自分自身に負けるのよ!!』

『調子に乗るな………!!俺の未練は、俺1人で片付けると決めた!!首を突っ込むな!!』

『お断りよ!!あたしが苦しい時にあんたは手を伸ばしてくれた………今度はあたしの番よ!!』

『分からず屋の身の程知らずが………!!何度も言わせるな………そこを、どけ!!』

『分からず屋はどっちよ!!あんたは、絶対に通さない!!』

 

リュークは"アラドヴァル"を、ルーシィは"フライクーゲル"の斧を手に突撃。

 

『おおおオオオッッッ!!』

『っ………あああッッッ!!』

 

雄叫びをあげながら接近するリューク。それに気圧されまいと叫びながら近づくルーシィ。そして間もなく互いの射程距離に入り、

 

『ぅ、あ………っ!!』

『……………』

 

"アラドヴァル"がルーシィの肩を"掠めた"。鋭い痛みにルーシィは顔をしかめたが、すんでのところで踏み止まった。

 

『ぅ、あああアアアッッッ!!』

『!!』

 

そしてお返しにルーシィは"フライクーゲル"を力任せに大振り、これがリュークの"アラドヴァル"を明後日の方向に弾き飛ばした。

 

『小癪な!!』

『……………!!』

 

しかし、立て直すのはリュークが早かった。力任せの大振りで"フライクーゲル"にルーシィが振り回されている内にリュークは"ゾルタンの剣"を手にし、斬り掛かった。

 

『………。』

 

その時、ルーシィは視界が全てスローモーションになり、リュークは分身したかのように八方から斬り掛かるように見えた。

 

『(これは避けられ………いや、違う!!)』

 

だが、周りがゆっくり見えたのは、さっきのような死の淵に陥ったからではない。

 

『("避ける"んじゃない………"選ぶ"んだ!!)』

 

周りが遅く見える理由、それは無意識に、咄嗟に発動した紋章士ベレトのスキル、"天刻の拍動"によるもの。分身しているように見えるリュークの正体は、一瞬後の未来。その証拠に、ルーシィが後ろを振り返ると様々な未来のルーシィも見えた………掠り傷を受けたルーシィ、致命傷を受けたルーシィ、即死したルーシィ………そして、攻撃を完全に回避し反撃態勢に入っていた未来のルーシィ。

 

『(導いてくれてありがとう………ベレト!!)』

 

その未来を選んだ瞬間、スローモーションが解除された。だが急な変化にも関わらずルーシィはそれに食らいつき、リュークの攻撃を回避した。

 

『あんたの闇ごと………』

『!!』

『迷いを晴らす!!"神祖覇天"!!』

 

今度はリュークが態勢を立て直す前にルーシィが"天帝の覇剣"を再び手にし、赤黒いオーラを纏わせながら縦横無尽に刀身を伸ばしてリュークを攻撃。

 

『ぐうううッッッ!!』

『これで、決めてみせる!!』

『………まだ、まだぁ!!』

 

大ダメージを受けたリューク。だがリュークも吹き飛ばされまいと踏ん張ると"ゾルタンの剣"にあえて"天帝の覇剣"を絡ませ、引っ張った。

 

『うわっ!?っ、く………!!』

『俺の復讐の邪魔は、させん………!!』

『ッッッ………どこまでも強情なんだから………!!』

 

"天帝の覇剣"で綱引きのように引っ張り合うリュークとルーシィ。

 

『(やっぱり、力が強い………!!でも、それなら!!)』

 

ここでルーシィは、"天帝の覇剣"を手放した。

 

『!!』

 

ルーシィが手放した事により、"天帝の覇剣"の柄はリュークに引っ張られ一直線に飛んで行った。

 

『ちっ………!!』

 

"天帝の覇剣"が絡まっている"ゾルタンの剣"を適当な方向に投げる事で、"天帝の覇剣"の軌道をずらしたリューク。だが、その一手間をルーシィは狙い、見逃さなかった。

 

『な………!!』

 

次の瞬間、ルーシィはリュークの目の前にいた。

 

『やあああッッッ!!』

 

そしてルーシィはガラ空きのリュークの顎に渾身のストレートをお見舞い、続けて飛び蹴りでリュークを蹴り飛ばした。

 

『ぬぐっ………!!』

 

そのまま仰向けに倒れ込んだリューク。すぐに起き上がろうとしたリュークだが、その前にルーシィはリュークを押し倒した。

 

『邪魔を………!!』

 

ルーシィを振り解こうと右手を上げ、武器を出そうとしたリューク。だがそこにルーシィは左手を被せるように、いわゆる恋人繋ぎとも呼ばれる握り方で固く握り締める事で武器を握れなくした。

 

『離せ………っ!?』

『……………』

 

そしてリュークが更なる抵抗を試みる前に、ルーシィは空いている右手をリュークの後ろに回し抱きついた。

 

『!?』

『……………。』

 

ルーシィを引き剥がそうとしたリュークだが、ルーシィが更にぎゅっと抱き締めた事でリュークに確かな動揺が生まれ、抵抗が弱まった。

 

『……………。』

 

そのまま、数秒か、数分か。そのままでいると、ちょうど2人の"エンゲージ"状態が解除されたタイミングで、ルーシィの左手が握り返された感覚があった。

 

「!!」

 

それに気づき、リュークを見たルーシィ。すると、真っ赤だった髪や目が、元の青と緑に戻っていた。

 

「………こんなに、温かかったっけ。君の手は。」

「何よ急に、恥ずかしい事言わないでよ。」

「………じゃあ、どいてくれないか?」

「………本当に大丈夫?またあたしに攻撃しないわよね?」

「………あれだけ怒りに支配された状態で、君にトドメを刺せないような奴。ましてや、君は一度俺を倒したんだ………今更怖いか?」

「ふふっ、いいや。」

「即答は傷つくなぁ………でも、良かった。その"甘さ"があったから………君の気持ちが、熱が、覚悟が、全部届いた。そして、俺は元に戻れた。ありがとう。」

「どういたしまして。」

 

そして、ルーシィは手を離しリュークを解放した。解放されたリュークに、怒りや憎しみ、そう言った表情が消えたいつもの穏やかな顔になっていた。

 

「しかしギリギリだった………ルーシィ達の命懸けの戦い、そしてディミトリの機転が無ければこうはならなかった。」

 

すると、先程までリュークと"エンゲージ"していた紋章士ディミトリ現れた。

 

『無事みたいだな、良かった。』

「ありがとうございました、ディミトリ………すみません、俺の為に己の過去を掘り起こして。」

『いいんだ………殺す事しか、奪う事しか出来なかったあの時の俺でも、誰かを守れる、誰かを救える。なら、最も醜い獣に成り下がるのも厭わない。』

「ディミトリ………」

『それに、ルミナにも感謝しないとな。』

「ルミナさんに?なんで?」

『"復讐に生きるな"。彼女はリュークに、死に際までそう伝えていた。そしてリュークは、その言葉に従い200………いや、400年、憎しみに支配されず生きて来た。その証拠に、リュークは憎悪の対象ともなる滅竜魔導士(ナツ達)とも仲良くしている。』

「………。」

『そんなリュークに、俺の復讐心は背負いきれない、扱いきれない。その確信があった。その"綻び"を、先生達やルーシィ達は見逃さない。そこを突いて、必ずリュークを元に戻してくれると信じていた。………ありがとう、ルーシィ。お前を信じて良かった。』

「……………。」

 

少しだけ黙ったルーシィ。すると、彼女はムスっとした顔をするとポカポカとリュークを小突き始めた。

 

「何?何なの急に?妙に力籠もってる、痛い痛い、正気に戻ってるって!?」

「正気に戻ったからよ。あたしがこんだけ怖い思いをしながら、必死こいて頑張ったのをリュークとディミトリ、2人して想定内、策の内だって見透かされていたって思うと何か腹が立ってきた。」

「………つまり?」

「やつあたりよ。実体が無いディミトリの分まで黙って受けなさい。」

「いだだだっ!!蹴るなはたくな頬を引っ張るな!!分かった、分かったから!!説明無しにギリギリの賭けに出て悪かった!!すみませんでした!!」

「……………。」

 

ポカポカ攻撃されながら頭を下げたリューク。それでルーシィはようやく攻撃を止めたがムスっとした顔のままだった。

 

「この通りだ。」

「………じゃあ。」

 

とルーシィは切り出した。

 

「あたしを"戦友"だと認めてよ。」

「はい?」

「前言ってたでしょ?あたしを"戦友"と認めるには心許ないって。でも、今ならどう?」

「………ああ、そう言う。」

「何よ、あたしは本気よ。もう、守られてばかりの弱いお姫様じゃないの、あたしは。それに、どうあれあたしはあんたに勝った。認めてくれてもいいでしょ?」

「………なぁんだ、そんな事か。」

 

リュークは笑い出した。

 

「"戦友"でも"相棒"でも"女王陛下"でも、何とでも呼ぶよ………俺を助けてくれた、"英雄様"。」

「"英雄様"………ふふ、ふふふっ………!!」

「忙しいね………怒るのか泣くのか不貞腐れるのか笑うのか、コロコロコロコロと………さてと。」

 

不貞腐れた表情から一転して上機嫌になったルーシィに、リュークは再び頭を下げた。

 

「そんな"英雄様"にお願いだ。あのクソッタレを俺の故郷から追い出すのと………竜族3体の"退治"。」

「!!」

「それに、力を貸してほしい。」

「……………いいの?」

「………未練が捨てられなかったから、俺は"ああ"なった。その未練を乗り越える為には、俺が決着をつけないと。」

 

頭を上げたリュークはぎこちない笑みを見せた。

 

「ルーシィにお願いしたいのは2つ。1つは、俺の背中を任せたい。もう1つは、俺が母さんや兄さん、姉さんの前で刃が鈍りそうになった時に、背中を思いっ切り押して欲しい………頼めるかな?」

 

ルーシィの答えは、差し伸べられた右手だった。

 

「今更、水臭い事言わないでよ。命の恩人、ギルドの仲間、そしてあたしの"戦友"………そんな人に、力を貸さない訳無いじゃない!!」

 

ルーシィは空いた左手で握り拳を作り、胸を叩いた。

 

「任せなさい!!あんたとあたし、フェルトに星霊、そして紋章の英雄達………こんだけ揃えば、誰にも負けないわよ!!」

「全く、その根拠のこの字も無い自信はどこから湧いてくるのか教えて欲しいよ………」

 

呆れながらリュークはルーシィの右手を取った。

 

「だけど、今はその自信が何よりも頼もしい。頼むぜ、"戦友"!!」

「ええ!!必ず勝って、皆で帰りましょ!!」

 

握った手を離してから拳を突き合わせた2人。ここから彼らの反撃が始まろうとしていた。

 

 

続く




・ルーシィと"天帝の覇剣"

リュークがディミトリと一緒に闇堕ちしてる以上、ベレト出さない訳には、と言うのもありましたが………それ以上に、そもそもルーシィが鞭使いですからね。エドラスとかだとロープアクションめいた事もしてますし、スマブラの上Bとかも絶対にできるはず。

・「貴殿には最後まで〜〜〜」

原作、風花雪月から引っ張って来たセリフです。闇ディミトリを頼む、とベレトスに言ったとある人物が続けて告げたセリフから抜粋しました。そんなフォーカスされるセリフじゃ無いとは思うんですが、何か頭に残ってるんですよね………
他にも風花雪月、蒼月の章からセリフや描写を散りばめました。

・"雷霆"、"打ち砕くもの"、"破裂の槍"、"フライクーゲル"

エンゲージで紋章士ベレトが持ち込まなかった英雄の遺産を纏めて持ってきました。無双で出て来た魔導書の3つ以外はこれで全部なハズです。ちなエンゲージに出たとしたらと想定した性能は以下の通り。

・雷霆(剣)
自分から攻撃した時、2回攻撃
・打ち砕くもの(斧)
魔法武器
・破裂の槍(槍)
飛行特効
・フライクーゲル(斧)
周囲1マスに味方がいない時、力、速さ+5

・渾身のストレート+飛び蹴り
参考にしたのは風花雪月のオープニングでレ………聖セイロスがネメシスに繰り出したヤツ。セイロスはその後憎悪と一緒にナイフぶつけましたが、ルーシィが取った行動は………


ルーシィの懸命な奮戦のおかげで元に戻ったリューク。次の相手は、墓荒らしによって操られた家族………果たして、リュークは大切なものを前にどう戦うのか。
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