FAIRY EMBLEM   作:jyosui

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まずは謝罪を。2ヶ月程空いてしまい、申し訳ありませんでした………!!
理由と言いますか、言い訳と言いますか、となりますと、夏バテです。暑くてしょうがないので仕事終わってから執筆に回す体力が無くて………重ね重ね申し訳ないです。
一応この先のプロットを考える余裕は少しだけあったので、大魔闘演武編のプロットはほぼ固まりました。先に星空の鍵編固めろよ、と言われると全くもってその通り、と返す他無く………
今後はペース早めて行けるはずですので今後ともよろしくお願いします。

では、今回は演劇回です。ちょっとパンフレット風の紹介を書いたのでそれを載せてから本編に。

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冒険の末ヤンデリカ姫と結ばれ、善政を敷いたフレデリック王。しかしその平和は、フレデリック王の急死によって脆くも崩れ去った。

二つに割れる国、
その裏で渦巻く陰謀、
行方をくらます王妃ヤンデリカ、

そんな混迷極まる国の命運は、フレデリックとヤンデリカの間にできた幼き王女、カムイ姫の双肩にかかったのだった………


怪作"フレデリックとヤンデリカ"の十数年後を描いた挑戦作、

"カムイ姫と炎の紋章"

妖精学園体育館にて開演!!


《原作》
"フレデリックとヤンデリカ"
作:ラビアン(シェラザード劇団名誉座長)
《企画》
カナ
《脚本》
ルーシィ、レビィ
《演出、舞台監督》
リーダス
《演技指導》
ミラジェーン
《殺陣指導》
リューク
《語り》
マカロフ

《出演》
カムイ姫:ウェンディ
ヤンデリカ妃:ルーシィ

従者ディアマンド:フリード
行商人セレナ:エバーグリーン
重騎士フォルデ:ビックスロー
義賊ラガルト:エルフマン

宮内卿マークス:ラクサス
宮廷術師リョウマ:グレイ

流れの傭兵ロン・クー:リューク

暗殺者集団シャドウ・ギア頭目:レビィ
暗殺者:ドロイ、ジェット

謎の妖術師ロキ:ビスカ
狙撃手コネル:アルザック
仮面の黒騎士ジーク:ギルダーツ
魔神ハルファス:ミラジェーン
大魔王ドラグニル:ナツ

フレデリック王:エルザ

《SPECIAL THANKS》
妖精学園吹奏楽部
妖精学園剣道部

ソラネル宝石店

《総監督》
マックス


外伝 学園祭

妖精学園最大のイベント、学園祭。各クラスや各部活、各委員会に父母会が様々な出し物を出し、体育館のステージでは有志のバンドや漫才が披露され、学園の生徒から学外の人間までが思い思いに楽しんでいた。そんな中、リュークのクラスは1日目の最後のステージとして劇を公演する事となり、満員の観客を前にいよいよ開演となった。

 

「遠い遠い昔の事。西国にフレデリックと言う名前の若き王がいた。竜を仕留める剣の腕に加え善政を敷いたフレデリック王は大層臣民に、そして妻のヤンデリカ妃と娘のカムイ姫に愛されたのだった。」

 

ステージの端に立つマカロフの語りと共に始まる物語。

 

「民はフレデリック王の治世のもと、恒久の平和が約束されていると信じて疑わなかった。」

 

だがマカロフがステージを指差すとスポットライトが照らされ、そこには心配そうに見守るヤンデリカ妃とカムイ姫に囲まれ、息も絶え絶えのフレデリック王が寝ていた。

 

「あ、ああ、あと、は………ガクッ。」

「お父様!!お父様ーーー!!」

「しかし、フレデリック王の急死により国の平和は脆くも崩れ去った。」

 

怪作として名高い"フレデリックとヤンデリカ"。その主人公であったフレデリック王の呆気ないナレ死に観客から戸惑いが生まようとしたが、マカロフの語りはそれを許さなかった。

 

「続く家臣や使用人の急死、そしてヤンデリカ妃の失踪。「これは王を妬ましく思う者による暗殺に違いない。」、こう言った噂が真偽を問う前に燎原の火の如く広がり、聡明ながら幼いカムイ姫に止めるのは無理な話であった。あっという間に国は真っ二つに分かれ、間もなく内乱に発展した。」

 

すると場面が変わった。ステージの中央にはカムイ姫とその従者ディアマンド、それを挟むように2つの軍勢が睨み合っていた。

 

「こちらに再びお付きください、カムイ姫。共に手を取り、貴方の父上を弑した仇である宮廷術師を、敵国の血諸共根絶やしにするのです。」

「騙されてはなりません、カムイ姫。宮内卿はこれまで数多くの陰謀や誅殺に関わって来ています。今回は、貴方の父上が、その毒牙にかかったのです。」

 

軍勢を率いるのは、長年王家を陰に日向に支えて来たバヌトゥ家出身の若き宮内卿マークス。そして元敵国の戦士ながら共に竜を倒し、無二の戦友(あいぼう)となったジュリオスの嫡子で宮廷術師のリョウマ。幼いカムイ姫の後見人であった2人が今は敵として睨み合っていた。

 

「こっちだ!!」

「戻って来い………!!」

 

分裂した国の勢力を率いる宮内卿マークスと宮廷術師リョウマ。その両方から中央のカムイ姫に、手が差し伸べられた。

 

「……………。」

「カムイ様。このディアマンドは貴女の選ぶ道を尊重し、ついて参ります。たとえそれが地の底や火の海に続いたとしても。」

「………わ、私、は。」

 

ガチガチに緊張して、言葉が詰まるカムイ姫役のウェンディ。だがそれが選択を迫られる緊迫したシーンとマッチし、観客は息を呑んだ。

 

「わ、わわわ、私は………!!」

 

声も身体も震えているが、それでも前に進まないと。その気概で目を閉じていたカムイ姫は目を見開き、父の形見である宝剣を掲げた。

 

「私は、"大乱闘"に、参戦します!!」

 

そうして、頭の混乱したままカムイ姫は睨み合う両軍のど真ん中に突撃を仕掛けた。しかしたったの2人で大軍を止めるのは無理な話で、止めるどころか乱心したと扱われ追放同然の処分となった。こうしてカムイ姫の冒険は、どん底から始まった。

 

==========

 

「(スタートは上々………か。)」

 

台本を確認しながら舞台袖で待機するリューク。

 

「(フレデリックとヤンデリカの子供で、幼くも聡明な王女であるカムイ姫が仲間を集め、最後には騒動の裏で暗躍していた魔王一味を倒す………それで今は、カムイ姫が仲間を集めるシーン、と………)」

 

「戦闘も仕入れも任せなさい………べ、別にあんたの為にやってる訳じゃ無いから、あたし自身の為だからね!!」

「そう肩肘張らずに行きましょう、姫様。お背中はしっかりお守り致しますので。」

「俺はケチな盗賊だが、困ってる奴を放っておくような漢らしくない真似はしねぇ。存分に頼ってくれ!!」

 

素直じゃない行商人セレナ、飄々としている重騎士フォルデ、熱い性格の義賊ラガルトを加え、カムイ姫一行は迫り来る敵を倒しながら内乱の真実に一歩ずつ迫っていた。

 

「………おっと、そろそろ俺の番か。」

 

リュークはちょっとした辞書レベルの厚さの台本を置き準備をした。

 

「ンンッ………さて、ここは1つ、もう1人の主人公である女王様を救いますか。」

 

そう呟き、リュークは二本の小道具の刀を手に出た。

 

==========

 

「まさか、ここまで抵抗するとは思いませんでしたよ………ヤンデリカ妃。」

「あんた達の欲しいものは渡さないわよ………暗殺者集団、シャドウ・ギア!!」

 

ヤンデリカ妃が失踪した理由。それは黒幕の凶刃が娘のカムイ姫に及ばないようにする為、そして王家の証を守る為だった。そんなヤンデリカ妃は今、彼女の命を狙う集団に追い詰められていた。

 

「………お頭、こいつ俺達の事を知ってるみたいだぜ?」

「へぇ………よく分かりましたね。」

「金さえ積めば誰だって殺す、って言われる隣国の暗殺者集団シャドウ・ギア………その隣国の姫だったあたしが知らないとでも?」

「そう………じゃあ、余計に死んで貰わないといけないね。」

「………!!」

「王家の証………"炎の紋章"さえ渡せば命は助けるつもりだったけど、残念ね。」

「………!!」

「さようなら、王妃様。王様と仲良くね。」

 

暗殺者集団、シャドウ・ギアの頭目が指を鳴らすと、配下の2人がヤンデリカ妃に襲いかかった。だが配下の凶刃がヤンデリカ妃に迫る、その直前。何者かが乱入すると二振りの刀で凶刃を防いだ。

 

「「!?」」

「丸腰のご婦人1人によってたかって襲いかかるとは、褒められたものじゃないのぅ。」

「何者だ!?」

「余か?余はロン・クー、流れの傭兵じゃ!!よろしく頼む!!」

 

暗殺者を相手にしているにも関わらず明るい調子で話すのは眼帯を付けた双刀の侍。

 

「流れの傭兵………?何でもいいけど、私達の仕事の邪魔をしないでくれるかしら?」

「お生憎と、このご婦人の護衛が余の仕事なのでなぁ。」

「え………?」

「………なら仕方無いわね。あんた達、その傭兵も………」

 

次の瞬間、ロン・クーが鍔迫り合いをしていた2人の暗殺者の刃を弾き、返す刀で斬り捨てたのだった。

 

「!?」

「その傭兵も………何じゃ?」

 

口調も変わらず、にこりと笑ったロン・クー。しかし、目だけは全く笑っていなかった。

 

「くっ………!!」

「………何じゃ来んのか。拍子抜けじゃ。」

「っ………ナメるなぁ!!」

 

激昂しながら斬り掛かって来た頭目。だがロン・クーはそれを軽く流し、すれ違い様に斬り捨てた。

 

「以上だ。」

「あの………ありがとう、ございました。」

「なぁに、礼などいらぬ!!そなたのような高貴で綺麗なご婦人を守れたとあれば、男冥利に尽きると言うものよ!!」

「……………。」

 

呵々と笑うロン・クーだが、ヤンデリカ妃は怪訝な目をしていた。

 

「何じゃ、余の顔に何か………あっ、眼帯の事か!?これを話すと一晩かかるのでのぅ………」

「いや、そうじゃなくて………いきなり怪しい奴があたしの護衛ですって言われても………」

「………勢いで傾奇者を選んだのが間違いだったか。」

「何か言ったかしら?」

「何でも無いぞ!?それよりも、怪しむのは勝手じゃが余はお妃様に勝手について行くからな!!」

「何でよ!?」

「報酬は前払いで全額受け取ってしまっておるからなぁ。貰うものだけ貰ってトンズラは傭兵にあるまじき事ゆえに。」

「誰よ、あんたの"雇い主"は?」

「………それは言えませんなぁ。とにかく、しばらくの間この余が御身をお守りいたしましょうぞ!!」

「………大丈夫かしら………」

 

こうしてカムイ姫の冒険の裏で、ヤンデリカ妃と妙な傭兵の逃避行も始まった。

 

==========

 

「あなたですね!!この内乱を起こしたのは!!」

「………あらん?カムイ様ではありませんか。」

 

冒険を続ける内に真実を突き止めたカムイ姫は王城に戻るとある人物のもとへ雪崩込んだ。その人物とは数年前、宮廷術師リョウマの配下となった妖術師ロキとその従者の狙撃手コネルだった。

 

「なんの事かしら?」

「とぼけないでください!!お父様達の死、お母様の失踪、そしてこの内乱………全て、あなたが仕組んだのでしょう!?」

「そんな、急に乗り込んで来たかと思えばとんだ言いがかりを………」

「言い逃れようと思っても、そうは行かんぞ。」

 

そう言ってカムイ姫の側に現れたのは宮内卿マークスと宮廷術師リョウマだった。

 

「貴様の暗躍の証拠はカムイ様の情報と我々バヌトゥ家の調査で全て揃っている。」

「まさか、そのような者を招き入れていたとは一生の不覚………せめてお前を斬り捨てて償いとさせて貰う。」

「………ロキ様。」

「あらん、絶対絶命ね。」

 

カムイ姫に加え、宮内卿マークスと宮廷術師リョウマに迫られる妖術師ロキ。だが彼女の表情には余裕があった。

 

「………でも、私の目的は完遂しているの。」

「「「!?」」」

「内乱で十分な血は流れた。そして、最大の障壁であったフレデリック王も亡き者にできた。もう私の悲願………大魔王復活の準備は揃ったのよ。」

 

言い終えると妖術師ロキは呪文を唱え始めた。

 

「「させるものか!!」」

「ロキ様の邪魔はさせない!!」

 

それを止めようと宮内卿マークスと宮廷術師リョウマが駆け出すも従者の狙撃手コネルが応戦。

 

「あなたは、私が止めます………!!」

 

その隙にカムイ姫が飛び出し、妖術師ロキに斬り掛かった。

 

「がふっ………でも残念。時間切れよ。」

 

カムイ姫の剣は妖術師ロキを捉えた。だが妖術師ロキは呪文を唱え終えていた。そして舞台が暗転した。

 

「きゃあっ!!」

 

そして再び舞台に光が戻るとカムイ姫は転び、妖術師ロキと狙撃手コネルのいた場所には別の者がいた。

 

「ふふふ………感謝するぞ、名も知らぬ妖術師よ。」

「あなたの妖術、そしてあなたが身を捧げた事で力が戻ったわ………!!」

 

その者達は高らかに笑い始めた。

 

「我が名は大魔王ドラグニル!!」

「私は魔神ハルファス!!」

「これよりこの国は、そしてこの世界は我々が頂く!!」

 

妖術師ロキによって蘇った大魔王ドラグニルと魔神ハルファスはさらに高らかに笑った。すると地響きの効果音と共に舞台袖から何人もの眷属が現れた。

 

「蘇れ、我が眷属達よ!!不遜にも我を封印した愚か者の血筋とその仲間を消し去るのだ!!」

 

大魔王ドラグニルの号令でカムイ姫達に迫る眷属達。だが、冒険を重ね身体も心も成長したカムイ姫は最早怯まなかった。

 

「………大丈夫です。」

「………何?」

「このくらい、もう慣れました。それに、今の私にはこんなにも仲間がいて、一緒に戦ってくれる。だから私は、もう怯えない、諦めない!!」

「………その目、忌々しい記憶を思い出させるな。ならば立ち向かった事を後悔させてから葬ってやる!!」

 

==========

 

「何じゃ、地響きか!?」

「………これは。」

 

一方で逃避行を続けていたヤンデリカ妃とその護衛となったロン・クー。だが地響きの音を聞き、ヤンデリカ妃が走り出そうとした。

 

「どこへ行くのじゃ!?」

「城に戻らないと!!大魔王が………復活した!!」

「大魔王じゃと!?何でもんなものが!?」

「フレデリック様が倒して封印したの………そうか!!フレデリック様の急死も、その後の混乱も、全て大魔王を復活させる為に………!!」

「だとしても、お妃様1人で行って何になるのじゃ!?」

「心配はいらないわ、だってあんたがいるし。それに………」

 

と、ヤンデリカ妃は指輪を出した。

 

「何じゃ、その指輪は?」

「この国に伝わる秘宝、"炎の紋章"。王家の証であり、そして………邪なる力を打ち消すものよ。」

「なんと!!」

「これと、そしてフレデリック様の宝剣があれば大魔王を再び封じる事ができる。だから………」

「っ、危ない!!」

「きゃっ………!!」

 

バッとヤンデリカ妃を突き飛ばしたロン・クー。するとヤンデリカ妃が立っていた所に槍が飛んで来た。

 

「何奴!?」

 

ロン・クーの声に応じるように現れたのは黒衣に身を包んだ仮面の騎士。

 

「仕留め損なったか。」

「誰………!?」

「私は黒騎士ジーク。大魔王ドラグニル様の忠実なる駒であり、盾であり、刃である。女、それが"炎の紋章"か。」

「………!!」

「大魔王様の脅威足り得るものは全て排除せねばならん。」

 

投げた槍を再び取り、ヤンデリカ妃を貫かんと動き出した黒騎士ジーク。だがそこにロン・クーが割って入り槍を双刀で防いだ。だがそこにシャドウ・ギアの一味と戦った時の剽軽さは無かった。

 

「何が黒騎士だ、笑わせてくれる!!」

「ロン・クー………?」

「その仮面で主の娘の顔すら見えぬか………先代騎士団長、シリウス公カミュ!!」

「シリウス公、カミュ………!?」

 

シリウス公カミュ。ヤンデリカ妃の故郷である隣国の先代騎士団長である。だがヤンデリカ姫が攫われた責を問われ処断された後、妖術師ロキによって蘇生され大魔王の手下となっていた。

 

「私の過去は、私の第一の生と共に消えた。故に今の私の主は第二の生を与え給うた大魔王ドラグニル様ただ1人。」

「………じゃあ、俺の顔も覚えていない訳だ。好都合だ。」

「ロン・クー?」

「余の名は流れの傭兵ロン・クー!!お妃様の命が欲しくば、まずは余と戦って貰おうぞ!!」

 

黒騎士ジークと斬り結んだロン・クー。だが魔王の眷属としての力が上乗せされた黒騎士ジークの槍捌きは尋常ならざるものがあり、ロン・クーは防戦一方だった。

 

「ちっ………!!」

「傭兵は命あっての物種、撤退するといい。」

「生憎と、余はまだ報酬分働けていないのでな………!!」

「ならば可哀想だが、不運だと思って諦めてくれ。」

「………!!」

 

静かに、再び槍を構える黒騎士ジーク。それとは対照的にあがった息をどうにか整えようと深呼吸するロン・クー。

 

「………致し方無し、か。」

 

するとロン・クーは片方の刀をその場に捨て、居合の構えを取った。その姿を見たヤンデリカ妃と黒騎士ジークは僅かに目を見開いた。

 

「………その姿、何かを思い出しそうだ。」

「無意味な事はよせ。どっちかはここで死ぬんだからな。」

「そうか………では、参る。」

 

ロン・クーの居合と黒騎士ジークの槍の一薙ぎ。それは意外にもあっさりと、呆気なく勝負がついた。

 

「がはっ………」

 

先に膝をついたのはロン・クー、しかし先に倒れたのは黒騎士ジークだった。見るとロン・クーの傷は浅くは無かったが、致命傷を受けていた黒騎士ジークよりは軽傷だった。

 

「その剣術………そうか、思い出した、ぞ………」

「……………。」

「………あの"堅物"が、人が変わったようにどうした………?」

「貴殿に言われる筋合いも、返す答えも無い。」

「そうか………。」

「……………。」

「"姫様"を、頼んだぞ………」

 

そう言い、黒騎士ジークは倒れた。ロン・クーは深呼吸すると、再び剽軽な表情に戻した。

 

「いやーとんだ強敵じゃったが、何とかなったな!!それではお妃様、先を………」

 

言葉は続かなかった。何故なら、振り向いた瞬間ヤンデリカ妃がロン・クーにビンタを食らわせたからである。

 

「何故ウソをついたの?」

「ウソ、と申されましても余は………」

「その"猿芝居"をやめなさい、と言っているの。」

「………!!」

「もう一度聞きます。何故ウソを………己を偽ったのですか。"王国最強"と称された剣士、リグレ公子キッホル殿?」

 

本当の名前を言い当てられたロン・クーは両手を上げ降参のポーズを取ってから話し始めた。

 

「その名で呼ばれるのは、10年前に家を出て以来です。ですが、何故分かったのです?俺は継承権の無い側室の子、王族へのお目通りが叶う地位におらず、貴女と会った事も無かった筈ですが?」

「ええ。確かにあたしとあんたはあの時が初対面だったわ。でもさっきの居合斬り………リグレ公爵家に伝わる"あの"剣術は、いつも一番近い所で見せて貰ってたもの。」

「………。」

「それに………どれだけ道化を演じようともあんたの内面は、あたしの近衛騎士が毎日のように語っていた"自慢のお兄様"そのものだったもの。」

「……………。」

「………あたしを助けようとして倒れた近衛騎士、セスリーン………あんたの妹が、"雇い主"って事ね。」

「………ええ。妹の全うできなかった役目を果たす為、俺は貴女の前に現れました。」

「………そう。じゃあ、セスリーンは………」

「妹の死を悼むのは、戦いが終わってから。今は先を急ぎましょう。」

「分かったわ………ここからも、よろしく頼むわよ?」

「お任せください。妹の………貴女の近衛騎士の分まで、御身をお守り致します。」

 

==========

 

「はぁ、はぁ、はぁ………!!」

「ほう………我が眷属を倒すとは、ちっぽけな人間にしてはよくやるではないか。」

 

大魔王ドラグニルと魔神ハルファスが生み出した眷属を何とか倒したカムイ姫達。

 

「もっとも、その程度で我を倒そうなど甘いがな。」

「きゃあっ………!!」

 

だが大魔王ドラグニルと魔神ハルファスは眷属とは比べ物にならない力を誇り、カムイ姫達はあっという間に追い込まれた。

 

「ううっ………」

「幼い身でここまでやるとは正直感心だ。だがその足掻きも、ここまでだ。」

「そんな………ここまで、頑張ったのに………。」

 

カムイ姫も、その仲間も疲弊しており、勝ち目も見えず心が折れそうになっていた。

 

「カムイ!!」

 

ヤンデリカ妃が戦いの場に駆け込んだのはその時だった。

 

「お母様!?」

「王妃様!!」

「今まで、どこに………!!」

「ですが、ご無事で良かった………!!」

 

カムイ姫や城仕えの者達は行方不明となっていたヤンデリカ妃の無事に安堵するのと対照的な反応を、大魔王と魔神は取った。

 

「あれは、あのフレデリックの………今更何を………?」

「待て、あれは………!!」

 

大魔王と魔神の視線は、ヤンデリカ妃が手にしていた指輪に集まった。

 

「あれは、"炎の紋章"………!!」

「あの女、再び我らを封印するつもりか!!」

「させぬぞ!!」

 

大魔王ドラグニルはヤンデリカ妃の目論見を察し、それを阻止しようと襲いかかろうとした。

 

「させぬ、とは………!!」

「!?」

「こちらの台詞じゃ!!」

 

そこに電光石火で割り込んだロン・クーは大魔王ドラグニルを止めた。

 

「ちいっ、今度は何だ!?」

「余がいる限り、お妃様に触れられると思うで無いぞ!!」

「虫けらが………失せよ!!」

「断る!!」

 

大魔王ドラグニルの爪を双刀で受け止め斬り結んだロン・クー。そこに魔神ハルファスが横から攻撃を繰り出そうとしたが内務卿マークスと宮廷術師リョウマが阻んだ。

 

「王妃様を守ってくれたのは有り難いが………貴様、何者だ!?」

「近衛騎士代理じゃ!!」

「何をふざけた事を………王妃様を護衛した事と怪しい事は別である事を忘れるな!!」

「お二方とも、余裕じゃなぁ………!!」

 

ロン・クー、マークス、リョウマ。3人がかりでも大魔王ドラグニルと魔神ハルファスを止めるのは至難の技で間もなく弾き飛ばされた。だがその時間でヤンデリカ妃はカムイ姫と合流した。

 

「お母様………!!私は、私は………!!」

「………立派になったわね。とても頑張ったのね。お母さんは嬉しいわ。そしてごめんなさい、あなたを1人にしてしまって。」

「………いいえ。いいえ、私は1人じゃありませんでした。仲間がいるから、ここまで戦えました!!」

「そう………!!」

 

そしてヤンデリカ妃は懐から指輪………"炎の紋章"を出した。

 

「これ………お父様の?」

「知ってるなら話は早いわね。」

「でも………」

「大丈夫。今のあなたなら、あの人のようにできる。自分を、そして皆を信じて。」

「………分かり、ました。」

 

ヤンデリカ妃の言葉を聞いて、カムイ姫は再び立ち上がった。

 

「………お父様。」

 

"炎の紋章"を身に着け、剣を両手で握って自分の目の前に構えたカムイ姫。

 

「私に力を、貸してください!!」

 

そして"炎の紋章"を身に付けたまま剣を天に掲げたカムイ姫。すると"炎の紋章"が光り出し、瞬く間に目映い光がステージを包んだ。

 

「「ぐ………ぐぐっ………!!」」

「大魔王達の力が、弱まった………?」

「これが、"炎の紋章"の力………」

「今じゃ、押し返せぇ!!」

 

"炎の紋章"、そしてカムイ姫の剣が輝き出すと同時に大魔王ドラグニルと魔神ハルファスが苦しみ出し、力が弱まった。

 

「なめるな………!!」

「力が弱まったところで、貴様ら虫けらに負けると思ったか………!?」

 

力が弱まりながらもロン・クー、マークス、リョウマを退けた大魔王と魔神。すると再び無数の眷属を呼び出した。だが眷属ではカムイ姫の心は挫けなかった。

 

「もう、折れたりしない………!!ここであなた達を倒して、お父様の大好きだったこの国を、そしてお母様を、私が守るんだ!!」

 

掲げた剣を大魔王に向けたカムイ姫。それは一斉攻撃の号令となった。

 

「最後までお供します、カムイ様!!」

「ここまで来て死んだら、許さないわよ………!!」

「なるようになるさ、気負わず行こうぜ。」

「馬鹿が多いな………俺も含めて。だが、それでこそ漢ォ!!」

「今度こそ信じ、戦い続けましょう、カムイ様!!たとえ最期の1人になろうとも!!」

「二度と、あなたを遠い所へ行かせはしない!!」

「………見ていてくれ、セスリーン。お前の守りたかったものは、俺が守る………!!」

 

カムイ姫の仲間、そしてヤンデリカ妃の護衛ロン・クーが大魔王の眷属と激突し、最終決戦が始まった。

 

「フレデリック様、カムイの力になってあげて………!!」

 

ヤンデリカ妃の祈りが届いたのか、激戦をすり抜けて大魔王と魔神に迫ったカムイ姫の剣と指輪はさらに輝いた。

 

「これで、終わりです!!」

 

そして大魔王と魔神の猛攻をもくぐり抜けたカムイ姫は、ついに大魔王ドラグニルと魔神ハルファスに強烈な一撃を叩き込んだ。

 

「ぐは………っ!!」

「ぐぁ………あ!!」

「………っ!!」

 

勢い余って転びそうになったのを踏みとどまったカムイ姫。

 

「こんな、馬鹿な………!!」

「この我が………大魔王たるこの我が、二度も人間にィ………!!」

「「ぐ………ぐあああァァァ………ッ………!!」」

 

大魔王ドラグニルと魔神ハルファスの断末魔が辺りに響き渡る中、幕が降りた。そして幕が降りきると、マカロフが舞台袖から登場。

 

「こうして国を混乱に陥れんとした大魔王と魔神は若き王女によって討たれた。その若き王女、カムイはその後王位を継ぎ、仲間と共に長きに渡る平穏を王国にもたらしたのであった。」

 

こうして劇は幕を下ろした。1クラスの演劇にあるまじきボリューム、見応えのある戦闘シーンは観客の心を揺さぶらせ、割れんばかりの拍手は後日談風に仕立てたカーテンコールが終わるまで鳴りやまなかった。

 

==========

 

「ね、ねぇリューク!!」

「ん?」

 

翌日。学園祭は2日目に突入したがリューク達のクラスはこの日終日フリーとなっていた。どうしようかと大あくびをしていたリュークに、ルーシィが声をかけた。

 

「き、今日は予定何かある………!?」

「この後?うーん、剣道部の演武は明日だし、特に無いよ?」

「そ、そう!?………良かった。」

「どうしたの?」

「えっと………よ、良かったら、あたしと………回ってくれないかな………なんて。」

「いいよ。」

「ありがとう!!………やったっ!!」

「ん?」

「何でもない!!それじゃ、行こう!!」

 

==========

 

「それにしても成功して良かったね、昨日の劇!!」

「そうだね。あまりにも好評だったから急遽撮影したものを追加上映するそうだよ。」

「そこまで………でも嬉しいわ。皆気合い入れて準備したもんね。」

「そうだね。ルーシィも夢の作家デビュー、無事好評で良かったね。」

「っ………覚えてたんだ、あたしの小さい頃からの夢。」

「幼い時にした、出版した作品の初版は譲ってくれるって約束、まだ有効だよね?」

「う、うん………でも、一番評判が良かったのは脚本よりも戦闘シーンだって聞いたわよ。リュークの指導が良かったって事じゃない?」

「そうかな?まぁ、教えながら自分の立ち回り方見直したり、二刀流の練習にもなったから得はしたかな。後はエルザが部長権限で剣道部をエキストラに駆り出したのも助かったよ。そのお礼でこの後後輩に奢る事になってるんだけど、お小遣い足りるかな………」

 

財布の中身を確認しながら小さくため息をついたリュークだがすぐに気を取り直した。

 

「あーやめやめ!!こう言うのは後の俺に丸投げだ、今は楽しまないと!!それで、どこに行きたいの?」

「えっとね………」

 

学園祭のパンフレットを手にいくつかのクラスを回ったリュークとルーシィ。お化け屋敷や縁日などの出し物を楽しみ、ステージで披露されたダンスや演奏を見入り、そして出店の食べ物を買ってベンチに腰かけ一休みしていた。

 

「ふぅー………」

「大丈夫?少し疲れてない?」

「平気よ。………まさか、あそこまで"追っかけ"がいると思わなくて驚いただけ。」

 

劇が想定以上にウケが良かった結果、リュークとルーシィを含めたクラスメイトの1部には追っかけのファンができていたのだった。

 

「眷属志望とかで平伏されてる時のナツのキョトン顔は傑作だったなぁ。」

「囲まれてたウェンディなんかは気の毒だったけど………リュークは大丈夫だったの?戦闘シーンで一番目立ってたのはあんただったし、そもそもあんたは元から割と有名人だし………」

「意外と大した事無かったよ?朝にウザ絡みする輩は睨みつけたら退いてくれたし、先日の幽鬼学園の連中を返り討ちにしたくらいかな、面倒だったのは。」

「………それは別件じゃないかしら?」

「だよねー。そう言うルーシィは平気?」

「そうね。今の所あたしはウザ絡みとか過激なのは無かったから大丈夫。それに………」

「それに?」

「何かあったらあたしを守ってくれるんでしょ?」

 

劇の時のように話しかけたルーシィ。だがリュークは素っ気なく返した。

 

「仰せのままに………で良かったか?」

「むぅ、疑問形じゃ無かったら満点だったのに。」

「どっかの誰かさんが複雑なキャラ投げてくれたおかげで、なりきるのも一苦労なんですー。」

「あ、あれはアイデアが煮詰まった時にレビィちゃんが深夜テンションで………!!」

「それは置いといて………では、次はどこへ?お供いたしましょう。」

 

そう言うとリュークは恭しく手を差し出した。

 

「っ………!!ちょっと、今スイッチ入るのは卑怯じゃない!?」

「卑怯と言われても、始めたのはルーシィじゃん。」

「そっ、そうだけどー………負けたぁ!!」

「何にだよ。そんなことより、食べ終わったのなら行こうよ。ルーシィが見たいって言ってたステージ、もうすぐで時間だよ?」

「そんなまさか………ウソ!?もうこんな時間!?急がないと!!早く早く!!」

「………はいはい。行きますから、引っ張らないでね。」

 

==========

 

「あー、楽しかった!!」

「それは何よりだ。」

 

夕方になり、学園祭の2日目も終了して、リュークとルーシィは帰路についていた。

 

「俺も、こうして学園祭をちゃんと回るのは初めてだったから楽しかったよ。」

「そうだったの?」

「うん、去年は剣道部の演武に備えて練習してたから、剣道部の皆で食べ物を買い出ししたくらいかな。」

「今年も明日にステージで演武をするんでしょ?………大丈夫だった?」

「心配いらないよ、1日空いたくらいで妖精学園のエースは揺らがない。それに………」

「それに?」

「「ルーシィに誘われたから練習欠席してもいいか?」って聞いたら「もちろん、存分に行ってこい!!こっちの事は心配しなくていい、と言うか来るな来たらシバく。」と捲し立てられてね………」

「……………」

「おかげで楽しめたからヨシ、明日の事は明日考えるよ。改めてありがとね。」

「………う、うん。」

 

そのまましばらく歩いていた2人。

 

「それにしても小学生の時を思い出したな。」

「小学生の?」

「そうそう。隣町の神社の夏祭りに俺とルーシィの家族で行ったやつ。」

「あったわねー、2人して迷子になるわ慣れない浴衣でずっこけるわで散々だったやつ!!」

「そうそう。揃って半べそかきながら、はぐれないようにって手繋いで境内を歩き回ったっけ。」

「そ、そそ、そうだったわね………!!」

「………ルーシィが引っ越した後、また一緒にああやって回れる日が来るとは思わなかったからさ。誘ってくれてありがとね。」

「………!!」

「?どうしたの?」

「………ううん。ちょっとね………」

 

ルーシィは数日前の事を思い出していた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「それで、いつ告白しようと思ってるの?」

「こ、ここ告白っ!?」

「あら?私の勘違いかしら?ルーシィちゃんがリュークを目で追う時の眼差しは"そう"だと思ってたけど………」

「……………は、はい。違いません。お母さんの言う通り、初恋のまま、ここまで………」

「引っ越ししても変わらなかったのね。」

「………はい………。」

「そう。自分の子供を気に入ってくれてるなんて母親として嬉しいわ。」

「……………ううっ。」

 

リュークが部活から帰って来る前、リュークの家でルミナから料理の特訓をしていた際の事であった。

 

「………ここだけの話だけどね、"行く"のなら今の内よ?」

「今の内?」

「そう。あの子と両想いな今の内に。」

「え?」

「ふふっ、予想通りの反応ね。」

「え、ええ、えっ、ど、どう言う………!?」

「実はね、あなたがいるといつもより嬉しそうになるし、あなたが笑うともっと嬉しそうな顔をするの。それは面談の時担任の先生にも言われたし、お店に劇の手伝いを頼みに来たクラスメイトにも言われたのよ。」

「……………。」

「多分、あの子は友愛か家族愛と履き違えてるから口にも態度にも出にくいけど、相当あなたの事を好いているのは間違い無いわ。」

「………そう、なんだ………。」

「それに愛の形を履き違えていても、正面から好意をぶつければ気づくし受け止める子よ、リュークは。だからね、ルーシィちゃん。」

 

ルミナは一拍置いた。

 

「あの子があなたの告白を振るとは思えない、まず成功するわ。だから後は、あなたが"どこまで拘るか"よ。」

「どこまで、拘る………」

「そう。せっかくなら理想のシチュエーションで行っちゃいなさい。」

「………ありがとうございます。でも、何でここまであたしの事を応援するんですか?」

「知りたい?」

「はい。」

「レイラが亡くなって、引っ越すまで塞ぎ込んでたあなたが前のように明るい表情でまたウチに遊びに来るようになったのが、私達家族の皆がとても嬉しいの。そんなあなたがもっと笑顔になる方法が近くに転がっていたら、それは後押ししたくなるものでしょ?」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「(………信じてない訳じゃ無かったけど、やっぱりそうなのかな。だったら………!!)」

 

するとルーシィはリュークの前に出てじっと目を見た。

 

「リューク。」

「ん?」

「その神社さ、来週末にお祭りがあるって知ってる?」

「へぇ、そうなんだ。それで?」

「………今度さ、"リベンジ"しない?」

「リベンジ、とな………その意図を聞いても?」

「今度そのお祭りに………2人で行こうよ。秋だから浴衣じゃなくて着物でバッチリ決めて、迷子にならず、泣きべそかかずに、思いっきり楽しむの!!それで、あの苦い思い出を塗り替えるの!!」

「………くくっ。」

「………どう?」

「どう言うセンスがあれば、お出かけのお誘いに"リベンジ"なんて言葉を選ぶんだよ………でも、乗った。ちょうど部活も休みだし、行こうか。」

「決まりね。………逃げないでよ?」

「逃げるって何だよ。決闘か何かでもするの?リベンジって言葉に引っ張られてない?」

「(………だって、決闘で間違ってないもん。)」

 

ルーシィは拳を握りしめた。

 

「(今日は結局日和っちゃったけど………今度こそ。今度こそ、決めてみせるんだ!!)」

 

ルーシィの覚悟の行方とは………?

 

 

続く………?




・大まかな解説
フレデリックとヤンデリカの子世代が繰り広げる、プチFEをコンセプトで作りました。
役名としては、FEに出てる声優さんが担当のキャラはそのキャラの名前に(例:ウェンディ=カムイ姫(佐藤聡美)、エルフマン=義賊ラガルト(安元洋貴)など)、担当キャラが複数いる場合は混ぜました(例:ラクサス=宮内卿(ヒューベルト)+マークス(小西克幸)、フリード=従者(ジョーカー)+ディアマンド(諏訪部順一)など)。その結果、後述のリュークの役がとんだキメラになりましたが(笑)
中の人ネタができないキャラは苗字だったり異名だったりを引っ張りました。

・リュークの役について
流れの傭兵、ロン・クー(ロンクー)
逃亡の身にあったヤンデリカの用心棒(セーバー)となった隻眼(セーバー、ゼロ)、二刀流(ナバール)の傭兵。明るく古風な話し方をする(カゲツ)。
本名はキッホル(セテス)。ヤンデリカの生国の貴族、リグレ公(パント)の公子で、国一番の剣士だったが家督争いに嫌気が差し出奔(レヴィン)。
腹違いの妹セスリーンはヤンデリカの近衛騎士だったが彼女が攫われた際の戦闘で負傷し、その傷が原因で既に故人。そんな妹に代わってヤンデリカを守る為に彼女の前に現れ護衛を買って出た。

ファウダーとフェーニックス所長を組み込む隙が無かったのは心残りですが、詰め込めるだけ子安を詰めたので満足です。


さて、途中で終わった感じではありますが外伝はここで置きまして、次回から原作に戻ろうと思います。X791年になり、新たな冒険に加えて新たなキャラクターとか、まだ回収できてないFE要素とかを拾って行こうと思いますので引き続きの応援よろしくお願いします!!

最後に次回予告風に今後の紹介をして終わります。

==========

S級魔導士昇格試験、そしてアクノロギア襲撃と天狼島消滅から7年経ったX791年。
7年の時を経て帰還したリューク達に待ち受けるのは、
新たな出会い、

「勝手に死んだ扱いにしないでくれたまえ。」

「あなたね。おじいちゃんの言っていた"神竜王様"は。」

『あの時の小僧が10代目、ねぇ………随分と立派になったじゃねぇか。』

新たな事件、

「ちょっとリューク、どうするのよ………」
「と言われても、あまりに前代未聞すぎてどうした事やら………」

そして、迫る謎の影………

「………何も答えるつもりは無いか。」
「……………。」
「答えない、と言うのであれば勝手に暴いてみせる。悪く思うなよ?」


今後のリューク達の冒険もお楽しみに!!
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