幸せを運ぶ青い鳥ニティ生徒   作:にゃんたるとうふ

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あくる日の放課後・・・いつもならトリニティ・テラスでティーパーティーのホストであるナギサの執務を補佐している時間なのだが、この日はとあるゲームセンターへと補習授業部の面々と共に赴いていた。

「さぁっ!ついにこの日がやってきましたね、皆さん準備は万端ですかっ!?」

ゲームセンターの前で高らかに宣言して振り返った『阿慈谷 ヒフミ』に、同意するように頷きを見せる二人と微笑みと苦笑を浮かべる二人と様々な反応が見受けられた。

「問題ない、この日の為に軍資金は貯めておいたから」

「私も問題ないです、むしろナギサ様からの支援を断るのに苦労しました」

「あはは・・・ナギサ様は相変わらず、フェリさんには甘いですね」

胸を張る『白洲 アズサ』に微笑ましい気持ちになって頬を緩ませたヒフミだが、続く彼女の言葉に場面が容易に想像できてしまい苦笑を漏らす。

「まったく、みんな子供なんだから!モモフレンズの新作が出たからって、はしゃぎすぎちゃダメなんだからっ!」

「そういうコハルちゃんは、フェリさんと会えることに浮かれてましたよね♡かくいう私もコ・コ♡を熱くして待ちわびてました♡」

言葉とは裏腹に嬉しそうに揺れるコハルの羽を目にしたハナコは意味深な笑みを浮かべ、自身もまた彼女に会えたことに喜びを伝えながら下腹部を優しく撫でる。

「アンタはまた変な言い方してっ!エッチなのはダメなんだから!」

「あら、どうしてお腹を撫でるのがエッチなんですか?コハルちゃんは一体、ナニを想像したんですか?」

「うぇっ!?そっ、それはその・・・!」

瞳を猫目にしながら叫んだコハルは落ち着いた様子で聞き返すハナコに、頬だけでなく耳まで真っ赤に染めながらチラチラッと彼女に視線を向ける。

「まぁっ、コハルちゃんったら♡フェリさんの○○を想像しちゃったんですか?たしかに彼女の○○○○を○○して○○させたり、○○○○同士を押し付けながら○○○をしたりとかですか?♡」

「フェリのおっ・・・!?そ、そんなこと考えてないわよ!フェリに対して、エッチなことを考えるのは駄目!死刑、死刑ぃーーーっ!!」

後方からの叫びを耳にした三人が振り返ると、顔を真っ赤にしたコハルに詰め寄られて微笑みを浮かべるハナコの姿が目に入る。

「コハルちゃん、どうしたんだろ?」

「いつものことのような気がするけど、とにかく早くゲームセンターに入ろう」

「あはは、そうですね・・・コハルちゃん、ハナコちゃん!ペロロ様が待っていますから、早く行きましょうっ!」

ヒフミの声と手招きに気付いたコハルは慌てて後を追うためにその場から駆け出し、ハナコも笑みを零しながら大切な者たちの元に向けて歩み出す。

「あっ、ちょ・・・っ!?待ちなさいよーっ!」

「うふふっ♡コハルちゃんをからかいすぎましたね、すぐイキます♡」

「なんか字が違うんだけど!?」

ハナコの言葉のニュアンスの違いにツッコミを入れながら、ゲームセンターに足を踏み入れる三人の側に駆け寄るのだった。

 

「見てくださいっ!これが新たな衣装を身に纏うペロロ様たちです!」

ゲームセンター内に入った一行はクレーンゲームの前まで訪れると、瞳を輝かせるヒフミの言葉で並べられた商品に目を向けたアズサと彼女も同様に瞳を輝かせる。

「可愛い・・・!早くやろうっ、フェリはやったことある?」

「ミカ様と一緒に来たことあるよ、あんまりうまくはないけどね」

アズサの問い掛けに軽い頷きと共に返事をした彼女は、懐から財布を取り出すとクレーンゲームに硬貨を投入する。

「あっ、先に入れちゃったけど・・・よかったかな?」

「クレーンゲームは二台あるから、問題ない。ヒフミから先にする?」

「私はアズサちゃんの後でも大丈夫ですよ、ペロロ様は逃げませんからっ!」

前回の先生とのお出掛けでの反省を踏まえて軍資金を倍近く増やして挑むヒフミは、意気込み十分といった様子で拳を握り締めて声を上げる。

「それじゃあ、先にするねっ・・・ウェーブキャットさんを手に入れるっ」

やる気に満ち溢れた彼女がクレーンを操作するのを確認したアズサも硬貨を投入して操作を始め、その様子を左右から挟む形で他の三人は見守る。

 

数十分間の格闘を終えたホクホク顔の彼女の腕の中には新衣装に身を包んだウェーブキャットが抱き締められており、その姿を見つめるハナコも温かい気持ちを抱きながら頬を緩ませる。

「よかったですね、フェリさん♡」

「ハナコさんのアドバイスのおかげだよ、だからこれはそのお礼・・・はいっ」

「あら、これは・・・?」

手渡された見覚えのない衣装を身に纏ったピンク色のぬいぐるみを受け取ったハナコは、キョトンとした表情を浮かべながら彼女とぬいぐるみへと交互に視線を向ける。

「ピンキーパカさんですよ!ウェーブキャットさんを取る過程で一緒に取れたので、お手伝いしてくれたお礼にあげます!コハルちゃんにはアングリーアデリーさんをあげようかな、ってコハルちゃんは?」

目的の物を取れたことで多少テンションの上がった彼女の様子に、ハナコは少し顔を逸らしながら指を指しながら口を開く。

「・・・コハルちゃんなら、ヒフミちゃんの様子を見に行きましたよ?」

ハナコの言葉に顔を向けた彼女は目的の人物を見つけると、断りを入れてから声を掛けるために歩み寄る。

 

「コハルちゃん、アズサさんとヒフミさんはペロロさんたちを取れた?」

「アズサは取れたけど、ヒフミが苦労してるみたい・・・フェリは無事に取れたみたいね、ってそれは?」

「ウェーブキャットさんを取る時に一緒に取れたの、だからコハルちゃんにも上げようと思ったの。はいっ、アングリーアデリーさんだよ!」

「え、あっ・・・えっ、ありがとう?」

 

その姿を見送ったハナコは彼女たちに背を向けるように身体の向きを変えると、手の中にあるピンキーパカを抱き締めると頬を朱に染めながら口元を緩ませる。

「ずっと大事にしますね、フェリさん・・・っ」

幸せそうな雰囲気を纏うハナコにコハルが声を掛けるまで、彼女から受け取ったピンキーパカを抱き締めて微笑みを浮かべるのだった。

 

 

軍資金が尽きる前にどうにかペロロを手に入れることが出来たヒフミは、高い高いをするように身体全体を使って喜びを表して彼女たちに笑いかける。

「やりましたっ、ペロロ様を取れました!新しい衣装に身を包んだペロロ様っ、とっても可愛いですね!」

「スカルマンも可愛い、むっ?コハルとハナコも挑戦したの?」

ヒフミの言葉に同意の頷きを返して自身の手にする新衣装スカルマンを誇らしげに抱き締めるアズサは、コハルとハナコもぬいぐるみを抱き締めていることに気付いて声を掛ける。

「これはフェリさんが取ってくれたんです、あんなにテクニシャンで責め上手だなんて初めて知りました♡」

「なんでそんな変な言い方するの!?エッチなのは駄目っ、フェリは攻めじゃなくて受けだからっ!」

「あ、あはは・・・気にするのそこなんですね、たしかにフェリさんは誘い受けなイメージがありますけど」

「よく分からないけど、フェリが受け身なのはいつもな気がする・・・っ?ハナコ、顔が少しだけ赤いけど大丈夫?」

ウェーブキャットを愛でる彼女を横目で確認しながら気になったことを口にしたアズサに、笑みを浮かべたままピタリッと動きを止めたハナコは一つ咳払いを挟んで口を開く。

「えぇ、大丈夫ですよ。皆と遊ぶのが楽しくて、ついついはしゃいでしまったのかもしれませんねっ」

「ハナコさんも楽しんでくれてるんですねっ、嬉しいです!」

ウェーブキャットを愛でるのをやめて喜色の籠った笑顔を向けつつ自身の顔を覗き込む彼女に、一瞬喉を鳴らしたハナコは表向きは普段と変わらぬ笑顔を向けながら返事をする。

「っ・・・!ふぇ、フェリさんに喜んでもらえてよかったです・・・ふふっ」

「ハナコにもそんな一面があったのね、まったくまだまだ子供ね!」

内心で動揺するハナコに気付かずに腰に手を当てて声を上げるコハルだが、頭と背中の羽は自身の心情を表すようにはためいて喜びを伝えている。

「うふふっ♡コハルちゃんは可愛いですね♡」

「えっ、何急にっ・・・な、なんで頭を撫でるのよ!?ヒフミとアズサ、フェリまで!?」

各々から思い思いに頭を撫で回されていたコハルに我慢の限界が来て雄叫びを上げるまで、フェリ達四人は気の済むまで頭を撫でることが出来て満足するのだった。

 

コハルを愛でるのをやめた一行はそのまま帰るのももったいないと考え、他のゲームを遊ぶためにゲームセンター内を見て回ることになった。

「格闘ゲームは難しかったですね、けど面白かったです!それにしても相手の人強かったですよね、ミレニアムの制服を着てましたし経験者でしょうか?・・・顔を見る前に走ってどこかに行っちゃいましたけど」

「ガンシューティングも面白かった、でも危機管理能力が足りない。背後を取られる前に周囲を警戒しないといけない、それに罠を仕掛けていないのも問題だ。私ならこんなミスしない、次はもっとうまくできるっ」

「もしかしてアズサ、悔しかったの?もうちょっとでクリアだったもんね、フェリも頑張ってたけど・・・」

「確かにギリギリの攻防でしたね、ついついビショビショに濡れてしまいました♡フェリさんもそう思いますよね♡・・・フェリさん?」

ハナコの疑問の声を聞いたヒフミたちが彼女へと視線を向けると、四人の後ろ姿ををぼうっと眺めていた彼女はそれに気付くと不思議そうに首を傾げる。

「? みんな、どうかしたの?」

「フェリさんがぼんやりしていたので、大丈夫ですか?あっ、もしかして疲れちゃいましたか!?」

「むっ、そうなのか?フェリ」

慌てて駆け寄ってきたヒフミとアズサの心配そうな様子に、ハッとした彼女はすぐさま口を開く。

「えっ、別に疲れてないよ?ただ、そのっ・・・お友達とこうして遊びに行くことが無かったから、楽しいなって思っただけだよ」

照れくさそうに微笑みながら告げる彼女の姿にドキッと胸を高鳴らせた補習授業部の面々は、ヒフミとコハルとハナコは頬を朱に染めながら顔を逸らすが、アズサだけはその感情の意味が分からず胸を押さえて首を傾げる。

「なぜだろうか、今のフェリを見ていると胸が熱くなるというか・・・鼓動が早まって、落ち着かないけど心地いいというか・・・」

心なしか熱に浮かされた表情を浮かべて潤んだ瞳を彼女に向けるアズサに、これ以上考えさせるとライバルが増えてしまうと気付いたヒフミは周りに視線を向けてあるものを見つける。

「あっ、見てください!モモフレンズのプリクラがありますよ、皆で撮りませんかっ!?」

「そっ、そうね!ほらアズサ、早く撮りましょっ!ね、ねっ!?」

「むっ、どうしたんだ二人とも?待ってほしい、もう少しで何か分かりそうなんだっ・・・わ、わわっ」

踏み止まろうとするアズサの両脇を固めるようにして引き摺って移動するヒフミとコハルを眺めながら、自身の側に歩み寄ってきたハナコに顔を向けた彼女は口を開く。

「アズサちゃん、大丈夫かな?」

「ふふっ、問題ないですよ♡それよりも私たちも早くイキましょう、フェリさん♡」

「うん、そうだねっ」

口元を緩ませてヒフミたちの元へと歩き出した彼女と並んで歩を進めるハナコは、楽しそうな彼女の横顔を眺めながら自身も嬉しい気持ちになり笑顔を浮かべるのだった。

 

 

プリクラを撮っている間に彼女と密着して気持ちを落ち着かせた面々は、モモフレンズたちで写真を話し合いながら編集していると不意に声を掛けられる。

 

"こんにちは、みんな"

"フェリが一緒なのは珍しいね"

 

出来上がったプリクラを手に取って振り返ると、スーツに身を包んだ中性的な見た目の男性が片手を上げながら歩み寄ってくる姿を目にする。

「あっ、先生!もしかして先生も、ペロロ様を求めて来られたんですか!?」

 

"この近くに用事があってね"

"たまたま通りかかったんだ"

 

「じゃあ用事はもう終わったの?なら一緒に遊ぼう、ちょうどここはゲームがいっぱいあるから」

ヒフミの言葉に苦笑を浮かべながら返した先生の言葉に、アズサが遊びに誘うと頷きと共に肯定の返事をする。

 

"いいよ、仕事も一段落したからね"

 

先生の返事に手を合わせたハナコは、微笑みを浮かべながら声を掛ける。

「でしたら手を取り合って、パンパンッ♡しましょうか♡」

「それってガンシューティングの話よね!?変な言い方しない!先生も!エッチなのは駄目、死刑だからねっ!」

突然矛先が向いた先生は困惑しながらそんな意図はないと返しつつ、先程から無言で自身を見つめる彼女の様子に気付く。

 

"フェリ、どうかしたの?"

 

声を掛けられた彼女はハッとしたように気を取り直し、少しだけ考える素振りを見せてから口を開く。

「いえっ、久しぶりに先生の姿を見て安心しただけです。でも目の下のクマは、まだ残ってますね・・・あっ、そうだ!前回の当番の時のように、抱き締めてあげますねっ!」

 

"ちょっ、フェリ!?"

 

「「「は?」」」

「・・・む?皆、どうかしたのか?」

瞳から光の消えたヒフミとコハルとハナコから発せられた圧に、アズサは銃を構えそうになるが発生源を確認して疑問符を浮かべる。

「フェリさん、その話詳しく教えてもらえませんか?」

「え?大した話じゃないですよ?」

「そんなことはいいから早くっ、私は今冷静さを欠こうとしているわっ」

「うふふっ・・・話してください、フェリさん」

三人の様子がどこかおかしいことに首を傾げながらも、話してほしいと催促されたので素直に詳細を口にする。

「この前当番でシャーレを訪れた時に先生が徹夜しててね、寝不足で倒れそうになったところを受け止めた時にそのまま寝落ちしちゃって・・・仮眠室まで運んだんだけど離してくれなくて、けど私を抱き締めている時は穏やかな寝顔をしていてね?だから起きた時に、疲れが溜まったら抱き締めてあげるって約束したんです!ですよね、先生?」

「そうなんですか、先生?」

彼女の話を耳にしたハナコは笑みを浮かべながら先生に問い掛けるが、その目に笑いの感情はなくどこまでも昏い感情が見て取れて先生は身震いする。

 

"えぇっと、それは・・・!"

"そうだ!まだ仕事が残っていたからっ、今日は失礼するね!"

 

言い終える前に駆け出していた先生はゲームセンターを後にし、不意を突かれたハナコは動揺することなく笑みを深める。

「あれ?先生、もう帰っちゃうんですか?」

「まぁまぁ、フェリさん♡先生とのお話は後日に持ち越して、今は私たちと深く繋がって過ごしましょう♡」

脱兎のごとく一時離脱した先生に気付いて首を傾げる彼女に、両肩に手を置いたハナコが声を掛けるのを皮切りの他の面々も口を開く。

「そうね、先生はまた今度問い詰めるとして・・・今は私たちと一緒に遊ぶわよっ!」

「そうですね!今日は思う存分遊びましょう、フェリさん!」

「(先生にサオリたちのことを聞こうと思っていたけど、また今度モモトークで聞いておこうかな?)ならもう少し見て回ろう、まだまだ見るものがいっぱいありそうだ」

「たしかにそうだね、次の当番の日にしてあげれば問題ないよね」

その提案を聞いた彼女は頬を緩ませてそう口にすると、ヒフミたちに手を引かれながらゲームセンター内を回って色々なゲームを遊ぶのだった。

 

 

 

 

 

友人の手にする書類の束が捲られる紙の擦れる音と陶器の接触する音が響く一室に、受信を告げる電子音が鳴り響いたことで静寂が打ち消される。

「・・・ふむっ、できればこの勘は当たってほしくはなかったが」

「それは、ハナコさんからですか?」

辟易としたタメ息を漏らすセイアの様子に、書類から目を離したナギサは姿勢を正しながら問い掛ける。

「あぁ、今日フェリが出掛けると聞いて嫌な予感がしてね。ハナコにそれとなく警戒してもらっていたんだが、どうやら黒だったらしい」

送られてきた内容を確認したセイアは眉を顰めて、ナギサはその様子を真剣な眼差しで見つめる。

「前々から不審な動きはあったが、今回は少し大胆に動きすぎたみたいだね」

「フェリさんを尾行、ですか・・・何が目的か分かりませんが、フェリさんを一人で行動させるのは避けた方が無難ですね」

顎に手を当てて思考を巡らせながら口にするナギサの言葉に、頷きを見せて同意の意思を示したセイアが口を開く。

「パテル分派内の過激派が行動しているようだからね、ミカにも情報共有する必要がある・・・間の悪いことに明日はミカがシャーレの当番に向かう日だ、何も起こらなければいいんだが」

「そうですね、フェリさんが危険な目に遭うことだけは避けなければいけません」

セイアの心配そうな言葉を耳にしたナギサは肯定の返事をして、大切な者を護るために決意を新たにして各組織のトップへと連絡を取るのだった。




フェリ:先生がすぐ帰ったことを残念に思い、次は一緒に遊べたらと思っている。
後ほどシャーレに所属する知り合いに先生に休んでもらうよう頼もうと連絡を入れ、近況報告などの雑談に花を咲かせるのはまた別の話。
モモフレンズの推しはウェーブキャットさん。


補習授業部:ヒフミは入学当初に彼女と同じクラスになり、珍しい鞄が気になって話しかけられたことで関わりが出来る。
モモフレンズの話を真剣に聞いてくれた彼女を嬉しく思い、さらには興味が湧いて同じものを好きになってくれた彼女に好意を抱く。
後々ティーパーティーホストの桐藤ナギサと親密な関係にあることを知り、瞳から光を失って小さな笑み(あはは)を零していた。

ハナコはそれと同じ時期に別のクラスの彼女に声を掛けられて交流を持つ、裏表のない感情を向ける彼女に興味を引かれて中を深める。
そのことをセイアに伝えた際に無自覚なマウントを取られて表面上は笑みを浮かべていたが、内心では言い表せない感情が渦巻いてモヤモヤとした気分を味わっていた。
しかしそんな気持ちも彼女と会って話すと霧払いをしたように晴れ渡り、彼女と過ごすことが自身にとってかけがえのないものであると気付く。

コハルは正義実現委員会に入って間もなく彼女と関わる機会があり、時間がある時は成績の良い彼女に勉強を見てもらっていた。
エデン条約後はティーパーティーであるミカと親しくなって話すようになり、彼女との深い関係性を聞く度に胸がざわついて気持ちが落ち着かなくなってしまった。

アズサはエデン条約の調印式で襲撃して傷つけられたにも拘らず、アリウススクワッドを始めとしたアリウス分校の生徒を庇ってくれた彼女に恩を感じている。
彼女のことを考えると胸が熱くなり鼓動が速くなることをアリウススクワッドのリーダーである『錠前 サオリ』に相談すると、同じ気持ちを抱いたことがあると共感を得られて安心することが出来た・・・悩みは解決していないが。


ティーパーティー:その後合流したミカと共に今後の対策を練ることになった。
「とりあえず正義実現委員会とシスターフッドに護衛を頼めばいいんじゃないかな?フェリの為ならきっと動いてくれるじゃんね☆」
「あまり大事にするとフェリさんが気にしてしまいますから、陰ながら護衛をしてもらいましょう。念のために救護騎士団の方々にも声を掛けておきましょう」
「確実な証拠がない限り此方としても動くことができないからね、それが妥当だろう」


先生:キヴォトス外から来た大人の男性、生徒のことを大事に思っている。
それはそれとして、トリニティに通う生徒の彼女に対する重い想いを目の当たりにして頬を引き攣らせている・・・彼女が関わらないと、暴走したりしない良い生徒()ばかりなんだけどね。
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