FAIRY TAIL 波地空の竜   作:ソウソウ

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申し訳ないのですが、次の話は時間かかります。大魔闘演武編も盛況に入ってるのもあるんですけど、アールとフェアリーテイルの対面をどうしようかと試行錯誤しないといけないので………

───ここにいる全員……敵だね。byアール


第7話 小さな魔導士

「ここにいる全員………“敵”だね」

 

 何かを感じた。

 単なる子供が怒ったときに見せるあの不機嫌そうな表情か………いや、違う。

 ………気のせいだと思いたかった。まさか、こんな少年に怯えるなんてへまは絶対にないと自信があった。

 だが、今のは何だ。

 勝手に手が震える。次に足へと電線のように震えが伝わっていく。止まらない。止められない。気づいてはいけないものに、気付いてしまったのだ。

 ───彼の小さな体に秘めた恐怖を。

 

「ねぇ………聞いてる?」

「───っ!」

 

 眼鏡の男は彼に掴まれた腕を大きく振り回し、彼の腕をほどき恐怖の先端から逃れる。

 眼鏡の男の位置はちょうど、前にはアールと言う少年。背後には金縛りで身動きが取れないルーズに挟まれていた。

 

「聞いてる?」

「あ………あぁ………聞いてるとも」

「なら、早くしてくれる?」

「それはちょっと無理なお願いだね」

 

 眼鏡の男はそれでもなお諦めようとはせずに、反抗的な態度を見せる。まだ少年のような彼にこのような態度を示すのは大人げない行為だが、この際だ。何がともあれ構わずに最善を尽くすのみ。

 彼の眉が少し潜む。

 眼鏡の男は彼の後ろにいる仲間の内の一つにアイコンタクトで合図を送った。男は一瞬、目を見開きながらも頷くとそっと足音をできる限り立てずに彼の背後に接近する。

 

「そうかな?簡単なことだと思うけど?」

 

 彼はまったく気付いた素振りを見せずにただ眼鏡の男を見つめて、首を傾げる。

 仲間は手に握っていた鈍器を両手で握り締め直して、大きく鈍器を上へとかざした。眼鏡の男と視線が合う。

 仲間は小さく頷くと、鈍器を彼の頭に向けて最大の勢いで降り下ろした。

 完全にこちらの作戦に気付いていなかった様子の彼を見た眼鏡の男は確実に命中するかと内心でニヤついていた。

 ───だが、鈍器は当たらなかった。

 否、確実に彼の頭には触れたのだ。すると、鈍器はゴツン!と音を立てることなく驚くべきことに彼の頭の中へとのめり込むかのように食い込んでいった。

 そのまま鈍器は勢いを弱めることなく、地面へと激突して本来彼の頭上で鳴るはずの音が鳴り響く。

 

「そんなものだと僕には当たらないよ」

 

 彼は後ろを振り返らずに、驚愕で目を見開いている仲間へと声をかけた。まるで、初めから襲撃のことは分かっていたように。

 

「何だ!?アレは………!!」

 

 眼鏡の男は脳をフル回転させて、今の一部始終で何が起きたのか必死に模索する。

 まるで、鈍器が彼の体の内部を通過したかのように見えたが有り得ない。体を透明にすら魔法はあるが、体を物質が通過するなんてことを可能とする魔法の存在は眼鏡の男はまったく心当たりがなかった。

 故に困惑はどんどんと増すばかりであった。理解不能だった。

 

「もう、いい。僕が自分でやるよ」

 

 そう彼は不満そうに呟くと、眼鏡の男の方へと向かって歩き出した。眼鏡の男は内心ではとても慌てていた。

 そんな男の心情を露知らない彼は歩みを止めることなく、どんどんと眼鏡の男との距離を縮めていく。

 やがて、眼鏡の男の目の前へと着くと、歩くのを止めて彼は顔を見上げた。身長差があるために彼は顔を上げる必要があるのだ。

 

「そこを退いてくれない?」

「それは君が言えることかい?」

「なら、いいよ。そのままで」

 

 即答とばかりに彼は返事をすると、なんと男に向かって歩き出した。このままでは普通に正面からぶつかる。眼鏡の男は彼が何をしたいのか、分からなかった。

 次の瞬間、ここが現実だと疑いたくなるような光景が始まる。

 まず彼の腕が男の体の中へと抵抗も無しに入り込んだ。そして、次に足。段々と彼は全身を男の体の中へと中へとすり抜けていったのだ。

 眼鏡の男はそれを見て、思わず黙って身動きが取れない状態に陥っていた。彼が体の中へと侵入している感覚など一切ない。あるのはただ目に写る彼が徐々に自身の体にのめり込んでいく姿。

 まるで幽霊のようにするりと体を通過していっているのだ。

 そのまま彼は眼鏡の男を通過すると、何事をないかのように眼鏡の男の背中から出てくるなり、ルーズの方へと歩み寄る。

 

「大丈夫………じゃないかな」

 

 彼女の今の状態を一目見るなり、何が起きているのかを理解した彼は辺りを見回して、彼女を縛っている原因となっている人物を探す。

 拘束魔法を使用していると思われる人物は二人。一人は体型が太りぎみの男性。もう一人はその正反対とも言える痩せぎみの男性だった。どちらも両手をルーズの方へと伸ばしている。あれで魔法を発動して、維持を行っているのだ。 

 

「ねぇ」

「はぁ!?いつの間に!?」

 

 アールは、先程までルーズの側にいたはずだと思っていた太り気味の男性は目の前にいた彼の姿に仰天した。周りも驚きのあまり、目を見開いている。

 あそこにいた彼は錯覚だったのか。

 

「空動・其の参・───」

 

 彼は人差し指を向けた。

 

「────『弾』」

 

 ───直後、太り気味の男性は腹部に謎の衝撃が走る。まるで正面から一点に収縮された気圧に押されたような衝撃。

 ごふっ、と肺の空気をまるごと押し出されて後ろへと吹き飛ばされる。魔法が半分解かれる。

 アールは何事もなかったかのようにすぐに行動実行に移った。

 

「次」

「ひぃい!!」

 

 一部始終を目撃したもう一人の拘束魔法を使っていた痩せ気味の男性は肩を震え上がらせた。彼の紡いだ言葉と彼の向けた視線が全て自分に向けられたものだと理解したからだ。

 得体の知れない彼の力に痩せ気味の男性は恐怖に包まれていた。あんな化け物のような彼に例え何人が襲い掛かろうとも、勝てる気がしない。

 

「うわぁぁぁぁぁぁあああ!!」

 

 遂に耐えきれずに、痩せ気味の男性はその場から逃走を測った。拘束魔法を維持していられるだけの余裕はもはやなかった。

 それを川切れに他の何人かも悲鳴を上げながら、逃げていった。彼の姿を見るだけでも、体がぶるぶると震え出すのだ。

 

「ふぅ~………ルーズ、平気?」

「えぇ………なんとか」

 

 拘束魔法からようやく解放されたルーズは、パタパタと砂埃を払う。彼女の態度を見たアールは無事なことに一安心した。

 ───が、問題はまだある。

 

「貴様ぁ……っ!!私達を侮辱しただけの覚悟はあるのだろうなぁ!!」

「………そういえば、誰?」

「このギルドのリーダーよ」

「ふぅん。そうなんだ」

 

 別に何の興味もないアールは隣のルーズの返事に素っ気ない返事をした。この態度が眼鏡の男の堪忍袋の尾に触れる。

 

「これでも喰らえぇぇぇっ!!」

 

 眼鏡の男は魔法を放った。彼がアールに向けて放ったのは、シャボン玉のような物。人の顔と同等の幅がある。ただふわふわと浮いているのではなく、猛烈な勢いをつけてアールに迫っていた。

 あれはただのシャボン玉ではない。シャボン玉が割れると同時に睡魔を催すガスを発生させる代物だ。常人には到底耐えられないほどの効果の強いガスで、吸い込んでしまうと半日は目を覚ますことはない。

 眼鏡の男のこの魔法は初見ではとてつもない威力を発揮する。誰もが避けることは考えないのだ。速度もそうだが、一見は偏鉄のないただのシャボン玉なのだから。

 

「空動・其の参──」

 

 だが、アールは予想を上回る行動をとる。

 

「───『(きょう)』」

 

 次の瞬間、シャボン玉が喪失。眼鏡の男は困惑した。アールの正面一体の空間が歪んだような光景を見てしまったからだ。それはほんの僅かだったが、見間違いではない。

 なら、自分の放った魔法はどこに。

 答えはすぐに帰ってきた。突如として前ぶりもなく、眼鏡の男の前にあるものが出現した。

 シャボン玉だった。

 自分の魔法であるシャボン玉が眼鏡の男の視界の中央にいきなり出現した。それもアールの方ではなく、眼鏡の男の方に向かっている。速度は落ちることを知らない。

 

「な、何が───」

 

 状況が読めず混乱する中、精一杯の声を出そうとするが既に遅かった。

 パァッンと割れる音が反響した。

 そして、中から勢いよくガスが噴き出す。眼鏡の男は慌てて口を押さえようとするが、もう気体のガスの一部は彼を逃さなかった。

 

「そ…んな……バカ……な」

「あれ?寝ちゃったの?」

「睡眠ガスのようね」

 

 ばたんとうつ伏せに倒れてしまったリーダーは、呆気ない幕切れを告げていた。アールはいかにも面白くないと言わんばかりの態度をとり、ルーズは現状を冷静に把握していた。

 

「砂竜の砂嵐」

 

 ガスが充満して、自分達にも効果が及ぶのを危惧したルーズは自身とアールを囲むように砂嵐を発生させた。

 しばらくして砂嵐を解除すると既にガスは晴れており、また何もないかのように静寂が包む。唯一違うのは地面に寝転んでいるたくさんの人々。

 砂嵐の影響でより周りにいた人々にガスが広まったのだろう。逃げ遅れたのか、気持ち良さそうに寝息を立てている。

 

「う~ん、どうしようかなぁ~?」

「さっさと近くのギルドに知らせたら良いじゃない」

「そうするよ」

 

 するとアールは姿をその場から消した。

 彼が悩んでいた理由はこの闇ギルドをどうするかというものだ。別にこのまま放っておくのも構わないが、別の被害者が出るのは避けたい。

 しばらくして、彼が何もないところから出現した。話は付けてきたようだ。ここから最寄りのギルドに後処理をお願いするように頼んできたのだ。

 

「さて、早くいこ?」

「何処によ。目的地には近づいてようには思えないわ」

 

 ルーズは思った。この悪党が自分達の提示した目的地に向かったいないではと。最悪、反対の方に移動している可能性だって捨てきれない。

 アールは首を横に振る。

 

「大丈夫だよ。というか、馬車が離れていくものだったら乗っていないよ?」

「はぁ………そんなこと分からないでしょ」

「お金の節約になったんだから、結果オーライだって」

 

 そもそもこの馬車に選んだのは、破格の値段だった為だ。彼の場合はその時から既に罠だとは気付いていたようで、ルーズは盛大なため息をついた。

 これなら値段が付いてもいいから、普通の馬車で向かいたかった。

 その時、ルーズはあることに気付く。

 

「もしかして、ここからは………」

「うん。歩きだよ?」

「嘘よね………」

 

 ルーズはピクピクと頬を引きつらせる。アールはただ純粋に正直に真実を言ったまでに過ぎない。

 

「でも、すぐ近くだよ。あっ、でもさっき言った所とはまた別の所だけどね」

「だから、なんで分かるのよ」

「“ソウ”の魔力が近いからね」

 

 ソウという人物はアールの昔からの親友だと言うが、ルーズは一度も会ったことがなかった。故にソウの魔力など感じることは出来ない。

 そもそも人の魔力を感じる行為などは魔導士の中でも極々一部にしか出来ない。それを彼は軽々とこなしているので、ルーズは怪訝そうになるだけだった。

 アールが察知出来るのはそのソウという人ともう一人の親友だけらしいが、一定の距離内に入ると意識すれば感じられるらしい。

 

「ほら、行こ?」

「………分かったわ」

 

 渋々ルーズはアールの後ろに付いていく。ここに残るのも色んな意味で嫌だったからだ。

 と、ルーズは彼の背中を見つめながら彼の名前を呼んだ。

 

「………アール」

「え?何?」

「………ありがと………」

 

 ふん、とそっぽを向けた彼女の頬は赤く染まっていた。後ろを振り返った彼は嬉しそうに頷くと無邪気な笑顔を浮かべてこう答える。

 

「どういたしまして───ってね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 花見も終わり、いつもの、喧騒で騒がしいフェアリーテイル。

 

「もう治ったのか?」

「うん!絶好調!!」

「良かったね、ルーシィ」

 

 とあるテーブル席の一角で肉をくわえたまま尋ねたナツの疑問にルーシィは元気よく答えた。ハッピーも仲間の復活に嬉しそうにしていた。

 花見当日、風邪のせいで欠席をしていたのだが完治していつもの彼女に戻った様子だ。

 一緒のテーブルに囲んでいたソウも声をかける。

 

「まぁ花見の件は残念だったけど、他にも楽しいことは盛り沢山だから楽しんでいったら良いと思うぞ」

「うん。分かった、花見は来年の楽しみにしておくことにするわ」

 

 ん?とソウはルーシィの態度にどこか引っ掛かった。花見に参加出来ずに後悔していると思って、今でも引きずっていると思っていたのだがどうやらそんなことはないらしい。

 と、ギルド内に怒号が響き渡った。

 

「こらぁぁ!!ワシの大切な桜の木を引っこ抜いたのは、誰じゃあ!!!!町長はカンカンじゃぞぉー!!」

 

 花見の日の夜、ある怪奇事件が発生していた。

 それは何者かが虹の桜を根から掘り起こし、舟に乗せて町中を一周させたというよるものだ。結局、何をしたのか目的は分からず仕舞いだった。

 ソウに犯人の心当たりはあった。というか、目の前でビクビクしている者がいる。

 ナツとハッピーだ。

 周りには不吉なオーラが漂い、どう見ても二人が怪しいと目をつけられそうだ。

 

「ふふふ」

 

 そんな二人を見て、ルーシィは笑っていた。彼女は気づいたのだ。昨日の夜、どうして桜の木が舟に乗っていたのかを。

 ナツとハッピーによる気遣いだった。

 花見にルーシィは一番の楽しみを寄せていたをナツは知っていた。それなのに、ルーシィは当日は寝たきりになってしまった。

 せめてとばかりにナツはある計画を企てた。それが虹の桜をルーシィに見せることだった。幸いにも、ルーシィのいる家は運河の近く。そこでナツとハッピーは舟に流すという計画を実行したのだ。

 結果、ナツとハッピーは現在真っ青な表情をなる羽目となっていた。

 

「ありがとね」

「な、なんのことだよ!?」

「オ、オイラまったくなんのことやら」

 

 あくまで誤魔化そうとする二人。

 因みにソウもちゃっかりナツの協力をしていたということはナツとハッピー以外、誰も知らない。

 

「………来た」

「え?ソウ、どうしたのよ?」

 

 明後日の方向を向いて、そんなことを呟いた。ルーシィはそれを聞き逃さずに反射的に聞き返してしまっていた。

 

「あいつが来た」

 

 彼から帰ってきたのは、よく理解しがたいものだった。誰のことを指しているのか分からなかったからだ。

 だが、彼に関することを思い返せばある人物が浮かび上がってくる。

 それは───アールという少年。

 ソウとは知り合いらしく、そしてソウの最大の謎である生涯の目的の協力者であることだけはルーシィは知っていた。

 ただ、それ以外はまったく情報がなく一体何の魔法を使うのか、そもそも魔導士なのかさえ不明である。

 

「このことを、マスターに伝えてくれないか?」

「ソウはどうするのよ?」

「俺は迎えに行く」

「なるほどね、分かったわ。ほら!!ナツとハッピー、行くわよ!!」

「「───っ!!」」

 

 すると、ナツとハッピーはより一層顔色を真っ青にした。ソウとルーシィの一連の会話を聞いていなかったので、マスターに自分がやりましたと白状させられに行くのかと思ったからだ。

 

「ほら、早く!!」

「お、おう………」

「ア、アイサー………」

 

 ルーシィの気迫に押し負けたのか、渋々彼女に引き摺られていった。いつもの熱血ぶりはどこに飛んだのだろうか。

 

「なら、行くか」

 

 ソウは席を立ち上がる。そこに一人の人物が彼に近寄った。

 ───ウェンディだ。

 

「お兄ちゃん、どこ行くの?」

「友人を迎えに行くんだよ」

「え!?………本当?」

 

 ウェンディはソウの友人とは誰のことを指しているのか気づいた様子だ。

 彼は頷く。

 

「ウェンディも来るか?」

「うん。行く!!」

「そういえば………シャルルはどうした?」

「あれ?どこに行ったんだろう?」

 

 いつもならウェンディの側から離れることは滅多にないシャルルだが、今回姿を見せていない。

 ギルド内を見渡してみると───いた。

 

「シャルル~、魚いる?」

「いらないわよ!!」

 

 バーのカウンターでハッピーに魚を見せつけられ、嫌な態度で突き返していた。見慣れた光景なので、特に何も思わない。というかハッピーはマスターの所に知らせに行ったのではなかったのだろうか。多分、途中で逃走を計ったみたいだ。あ、ルーシィに連れて行かれた。

 シャルルがあそこにいるのは優雅にティータイムを楽しんでいるであろうレモンに用事があるからだろう。同じ種族のメス同士、話も色々と積もるものだ。

 

「二人で行くか」

「え!?う、うん………」

 

 ソウはギルドの出口の外へとウェンディを連れて歩き出した。

 

「これ………デ、デート!?」

 

 二人っきり。

 ウェンディはそんな事を意識してしまい、顔を赤らめていた。

 

「ウェンディ~?置いてくぞ~?」

「あっ!!待って!!お兄ちゃん!!」

 

 彼との対面も、あと少しである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マグノリアに足を踏み入れたアールは街中を堪能しながら、目的地へとゆっくりと歩みを進めていた。

 

「あ………来るかな……」

 

 はっきりとは分からないが、ソウの魔力が移動を開始した。徐々にこちらに向かってきているようだ。

 この街や他にも色んな人の紹介を彼に全て任せてあるので、早めに合流した方が良いだろう。何故ならアールの心配事が他にもあったからだ。

 それはルーズが意外だが、方向音痴だということだ。一回見失うと彼女を見つけ出すのには一苦労する。

 アールは後ろにいるはずのルーズにソウが近づいていることを知らせようと後ろを振り返り───彼の動きが止まった。

 

「ルー………ズ………」

 

 ぱっかりとアールの後ろには誰も居らず、何もない空間が広がっていた。つまり、いつの間にか彼女とは別行動になってしまっていた。もう少し気付くのに早ければ、対処出来たかもしれないのに。

 

 ───あぁ………どうしよう。

 

続く───────────────────────────

 




ルーズちゃん、迷子です\(^-^)/と言ってもそんなに重要ではないです。

オリジナルの敵キャラってあり?(無しの場合だと、原作に出てきた敵キャラのいずれかを主人公が奪い倒す形となる予定)

  • あり
  • なし
  • ありよりのなし
  • なしよりのあり
  • どっちでも

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