転生超越者は胸の穴を埋めたい(書籍版:転生程度で胸の穴は埋まらない)   作:ニテーロン

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登場人物紹介(第三部終了時)

◆コノエ

 主人公。第三部ではアーキノルカに向かい、封印された魔王と戦った。二連続災厄からの魔王。自分が選んだ結果であり、フォニアを救えたことは嬉しかったが、冷静に見るとすごいことをしている。どうしてこうなったのかと首を傾げているところ。次の仕事は今度こそ、もう少し穏やかに終わって欲しいと思っている。

 

 今回魔王討伐者になったが、バタバタしていてあまり実感がない。というか己の実績だともあまり思っていない。教官の影を乗り越えた分の功績は自覚しているが、その他は大体あの男とテルネリカのおかげと思っている。なので、魔王討伐を賞賛されるたびに少し抵抗感があったり。目立ちそうだし正直論功行賞出たくない。

 

 ……フォニアの翼ぺたりがどんな意味を持つのかは、知らないまま。

 

 ○性格 

 三部では、初めて強い願い――渇望を持つことになった。無理だと思っていても手を伸ばしたくなるような、そんな願いを知った。

 しかし■■故に固有魔法は目覚めず――だからそれは、後の話で。

 

【雑ステータス】

 基礎能力 6000→6500 神威武装Lv3→Lv4

 固有魔法 0

 祝福   500~5000  ギミック特攻

 

 

◆フォニア

 アデプト。アーキノルカの王女。青髪青目。四十五歳。竜人。スタイルがとても良い。

 元第一位の王位継承権保持者。しかし二十五年前に熾天結界の継承者になり、継承権も未来も失った。

 

 第三部開始時点ではコノエのことが好きではあったが、それよりも恩義の方が強かった。全てを諦めかけた時にもう一度前を向かせてくれたことを深く感謝していて、アーキノルカに戻った後も心が折れそうになる度にコノエのことを思い出していた。

 なお、その際に頻繁にコノエコノエと呟いており、それを聞いていた周囲の者は皆コノエのことを恋人か何かだと信じ込んでいたりもする。城のメイドの認識としては、『姫様は恋人と遠距離恋愛中で、その恋人は姫様を救うために無才の身でアデプトを目指している』みたいな感じだった。そんな彼が今回魔王を殺し、姫様を救った。メイドたちはもう大盛り上がりです。

 

 三部完結後は死の運命から解放される。

 感情を取り戻し、己を救ってくれたコノエに恋をした。初恋だった。すぐに部屋から飛び出そうとして……そこで大変なことを思い出してしまう。恥ずかしくて彼の顔を直視できない。なお、頭を抱える姫様をメイドは青春っていいわね、みたいな目で見ている。

 

 ……なお、翼ペタリが竜人の間でどんな意味を持つのかは……秘密です。

 

 ○性格

 恵まれた環境に生まれ、周囲の人々に愛されて育った。優しく、努力家で、でも少しだけお転婆な王女様。しかし、継承者として削れていった結果、無表情無感情の姫になっていた。  

 熾天結界が解かれた後の彼女がどうなっていくのかは、これからの話で。

 

 ○戦闘

 盾の固有魔法と双剣型の神威武装を用いて戦う。竜人ゆえに基礎能力が高く、アデプトの平均から見ても能力が高め。

 戦闘スタイルとしては、アデプトとしては珍しくない白兵型。しかし、熾天結界が解除された今、固有魔法の縛りも解かれた。もはや盾の偽装は必要なく、戦闘の幅は大きく広がっている。なお、固有魔法は適度に使う分には魂が削れたりしないので今後も戦闘では使用可能。

 

【雑ステータス】

 基礎能力:4000  

 固有魔法:2000(盾の数値。全力で起動すればその限りではない) 

 

 

◆テルネリカ

 エルフ。コノエの最初のヒロイン。今回、祝福型の固有魔法に目覚めた。

 コノエの欲しいものを知りたかった。叶えたかった。恩を返したかった。その結実こそが固有魔法であり、祝福。

 

 第三部を通じてメルミナとお知り合いになった。恋敵ではあるものの、その立ち振る舞いや業績を見て、メルミナのことは尊敬できる立派な人だと思っている。守ってもらったことを感謝してるし、アーキノルカに連れてきてもらったことを心から感謝している。でも一緒に暮らす権利だけは死んでも譲らない。

 

 ○魔法

 固有魔法「御許に咲く、聖花のように」:祝福型の固有魔法。コノエが道に迷ったとき、その行くべき道を指し示す力。コノエが望むものを手に入れるための運命を読み、導き、教えてくれる。一度発動すれば敵のギミックをすべて丸裸に出来る極めて強力な固有魔法。

 ……ただし、その強力さと引き換えに、発動に条件がある。

 

 なお、隠れた魔王をコノエが全力で探るまで見つけられなかったのは、熾天結界の断絶の力に阻まれていたから。故に万能という訳ではない。

 

◆『ぼく』

 日本出身の異世界人。享年三十五歳。しかしその後スライムとして永きを生きた。

 とても強靭な魂を持つ。十八歳で転落した後、二年で資金をため二十歳で店を出し、その後も業績はトントン拍子に増えていった。どこに行ってもそれなりに成功するタイプ。運が良いとか、頭が良いのではなく、単に活動量が違う。朝から晩まで働くのを苦に思わない人間。守りたいものがあれば普通にアデプトになれる逸材だった。

 

 三百年前、トロールから助けてもらったことを切っ掛けにファティマに一目ぼれした。恋をして、でも遠くて――また出会い直して、共に生きることになった。誰よりも、何よりも愛していた。彼女が居れば何もいらなかった。だから、失ったことが悲しくて、許せなくて……その憎悪はついに魔法に昇華した。その先は、本編にある通り。

 

○魔法

 固有魔法「この毒は、ただあの日伝えられなかった言葉のために」:呪詛系の固有魔法。不死の魔王にだけ作用し、その固有魔法を五秒封印する。たった五秒ではない。天と地という言葉が生温いほど力に差がある一般人が、魔王を五秒も封印できる極めて高出力の権能。それだけ、愛していた。

 

◆ファティマ

 竜人の姫巫女。享年三百三十歳。

 一般的……と言ったら残酷だが、通常の定められたルートで継承者になった人。つまり志願。生まれつき強靭な魂を持っていたし、渇望もそれなりにあった。でも固有には至らなかった。それだけ執着できるものがなかったのかもしれない。だから国のため、世界のために志願して……二十年目に、運命に出会った。

 

 どうして男のことを好きになったのかと言えば、店で再会したときの男の愛がそれはもうすさまじかったから。傍に居るだけで伝わってくるような愛。己の全てを懸けるような、数百年を超えてなお消えないような、どこまでも純粋な願いのカタチ。その愛は空っぽになった魂には酷く暖かくて、気が付けば店に通うようになった。そうしているうちに彼女の中にも愛が芽生えて、共に生きたいと思うようになって。……でも、残りの時間は短くて、その暖かさから離れたくなかった。だから、言えなかった。

 

 三百年、彼のことを見続けていた。スライムの体になっても彼だと分かった。後悔していた。悲しかった。……少し、嬉しかった。謝りたくて、抱きしめたくて、傍に居たくて……その長い長い願いこそが、きっと最後に彼を見つけ出してくれた。

 

 ……きっと、今は神の御許で共に寄り添っているはず。

 

◆不死の魔王

 魔王。復活の権能の持ち主。邪神に改造されて自我を失っていた。

 元は臆病で平和主義者のスライム。湖の底で生活していた。ただのよくいるスライムで……ただ一つ普通じゃないのは、その湖は立地が悪く事故で人間が落ちてくることがあったこと。それを食べているうちに知能が上がり、また、無残な水死体に触れていくうちに死を恐怖するようになった。そうやって少しずつ成長しながらも隠れ潜み、永い永い年月が過ぎて……千年前、邪神に見つかってしまった。

 

 復活の権能を持つ。己の復活はもちろん、干渉した物体や、他者の遺伝情報をもとに疑似的な復活も出来る。基本的に弱点はない。制限もない。何度でも復活できる。魔法封印以外で討伐が不可能な権能。

 

◆メルミナ

 アデプト。相棒的ヒロイン。国民人気が高い。

 現在神都の商会本部で書類に埋まっている。アーキノルカ滞在中に溜まった仕事。最重要書類は送ってもらっていたが、しばらく神国に帰ってなかったので机の上が大変なことになっていた。帰ってきたばかりだけれど、テルネリカを呼び出そうか悩んでいる。

 

 第三部ではコノエと共にアーキノルカに向かい、テルネリカのことを含め、調査など色々な点でコノエに協力していた。メルミナがいなければ魔王の討滅宣言がもっと遅くなったかも。姉の件についても進めており、大量の瘴石を手に入れ、エリクサー生産の段階に入っている。姉に会える日も近いのかもしれない。

 

 ……テルネリカに一日だけコノエと一緒に住むの代わってくれないかとお願いしたら死んでも嫌だと言われた。おのれ。

 

◆神様

 最高神の分体。実は結構寂しがりや。

 最近綿菓子が気に入った。菓子職人にリクエストを出していろいろ作ってもらったりしている。その情報が市中にも流れて、今神都のお菓子業界は大綿菓子時代。

 

 今回の魔王討伐で、長年の懸念が解消されて喜んでいる。とても喜んでいるし、コノエに感謝している。フォニアは救われたし、これで多くのことが良い方に向かうし、数えきれないほどの人が救われる。

 政治的にも人員的にも今回の影響は良い方に大きい。もしかしたら神都からスラムが無くなるのが十年くらい早まるかもしれない程。

 コノエはそれだけのことをした。だから、あなたのおかげだよ、と心からそう伝えた。ありがとう、と。

 

 …………でも本当は、少し。ほんの少しだけ。

 あんまり危ないことしないでねと、言ってはいけないけれど、言いたかった。

 

 頭を撫でる際に走る痛みは――それはまだ先、第五部で。

 

◆教官:レナティアリカ

 コノエの師匠。千歳超え。

 最近会話していると年齢自虐ネタが出てくることが多くて、何かあったのかと周囲の人から首を傾げられている。

 

 今回自分の影がコノエと戦った。結果はコノエの勝利で、多分この点に関しては誰よりも教官が喜んでいる。弟子の成長は師の喜び。

 ただ、コノエも強くなったが、教官はそれより遥かに強い。千年、休まず己を鍛え続けた天才に、二十五年の凡人は届かない。

 

 なお、仮に本物教官とコノエが戦った場合、あの一撃は普通に防がれて終わる。余裕の表情で、刃を歯で噛んで止めたりする。そしてコノエをぶん殴った後に、ニマニマ笑いながら近づいてきて、ナイフ越しのキスって間接キスって言うのかな? キスしちゃったかな?とか揶揄ったりする。(弟子の成長が嬉しくてめちゃくちゃ上機嫌になっている)(本物教官は本物キスをしたことはない)

 




以上で第三部は終わりです。また第四部でお会いできればと思います!
(Xでアンケートもまだやってますので是非!)

そして今日、書籍発売です!よかったらよろしくお願いします!
特典情報など、詳しい情報は活動報告に載せてあるので、是非!
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