転生超越者は胸の穴を埋めたい(書籍版:転生程度で胸の穴は埋まらない)   作:ニテーロン

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登場人物紹介(第四部終了時)

◆コノエ

 主人公。第四部では論功行賞に出たり神界に行ったり、教官を助けるために地の底に潜ったりした。今回も強敵と戦い、これで二連続災厄からの魔王からの改造災厄と戦ったことになる。まだアデプトになって一年も経ってないのにどうしてこうなったのかと悩んでいるところ。

 それで、厄でもついているんだろうか、お祓い行った方がいいかな、でもこの世界にお祓いってあるのかなと呟いていたら、たまたま通りがかった神様が頑張れ頑張れしてくれた。厄は去った……のだろうか。

 

 教官に対して複雑な感情を持っているが、基本的にとても尊敬している。最後まで面倒を見てくれたこと、見放さなかったこと、あの日手を握ってくれたこと。そんな色々があったから。

 また、コノエが持っているヒーローへの想いも理由の一つになるかもしれない。幼い頃、コノエはアニメのヒーローが好きだった。それはただカッコいいからだったかもしれないし、辛い環境から助け出してくれる誰かを求めていたのかもしれない。けれど、現実にはヒーローなんていなくて、助けてくれる人なんているはずもなかった。だから、いつの間にかアニメを見るのを止めて――。

 

 ――でも、この世界で出会った輝きは、かつて見たヒーローのようにカッコよかったから。

 

 〇性格

 第四部では、後悔する教官に証明するため、胸を張ろうと決めた。自信をもって、胸を張って、精一杯堂々と。きっと、あの人に貰ったものを返せるように。神の鎧は、そんなコノエの願いの結晶。

 

 ……なお、教官の自虐にはこれからも言うべきことを言っていこうと思っている。

 

【雑ステータス】

 基礎能力 6500→7500  神威武装Lv4→Lv5(MAX)

 固有魔法 0

 祝福   500~5000  ギミック特攻

 

◆教官:レナティアリカ:ティカ

 アデプト。学舎の教官。人類最強。銀髪紫眼。1096歳。人間。スタイルがいい。

 長きに渡って人類を守ってきた。人類最高の英雄。

 

 誰よりも才能があり、誰よりも努力し、その結果最強に至った。誰よりも前に立って人類を導いてきた。そして、同時に数多くのものを失って来た。

 己の力で救った命は数えきれず、しかし己の責任で失った命もまた多くあった。だからこそ、後悔は募っていって……それを今回邪神に利用されてしまった。

 

 四部完結後は少し肩の荷が軽くなった気がしている。後悔は消えなくて、失ったモノは帰ってこない。……けれど、愛弟子が、己の人生に間違いじゃなかったものが確かにあると教えてくれたから。

 

 ……現在は植え付けられた感情と、初恋のような何かの間で困っている。

 偶に頭を抱えて部屋でのたうち回ったりしていて、秘書さんに生温かい目で見られたりしている。

 

 〇性格

 善人。当たり前のように善行を為す。困っている人が居れば手を差し伸べ、教えを乞うものがいれば最大限与える。……しかし、邪神との戦いの現実を誰よりも知るために指導は苛烈であり、それ故に多くの弟子たちを振り落としてきた。

 

 年齢をとても気にしている。1000歳という現実から目を逸らして96年。書類に年齢を書く欄があったら、ミスしたふりをして空白で出している。教官は知らないが、そのスペースは秘書さんが毎回埋めている。

 なぜそこまで年齢を気にしているかと言えば……実は、歴代のアデプト候補生のせいだったり。日々ボコボコにされているアデプト候補生は、口には出さなくても心の中で毎日のように教官に悪態をついている。心の中で叫んでいる。……しかし、教官は基本的に完璧超人であり、悪口を言える点は多くない。厳しいことと年齢くらいしか悪口を言えない。その結果、ほぼ全員が心中で鬼畜とかババアと悪態をつき、それが教官の感知能力にうっすら届いていた。

 ババアババアと言われ(おもわれ)続けた結果、本人も気にするようになってしまった……。

 

 ……とある愛弟子が、美人だとか魅力的だとか正面から伝えたので、これからはそのコンプレックスも緩和されていくかもしれない。

 

 〇戦闘能力

 神威武装の手甲脚甲、時間停止の固有魔法を用いて戦う。

 単独で戦争の形を変えた武の持ち主。邪神の怨敵。

 

 ○魔法

 固有魔法『踏み出す一歩は流星のように』

 教官の体感で約十五秒間時間の流れを止める魔法。停止した時間の中では、教官だけが自由に動くことが出来る。特別な力が無ければ戦うことすらできない、人類最強の魔法。

 

 幼き日に住んでいた街が魔物に襲われた際、この固有魔法に目覚めた。友が、家族が魔物に殺されようとしているとき、竦む足を持ち上げ、踏み出した一歩。それが形になったもの。教官はこの固有魔法を使って、正真正銘(はじめて)初陣(ころしあい)で最上級を狩っている。

 

【雑ステータス】

 基礎能力:50000 

 固有魔法:測定不能

 

◆茸:マイコ

 元茸の魔物、現マイコニド。新たな人種、マイコニドの始祖。紫髪紫眼。茸頭。

 今回魔物から人になった。神様似の美少女になりました。魔物時代は性別が無かったが、人になった際に女性の体になった。なお、性別を決めたのは神様。

 

 人に憧れ、人を想い、死を覚悟して魔法を使った。その結果、数多くの人を救い、希望(ともしび)を救った。ある意味世界を救ったと言っても過言ではない。教官がいなくなれば、千年前と同じように終わりのない戦争が始まるかもしれないのだから。

 

 色は紫。魔物だったときは青かったが、今回彼女(ノエル)の想いと共に三人を送り出した際、(あか)が混ざった。紫はマイコにとって、人との共存を表す色。あのときの手の温もりと共に、大事に胸に抱きしめている。

 

 〇性格

 寂しがりや。誰かの傍にいたいと常に思っている。……でもかつてはその生まれ故に、誰とも寄り添えず……間違えて、間違え続けてしまった。

 今は人の輪の中に入れるようになり、その幸福を噛みしめている。

 

 ……ただ、ノエルに関しては、どうしたらいいのか分からなくてまごまごしている。会いたいし、謝りたいけれど、久しぶりに妹と再会して幸せそうな彼女に嫌な思いをさせるのではないかと悩んでいたり。

 

 〇戦闘

 ・魔物時代

 そもそも、人をあまり殺していない(災厄としては)ので、素のスペックはそれほど高くなかった。どれくらいかと言えば、デーモン以下。そこを身体強化の魔法でカバーしていた。身体強化魔法の巧みさでは並のアデプトを遥かに超えている。

 

 ・マイコニド

 現在の肉体強度は全く鍛えていない普通の少女並。しかし身体強化魔法の技術は引き継いでいるので、基礎能力もそれなりに高い。鍛えればこれからどんどん強くなる。

 魂を操る力を持ち、固有魔法を新しく作ることが出来る。また、原始魔法はかなり自由に使えるため、戦闘時の引き出しの数が極めて多い。コノエのナイフ生成は一目見て完全コピーした。

 

 ○魔法

 固有魔法『どうか、しあわせに』

 運命を読み取り、対象者を幸せになれる場所まで送り届ける力。あらゆる障害を無視して願いを叶える極めて強力な固有魔法。茸が知る、なによりも綺麗な愛のカタチ。

 

 【雑ステータス】

 基礎能力:2000 

 固有魔法:測定不能(可変式)

 

◆メルミナ

 アデプト。相棒的ヒロイン。ドワーフの血を継いでいる。

 コノエと共に地の底に潜って、教官を助けた。教官がいなくなった場合の未来(さんじょう)をコノエよりも理解しているため、実は迷宮探索中、ずっと冷や汗をかきそうになっていた。

 

 姉が生き返った。色々あったけどそれが一番幸せ。数十年ぶりに同じベッドで一緒に寝た夜は、かつてないほどぐっすり眠れた気がした。朝起きると、少し気が抜けた気がしていて、自分がずっと気を張っていたことに気付いた。コノエに偉そうに気を抜けと言っていたのに、自分がこれじゃ笑われちゃうなと苦笑いした。

 また、コノエとの関係は……一度、地の底で後悔した気持ちを忘れないようにしようと思っている。

 

 〇戦闘

 固有魔法の応用で、レンズなら何処にでも映像を映せる。奥の手。

 

◆メルミナの姉:ノエル

 メルミナの姉。数十年ぶりに生き返った。とんでもなく立派になった妹に驚きつつ、でも優しくてかわいいところは変わらないのねとニコニコしている。

 

 茸――マイコに対しては、複雑な感情を持っている。

 でもそれは、実は己への所業に対するものではない。三十年前のあの日殺されたことに関しては、茸に殺されなくてもどうせガルムに殺されていただろうと思っているから。

 閉じ込められたことに関しても、別に恨んではいない。内部は箱庭だったけれど、幸せに満ちていたから。

 

 では何に複雑な感情を持っているかと言えば……それは、メルミナを殺して閉じ込めようとしたことに決まっている。この件に関してはかなり本気で怒っている。

 ……ただ、今回、茸がメルミナを助けてくれたと聞いているので、己の中の感情をどうしようか悩んでいるところ。

 

◆デーモン塊

 邪神に操られ、改造されたデーモン達の末路。家族を、仲間を奪われ世界に絶望し、その絶望すらも全ての元凶に利用されている。

 ……ただ、人間は彼らに同情する必要はない。彼ら一匹一匹が立派なデーモンに成長するために、数多の人間が弄ばれ、食われているのだから。

 

 〇魔法

 固有魔法『限定回帰、無明の虚像』

 対象一人の後悔を元に、肉体と精神を巻き戻す力。対象の欲を叶える魔法であるために、抵抗が極めて難しい。

 

 ……実は、二十五年前、最初に発現したのはもっと違う能力だった。

 それを訳あって邪神が改造(新たなデーモン大量追加)、調整し、今の形になった。

 

◆スケルトンの災厄

 邪神に亡骸を弄ばれ誕生した、三体一組の災厄。

 元は鬼の魔物で、桃園の誓い的なことをした三体だった。

 

 〇魔法

 固有魔法『速く、何よりも速く我が剣は君の敵を切り裂こう』

 固有魔法『強く、何よりも強く我が鉾は君の障害を打ち砕こう』

 固有魔法『堅く、何よりも堅く我が盾は君を万象より守り抜こう』

 

 三位一体の固有魔法。速く、強く、堅くなる。彼らの友情が形になったもの。

 

◆テルネリカ

 エルフ。ファーストヒロイン。

 神都で留守番していた。病院でノエルの様子を見ながら黙々と書類仕事をしていたため、帰って来たメルミナに深く感謝されている。テルネリカが頑張ってくれてなければ、姉とゆっくり過ごせないところだった。

 

 テルネリカは、頭を下げるメルミナにきちんと恩を着せつつ……しかし、本当は仕事があったことに感謝してもいた。もし仕事が無ければ、コノエが今どうなっているのかと不安で仕方が無かっただろうから。コノエのことをよく見ているからこそ、今回の仕事がどれくらい危険なのか分かっていたからだ。

 

◆フォニア

 アデプト。竜人。王女。

 ノエルとテルネリカの護衛をしていた。黙々と無表情で仕事していたが、かつて自分を助けてくれたコノエとメルミナが大変なことになっているのに何も出来ないことに忸怩たる思いを抱いていた。

 

 その感情を戦いにぶつけ、実はノエルの目覚め後に一度神都に襲いかかって来た災厄を切り刻んで追い返している。断絶の盾に守られながら神都の人々はその姿を見ていたため、神都内で人気急上昇中。

 

◆聖女:セレスティナ

 アデプト。聖女。円卓民。

 世界最強の一角。僅かにでも教官を殺せる可能性を持つ、世界でも数少ない実力者。コノエには教えていないが、雷化みたいな奥の手を山ほど持っている。これはレナ姉さまの力になりたくて千年鍛え上げた結果。現状のコノエを鼻歌交じりにボコせるくらいには強い。

 

 初めて見た時からコノエの感情(教官大好き)に気付いていた。レナ姉さまもかなり気に入ってそうだし、これは本当にレナ姉さまと姉妹になれるのではないか、とワクワクしていたり。

 前々からレナ姉さまの元へ行きたいと思っていたが、今回のコノエとの一件でその欲が再燃している。移籍できないかなと呟いてみたら神様の分体(外見10歳)に必死に引き留められて、後釜を見つけないとダメか、と肩を落とした。最近は弟子の中から良さげなのを見繕おうとギラギラした目で見ては目を逸らされている。

 

◆神様

 生命神の分体。本体が登場した。本体は二十代の大人の女性の姿をしている。

 教官が無力化された後、国内の戦力の取りまとめをしていた。とても大変だった。心配で気が気じゃなかったし、仕事はどんどん増えていくし、すごくすごく大変で半泣きになりながら仕事していた。

 

 マイコの性別を女性に決めた。というか、種族の始祖は基本的に女性。何故かと言えば、この世界、血は混ざれど、子供は基本的に母方の種族で生まれてくるため。男にしたら、マイコニドがたった一人の種族になってしまう。それはとても寂しいことだから。

 

 ……教官の一件が終わったしばらく経った後、ふと、なにかよく分からない違和感を覚えた。何だろうかと思っても、わからない。でもなんだか大切なことが欠けている気がした。

 なぜ突然その違和感が湧き上がってきたのか、なぜこれまで気づかなかったのかも分からない。

 

 ――その違和感を切っ掛けに、物語は最終局面へと向かって行く。




これで第四部は終わりです。ありがとうございました。
ただ、来週の金曜にはカクヨムサポーターで先行公開していた短編を公開するので、また来ていただければと!

現在第二巻発売中です! 三巻も九月発売です!
一巻共々応援してくれると嬉しい……とても嬉しい……よろしくお願いします!

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